「覚悟しておいてください」と言われた家族が準備できることは、気持ちを固めることではなく、知る・決める・頼む・休むという4つの行動です。覚悟という言葉は重く響きますが、中身を行動に分けてみると、今夜から手をつけられる段取りに変わります。
医師がこの言葉を使うとき、何を指しているかは場面によって違います。病状の進み方には一人ひとり大きな差があり、いつ何が起きるかを言い当てることは誰にもできません。だからこそ、言葉の意味をその場で確かめ、分からないまま抱え込まないことが、最初の準備になります。
この記事では、「覚悟しておいてください」の受け止め方と、4つの行動それぞれの最初の一歩、家族での分け方をお伝えします。準備することの全体のチェックリストと、心の準備との向き合い方は、それぞれ別の記事で詳しく扱っています。
「覚悟」という言葉の前で、手が止まっている方へ
- 医師から「覚悟しておいてください」と言われたけれど、何をどう覚悟すればいいのか分からない。
- 準備といわれても、何から手をつければいいのか見当がつかない。
- 言葉だけが重くのしかかって、手が動かないまま夜になってしまう。
がんの家族のために、何を準備して、何を覚悟しておけばいいですか?
覚悟は、気持ちを固めることより、「知る・決める・頼む・休む」の4つの行動に置き換えると進めやすくなります。見通しを言葉で聞き、連絡と医療の希望を決め、手を借りる先に頼み、自分の休みを確保する。それが準備の中身です。
覚悟という言葉で手が止まるのは、その言葉に「何をすればいいか」が書かれていないからです。気持ちを強く持て、と言われているようで、けれど何をすれば強く持てたことになるのかが分からない。面談室を出たあと、帰りの車の中で、ただ言葉だけを反芻してしまう。そんな夜を過ごしている方もいるでしょう。
そこで、覚悟を4つの動詞に分けてみます。「知る」は、今の状態とこれからを、言葉で教えてもらうこと。「決める」は、連絡の順番や本人の希望など、その時に迷いそうなことを先に決めておくこと。「頼む」は、一人で抱えずに、手を借りる先に役割を渡すこと。「休む」は、この先の時間を走り切るために、自分の体と心を保つことです。
4つに決まった順番はありません。今いちばん手をつけやすいものから始めてかまいません。準備することを急ぐ順に並べた全体のリストは、[gk_link to=”post:prepare-before-the-end-checklist”]最期までの準備を「急ぐ・急がない」で整理した記事[/gk_link]にまとめています。
- 1知る今の状態と、これから起こりやすい変化を言葉で聞く
- 2決める連絡の順番、本人が望む過ごし方、夜に最初に電話する先
- 3頼む医療者、相談窓口、親族、職場に、役割を手渡す
- 4休む眠る・食べる・誰かと話す時間を、準備の一つとして確保する
「覚悟しておいてください」と言われたのは、どういう意味ですか?
病状が進み、これから大きな変化が起こりうることを伝える言葉として使われることがあります。ただ、何をどこまで指しているかは場面で違うので、「何に備えておけばいいですか」と、その場か次の面会で聞き返してかまいません。
医師は、厳しい見通しを家族に伝えるとき、言葉を選びます。「覚悟しておいてください」も、そうして選ばれた言葉の一つかもしれません。けれど受け取る側には、それが「治療の効果が期待しにくくなった」という意味なのか、「急な変化が起こるかもしれない」という意味なのか、「会わせたい人がいれば早めに」という意味なのかが分かりません。分からないまま想像すると、いちばん怖い意味で受け取ってしまいがちです。
聞き返すことは、失礼ではありません。「それは、どんな変化が起こるかもしれないということですか」「家族は、今のうちに何を準備しておけばいいですか」。その場で言葉が出なかったら、あとで看護師さんに「先生に覚悟してと言われたのですが、どういう意味でしょうか」と聞いても大丈夫です。医師に直接聞きにくいときの方法は、[gk_link to=”post:hard-to-ask-doctor”]医師に聞きづらいとき[/gk_link]でも紹介しています。
| 言われた言葉 | 考えられる意味の例 | 聞き返すひと言 |
|---|---|---|
| 「覚悟しておいてください」 | 病状が進み、大きな変化が起こりうる | 「何に備えておけばいいですか」 |
| 「会わせたい方がいれば」 | 会える時間が限られてきているかもしれない | 「呼ぶなら、いつごろがよいですか」 |
| 「急に変わることもあります」 | 先の見通しが立てにくく、変化が早いこともある | 「急な変化のとき、どう連絡をもらえますか」 |
| 「治療を続けるのは難しい」 | 治療の目標が、つらさを和らげることに移ることがある | 「これからは、何を大事にしていきますか」 |
覚悟は、気持ちが整わないとできないものですか?
