がんで「もう長くない」サインは?変化の目安と呼ぶ人・伝えること

「もう長くない」ことを知らせる体の変化には、多くの方に共通して見られるものがあります。眠っている時間が長くなる、食べる量や飲む量が減る、呼びかけへの反応が鈍くなる、尿の量が減る、呼吸のリズムが変わる、といった変化です。

ただし、こうした変化が現れる時期も順番も、一人ずつ違います。行きつ戻りつしながら進むこともあれば、いくつかが一度に重なることもあります。どの変化も、残りの日数を数えるための目盛りではありません。

この記事では、多くの方に見られる変化の大まかな流れ、医療者に今の段階を確かめる言い方、そしてサインに気づいたときに誰を呼び、何を伝えるかを、ご本人とご家族の両方に向けてまとめました。

変化に気づいて、このページを開いた方へ

  • 面会に行くたびに、眠っている時間が長くなり、食べる量が減っていく。
  • 看護師さんの「少しずつ変化が」が何を意味しているのか、聞きたいのに聞けない。
  • 自分でも体の変わり方が分かる。家族に何を、いつ伝えておけばいいのか考えてしまう。

がんで『もう長くない』ときのサインはありますか?どんな変化が目安になりますか?

多くの方に見られる変化の目安はあります。眠る時間が長くなる、食べる・飲む量が減る、呼びかけへの反応が鈍くなる、尿が減る、呼吸のリズムが変わる、などです。ただ、現れる時期も順番も一人ずつ違い、日数を言い当てるものではありません。

病気が進むと、体は少しずつ、ふだんの活動に使う力を保てなくなっていきます。そのとき表に出てくるのが、ここに挙げたような変化です。早い時期には眠る時間や食事の量に、もう少し進むと反応や尿の量に、最期が近いころには呼吸や脈に、変化が出てくることが多いとされます。

下の図は、その大まかな流れです。いくつかの変化が同時に来ることも、順番が入れ替わることも、ある変化が目立たないまま次へ進むこともあります。図は「今がどのあたりか」を医療者と話すための手がかりとして使い、日数を数える道具にはしないでください。症状ごとの詳しい説明は、[gk_link to=”post:signs”]最期が近いサインと家族ができること[/gk_link]にまとめています。

  1. 1週の単位で見られやすい眠っている時間が長くなる。食事や水分の量が減り、体を起こすのがつらくなる
  2. 2日の単位で見られやすい呼びかけへの反応が鈍くなる。水分を飲み込みにくくなる。尿の量が減る
  3. 3最期が近いころに見られやすい呼吸のリズムが大きく乱れる。あごを動かすような呼吸になる。のどでゴロゴロと音がする。手首の脈が触れにくくなる
多くの方に見られる変化の大まかな流れ(目安であり、順番も時期も人によって違う)

眠る時間が増えて、食べる量が減ったら「もう長くない」のですか?

それだけで時期は決まりません。病気の進行のほかに、薬の影響、脱水、感染症、気持ちの落ち込みなどでも似た変化は起こり、治療やケアで戻ることもあります。急に変わったと感じたら、まず医療者に伝えてください。

眠る時間が長くなることや食事の量が減ることは、多くの方に見られる一方で、時期を見分ける決め手にはなりにくい変化です。進行がんの患者さんを観察した米国とブラジルの研究(Hui Dほか、2014年)でも、意識がぼんやりすることや水分を飲み込みにくくなることは比較的早い時期から現れ、残りの時間を見分ける手がかりとしては弱いと報告されています。

ご家族の方は、食べられなくなった姿を見ると、つい「もう少しだけ」と口に運びたくなるものです。けれども、体が受けつけなくなっている時期に無理に食べてもらうと、むせたり、かえってつらくなったりすることがあります。口を湿らせる、好きな飲み物をひと口だけ味わってもらうなど、負担の少ない方法を看護師と相談してみてください。食べられないときの考え方は、[gk_link to=”post:final-days-not-eating-mouth-care”]最期が近いときに食べられない理由と口のケア[/gk_link]でも取り上げています。

