看護師のフルリモート正社員はある?賞与・社会保険・在宅の手当の確かめ方

住宅ローンの返済は、まだ20年残っている。子どもの塾代も、これから増えていく。夜勤手当で支えてきた家計を思うと、在宅の仕事に移りたい気持ちにブレーキがかかる。せめて正社員のままで、と「看護師 フルリモート 正社員」と検索しても、並ぶのはパートと業務委託の求人ばかり。

賞与がなくなったら、ボーナス払いはどうするのか。社会保険から外れたら、将来の年金はどうなるのか。在宅で働くことと、暮らしの安定を守ることが、両立しないように見えてしまう夜もあるかもしれません。

フルリモートの正社員の看護師求人は、あっても数は限られます。ただ、探す職種を少し広げたり、「完全在宅」の条件を少しゆるめたりすると、正社員のまま在宅中心で働く道は見えてきます。大切なのは、正社員にこだわる理由をはっきりさせることです。

ここからは、正社員の在宅求人が少ない理由、出やすい職種、賞与・社会保険・在宅勤務の手当の確かめ方を順に整理します。最後に、正社員にこだわる理由から雇用の形を選ぶ表も用意しました。

フルリモートで正社員の看護師求人はある?

フルリモートで正社員の看護師求人は、あっても数は限られます。在宅の看護の仕事は、パートや業務委託で募集される例が多いからです。この記事のために確かめた在宅の求人の例も、雇用の形はパートと業務委託でした[1][2]。

在宅の看護の仕事で、正社員がどれくらいの割合を占めるかを示す公的な統計は見当たりません。検索の結果に正社員が少ないのは、探し方が悪いからとは限りません。仕事の形そのものに理由があります。

確かめた在宅の仕事の例と、雇用・契約の形
仕事雇用・契約の形報酬の形
夜間オンコールアルバイト・パート時給1,600円〜2,700円
保健指導のオンライン面談業務委託時給1,845円〜
医療職向けの記事の執筆1件ごとの案件1記事2,000円〜

出典:ドクターメイト株式会社(HERP上の採用ページ)「1PM802_オンコールナース|パート(採用ページ)」、株式会社ベネフィット・ワン(HERP上の採用ページ)「特定保健指導(オンライン面談)の募集ページ」、クラウドワークス(発注者表示:かとっぽ)「クラウドワークス 案件ページ(20代医療・看護職向け オウンドメディア記事作成)」[1][2][3]

どれも2026年10月8日に確かめた時点の1件ずつの例で、相場ではありません。保健指導の例は保健師・管理栄養士が対象で、看護師は応募できない求人でした[2]。3つとも、働いた時間か仕事の件数で報酬が決まる形でした。月給と賞与で収入が決まる正社員とは、お金の入り方の仕組みが違います。

それでも、雇われてテレワークで働くこと自体は、もう珍しい働き方ではありません。国土交通省の令和7年度の調査では、雇用型テレワーカーの割合は全国で25.2%でした[4]。看護師に限った数字ではありませんが、雇われて働く人のテレワークには、全体で見れば一定の広がりがあります。正社員の在宅勤務を探すときは、病院や施設ではなく、企業の仕事に目を向けることが出発点になります。

なぜ在宅の看護の仕事は、パートや業務委託が多いの?

理由として考えられるのは、主に3つです。どれも、在宅の看護の仕事の進み方から来るものです。

1つ目は、仕事が時間帯で区切られていることです。夜間オンコールの求人の例では、17時〜22時、22時〜翌3時、翌3時〜7時のように、夜の時間がいくつかのシフトに分けられていました[1]。短い時間帯を何人もで受け持つ形は、パートで働く人を組み合わせやすい形です。

2つ目は、仕事の量が件数で決まることです。保健指導の面談や記事の執筆は、1件ごとに仕事が生まれます。こうした仕事は、件数に応じて報酬を払う業務委託と相性がよく、実際に業務委託で募集されている例もありました[2]。