気持ちが整うのを待つ必要はありません。緩和ケア病棟などの遺族への調査では、こころの準備が「できていた」と答えた人は29%(「ある程度」を含めると85%)でした。気持ちが追いつかないままでも、行動の準備は今日から進められます。
日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団の遺族調査「J-HOPE4」(2020年報告)は、2018年に215施設の遺族17,147名を対象に調査を行い、9,071名から有効回答を得ました。家族が亡くなることへのこころの準備は、「できていた」が29%、「ある程度できていた」が56%で、合わせると85%です。回答者の大半は緩和ケア病棟で家族を見送った方なので、すべての家族に当てはまる数字ではありません。それでも、気持ちの覚悟が完全に整ってからその日を迎える人は、むしろ少ないことがうかがえます。
気持ちは整わなくても、行動は進められます。そして、行動の準備が進むと、気持ちの足場も少しだけできていきます。看取りの時期の家族向けの冊子を使った説明について遺族に尋ねた研究(Palliative Care Research、2012年。10施設の遺族325名に送付し260名が回答)では、84%が冊子は「変化の目安になる」と答えています。知ることが、揺れる気持ちの支えになりうるということです。心の準備そのものとの向き合い方は、[gk_link to=”post:family-emotional-preparation”]家族の心の準備[/gk_link]で詳しく扱っています。
気持ちの覚悟(整えきれなくてよい)
- 泣いたり、怖くなったりを繰り返す
- 「まだ大丈夫」と思いたい日もある
- その日が来ても、驚きや悲しみは残る
行動の準備(今日から進められる)
- 今の状態とこれからを、言葉で聞いておく
- 連絡の順番と、夜の電話先を決めておく
- 手伝ってくれる人に、役割を渡しておく
「知る」準備では、何を聞いておけばいいですか?
残りの日数より、「今の状態」「これから起こりやすい変化」「夜に変化があったときの連絡」の3つを言葉で聞いておくと、準備に使える情報になります。家族向けの説明の資料があるかも尋ねてみてください。
日数を聞きたくなる気持ちは自然です。けれど、日数は幅のある目安で、聞いても何を準備すればいいかまでは分かりません。準備に役立つのは、「次にどんな変化が起こりやすいか」「そのとき家族は何をすればいいか」「夜に変化があったら、誰からどう連絡が来るか」という、行動につながる情報です。
緩和ケア普及のための地域プロジェクト(OPTIM)は、看取りの時期の家族向けに『これからの過ごし方について』という冊子を作りました。からだの変化、苦痛が増えたときの対応、のどのゴロゴロ、点滴のことなどを、家族の心配に沿って説明するもので、医師や看護師が説明に使うことを想定しています。病棟や訪問看護で「家族向けの説明の資料はありますか」と聞くと、同じような資料で話してもらえることがあります。
聞く役は、家族の中で一人に決めておくと、話の食い違いが起きにくくなります。家族の中に「聞きたくない」人がいるなら、その気持ちも尊重してかまいません。聞いた人が、相手の知りたい範囲に合わせて伝えれば十分です。
「決める」準備では、何を決めておけばいいですか?
まず決めておきたいのは、家族への連絡の順番、本人が望む過ごし方や医療の希望、夜に最初に電話する先の3つです。全部を一度に決めなくてよく、決められることから一つずつ進めれば間に合います。
連絡の順番は、紙一枚で足ります。誰が医療者からの連絡を受け、誰に、どの順番で知らせるか。名前と電話番号を書いて、家族のグループに送っておきます。いざという夜に、誰に電話するかで迷う時間がなくなります。
本人の希望は、本人が話せる範囲で、少しずつ聞きます。厚生労働省は、もしものときに望む医療やケアを前もって考え、家族や医療・ケアチームと繰り返し話し合って共有する取り組みを「人生会議」と呼び、毎年11月30日を「人生会議の日」としています。書面にすることが必須なわけではありません。2021年にがんで家族を亡くした遺族1,226名に尋ねた国立がん研究センターの調査(2025年7月公表)では、最期の療養場所について医師と話し合っていたのは53%で、前回の調査の36%を上回りました。「どこで過ごしたい?」と聞くことは、特別なことではなくなりつつあります。
夜に最初に電話する先は、一つ決めておくだけで、その夜の判断がぐっと少なくなります。入院中なら病棟、自宅なら在宅医か訪問看護です。もしもの夜に電話する先を一つ決めておく登録として、[gk_link to=”page:night-number”]もしもの夜の備え[/gk_link](無料・3分。何かを決める必要はありません)も使えます。
「頼む」準備では、誰に何を頼めばいいですか?
