「末期です」と言われても、それだけで残りの時間が決まるわけではありません。末期という言葉は、治療で回復を見込むのが難しくなった状態を指して使われることが多く、そこから先の時間の長さは、体力や症状、病気の進み方によって大きく違います。
頭の中で日数が回り続けている今夜のために、この記事では、末期という言葉の中身、治療の終わりと緩和ケアの関係、見通しを幅で尋ねる言い方、そして今のうちに確かめておきたい3つ(療養場所・本人の希望・連絡先)を順に整理しました。お父さんに「あとどれくらいなんだ」と聞かれたときの受け止め方にも触れます。
「末期です」と聞いた日から、こんな気持ちでいる方へ
- 「末期です」と言われた瞬間から、頭の中で日数が回り始めて止まらない。
- 末期が何週間なのか、何か月なのか。病院の誰に聞いても、はっきりした答えが返ってこない。
- 父に「俺はあとどれくらいなんだ」と聞かれたら、何と答えればいいのか分からない。
父が末期がんと言われました。末期だとあとどれくらいなのでしょうか?
「末期」という言葉だけでは、あとどれくらいかは決まりません。末期には決まった期間がなく、数週間で状態が変わる人も、月単位で家族と過ごす人もいます。お父さんの場合の幅は、主治医に「週単位か、月単位か」で尋ねると見えてきます。
同じ「末期」と言われた人の間でも、食事がどのくらいとれているか、日中どのくらい起きていられるか、痛みや息苦しさが和らいでいるかによって、その後の過ごし方は大きく変わります。言葉が同じでも、指している時期は一人ひとり違うのです。
だからこそ、「末期だから○か月」という読み方はしないでください。ネットで「末期 あとどれくらい」と調べて出てくる日数は、誰か別の人の経過か、集団の統計の話です。お父さんの今を見ている主治医や看護師に、お父さんの場合の幅を聞くことが、いちばん確かな方法になります。
「末期」という言葉には、決まった意味や期間があるのですか?
期間の決まりはありません。一般には、治療で回復を見込むのが難しくなった状態を指して使われる言葉で、介護保険の制度でも、期間ではなく「回復の見込みがない状態」と書かれています。医師によって指す時期にも幅があります。
たとえば介護保険では、40〜64歳の人が介護保険を使える病気(特定疾病)の一つとしてがんが挙げられ、厚生労働省はそれを「がん(医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがない状態に至ったと判断したものに限る。)」と表記しています。ここにも「何か月」という言葉はありません。制度の上でも、末期は期間ではなく、医師の判断による状態として扱われているのです。
似た言葉との違いも、整理しておくと混乱が減ります。「ステージ4」は、多くのがんで離れた臓器への転移があることを示す、がんの広がりの分類です。ステージ4でも治療を続けながら暮らしている人はいて、ステージ4と末期は同じ意味ではありません。そして医師が見通しを伝えるときに使う「月単位」「週単位」は、時間の幅そのものを表す言い方です。
| 言葉 | 何を表しているか | 期間の決まり |
|---|---|---|
| ステージ4 | がんの広がりの分類(多くのがんで遠隔転移がある) | ない |
| 末期 | 治療で回復を見込むのが難しくなった状態を指すことが多い | ない |
| 月単位・週単位 | 医師が見通しの大きさを伝える言い方 | 数か月ほど・数週間ほどの幅 |
治療が終わることと、緩和ケアは、どう関係しますか?
がんを抑える治療が終わっても、ケアは終わりません。緩和ケアは診断されたときから始まるもので、治療を終えたあとは、痛みや息苦しさ、不安を和らげることが中心になります。「何もしない」のではなく、つらさを減らすことに力を注ぐ段階です。
WHO(世界保健機関)が2002年に示した定義では、緩和ケアは、命を脅かす病気に向き合う患者とその家族の生活の質を、痛みなどの体の症状や、心や暮らし、スピリチュアルな問題に早くから気づいて対応し、苦痛を予防し和らげることで高める取り組みとされています。国立がん研究センターのがん情報サービスも、緩和ケアは診断されたときから始まると説明しています。家族もケアの対象に入っていることは、覚えておいてください。
緩和ケアを受けられる場所は、病院の中のさまざまな職種が支える緩和ケアチーム、専門の医師や看護師による緩和ケア外来、緩和ケアに特化した緩和ケア病棟、そして自宅で受ける在宅緩和ケアがあります。治療が終わったあとも、お父さんの体と気持ちを支える場所は残っています。
治療を終えるとき、家族が「見放されたのでは」と感じるのは無理もないことです。けれど、この段階で医療者が力を注ぐのは、お父さんが眠れているか、食べたいものを少しでも口にできているか、痛みで目を覚ましていないかといった、毎日の過ごしやすさです。気になることは、小さなことでも看護師さんに伝えてください。治療終了から看取りまでの全体の流れは、[gk_link to=”post:what-happens”]治療終了から看取りまでの全体像[/gk_link]で一枚の地図にしています。
見通しは、どんな言葉で聞けば答えてもらえますか?