3つ目は、働く側の希望です。子育てや介護と両立したい人にとっては、週2〜3日や短い時間から始められるパートの形のほうが選びやすいことがあります。こうした事情が重なって、在宅の看護の仕事では、正社員以外の形で募集される例が目立つと考えられます。

正社員の在宅勤務と、パート・業務委託の在宅の仕事

正社員の在宅勤務

  • 月給で、毎月の収入が安定しやすい
  • 勤め先の社会保険に入る
  • 働く時間や日数の自由は少なめ
  • 看護以外の業務も入りやすい

パート・業務委託の在宅の仕事

  • 時間や件数で収入が変わる
  • 日数や時間帯を選びやすい
  • 業務委託は勤め先の社会保険に入らない
  • 看護の専門の仕事に絞りやすい

正社員の在宅求人が出やすいのは、どんな職種?

正社員の在宅勤務を探すなら、看護師の資格や臨床経験を生かせる企業の仕事が候補になります。ここに挙げるのは「正社員で募集されることがある職種の例」です。在宅の度合いや、資格が必須かどうかは、会社や求人によって違います。

正社員で探すときに候補になる職種の例
職種主な仕事看護の経験の生かし方確かめたいこと
企業の看護職従業員や利用者の健康相談相談・保健指導の経験在宅の日数と出社の理由
人材会社のアドバイザー看護師の転職の相談現場の働き方の知識面談の形と会議の場所
医療ITのカスタマーサクセス医療機関の導入の支援現場の業務の流れの理解医療機関への訪問の有無
医療系メディアの編集記事の企画と内容の確認医療の知識と言葉の確かさ監修の責任の範囲

編集部まとめ

こうした職種では、看護師の資格が「必須」ではなく「歓迎」とされることもあります。資格を直接使う場面は減りますが、臨床で身につけた知識や、患者さんや家族に説明してきた経験は、そのまま強みになります。企業で働く看護師の仕事の種類は、企業で働く看護師の求人の探し方でくわしく取り上げています。医療ITの仕事は看護師経験を生かせるカスタマーサクセス、人材会社の仕事は看護師からキャリアアドバイザーへ転職するにはが参考になります。

正社員の求人では、「在宅勤務可」「リモートワーク(週3日まで)」のように、在宅と出社を組み合わせる書き方も見かけます。毎日在宅かどうかは、就業場所と勤務の条件の欄で確かめましょう。見分け方は完全在宅(フルリモート)の看護師求人の見つけ方にまとめています。

正社員の在宅求人を探す言葉

求人検索エンジンでは、「看護師 正社員 在宅勤務」「医療 フルリモート 正社員」「看護師資格 歓迎 リモート」のように、雇用の形と在宅の言葉を組み合わせます。雇用形態で絞り込める機能があれば、先に「正社員」を選んでから在宅の言葉で探すと、パートや業務委託の求人に埋もれずにすみます。

転職エージェントを使うなら、最初の面談で「正社員で、在宅勤務が中心の仕事」と、雇用の形と在宅の度合いを分けて伝えると、紹介の的がずれにくくなります。伝え方の例は在宅求人に強い看護師の転職エージェントの選び方を参考にしてください。

賞与がある在宅求人は、求人票のどこで確かめる?

賞与は、求人票の「賞与」「給与」「待遇」の欄で確かめます。「賞与あり」とだけ書かれている場合は、回数や金額の決まり方がわかりません。前の年に実際に支払われた実績があるか、入社1年目から対象になるかまで確かめましょう。

求人票で見かける、賞与の書き方
賞与あり
賞与の制度があるという意味です。回数や金額の決まり方は、別に確かめます。
賞与実績
前の年などに実際に支払われた実績です。制度があるかだけでなく、払われたかがわかります。
業績による
会社の業績で、金額や支払いの有無が変わる書き方です。
年俸制
1年分の給与をまとめて決める形です。賞与にあたる分が年俸に含まれることもあります。
インセンティブ
成果に応じて支払われる報酬です。賞与とは別の仕組みのことがあります。