体のことは主治医・病棟・訪問看護へ、療養の場所や制度のことはがん相談支援センターや医療ソーシャルワーカーへ、家の用事や付き添いは親族や友人へ。頼む先を中身で分けておくと、一人に負担が集まりません。
頼むのが苦手な人ほど、頼み方を小さくするのがコツです。「何かあったら手伝って」では、相手も動きにくいものです。「木曜の夕方、洗濯物を取りに行ってもらえる?」「土曜の昼、子どもたちのご飯をお願いできる?」のように、日時と用事を一つに絞ると、頼むほうも頼まれるほうも楽になります。
相談先にも、それぞれの得意分野があります。がん相談支援センターは、全国のがん診療連携拠点病院などにあり、家族だけでも、その病院に通っていなくても、無料・匿名で相談でき、相談内容が相談した人の同意なく担当医に伝わることはありません。医療ソーシャルワーカーは、療養の場の変化や使える行政サービスの相談に応じる専門職で、病院によって相談室の名前が違います。65歳以上の方の介護のことは、市町村が設置する地域包括支援センターに、家族からも相談できます。自宅で過ごす場合、末期の悪性腫瘍と判断された方の訪問看護は、主治医の指示のもとで医療保険から受けられます。
頼む先の地図
- 主治医・病棟の看護師体の変化、苦痛の和らげ方、今の状態の見立て
- 訪問看護・在宅医自宅で過ごすときの、夜の連絡とつらさへの対応
- がん相談支援センター療養の場所や制度の相談。家族だけでも無料・匿名
- 医療ソーシャルワーカー入退院や療養の場の変化、使える行政サービス
- 地域包括支援センター65歳以上の方の介護保険の相談や、介護する家族の相談
- 親族・友人洗濯、送迎、留守宅、子どもの世話など具体的な用事
- 職場休暇の制度と、急に休む可能性の共有
「休む」が準備に入るのは、なぜですか?
この先の時間がどのくらい続くかは誰にも分からず、休まずに走り続けると、いちばんそばにいたい時期に体が動かなくなるからです。休むことは、ほかの3つを続けるための土台になります。
家族は本人を気づかって自分の気持ちを後回しにし、そのうえ毎日の暮らしも回さなければなりません。国立がん研究センターのがん情報サービスが、家族は「第二の患者」ともいわれると紹介しているのは、そのためです。覚悟を求められた家族ほど、「しっかりしなければ」と自分を後回しにしがちです。
休むことには、三つの面があります。一つ目は体の休み。交代で家に帰って眠る、温かいものを食べる。二つ目は気持ちの休み。病気以外の話ができる相手や、気持ちを聞いてくれる相談先を持つ。三つ目は、情報の休みです。「覚悟」の意味を探して夜中に検索を続けると、怖い話ばかりが目に入り、眠れなくなります。夜は調べものをしないと決め、気になったことは一行メモにして、翌日に医療者や相談先に聞く。それも立派な準備です。
家族の中で、4つの行動をどう分ければいいですか?
「知る」は医療者との窓口役が、「決める」は本人と話しやすい人が、「頼む」は段取りの得意な人や離れて暮らす人が受け持ち、「休む」は全員が交代で取ります。行動ごとに担当を決めると、覚悟を一人で背負わずにすみます。
覚悟を求められたのは自分だ、と一人で抱えてしまう方がいます。けれど、4つの行動は、家族で分けて持てるものです。医療者の説明をいつも聞ける人が「知る」を、本人と気負わずに話せる人が「決める」を、段取りが得意な人や、離れて暮らしていて付き添いに来られない人が「頼む」を受け持つ。そして「休む」だけは、全員が自分の分を持ちます。
担当を決めたら、家族のグループに一度だけ送っておきます。「知る:長男、決める:母と長女、頼む:次男(遠方)、休む:全員、週に一度」。それだけで、誰が何を受け持っているかが見えるようになります。
| 行動 | 向いている人 | 最初の一歩 |
|---|---|---|
| 知る | 医療者の説明をいつも聞ける人 | 次の面会で、質問を一つ聞く |
| 決める | 本人と気負わずに話せる人 | 家族への連絡の順番を書き出す |
| 頼む | 段取りが得意な人、離れて暮らす人 | 頼みたい用事を三つ書き出す |
| 休む | 家族全員 | 休む日を一人ずつ決める |
「覚悟」の言葉で止まっていた夫は、どう動いた?
