親のがんで「あとで後悔したくない」と思ったら、聞く・伝える・一緒に過ごす・記録を残す・本人の希望を知る、という5つのことを、治療の予定の中で少しずつ始めてみてください。改まって向き合う場をつくるより、通院の行き帰りや待ち時間に、ふだんの会話として混ぜるほうが、親御さんも子どもも構えずに済みます。
治療がこの先どう進むかは人によって大きく違い、5つをいつまでに済ませなければならない、という期限はありません。親子の関係も家庭ごとに違うので、5つ全部をそろえる必要もありません。今月一つ、できそうなものから始めれば十分です。
この記事では、「縁起でもない」と身構えさせずに話や記録を始めるきっかけと、治療の予定に合わせた5つの進め方をまとめました。後悔を減らすための全体の考え方は[gk_link to=”post:fewer-regrets-five-things”]後悔を減らす5つの芯と時期別の表[/gk_link]に、親が元気なうちにふだんの暮らしへ足せることは[gk_link to=”post:while-parent-is-well”]元気なうちの日常の行動リスト[/gk_link]にまとめています。
「あのとき話しておけば」が怖い方へ
- 父の治療はまだ続く。それなのに、「もっと話しておけば」と悔やむ自分の姿が浮かんでしまう。
- 何を話して、何をしておけば後悔が減るのか、見当がつかない。
- 「縁起でもない」と言われそうで、親にも、周りの人にも聞けずにいる。
親ががんになり、あとで後悔したくありません。治療中の今からできることは何ですか?
昔の話を聞く、感謝を伝える、一緒に過ごす、声や写真を残す、本人の希望を知る。この5つは、どれも特別な日を待たずに、通院の行き帰りや外来の待ち時間など、治療の予定の中にすでにある時間へ少しずつ混ぜていけます。
夜中に検索してしまうとき、頭に浮かぶのは「聞いておけばよかった」「言えばよかった」「もっと一緒にいればよかった」という後悔ではありませんか。どれも、機会があったのに過ぎてしまったことへの思いです。だとすれば、今できることも、その機会を少しずつつくっておくことになります。5つのことは、その機会を言葉にしたものです。
治療中という時期には、実は有利な点もあります。治療の合間には体力や気持ちに余裕のある日もあり、話すことや出かけることを楽しめます。そして、通院という決まった予定があるので、子どもが付き添えば、親子二人の時間が定期的にやってきます。特別な日をつくらなくても、予定表の中に機会はもう書き込まれているのです。
一方で、後悔を一つも残さないことを目標にすると、今の時間が試験のようになってしまいます。5つは、こなすべき課題ではなく、今の親子の時間を少し濃くするための手がかりです。全部できなくても、一つでも始められたら、それは確かに残ります。
- 1一緒に過ごす通院の送り迎えや、体調のよい日の散歩。話さなくても成り立つ
- 2聞く昔の話や好きなものの話を、待ち時間の雑談として聞く
- 3記録を残す写真や声を、何かを教わるついでに残す
- 4伝える「ありがとう」を、差し入れのメモや短いメッセージに添えて小さく伝える
- 5本人の希望を知る次の休みにしたいことから始めて、治療やもしものときの考えへ進む
「縁起でもない」と思われずに話を始めるには、どうすればいいですか?