賞与の欄で見落としやすいのは、支給の対象です。入社した年は対象外、試用期間中は対象外、と決めている会社もあります。面接では「前年度の賞与の実績」「入社1年目の支給の対象」「評価の仕組み」の3つを聞くと、入社後の見通しが立てやすくなります。

パートの求人では、賞与がないか、あっても少額のことがあります。業務委託は仕事ごとの報酬で働く形なので、賞与という仕組みは基本的にありません。賞与を家計の柱にしているなら、時給や報酬の高さより先に、雇用の形を確かめることが出発点です。

時給以外の待遇を比べる物差しは、待遇のよい看護師の在宅求人の見分け方で8つに整理しています。賞与のほかに、昇給、手当、休みの取りやすさも合わせて見ると、正社員の求人どうしの差もわかりやすくなります。

社会保険と働くルールは、雇われ方で変わる

社会保険と働くルールは、正社員か、パートか、業務委託かで大きく変わります。在宅で働くかどうかより、どの形で働くかのほうが、暮らしへの影響は大きいくらいです。

雇われて働く人には、テレワークでも労働基準法、最低賃金法、労働安全衛生法、労働者災害補償保険法などの労働基準関係法令が適用されます[5]。在宅勤務の正社員も、病院で働いていたときと同じように、こうしたルールに守られて働きます。

パートでも、条件を満たせば勤め先の社会保険(厚生年金・健康保険)に入ります。最終的には、短時間で働く人も週20時間以上働けば、勤め先の企業の規模にかかわらず社会保険に入るようになります[6]。

業務委託で働く場合は、勤め先の社会保険には入らず、国民年金と国民健康保険に自分で入るのが基本です。国民年金保険料は、令和8年度は月額17,920円です[7]。国民健康保険の保険料は市区町村ごとに違うので、住んでいる市区町村で確かめてください。

雇われ方で変わる、社会保険と働くルール
項目正社員パート・アルバイト業務委託
勤め先の社会保険◯あり 加入△一部あり 働く時間などによる×なし 国民年金・国保に加入
守られる主なルール労働基準法など労働基準法などフリーランス法など
賞与△一部あり 会社による△一部あり 少ないかないことも×なし 報酬だけ
税金の手続き年末調整が基本年末調整が基本自分で確定申告

出典:宮城県「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律(フリーランス・事業者間取引適正化等法)が令和6年11月1日に施行されます」、厚生労働省「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」、厚生労働省「社会保険の加入対象の拡大について」、日本年金機構「国民年金保険料」[8][5][6][7]

配偶者の扶養に入っている人は、年収の目安にも気をつけます。厚生労働省は、年収130万円以上になると、週20時間未満で働く場合でも配偶者の扶養から外れ、国民年金と国民健康保険の保険料が発生すると説明しています[6]。扶養の判定の細かいところは、加入している健康保険で確かめてください。

働き方を選ぶときに知っておきたい数字
20時間週の労働時間がこれ以上なら、最終的に企業の規模を問わず社会保険の対象段階的に実施
130万円年収がこれ以上で、配偶者の扶養から外れる厚生労働省の説明
17,920円国民年金保険料(月額)令和8年度

出典:厚生労働省「社会保険の加入対象の拡大について」、日本年金機構「国民年金保険料」[6][7]

業務委託と雇用の違いをもっとくわしく知りたい方は看護師の業務委託とは?雇用との違いと向いている人を、業務委託の保険の考え方は業務委託の看護師は社会保険に入れる?を読んでみてください。

在宅勤務の手当と、費用の負担の確かめ方

在宅で働くと、通信費や電気代、机や椅子などの費用が自宅でかかります。誰がどこまで負担するかは、会社によって違います。厚生労働省のテレワークのガイドラインは、通信費や情報通信機器などの費用負担を、労使で十分に話し合うよう求めています。そのうえで、企業ごとのルールを就業規則などに定めておくことが望ましいとしています[5]。