もう一つ知っておきたいのが、せん妄です。亡くなる前の時期には、一時的に意識が混乱する「せん妄」が起こりやすくなるとされ、昼と夜が逆になったり、つじつまの合わないことを言ったりすることがあります。お薬や脱水など原因によっては治療で和らぐことがある一方、看取りの時期のせん妄は回復が難しい場合もあります。「いつもと違う」と感じたら、様子をそのまま医療者に伝えてください。

[gk_cta_mid title=”ご家族の方へ:看取り前後にやることを、チェックリストで手元に”]ご家族の方は、LINEかフォームでひとこと送っていただければ、「看取り前後にやることチェックリスト」をお送りします。読むだけで大丈夫です。今すぐ何かを決める必要はありません。[/gk_cta_mid]

亡くなる数日前には、どんな変化が見られることがありますか?

呼吸のリズムが大きく乱れる、あごを動かすような呼吸になる、のどでゴロゴロと音がする、尿が減る、手首の脈が触れにくくなる、といった変化が見られることがあります。ただ、これらが目立たないまま最期を迎える方もいます。

先ほどの研究(Hui Dほか、2014年)は、米国とブラジルの急性期緩和ケア病棟に入院した進行がんの患者さん357人について、体の変化を入院中くり返し記録したものです。その結果、手首の脈が触れない、下顎呼吸(あごを動かすような呼吸)、尿量の減少、チェーン・ストークス呼吸(深い呼吸と浅い呼吸、止まる呼吸をくり返す)、死前喘鳴(のどのゴロゴロ音)が、亡くなる3日以内の時期と強く結びついていたと報告されています。同じ患者さんを調べた翌年の報告では、声かけへの反応が弱くなる、まぶたが閉じきらない、といった変化も挙げられています。

ここで大事なのは、これらが医療者の判断を助けるための研究だという点です。変化が出たから何日、とご家族が数えるためのものではありません。これらの変化が目立たないまま最期を迎える方もいます。気づいた変化は、数えるのではなく、医療者に伝えて、今の見立てを聞くために使ってください。

呼吸が乱れたり、のどで音がしたりすると、そばにいる人は苦しそうに見えて胸が詰まります。つらそうに見えるときは、遠慮なく医療者に伝えてください。体の向きを変える、口の中を整える、薬を使うなど、和らげる方法があるかを一緒に考えてもらえます。

医療者に伝えて任せること

  • 呼吸の乱れやのどの音が、つらそうに見えるとき
  • 尿が出ていない、呼吸の様子が変わったなどの体の変化
  • 痛みや落ち着かなさが強くなったとき

そばにいる人ができること

  • 名前を呼んで、いつものように話しかける
  • 手を握る、さする、唇を湿らせる
  • 会わせたい人に、今の状況を短く知らせる
変化に気づいたとき、医療者に伝えることと、そばでできること

一度弱ってから、また元気になることはありますか?

あります。少し食事がとれた、はっきり話ができた、という日が戻ってくることもあり、変化はまっすぐ一方向には進みません。反対に、落ち着いて見えた方の様子が急に変わることもあります。

昨日はほとんど目を開けなかったのに、今日は家族の名前を呼んで、好きだった果物をひと口食べた。そんな日が来ると、ご家族は「持ち直したのかもしれない」と希望を抱き、同時に「これは何かの前ぶれでは」と不安にもなります。どちらに決めつける必要もありません。

調子のよい時間が戻ったら、その時間をそのまま使ってかまいません。話したかったこと、聞いておきたかったこと、一緒に聞きたかった音楽。無理のない範囲で、その日の調子に合わせればいいのです。

一方で、体調には波があり、落ち着いた日のあとに急な変化が来ることもあります。調子のよい日にこそ、夜間の連絡先と、急いで呼びたい人の連絡先を確かめておくと、いざというときに慌てずにすみます。

看護師さんの「少しずつ変化が」は、どう確かめればいいですか?

