インスタやSNSの在宅ワーク募集は詐欺?SNSの募集で確かめること

子どもを寝かしつけたあと、布団の中でインスタグラムを開く。おすすめに流れてくるのは、ノートパソコンとカフェラテの写真に「看護師ママ、在宅で月◯万円」の文字。「夜勤をやめて、自由な働き方へ」と語るリール。何気なくいいねを押したら、翌朝、知らないアカウントからDMが届いていました。「在宅ワークに興味ありませんか? 看護師さんにぴったりのお仕事があります」。

SNSは、同じ悩みを持つ人の声に出会える場所です。夜勤明けのだるさや、保育園からの呼び出しに肩身の狭い思いをした日のことを書いた投稿に、「わかる」とうなずいた夜もあるでしょう。だからこそ、そこで届く誘いを、すぐに疑う気持ちにはなりにくいものです。

けれど、SNSの在宅ワークの誘いには、確かめておきたい点がいくつもあります。SNSがきっかけの副業トラブルの相談が増えている事実と、SNSの募集で確かめる4つのこと、看護師がSNSを安全に使って仕事を探す方法を、順にまとめました。

インスタやSNSの在宅ワーク募集は詐欺?

答えを先に書くと、すべてが詐欺とは限りません。企業が公式のアカウントで、採用の情報を発信していることもあります。ただ、SNSがきっかけの副業トラブルの相談は増えていて、慎重に確かめる必要があります。

国民生活センターによると、「スキマ時間に気軽に稼げる」などとうたう副業に関する相談のうち、SNSがきっかけのものの割合は、2020年度の23%から、2023年度は63.4%に増えました。2024年度(7月31日まで)は70.1%です[1]。

「気軽に稼げる」とうたう副業の相談のうち、SNSがきっかけのものの割合(国民生活センター)

出典:独立行政法人国民生活センター「スキマ時間に気軽に稼げる等とうたう副業トラブル!-簡単なタスクを行う副業でお金を払う??詐欺に騙されないで-」[1]

2024年度(7月31日まで)は、およそ10件の相談のうち7件が、SNSをきっかけにしていた計算です。この数字は2024年9月に公表されたもので、看護師向けの募集に限ったものではありません。それでも、SNSで在宅ワークに出会うことが多い人ほど、確かめ方を知っておく意味は大きいはずです。

見分けるときの分かれ目は、「SNSで見つけたかどうか」ではありません。「その募集を、SNSの外で確かめられるかどうか」です。会社の名前を出し、採用ページや求人サイトにも同じ募集を載せている会社なら、SNSは入り口の1つにすぎません。反対に、SNSの中でしか確かめようのない募集は、慎重に扱ったほうが安心です。

SNSの在宅ワーク募集が危うくなりやすいのはなぜ?

SNSの募集が危うくなりやすいのには、SNSならではの理由があります。誰でも、会社の名前を出さずに発信できること。DMに移ると1対1になり、ほかの人の目が届かなくなること。そして、広告と個人の感想の区別がつきにくいことです。

求人サイト・採用ページと、SNSの募集の違い
比べるところ求人サイト・採用ページSNSの投稿・DM
会社名・所在地◯あり 書かれている△一部あり 投稿による
仕事内容と条件◯あり 決まった形で並ぶ△一部あり 体験談が中心のことも
応募の窓口◯あり 会社につながる△一部あり DMや別のアプリのことも
広告かどうか◯あり 求人として載る△一部あり 見分けにくいことも
ほかの人の目◯あり 公開されている×なし DMは1対1

編集部まとめ

広告の見分けにくさについては、ルールもできています。消費者庁によると、2023年10月1日から、広告であることがわかりにくい表示(ステルスマーケティング)は景品表示法違反となりました。規制の対象は商品やサービスを供給する事業者(広告主)で、依頼を受けて投稿するインフルエンサーなどの第三者は対象ではありません[2]。

つまり、「私はこれで稼げた」という投稿が、事業者から頼まれた広告であることもありえます。投稿に「PR」「広告」などの表示があるかは、1つの手がかりになります。ただ、表示がないからといって、個人の正直な感想だと決めつけることもできません。

記録の残りにくさもあります。SNSのアカウントは、名前を変えたり消したりできます。会社の窓口と違って、相手がアカウントを消してしまえば、連絡もやりとりの記録もそこで途切れます。DMで大事な話が出たら、その場で画面を保存しておくと安心です。

もう1つの理由は、SNSが「共感」から始まる場所だということです。夜勤や子育ての悩みに寄りそう投稿を重ねたアカウントからの誘いは、知らない会社の求人よりも、ずっと身近に感じられます。その近さが、確かめる手間を省かせてしまうのです。

インスタでよく見る誘いの形は?

