新卒で入った病院で、気がつけば30年。病棟も外来も、委員会も新人の指導も経験してきた。それなのに、履歴書を書こうとすると、職歴の欄は1行で終わってしまう。会社で働いたこともなければ、名刺を交換したこともない。
在宅ワークの求人を眺めていると、「ビジネスメール」「チャットツール」「エスカレーション」といった見慣れない言葉が目に入ります。ほかの仕事を知らない自分には場違いな気がして、そっと画面を閉じる。そんな夜を過ごしたことはありませんか。
先にお伝えすると、看護以外の職歴がないことは、看護の知識を使う在宅の仕事では、思っているほど大きな壁になりません。こうした仕事で応募の条件になるのは、看護の資格と、看護師として働いてきた経験だからです。
むしろ、看護の毎日の中には、在宅の仕事でそのまま使える力がいくつも詰まっています。その力を具体的な場面で確かめながら、看護の経験だけで応募できる仕事と、看護を使わない在宅ワークとの比べ方まで、順に整理していきます。
「看護師 未経験」で調べた方へ
看護師としての臨床経験がまだ短い方は、経験の年数を条件にする求人があるので、先に条件を確かめておきましょう。職種ごとの条件は看護師の在宅ワークに必要な資格と経験で一覧にしています。在宅の仕事そのものが初めての方は、看護師の在宅ワークは未経験でもできる?で「未経験可」の意味を確かめられます。
看護しか知らなくてもできる在宅ワークはある?
あります。電話健康相談や夜間オンコール代行など、看護の資格と経験そのものが応募の条件になる在宅の仕事です。こうした仕事では、看護しか知らないことは弱みではなく、応募の前提そのものです。保健指導や医療ライターの仕事でも、看護の経験が土台になります。
確かめた求人の例でも、応募の条件として書かれていたのは資格と、看護やその仕事の経験でした。夜間オンコールの求人の例では、正看護師の資格と看護師の実務経験丸5年以上[1]。勤務地に通って働く電話健康相談の求人の例では、看護師・保健師・助産師のいずれかの資格[2]。オンラインの特定保健指導の求人の例では、保健師または管理栄養士の資格と特定保健指導の経験でした[3]。すでに終了した医療職向けの記事の募集では、20代の看護師または医療職であることが条件でした[4]。
書かれていたもの
- 看護師などの資格
- 看護師としての実務経験の年数
- 特定保健指導など、その仕事の経験
書かれていなかったもの
- 看護以外の職歴
- 会社員として働いた経験
- パソコンの民間の資格
出典:看護roo!(求人サイト)「看護roo! 求人ページ(株式会社保健同人フロンティア コールセンター看護師)」、ドクターメイト株式会社(HERP上の採用ページ)「1PM802_オンコールナース|パート(採用ページ)」、株式会社ベネフィット・ワン(HERP上の採用ページ)「特定保健指導(オンライン面談)の募集ページ」、クラウドワークス(発注者表示:かとっぽ)「クラウドワークス 案件ページ(20代医療・看護職向け オウンドメディア記事作成)」[2][1][3][4]
看護以外の職歴が条件になりにくいのは、仕事の中身そのものが看護の判断や説明だからです。会社ごとの手順やシステムの使い方は、研修で教わるのが一般的です。会社が応募者に求めるのは、研修では身につかないもの、つまり看護の資格と、患者さんや家族と向き合ってきた経験なのです。
ただし、条件に書かれていないからといって、パソコンの操作がまったく要らないわけではありません。たとえば夜間オンコール代行では、電話と並行してパソコンでレポートを作って送る仕事だと説明されています[1]。求められるのは資格や職歴ではなく、仕事の流れの中で使う操作です。パソコンが苦手なまま始めやすい仕事と練習の仕方は、パソコンが苦手な看護師でもできる仕事にまとめています。
看護の毎日で身についた、在宅で使える5つの力
「看護しか知らない」と感じている人ほど、自分の中にある力を見落としがちです。まずは、看護の毎日でしてきたことを確かめてみましょう。当てはまるものに印をつけてください。
チェックした数:
