肝臓にできたがん(原発性の肝臓がん)で「あとどれくらい」を考えるときは、がんそのものと、がんを抱えている肝臓の状態の、二つを見る必要があります。肝臓がんの多くは、長く続いた肝炎や肝硬変で傷んだ肝臓に起きるため、がんが同じ大きさでも、肝臓にどれだけ余力が残っているかで、受けられる治療も、その後の経過も大きく変わるからです。
目が黄色くなる、おなかが張る、体がだるいといった変化は、肝臓の働きが落ちてきたサインであることが多く、不安になるのは当然です。けれど、どの変化にも理由があり、理由ごとに和らげる手段が用意されています。体の中で何が起きているのかを知ると、怖さの形が少し変わります。
この記事では、肝臓の「余力」が見通しを左右する理由、生存率の数字の読み方、「治療の選択肢が少ない」という言葉の意味、黄疸・腹水・だるさの理由と和らげ方、気をつけたい意識の変化、主治医に聞く質問を順にお伝えします。夜に何度も調べては落ち込んでしまうのは、それだけ自分の体を知ろうとしているからです。責めなくていいのです。
目の黄色さに気づいて、このページを開いた方へ
- 肝臓がんと肝硬変があって、治療の選択肢が少ないと言われた。
- 鏡を見ると、白目が黄色くなってきたのが自分でも分かる。
- だるくて何もできない日が増え、「あとどれくらい」を調べては落ち込んでいる。
肝臓がんが進行していると言われました。あとどれくらいなのか、黄疸や腹水が出たらどうなるのか教えてください?
あとどれくらいかは、がんの広がりと、肝臓にどれだけ余力が残っているかの両方で決まるため、診断名やステージだけでは分かりません。黄疸や腹水は肝臓の働きが落ちてきたサインのことが多いものの、それぞれに和らげる手段があります。
肝臓にできるがんの多くは「肝細胞がん」で、B型・C型の肝炎ウイルス、お酒、脂肪肝などで長く傷んできた肝臓を土台に起きることがよくあります。つまり多くの方が、がんと、肝臓の働きの低下という二つの状態を同時に抱えています。ここが、ほかの多くのがんと大きく違うところです。
そのため主治医は、見通しや治療を考えるときに、がんの数や大きさ、血管への広がり、離れた臓器への転移と並んで、肝臓の余力をあわせて確かめます。黄疸や腹水は、その余力が少なくなってきたことを示す大事な手がかりで、見通しにもかかわります。ただ、それが出ただけで残りの時間が決まるわけではなく、原因によっては処置で軽くなるものもあります。
なお、大腸がんなどほかの臓器のがんが肝臓に広がった「肝転移」は、元のがんの性質で治療や見通しを考えるため、この記事とは考え方が違います。肝転移と言われた方は、[gk_link to=”post:liver-metastasis-how-long-options”]肝転移があるときの見通しと治療の選択肢[/gk_link]をご覧ください。
がんの側から見ること
- がんの数と大きさ
- 血管への広がり
- リンパ節や離れた臓器への転移
肝臓の側から見ること
- 肝硬変の程度
- 黄疸・腹水・意識の変化があるか
- 血液検査の値(アルブミン、ビリルビン、血液の固まりやすさ)
肝臓の「余力」は、なぜ見通しをそれほど左右するのですか?
肝臓は、体に必要なたんぱく質を作り、不要なものを分解し、栄養を蓄える臓器だからです。余力が少ないと、がんが小さくても体の働きを保ちにくく、がんを狙う治療も肝臓に負担をかけるため、受けられる治療が限られます。
肝臓の働きが落ちると、体のあちこちに変化が出ます。血液中のたんぱく質(アルブミン)が減ると、水分が血管の中にとどまりにくくなり、腹水や足のむくみが出ます。黄色い色素のビリルビンを処理しきれないと、黄疸になります。血を固める物質が作れなくなると、あざや出血が起きやすくなります。アンモニアなどを分解しきれないと、脳に影響して意識がぼんやりすることもあります。
医師は、こうした状態をまとめて「肝予備能(かんよびのう)」と呼び、程度を評価します。診察で耳にしやすいのが「チャイルド・ピュー分類」です。ビリルビン、アルブミン、血液の固まりやすさといった血液検査の値と、腹水や意識の変化の有無を組み合わせて、肝臓の余力を段階に分けるものです。アルブミンとビリルビンの値から計算する「ALBI(アルビ)」という指標が使われることもあります。言われた言葉は、意味が分からなくてもメモしておくと、次の診察で聞き返せます。
| 肝臓の働き | 落ちると起きやすいこと | 和らげる手段の例 |
|---|---|---|
| たんぱく質を作る | 腹水、足のむくみ | 塩分を控える、利尿薬、アルブミンの点滴、腹水を抜く処置 |
| 黄色い色素を処理する | 黄疸、かゆみ、濃い色の尿 | 原因に応じた処置、かゆみ止め、肌の保湿 |
| 不要なものを分解する | 昼夜逆転、ぼんやりする | 便通を整える薬、腸の中の細菌を減らす薬 |
| 栄養を蓄える | だるさ、筋肉のやせ | 寝る前の軽い食事、栄養剤、休み方の工夫 |
| 血を固める物質を作る | あざ、歯ぐきや鼻からの出血 | やわらかい歯ブラシ、出血したときの早めの連絡 |
検索で見た肝臓がんの生存率は、どう読めばいいですか?