医師が使った言葉に重ねて、「末期とおっしゃったのは、月単位で考える段階でしょうか、週単位で考える段階でしょうか」と幅で尋ねると、答えてもらいやすくなります。何のために知りたいのかを一言添えると、答えがより具体的になります。
「あとどれくらいですか」と聞くと、医師は一点の数字を求められていると受け取り、「分かりません」としか答えられなくなりがちです。月単位か週単位かという二択にすると、今の体の様子から考えた大きさを伝えやすくなります。
目的を添える言い方の例です。
- 「父を一度家に帰してあげたいので、そのための時間があるかを知りたいです」
- 「遠方の弟をいつ呼ぶか決めたいので、今の見立てを教えてください」
- 「父が父らしく過ごすために、今のうちにしておいたほうがいいことはありますか」
それでも「はっきりとは言えません」と言われたら、「準備の目安にしたいので、今日の時点の見立てで構いません」と重ねて構いません。見立ては状態とともに変わるものなので、一度聞いて終わりにせず、入院や退院、体調の変化のたびに聞き直すつもりでいてください。
今のうちに確かめておきたい3つは、何ですか?
療養する場所、お父さん本人の希望、そして夜や休日の連絡先の3つです。どれも体調が大きく変わってからでは話し合いにくくなることで、見通しがまだはっきりしなくても、今日から確かめ始められます。
① どこで過ごすか(療養場所)
療養の場所には、今の病院のほか、緩和ケア病棟、自宅での在宅緩和ケア、介護施設などがあります。どの選択肢があるかは地域や病院によって違うので、「父が過ごせる場所には、どんな選択肢がありますか」と病棟で尋ねるのが早道です。病院に医療ソーシャルワーカーがいれば、入退院や療養の場が変わるときの相談に応じてもらえます。
自宅を考えるなら、支えの仕組みも知っておきます。在宅医療の拠点になる在宅療養支援診療所は、24時間連絡を受ける体制や往診の体制などを整えることが、施設の基準として決められています(実際にどう対応するかは医療機関ごとに違います)。また、末期の悪性腫瘍の人は、要介護認定を受けていても医療保険で訪問看護を受けられ、原則週3日以内という日数の制限もかかりません(主治医の指示が前提で、どちらの保険を使うかを利用者が選ぶことはできません)。
2021年にがんで亡くなった方の遺族1,226名が答えた国立がん研究センターの「遺族調査報告書 2023年度調査」(2025年7月公表)では、医師と最期の療養場所を話し合った割合が53%と、前回の36%から増えていました。遺族が振り返って答えた結果ですが、半数ほどのケースで医師と話し合われていたということで、療養場所の話は縁起でもない話ではありません。
② 父が何を大事にしたいか(本人の希望)
厚生労働省は、もしものときに望む医療やケアを前もって考え、家族や医療・ケアチームと繰り返し話し合う取り組みを「人生会議」と名づけ、11月30日を「人生会議の日」としています。国の指針も、本人による意思決定を基本としています。改まった書類を作らなくても、日常の会話の中で少しずつ聞いていけば十分です。
- どこで過ごしたいか(家・病院・それ以外)
- 会っておきたい人は誰か
- 痛いときや苦しいときに、どうしてほしいか
- これだけはしてほしくない、と思っていること
- 家やお金のことで、気がかりになっていること
③ 夜や休日に、どこへ連絡するか(連絡先)
入院中なら、「夜間に変化があったら電話をもらえますか。どんな変化のときですか」と病棟に確かめておきます。自宅なら、訪問看護や在宅医の夜間の連絡先を、家族全員のスマホと冷蔵庫の扉に。命に関わると感じたときは119番です。自宅で療養するなら、どんな場面で119番に電話するのかも、在宅医や訪問看護と前もって決めておきます。救急車を呼ぶか迷うときは「#7119」で相談できる地域もあります(実施していない地域もあります)。がんと家族の相談室の「もしもの夜の備え」では、もしもの夜に電話する先をひとつ決めておく登録もできます(無料・3分)。登録しても、何かを決める必要はありません。
父の夜と休日
- 病棟入院中は、夜間に家族へ連絡をもらう目安を確かめておく
- 訪問看護・在宅医自宅なら、夜間の連絡先を家族全員で共有する
- 119番命に関わると感じたとき。自宅なら、かける場面を在宅医・訪問看護と先に決めておく
- #7119救急車を呼ぶか迷うとき。実施していない地域もある
- 家族の連絡網誰が受けて、誰に回すかの順番を決めておく
父に「俺はあとどれくらいなんだ」と聞かれたら、何と答えればいいですか?