インスタグラムでの誘いには、いくつかの形があります。形ごとに、確かめるところが少しずつ違います。

インスタでよく見る誘いの形と、確かめること
誘いの形よくある言葉の例確かめること
知らない人からのDM在宅ワークに興味ありませんか会社名と求人の掲載先
リール・ストーリーズ夜勤卒業、在宅で月◯万円PRの表示と運営会社
プロフィールのリンク無料説明会・特典をプレゼントリンク先の運営者
別のアプリへの誘導詳しくはLINEで会社のメールに移せるか
同じ立場の体験談看護師ママの私でもできた仕事の中身と費用の有無

編集部まとめ

この記事に出てくるSNSの言葉
DM
ダイレクトメッセージの略です。投稿とは別に、相手と1対1でやりとりするメッセージです。
リール・ストーリーズ
インスタグラムの短い動画や、一定の時間で消える投稿です。おすすめとして知らない人の投稿も流れてきます。
プロフィールのリンク
アカウントの紹介欄に貼られたリンクです。外のサイトやアプリの登録画面へつながります。
公式アカウント
会社や団体が自分で運営しているアカウントです。会社のサイトからもリンクされているのが一般的です。
PR表記
投稿が広告であることを示す「PR」「広告」などの表示です。

知らない人からのDMは、いちばん多く目にする形かもしれません。いいねやフォローをきっかけに届くこともあります。相手が個人なのか、会社の採用担当なのか。まずはそこから確かめます。

「夜勤がしんどい」「子どもの熱でまた早退」。そんな悩みを投稿した直後に、在宅ワークの誘いが届くこともあります。タイミングがよすぎると、自分のための話のように感じてしまいます。けれど、公開した投稿の言葉は、誰でも読めます。悩みに合わせた言葉で誘われたときほど、一呼吸おいて確かめましょう。

リールやストーリーズで「在宅で月◯万円」と語る投稿は、プロフィールのリンクへと人を運ぶ入り口です。リンクの先が会社のサイトではなく、メッセージアプリの登録画面や、運営者のわからない申し込みのページなら、そこで一度手を止めましょう。無料の説明会や特典をきっかけに、有料の講座や教材の話へ進むこともあるので、最初に費用の有無を聞いておきます。

「看護師ママの私でもできた」と語る、同じ立場の人の体験談にも目を向けます。見るのは、投稿の中身です。どんな会社で、どんな仕事をして、どう報酬を受け取っているのか。そうした話がなく、暮らしの豊かさや収入の画面ばかりが並んでいるなら、それは仕事の紹介ではなく、何かへの勧誘かもしれません。

国民生活センターが紹介している副業トラブルの典型的な手口も、SNSや動画広告で「いいねを押すだけ」「スタンプを送るだけ」と、簡単な作業で稼げるとうたう誘いから始まっています[1]。手口の進み方は在宅ワーク詐欺の手口に、「スマホだけで稼げる」とうたう誘いの見分け方はスマホだけでできる在宅ワークは怪しい?にまとめました。

SNSの募集で確かめる4つのことは?

SNSで在宅ワークの募集に出会ったら、運営会社・求人の掲載先・やりとりの場所・お金の流れの4つを、この順に確かめます。1つ目でつまずいたら、2つ目以降に進む必要はありません。

SNSの募集で確かめる4つのこと(この順に)
  1. 1運営会社を聞く

    募集している会社の正式な名前と所在地を聞き、自分で検索して公式サイトを確かめます。

  2. 2求人の掲載先を探す

    会社の採用ページや求人サイトに、同じ募集が載っているかを探します。

  3. 3やりとりの場所を移す

    DMや個人のアプリではなく、会社のメールや採用の窓口でやりとりできるかを聞きます。

  4. 4お金の流れを確かめる

    働く前にあなたが払うお金がないか、報酬は誰からどう支払われるかを聞きます。

運営会社:名前と所在地を出せるか

仕事を出すのは、会社か、事業をしている人です。正式な名前と所在地を聞いて、すぐに答えが返ってくるか。答えをもとに自分で検索して、会社のサイトが見つかるか。「会社ではなくチームで活動しています」「詳しくは説明会で」と、名前を出せない相手からの仕事は、受けないほうが安全です。

