がんの親に伝えておきたいことがあるなら、「育ててくれてありがとう」のような大きな言葉より、具体的な場面を添えた感謝や思い出話、「こっちは大丈夫だよ」という安心のひとことのほうが、照れずに渡せて、相手の胸にも残ります。
自分ががんになり、子どもに何かを伝えたいと考えている親の立場なら、病気のことは子どもの年齢に合った言葉で少しずつ伝え、思いは手紙や声の録音など、あとから何度でも受け取れる形にも残せます。親子の関係や子どもの年齢によって、合う形は違います。例をいくつか知っておくと、自分たちに合う形を選びやすくなります。
伝えたい気持ちはあるのに、こんな夜を過ごしている方へ
- 親に「ありがとう」と言うのが照れくさくて、ずっと先延ばしにしている。
- 自分が病気になって、子どもに何を残せばいいのかと考えると眠れない。
- 伝えたいのに、相手に合う言葉がどうしても見つからない。
この記事で分かること
- 子から親へ伝えたい「感謝・思い出・安心」の言葉の例
- 子どもの年齢に合わせた、病気のことの伝え方の例
- 手紙・録音・日々の行動など、言葉以外で渡す方法
- 自分たちの関係に合う渡し方の選び方
がんの親に伝えておきたいこと、あるいは自分ががんで子どもに伝えておきたいことは、何をどう伝えればいいですか?
子から親へは、感謝・思い出・これからの安心の3つを、短い言葉で。親から子へは、病気のことを年齢に合わせて少しずつ伝え、思いは手紙や録音など、あとから受け取れる形にも残します。
同じ「伝える」でも、向きによって中身が変わります。子から親へ渡す言葉は、親がこれまでの人生を「悪くなかった」と思えるような、ふり返りの言葉が中心です。親から子へ渡す言葉は、子どもがこれからを生きていくときの、支えになる言葉が中心になります。
ご家族(子ども)の立場の方は、次の「子から親へ」と「照れくさいとき」の見出しから。ご本人(親)の立場の方は、「子どもに病気のことをどう話すか」の見出しから読みはじめてもかまいません。
子から親へは、何を伝えると届きやすいですか?
感謝、思い出、これからの安心の3つです。「ありがとう」に具体的な場面をひとつ添え、思い出話を一緒にたどり、最後に「こっちは大丈夫」と伝えると、親の心配をひとつ減らせます。
感謝は、場面が具体的なほど伝わります。「育ててくれてありがとう」より、「部活の弁当、3年間毎朝ありがとう」。「いつも助かってた」より、「引っ越しのとき、軽トラで来てくれたの、本当に助かった」。場面をひとつ添えるだけで、言うほうの照れも少し和らぎます。
思い出は、こちらから話すより、親に聞くほうが自然に始まります。「お父さんが若いころ、どんな仕事をしてたの?」「私が小さいころ、どんな子だった?」。親が話すのを聞きながら、「それ、覚えてるよ」と自分の記憶を重ねていく。そのやりとり自体が、言葉の贈り物になります。
これからの安心は、親が手放せずにいる心配に応える言葉です。「お母さんのことは、ちゃんと見るからね」「家のことは心配しないで」「孫たちも元気にやってるよ」。子どもが大丈夫だと分かることが、親にとって何よりの安心になる場合があります。
- 1感謝「◯◯のとき、ありがとう」と、場面をひとつ添える
- 2思い出「あのころ、どうだった?」と聞いて、一緒にたどる
- 3これからの安心「こっちは大丈夫」と、親の心配に応える
照れくさくて言えないときは、どうすればいいですか?
言葉を何かに乗せて渡す方法があります。花やカードに一行添える、孫に先に言ってもらう、手をさすりながら言う。目を合わせなくてもいい形を選べば、照れくささは小さくなります。
照れくささは、親子の歴史が長いぶん大きくなります。急に改まると、親のほうもどう返していいか分からず、お互いに気まずくなることもあります。だから、言葉だけを差し出すのではなく、何かに乗せて渡します。
- 見舞いの花やお菓子に、「いつもありがとう」と一行書いたカードを添える
- 孫に「じいじ、ありがとう」と言ってもらい、自分も「ほんとにね」と続ける
- ハンドクリームで手をさすりながら、手元を見たまま話す
- 帰りの車の中から、「今日はありがとう」とメッセージを送る
照れを越えるほかの工夫は、[gk_link to=”post:saying-thank-you-five-ways”]照れくさい「ありがとう」の渡し方[/gk_link]にまとめています。
親が弱音を吐いたとき、子どもはどう返せばいいですか?
