在宅ワーク詐欺の手口|よくある型と被害を防ぐ方法

「在宅ワーク 詐欺」と検索する夜は、たいてい何かが引っかかっているときです。広告で見かけた副業が気になっている。知り合いから「一緒にやらない?」と誘われた。あるいは、もう登録してしまって、相手から届いたメッセージを前に、胸がざわついている。

看護師の仕事は、患者さんの小さな変化に気づくことの連続です。それでも自分のこととなると、「疲れているから」「早く収入がほしいから」と、小さな違和感を見送ってしまうことがあります。夜勤明けや、子どもを寝かしつけたあとの疲れた頭では、うまい話のほころびはなおさら見えにくくなります。

詐欺の手口は、言い回しを変えながら次々に出てきます。それでも、お金の流れに注目すると、ここで取り上げる手口の多くは同じ形をしています。国民生活センターや消費者庁が紹介している内容をもとに、よくある型を一覧にし、手口の進み方、被害を防ぐ決めごと、困ったときの相談先まで、順にまとめました。

在宅ワーク詐欺には、どんな手口がある?

代表的なのは、「簡単な作業で稼げる」と誘って先に振り込みをさせる手口と、「仕事を紹介する」と誘って仕事に必要な商品を買わせる手口の2つです。前者は国民生活センターが副業トラブルの典型的な手口として紹介しているもの[1]、後者は特定商取引法で「業務提供誘引販売取引」として規制されている取引です[2]。

どちらにも共通するのは、働く前に、あなたがお金を払う側に回されることです。本来、仕事は会社があなたに報酬を払うものです。この向きが逆になった時点で、その話は「仕事」ではなくなっています。

よくある型を、最初の誘い文句と、お金を求められる場面で並べました。

在宅ワーク詐欺のよくある型(一覧)
型最初の誘い文句の例お金や情報を求められる場面
簡単なタスク型「いいねを押すだけ」高い報酬にはまず振り込みを
凍結解除型「報酬が貯まっています」引き出そうとすると解除の費用
仕事紹介・購入型「仕事を紹介します」仕事に要るとして商品の購入
登録料・保証金型「登録すればすぐ仕事」登録料・保証金・研修費
個人情報先取り型「本人確認のため」身分証・口座の情報を先に

出典:独立行政法人国民生活センター「スキマ時間に気軽に稼げる等とうたう副業トラブル!-簡単なタスクを行う副業でお金を払う??詐欺に騙されないで-」、消費者庁「特定商取引法ガイド「業務提供誘引販売取引」」[1][2]

表の上の3つは、国民生活センターと消費者庁が紹介している内容をもとにしています。下の2つは、名前を変えて同じ形で現れやすい「先に払わせる」「先に集める」型として、編集部がまとめたものです。看護師向けをうたう求人で、こうした型に当てはまらないかを確かめる10項目は、在宅ワークが怪しいか見分ける方法にまとめています。

名目を変えて「先に払わせる」型

登録料、保証金、研修費、サポート費。お金を求める名目はいろいろですが、働く前に払う点は同じです。「仕事を始めればすぐに取り戻せる」「やめるときに返す」と添えられることもあります。けれど、払う前に、その仕事が本当にあるのかを確かめる手段はほとんどありません。

名目を1つずつ見分ける必要はありません。どんな名前がついていても、仕事を始める前にあなたが払うお金なら、同じように止まってください。

お金を求めるときに使われやすい名目と、本物の仕事との違い
登録料
仕事を始めるための登録にかかるという費用です。有料の職業紹介を行う会社は、原則として求職者から手数料を取れません[3]。
保証金
「やめるときに返す」と添えられることがあります。返ってくるかどうかは、払う前には確かめられません。
研修費・教材費
仕事に必要な知識を学ぶためという費用です。研修期間の時給を決めている求人の例もあり、先に払う形とは向きが逆です[4]。
解除費用・手数料
報酬を引き出すため、凍結を解くためという費用です。報酬の引き出しを理由に振り込ませるのは、紹介されている手口と同じ形です[1]。

個人情報を先に集める型

お金ではなく、情報を先に求める型もあります。「本人確認のため」「報酬の振込先の登録のため」と言って、身分証の画像や口座の情報を、仕事の説明より先に送らせるものです。国民生活センターも、相手に安易に個人情報を開示しないよう呼びかけています[1]。

本物の仕事でも、身分証や口座の情報を出す場面はあります。違いは順番です。内定や契約のあとに、何に使うのか説明を受けてから出すのが基本で、仕事の中身もわからないうちに求められたら、出す必要はありません。ネットバンキングのパスワードや暗証番号は、どんな仕事でも人に教えるものではありません。

「簡単なタスクで稼げる」型は、どう進む?