労働者に情報通信機器や作業用品などを負担させる場合は、就業規則に規定しなければなりません[5]。つまり、自分で負担する費用があるなら、そのことは就業規則などのルールに書かれているはずです。面接や内定のあとに、規則のどこに書かれているかを聞いてみましょう。

求人票では、「在宅勤務手当」「通信費補助」「PC貸与」といった書き方を探します。手当の名前があっても、金額や支給の条件は会社ごとに違います。仕事用の椅子、ヘッドセット、速い回線への切り替えなど、働き始めに自宅でかかる費用は意外と多いものです。パソコンを自分で用意する場合の考え方は、在宅で働くときパソコンは自分で用意する?にまとめています。

在宅勤務の手当と費用で確かめること

チェックした数:

出典:厚生労働省「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」[5]

正社員にこだわる理由を整理して、雇用の形を選ぶ

正社員にこだわる理由は、人によって違います。「毎月の収入を安定させたい」「賞与でローンのボーナス払いをしたい」「厚生年金に入り続けたい」。理由がはっきりすると、正社員でなくても満たせるものと、正社員でなければ満たしにくいものが分かれてきます。

正社員にこだわる理由と、ほかに満たせる形
こだわる理由正社員ならほかに満たせる形
毎月の収入の安定月給で安定しやすいパートで週の時間を多めにする
賞与制度の有無は会社による契約社員の求人も確かめる
厚生年金・健康保険勤め先で加入するパートで週20時間以上(条件あり)
長く働ける見通し期間の定めがない雇用契約の更新の条件を確かめる

出典:厚生労働省「社会保険の加入対象の拡大について」[6]

表の右の列に、自分の理由を満たせる形が1つでもあれば、正社員にこだわらずに探す範囲を広げられます。反対に、どの理由も右の列では満たしにくいなら、正社員に絞って、完全在宅の条件のほうを少しゆるめるのが現実的です。次の図で、自分の答えを確かめてみてください。

正社員に絞るかどうかを決める

賞与がないと、家計の計画が立たなくなりますか?

はい

正社員か、賞与のある契約社員に絞りましょう。在宅中心の求人まで広げると候補が増えます。

いいえ

次の質問へ進みます。

毎月の最低限の手取りを、時給の仕事でも確保できますか?

はい

パートで週の時間を多めにする形も、候補に入れましょう。

いいえ

月給制の正社員・契約社員の求人を優先しましょう。

勤め先の社会保険に入り続けることが大切ですか?

はい

正社員か、加入の条件を満たすパート(週20時間以上など)を選びましょう。

いいえ

業務委託も含めて、時間の自由で選べます。

時給の仕事で月にいくらになるかは、時給×1日の時間×週の日数×4.3(1か月の週の数)で目安が出ます。当サイトの月収シミュレーターを使うと、掲載企業の時給で計算できます。正社員の月給と比べるときは、賞与と社会保険の有無も一緒に並べて見てください。

たとえば、月給25万円で、賞与が年に合計2か月分出る正社員と仮定すると、年収は25万円×14か月で350万円です。時給1,700円で1日7時間・週5日働くパートと仮定すると、1,700×7×5×4.3×12で約307万円になります。どちらも仮の数字で、税金や社会保険料は含みません。年単位で並べると、賞与の重さが見えてきます。

モデルケース:正社員のまま、在宅中心の働き方へ移ったDさん

モデルケース(架空の例)

正社員を手放さずに在宅中心へ。月1回の出社を受け入れて、賞与と社会保険を守った

  • 月5回0回夜勤の回数
  • 22日1日出社する日(1か月)
  • 年2回年2回(前年度の実績を確認)賞与の支給

このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。

成果

Dさんは、正社員のまま、在宅中心の働き方に移りました。病院やクリニックが使うシステムについて、看護の現場の目線で使い方の相談に乗る仕事です。月1回の全体会議の日以外は、自宅で働いています。

