看護師の子育てと仕事の両立|限界のサインと働き方を変える順番

朝6時半、体温計の表示は37.3度。熱と呼ぶには低く、平熱と言うには高い。今日の病棟の人数を頭の中で数えながら、子どもの額にもう一度手を当てる。

昼休みにロッカーを開けると、スマートフォンに保育園からの着信が2件。受け持ちを同僚に頼み、頭を下げて病棟を出る。帰り道は、明日の勤務をどうするかで頭がいっぱいになる。仕事にも子どもにも、どこか申し訳ない気持ちを抱えたまま1日が終わる。

両立が苦しいとき、多くの人はまず自分の段取りの悪さを責めます。けれど、交代制の勤務と、急に熱を出す子どもの暮らしは、もともとかみ合いにくいものです。苦しさの原因は、あなたの力不足より、仕組みのずれにあることが少なくありません。

ここでは、両立が限界に近いときのサインを確かめたうえで、職場の中でできること、家族の分担の見直し、働き方を変える選択肢を、手を打つ順番に並べて整理します。

看護師が子育てと仕事を両立するには?

看護師が子育てと仕事を両立するには、辞めるかどうかを決める前に、手を打つ順番を決めることが近道です。まず限界のサインに気づき、次に職場の制度を使い、家族と外の手を借り、それでも苦しければ働き方を変える。この順番で進めると、遠回りに見えて、失うものが少なくてすみます。

順番が大切なのは、手の打ち方によって、暮らしへの影響の大きさが違うからです。制度を使うことや分担の見直しは、収入や職場を変えずに試せます。働き方を変えると、時間の余裕ができる代わりに、収入や仕事の中身が大きく変わります。小さく効く手から試すと、本当に変えるべきものが見えてきます。

両立が苦しいときに、手を打つ順番
  1. 1サインに気づく

    体・気持ち・仕事・家庭に出ているサインを数え、いまの状態を知ります。

  2. 2職場の制度を使う

    夜勤の免除、短時間勤務、残業の免除、部署の異動を相談します。

  3. 3家族と外の手を借りる

    見えない段取りの仕事まで書き出し、分担と外のサービスを見直します。

  4. 4働き方を変える

    日勤のみ、パート、在宅の仕事の中から、暮らしに合う形を選びます。

ただし、順番は決まりではありません。眠れない日が続く、気持ちの落ち込みが強いといった体や心のサインが出ているときは、順番を飛ばして、まず休むことと受診を優先してください。

「もう限界」のサインは?

両立の限界は、ある日突然やってくるわけではありません。少し前から、体や気持ち、仕事、家庭に小さなサインが出ていることが多いものです。当てはまるものがいくつあるか、数えてみてください。

両立が限界に近いときのサイン(当てはまるものに印を)

チェックした数:

印の数は、診断ではありません。ただ、仕事の中のサイン(確認のし忘れ、頭に入らない)が出ているときは、患者さんの安全にも関わるので、早めに手を打ちたい段階です。家庭のサインが増えているときは、分担の見直しから始めると効きやすくなります。

子どもの側にもサインは出ます。朝に何度も「今日はお仕事?」と聞く、寝る前にぐずる時間が長くなった、といった変化です。子どもの様子は、両立の仕組みを見直すきっかけとして受け止めてください。

一時的な山場か、続く限界かを見分ける

サインが出ていても、すぐに働き方を変えるべきとは限りません。入園の直後や、子どもが続けて体調を崩した月のように、つらさが一時的な山場であることもあるからです。つらさの強さと、続いている期間の2つで、いまの状態を置いてみてください。

つらさの強さと続く期間で、打つ手を分ける
つらさの強さ続いている期間の長さ
強いが短い山場:休暇と外の手で乗り切る
強く長く続く:働き方を変えることを考える
軽く短い:様子を見て、記録を残す
軽いが長く続く:分担と職場の制度を見直す

右上に当てはまるなら、この記事の順番を少し早めて進めてかまいません。左上の山場なら、子の看護等休暇や病児保育で乗り切り、山場が過ぎてから落ち着いて考えれば十分です。どこに当てはまるか迷うときは、1か月ほど手帳のつらかった日に印をつけて数えてみると、思い込みではない形が見えてきます。

体と心のサインが続くときは

眠れない、食欲がない、気持ちの落ち込みが続くといったときは、両立の工夫より先に医療機関を受診してください。働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」では、電話・SNS・メールで、匿名・無料の相談を受け付けています[1]。

両立できないのは、自分のせい?