「もしものときのために」という前置きをやめ、今の暮らしや昔の思い出の話として始めることです。向かい合って改まるより、車の中や待合室のように隣に並んで同じ方向を見ている時間のほうが、話は自然に出てきやすくなります。
「縁起でもない」という反応が返ってくるのは、話の中身よりも、前置きが「お別れの準備」に聞こえるから、という場合があります。「元気なうちに、いろいろ聞いておきたい」という言い方は、子どもにとっては愛情の表現でも、治療を頑張っている親御さんには「もう先がないと思われている」と響くことがあります。だから、目的を言わずに、ふだんの会話として始めます。昔の話は思い出話として、希望の話は次の休みの予定として話せば、どちらも縁起の悪い話にはなりません。
話す場所も選べます。食卓で向かい合うと、言葉を待たれているような緊張が生まれます。運転席と助手席、待合室の隣の椅子、台所に並んで立つとき。顔を見なくていい位置にいると、沈黙が気まずくならず、親御さんは自分のペースで話せます。
もう一つ覚えておきたいのは、「縁起でもない」と遮ってしまうのが、子どものほうであることもある、という点です。親御さんが「もしものときは」と言い出したとき、思わず「そんなこと言わないで」と返してしまう。親御さんにとっては、勇気を出して開けた扉かもしれません。そんなときは、例:「うん、聞かせて」とだけ返すと、話は先へ進みます。
| 場面 | 始めやすいこと | ひとことの例 |
|---|---|---|
| 通院の行きの車 | 昔の話を聞く | 「この道、昔よく家族で通ったよね」 |
| 外来の待ち時間 | 好きなものの話を聞く | 「若いころ、どんな歌がはやってた?」 |
| 治療のない週 | 一緒に過ごす予定を立てる | 「次の休みの週、行きたいところある?」 |
| 台所や庭仕事の時間 | 教わりながら記録を残す | 「この手順、メモ代わりに声で録ってもいい?」 |
| 検査結果の説明のあと | 気持ちや希望を聞く | 「今日の話を聞いて、どう思った?」 |
通院の付き添いや待ち時間は、どう使えばいいですか?
送り迎えの車内や外来の待ち時間は、治療が続くかぎり、くり返しやってくる親子二人の時間です。話さなければと構えず、聞いてみたいことを一回に一つだけ持っていくと、親御さんも子どもも疲れずに続けられます。
おすすめしたいのは、スマホのメモに「聞いてみたいことノート」をつくっておくことです。名前の由来、初任給の使い道、子どものころ叱られた思い出、人生でいちばん思い切った決断、親御さん自身の親のこと。思いついたときに書き足しておき、通院の日に一つだけ選んで持っていきます。一回に一つなら、問い詰めるような空気になりませんし、数か月たつと、聞けた話がノートに積み重なっていきます。
話をするなら、治療を終えた帰り道より、行きの車のほうが余裕のある人もいます。治療のあとは疲れやだるさで口数が減ることもあるので、帰りは音楽をかけて静かに送るだけでもかまいません。待ち時間も同じで、親御さんが目を閉じていたら、隣にいるだけで「一緒に過ごす」は成り立っています。
付き添いのたびに何かを成し遂げようとしなくて大丈夫です。行って、待って、帰ってくる。その時間を重ねること自体が、あとから振り返ったときに「一緒にいた」と思える記憶になります。
声や写真は、どう残せばいいですか?
記録のためと構えず、何かを教わるついでに残すのが自然です。料理の手順を声で録る、植木の手入れのこつを動画で撮る、といった頼み方なら、親御さんにとっては「教える」役になります。録音や撮影は、その場で了解をもらってからにします。
声は、写真ほど意識して残されることが少ない記録です。けれど、口ぐせや笑い方、名前を呼ぶときの調子は、声でしか残りません。スマホの録音機能を使えば、特別な機材はいりません。例:「この味、忘れないようにメモ代わりに録ってもいい?」と頼めば、録る理由が日常の側にあるので、親御さんも構えずに済みます。
写真で意外に少なくなりがちなのは、親御さんと子どもが一緒に写っている一枚です。子どもが撮る側に回ってばかりいると、二人が並んだ写真は残りません。通院の帰りに立ち寄った店や、休みの週の外出先で、例:「一緒に撮ろう」と自撮りで一枚。その気軽さが、あとで大事な一枚になります。
録ったものをすぐに聞き返せなくても、まったくかまいません。聞き返すのが苦しい時期もあります。大事なのは、消えない場所に保存しておくことで、聞くのはいつか自分の気持ちに余裕ができた日で十分です。
- 録る前に、その場で了解をもらう
- 一回は短く、数分で区切る
- テレビを消し、静かな場所で録る
- 日付と内容が分かる名前をつけて保存する
- 保存先をスマホ以外にもう一か所つくる
- 聞き返すのは、自分の気持ちに余裕がある日でいい
「ありがとう」は、どう伝えればいいですか?
