親ががんだと分かってから、不安で怖くてたまらない。その状態は、大切な人の病気に向き合った人の心と体に、ごく自然に起きる反応です。怖がっているのは、あなたが弱いからでも、親の回復を信じていないからでもありません。
ただ、怖さには強まりやすい条件があります。夜、ひとりで、スマホの画面を見ているとき。この3つが重なると、まだ起きていないことまで鮮明に想像してしまいます。怖さの大きさは人によって違い、日によっても揺れますが、置き場所を作ると、少しずつ扱える大きさになっていきます。
この記事では、怖さが強まる仕組みと、最悪の想像が止まらない理由、今夜できる気持ちの置き方、検索との付き合い方、親御さんの前での過ごし方、話せる相手、受診を考えるときのサインまでを順番にまとめました。
怖さを抱えたまま、この画面を開いた方へ
- 母ががんだと分かってから、仕事中もそのことが頭から離れない。
- スマホで調べては怖くなり、やめようと思ってもまた調べてしまう。
- 母はまだ元気なのに、最悪のことばかり想像してしまう自分が嫌で、誰にも言えない。
親ががんになり、不安で怖くてたまりません。この気持ちはどうすればいいですか?
怖さを消そうとするより、今夜の置き場所を作ってください。頭の中の怖さを紙に書き出す、検索をやめる時刻を決める、ひとりにだけ話す。この3つで、怖さは「抱えていられる大きさ」に近づきます。
国立がん研究センターのがん情報サービスは、家族は「本人はもっとつらいのだから」と自分の気持ちを我慢しがちで、自分の生活も続けていかなければならないことから、「ご家族は、『第二の患者』ともいわれます」と説明しています。親の病気を知った子どもも、この「家族」に含まれます。怖くてたまらないのは、あなたが特別に打たれ弱いからではなく、家族という立場に置かれた人の多くがたどる道です。
怖さは、追い払おうとするほど強く戻ってきます。「考えないようにしよう」と決めた夜ほど、布団の中で考えてしまった経験はないでしょうか。だから、目指すのは怖さをゼロにすることではなく、怖さに置き場所を与えることです。紙の上、決まった時間、話を聞いてくれる人。行き場のある怖さは、行き場のない怖さより、ずっと静かになります。
どれも特別な道具は要りません。紙とペン、スマホの時計、送り先が1人いれば足ります。全部をやる必要はなく、今夜は、いちばん手軽なものを1つだけ選んでください。
なぜ、親の病気のことが頭から離れないのですか?
怖さを強める3つの条件、つまり情報、夜、孤立が重なりやすい時期だからです。調べるほど怖い情報に出会い、夜はほかに気をそらすものがなく、誰にも言えないと考えが同じところを回り続けます。
診断の直後は、分からないことだらけです。病気がどのくらい進んでいるのか、治療は効くのか、母の生活はどう変わるのか。分からない空白を埋めたくて検索すると、生存率の表や、重い経過の体験談が目に入ります。それが親御さんに当てはまるかどうかは分からないのに、怖い情報ほど記憶に残り、空白は不安な想像で埋まっていきます。
夜は、この働きがいちばん強くなる時間です。仕事や家事、人との会話といった気をそらすものがなくなり、体も疲れていて、考えを切り替える力が落ちています。そして、誰にも言えないことが怖さを閉じ込めます。口に出さない怖さは、頭の中で何度も再生され、少しずつ大きくなります。逆にいえば、情報の入れ方、夜の過ごし方、話す相手のどれか一つを変えるだけで、この輪は弱まります。
- 1怖くなる仕事中や寝る前に、ふと親の病気が頭に浮かぶ
- 2検索する空白を埋めたくて、病名や「余命」で調べる
- 3怖い情報に出会う統計の表や重い体験談が、記憶に強く残る
- 4誰にも言えない打ち明ける相手がなく、考えが頭の中を回る
- 5眠れない疲れが残り、翌日はさらに不安を感じやすくなる
最悪のことばかり想像してしまう自分は、おかしいのですか?