「ほかの人はうまくやっているのに」と考えてしまうときは、自分の努力より先に、両立を難しくしている仕組みに目を向けてみてください。原因を自分に向け続けると、打てる手が見えなくなるからです。

就業している看護師の9割以上は女性です[2]。子育ての時期と、看護師として経験を積む時期が重なる人は少なくありません。同じ病棟の誰かも、同じ朝に体温計を見つめているかもしれません。

働く場所を変える看護師も、珍しくはありません。日本看護協会の調査(労働政策研究・研修機構の紹介による)では、病院で働く正規雇用の看護職員の2024年度の離職率は11.0%でした[3]。理由は子育てに限りませんが、職場や働き方を変えることは、看護師にとって特別な選択ではないといえます。

自分を責める言葉と、仕組みで考える言い換え

自分を責める言葉

  • 段取りが悪いから回らない
  • 同僚に迷惑をかけてばかりいる
  • 子どもに我慢させているのは私のせい

仕組みで考える言い換え

  • 勤務の時間と保育の時間がずれている
  • 急な休みを同僚頼みで回す体制になっている
  • 家族の分担と外の手が足りていない

言い換えると、打つ手が見えてきます。時間のずれなら勤務の制度で、急な休みの体制なら職場との相談で、分担の不足なら家族の話し合いで。責める言葉のままでは、どれも「もっとがんばる」しか答えが出てきません。

同僚への申し訳なさも、仕組みの側から見直せます。急な休みをその日の誰かが毎回埋める形は、あなたが我慢を続けても、次に子育てを始める同僚が同じ思いをする形のままです。制度を使い、休みの代わりの手配を職場と一緒に考えることは、病棟の仕組みを少しずつ整えることにもつながります。

まず職場の中でできることは?

働き方を変える前に、いまの職場で使える制度を確かめます。雇われて働く人には子どもの年齢に応じた制度があり、本人の請求や申し出が出発点になるものもあります。知らないまま使っていない制度がないか、困りごとから探してみてください。

相談の前に、次の3つをメモに書き出しておくと、話が具体的になります。

  • 困っている場面(例:夜勤の日の預け先がない、17時以降の残業が多い)
  • いつから、いつまで、どう働きたいか
  • 職場のためにできること(例:土曜の日勤、委員会の仕事)
困りごと別、職場で使える制度と相談の切り出し方
困りごと使える制度の例対象の目安切り出し方の例
夜勤の日の預け先がない深夜業の制限小学校入学前・請求が前提夜勤を外れる相談をしたい
残業でお迎えに遅れる残業免除・時間外の制限小学校入学前定時で上がる日を決めたい
1日の勤務が長すぎる短時間勤務3歳まで(会社の義務)◯時までの勤務にしたい
朝の送りに間に合わない始業時刻の変更など3歳〜入学前(会社が選ぶ)始業を遅らせる措置はあるか
子どもの急な発熱子の看護等休暇小学3年生の修了まで休みの取り方を確かめたい

出典:厚生労働省「育児・介護休業法のあらまし「育児・介護休業法における制度の概要」」、厚生労働省(雇用環境・均等局の委託事業サイト)「イクメンプロジェクト 改正のポイント」、京都労働局 雇用環境・均等室(厚生労働省)「育児・介護休業法、次世代育成支援対策推進法 改正ポイントのご案内」[4][5][6]

夜勤については、小学校入学前の子を育てる人が請求すると、会社は午後10時から午前5時までの深夜に働かせてはならないとされています[4]。ただし、保育ができる同居の家族がいる人や勤続1年未満の人などは対象外です。自分が当てはまるかは人事に確かめましょう。夜勤との両立は、子育てと看護師の夜勤が両立できないときの選択肢でくわしく整理しています。

残業については、残業免除(所定外労働の制限)の対象が、小学校入学前の子を育てる人に広がりました[5]。これとは別に、時間外労働を1か月24時間・1年150時間までにする制限も、請求すれば使えます[4]。

1日の時間を短くしたいときは、子どもが3歳になるまでなら、1日原則6時間とする措置を含む短時間勤務の制度を、会社が用意する義務があります[4]。3歳から入学前までは、会社が用意した措置の中から1つを選ぶ形です[6]。時短の意味の違いや、在宅で短い時間働く道は、在宅で時短勤務できる看護師求人にまとめています。

子どもの急な病気には、子の看護等休暇が使えます。対象は小学3年生の修了までに延び、感染症による学級閉鎖や入園・入学式などでも取れるようになりました[5]。

部署の異動は、どう相談する?