改まった言葉にしなくてかまいません。差し入れに添えるメモ、誕生日のカード、治療の日の帰りの「今日もお疲れさま」など、日常の小さな場面に少しずつ混ぜるほうが、受け取る側も身構えずに済みます。
面と向かって「ありがとう」と言うのは、照れくさく感じるものです。しかも病気のさなかに改まって言うと、別れの挨拶のように聞こえるのではないかと心配になります。そこで役に立つのが、具体的な思い出に結びつけた伝え方です。例:「受験の朝、お弁当にメモが入ってたの、まだ覚えてるよ」。過去の具体的な場面への感謝は、お別れの言葉ではなく、思い出話として受け取ってもらえます。
書いて伝える方法もあります。手紙や短いカードは、親御さんが一人のときに読み返せるので、照れくささが和らぎます。誕生日や記念日、母の日や父の日は、もともと感謝を伝える日なので、病気と結びつけずに渡せます。言葉にできなくても、送り迎えを続けること、好物を届けることも、感謝の伝え方の一つです。
親との関係がぎくしゃくしていても、できることはありますか?
あります。わだかまりを無理に解こうとしなくても、送り迎えを引き受ける、用事のついでに顔を出す、といった行動から関わりを取り戻していけます。言葉で仲直りをすることだけが、後悔を減らす道ではありません。
長く口をきいていなかった。昔のことを、まだ許せていない。もともと何でも話せる関係ではなかった。そんな親子にとって、「話しておく」「感謝を伝える」という助言は、仲のよい親子を前提にしているように聞こえるかもしれません。けれど、病気をきっかけに関係を作り直さなければならない、ということはありません。一緒に過ごす時間や手伝いという形の関わりは、多くを語らなくても成り立ちます。
謝りたいことや言っておきたいことがあるなら、面と向かってではなく、短い手紙にする方法もあります。返事がなくても、伝えたという事実は子どもの側に残ります。反対に、今は距離を置くと決めることも、一つの選び方です。どの道を選んでも、迷う気持ちそのものを、誰かに話してかまいません。
本人の希望は、治療中のうちから聞いておいたほうがいいですか?
小さな希望から少しずつ聞いておくと、あとで家族が迷う場面が減ります。いきなり最期の医療の話をするのではなく、次の休みにしたいこと、治療で大事にしたいこと、もしものときの考え、と段階を踏むと話しやすくなります。
最初の段階は、暮らしの希望です。次の治療のない週に行きたい場所、会っておきたい人、食べたいもの。叶えやすい希望を一緒に叶えることは、それ自体が一緒に過ごす時間になります。次の段階は、治療についての希望です。仕事を続けたい、髪が抜けることがつらい、通院の負担を減らしたい。治療の中で大事にしたいことを知っていれば、子どもは医療者に伝える手伝いができます。
いちばん奥にあるのが、もしものときの考えです。厚生労働省は、もしものときに望む医療やケアを前もって考え、家族や医療・ケアチームと繰り返し話し合って共有する取り組みを「人生会議」という愛称で広めています。国の指針も、本人による意思決定を基本にしています。ポイントは「繰り返し」という部分で、一度で決めきる必要はなく、考えが変わってもかまいません。書面にしなければならないものでもありません。治療方針の説明の場など、医療者がいるところで話すほうが話しやすいと感じる親御さんもいます。
聞いた希望の中には、体調や治療の都合で、そのままの形では叶えられないものもあります。そのときは、形を変えて近づける方法を一緒に考えます。遠くの温泉が難しければ近くの日帰りの湯に、会いたい人のもとへ行けなければビデオ通話で。叶えられたかどうかより、希望を聞いてもらえたこと自体が、親御さんにとって意味を持つこともあります。
- 1暮らしの希望次の治療のない週にしたいこと、会っておきたい人、食べたいもの
- 2治療についての希望仕事、見た目、通院の負担など、治療の中で大事にしたいこと
- 3もしものときの考え望む医療やケア、代わりに考えてほしい人。何度話し直してもいい
治療の予定に合わせると、5つはどう進められますか?
