がんと家族の相談室 › もしもの夜の備え
「もしもの夜に電話する先」を、ひとつ決めておく。
入院中に決めておくのは、葬儀の内容ではなく「その夜に電話する先」だけ。登録は無料・3分。登録しても何も決める必要はなく、使わなくても費用はかかりません。
もしもの夜は、こんなふうに訪れます。
多くのご家族が経験する「その夜」を、時間の流れにそってお伝えします。先に知っておくことは、怖がることではなく、ご本人のそばにいるための準備です。
- 深夜23:40
病院からの電話
「呼吸の様子が変わってきました。来られますか」。看護師さんの落ち着いた声。頭が真っ白になりながら、鍵と財布と充電器をつかむ。
備え夜間に連絡をもらう基準と、「誰に・どの順番で」連絡するかのリスト - 病院へ0:20
向かう道
タクシーの後部座席で、兄に電話する。「今から行く」。信号が、やけに長い。病院の正面は閉まっていて、夜間入口を探す。
備え夜間入口の場所、病棟の直通番号、持ち物を先に確認しておく
駆けつける、その道のりも。 - 病室で0:50
手を握る
看護師さんが言う。「聞こえていますよ。声をかけてあげてください」。いつもより冷たい手を握って、今日の天気の話をする。「ありがとう」を、言う。
備え聴覚は最後まで残ると言われています。伝えたい言葉を、今のうちに
最後まで、手は離さなくていい。 - その時2:10
静かな、お別れ
呼吸の間隔が長くなり、静かに止まる。医師が来て、時刻を告げる。泣いていい。席を外してもいい。何もできなくても、そばにいたことがすべてです。
備え看取りに「正解」はありません。立ち会えなくても、看取りは失敗ではありません - 霊安室へ2:40
「お迎えの手配は、お済みですか」
お体を清めたあと、看護師さんに聞かれます。多くの病院で、霊安室にいられるのは2〜3時間が目安。ここで「ご本人をどこへ、誰に運んでもらうか」を決めることになります。
備え「搬送だけお願いします。葬儀は未定です」と言っていい。事前登録の直通番号が、ここで働きます - 夜明け5:00
病院を出る
寝台車が来て、ご本人と一緒に病院を出る。空が白みはじめている。ここから先の葬儀や手続きは、急がなくて大丈夫。朝9時までに、担当からお電話します。
備え死亡届は7日以内、火葬は24時間を経過してから。その他は、落ち着いてからで間に合います
※ 時刻は一例です。経過には個人差があり、順番どおりに進まないこともあります。
登録すると、こうなります。
- 登録すると、お渡しするもの
直通番号カードと、台詞集
24時間つながる直通番号(050-1720-6000。夜間は自動音声で一次受付のうえ、提携先の24時間回線におつなぎします)、「その夜の台詞集」(PDF)、「看取り前後にやることチェックリスト」(PDF)。登録内容はこちらで控え、その夜はお名前だけで話が通じる状態にしておきます。
- その夜に、こちらがすること
搬送と安置の手配だけ
お電話をいただいたら、病院名・ご本人のお名前・安置先のご希望(ご自宅/安置施設)を確認し、寝台車の手配を代行します。病院には「搬送は家族が手配済み」とお伝えいただくだけ。翌朝9時までに担当からお電話し、ここから先を落ち着いて一緒に考えます。搬送・安置の費用は実費で、手配先から事前にご提示します。
- 登録にあたって、お約束すること
登録しても、何も決めなくていい。使わなくても、0円。
登録は「葬儀の予約」ではありません。葬儀社名も、形式も、予算も、この時点で決める必要はありません。その夜に別の葬儀社へ依頼されても、病院の紹介を使われても、費用も連絡も発生しません。登録内容は、ご相談への対応と、ご同意いただいた手配以外には使いません。運営は、ご家族が実際に手配を進めた場合の提携事業者からの紹介手数料で成り立っています(お金の流れの開示)。
登録に必要なこと(3分)
- ご本人が入院している病院名(または地域)と、ご家族のお住まいの地域
- ご連絡先(お電話番号・LINE・メールのいずれか)と、お名前(匿名でのご相談も可能ですが、その夜の手配にはお名前が必要です)
- 分かる範囲でのご希望:安置はご自宅か施設か/宗派・菩提寺の有無/ご予算の上限感/呼ぶ人数の目安(分からなければ空欄で大丈夫です)
登録後、担当から一度お電話(またはLINE)で内容を確認し、直通番号カードと台詞集をお送りします。フォームの「ご相談内容」に「直通番号の登録希望」とだけ書いていただければ、残りは担当がお電話で伺います。
話せる場所は、ここにあります。
お電話で
声で話したい方へ。スタッフが名前を名乗ってお受けします。番号非通知ではありません。
050-1720-6000- 平日 9:00〜18:00
- 担当が直接お受けします
- 上記以外
- 自動音声で一次受付し、翌朝9時までに担当から折り返します
- ご本人・ご家族
- どちらからでも。匿名でも構いません
LINEで
病室や職場からでも、文字で。友だち追加のあと、今の状況や気持ちをひとこと送ってください。スタンプひとつでも大丈夫です。
LINEで話す無料・匿名OK・夜間は翌朝にお返事- 「次の診察で聞く質問メモ」「看取り前後にやることチェックリスト」をお送りできます
- ブロックはいつでも。こちらから送るのは、頼まれた資料と約束した連絡だけです
フォームで(折り返しのお電話)
ご希望の連絡方法と時間帯をお知らせください。送信後、受付確認のメールが自動で届きます。
自動返信メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダをご確認ください。携帯メールの方は、受信設定で「@」以降のドメインを受信許可いただくと確実です。
私たちは医療機関ではないため、診断・治療・余命の判断はできません。体調の急な変化は、まず主治医や病棟の看護師へ。強い落ち込みや「消えてしまいたい」という気持ちが続くときは、主治医、全国のがん診療連携拠点病院にある「がん相談支援センター」(無料)、お住まいの自治体のこころの相談窓口にもつながってください。私たちも、一緒に探します。