公開されている生存率は、何年も前に診断された大勢の方を、主に診断時のステージごとにまとめた数字です。同じ表の中に、肝臓の余力が十分な方もそうでない方も入っているため、あなたの見通しをそのまま表すものではありません。
生存率は、がんと診断されてから一定の年数がたったときに生存している人の割合で、国立がん研究センターの「院内がん登録生存率集計結果閲覧システム」などで公開されています。この閲覧システムも、載っている数字は過去の一定の期間に診断された方のもので、これから治療を始める方にそのまま当てはまるとは限らない、という注意書きをつけています。
がんの進み具合を表すステージは、T(がんの大きさや広がり)・N(リンパ節への転移)・M(離れた臓器への転移)を組み合わせて決め、多くのがんでは、遠隔転移があるとⅣ期とされます。けれど肝臓がんの場合、その表の外側にある肝臓の余力が、経過を大きく分けます。薬の説明で「生存期間中央値」と聞いたら、それは集団の半数がまだ生存している期間で、一人ひとりの持ち時間ではありません。数字を見るか、見ないでおくかは、あなたが選んでかまいません。ステージと生存率の関係は、[gk_link to=”post:cancer-stages-and-survival-rates”]ステージごとの生存率の読み方[/gk_link]でも整理しています。
「治療の選択肢が少ない」とは、どういう意味ですか?
がんを狙う治療の多くが、残っている肝臓にも負担をかけるため、肝臓の余力によっては受けられる治療が限られる、という意味であることが多いです。何もできないという意味ではなく、肝臓を守りながら症状を和らげることに重心を移す段階を指すこともあります。
肝臓がんの治療には、がんのある部分を切り取る手術、針を刺して熱でがんを焼く治療(ラジオ波焼灼療法)、足のつけ根などからカテーテルを入れ、がんに栄養を送る血管に薬を入れてふさぐ治療(肝動脈化学塞栓療法)、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬を使う薬物療法、放射線治療、条件が合う場合の肝移植があります。どれを選べるかは、がんの広がりと肝臓の余力の組み合わせで決まります。
「選択肢が少ない」と言われたときは、その理由がどちらの物差しにあるのかを確かめてみてください。がんの広がりのためなのか、肝臓の余力のためなのか、その両方なのか。それによって、次に聞くことが変わります。治療の選び方に納得がいかないときは、担当医に紹介状と検査データを用意してもらい、担当医とは別の医師に意見を聞くセカンドオピニオンという方法もあります。転院とは違い、自由診療なので費用は全額自己負担で、金額は病院ごとに違います。
痛みやだるさ、気持ちのつらさを和らげる緩和ケアは、がんと診断されたときから受けられます。がんを狙う治療が難しくなっても、緩和ケアチームや緩和ケア外来、在宅緩和ケアで、つらさを和らげる手当ては続きます。
Q1理由は、がんの広がりにありますか
はい薬物療法や放射線など、広がりに合う方法が残っているかを聞く
いいえ肝臓の余力が理由かどうかを聞く
Q2理由は、肝臓の余力にありますか
はい肝臓を守る治療と、黄疸・腹水・だるさを和らげる方法を中心に聞く
いいえ体力や持病など、ほかに理由があるかを聞く
白目が黄色くなってきました。黄疸はどうして起きて、何ができますか?