国民生活センターが2024年9月に注意を呼びかけたのが、SNSや動画の広告から始まる、この型です。紹介されている事例をもとに、話の進み方を順に並べました。

「簡単なタスクで稼げる」型の進み方(国民生活センターの事例から)
  1. 1広告で誘う

    SNSや動画広告で「いいねを押すだけ」「スタンプを送るだけ」と、簡単な作業で稼げるとうたいます。

  2. 2振り込みを指示する

    高額な報酬を得るには、まず振り込みをするよう指示されます。

  3. 3理由をつけて払わせる

    あれこれと理由をつけて、振り込みが重なっていきます。

  4. 4報酬は得られない

    払った挙げ句、報酬は得られません。

  5. 5解除の費用を求める

    報酬を引き出そうとすると「アカウントが凍結された」と言われ、解除の費用を請求される例もあります。

出典:独立行政法人国民生活センター「スキマ時間に気軽に稼げる等とうたう副業トラブル!-簡単なタスクを行う副業でお金を払う??詐欺に騙されないで-」[1]

掲載された事例の中には、子育てをしながらできる副業を探していた30歳代の女性の例もあります[1]。家にいながら、すき間の時間で。そう願う気持ちは、看護師にもよくわかるものです。

この型で気づきたいのは、2つ目の段階です。最初の作業がどれほど簡単でも、「報酬を増やすには先に払う」という話が出た時点で、仕事の形は崩れています。3つ目の段階に進むと、「ここまで払ったのだから」という気持ちが、やめる判断を重くします。払った分を取り戻そうとして、さらに払う必要はありません。

「仕事を紹介するから買って」型とは?

「在宅でできる仕事を紹介します。ただ、その仕事にはこの機材が必要です」。こうした誘い方の取引は、特定商取引法で「業務提供誘引販売取引」と呼ばれています。仕事を提供するので収入が得られると誘い、仕事に必要だとして商品などを売って、お金を負担させる取引です[2]。

消費者庁は例として、販売されるパソコンとソフトを使って行うホームページ作成の在宅ワークや、販売される健康寝具を使って感想を提供するモニター業務を挙げています[2]。健康や体に関わる商品の「モニター」は、看護の知識を生かせそうに見えるぶん、看護師には身近に感じられるかもしれません。

仕事で収入を得る働き方と、仕事を口実に商品を売る取引

仕事で収入を得る働き方

  • 会社があなたに報酬を払う
  • 機器は貸与か、条件を示して自分で用意
  • 仕事の中身と報酬が契約で決まる

仕事を口実に商品を売る取引

  • あなたが先に商品の代金を払う
  • 「この教材や機材がないと仕事ができない」
  • 仕事の量や収入の見込みがあいまい

本物の在宅の仕事では、仕事に使う機器の扱いが前もって示されます。パソコンを会社が貸し出し、自宅のネット環境は自分で整える、という条件の求人の例もあります[5]。雇われて働く場合に、機器などの費用を働く人に負担させるなら、会社は就業規則に定めておかなければなりません[6]。「買わないと仕事ができない」と、その場で購入を迫る形とは違います。

この取引には、広告での表示義務や、うそを告げることや威迫して困惑させることの禁止、契約前後の書面の交付義務といったルールがあります。法律で定める書面を受け取った日から数えて20日以内なら、クーリング・オフができる場合もあります[2]。使えるかどうかは取引の内容によって変わるので、くわしくは在宅ワークで初期費用を求められたらを読んでください。

お金の流れで見ると、何が共通している?

一覧の型を並べてみると、言い回しは違っても、お金の向きが同じことに気づきます。仕事を始める前に、あなたから相手へお金が流れる。これが、ここで取り上げたお金を求める手口に共通する形です。

1回ずつの支払いは「少しだけなら」と思える額でも、理由をつけて払いが重なれば、合計は大きくなります。すでに払ったお金を無駄にしたくない。そこへ新しい理由が示されると、「あと1回だけ」と考えてしまいがちです。国民生活センターによると、「スキマ時間に気軽に稼げる」などとうたう副業の相談で、平均の契約購入金額は2020年度の279,519円から、2024年度(7月31日まで)は1,059,658円に増えていました[1]。単純に比べると、約3.8倍です。