法律の制度とは別に、外来など日勤が中心の部署への異動を相談する方法もあります。異動は職場の判断で決まるので、希望が通る時期や条件は職場によって違います。配置を決める時期より前に、早めに伝えておくのがこつです。

相談するときは、「つらいです」だけで終わらせず、先に書き出した3つのメモをそろえて伝えます。たとえば「下の子の入園まで、平日の日勤だけで働きたいです。その間も、土曜の日勤には月2回入れます」という形です。期間と、できることを添えると、職場も具体的に検討しやすくなります。

制度を使いたいと言っても通らないときは

対象になる人が請求したのに受け付けてもらえないときは、一人で抱えずに外の窓口に相談できます。総合労働相談コーナーは各都道府県労働局や全国の労働基準監督署内などにあり、予約不要・無料で労働の問題の相談を受けています[7]。開いている時間は場所によって違うので、出かける前に電話で確かめてください。

家族の分担は、どう見直す?

職場の制度で時間をつくっても、家のことが自分に集まったままでは、両立は楽になりません。看護師の家庭では、子どもの体調の判断や受診の付き添いが、自然と看護師の親に集まってしまうことがあります。

見直しは、目に見える家事より、目に見えない段取りの仕事から始めます。保育園の連絡帳、予防接種の予約、熱が出たときに誰が迎えに行くかの判断、学校の提出物。こうした仕事は量が少なく見えて、頭の中の場所を大きく使います。

家族の分担を見直す表(記入例)
家のこといまの担当見直しの例
発熱したときのお迎え自分夫と曜日で分ける
病児保育の予約自分前の晩に夫が入れる
保育園の連絡帳自分書いた日の担当を交代制に
夕食の支度自分週2日は作り置きか宅配
予防接種や健診の予約自分家族の共有カレンダーで分担
夜勤の日の寝かしつけ実家の母夫の帰りを早める日を決める

編集部まとめ

話し合いは、疲れている夜ではなく、休日の朝などに時間をとって行います。「手伝って」と頼むより、「火曜と木曜のお迎えを担当してほしい」と、曜日と中身を決めて頼むほうが、引き受けてもらいやすくなります。

家族だけで回らないときは、外の手も使います。病児保育や一時預かり、地域のファミリー・サポート・センター、家事代行などです。多くは使う前に登録や面談が必要なので、困る前に登録だけ済ませておくと、いざというときに慌てずにすみます。

話し合いは1回で終わらせない

分担を決めても、最初の1か月はうまく回らないことがあります。決めた担当が抜けたり、急な残業で担当を交代したり。そのたびに自分が引き取ってしまうと、すぐに元の形に戻ってしまいます。

1か月たったら、もう一度10分だけ時間をとって、回らなかったところを直します。「誰が悪いか」ではなく「どこが回らなかったか」を話すと、責め合いになりにくくなります。分担表は冷蔵庫など家族の目に入る場所に貼っておくと、確かめ合いやすくなります。

それでも苦しいときは、働き方をどう変える?

職場の制度と家族の分担を見直しても苦しいときは、働き方そのものを変える時期です。子育て中の看護師の働き方の選択肢は、大きく分けて日勤のみの常勤、日勤のパート、在宅の仕事の3つです。何がいちばんの負担かによって、合う選択肢が変わります。

働き方を変えるときの分かれ道

夜勤がなくなれば、いまの職場で続けられそうですか?

はい

日勤の部署への異動や、深夜業の制限の請求を先に相談しましょう。

いいえ

次の質問に進みます。

勤務の長さや残業が、いちばんの負担ですか?

はい

日勤のパートや、1日の時間を短く決めた働き方が候補です。

いいえ

次の質問に進みます。

通勤や、急な呼び出しにすぐ動けないことが負担ですか?

はい

在宅の仕事で、通勤をなくし子どもの近くで働く道があります。

いいえ

時間・お金・体・家族・やりがいの軸で、もう一度整理しましょう。

働き方を変えると、何が変わる?(編集部の目安)
項目日勤のみの常勤日勤のパート在宅の仕事(雇用)
夜勤なしなし日中の仕事ならなし
帰る時刻△一部あり 残業は職場しだい◯あり 契約の時間で区切る◯あり シフトの終わりで区切る
収入の形月給時給×時間求人による
通勤ありありなし(研修は確認)
臨床の手技◯あり 続けやすい◯あり 続けやすい△一部あり 相談や判断が中心

編集部まとめ

日勤のみの常勤は、収入の形を大きく変えずに夜勤をなくせる選び方です。外来やクリニック、健診などの職場があります。「日勤のみ」と「夜勤なし」の言葉の違いは、日勤のみの看護師求人の探し方で確かめられます。