その場で数字を答えなくて構いません。まず「お父さんは、どう感じてる?」と聞き返し、何を知りたいのかを確かめます。そのうえで家族だけで答えようとせず、主治医に本人と一緒に聞く場をお願いするか、伝え方を医療者と相談するのが基本です。
「あとどれくらいなんだ」という問いの奥には、いろいろな気持ちがあります。本当に数字を知りたいこともあれば、「家に帰れるのか」「あの用事は片づけられるのか」を確かめたいこともあり、ただ不安を誰かに受け止めてほしいだけのこともあります。聞き返すことで、お父さんが本当に知りたいことの形が見えてきます。
うそをつく必要はありませんが、家族が知っている見立てを、その場で全部伝える必要もありません。「先生も、はっきりとは言えないって。今度一緒に聞いてみようか」と答えれば、うそにならず、本人が聞く場を作ることもできます。本人が知りたいと言うなら、主治医に話す場を設けてもらうのが安心です。ご本人の方がこのページを読んでいるなら、知りたいことを家族か主治医にそのまま言ってください。聞くことも、聞かないことも、あなたが決めてよいことです。
Q1父は、数字そのものを知りたがっていますか
はい家族だけで答えず、主治医に本人と一緒に聞く場をお願いする
いいえ「家に帰れるか」など、本当に知りたいことを一緒に確かめる
Q2その場で、どう答えればいいか迷っていますか
はい「今度、先生に一緒に聞いてみようか」と答え、医療者に伝え方を相談する
いいえ父の言葉を受け止め、聞いたことを主治医や看護師にも伝えておく
「覚悟しておいて」と言われたら、何をすればいいのですか?
覚悟は、一度で決めるものではありません。遺族への調査でも、こころの準備が「できていた」と答えた人は一部で、多くの人は「ある程度」の準備のまま、その日を迎えています。会う、話す、頼るを少しずつ重ねていくことが、覚悟の中身になります。
ホスピス・緩和ケアを受けた患者さんの遺族に尋ねた「J-HOPE4」(日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団、2020年。9,071名が回答)を見ると、患者が亡くなることへのこころの準備が「できていた」という人は29%で、「ある程度できていた」まで含めて85%でした。対象の大半は緩和ケア病棟で家族を見送った方で、がんの遺族全体を代表する数字ではありませんが、準備が完全でなくても、それが当たり前だということは伝わってきます。
まだ起きていない別れを思って悲しくなるのは、「予期悲嘆」と呼ばれる自然な心の動きです。お父さんの前で急に涙が出ても、自分を責めることはありません。そのつらさは、がん相談支援センターで、家族自身の相談として話すこともできます。看病する家族が自分を守る方法は、[gk_link to=”post:family-caregiver-exhausted-second-patient”]看病する家族が自分を守る3つの方法[/gk_link]にまとめています。
今週のうちに確かめること
- 見通しは週単位か、月単位か
- 父がどこで過ごしたいと思っているか
- 夜や休日の連絡先と、家族の連絡網
あとで、相談しながら決めればいいこと
- 介護保険の申請やサービスの細かな選び方
- お金や手続きの全体の段取り
- 遠い先の出来事についての具体的な準備
「末期」と聞いて動けなくなっていた娘さんは、どう動いた?