「気軽に稼げる」とうたう副業の相談の平均契約購入金額(国民生活センター)
279,519円2020年度の平均契約購入金額2020年度
1,059,658円2024年度の平均契約購入金額2024年7月31日まで

出典:独立行政法人国民生活センター「スキマ時間に気軽に稼げる等とうたう副業トラブル!-簡単なタスクを行う副業でお金を払う??詐欺に騙されないで-」[1]

こうした副業に関する相談の件数も、2020年度の1,341件から2023年度は3,694件に増えていました[1]。どちらも2024年9月に公表された数字で、看護師向けの募集に限ったものではありません。

「お金の向き」という物差しは、新しい手口に出会ったときにも使えます。言葉が変わっても、働く前にあなたが払う話が出たら、その話は止める。この1つを覚えておくだけで、一覧にない手口からも身を守りやすくなります。

看護師が心を動かされやすい誘い文句は?

誘い文句は、読む人の事情に合わせて作られています。看護師が置かれやすい状況と、そこに響きやすい言葉を並べました。言葉そのものが悪いのではなく、その言葉の先で「先に払う話」が出てこないかを見ることが大切です。

看護師が心を動かされやすい誘い文句と、落ち着いて考えること
誘い文句の例心が動く理由落ち着いて考えること
夜勤明けのスキマ時間で疲れていても収入がほしい疲れた頭でお金を決めない
看護の知識を生かす健康モニター資格を生かしたい先に商品を買う話ではないか
育休中でも在宅で月◯万円家計と子育ての両立働く前に払う話が出ないか
ブランクがあっても大丈夫復職への不安看護の求人なら条件がある
看護師さんだけの特別な案件資格を認めてほしい免許の確認の手順があるか

編集部まとめ

話が進むと、誘い文句は「急がせる言葉」に変わっていきます。「今日中なら枠があります」「あなただけに特別に」「ここでやめたら、これまでの分が無駄になります」「ほかの人には言わないでください」。どれも、考える時間と、人に相談する機会を奪う言葉です。こうした言葉が出てきたら、それ自体を立ち止まる合図にしてください。

なお、看護師が特に詐欺に狙われているという公的な統計は見当たりません。それでも、資格を生かしたい、すき間の時間で働きたいという気持ちは、どの誘い文句にも入り込む余地があります。

SNSで届く誘いには、それ特有の確かめ方があります。DMや投稿からの誘いについては、インスタやSNSの在宅ワーク募集は詐欺?で、「スマホだけで稼げる」とうたう募集については、スマホだけでできる在宅ワークは怪しい?で取り上げています。

被害を防ぐには、何を決めておけばいい?

国民生活センターは、3つのことを呼びかけています。「簡単に稼げる」「もうかる」ことを強調する広告をうのみにしない。相手に安易に個人情報を開示しない。お金を稼ぐはずが振り込みを求められたら、消費生活センター等に相談する[1]。

この3つを、自分の決めごととして3段に重ねておくと、迷ったときに使いやすくなります。いちばん上の「払わない」が最後の守りで、下の段ほど、早い段階で働く守りです。

被害を防ぐ3段の守り(上ほど最後の守り)
  1. 始める前のお金は、どんな理由でも払わない
  2. 払う話が出たら一晩おき、家族か信頼できる人に話す
  3. 広告をうのみにせず、個人情報を先に出さない

「一晩おく」は、地味ですが効き目のある守りです。急かす相手ほど、その日のうちに決めさせようとします。翌朝、家族や同僚に画面を見せて「これ、どう思う?」と聞くだけで、話のおかしさに気づけることは少なくありません。

広告を見かけた段階でも、確かめられることがあります。広告をタップした先が会社のサイトではなく、すぐに個人とのメッセージのやりとりに移る。会社名や所在地が、どこにも出てこない。こうした広告は、本物の求人の入り口とは形が違います。

本物の在宅の仕事を探す手順は、看護師の在宅ワークの始め方ガイドにまとめています。探す場所を求人サイトや企業の採用ページに決めておくと、広告から始まる話に近づく機会そのものを減らせます。応募の段階ごとの確かめ方は在宅ワーク詐欺の見分け方もあわせて読んでみてください。

もし払ってしまったら、どうする?

払ってしまったことに気づいたとき、まず浮かぶのは「恥ずかしい」「誰にも言えない」という気持ちかもしれません。けれど、だまそうとする話はよく練られていて、気づけなかったのはあなたのせいではありません。大事なのは、次の支払いを止めることと、早めに相談することです。

払ってしまった・払いそうなときの動き方

すでにお金を払いましたか?