「今は、どの段階と見ていますか」「夜中に変化があったら、どんなときに連絡をもらえますか」と、具体的に聞いてかまいません。はっきり言わないのは、ご家族の受け止め方を気づかっているからということもあり、知りたいと伝えれば言葉にしてもらいやすくなります。

医療者が使う言葉には、ご家族への配慮から、やわらかく包まれたものが少なくありません。「少しずつ変化が出てきています」「会わせたい方がいれば」「今夜は付き添われますか」。どれも大切な合図ですが、受け取る側は意味をつかみかねて、ひとりで不安をふくらませてしまいがちです。

看取りの時期が近づいた患者さんの家族への説明に、小冊子を使った多施設研究があります(山本ほか、Palliative Care Research、2012年)。緩和ケア病棟や在宅ホスピスなど10施設で説明を受けた遺族325名に調査し、回答した260名のうち81%が、冊子を使った説明を「とても役に立った」「役に立った」と振り返っています。「変化の目安になる」と感じた人は84%でした。協力した施設で説明を受けた方々の結果で、すべてのご家族に当てはまるとは限りませんが、研究は、渡すだけでなく十分に話をしながら使うことで、多くの家族の役に立つとまとめています。

こうした冊子の一つに、緩和ケア普及のための地域プロジェクト(OPTIM)が作った看取りのパンフレット「これからの過ごし方について」があります。体に起きてくる変化や、苦痛が増えたときの対応、たんがのどでゴロゴロいうことなどを、医師や看護師が説明するときに使う冊子です。病棟や訪問看護の方に「これからの変化について、説明に使う冊子はありますか」と聞いてみるのも、確かめる一つの方法です。

言い方伝えようとしていることの例確かめる一言
「少しずつ変化が出てきています」体の変化の速さが、以前と変わってきている「今はどの段階と見ていますか」
「会わせたい方がいれば」会える時間を逃さないよう、早めの連絡を考えてほしい「遠方の家族は、いつごろ呼べばよいですか」
「今夜は付き添われますか」夜のうちに変化が起こるかもしれない「付き添ったほうがよい状態でしょうか」
「何かあればお電話します」夜間に連絡する場合がある「どんな変化のときに、連絡をもらえますか」
医療者のよくある言い方と、確かめたい一言

サインに気づいたら、誰を呼べばいいですか?

まず医療者に今の段階を確かめ、その答えをもとに、会わせたい人へ連絡する順番を決めます。遠方の方には移動の時間も考えて、「今すぐでなくていいけれど」と状況だけ早めに伝えておく方法があります。

順番を考えるときの軸は、ご本人が会いたいと言っていた人です。次に、ご本人にとって近しい家族、そして親しい友人。全員に一度に知らせようとすると、連絡するだけで一日が終わってしまいます。きょうだいの一人に「親戚への連絡はお願いできる?」と頼むなど、伝える役を分けると負担が軽くなります。

遠方の方への最初の連絡は、急かしすぎず、遅すぎないことが大切です。たとえば「看護師さんから、体の変化が進んできていると言われました。今すぐでなくていいけれど、来られる日を考えておいてもらえますか」。状況が変わったときは、「今夜、付き添ったほうがよいと言われました。来られそうなら連絡ください。無理はしないでね」と、短く具体的に伝えます。

ご本人の方は、会いたい人の名前を、思い浮かんだときに家族へ伝えておいてください。「来てほしい」と言いにくい相手でも、家族が間に入れば声をかけやすくなります。

  1. Q1医療者から「会わせたい方がいれば」と言われましたか

    はい状況を短く伝え、来られる日時を返事してもらう

    いいえ今の段階を医療者に確かめてから、連絡の順番を決める

  2. Q2その人が着くまでに、長い移動時間がかかりますか

    はい「今すぐでなくていい」と前置きして、状況だけ早めに伝えておく

    いいえ医療者の見立てを聞いてから、来てもらう時間を相談する

  3. Q3ご本人が「会いたい」と言っていた人ですか

    はいご本人の言葉をそのまま添えて連絡する

    いいえ家族で順番を話し合い、無理のない範囲で知らせる

遠方の家族を、いつ呼ぶか迷ったときの分かれ道

反応がなくなっても、声は届いていますか?