Dさん:夜勤手当がなくなったぶん、毎月の収入は下がりました。それでも賞与と社会保険が続くので、返済の計画は立て直せました。

背景

Dさんは病棟で21年働いてきました。住宅ローンの返済が20年残っていて、中学生の子どもが2人います。夫は自営業で収入に波があるため、家計の柱はDさんの給与と賞与でした。

困っていたこと

「看護師 フルリモート 正社員」で検索しても、出てくるのはパートや業務委託の求人がほとんどでした。完全在宅の正社員の求人を2件見つけましたが、1件は営業の目標が仕事の中心で、もう1件は応募に必要な経験に届きませんでした。正社員をあきらめるか、夜勤を続けるか、半年ほど迷い続けました。

選んだ理由

Dさんは、正社員にこだわる理由を書き出しました。残ったのは「賞与」「厚生年金」「毎月の給与の安定」の3つで、「出社が一度もないこと」は必須ではないと気づきました。そこで、月1回の出社がある在宅中心の正社員まで範囲を広げ、看護の経験を生かせる医療ITの会社に決めました。

Dさん:完全在宅にこだわっていたら、まだ探していたと思います。何を守りたいかを決めたら、選べるようになりました。

始め方と工夫

面接では、前年度の賞与の実績、在宅勤務手当の有無、パソコンの貸与、出社日の交通費の4つを質問しました。リビングの一角に仕事用の机を置き、オンライン会議の時間は家族のカレンダーに書いています。夫も「夜勤のない生活なら」と賛成してくれました。現場の看護師の困りごとがわかる自分の経験が役に立つたびに、Dさんは、やっぱり医療の仕事が好きだと感じています。

Dさんの決め手は、「正社員」と「完全在宅」の両方を満たす求人を待ち続けるのではなく、守りたいものを3つに絞ったことでした。賞与・厚生年金・毎月の給与という3つが守れるなら、月1回の出社は許せる。そう決めたことで、探す範囲が広がりました。

正社員の在宅勤務で気をつけたいこと

正社員の在宅勤務には、パートや業務委託とは違う気をつけどころがあります。応募する前に、次の点が自分の暮らしに合うかを考えておきましょう。

  • 働く時間の自由は少なめ:始業と終業の時刻が決まっていることが多く、家の用事で席を外すときのルールも会社ごとに違います。
  • 看護以外の仕事が増える:会議、資料づくり、数字の目標など、看護の専門の仕事が減ることがあります。
  • 仕事の内容が変わることがある:正社員は、会社の判断で担当や部署が変わることがあります。
  • 見つかるまでに時間がかかる:数が限られるので、今の職場を辞めてから探すより、働きながら探すほうが安全です。

働く時間の把握のしかたも、確かめておきたい点です。テレワークのガイドラインは、情報通信機器の使用時間の記録などで労働時間を把握することを挙げています[5]。家の用事で仕事を抜ける「中抜け」の時間を把握しない場合は、始業から終業までの時間を、休憩時間を除いて労働時間として扱うことなどが考えられるとしています[5]。中抜けのルールは、子どもの迎えや親の通院がある人ほど、面接で聞いておくと安心です。

在宅勤務の制度そのものが、会社の方針で見直されることもあります。面接で「在宅勤務の制度が始まってからどのくらいたつか」「出社の回数が変わったことはあるか」を聞いておくと、入社後の思わぬ変化に備えられます。