はい

それ以上は払わず、やりとりの画面と振り込みの記録を保存して、188か#9110に相談します。

いいえ

払わずにやりとりを止めます。迷うときは188に相談します。

身分証の画像や口座の情報を、相手に送りましたか?

はい

送った内容を書き出し、相談の窓口に伝えて、対応を一緒に考えてもらいます。

いいえ

これからも送らないと決めて、やりとりを終えます。

出典:独立行政法人国民生活センター「スキマ時間に気軽に稼げる等とうたう副業トラブル!-簡単なタスクを行う副業でお金を払う??詐欺に騙されないで-」[1]

相談先として、国民生活センターは消費者ホットライン「188(いやや!)」と、警察相談専用電話「#9110」を案内しています[1]。相談の前に、次のものを保存しておきましょう。

  • 相手のアカウント名と、やりとりの画面
  • 振込先の名前・口座と、振り込んだ日付・金額
  • 広告や募集のページの画面と、見つけた日
  • 送ってしまった個人情報の種類

やりとりを止めるときは、相手をブロックしたりアプリを消したりする前に、画面を保存しておきます。消してしまうと、相談するときに経緯を説明しにくくなるからです。相談の窓口に伝えるときも、時系列がわかるメモが1枚あると話が早く進みます。

相談の窓口以外から「お金を取り戻してあげる」と連絡が来ても、先に費用を払わないでください。困りごとごとの窓口の選び方は在宅ワークのトラブルの相談先に、送ってしまった個人情報の考え方は在宅の仕事の応募で個人情報を求められたらにまとめています。

モデルケース:副業の広告で最初の振り込みを求められ、払う前に相談したHさん

モデルケース(架空の例)

「最初の振り込み」を求められた翌日に188へ相談し、払ったお金は0円に

  • 3万円を求められた0円払ったお金
  • 1日10通以上0通相手とのやりとり

このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。

成果

Hさんは、動画アプリの広告で知った副業で「最初の振り込み」を求められましたが、払う前に消費者ホットライン「188」に相談し、やりとりを止めました。払ったお金は0円です。いまは、子育てに合う在宅の仕事を、求人サイトと企業の採用ページで探しています。

Hさん:「あと1回だけ」と思いかけた自分が怖くなりました。電話で話したら、すっと頭が冷えたんです。

背景

Hさんは、小児科クリニックで週3日パートとして働く30代の看護師です。2人の子どもの保育園の送り迎えがあり、働ける時間は限られています。夜、子どもが寝たあとの1時間で、少しでも家計の足しになる仕事はないかと探していました。

困っていたこと

動画アプリで「スマホで簡単なタスクをこなすだけ」という広告を見て、案内されるままメッセージアプリに登録しました。最初は商品の画像に「いいね」を押すだけの作業で、画面には報酬が貯まっていくように表示されました。3日目、「上のランクの作業に進むには、初回の保証金として3万円の振り込みが必要」と言われました。

選んだ理由

振り込みの画面を開いたところで、Hさんは手を止めました。働くのにお金を払うのはおかしい、と頭の片隅で感じていたからです。その夜のうちに夫に画面を見せ、翌日の昼休みに188へ電話しました。相談員と話しながら、やりとりの画面を保存し、これ以上やりとりを続けないと決めました。

Hさん:夫に「それ、仕事なのにお金を払うの?」と聞かれて、ああ、そうだよね、と。言葉にしてもらえて助かりました。

始め方と工夫

Hさんは、副業を探す場所を、求人サイトと企業の採用ページに絞りました。広告から始まる話には応募しないことを、自分の決めごとにしています。夫とは、お金を払う話が出たら必ず相談する、と約束しました。いまは子どもが寝たあとの時間に、看護師の資格を生かせる在宅の求人を週1回だけ見ています。気になる求人は、会社名と所在地、仕事の中身、応募の条件の3つを先に確かめてから保存するようにしました。

Hさんが止まれたのは、振り込みの直前に「働くのにお金を払うのはおかしい」という違和感を、夫に話して言葉にできたからでした。一人で画面と向き合っていると、相手の言葉が頭の中を占めてしまいます。人に話すことは、それだけで立派な守りになります。