黄疸は、ビリルビンという黄色い色素が血液中に増えて、白目や肌が黄色くなる状態です。肝臓の働きが落ちて処理しきれない場合と、がんなどで胆汁の通り道がふさがれる場合があり、後者は管やステントで流れを良くできることがあります。
黄疸が出ると、白目や肌が黄色くなるほか、尿が紅茶のような濃い色になる、肌がかゆくなる、といった変化が出ます。胆汁の通り道がふさがれているときは、便の色が白っぽくなることもあります。どちらが原因かは、血液検査や画像検査で医師が見きわめます。
通り道がふさがれている場合は、内視鏡を使って胆管にステント(筒)を入れる、おなかの外から管を入れて胆汁を外に出す、といった処置で黄疸が軽くなることがあります。こうした処置のあとに、急に熱が出る、寒気でふるえるといったことがあれば、胆汁の流れが悪くなっていることもあるので、すぐに病院へ連絡してください。肝臓の働きの低下による黄疸は、処置で取り除くのが難しいことが多く、かゆみなどのつらさを和らげることが中心になります。
かゆみには、ぬるめのお湯で入浴する、入浴後すぐに保湿剤を塗る、肌ざわりのやわらかい綿の服を選ぶ、爪を短く切っておく、といった工夫が役立ちます。肝臓の病気によるかゆみに使える飲み薬もあるので、眠れないほどかゆいときは、我慢せずに伝えてください。
腹水がたまったら、どうなりますか?和らげる方法はありますか?
腹水がたまると、おなかが張って苦しい、すぐに満腹になる、息がしにくいといったことが起きます。塩分を控える、利尿薬、アルブミンの点滴、針で抜く処置、抜いた腹水をろ過して体に戻す方法など、段階に合わせた和らげ方があります。
肝硬変があると、肝臓に流れ込む血管(門脈)の圧が高くなり、血液中のアルブミンも減るため、水分がおなかの中にしみ出してたまりやすくなります。最初は、塩分を控えることと利尿薬で様子を見ることが多く、効きにくくなると、アルブミンの点滴や、おなかに針を刺して腹水を抜く処置が加わります。抜いた腹水からたんぱく質などを取り出して体に戻す方法(腹水濾過濃縮再静注法、CART)を行っている病院もあります。
自分でできるのは、毎朝、トイレのあとに同じ条件で体重を量って記録することです。体重が急に増えたときは、腹水がたまってきている目安になります。腹水があるときに、熱とおなかの痛みが出た場合は、腹水に細菌が入っていることもあるので、次の診察を待たずに病院へ連絡してください。
- 1食事塩分を控える。どのくらい控えるかは主治医や管理栄養士と決める
- 2飲み薬尿を出しやすくする利尿薬を、血液検査を見ながら調整する
- 3点滴アルブミンなどで、水分を血管の中にとどめやすくする
- 4抜く処置おなかに針を刺して腹水を抜き、張りや息苦しさを楽にする
- 5ろ過して戻す抜いた腹水からたんぱく質などを取り出して体に戻す(CART)
だるくて何もできません。だるさは和らげられますか?
だるさには、肝臓の働きの低下、貧血、筋肉のやせ、眠りの乱れ、腹水による息苦しさなど、いくつもの理由が重なっています。理由ごとに手当てが違うので、「いつ、何ができないほどだるいか」を具体的に伝えることが、和らげる近道です。
肝硬変があると、夜のあいだに体の蓄えが早く尽きやすく、朝のだるさや筋肉のやせにつながることがあります。そのため、寝る前に軽い食事をとることや、分岐鎖アミノ酸(BCAA)を多く含む栄養剤をすすめられることがあります。何をどのくらいとるかは、主治医や管理栄養士に確かめてください。
暮らし方の工夫もあります。一日のうちで体の軽い時間帯を見つけ、いちばんしたいことを一つだけ、その時間に入れる。着替えや入浴は座ってできる形にする。だるい日は、何もしない日にしてかまいません。休むことも、体を守る立派な手当てです。
- どの時間帯にいちばんだるいか(朝・昼・夜)
- だるさで、何ができなくなったか(着替え・入浴・食事など)
- 夜に眠れているか、昼と夜が逆になっていないか
- 便は毎日出ているか
- 息切れや、足のむくみはあるか
- 食事の量はどう変わったか
意識がぼんやりする「肝性脳症」とは、どんな状態ですか?
肝臓で分解しきれなかったアンモニアなどが脳に影響して、昼夜が逆になる、ぼんやりする、言い間違いが増えるといった変化が出る状態です。便秘や脱水、感染などがきっかけになりやすく、薬や便通の調整で良くなることもあります。
はじめは、日中に眠く夜に目がさえる、字が乱れる、計算を間違える、といった小さな変化から始まることがあります。ご本人は気づきにくいので、一緒に暮らす家族に「様子がいつもと違うと思ったら、病院に電話してほしい」と頼んでおくと安心です。便通を整える薬や、腸の中の細菌を減らす薬が使われることがあり、便秘を避けることは自分でできる予防になります。眠れないからといって、自己判断で睡眠薬を足すのは避け、主治医に相談してください。
血を吐いた、真っ黒な便が出た、呼びかけへの反応が急に鈍くなった、というときは、命に関わることがあります。迷わず119番に電話してください。病状が進んだ時期の意識の変化と家族の見守り方は、[gk_link to=”post:liver-cancer-end-of-life-signs”]肝臓がんの最期のサインと見守り方[/gk_link]にまとめています。
「選択肢が少ない」の意味が分かって、過ごし方を決めた人は?