説明のための例(実在の方の体験談ではありません)
1. 相談のあとに変わったこと
相談から10日で、ノートの4つの欄には、それぞれ2つか3つの書き込みが並びました。「知る」には看護師さんから聞いた変化の目安、「決める」には妻の母と妹に最初に知らせるという連絡の順番、「頼む」には妻の妹が週に二度、子どもたちの夕食を作りに来てくれること、「休む」には週に三晩は家で眠ること。土曜の面会は、大学生の長男が受け持つようになりました。「覚悟って、気持ちのことじゃなくて、段取りのことだったんだと思えた」と話しています。
2. 相談を考えた背景
妻のがんが進み、入院が続いていました。ある日、面談室で主治医から「覚悟しておいてください」と言われ、うなずいたものの、それが何を意味するのか聞き返せないまま病室に戻りました。妻の前では、いつも通りの顔をつくるのが精いっぱいでした。
3. 相談する前に困っていたこと
その夜から「覚悟してください 医師 意味」と検索しては、重い体験談を読み続けました。子どもたちにどこまで話すべきかも分からず、自分がしっかりしなければと思うほど、眠れなくなりました。妻の妹から「何か手伝えることある?」と聞かれても、何を頼めばいいのか分からず、「大丈夫」と答えてしまっていました。会社でも、会議の内容が頭に入らない日が続いていたといいます。
4. ここを選んだ理由・決め手
病院のがん相談支援センターは、治療の相談をする場所だと思っていました。平日の昼休みに相談室へ電話をかけると、担当が名前を名乗って出たことで、話し始めることができました。最初の一言は「覚悟って、何をすればいいんでしょうか」だったそうです。
5. 相談で話したこと・その後
担当は、妻の状態やこの先の見通しを予測することはせず、「覚悟しておいてください」が、大きな変化が起こりうることを伝える言葉として使われることがある、という一般的な意味を伝えました。そのうえで、4つの行動に分けて書き出し、看護師さんに聞く質問を3つにまとめて送りました。いちばん迷ったのは、子どもたちに話すことでした。担当は急がせず、話すなら誰からにするかだけを一緒に考えました。まず長男に話すと、「言ってくれてよかった」と返ってきたそうです。
※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。
主治医・看護師さんに聞く質問例
- 「覚悟しておいてください」とは、どんな変化が起こりうるという意味でしょうか。
- 家族は、今のうちに何を準備しておけばよいですか。
- これから起こりやすい変化について、家族向けの説明の資料はありますか。
- 夜に様子が変わったとき、家族にはどのように連絡をいただけますか。
- 本人の希望を聞く話し合いに、医師や看護師さんにも加わっていただけますか。
とはいえ、「覚悟」に押しつぶされそうなあなたに伝えたい2つのこと
① 気持ちのこと──覚悟ができないまま、その日を迎えてもいい
4つの行動を進めても、心のどこかで「まだ信じたくない」と思う自分が残るかもしれません。それで大丈夫です。先ほどの遺族調査が示すように、気持ちの覚悟が整いきらないままその日を迎える家族のほうが多いのです。準備が進んでいるのに涙が出るのは、準備が足りないからではなく、それだけ大切な人だからです。気持ちの落ち込みが強く、眠れない日や食べられない日が重なるときは、主治医やがん相談支援センターに話してください。こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)は、電話をかけた場所の都道府県や政令指定都市が行う公的な相談窓口につながる番号です(受付の曜日・時間は都道府県によって異なり、通話料がかかります)。
② 実務のこと──お金と仕事の見通しを、制度で確かめておく
覚悟を求められる時期は、医療費と仕事の不安も重なりがちです。医療費は、高額療養費制度で月の自己負担に上限があり、2026年8月から上限額の見直しと年間上限の新設が行われました。ご本人の上限額は年齢と所得区分で決まるので、ご本人が加入している健康保険に確かめてください。マイナ保険証で受診すれば、限度額適用認定証がなくても窓口の支払いは月の上限額までになりますが、対応していない医療機関などでは認定証が必要になることがあります。仕事では、家族が要介護状態(2週間以上の期間にわたり常時介護を必要とする状態)にあれば、介護休暇を1年に5日(対象家族が2人以上なら10日)まで時間単位でも取れ、その家族1人につき通算93日まで、3回に分けて取れる介護休業もあります。雇用保険の介護休業給付金の額は、原則として「休業開始時賃金日額×支給日数×67%」で計算されます。どれを使えるかは状況で変わるので、病院の医療ソーシャルワーカーやがん相談支援センター、勤務先の人事に確かめておきます。
今日できること