子育てと両立しやすい在宅の仕事の選び方は、子育て中の看護師におすすめの在宅ワークで子どもの年齢別に整理しています。

気をつけたいこと:一覧にない手口も出てくる

ここで挙げた型は、確認できた資料をもとにまとめたもので、すべての手口を網羅しているわけではありません。相談件数や金額は2024年9月に公表された数字で、その後の新しい件数は、国民生活センターのサイトで確かめる必要があります[1]。

知り合いからの誘いにも、同じ物差しを使ってください。職場の同僚や昔の友人から「私もやっていて、けっこう稼げるよ」と声をかけられると、広告よりも信じたくなります。けれど、誘ってくる人自身が、話の仕組みを知らないまま巻き込まれていることもあります。断るときは「仕事を始める前のお金は払わないと、家族と決めているの」と自分の決めごととして伝えると、相手を責めずにすみます。

一覧の型に当てはまらないから安全、とは言い切れません。反対に、副業や業務委託という言葉が出てくるだけで詐欺だと決めつける必要もありません。条件をはっきり示して、看護師に仕事を発注する会社も実在します。判断に迷ったら、立ち返るのはいつも「働く前に、あなたが払う話が出ていないか」です。

もう1つ、詐欺の被害は、払ったお金だけでは終わらないことがあります。送ってしまった身分証の画像や、自分の口座の情報をどう扱うか。こうした後始末も、一人で抱えずに相談の窓口と一緒に考えてください。

今日からできること

被害を防ぐ決めごとは、元気なうちに決めておくのがいちばんです。今日のうちに、次の6つを自分の決めごとにしておきましょう。

お金を払う前の、自分の決めごと

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よくある質問

在宅ワーク詐欺の事例を、まとめて知りたいです。

国民生活センターは、簡単な作業で稼げるとうたって振り込みをさせ、報酬が得られない事例や、アカウントの凍結を理由に解除の費用を求める事例を紹介しています[1]。この記事の一覧の表とあわせて、最新の事例は国民生活センターのサイトで確かめてください。

少しの金額なら、試しに払ってもいいですか?

おすすめしません。紹介されている手口では、理由をつけて振り込みが重なり、最後まで報酬が得られなかった例があります[1]。金額の大小ではなく、働く前に払う話が出た時点で止まりましょう。

最初に報酬が振り込まれたら、本物の仕事ですか?

報酬が一度入ったかどうかでは判断できません。見るのは、その後にあなたが払う話が出てこないか、会社の情報と仕事の中身がはっきりしているかです。

業務提供誘引販売取引は、違法なのですか?

取引そのものが禁止されているのではなく、広告での表示義務、うそを告げることなどの禁止、書面の交付義務といったルールが定められています[2]。書面を受け取った日から20日以内ならクーリング・オフができる場合もあるので、早めに188へ相談してください。

消費生活センターと警察、どちらに相談すればいいですか?

国民生活センターは、相談先として消費者ホットライン「188」と警察相談専用電話「#9110」の両方を案内しています[1]。お金の支払いや契約のことは188、脅されているなど身の危険を感じるときは警察に相談してください。

看護師は、詐欺に狙われやすいのですか?

看護師が特に狙われているという公的な統計は見当たりません。ただ、資格を生かしたい、すき間の時間で働きたいという気持ちに合わせた誘い文句はあるので、言葉の先で先に払う話が出ないかを確かめてください。

「やめるときは返金します」と言われました。払っても大丈夫ですか?

返金をうたっていても、払う前にそれを確かめる手段がないことは変わりません。働く前に払う話であれば、名目や約束にかかわらず止まり、188に相談してください。

家族に知られたくなくて、相談をためらっています。

知られたくない事情も含めて、相談の窓口に伝えてかまいません。払いが重なる前に相談するほうが、次の被害を防ぎやすくなります。

まとめ

在宅ワーク詐欺の手口は、言い回しを変えて次々に現れますが、お金の流れで見ると形は同じです。働く前に、あなたが払う側に回される。簡単なタスクで稼げるとうたう手口も、仕事を口実に商品を買わせる取引も、この点で共通しています。

  • 働く前に払う話が出たら、その時点で止まる
  • 払う話には一晩おき、家族か信頼できる人に話す
  • 払ってしまったら、それ以上払わず、188か#9110に相談する

気になる募集があって一人で決めきれないときは、LINEや下のフォームから気軽に声をかけてください。

zaitakuwork

ほいくの相談室 編集部。保育士の方からの相談で多く聞かれる悩みをもとに、公的な資料で確認できる情報をまとめています。