説明のための例(実在の方の体験談ではありません)
1. 相談のあとに変わったこと
相談の翌週、男性は診察で「選択肢が少ないのは、がんのためですか、肝臓の余力のためですか」と尋ねました。主治医は、がんよりも肝臓の余力が理由であること、今は腹水やだるさを和らげることを優先したいことを、検査の値を見せながら説明してくれたそうです。その日から、男性は毎朝の体重と便の回数をノートに書くようになり、2週間分を次の診察で見せると、利尿薬の量が見直されました。寝る前の軽い食事も始め、午前中に郵便受けまで歩くのを日課にしています。「何もできないと思っていたけど、やれることが毎日2つあった」。
2. 相談を考えた背景
若いころからB型肝炎で通院していて、数年前に肝硬変と言われました。半年ほど前に肝臓がんが見つかり、医師からは「肝臓の状態を考えると、治療の選択肢は多くありません」と説明を受けました。最近は白目が黄色くなり、おなかも張ってきています。
3. 相談する前に困っていたこと
「選択肢が少ない」という言葉を、もう打つ手がないという意味だと受け取っていました。夜になると「肝臓がん 肝硬変 余命」と検索し、出てくる数字を見ては眠れなくなる。妻には心配をかけまいと、だるさも黄色い目のことも話さずにいたそうです。白目の黄色さに初めて気づいた朝は、洗面所の鏡の前でしばらく動けなかったといいます。
4. ここを選んだ理由・決め手
病院のがん相談支援センターも考えましたが、長く通った病院で弱音を吐くことに抵抗がありました。夜にこのサイトの記事を読み、「先生の言葉をわかる言葉に」という説明を見て、言われた言葉の意味を知りたかった自分に合っていると感じたのが決め手です。フォームに「選択肢が少ないと言われた」とだけ書いて送りました。
5. 相談で話したこと・その後
電話で担当は、肝臓がんでは肝臓の余力が治療の選び方を左右することや、チャイルド・ピュー分類が一般的に何を表すかを説明しました。男性の肝臓の状態や見通しについての判断はしていません。電話は25分ほどで、最後に担当は、気持ちがつらいときは主治医やがん相談支援センターにも話してよいことを添えました。次の診察で聞く質問は3つに絞り、メールで届けました。男性はその夜、初めて妻に黄色い目のことを話し、「ぼんやりしていたら病院に電話して」と頼んだそうです。
※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。
主治医に聞く質問例
- 治療の選択肢が少ないのは、がんの広がりのためですか、肝臓の余力のためですか、その両方ですか。
- 今の肝臓の余力は、どの程度と見ていますか。チャイルド・ピュー分類などで言うと、どのあたりですか。
- 黄疸の原因は、肝臓の働きの低下ですか、胆汁の通り道がふさがれているためですか。処置で楽になる可能性はありますか。
- 腹水やむくみを和らげるために、塩分や薬、抜く処置をどう組み合わせる予定ですか。
- 肝性脳症を防ぐために、便通や薬で気をつけることはありますか。家族には何を見ていてもらえばいいですか。
とはいえ、体の変化を知るのは、怖さを小さくするためです
① 気持ちのこと──だるくて何もできない日があっても、あなたのせいではありません
目が黄色くなっていく自分を鏡で見るのは、言葉にできないほど心細いものです。家族に心配をかけまいと平気なふりを続けて疲れたら、ここでは泣いてかまいません。だるさで何もできない日があるのは体の変化によるもので、気持ちが弱いからではありません。気持ちの沈む日が続くときは、主治医やがん相談支援センターに話してください。電話なら「こころの健康相談統一ダイヤル」(0570-064-556)にかけると、都道府県などが行う公的な相談機関につながります(曜日や時間は地域ごとに違い、通話料がかかります)。匿名で話せる公的な電話窓口には、国立がん研究センターが運営する「がん情報サービスサポートセンター」もあります(0570-02-3410。受付は平日10時〜15時で、通話料は自己負担)。
② 実務のこと──暮らしを支える手を、早めに増やしておく
だるさや腹水で家事や入浴がつらくなってきたら、介護保険のサービスも選択肢になります。65歳以上の方は、要介護・要支援の認定を受ければ原因を問わず使えます。40〜64歳で医療保険に加入している方は、特定疾病が原因の場合に限られ、がんはその一つです(厚生労働省の表記では「医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがない状態に至ったと判断したものに限る」)。要介護認定の申請先は市区町村の窓口で、原則として申請から30日以内に結果が通知されます。高齢の方とその家族の相談は、市町村が設けている地域包括支援センターでも受けています(40〜64歳の方は、市区町村の介護保険の窓口か地域包括支援センターへ)。手すりや入浴の手助けなど、だるさで削られる体力を、暮らしの側から守る準備になります。