「そんなこと言わないで」と打ち消す前に、「そう思うんだね」と一度受け止めることです。励ましの言葉を探さなくても、「そばにいるよ」と伝えれば十分です。
親が「もう長くないかもしれない」とこぼしたとき、子どもはとっさに「何言ってるの、大丈夫だよ」と返したくなります。打ち消したくなるのは、子どものほうも怖いからです。けれど、すぐに打ち消されると、親はその先の気持ちを話しにくくなってしまいます。
- 「もう長くないかもしれない」→「そう感じるんだね。怖い?」
- 「家に帰りたい」→「そうだよね。先生に、どうしたら帰れるか聞いてみようか」
- 「あとどれくらいなんだろう」→「気になるよね。次の診察で、一緒に先生に聞いてみる?」
- 「情けない」→「そんなふうに思わなくていいよ。会えてうれしいんだから」
見通しのように子どもには答えられない問いは、無理に答えず、医師に一緒に聞く形にして大丈夫です。親がどんな気持ちでいるのかを知る手がかりは、[gk_link to=”post:what-patients-feel-near-the-end”]がんの人が亡くなる前に感じること[/gk_link]でも紹介しています。
[gk_cta_mid title=”お子さんに話す前の段取りを、一緒に整理します”]誰と先に話すか、どこまで伝えるか、最初のひとことをどうするか。お子さんに病気のことを話す前に決めておきたいことを、ご希望の時間帯にお電話で一緒に整理します。[/gk_cta_mid]自分ががんのとき、子どもに病気のことをどう話せばいいですか?
先に周りの大人で方針をそろえ、子どもの年齢に合った言葉で、少しずつ伝えます。「あなたのせいじゃない」「うつらない」こと、生活で変わることと変わらないことを伝えると、子どもは安心しやすくなります。
ご本人の方へ。子どもに何をどう伝えるかを考えて、夜中に検索を続けてしまう自分を、責めないでください。それは子どもを守りたい親の、まっとうな心配です。子どもの前では明るくふるまっている方も、ここでは泣いてかまいません。
国立がん研究センターのがん情報サービスは、病気について子どもと話すかどうかに正解はなく、周りの大人が方針を共有しておくことが大切だとしています。そのうえで、伝えるときには、子どものせいで病気になったわけではないこと、病気がうつらないことを伝え、発達に合った言葉で段階的に話し、生活で「変わること」と「変わらないこと」を伝えるよう勧めています。
- 1大人で方針をそろえる配偶者や祖父母と、何をどこまで話すかを決めておく
- 2場所と時間を選ぶ家の落ち着ける場所で、時間に余裕のあるときに
- 3短く、分かる言葉で一度に全部を話そうとしない
- 4大事な2つを伝える「あなたのせいじゃない」「うつらない」
- 5変わること・変わらないこと送り迎えは変わる、寝る前の絵本は続ける、など
- 6質問を受けて、また話す分からないことは「分からない」と言っていい
がんになった親を持つ子どものための情報は、NPO法人ホープツリーが運営する「Hope Tree~パパやママががんになったら~」にまとめられています。伝え方に迷うときは、病院のがん相談支援センターでも相談できます。患者さん本人も家族も、無料・匿名で利用でき、その病院に通っていなくてもかまいません。
子どもの年齢によって、伝え方はどう変わりますか?
小さな子には短く具体的な言葉で、小学生には質問に答えながら、思春期の子には大人に近い説明で、と少しずつ変わります。どの年齢でも、子どものせいではないこと、うつらないことは共通して伝えます。
下の表は、考え方の例です。同じ年齢でも、受け止め方は子どもによって大きく違います。一度で伝えきろうとせず、子どもの様子を見ながら、何度かに分けて話します。
| 年齢の目安 | 伝え方の例 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 小学校に上がる前 | 「ママは体に悪いところがあって、病院で治療しているよ」 | 短く具体的に。毎日の決まりごとはできるだけ続ける |
| 小学生 | 聞かれたことに、分かる言葉で答える | 病名をどう伝えるかは大人で相談して決める |
| 中学生・高校生 | 治療の予定や体の変化を、大人に近い言葉で説明する | 家の役割を背負わせすぎない。部活や友達付き合いは続けていい |
| 大人になった子 | 病状、これからの希望、頼みたいことを率直に話す | 子どもの暮らしや家庭を尊重し、一人に負担を寄せない |
話したあとの反応は、子どもによってさまざまです。泣く子もいれば、怒る子もいます。何事もなかったように遊びはじめる子もいますが、それもその子なりの受け止め方です。数日たってから、ふいに質問してくることもあります。「いつでも聞いていいよ」と伝えておけば、子どもは自分のタイミングで戻ってこられます。
大人になった子どもには、何を伝えておけばいいですか?