日勤のパートは、勤務の時間を契約で短く決められるのが強みです。その代わり、時給で働くので、休んだ日や短くした時間の分だけ収入が変わります。

在宅の仕事は、通勤がなくなり、子どもの帰りを家で迎えやすくなる働き方です。ただし、電話やオンラインの仕事は、子どもを見ながらはできません。子どもの年齢ごとに合う在宅の仕事は、子育て中の看護師におすすめの在宅ワークで紹介しています。

転職して働き方を変えるときは、送迎の時刻や急な休みへの備えを、求人サイトの担当者や応募先に最初の一文で伝えると、合わない紹介が減ります。伝え方の例は育児中の看護師が求人サイトで在宅の仕事を探すコツで、パートで在宅勤務を選ぶよい点は在宅勤務できる看護師のパート求人で紹介しています。

どれを選ぶか迷うときは、時間・お金・体・家族・やりがいの5つの軸で、いまの働き方と候補を採点して比べてみてください。採点のしかたは働き方に悩む看護師の決め方にまとめています。介護との両立も含めた制度と働き方の組み合わせは、看護師が介護・子育てと両立する在宅ワークで全体を見渡せます。

モデルケース:制度を使ってから、在宅の仕事へ移ったTさん

モデルケース(架空の例)

夜勤を減らし、残業免除を使ってから在宅へ。発熱の朝に立ちすくまなくなった

  • 5回0回夜勤の回数(月)
  • 6日0日お迎えに間に合わなかった日(月)
  • 1日5日平日に家族で夕食をとる日(週)

このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。

成果

Tさんは、まず職場の中の制度と相談で働き方を整え、その1年後に在宅のチャット健康相談の仕事へパートで移りました。いまは平日の日中に週4日、文字で届く相談に答え、夕方は子どもたちと過ごしています。

Tさん:全部を一度に変えなくてよかったです。順番に試したから、最後は迷わずに決められました。

背景

Tさんは循環器病棟で18年働いてきました。5歳と2歳の子どもがいて、夫は土日の出勤も多い仕事です。夜勤の日は、近くに住む義母に子どもたちを預けていました。

困っていたこと

下の子が保育園に入ってから、発熱の呼び出しが月に何度も重なりました。夜勤の日に熱が出ると義母にも頼みにくく、勤務の交代をお願いする電話をかけるたびに、胃が縮むような思いをしていました。

Tさん:朝、体温計を見るたびに、今日の病棟の人数を数えていました。

選んだ理由

Tさんは、いきなり辞めずに、職場の中でできることから試しました。師長に相談して夜勤を月2回に減らし、残業免除を請求し、子どもの急な発熱には子の看護等休暇を使いました。それでも夜勤のある週の綱渡りは残り、半年ほどたったころ、通勤のない日中の在宅の仕事を候補にしました。

始め方と工夫

候補にしてからの半年で、Tさんは在宅の求人を見比べ、急な休みのときに交代できる仕組みがある会社を選びました。研修はオンラインで、病棟の最後の勤務が終わってから始まるよう日程を合わせました。病児保育にも登録し、夫と義母と3人で「熱の日の担当表」を作りました。

Tさん:やっぱり看護の仕事が好き。働き方を変えても、それは変わりませんでした。

Tさんの例で大きかったのは、制度を使っていた1年間が「次の働き方を落ち着いて選ぶ時間」になったことです。夜勤と残業が減った分だけ余裕ができ、求人を見比べる時間と、家族と話し合う時間が生まれました。

気をつけたいこと:働き方を変える前に知っておきたいこと

働き方を変えると、時間の余裕と引きかえに手放すものもあります。変える前に、何を守りたいかを決めておきましょう。

働き方を変えるときのよいところ・気をつけたいところ

よいところ

  • 夜勤や残業の不安から離れられる
  • 子どもの予定に合わせた時間で働ける
  • 体と気持ちの余裕を取り戻しやすい

気をつけたいところ

  • 収入が下がることがある
  • 臨床の手技や昇進の道から離れることがある
  • 転職先では、しばらく使えない制度がある

最後の点は見落としがちです。時間外労働の制限と深夜業の制限は、どちらも勤続1年未満の人を対象外にしています[4]。転職した直後は、前の職場で使えていた守りが、一時的に使えなくなることがあります。転職先を選ぶときは、制度に頼らなくても時間を守れる働き方かどうかを確かめておきましょう。