おかしくありません。大切な人を失うかもしれないと感じたとき、心はまだ起きていない別れを先取りして悲しみ始めることがあります。想像は予測ではなく、親御さんの今の経過とは別のものです。
親御さんはまだ元気に話し、食事もしているのに、頭の中ではずっと先の場面まで進んでしまう。そんな自分を「縁起でもない」「冷たい」と責めている方は少なくありません。まだ起きていない別れを先取りして悲しむ心の動きは「予期悲嘆」と呼ばれ、「喪失が現実となる以前に起こる悲嘆」と説明されています。最悪を想像してしまうのは、親御さんを大切に思う気持ちの裏返しであり、回復をあきらめた証拠ではありません。
大事なのは、想像と事実を分けて見ることです。想像は、ネットで見た誰かの経過や、ドラマの場面を材料にして作られます。事実は、医師から説明されたことと、目の前の親御さんの様子です。紙を縦に2つに分けて、左に「今わかっていること」、右に「まだ分からないのに想像していること」を書くと、右側の多くが、まだ誰にも分からないことだと気づけます。希望と怖さは、同時に持っていてかまいません。治療中の親の最期を考えてしまうときの向き合い方は、[gk_link to=”post:anticipatory-grief-mother-in-treatment”]予期悲嘆との付き合い方[/gk_link]にまとめています。
今わかっていること
- 医師から説明された病名と、次の検査や治療の予定
- 今日の母の様子(食べたもの、話したこと)
- 相談できる窓口と、その連絡先
まだ分からないのに想像していること
- ネットで見た誰かの経過が、母にも起きるのではないか
- 治療がうまくいかなかったら、という場面
- 自分が支えきれなくなるのではないか、という心配
今夜、怖さをどこに置けばいいですか?
紙の上、決まった時間、話を聞いてくれる人の3か所です。5分だけ書き出す、検索をやめる時刻を決める、ひとりにひとことだけ送る。どれか1つで十分なので、今夜できそうなものを選んでください。
1つ目は紙の上です。「怖いこと」「今わかっていること」「誰に聞けば分かるか」の3つの列を作り、5分だけ書きます。きれいな文章にする必要はなく、「母がやせたら」「治療がつらかったら」と単語を並べるだけでかまいません。書いた紙は、閉じた手帳に挟んでおきます。頭の中にしかなかった怖さが、外の決まった場所に移ります。
2つ目は時間です。「夜9時を過ぎたら病気のことは調べない」「考えるのは帰りの電車の15分だけ」というように、怖さと向き合う時間に枠を作ります。枠の外で怖さが浮かんだら、「それは明日の電車で考える」と心の中で言って、予定を先送りします。怖さを無視するのではなく、会う約束をしておく感覚です。
3つ目は人です。家族でも友人でも、相談窓口でもかまいません。「母のことで、ちょっと怖い」とだけ送れば、それは立派な相談です。返事の内容より、怖さを誰かに渡したという事実が、その夜の重さを変えます。
- 1夜9時検索を閉じる。調べたくなったことはメモに1行だけ残す
- 2夜9時すぎ紙に「怖いこと・わかっていること・聞く先」を5分書く
- 3夜9時半友人や相談窓口に、ひとことだけ送る
- 4寝る前スマホを手の届かない場所に置き、明日の小さな予定を1つ決める
- 5夜中に目が覚めたら考えはメモに預け、続きは明るくなってから考える
検索をやめられないときは、どうすればいいですか?
やめようとするより、調べる時間、調べる場所、調べたあとの行き先を決めてください。時間は短く、場所は公的な情報に絞り、気になったことは次の診察で聞く質問に変えると、検索が不安の燃料になりにくくなります。
検索がやめられないのは、知れば安心できるはずだという期待があるからです。けれど、病名と一緒に表示される生存率は、過去に診断された大勢の人をひとまとめにした数字で、親御さん個人の余命を表すものではありません。体験談は一人ひとりの経過を伝えてくれますが、病気の種類や進み方、受けた治療が親御さんと同じとは限りません。安心を求めて開いた画面が、別の怖さを連れてくるのはそのためです。数字の読み方は、[gk_link to=”post:mother-diagnosed-survival-rate-meaning”]ネットで見た生存率の読み方[/gk_link]で詳しく扱っています。
調べるなら、国立がん研究センターのがん情報サービスのような公的な情報から始めてください。そして、調べて分からなかったこと、気になったことは、答えを探し続ける代わりに「次の診察で聞く質問」としてメモに書き写します。親御さんの体のことをいちばん知っているのは主治医で、ネットではありません。答えをくれる人のところへ質問を運ぶ。それが、検索を不安の燃料から、準備の道具に変えるコツです。
| 観点 | 不安を強めやすい | 落ち着きやすい |
|---|---|---|
| 時間 | 寝る前に、終わりを決めずに | 昼間に、15分などと決めて |
| 見る場所 | 体験談や掲示板を次々に | 公的な情報を中心に |
| 数字の扱い | 生存率を親の余命として読む | 集団の統計として距離を置く |
| 調べたあと | 分からないまま次の検索へ | 質問メモに書き写して閉じる |
母の前で、平静でいられるようになりますか?