治療の予定表には、話や記録を始めやすい日がすでに書き込まれています。通院の日には聞く、治療のない週には一緒に過ごす、検査結果の説明のあとには希望を聞く、というように予定に一つずつ割り当てると、特別な日をつくらずに5つを進められます。
割り当てるときの基準は、親御さんの体調です。治療のあと体調が落ちやすい時期には、出かける予定や長い話を入れず、短いメッセージやメモで「伝える」程度にとどめます。体調が戻ってくる時期には、外出や、何かを教わりながらの記録を。体調がいつ落ちやすいかは治療によって違うので、親御さんの様子や医療者の説明をもとに決めてください。
予定表と照らし合わせると、「今月は通院が2回あるから、聞きたいことを2つ持っていこう」「来月の休みの週に、温泉に誘ってみよう」と、5つが具体的な日付に変わります。日付が決まると、後悔への漠然とした怖さが、今月の小さな予定に置きかわります。
- 1通院の日の行き聞く:「聞いてみたいことノート」から一つだけ持っていく
- 2治療の待ち時間一緒に過ごす:話さなくてもいい。隣で過ごす
- 3治療のあと、体調が落ちやすい時期伝える:短いメッセージや、差し入れに添えたメモ
- 4体調が戻ってくる時期記録を残す:料理や得意なことを教わりながら声や写真を残す
- 5検査結果の説明のあと本人の希望を知る:「今日の話、どう思った?」から始める
「縁起でもない」と言われた息子さんは、どう話を始め直した?
説明のための例(実在の方の体験談ではありません)
1. 相談のあとに変わったこと
相談から4か月。彼のスマホには、父の声のファイルが5つ保存されています。「初任給で買ったもの」「母と知り合った店」「自分の名前の由来」。どれも送り迎えの車の中で聞いた話を、父に了解をもらってから録ったものです。治療のない週には、父が「もう一度見たい」と言っていた故郷の川沿いの桜を、二人で見に行きました。その帰りの車で、父がぽつりと「もしものときのこと、そろそろ話しておかないとな」と言いました。彼は思わず止めそうになりましたが、「うん、聞かせて」とだけ返せたといいます。
2. 相談を考えた背景
父の治療が始まって半年ほどたったころ、彼はネットで、親を見送った人の「もっと話しておけばよかった」という文章を読み、眠れなくなりました。父とは昔から口数の少ない関係で、仕事の話も、母との馴れ初めも、ほとんど聞いたことがありませんでした。
3. 相談する前に困っていたこと
一度、夕食の席で「元気なうちに、いろいろ聞いておきたいんだ」と切り出したことがあります。父は箸を置いて「縁起でもない」と言い、母が慌てて話題を変えました。それ以来、何をどう話せばいいのか分からなくなり、夜中に「親 がん 後悔したくない」と検索することが増えていきました。
4. ここを選んだ理由・決め手
父の病院のがん相談支援センターが家族も使えることは知っていましたが、病気のことではなく「親子の話し方」を相談していいのか迷っていました。相談室のページで、評価も助言もせずに話を聞く時間があると知り、フォームに「父と話したいのに、切り出せない」とだけ書いて送りました。折り返しの時間には、平日の昼休みを選んだそうです。
5. 相談で話したこと・その後
電話では、担当がまず「縁起でもない」と言われた夜のことを、最後まで聞きました。父の病状や今後について、担当は何も予測していません。話すうちに、前置きが「お別れの準備」に聞こえていたかもしれないこと、父とは向かい合うより並んでいるほうが話しやすいことに、彼自身が気づきました。そこで、聞きたいことをノートにためて、送り迎えの車で一つずつ聞くことにしました。最初の日、父は「初任給」の話を、病院に着くまでずっと続けたそうです。「前を向いたままだと、父は話してくれるんですよ」。
※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。
治療中の時間を大事にするために、医療者に聞く質問例
- 体調のよい時期に外出や旅行をしたいのですが、治療の予定の中で向いている時期はありますか。
- 外出や人と会うときに、感染などで気をつけることはありますか。
- 本人が治療の中で大事にしたいこと(仕事や見た目など)を、相談できる窓口はありますか。
- 本人の希望や考えを、家族も一緒に医療者の方と話し合う機会はありますか。
とはいえ、後悔したくないと思うあなたに伝えたい2つのこと
① 気持ちのこと──後悔を怖がるのは、親を大切に思っているから