反対に、収入を大きく減らせない人や、いまの病棟でのキャリアを続けたい人は、働き方を変える前に、職場の中の制度と家族の分担をもう一段使い切るほうが合っているかもしれません。働き方を変えるのは、子どもが小さい数年間だけの選び方と考えることもできます。子どもの年齢が上がれば、手のかかる場面は形を変えていくからです。

今日からできること

両立の見直しは、3か月を1つの区切りにすると進めやすくなります。今週は数えるだけ、2週間で調べる、1か月で相談する。小さく動きながら、3か月後に振り返ります。

今週から3か月の動き方(例)
  1. 今週サインを数える

    この記事のチェックリストで当てはまる数を確かめ、家族と共有します。

  2. 2週間以内制度を確かめる

    就業規則を読み、使える制度と対象の条件を人事に聞きます。

  3. 1か月以内師長に相談する

    困りごと、いつからどう働きたいか、職場のためにできることを伝えます。

  4. 1〜3か月分担を見直して試す

    家族の分担表と外のサービスを、1か月ずつ試します。

  5. 3か月後振り返って決める

    楽になったかを振り返り、働き方を変えるかを決めます。

3か月たっても苦しさが変わらないなら、それは働き方を変えてよいというサインです。そのときは、ここまでに集めた情報が、次の働き方を選ぶ材料になります。

よくある質問

子育て中の看護師に合う働き方には、どんなものがありますか?

日勤のみの常勤、日勤のパート、在宅の仕事などがあります。夜勤がいちばんの負担なら日勤のみ、勤務の長さが負担ならパート、通勤や急な呼び出しが負担なら在宅、というように、何がつらいかで選ぶと決めやすくなります。子どもの年齢ごとの選び方は子育て中の看護師におすすめの在宅ワークをご覧ください。

両立できないと感じたら、すぐに辞めたほうがいいですか?

体や心の不調が強いときは、まず休むことと受診を優先してください。そうでなければ、職場の制度と家族の分担を先に試し、それでも苦しいときに働き方を変える順番で考えると、収入や経験を手放しすぎずにすみます。

制度を使いたいと、上司に言い出しにくいです。

先に人事で、使える制度と対象の条件を確かめておくと、師長に話しやすくなります。困りごと、期間、職場のためにできることの3つを添えて伝えましょう。対象なのに受け付けてもらえないときは、総合労働相談コーナーに相談できます[7]。

子の看護等休暇は、小学生の子どもでも使えますか?

対象は小学3年生の修了までに延び、感染症による学級閉鎖や入学式、卒園式などでも取れるようになりました[5]。取れる日数や給与の扱いは、勤め先の就業規則で確かめてください。

夫が分担に協力的ではありません。

「手伝って」ではなく、曜日と中身を決めて頼むと引き受けてもらいやすくなります。見えない段取りの仕事を表に書き出して見せるのも効果的です。家族だけで足りない分は、病児保育や家事代行などの外の手も組み合わせましょう。

近くに頼れる実家がありません。

頼れる家族が近くにいないときほど、外の手の登録と職場の制度が支えになります。病児保育や一時預かりは、困る前に登録を済ませておきましょう。夜勤の日の預け先がない場合は、深夜業の制限の対象になるかを人事に確かめてください[4]。

在宅の仕事なら、子どもを見ながら働けますか?

電話やオンラインで話す仕事は、子どもを見ながらはできません。子どもが園や学校にいる時間か、ほかの家族が見ている時間に働くのが前提です。音や部屋の工夫は子どもがいる家で電話の仕事はできる?で取り上げています。

子どもが小学生になれば、両立は楽になりますか?

手のかかる場面が変わります。残業免除や時間外労働の制限は小学校入学前までが対象なので[5][4]、入学の前に働き方を見直しておくと慌てずにすみます。短い時間で働く道は在宅で時短勤務できる看護師求人にまとめています。

まとめ

子育てと看護師の仕事の両立が苦しいときは、自分を責める前に、サインを確かめて手を打つ順番を決めましょう。いきなり辞めるのではなく、小さく効く手から試すことで、本当に変えるべきものが見えてきます。

  • 限界のサインを数え、体や心の不調があるときは受診を先にする
  • 職場の制度(夜勤の免除・短時間勤務・残業の免除・異動)から試す
  • 家族の分担は、見えない段取りの仕事から見直す
  • それでも苦しければ、日勤のみ・パート・在宅へ働き方を変える

どこから動けばいいか一人で決めきれないときは、LINEか下のフォームから気軽に相談してください。

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ほいくの相談室 編集部。保育士の方からの相談で多く聞かれる悩みをもとに、公的な資料で確認できる情報をまとめています。