感謝に加えて、これからの希望と、頼みたいこと・頼まないことを率直に伝えておくことです。「自分の暮らしを大事にしていいよ」というひとことは、子どもが付き添いと仕事の間で迷ったときの支えになります。
大人になった子どもとは、病状や治療のことも、大人どうしとして話せます。そのうえで伝えておきたいのは、どこでどう過ごしたいかという希望、お金や家のことで頼みたいこと、そして頼まないことです。「介護のために仕事を辞めないでほしい」「遠くに住んでいるあなたは、電話をくれるだけで十分」。頼まないことを先に言っておくと、子どもは「もっとできたはず」と自分を責めずに済みます。
きょうだいが何人かいるなら、希望はできるだけ全員に同じように伝えておくと、あとで「聞いた・聞いていない」の行き違いが起きにくくなります。改まって集まるのが難しければ、家族のグループに、本人の言葉として一度送っておくのもひとつです。
若いころの話、両親や祖父母のこと、家の料理の味つけ。家族の歴史は、親が話さなければ途切れてしまうものです。子どもに聞かれたら、照れずに話してあげてください。
子どもに言葉を残すとき、手紙と録音はどう使い分ければいいですか?
どちらか一方に決めなくてかまいません。手紙は、節目に読み返せる言葉を残すのに向いています。録音や動画は、声や笑い方といった、その人らしさを残すのに向いています。体調に合わせて、できるほうを少しずつ。
手紙は、長い1通を書こうとすると、手が止まります。便箋1枚の短い手紙を何通か。「つらいことがあったときに開けてね」「中学生になったら読んでね」と、開く場面を封筒に書き添える人もいます。書けない日は、口で話して、家族に書き取ってもらってもかまいません。
録音は、特別なメッセージでなくていい。寝る前の絵本の読み聞かせ、毎晩の「おやすみ」、名前を呼ぶ声、いつもの口ぐせ。毎日の声のほうが、あとになって子どもが聞きたくなる声であることもあります。料理の手順や、自転車の練習のコツを動画にしておくのもひとつです。
- 長い1通より、短い手紙を何通かに分ける
- 「つらいときに開けてね」など、開く場面を書き添える
- 寝る前の読み聞かせや「おやすみ」を、そのまま録音する
- 料理や遊びの手順を、動画で残す
- 録ったデータは、家族が分かる場所に2か所以上保存する
- 書けない日は、口で話して家族に書き取ってもらう
残し方の具体的なヒントは、[gk_link to=”post:photos-letters-videos”]写真や手紙、ビデオで残すときのコツ[/gk_link]でも紹介しています。
言葉にしなくても伝わる方法はありますか?
あります。一緒に料理をする、手をつなぐ、好きな歌を一緒に聞く、いつもの習慣を続ける。毎日の行動そのものが、「あなたが大事」というメッセージになります。
子から親へなら、通院の送り迎えをする、親の好きだった料理を作って持っていく、爪を切る、一緒にテレビの相撲を見る。何も言わなくても、「来てくれた」「覚えていてくれた」は、行動のほうがまっすぐ伝わることがあります。
親から子へなら、体調のよい日に一緒に台所に立って、家の味の作り方を教える。休みの日に、公園で自転車の練習につきあう。寝る前に背中をとんとんする。言葉にした思いと、一緒に過ごした手触りは、どちらも子どもの中に残っていきます。自分たちに合う渡し方は、次の分かれ道で選べます。
Q1相手と顔を合わせる時間がよくありますか
はい日常の行動に乗せて、ひとことずつ渡す
いいえ手紙やメッセージ、録音で届ける
Q2声に出すと、言葉に詰まりそうですか
はい書いて渡す。読み上げはほかの家族に頼んでもいい
いいえ次に会ったとき、短く直接伝える
Q3相手は、まだ小さな子どもですか
はい今の時間を大事にしつつ、成長してから受け取れる録音や手紙も残す
いいえ本人と話し合いながら、渡し方を一緒に決める
子どもに何を残すかで眠れなかった母親は、どう動いた?