届いている可能性があるといわれています。反応がなくなったホスピスの患者さんでも、脳が音に反応していたという、脳波を使った小規模な研究があります。いつもの声で、いつもの話をしてかまいません。

カナダのブリティッシュコロンビア大学の研究(Blundonほか、Scientific Reports、2020年)は、ホスピスの患者さんの脳波を測り、呼びかけに応えなくなった状態でも、一部の方の脳が音に反応していたと報告しています。反応のない状態で記録できたのは5人で、研究者自身も、言葉の中身まで理解しているのか、誰の声かを聞き分けているのかまでは分からないとしています。それでも、声をかけることをためらう理由はありません。

何を話せばいいか分からないときは、特別な言葉を探さなくて大丈夫です。「来たよ」「今日は雨だったよ」「孫が明日来るって」。ふだんの報告や昔の思い出話、「ありがとう」のひとこと。言葉が出なければ、手を握ってそばに座っているだけでもかまいません。耳に入れたくない相談ごとは、部屋の外ですると安心です。意識の変化については、[gk_link to=”post:unresponsive-can-still-hear”]反応がなくても聞こえているのか[/gk_link]でも詳しく扱っています。

体の変化を感じているご本人は、何を伝えておけばいいですか?

「最後の言葉」として構えなくてかまいません。会いたい人、過ごしたい場所、してほしくないこと、そして日々の「ありがとう」。思いついたときに短く伝えておくと、ご家族は迷ったときに、その言葉を手がかりにできます。

自分の体が変わっていくのが分かると、こわくなる夜もあるはずです。家族に心配をかけたくなくて、気づかないふりをしている方もいるでしょう。けれども、ご家族にとっては、ご本人の希望が分からないまま決めることのほうが、ずっと重い負担になることがあります。

伝え方は、改まった話し合いでなくてかまいません。「家にいられるなら、家がいいな」「痛いのだけは我慢したくない」「あの人には会っておきたい」。ひとことでも、書いたメモでも、家族に伝わる形なら十分です。

つらさも、遠慮せずに言葉にしてください。苦痛が増えたときの対応は、看取りの時期の説明でも扱われる大事な話題です。痛みに使う医療用麻薬について、日本緩和医療学会のガイドラインは、それによって命が短くなるという根拠はないとしています。我慢しないことは、残りの時間を削ることではありません。

看護師の「少しずつ変化が」に迷った方は、どう動いた?

説明のための例(実在の方の体験談ではありません)

どなたの例か
40代・息子の立場(母が緩和ケア病棟に入院中。姉は飛行機の距離に住む)
相談のあとに変わったこと
看護師に「今はどの段階か」を聞けたことで、姉に連絡する時期を決められた。姉は母と話ができるうちに到着し、本人も週末だけだった面会を平日の夕方にも増やした。

1. 相談のあとに変わったこと

相談から5日後、姉が飛行機で到着し、母とベッドの横で1時間ほど話をすることができました。本人は、それまで週末だけだった面会を、介護休暇を時間単位で使って、平日の夕方にも寄る形に変えました。「聞くのがこわかったのは、答えそのものじゃなくて、聞いたら自分が決めなきゃいけなくなることだった」と振り返っています。

2. 相談を考えた背景

きっかけは、面会の帰りぎわに看護師から言われた「少しずつ変化が出てきています」という言葉でした。母は眠っている時間が長くなり、好きだったプリンも半分ほど残すようになっていました。近くに住む家族は自分だけで、遠くに住む姉をいつ呼ぶかは、自分が決めるしかないと感じていたそうです。

3. 相談する前に困っていたこと

夜、「死期が近い サイン」と検索すると、体の変化の一覧がいくつも出てきました。読んでからは、面会のたびに母の呼吸の回数を数え、手首に触れて脈を確かめるようになりました。早く呼べば、仕事と子育てを抱える姉に無理をさせる。遅れれば、間に合わないかもしれない。その板挟みで、3晩続けてほとんど眠れなかったといいます。