完全に平静でいる必要はありません。会う前に話題を2つ用意し、つらくなったら席を外す一言を決め、会ったあとに気持ちを出す場所を作っておくと、母の前で過ごす時間はずっと楽になります。
怖さを抱えたまま親御さんに会うと、「顔に出てしまったらどうしよう」と緊張し、その緊張でかえって表情が硬くなります。会う前に、最近見たテレビの話、孫の話、庭の花の話など、病気と関係のない話題を2つ決めておくと、沈黙が怖くなくなります。それでも気持ちがあふれそうになったら、「ちょっと飲み物買ってくるね」と席を外してかまいません。廊下で深呼吸をして戻れば十分です。
親御さんの前で怖さが少し漏れても、それで親御さんを傷つけるとは限りません。「正直、私もちょっと怖い。でも一緒にいるよ」と伝えたことで、親御さんのほうも「実は自分も怖かった」と話し始める場合もあります。どこまで見せるかは、親子の関係や親御さんの性格によって違います。涙が出そうなときの考え方は、[gk_link to=”post:crying-over-mothers-cancer”]親の前で泣いていいかを考えた記事[/gk_link]にまとめています。会ったあとの帰り道に、気持ちを出す場所をひとつ決めておくことも忘れないでください。
誰にも言えない怖さは、誰に話せばいいですか?
家族や友人に言えないなら、家族ではない相手を選んでかまいません。親御さんが通う病院のがん相談支援センターは、家族も無料・匿名で使え、話した内容が相談した人の同意なく担当医などに伝わることはありません。
がん相談支援センターは、全国のがん診療連携拠点病院などにあり、その病院に通っていない人でも面談か電話で相談できます。病状の話だけでなく、家族として抱えている気持ちを話してもかまいません。がん情報サービスの「家族のがんが進行・再発したとき」でも、家族が自分のつらさを医療者に相談してよいことに触れています。病院を問わず話したいときは、国立がん研究センターの「がん情報サービスサポートセンター」(0570-02-3410 または 03-6706-7797、平日10時〜15時、通話料は自己負担)があり、平日12時〜15時のチャット相談も使えます。
気持ちのつらさそのものを話したいときは、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)にかけると、かけた場所の都道府県や政令指定都市の公的な相談窓口につながります。曜日や時間は地域によって違い、通話料がかかります(050で始まるIP電話からはかけられません)。夜中にどうしても誰かと話したいときは、よりそいホットライン(0120-279-338)が24時間・無料で受けています。がん専門の窓口ではありませんが、怖くて眠れない夜の話を聞いてもらえます。電話やSNSの相談先は、厚生労働省のサイト「まもろうよ こころ」にもまとめられています。
がんと家族の相談室では、評価も助言もしない20分の「ただ聞く」時間を用意しています。ご希望があれば記録も残しません。LINEなら無料・匿名で、怖さをひとことだけ送っておけます。夜に届いたものは翌朝いちばんに読んでお返事します。
誰にも言えない怖さ
- がん相談支援センター家族も無料・匿名。相談した人の同意なく担当医などに伝わらない
- がん情報サービスサポートセンター病院を問わず、平日の昼間に電話かチャットで相談できる
- こころの健康相談統一ダイヤル0570-064-556。地域の公的な窓口へ。時間は地域で異なる
- よりそいホットライン0120-279-338。24時間・無料。がん専門ではない
- がんと家族の相談室評価も助言もしない20分。夜に届いたLINEは翌朝いちばんに読んで返事
どんな状態になったら、受診を考えたほうがいいですか?