また、病院から企業に移ると、評価のされ方や仕事の進め方、使う言葉も変わります。移る前に知っておきたい違いは病院から企業へ転職する看護師の注意点にまとめています。

今日からできること

正社員で在宅の仕事を探すなら、求人を見る前に、自分の「守りたいもの」と「家計の最低ライン」を決めておくと迷いが減ります。今日から始められる順に並べました。

正社員で在宅の仕事を探す、最初の5つの手順
  1. 1こだわる理由を書き出す

    賞与・社会保険・月給など、正社員で守りたいものを3つまでに絞ります。

  2. 2家計の最低ラインを出す

    毎月の返済と生活費から、必要な手取りの額を書き出します。

  3. 3職種を広げて検索する

    「企業 看護師 在宅勤務 正社員」「医療 フルリモート 正社員」などで探します。

  4. 4求人票を表に写す

    賞与・社会保険・在宅勤務の手当・出社の回数を1行ずつ並べます。

  5. 5面接で4つ聞く

    賞与の実績、手当、機器の貸与、出社の日の交通費を確かめます。

在宅で看護師を雇う会社の条件は、看護師を在宅で雇う企業の比較で横並びに見られます。雇用の形や勤務日数をそろえて比べると、正社員とパートの差も見えやすくなります。

よくある質問

看護師がフルリモートの正社員として働ける求人はありますか?

あっても数は限られます。この記事で確かめた在宅の求人の例は、パートと業務委託でした[1][2]。正社員にこだわるなら、企業の看護職や医療ITなどの仕事まで広げ、在宅中心の求人も候補に入れると見つけやすくなります。

フルリモートの看護師求人で、賞与が出るところはありますか?

正社員や契約社員の求人には、賞与の制度があるものもあります。ただし「賞与あり」だけでは回数や金額がわからないので、前年度の実績と、入社1年目から対象になるかを確かめてください。業務委託の仕事は報酬だけで、賞与の仕組みは基本的にありません。

在宅勤務の正社員でも、社会保険に入れますか?

雇われて働く正社員なら、在宅勤務でも勤め先の社会保険に入るのが基本です。テレワークでも、労働基準法などの労働基準関係法令が適用されます[5]。業務委託の場合は勤め先の社会保険には入らず、国民年金と国民健康保険に自分で入ります。

在宅勤務の手当は、どのくらい出ますか?

金額も、手当があるかどうかも、会社によって違います。ガイドラインは、通信費などの費用負担を労使で話し合い、就業規則などに定めておくことが望ましいとしています[5]。求人票の「在宅勤務手当」「通信費補助」の欄を確かめ、面接で金額と条件を聞きましょう。

パートから正社員になれる在宅の仕事はありますか?

正社員登用の制度がある会社もありますが、求人によって違います。求人票の「正社員登用あり」の記載と、これまでに登用された人がいるかを、面接で確かめてください。

正社員の在宅勤務に移ると、収入は下がりますか?

夜勤手当がなくなるぶん、月の収入が下がることがあります。下がる分をどう補うかは、夜勤なしでも収入を落としにくい看護師の仕事で考え方を整理しています。賞与と社会保険も含めて、年単位で比べるのがこつです。

業務委託でも、フリーランス法で守られることはありますか?

業務委託で働く場合は、2024年11月1日に施行されたフリーランス・事業者間取引適正化等法の対象になることがあります[8]。雇われて働く人のルールとは別の仕組みなので、契約の前に条件を書面で確かめることが大切です。

まとめ

フルリモートで正社員の看護師求人は、あっても数は限られます。在宅の看護の仕事は、時間や件数で報酬が決まるパートや業務委託で募集される例が多いからです。正社員にこだわるなら、守りたいものを3つまでに絞り、企業の職種や在宅中心の求人まで広げて探しましょう。

  • 賞与は「賞与あり」だけでなく、前年度の実績と支給の対象を確かめる
  • 社会保険と働くルールは、在宅かどうかより雇われ方で変わる
  • 在宅勤務の手当と費用の負担は、就業規則と面接で確かめる

正社員で在宅を探すか、ほかの形を選ぶかで迷ったら、LINEやフォームから気軽に相談してください。

zaitakuwork

ほいくの相談室 編集部。保育士の方からの相談で多く聞かれる悩みをもとに、公的な資料で確認できる情報をまとめています。