4. ここを選んだ理由・決め手

看護師に直接聞くことも考えましたが、「縁起でもないことを聞くようで」言い出せませんでした。相談室のサイトで、遠方の家族を呼ぶか、泊まるかといった今夜の判断を一緒に整理する、と書かれているのを読み、自分の迷いそのものだと思ったそうです。平日の昼休みに病院の駐車場からフォームを送り、すぐに届いた受付確認のメールを見て、少し息がつけたと言います。

5. 相談で話したこと・その後

指定した平日の午後に担当から電話があり、20分ほど話しました。担当は、医療者がよく使う言い方の一般的な意味は伝えましたが、母の残りの時間についての予測はしていません。そのうえで、看護師に聞く質問を「今はどの段階と見ていますか」「遠方の家族は、いつごろ呼べばよいですか」の2つに絞り、姉に送る連絡の下書きも一緒に作りました。翌日、看護師に2つを尋ねると、見立てを丁寧に説明してもらえ、その日のうちに姉へ連絡できました。会社への伝え方も同じ電話で整理し、看取り前後にやることチェックリストを受け取っています。

※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。

医療者に聞く質問例

  • 今の様子を、どの段階と見ていますか。
  • 夜中に変化があったとき、どんな場合に連絡をもらえますか。
  • 遠方の家族を呼ぶなら、いつごろを考えておけばよいですか。
  • 呼吸の様子やのどの音がつらそうに見えるとき、和らげる方法はありますか。
  • これからの体の変化について、説明に使う冊子はありますか。

とはいえ、サインが気になる方に伝えたい2つのこと

① 気持ちのこと──サインを探してしまう自分を、責めなくていい

呼吸の回数を数えてしまう。眠っている顔を見ながら、検索で読んだ一覧と見比べてしまう。それは冷たさではなく、大切な人の変化を見逃したくない気持ちの表れです。国立がん研究センターのがん情報サービスにも、「ご家族は、『第二の患者』ともいわれます」と書かれています。ご本人のつらさに比べれば、と自分の疲れを後回しにしがちですが、ご家族自身の不安や眠れなさも、医療者や相談窓口に話してかまいません。その場に居合わせられるかどうかで、これまで一緒に過ごしてきた時間の重みが変わるわけではありません。ご本人の方も、こわさを口にしていいのです。

② 実務のこと──付き添いを続けられる形を、家族で組み立てる

付き添いが長くなると、一人で全部を抱えた人から先に倒れてしまいます。夜に付き添う人、親戚への連絡を受け持つ人、医療者の話を聞いてメモする人と、役割を分けておくと続けやすくなります。勤めながら付き添う方には、育児・介護休業法にもとづく二つの休み方があります。一つは介護休暇で、年に5日まで(対象の家族が2人以上なら10日まで)、時間単位でも取れます。もう一つは介護休業で、2週間以上の期間にわたり常に介護が必要な状態の家族1人につき、通算93日まで、3回まで分けて取れます。忌引きは法律で決められた休みではないので、日数は勤め先の就業規則で確かめてください。自宅で過ごしている場合は、在宅療養支援診療所に24時間連絡を受ける体制などが求められていますが、実際の対応は医療機関ごとに違います。付き添いが続く夜に備えて、「もしもの夜に電話する先」をひとつ決めておく登録も、がんと家族の相談室で受け付けています(無料で3分ほど、何かを決める必要はありません)。

今日できること

[gk_howto name=”今日できること” description=”変化に気づいた今夜から明日にかけて、できる3つのこと” heading=”none”][gk_step title=”確かめる一文をメモする”]「今はどの段階と見ていますか」と、次の面会で看護師に聞く一文をスマホのメモに書いておきます。[/gk_step][gk_step title=”連絡する人を3人まで書き出す”]ご本人が会いたいと言っていた人を先頭に、連絡する順番と電話番号を紙に書きます。全員に知らせるのは、そのあとで大丈夫です。[/gk_step][gk_step title=”夜の連絡先を枕元に置く”]病棟や訪問看護、在宅医の夜間の連絡先を紙に書き、電話のそばに置きます。命に関わると感じたときの119番も、同じ紙に書き添えておきます。[/gk_step][/gk_howto]