眠れない、食べられない、何をしても楽しめないといった状態が何日も続き、仕事や生活に支障が出てきたら、ご自身の受診を考えてください。消えてしまいたいと感じるときは、その日のうちに誰かに話してください。
不安で眠れない夜があるのは自然なことです。ただ、それが続いて昼間の仕事でミスが重なる、食事の味がしなくなって体重が落ちてきた、好きだったことに興味がわかない、動悸や息苦しさが出る、といった変化が重なってきたら、心と体が助けを求めているサインです。相談先は、ご自身のかかりつけ医、心療内科や精神科、親御さんの病院のがん相談支援センターなどです。「親の病気がきっかけで、眠れない日が続いています」と伝えれば、話は通じます。
「消えてしまいたい」「いなくなりたい」という気持ちが浮かぶときは、受診の予約を待たずに、よりそいホットラインなど今つながる窓口に連絡してください。自分を傷つけてしまいそうなほど差し迫っているときは、ためらわず119番に電話してください。助けを求めることは、親御さんを支え続けるための手段でもあります。
- 眠れない夜が何日も続き、昼間に強い眠気やミスが出ている
- 食欲が落ちて、食事の味がしない、体重が減ってきた
- 好きだったことに興味がわかず、何をしても楽しめない
- 動悸や息苦しさ、涙が止まらないといった体の反応がある
- 仕事や家事が手につかない状態が続いている
- 消えてしまいたいと感じる(その日のうちに誰かに話す)
怖さで眠れなくなっていた娘さんは、何が変わった?
説明のための例(実在の方の体験談ではありません)
1. 相談のあとに変わったこと
相談から2週間がたつころ、彼女の夜は少し変わりました。検索は夜9時までの15分と決め、調べて気になったことは手帳の「先生に聞くこと」の欄に書き写して閉じます。以前は毎晩3時間近く画面を見て、眠るのは午前2時過ぎでしたが、今は日付が変わる前に眠れる日が増えました。大学時代の友人にも「実は母が病気で、怖くて」と打ち明け、月に一度、話を聞いてもらう約束ができました。
2. 相談を考えた背景
母の診断を聞いたのは、実家での夕食のときでした。母は「早く見つかったから大丈夫」と笑っていましたが、彼女はその夜から、通勤電車でも会議中でも、母の病気のことが頭から離れなくなりました。会議の内容が頭に入らず、昼休みには社員食堂の隅でスマホを開き、病名を打ち込むのが日課のようになっていきました。
3. 相談する前に困っていたこと
寝る前に病名を検索すると、生存率の表や長い闘病の記録が出てきます。読むほど怖くなるのに、閉じるとまた不安になり、また開く。「母はまだ元気なのに、いなくなったあとのことまで考えてしまう。そんな私が許せなかった」と振り返ります。夫に話しても「考えすぎだよ」と言われ、それきり誰にも言えなくなりました。
4. ここを選んだ理由・決め手
母の病院のがん相談支援センターのことは知っていましたが、母の担当の人たちに自分の弱さを知られるのが怖かったといいます。相談室を選んだのは、病院とは関係のない場所で、評価も助言もせずに聞いてもらえると書かれていたからです。最初は夜中にLINEで「母のことが怖いです」とだけ送り、翌朝の返事を見てから、フォームで電話を申し込みました。
5. 相談で話したこと・その後
電話の20分、担当はほとんど話さず、彼女の言葉を待ちました。記録は残さないでほしいと伝えると、そのとおりにしてもらえたそうです。話し終えたとき、彼女は「怖いって、初めて最後まで言えた」と言いました。担当は母の病状について何も判断せず、最後に、眠れない日が続くときの相談先と、検索の時間を区切る方法を、希望を確かめてから伝えました。「怖さは消えていません。でも、置いておける場所ができた感じです」。
※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。
医療者に聞く質問例
- 母の今の状態を、家族にも分かる言葉で教えていただけますか。
- 家族が病気のことを調べるなら、どこの情報を見ればいいですか。
- 家族の気持ちのつらさを相談できる窓口は、この病院にありますか。
- (ご自身のかかりつけ医に)親の病気がきっかけで眠れない日が続いています。相談できますか。
とはいえ、怖さの中にいる今、伝えたい2つのこと
① 気持ちのこと──怖さを消せなくても、親のそばにはいられる
怖さが消えるまで親御さんに会えない、と思わなくて大丈夫です。怖いまま会いに行き、怖いまま一緒にお茶を飲み、帰り道にまた怖くなる。それでも、その時間は親御さんにとって確かに「子どもが来てくれた時間」です。怖さは、親御さんとの時間を台無しにするものではなく、その時間を大切に思う気持ちと同じ根から生えています。
② 実務のこと──不安が強まりやすい節目を、予定表で先に知っておく