今日できること
[gk_howto name=”今日できること” description=”黄疸やだるさが怖い今夜から、次の診察までにできる3つのこと” heading=”none”][gk_step title=”体重と便をメモする”]明日の朝から、トイレのあとに同じ条件で体重を量り、便が出たかどうかと一緒にノートに書く。腹水や肝性脳症の変化に気づく手がかりになります。[/gk_step][gk_step title=”家族と「連絡の合図」を決める”]一緒に暮らす人に、ぼんやりする・昼夜が逆になる・言い間違いが増えたら病院へ電話してほしいと伝え、病院の番号を冷蔵庫に貼る。[/gk_step][gk_step title=”言われた言葉を送る”]「肝予備能」「チャイルド・ピュー」など診察で聞いた言葉を、がんと家族の相談室のLINEに送る。夜に届いたものは翌朝いちばんに読み、返事をお送りします。[/gk_step][/gk_howto]よくある質問
[gk_faq][gk_q q=”肝炎ウイルスが原因と言われました。家族にうつりますか?”]B型・C型の肝炎ウイルスは、主に血液などを介して感染し、食事を一緒にとる、同じお風呂に入る、会話するといった、ふだんの暮らしではうつりません。かみそりや歯ブラシなど、血液がつく可能性のあるものは共用しないようにします。ご家族が心配なときは、医療機関や保健所で肝炎ウイルスの検査について相談できます。[/gk_q][gk_q q=”寝る前に軽く食べるように言われました。なぜですか?”]肝硬変があると、肝臓に栄養を蓄える力が落ち、夜のあいだに体の蓄えが早く尽きやすくなります。すると、体は筋肉を分解してエネルギーにしようとするため、だるさや筋肉のやせにつながります。寝る前の軽い食事は、それを防ぐための工夫です。何をどのくらい食べるかは、血糖値なども含めて主治医や管理栄養士と決めてください。[/gk_q][gk_q q=”塩分は、どのくらい控えればいいですか?”]控える量は、腹水の状態や腎臓の働き、食欲によって違うので、主治医や管理栄養士と決めます。控えすぎて食事がとれなくなるのも、体力を落とす原因になります。だしの香りや酢、柑橘、香辛料で味を補う、漬物や加工食品、麺類の汁を控えるといった工夫で、おいしさを保ちながら減らせます。[/gk_q][gk_q q=”肝移植は受けられないのですか?”]肝移植は、肝臓がんの数や大きさ、年齢、全身の状態などの条件を満たす場合に検討される治療です。臓器を提供する人の問題もあり、受けられる方は限られます。自分が条件に当てはまるかどうかは、「私の場合、肝移植は選択肢になりますか。ならないとしたら、理由は何ですか」と主治医に聞いてみてください。[/gk_q][gk_q q=”痛み止めは、肝臓に負担がかかりませんか?”]肝臓の働きが落ちていると、薬を分解するのに時間がかかるため、医師は痛み止めの種類や量を肝臓の状態に合わせて選びます。医療用麻薬も、調整しながら使われます。日本緩和医療学会の痛みの治療の指針(『がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン 2020年版』)も、オピオイドの使用で生命予後が短くなるという根拠はないとしています。痛みを我慢せず、「肝臓のことが心配です」と一緒に伝えてください。[/gk_q][/gk_faq]次に読むなら
- [gk_link to=”post:liver-cancer-end-of-life-signs”]肝臓がんで意識がぼんやりしてきたとき、家族はどう見守ればいいですか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:liver-metastasis-how-long-options”]ほかのがんが肝臓に転移したときは、どう考えればいいですか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:metastatic-cancer-prognosis-by-type”]がんの種類によって、余命の読み方はどう違いますか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:cancer-stages-and-survival-rates”]ステージごとの生存率は、何を表していますか?[/gk_link]
- [gk_link to=”page:for-patient”]がんと言われたご本人が、まず読めるページはどこですか?[/gk_link]