印がついた項目は、どれも在宅の仕事で使える力の証拠です。整理すると、看護の毎日の中には、在宅の仕事でそのまま使える力が5つあります。
| 力 | 看護の毎日の場面 | 在宅の仕事での使われ方 |
|---|---|---|
| 聞き取り | 入院時に、症状の始まりと経過を聞く | 電話で、相談者の状況を順に聞き取る |
| 説明 | 検査の前に、注意点をわかりやすく伝える | 受診の目安を言葉だけで伝える |
| 記録 | 観察と対応を看護記録に残す | 相談の内容と判断の理由を入力する |
| 優先順位 | 重なったナースコールの順番を決める | 電話の内容から緊急度を見きわめる |
| 守秘 | 病室の外で患者さんの話をしない | 家族に聞こえない場所で相談を受ける |
編集部まとめ
聞き取り:「いつから・どんなふうに」を順番に聞く力
入院の受け入れのたびに、「いつから」「どんなふうに」「何をしたら楽になったか」を順番に聞いてきた経験は、電話の相談でいちばん生きる力です。夜中に「熱が下がらない」と電話してきた家族から、体温、水分の取れ具合、ぐったりしているかを落ち着いて聞き出す。病棟で毎日していたことを、電話の向こうの相手にするだけです。
説明:専門用語を、相手の言葉に置きかえる力
検査の前日、高齢の患者さんに「明日の朝ごはんは食べないでくださいね」と、絶食の意味をかみくだいて伝えてきた。そんな経験は、言葉だけで伝える在宅の仕事で強みになります。電話では、身ぶりも図も使えません。専門用語を相手の暮らしの言葉に置きかえる力が、そのまま仕事の質になります。
記録:あとで読む人のために、短く残す力
看護記録は、次の勤務の人が読んでわかるように書くものです。この「あとで読む人のために書く」感覚は、在宅の仕事の記録や報告でも同じです。相談の内容と、なぜそう判断したかを短く残す。看護記録で鍛えてきた力が、相談の記録やチャットでの報告にそのまま使えます。
優先順位:いま急ぐのはどれかを決める力
ナースコールが3つ重なったとき、誰の部屋から行くかを一瞬で決めてきた。その判断の積み重ねは、電話の内容から緊急度を見きわめる仕事に生きます。夜間オンコール代行のように、介護施設からの電話を受けて緊急性を判断し、指示を出す仕事では、まさにこの力が問われます。
守秘:話してよい場所と相手を区別する力
エレベーターの中では患者さんの話をしない。病院の外で名前を出さない。看護師が当たり前にしてきた守秘の感覚は、自宅で働くときにこそ大切になります。オンラインの面談の求人の例には、第三者がいない個室で面談することや、重要な書類を鍵のかかる場所にしまえることを条件にするものもありました[3]。自宅で働くときの個人情報の扱いは、在宅で働く看護師の個人情報と守秘義務でくわしく紹介しています。
看護の経験だけで応募できる在宅の仕事は?
5つの力がどの仕事でとくに生きるかを、仕事ごとに並べました。それぞれのページで、仕事の中身と求人の条件を確かめられます。
どれから考えればよいか迷ったら、5つの力のうち、いちばん自信のある力から選ぶのが近道です。聞き取りと説明に自信があるなら電話健康相談、優先順位をつける判断に自信があるなら夜間オンコール代行、記録や文章をまとめるのが得意なら医療ライター、というように考えると、自分の強みをそのまま応募書類に書けます。
どの仕事も看護の経験が土台になりますが、応募の条件は仕事ごとに違います。夜間オンコールの例のように臨床経験の年数を条件にする仕事もあれば[1]、保健指導のように保健師の資格を中心に募集する仕事もあります[3]。気になる仕事が決まったら、応募資格の欄で資格と経験の年数を確かめてください。
どの職場の経験がどの仕事に向くかは、経験の場所によって違います。救急の経験は緊急度の判断に、外来の経験は電話での説明に、というように、経験の場所ごとに向く仕事は看護師経験を活かせる在宅ワークで整理しています。在宅で働くまでの準備から働き始めるまでの流れは、看護師の在宅ワークの始め方ガイドにまとめています。
看護を使わない在宅ワークとは、どう比べる?