求人の掲載先:SNSの外にも同じ募集があるか

本気で人を探している会社は、SNSだけでなく、自社の採用ページや求人サイトにも募集を載せていることが多いものです。会社のサイトの採用ページに同じ仕事があるか、条件が同じかを照らし合わせます。在宅で看護師を雇う会社を同じ項目で並べた看護師を在宅で雇う企業の比較も、会社の情報を確かめる入り口として使えます。

やりとりの場所:会社の窓口に移せるか

「詳しくはLINEで」「このアカウントにDMを」と、個人のアカウントだけでやりとりが進む募集には注意します。会社の名前の入ったメールアドレスや、採用の応募フォームでやりとりできるかを聞いてみましょう。移せない理由をあれこれ並べられたら、それが答えです。

お金の流れ:働く前に払う話がないか

最後に、お金の向きを確かめます。仕事は、働いた人がお金を受け取るものです。登録料、教材費、説明会のあとの講座代など、働く前にあなたが払う話が出たら、その時点で止まってください。報酬は誰から、いつ、どんな方法で支払われるのか。ここが具体的に答えられない募集は、仕事として成り立っていません。

4つすべてを確かめられた募集でも、まだ「怪しくない」とわかっただけです。看護師向けをうたう募集でさらに見ておきたい点は、在宅ワークが怪しいか見分ける方法で10項目にまとめています。

DMで誘われたら、どう返す?

知らない相手からのDMに、返事をする義務はありません。返さないことも、立派な選択です。気になって返すときは、次の順に考えると、相手のペースに乗らずにすみます。

DMで在宅ワークに誘われたときの考え方

相手は、会社の正式な名前と所在地を教えてくれますか?

はい

自分で検索して、会社の採用ページから同じ募集を探します。

いいえ

返信をやめます。名前を出せない相手の仕事には応募しません。

やりとりを、会社のメールや採用の窓口に移せますか?

はい

会社の窓口で、仕事内容と条件を書面で受け取ります。

いいえ

DMや個人のアプリだけで話を進めず、やりとりを終えます。

働く前に、あなたが払うお金の話がありますか?

はい

払わずにやりとりを止め、迷ったら「188」に相談します。

いいえ

条件を読み、ほかの求人と比べてから決めます。

DMへの返し方の例

  • 確かめるとき:「会社の正式な名前と所在地、求人が載っているページを教えてください。応募は採用ページから行います」
  • 断るとき:「今回は見送ります。ご連絡ありがとうございました」
  • しつこいとき:返信をやめ、画面を保存してから、ブロックや報告の機能を使います

DMのやりとりの中で、身分証の画像や口座の情報、勤め先の名前を求められることがあります。国民生活センターは、相手に安易に個人情報を開示しないよう呼びかけています[1]。どの段階で何を出してよいかは、在宅の仕事の応募で個人情報を求められたらにまとめました。

看護師がSNSを安全に使って在宅の仕事を探すには?

SNSそのものが悪いわけではありません。働き方の雰囲気を知ったり、在宅で働く看護師の声にふれたりするには、SNSは役に立つ場所です。安全に使うこつは、SNSを「応募する場所」ではなく「知る場所」と決めておくことです。

SNSで在宅の仕事を探すときの使い方

チェックした数:

企業の公式アカウントかどうかは、両方向から確かめます。アカウントのリンク先が会社のサイトか。そして、会社のサイトからも、そのアカウントへのリンクがあるか。片方だけでは、実在の会社をかたるアカウントを見抜けないことがあります。

公式アカウントで気になる募集を見つけたら、次の順に採用ページへたどると安心です。

  1. プロフィールのリンクを開き、アドレスに会社の名前が入っているかを見る
  2. 会社のサイトのトップページに移り、そこから採用のページを開く
  3. 採用のページに、SNSで見たのと同じ募集があるかを探す
  4. 応募は、採用のページの応募フォームから行う

SNSの投稿から直接たどったページではなく、会社のトップページから入り直すのがこつです。少し遠回りでも、偽のページに入りこむ心配を減らせます。

プロフィールに勤め先や夜勤の予定を書くと、誘う側に、あなたの状況を細かく伝えてしまうことにもなります。仕事の話を投稿するときは、守秘義務にも気をつけます。保健師助産師看護師法は、看護師などが正当な理由なく業務上知り得た人の秘密を漏らすことを禁じていて、資格を失ったあとも同じです[3]。発信するときの注意は看護師がSNS・ブログで発信するときの注意で取り上げています。