説明のための例(実在の方の体験談ではありません)
1. 相談のあとに変わったこと
相談のあと、まず夫と二人で話す時間をつくり、子どもたちに何をどこまで話すかをそろえました。週末、4年生の長女には病名も含めて、5歳の長男には「ママの体に悪いところがあって、病院で治療をしているよ」とだけ伝えました。2人に共通して「あなたたちのせいじゃない」「うつらない」「保育園のお迎えはパパになるけど、寝る前の絵本は続けるよ」と話したそうです。その週のうちに、読み聞かせを3冊分、スマートフォンに録音しました。
2. 相談を考えた背景
治療が始まって2か月ほどたったころから、夜中に目が覚めるようになりました。もし自分がいなくなったら、子どもたちに何を残せばいいのか。考えはじめると朝まで眠れない日が、週に何度もあったといいます。
3. 相談する前に困っていたこと
「癌 子供に伝えること」と検索すると、成人した子どもへの手紙や、節目ごとのビデオレターの例が並んでいました。どれも素敵だと思う一方で、今の体力では到底できそうにない量に見えました。夫に話そうとしても、「縁起でもない」と言われそうで、切り出せずにいました。
4. ここを選んだ理由・決め手
通院先の病院にがん相談支援センターがあることは知っていましたが、治療の日は疲れていて、窓口に寄る余力がありませんでした。夜中に相談室のLINEへ匿名でひとこと送ると、翌朝に返事が届いていました。その返事に背中を押されて、その日の昼、自分から電話をかけたそうです。
5. 相談で話したこと・その後
電話では、最初の20分、担当は評価も助言もせずに話を聞きました。そのあと、「今夜決めること」と「まだ決めなくていいこと」を一緒に分け、その夜は「夫に話す時間を決める」だけにしました。子どもへの伝え方は、通院先のがん相談支援センターでも相談できることと、がんになった親を持つ子どものための情報サイトがあることを伝えています。病状の見通しについては、担当は何も予測していません。「全部を残そうとしなくていいと分かって、今日の『おやすみ』を大事にできるようになった」と話しています。
※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。
医師・看護師に聞く質問例
- 子どもに病気のことを話す前に、相談に乗っていただける人は病院にいますか。
- 治療の予定の中で、子どもと過ごしやすい体調の時期はいつごろになりそうですか。
- 子どもが面会に来るとき、病室で気をつけることはありますか。
- 髪や体つきの変化を子どもにどう説明すればよいか、一緒に考えていただけますか。
とはいえ、上手な言葉より大事なことを伝えたい2つのこと
① 気持ちのこと──伝えようとしたことは、言葉の出来ばえより長く残ります
親子のあいだの言葉は、上手である必要はありません。照れて早口になった「ありがとう」も、途中で泣き出してしまった説明も、相手の中には「伝えようとしてくれた」という記憶として残ることがあります。ご家族(子ども)の立場の方は、親を支えながら、自分の気持ちを後回しにしがちです。そうした家族は「第二の患者」ともいわれる、と国立がん研究センターのがん情報サービスでも紹介されています。ご本人(親)の立場の方は、子どもに何かを残すことばかり考えて、今日を一緒に楽しむことを忘れないでください。一緒に笑った今日の記憶も、残された言葉と同じように、子どもを支えるものになりえます。
② 実務のこと──家族の中で「誰が・何を・どこまで」をそろえておく
子どもへの病気の説明は、親ひとりで抱えるものではありません。配偶者や祖父母など、子どもにかかわる大人のあいだで説明をそろえておくと、子どもが別々の話を聞いて戸惑わずに済みます。保育園や学校には、必要に応じて、どこまで伝えるかを家族で決めてから知らせます。子の立場で親に伝えるときも、きょうだいで持ち場を分けられます。近くに住む人は日々の会話の中で、遠方に住む人は手紙や電話で。家族の中の段取りを誰かと一緒に考えたいときは、がん相談支援センターのほか、相談室も使えます。相談室の電話(050-1720-6000)は、平日9:00〜18:00は担当が直接お受けし、それ以外の時間は自動音声で受け付けて、翌朝9時までに折り返します。
今日できること
[gk_howto name=”今日できること” description=”伝えたい相手に、今夜から明日にかけて渡す準備” heading=”none”][gk_step title=”伝えたい相手を1人決める”]親でも子どもでも、今回伝えたい相手を1人だけ決め、その人の顔を思い浮かべる。[/gk_step][gk_step title=”メモに一文書く”]親へなら「◯◯のとき、ありがとう」、子へなら「あなたのせいじゃないよ」など、まず一文だけメモに残す。[/gk_step][gk_step title=”30秒だけ録音してみる”]スマートフォンの録音機能で、「おやすみ」やいつもの口ぐせを30秒ほど録って、聞き返してみる。[/gk_step][/gk_howto]よくある質問