在宅ワークには、データ入力や一般の事務のように、看護の資格や経験を使わない仕事もあります。「看護しか知らないから、看護と関係ない仕事のほうが気楽かもしれない」と考える方もいるでしょう。2つの違いを並べてみます。
| 比べること | 看護の経験を使う仕事 | 看護の経験を使わない仕事 |
|---|---|---|
| 仕事の例 | 電話健康相談・夜間オンコール | データ入力・一般の事務 |
| 応募の条件 | 看護師などの資格と経験 | 看護の資格は問われない |
| 看護以外の職歴 | 条件にされにくい | 事務の経験を見られることがある |
| 仕事の中身 | 聞き取り・判断・説明・記録 | 入力・確認・決まった作業 |
| 気をつけたいこと | 判断の責任が重い | 怪しい募集が混ざることがある |
編集部まとめ
見落としやすいのは、看護を使わない仕事のほうが、かえって「看護しか知らない」ことが不利になりやすい点です。看護の資格がいらない仕事では、事務やパソコンの経験を持つ人と同じ土俵で比べられます。看護の経験を使う仕事なら、30年の経験はそのまま評価の材料になります。不安を消すために看護から離れるより、まず看護の経験が強みになる仕事から探すほうが、自分の力を伝えやすいでしょう。
もちろん、看護の判断の重さから少し離れたいという理由で、看護を使わない仕事を選ぶのは自然なことです。その場合は、「看護しか知らないから」ではなく「判断の責任から離れたいから」と、選ぶ理由をはっきりさせておくと、仕事を選ぶ物差しがぶれません。
看護を使わない在宅ワークを選ぶときは、怪しい募集にも気をつけてください。国民生活センターは、SNSや動画広告で「簡単なタスクで稼げる」とうたい、高額な報酬を得るにはまず振り込みをするよう指示して、結局報酬が得られなかったという副業トラブルの事例を紹介しています[5]。見分け方は在宅ワークが怪しいか見分ける方法で確かめられます。
「ほかの仕事を知らない」不安の正体は?
「ほかの仕事を知らない」という不安を分けてみると、その多くは、会社の言葉や習慣を知らないことへの不安です。実際に求められることと、先にできる準備を並べました。
| 不安 | 実際に求められること | 先にできる準備 |
|---|---|---|
| 職歴が1行しかない | 看護の中で何をしてきたか | 部署ごとにしていたことを書き出す |
| 会社の常識がわからない | 報告・連絡・相談の基本 | 申し送りの経験を思い出す |
| ビジネスメールが書けない | 短く要点を伝える文 | 件名と結論から書く型を覚える |
| パソコンは電子カルテだけ | 入力・チャット・ビデオ通話 | 家族との連絡をチャットで試す |
| 50代で新しいことを覚えられるか | 研修で教わる手順を守る | 研修の期間と形を確かめる |
編集部まとめ
会社の言葉も、看護の言葉に置きかえると、すでに知っていることが多いものです。在宅の仕事の求人や研修でよく出てくる言葉を、看護の毎日の場面に置きかえてみました。
- 報連相
- 報告・連絡・相談のことです。申し送り、医師への報告、困ったときの先輩への相談と同じです。
- エスカレーション
- 自分で判断できないことを、上の立場の人に引き継ぐことです。ドクターコールに近い考え方です。
- マニュアル・スクリプト
- 対応の手順書や、話す順番の台本です。看護手順や院内のマニュアルと同じ役割です。
- チャットツール
- 文字で短くやり取りする連絡の道具です。院内のPHSや、メモでの申し送りの代わりになります。
- KPI
- 仕事の目標を数字で表したものです。応答した件数や、1件にかけた時間などが使われることがあります。
こうして並べると、「知らない」のは言葉だけで、中身はもう毎日していたことだと気づくはずです。研修では、会社ごとの手順やシステムの使い方を教わります。最初から全部を知っている必要はありません。
年齢が気になる方もいるでしょう。就業している看護師のうち、50〜54歳は12.0%、55〜59歳は9.5%で、2つを足すと21.5%です(割合を足した計算)[6]。看護師のおよそ5人に1人が50代です。長く看護の仕事を続けてきた同世代は、あなたの周りにもたくさんいます。
応募書類で「看護の経験」をどう書く?