在宅の仕事探しの全体の流れは、看護師の在宅ワークの始め方ガイドにまとめています。SNSで集めた情報は、このガイドの「探す」「確かめる」の段階で、ほかの求人と並べて比べてみてください。

モデルケース:インスタのDMで誘われ、会社の情報を調べて断ったEさん

モデルケース(架空の例)

インスタのDMの誘いを4つのことで確かめて断り、採用ページから在宅の記事の仕事へ

  • 0項目4項目相手について確かめたこと
  • インスタのおすすめ採用ページ・求人サイト在宅の仕事を探す場所
  • 0時間約10時間家で働く時間(月)

このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。

成果

Eさんは、インスタのDMで在宅ワークに誘われましたが、相手に会社の情報を聞いて自分で調べ、何も確かめられなかったため、やりとりを終えました。その後、医療の情報サイトを運営する会社の公式アカウントから採用ページにたどり、業務委託で医療記事を月2本書く仕事を始めています。

Eさん:「看護師ママ」という言葉に、勝手に仲間だと思い込んでいました。会社の名前を聞いただけで、急に話がぼやけたんです。

背景

Eさんは急性期病棟で働く30代の看護師です。2歳の子どもを保育園に預けながら、夜勤もこなしています。いずれは夜勤のない働き方に移りたい。その準備として、家でできる仕事を一つ持っておきたいと考えていました。

困っていたこと

インスタで看護師の働き方の投稿をよく見ていたところ、「元病棟看護師、いまは在宅で自由に」というアカウントからDMが届きました。「看護師さんならすぐできるお仕事です。まずはLINEで無料説明会に」。プロフィールには会社名がなく、リンクの先はメッセージアプリの登録画面でした。

選んだ理由

Eさんは返信で、会社の正式な名前と所在地、求人が載っているページを聞きました。返ってきたのは「会社ではなく、チームで活動しています」「詳しくは説明会で」という言葉だけ。教えてもらった名前で検索しても、会社のサイトも採用ページも見つかりません。4つのうち、確かめられたことは1つもありませんでした。Eさんは「今回は見送ります」と送り、やりとりを終えました。

Eさん:断ったら嫌な思いをさせるかな、と少し迷いました。でも、答えてもらえない時点で、答えは出ていたんですよね。

始め方と工夫

Eさんは、SNSを「探す場所」から「知る場所」に切り替えました。気になる会社の公式アカウントは、リンク先が会社のサイトかを確かめてからフォローし、応募はいつも採用ページからにしています。知らない人からのDMは、受け取らない設定にしました。記事の仕事は、勤め先の就業規則で副業の扱いを確かめ、届け出をしてから始めています。いまは子どもが寝たあとの時間に、看護の経験を生かした記事を月2本書いています。夫も「会社とちゃんと契約しているなら」と、締め切り前の週末は家事を多めに引き受けてくれます。

Eさんが迷わずに済んだのは、確かめる順番が決まっていたからでした。最初の「運営会社」でつまずいた時点で、残りの3つを確かめるまでもなく答えが出ています。順番を決めておくと、断るときの迷いも小さくなります。

記事を書く在宅の仕事の始め方は、看護師が医療ライターを在宅で始めるにはで、最初の1本までの手順を紹介しています。

気をつけたいこと:SNSだけで判断しない

SNSは、上手に使えば仕事探しの役に立ちます。それでも、SNSの中だけで判断を終えないことが大切です。よいところと気をつけたいところを並べておきます。

SNSを仕事探しに使う、よいところ・気をつけたいところ

よいところ

  • 働き方の雰囲気や、働く人の声にふれられる
  • 企業の公式アカウントで、新しい募集を知れることがある
  • 同じ悩みを持つ人とつながれる

気をつけたいところ

  • 広告と個人の感想の区別がつきにくい
  • フォロワーの数や認証のマークは、安全の証明にならない
  • DMでは1対1になり、ほかの人の目が届かない

フォロワーが多い、投稿がきれいにそろっている、認証のマークがついている。どれも、その人が勧める仕事の安全を約束するものではありません。投稿に書かれた「月◯万円」が本当かどうかも、外からは確かめようがありません。投稿の日付も見ておきましょう。何か月も前の募集が、おすすめに流れてくることもあります。採用ページで、いまも募集しているかを確かめてから動けば、むだな手間も減らせます。