検査の結果を聞く日、治療が始まる週、親御さんの体調が変わったとき。不安は、こうした節目の前後に大きくなりやすいものです。親御さんや医療者から聞いた予定をもとに、予定表のその日に小さな印をつけ、前後の日は仕事を詰め込みすぎない、帰りに話を聞いてくれる人と会う約束を入れておく、といった形で日中の過ごし方を組み立てておくと、怖さに不意を突かれにくくなります。節目の予定をきょうだいとも共有しておけば、結果を聞く日にひとりで身構えずに済みます。
今日できること
[gk_howto name=”今日できること” description=”怖さを抱えた今夜から明日までに、子どもができる3つのこと” heading=”none”][gk_step title=”怖いことを紙に書き出す”]「怖いこと」「今わかっていること」「誰に聞けば分かるか」の3列で、5分だけ書いて手帳に挟む。[/gk_step][gk_step title=”検索の終わりの時刻を決める”]「夜9時を過ぎたら調べない」と決め、気になったことはメモに残して、次の診察で聞く質問に回す。[/gk_step][gk_step title=”1人にひとこと送る”]友人、パートナー、相談室のLINEのどれかに「母のことで、ちょっと怖い」とだけ送る。[/gk_step][/gk_howto]よくある質問
[gk_faq][gk_q q=”親のほうがつらいのに、子どもの私が怖がっていていいのでしょうか?”]怖がっていいのです。つらさは比べるものではなく、親御さんのつらさと、あなたの怖さは同時に存在できます。がん情報サービスが「ご家族は、『第二の患者』ともいわれます」と紹介しているように、家族の不安は自然に生まれるものです。あなたが自分の怖さを誰かに預けられると、親御さんの話を聞く余裕も戻ってきます。[/gk_q][gk_q q=”母の前で、つい暗い顔をしてしまいます。”]暗い顔になる日があっても、それで母を不安にさせたと決めつけなくて大丈夫です。面会の最初の5分を、母の話を聞く時間と決めておくと、自分の表情より相手の話に意識が向き、顔のこわばりがほどけやすくなります。それでも表情が硬いと感じたら、「ちょっと仕事で疲れてて」と一言添えるだけで、親御さんも深読みせずに済みます。[/gk_q][gk_q q=”仕事中も母のことを考えてしまい、ミスが増えました。”]心配ごとがあると集中が途切れやすくなるのは、自然なことです。確認作業を一つ増やす、大事な判断は午前中に回すなど、仕事の側で小さな工夫をしつつ、信頼できる上司に「家族が病気で、少し余裕がない時期です」と伝えておくと、ひとりで取り繕わずに済みます。ミスや不眠が続くときは、受診や相談を考えてください。[/gk_q][gk_q q=”怖くて、母の病気のことを調べられません。知らないままでいいですか?”]知らないままでいる選択もあります。何をどこまで知りたいかは人によって違い、今は知りたくないという気持ちも尊重されてよいものです。必要なことは、親御さんや医師から説明を受けたときに、知りたい分だけ聞けば足ります。調べられない自分を責める必要はありません。[/gk_q][gk_q q=”夫に話しても「考えすぎ」と言われてしまいます。”]身近な人ほど、心配を小さくしてあげたくて「考えすぎ」と言うことがあります。分かってもらえないと感じたら、「解決してほしいんじゃなくて、聞いてほしいだけ」と最初に伝えてみてください。それでも届かないときは、家族ではない相手に話す先を持つことも、自分を守る方法です。[/gk_q][gk_q q=”不安で眠れない夜、今すぐ話せる先はありますか?”]よりそいホットライン(0120-279-338)は、24時間・無料で受けています。がん専門ではありませんが、眠れない夜の不安を話せます。言葉にならないなら、がんと家族の相談室のLINEにスタンプひとつ送っておくこともできます。夜に届いたものは、翌朝いちばんに読んでお返事します。[/gk_q][/gk_faq]次に読むなら
- [gk_link to=”post:mom-or-dad-diagnosed-first-week”]診断を聞いた日からの1週間、子どもにできることは?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:crying-over-mothers-cancer”]親の前で泣いてもいいのでしょうか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:mother-diagnosed-survival-rate-meaning”]ネットで見た生存率の数字は、親に当てはまりますか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:anticipatory-grief-mother-in-treatment”]治療中の親の最期を考えてしまうのは、おかしいことですか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:cancer-anxiety-cant-sleep-at-night”]がんの不安で眠れない夜、朝まで自分を守るには?[/gk_link]