看護しか知らない人の職務経歴書は、「◯◯病院 内科病棟にて看護業務に従事」の1行で終わりがちです。けれども、この1行の中には、在宅の仕事で評価される経験がいくつも隠れています。場面と数字を入れて書きかえると、読む人に働く姿が伝わります。
以前
内科病棟にて看護業務に従事
いま
内科病棟で、家族からの電話を1日約10件受け、聞き取った内容を記録して医師に報告
書きかえるときのコツは3つです。1つ目は、5つの力のどれを使った場面かを決めること。2つ目は、1日の件数や担当した人数など、だいたいの数字を入れること。3つ目は、「電話」「記録」「説明」など、応募する在宅の仕事でも使う言葉を選ぶことです。
ほかの部署の経験も、同じように書きかえられます。
- 外来:検査の前の説明を1日約15人に行い、質問にもその場で答えた
- 透析室:毎回の透析の前に体調を聞き取り、変化があれば医師に報告した
- 教育担当:新人の指導を担当し、手順書を見直して読みやすく書き直した
例の数字はあくまで書き方の例です。自分の経験に合わせて、無理のない数字を入れてください。部署ごとに1行ずつ書き出すだけでも、1行で終わっていた職歴の欄は見違えるほど埋まります。
ただ、30年の経験があっても、応募書類に全部を並べる必要はありません。書き出した中から、応募する在宅の仕事に近い経験を3つほど選び、そこを厚く書くほうが伝わります。在宅の仕事で評価される自己PRの組み立て方と例文は、看護師の職務経歴書の自己PRで紹介しています。
モデルケース:病院だけで30年働いてきたUさん
モデルケース(架空の例)
病院だけの30年。聞き取りと記録の力が評価され、在宅の電話健康相談へ
- 月6回0回夜勤
- 往復100分0分通勤の時間(1日)
- 3行20行職務経歴書に書けた経験
このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。
成果
Uさんは、新卒から30年勤めた病院を離れ、在宅の電話健康相談の仕事に就きました。面接では、病棟で家族からの電話を受け、聞き取った内容を短く記録して医師に伝えてきた経験が、とくに評価されました。
Uさん:看護しか知らないと思っていたけれど、看護の中に、ほかの仕事でも通じる力が詰まっていたんですね。
背景
Uさんは新卒で入った総合病院で、内科病棟、透析室、外来と部署を移りながら30年働いてきました。男性の看護師が少ない職場で、患者さんの移動の介助などの力仕事を頼まれることも多くありました。50代に入り、夜勤明けの疲れと腰の重さが抜けにくくなっていました。
困っていたこと
在宅の仕事を考え始めたものの、履歴書の職歴は1行だけでした。会社で働いたことがなく、パソコンは電子カルテしか使ったことがありません。50代の男性が在宅の健康相談に応募して場違いではないかと、半年ほど応募をためらっていました。
選んだ理由
Uさんは、聞き取り・説明・記録・優先順位・守秘の5つの力に沿って、これまでの仕事を書き出してみました。すると、透析室で患者さんの体調の変化を聞き取ってきたことも、病棟で家族からの電話に答えてきたことも、電話の相談で使う力そのものでした。求人の条件も看護の資格と経験で、会社員の経験は求められていませんでした。
始め方と工夫
部署ごとにしていたことを件数とあわせて書き、3行だった職務経歴書を20行に書き直しました。家族との連絡をしばらくチャットに切りかえて短い文で伝える練習をし、妻に相談者の役を頼んで、電話での聞き取りも練習しました。妻は「夜勤がなくなって、家にいてくれるなら心強い」と賛成し、仕事の時間は子ども部屋だった部屋を使えるように片づけてくれました。
就業している看護師のうち、男性は118,068人で、全体の8.7%です[6]。Uさんのように少数派として長く病院で働いてきた人も、在宅の仕事の応募で見られるのは、看護の経験と5つの力です。確かめた求人の例でも、性別や看護以外の職歴を条件にしたものはありませんでした。
気をつけたいこと:看護の経験が通じにくいところ
看護の経験は在宅の仕事の大きな土台になりますが、すべてがそのまま通じるわけではありません。始めてから戸惑わないように、気をつけたい点も挙げておきます。
よいところ
- 看護の資格と経験が、そのまま応募の条件を満たす
- 5つの力が、電話や文字の仕事の土台になる
- 長い経験が、判断や説明の幅として生きる
気をつけたいところ
- システムやチャットの使い方は新しく覚える必要がある