説明のための例(実在の方の体験談ではありません)
1. 相談のあとに変わったこと
相談から10日後、お父さんは訪問看護と在宅医の支えを受けて、自宅に戻りました。決めたのは、相談の電話で絞り込んだ3つだけです。見通しは「月単位で考えてよいが、変わることがある」と主治医に確かめたこと。お父さん本人に「どこで過ごしたい?」と聞き、「家の風呂に入りたい」という答えを主治医と看護師に伝えたこと。夜の連絡先を1枚の紙にまとめ、冷蔵庫と家族全員のスマホに入れたこと。「頭の中に100個あった心配が、3個になった」と娘さんは振り返ります。
2. 相談を考えた背景
お父さんは80代。抗がん剤の治療を続けていましたが、ある日の面談で治療を終えることを告げられ、「末期の状態です」と説明されました。同席した娘さんは、その言葉のあとの説明をほとんど覚えていません。持病のあるお母さんは「私には家で看るのは無理」と泣き、県外の弟からは「病院にいたほうが安心だろう」と電話がありました。
3. 相談する前に困っていたこと
娘さんはその夜から、「末期 あとどれくらい」「末期がん 自宅 看取り」と検索を続けました。読んだ記事は20本を超えましたが、どれもお父さんの話ではなく、決めなければいけないことだけが増えていきました。病棟の看護師さんに一度聞いてみましたが、「先生から改めてお話がありますので」という答えで、その日を待つしかありませんでした。
4. ここを選んだ理由・決め手
病院の相談窓口も考えましたが、家族の中で意見が割れていることを、病院の人に話すのはためらわれました。がんと家族の相談室のフォームに「父が末期と言われ、何から考えればいいか分かりません」と書き、仕事の昼休みの時間帯を選んで送りました。医療機関でも葬儀社でもないこと、断っても費用がかからないことが書かれていたのが決め手でした。
5. 相談で話したこと・その後
電話の担当は、「末期」という言葉が一般にどう使われるかを説明し、お父さんの見通しの予測はしませんでした。話したのは、今週決めることとあとでいいことの分け方です。主治医に聞く質問を3つにまとめたメモをもとに、娘さんは面談で見通しを幅で確かめ、お父さんの希望を伝えました。お母さんの体の負担と弟の心配については、医療ソーシャルワーカーに相談し、まず自宅で過ごしてみて、難しくなったら入院の相談をするという形に落ち着きました。弟は帰省した日にお父さんと風呂上がりのビールを少しだけ飲み、「来てよかった」と言ったそうです。
※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。
主治医・看護師に聞く質問例
- 「末期」とおっしゃったのは、月単位で考える段階でしょうか、週単位で考える段階でしょうか。
- 父が家で過ごしたいと言った場合、どんな準備と支えが必要になりますか。
- 痛みや息苦しさが出たときは、どんな方法で和らげてもらえますか。
- 夜間や休日に様子が変わったら、どこに連絡すればよいですか。
- 父本人には、今の状態をどのように説明されていますか。
とはいえ、「末期」という言葉の重さの中にいるあなたへ、伝えたい2つのこと
① 気持ちのこと──「末期」と聞いたあとの毎日も、まだお父さんと一緒の毎日です
末期という言葉を聞いた瞬間から、何もかもが「最後」に見えてしまうかもしれません。けれど、今日お父さんと交わす言葉も、明日の面会も、ちゃんと続いていく毎日です。お見舞いで普段どおりの話をする、好きだった食べ物の話をする。それだけで、お父さんらしい時間はつくれます。家族は「第二の患者」ともいわれます。あなた自身の眠りと食事も、同じくらい大事にしてください。
② 実務のこと──家族の役割を、体力と距離に合わせて分けておく
看病の時間が長くなっても短くなっても、一人に負担が集まると、その人が先に倒れてしまいます。主治医と話す人、夜の電話を受ける人、家のことを回す人、お金や書類を見る人。役割をこのくらいに分け、近くに住む人、体力のある人、仕事の融通がきく人に割り振ってみてください。遠方のきょうだいには、面会の代わりに書類の確認や親戚への連絡を頼めます。持病のある親には、あえて役割を持たせないのも一つの分け方です。介護保険の申請や訪問看護の手配のような制度の手続きは、医療ソーシャルワーカーや地域包括支援センターに相談しながら、担当を1人決めて進めると漏れが減ります。
今日できること
[gk_howto name=”今日できること” description=”「末期」と聞いた日に、家族ができる3つのこと” heading=”none”][gk_step title=”質問を1つだけ書く”]「末期というのは、月単位で考える段階ですか、週単位ですか」を、次の面談で読み上げられるように書いておく。[/gk_step][gk_step title=”父の「したいこと」を1つ聞く”]「今いちばんしたいことは?」と、重くならない言い方で聞いてみる。答えは主治医や看護師にも伝える。[/gk_step][gk_step title=”連絡先を1枚にまとめる”]病棟や訪問看護の夜間の連絡先と、家族の連絡の順番を書いて、冷蔵庫と家族のスマホに入れる。[/gk_step][/gk_howto]よくある質問