「後悔したくない」という気持ちの裏側には、親御さんを大切に思う気持ちと、その時間を取りこぼしたくないという願いがあります。だから、怖さを感じる自分を責めなくていいのです。それに、どれだけ準備をしても、最期の場面に立ち会えるかどうかは、病状の変化や住んでいる距離、仕事の都合など、家族の努力だけでは決められないことにも左右されます。もし立ち会えなかったとしても、それまでに重ねた送り迎えや会話の時間が消えるわけではありません。家族は「第二の患者」ともいわれる、と国立がん研究センターのがん情報サービスも書いています。先回りの後悔で眠れない夜が続くなら、その気持ちも誰かに預けてかまいません。
② 実務のこと──残したものの置き場所と、希望を伝える相手を決めておく
声や写真、聞けた話のメモは、時間がたつほど増え、置き場所がばらばらになりがちです。誰が保存を担当し、どこにまとめ、きょうだいとどう分け合うかを、早めに家族で決めておくと安心です。親御さんが「家族の中だけにしてほしい」と言った話は、その約束を守る扱いにします。きょうだいがそれぞれ聞きたいことを持っているなら、一度に何人もで質問するのではなく、通院の担当日ごとに聞き役を分けると、親御さんが疲れずに済みます。そして、聞けた希望のうち、治療や医療に関わるものは、家族の中だけにとどめず、親御さんの了解を得て医療者にも伝えておくと、いざというときに生かされます。
今日できること
[gk_howto name=”今日できること” description=”後悔を減らすために、今夜から明日できる3つのこと” heading=”none”][gk_step title=”聞いてみたいことノートを作る”]スマホのメモに、親御さんに聞いてみたいことを三つだけ書く。次の通院の日に一つ持っていく。[/gk_step][gk_step title=”次の送り迎えを申し出る”]治療の予定を確かめ、付き添える日を一つ選んで「その日、車を出そうか」と連絡する。[/gk_step][gk_step title=”録音の練習をしておく”]自分のスマホで録音の方法と保存先を確かめておく。親御さんを録るのは、了解をもらえた日に。[/gk_step][/gk_howto]よくある質問
[gk_faq][gk_q q=”親に「縁起でもない」と言われてしまいました。もう話さないほうがいいですか?”]その日は、そこで引いて大丈夫です。「縁起でもない」は、話題そのものより、前置きや話すタイミングへの反応であることもあります。次は、昔の思い出や次の休みの予定のような軽い話から入り直してください。普通の会話を重ねるうちに、親御さんのほうから大事な話を始めることもあります。[/gk_q][gk_q q=”録音していることを、親に言わないといけませんか?”]言ってから録ってください。こっそり録った声は、あとで聞き返すとき、子ども自身の気持ちに引っかかりを残すことがあります。親御さんにとっても、知らないうちに録られていたと分かれば、信頼が揺らぎかねません。断られたら、その日はメモを取るだけで十分です。[/gk_q][gk_q q=”治療がうまくいっているのに、こんなことを考えるのは早すぎますか?”]早すぎることはありません。治療がうまくいっている時期のほうが、体力にも気持ちにも余裕があり、話すことや出かけることを楽しめます。5つのことは「お別れの準備」ではなく、今の親子の関係を少し深めることでもあります。[/gk_q][gk_q q=”きょうだいに「大げさだ」と言われました。”]受け止め方に温度差があるのは自然なことです。無理に同じ気持ちにそろえなくても、5つのことは一人でも始められます。録った声や写真は、きょうだいが見たくなったときに分け合えるよう、保存しておけば十分です。[/gk_q][gk_q q=”遠くに住んでいて、通院に付き添えません。”]電話やビデオ通話の時間を、決まった曜日に設けるだけでも「一緒に過ごす」になります。聞いてみたいことを一つ添えて手紙を送れば、親御さんは自分のペースで返事を書けます。親御さんから届いたボイスメッセージを消さずに保存しておくのも、離れていてできる記録の残し方です。[/gk_q][gk_q q=”夜になると、後悔することばかり考えて眠れません。”]先回りの後悔で眠れない夜は、その気持ちを誰かに話してかまいません。親御さんの病院のがん相談支援センターは家族も無料・匿名で利用でき、相談した人の同意がなければ、話した内容が担当医などに伝わることはありません。夜中にどうしても誰かと話したいときは、よりそいホットライン(0120-279-338、24時間・無料)につながります。[/gk_q][/gk_faq]次に読むなら
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