- 会社の手順に沿って判断し、病院のやり方を持ち込めない
- 臨床経験の年数など、仕事ごとの条件を満たす必要がある
とくに戸惑いやすいのは、病院のやり方をそのまま持ち込めないことです。病棟なら「すぐ見に行きます」と言えた場面も、電話の相談では、会社の手順に沿って受診の目安を伝えることになります。長い経験があるほど、自分の判断で動きたくなる場面もあるでしょう。手順書を先に読み込み、わからないときは上の立場の人に引き継ぐ。この切りかえができれば、経験は大きな強みになります。
また、働き始めの1か月は、看護の経験があってもシステムの操作や記録の書き方で手が止まることがあります。研修からひとり立ちまでの流れとよくあるつまずきは、看護師の在宅ワーク、最初の1か月で起きることで週ごとに紹介しています。
今日からできること
看護の経験を在宅の仕事の言葉に置きかえる作業は、紙とペンがあれば今日から始められます。
- 1部署ごとにしていたことを書く
病棟・外来・委員会など、部署ごとに毎日していたことを書き出します。
- 25つの力に印をつける
書き出したことが、聞き取り・説明・記録・優先順位・守秘のどれに当たるか印をつけます。
- 3数字を入れる
1日の件数、担当した人数、続けた年数など、だいたいの数字を添えます。
- 4求人の条件を読む
看護の経験が条件になる在宅の求人を3件読み、資格と経験の条件を書き写します。
- 51行を書きかえる
職務経歴書の1行を、場面と数字が入った文に書きかえてみます。
書き出してみると、「看護しか知らない」のではなく、「看護のことを深く知っている」のだと気づくはずです。書き出したメモは、職務経歴書にも面接にもそのまま使えます。
よくある質問
看護以外の仕事をしたことがなくても、在宅の仕事に応募できますか?
会社で働いたことがないので、ビジネスマナーが不安です。
在宅の仕事で求められるのは、報告・連絡・相談を短く正確にすることが中心です。申し送りや医師への報告をしてきた看護師は、その土台をすでに持っています。メールは、件名と結論から書く型を覚えておけば、まず困りません。
パソコンは電子カルテしか使ったことがありません。
電子カルテへの入力も、立派なパソコンの経験です。在宅の仕事では、電話をしながらの入力やチャットでの報告が求められることが多いので、文字の入力の練習から始めましょう。必要な操作は看護師の在宅の仕事に必要なパソコンスキルで確かめられます。
男性の看護師でも、在宅の健康相談の仕事はできますか?
できます。就業している看護師のうち、男性は118,068人(8.7%)です[6]。確かめた求人の例で、性別を応募の条件にしたものはありませんでした。応募で見られるのは、看護の経験と、聞き取りや説明の力です。
看護を使わないデータ入力の在宅ワークのほうが、始めやすいですか?
看護の資格がいらない分、入口は広く見えます。ただ、事務やパソコンの経験を持つ人とも同じ土俵で比べられるため、看護しか知らないことがかえって不利になることもあります。看護の経験を生かせる仕事から先に探すほうが、強みを伝えやすいでしょう。
面接で、看護以外の経験がないことを聞かれたら、どう答えればいいですか?
隠さずに認めたうえで、看護の中で身につけた力を具体的な場面で伝えましょう。たとえば「家族からの電話を受け、聞き取った内容を記録して医師に報告してきました」のように話すと、在宅の仕事との結びつきが伝わります。よく聞かれる質問は看護師の面接でよく聞かれる質問にまとめています。
50代で、新しい仕事の手順を覚えられるか心配です。
在宅の仕事の多くは、研修で手順を教わってから始まります。研修の期間や形は求人によって違うので、応募の前に確かめておきましょう。手順書に沿って進めることは、看護手順に沿って動いてきた看護師にとって、なじみのある働き方です。
まとめ
看護以外の仕事を知らなくても、応募できる在宅ワークはあります。電話健康相談や夜間オンコール代行など、看護の資格と経験が応募の条件になる仕事では、ほかの職歴がないことは大きな壁になりません。聞き取り・説明・記録・優先順位・守秘という、看護の毎日で身についた力が、そのまま在宅の仕事の土台になります。
- 看護の経験が条件になる在宅の仕事から探す
- 5つの力を、場面と数字で書き出す
- 看護を使わない在宅ワークは、強みが伝わりにくいことを知っておく
看護の経験をどう言葉にすればよいか迷ったときは、一緒に整理しましょう。LINEでも、下のフォームからでも、無料で相談できます。