反対に、「SNSの募集はすべて危ない」と決めつける必要もありません。企業が公式アカウントで採用の情報を出すことはあります。SNSで見つけたら、SNSの外で確かめる。この一手間をはさめば、SNSは怖い場所ではなくなります。

すでに登録やお金の支払いをしてしまったときは、一人で抱え込まないでください。困りごと別の相談先は在宅ワークのトラブルの相談先にまとめています。

今日からできること

SNSの使い方は、今日のうちに少し見直すだけで、誘いの届き方が変わります。順番に進めてみてください。

今日からできる、SNSの見直し
  1. 1DMの受け取り方を見直す

    知らない人からのメッセージをどう受け取るか、設定を確かめます。

  2. 2プロフィールを見直す

    勤め先・本名・働く時間帯がわかる書き方をしていないか確かめます。

  3. 3フォローを整理する

    企業のアカウントは、リンク先が会社のサイトかを確かめて残します。

  4. 44つのことをメモする

    運営会社・掲載先・やりとりの場所・お金の流れを、スマホのメモに入れます。

  5. 5相談先を登録する

    消費者ホットライン「188」を、スマホの連絡先に入れておきます。

よくある質問

インスタで見かける在宅ワークは、全部詐欺ですか?

全部ではありません。企業が公式アカウントで採用の情報を出すこともあります。ただ、気軽に稼げるとうたう副業の相談のうち、SNSがきっかけのものは2024年度(7月31日まで)で70.1%でした[1]。運営会社・掲載先・やりとりの場所・お金の流れの4つを確かめてください。

「看護師ママ」など、同じ立場の人からの誘いなら安心ですか?

立場が同じでも、確かめることは変わりません。体験談のような投稿が、事業者から頼まれた広告であることもありえます。広告であることがわかりにくい表示は、2023年10月1日から景品表示法違反となり、規制の対象は依頼した事業者です[2]。

知らない人からのDMは、無視してもいいですか?

はい、返事をする義務はありません。しつこいときは、画面を保存してから、ブロックや報告の機能を使いましょう。

LINEに登録してしまいました。どうすればいいですか?

個人情報やお金は送らず、やりとりの画面を保存してください。お金を求められて迷うときは、消費者ホットライン「188」に相談できます[1]。

企業の公式アカウントかどうか、どう見分けますか?

アカウントのリンク先が会社のサイトか、会社のサイトからもそのアカウントへのリンクがあるかを、両方向で確かめます。片方だけでは、実在の会社をかたるアカウントを見抜けないことがあります。

インスタ以外のSNSや動画アプリの募集も、同じように確かめればいいですか?

はい、確かめる4つのことは同じです。国民生活センターが紹介する手口も、SNSや動画広告から始まる例でした[1]。どのアプリで見つけても、SNSの外で会社と募集を確かめてから決めましょう。

SNSで見つけた求人に応募するときの注意は?

応募は、DMではなく会社の採用ページや求人サイトから行います。SNSの投稿と採用ページで、仕事内容や条件が同じかも照らし合わせましょう。

看護の仕事の様子をSNSに投稿してもいいですか?

投稿すること自体は自由ですが、看護師には業務上知り得た人の秘密を正当な理由なく漏らしてはならない義務があります[3]。注意点は看護師がSNS・ブログで発信するときの注意をご覧ください。

まとめ

インスタやSNSの在宅ワーク募集が、すべて詐欺というわけではありません。ただ、SNSがきっかけの副業トラブルの相談は増えていて、SNSの中だけで判断するのは危うさがあります。SNSで見つけたら、SNSの外で確かめることが基本です。

  • 運営会社・求人の掲載先・やりとりの場所・お金の流れの4つを、この順に確かめる
  • 名前を出せない相手、会社の窓口に移せない相手の仕事は受けない
  • SNSは「知る場所」にして、応募は会社の採用ページから

SNSで届いた誘いに迷ったら、一人で抱えずに、LINEや下のフォームから気軽にご相談ください。

zaitakuwork

ほいくの相談室 編集部。保育士の方からの相談で多く聞かれる悩みをもとに、公的な資料で確認できる情報をまとめています。