[gk_howto name=”今日できること” description=”「覚悟」を行動に変えるために、今夜から明日にできる3つのこと” heading=”none”][gk_step title=”聞き返す質問を一つ書く”]「何に備えておけばいいですか」を、次の面会で聞けるようにスマホのメモに書いておく。[/gk_step][gk_step title=”窓口役を一人決める”]医療者の説明と連絡を受ける家族を一人決め、家族のグループに送る。[/gk_step][gk_step title=”今夜は調べものを切り上げる”]気になったことは一行メモにして明日に回し、スマホを置いて横になる。[/gk_step][/gk_howto]よくある質問
[gk_faq][gk_q q=”癌の家族のために何を覚悟すればいいのか、具体的に教えてください。”]覚悟を、知る・決める・頼む・休むの4つの行動に置き換えてみてください。今の状態とこれから起こりやすい変化を言葉で聞く。連絡の順番や本人の希望、夜の電話先を決める。手を借りる先に役割を渡す。自分の休みを確保する。気持ちの覚悟は整わなくてもかまいません。行動の準備が進むと、気持ちの足場も少しずつできていきます。[/gk_q][gk_q q=”本人に、準備のことを話してもいいですか?”]本人が知りたいと思っている範囲によります。いきなり「もしものとき」の話をするより、「これからのこと、どのくらい知っておきたい?」と、知りたい範囲を先に聞いてみてください。本人の希望を聞く話し合いには、主治医や看護師さんに加わってもらうこともできます。本人が話したくない様子なら、無理に進めなくてかまいません。[/gk_q][gk_q q=”子どもたちには、どう伝えればいいですか?”]話すかどうかに決まった正解はありません。がん情報サービスは、親のがんについて子どもと話すとき、周りの大人が方針をそろえておくこと、子どものせいではないこと、うつる病気ではないことを伝えること、発達に合った言葉で少しずつ話すことを勧めています。生活の中で「変わること」と「変わらないこと」を伝えることも勧められています。話すかどうか迷うときは、がん相談支援センターで家族として相談できます。[/gk_q][gk_q q=”お葬式のことも、今から準備しておくべきですか?”]葬儀の中身まで、今決める必要はありません。考えられるときに、考えられる人が少しずつで十分です。相談室では、ご希望とご同意があれば、葬儀などの専門サービスへの橋渡しもしています。その場合、提携事業者から紹介手数料を受け取ることがあり、このことは運営者情報に載せています。医療機関や士業から紹介料を受け取ることはなく、お断りいただいても費用はかかりません。[/gk_q][gk_q q=”家族の中で、覚悟の度合いがばらばらです。”]受け止める速さは、人によって違って当然です。すぐに動き出す人もいれば、「聞きたくない」と距離を置く人もいます。全員の気持ちをそろえようとするより、窓口役が聞いたことを、それぞれが知りたい範囲で伝える形にすると、ぶつかりにくくなります。今は動けない家族には、「休む」の担当から始めてもらう方法もあります。[/gk_q][gk_q q=”夜中に不安で眠れないとき、どこに相談できますか?”]今すぐ話したいときは、24時間・無料で受け付けているよりそいホットライン(0120-279-338)があります(がん専門の窓口ではありません)。相談室にお電話(050-1720-6000)をいただくと、平日9:00〜18:00は担当が直接出ます。それ以外の時間は自動音声でお受けし、翌朝9時までに担当から折り返します。自宅で過ごしている本人の様子が急に変わったときは、まず取り決めてある訪問看護や在宅医へ連絡します。取り決めがなく救急車を呼ぶか迷うときは、地域によっては救急安心センター事業(#7119)で相談できます(実施していない地域もあります)。命に関わる状態だと思ったら、迷わず119番に連絡してください。[/gk_q][/gk_faq]次に読むなら
- [gk_link to=”post:prepare-before-the-end-checklist”]最期までにすることを、急ぐ順に知りたいときは?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:family-emotional-preparation”]心の準備は、どう向き合えばいいですか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:what-happens”]治療が終わってから最期まで、どんな流れになりますか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:hard-to-ask-doctor”]医師に聞きづらいときは、どうすればいいですか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:last-month-changes-family-prep”]最後の1か月には、どんな備えが要りますか?[/gk_link]
- [gk_link to=”page:night-number”]もしもの夜に電話する先を、先に決めておくには?[/gk_link]