[gk_faq][gk_q q=”治療をやめたら、今の病院にはいられなくなるのですか?”]病院によって考え方が違うので、まず病棟で「この先、父が過ごせる場所にはどんな選択肢がありますか」と聞いてみてください。緩和ケア病棟への移動、自宅での在宅緩和ケア、別の病院や施設など、いくつかの道があります。病院に医療ソーシャルワーカーがいれば、療養の場が変わるときの相談に応じてもらえますし、がん相談支援センターでも、家族だけで無料・匿名で相談できます。[/gk_q][gk_q q=”医療用麻薬を使うと、命が縮むのではと心配です。”]この心配には、日本緩和医療学会の『がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン 2020年版』がはっきり答えていて、「オピオイドの使用が生命予後を短縮するという根拠はない」としています。適切に使われる医療用麻薬で命が縮むという根拠はないとされているので、痛みを我慢させる理由にはなりません。量や使い方の不安は、主治医や看護師、薬剤師にそのまま尋ねてください。[/gk_q][gk_q q=”自宅で看ることになったら、夜中に何かあったときはどうすればいいですか?”]在宅医や訪問看護から伝えられている夜間の連絡先に電話するのが基本です。在宅療養支援診療所には24時間連絡を受ける体制などが求められていますが、すぐに来てもらえるかは医療機関によって違うので、「夜中に呼んだら、どのくらいで来ていただけますか」と事前に聞いておくと安心です。命に関わると感じたときは119番です。[/gk_q][gk_q q=”父が家に帰りたいと言うのに、弟は病院のほうが安心だと言います。どう決めればいいですか?”]国の指針は、本人による意思決定を基本としています。まずお父さんの希望を真ん中に置き、そのうえで家族それぞれの心配(介護の負担、急変への不安など)を書き出してみてください。主治医や看護師、医療ソーシャルワーカーを交えて話し合うと、「まず家で過ごしてみて、難しくなったら病院に相談する」のような、間の選択肢が見えてくることもあります。[/gk_q][gk_q q=”父は60代前半です。介護保険は使えますか?”]40〜64歳の人は、特定疾病が原因の場合に限って介護保険を使え、がんはその一つです。対象になるのは、上で紹介した「回復の見込みがない状態」と医師が判断した場合で、要介護・要支援の認定も受ける必要があります。要介護認定の申請は市区町村の窓口で受け付けていて、結果の通知は原則30日以内です。どこから手をつければいいか迷ったら、お住まいの市区町村の介護保険の担当窓口か、地域包括支援センターに電話で聞くのが早道です。[/gk_q][gk_q q=”遠方に住むきょうだいは、いつ呼べばいいのでしょうか?”]日にちで決めるより、主治医に「遠方の弟に会わせたいので、いつごろまでに来てもらうのがよいでしょうか」と、目的を添えて尋ねるのが確かです。見立ては変わることがあるので、「会えるうちに一度」と早めに来てもらい、その後は変化の連絡を受けて動く形にすると、本人にも家族にも無理が少なくなります。親御さんが要介護状態にあれば、働いているきょうだいも介護休暇(1年に5日まで、時間単位でも取れる)や介護休業を使える場合があるので、勤務先に確かめてもらってください。[/gk_q][gk_q q=”「末期」と聞いてから、私のほうが眠れず、食事も喉を通りません。”]家族は「第二の患者」ともいわれ、看病する側の心と体が先に参ってしまうことは珍しくありません。眠れない日が続くときは、がん相談支援センターで自分のことを相談したり、かかりつけ医に体の不調を伝えたりしてください。がんと家族の相談室でも、評価も助言もせずにお話を聞く20分の電話をご用意しています。[/gk_q][/gk_faq]次に読むなら
- [gk_link to=”post:parent-how-long-numbers-meaning”]親の余命の数字は、どう受け止めればいいのですか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:what-happens”]治療を終えてから看取りまで、全体はどう進んでいきますか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:signs”]最期が近いとき、体にはどんな変化が出てきますか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:parent-final-days-course”]親の最期は、どんなふうに訪れるのですか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:family-caregiver-exhausted-second-patient”]看病で家族が先に参ってしまいそうなときは、どうすればいいですか?[/gk_link]
- [gk_link to=”page:night-number”]もしもの夜に電話する先を、先に決めておくには?[/gk_link]