[gk_faq][gk_q q=”子どもに「がん」という病名まで伝えるべきですか?”]家族によって選び方は違います。病名を伝える家族もいれば、まずは「体に悪いところがあって治療している」と伝える家族もいます。どちらを選ぶにしても大事なのは、子どもが別の大人から違う説明を聞いて混乱しないよう、家族の中で言い方をそろえておくことです。子どもから「がんなの?」と聞かれたときにどう答えるかも、先に決めておくと慌てずに済みます。迷うときは、病院のがん相談支援センターに相談できます。[/gk_q][gk_q q=”話したあと、子どもが泣いたり怒ったりしたら、どうすればいいですか?”]どんな気持ちになっても大丈夫だと伝え、そのまま受け止めてください。「怒ってもいいよ」「泣いてもいいよ」と言って、そばにいるだけで十分です。いつもの食事や寝る前の習慣を続けることも、子どもにとっての安心になります。気持ちが落ち着かない様子が続くときは、保育園や学校の先生にも様子を見てもらえるよう相談します。[/gk_q][gk_q q=”思春期の子どもが、話を聞こうとしません。”]無理に向き合わせなくて大丈夫です。「話したくなったら、いつでも聞くから」とだけ伝えて、扉を開けておきます。面と向かうより、車の中や台所で並んで作業しているときのほうが、ぽつりと話しやすい子もいます。手紙やメッセージで伝えておく、信頼できる親戚や学校の先生に気にかけてもらう、という方法もあります。[/gk_q][gk_q q=”親に感謝の手紙を書きたいのですが、何を書けばいいか分かりません。”]「思い出」「ありがとう」「これからの安心」の順に、1行ずつ書くと形になります。たとえば「小学生のころ、毎週日曜に釣りに連れて行ってくれたね。あの時間がずっと好きでした。ありがとう。家のことは任せてね」。上手な文章である必要はありません。読み上げるのが照れくさければ、枕元に置いておくだけでも十分です。[/gk_q][gk_q q=”配偶者の親(義理の親)に、感謝を伝えてもいいのでしょうか?”]もちろんかまいません。義理の親にとっても、子どもの配偶者からの「ありがとう」はうれしい言葉になりえます。「〇〇さんを育ててくださって、ありがとうございます」「いつも子どもたちをかわいがってくれて、助かっています」と、自分との関わりの中の具体的な場面を添えると伝わりやすくなります。配偶者と相談して、二人で一緒に伝える形にしてもいいでしょう。[/gk_q][gk_q q=”親が「子どもたちに迷惑をかけたくない」とばかり言います。”]その言葉には、子どもを大事に思う気持ちが込められています。「迷惑じゃないよ。今度はこっちの番だから」と返すと、世話を受けることへの申し訳なさが少し和らぐかもしれません。親を手伝えることがうれしいという気持ちも、言葉にして伝えてかまいません。[/gk_q][gk_q q=”子どもに残す言葉を考えて、夜も眠れません。”]眠れないほど考えてしまうのは、それだけ子どもを大切に思っているからです。今夜は、ひとつだけ決めて休んでください。たとえば「明日の夜、『おやすみ』を録音する」。全部を一度に残そうとしなくて大丈夫です。誰かに聞いてほしいときは、相談室のLINEにひとこと送ってください。夜に届いたものは、翌朝いちばんに読んで返事します。今すぐ声で話したいときは、24時間・無料のよりそいホットライン(0120-279-338)もあります。落ち込みが強く続くときは、主治医やがん相談支援センター、こころの相談窓口にも相談してください。[/gk_q][/gk_faq]次に読むなら
- [gk_link to=”post:regrets-parent-child-roles”]親として、子として、立場ごとの後悔はどう減らせますか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:words-to-convey-at-the-end”]最期に伝えたい言葉は、いつ、どう伝えればいいですか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:saying-thank-you-five-ways”]照れくさくて言えない「ありがとう」は、どう渡せばいいですか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:photos-letters-videos”]写真・手紙・ビデオは、何をどう残せばいいですか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:mom-or-dad-diagnosed-first-week”]親のがんが分かった直後の1週間、子どもとして何から始めればいいですか?[/gk_link]