よくある質問

[gk_faq][gk_q q=”死期が近いサインが出たら、あと何日なのですか?”]日数は決まっていません。研究で亡くなる直前の時期と強く結びついていた変化もありますが、それは医療者が判断するための手がかりで、ご家族が日数を数えるためのものではありません。変化に気づいたら、「今はどの段階と見ていますか」と医療者に確かめるのがいちばん確かです。[/gk_q][gk_q q=”苦しそうに見えるとき、どうすればいいですか?”]遠慮せずに、医療者にその様子を伝えてください。体の向きを変える、口の中を整える、薬を使うなど、和らげる方法を一緒に考えてもらえます。痛みを和らげる医療用麻薬は、適切に使って命が縮むという根拠はないとされています。ほかの方法で和らがない強い苦痛には、鎮静という方法が検討されることもあります。[/gk_q][gk_q q=”サインが見えたら、今夜は泊まったほうがいいですか?”]医療者に「今夜、付き添ったほうがよい状態ですか」と聞いて決めるのが確かです。泊まれない事情があるときは、夜間にどんな変化があれば連絡をもらえるのかを確かめ、すぐ出られるように電話の音量を上げておきます。付き添う人が倒れてしまわないよう、交代できる人がいれば頼ってください。[/gk_q][gk_q q=”本人から「もう長くないのか」と聞かれたら、どう答えればいいですか?”]すぐに正しい答えを出そうとしなくて大丈夫です。「どうしてそう思ったの?」と聞き返すと、ご本人が本当に気にしていることが見えてくることがあります。体のつらさなのか、残していく家族のことなのか。答えに詰まったら、「一緒に先生に聞いてみようか」と医療者に同席してもらう方法もあります。[/gk_q][gk_q q=”家で過ごしている場合、夜に変化があったらどこに連絡しますか?”]まずは訪問看護ステーションや在宅医の、夜間の連絡先へ電話します。自宅で最期まで過ごすことを考えている場合は、どんなときに119番ではなく訪問看護や在宅医に連絡するのかを、前もってチームと話し合って決めておいてください。決めていないことが起きたときや、命に関わると感じたときは、迷わず119番に電話してください。[/gk_q][gk_q q=”子どもや孫を、会わせてもいいですか?”]会うかどうかは、子ども自身の気持ちも聞いて決めてかまいません。会う前に、眠っている時間が長いこと、話せなくても声は届いているかもしれないことを伝えておくと、驚かずにそばにいられます。短い時間でも、手を握ったり、絵や手紙を渡したりするだけで十分です。[/gk_q][/gk_faq]

次に読むなら

  • [gk_link to=”post:signs”]最期が近いとき、体にはどんな変化が現れますか?[/gk_link]
  • [gk_link to=”post:sleeping-more-near-end”]眠ってばかりなのは、最期が近いからですか?[/gk_link]
  • [gk_link to=”post:unresponsive-can-still-hear”]反応がなくなっても、声は聞こえているのですか?[/gk_link]
  • [gk_link to=”post:last-month-changes-family-prep”]最後の1か月には、どんな変化が起きやすいですか?[/gk_link]
  • [gk_link to=”post:how-long”]余命の目安は、どう読めばいいのですか?[/gk_link]
  • [gk_link to=”page:night-number”]もしもの夜に電話する先を、先に決めておくには?[/gk_link]

呼ぶ人と伝えることを、一緒に整理しませんか

[gk_form_cta]今の様子と迷っていること、電話で話しやすい時間帯を書いてお送りください。受付確認のメールはすぐに届き、その時間帯に担当がお電話します。医療者に確かめることと、誰にどの順番で知らせるかを一緒に整理し、看取り前後にやることチェックリストもお送りします。[/gk_form_cta]

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ほいくの相談室 編集部。保育士の方からの相談で多く聞かれる悩みをもとに、公的な資料で確認できる情報をまとめています。