在宅から臨床に戻るときの準備|ブランクを作らない働き方

中学生になった息子が部活から帰ってくるのは、夜7時すぎ。在宅の仕事を終えた午後3時から、家で一人の時間が急に長くなりました。在宅の仕事を選んだころは、学校から帰る子どもを家で迎えられることが何よりありがたかったのに、今はその時間を少し持て余しています。

そんなとき、元同僚から「うちの外来、人が足りなくて。戻ってこない?」と連絡が来る。うれしい気持ちと同時に、不安が押し寄せます。採血の腕は戻るのか。電子カルテは使えるのか。立ちっぱなしの1日に、体はついていくのか。そもそも在宅で働いた3年間は、「ブランク」と見られてしまうのではないか。

在宅で働いた期間は、看護師として働いた経験です。在宅から臨床に戻る道は、閉ざされていません。ただ、使わなかった手技や、知らないうちに変わった機器、立ち仕事の体力は、準備なしでは戻りにくいのも事実です。

ここでは、在宅から戻れる臨床の職場、戻るときに心配なことへの備え方、在宅で働いている間にできる準備、職務経歴書で在宅の経験を伝える書き方を順にまとめます。今すぐ戻るつもりがない人にとっても、「いつでも戻れる」状態を保つためのヒントになるはずです。

在宅で働いたあと、臨床に戻れる?

在宅で働いたあとでも、病院の外来や病棟、クリニック、健診、訪問看護など、臨床に戻る道はあります。在宅の電話健康相談や夜間オンコール代行で働いた期間は、看護師として相談や判断を重ねてきた期間です。戻る先によって準備したいことが違うので、まず候補の職場を見渡しておきましょう。

看護師の多くは病院と診療所で働いています。令和6年末では、就業している看護師のうち病院が65.7%、診療所が14.3%、介護保険施設等が7.9%、訪問看護ステーションが6.7%でした[1]。臨床に戻るといっても、行き先はひとつではありません。

在宅から戻れる臨床の職場と、準備したいこと
職場働き方の特徴戻る前に準備したいこと
クリニック・病院の外来日中中心、多くの患者さんに順に対応採血・注射の手技、電子カルテ
病棟(日勤のみ)日中の受け持ち、処置と記録が多い点滴や機器の扱い、立ち仕事の体力
病棟(夜勤あり)交代制、急変への対応がある夜勤のリズム、急変対応の復習
訪問看護利用者さんの家を訪ね、一人で判断一人で行う手技、移動の段取り
健診・検診決まった流れで多くの人に対応採血、順番に案内する段取り

編集部まとめ

在宅の仕事で身につけた力は、臨床の現場でも形を変えて生きます。外来には、患者さんや家族からの電話の問い合わせがあります。限られた情報から受診の目安を考えてきた経験は、そうした場面で頼りになります。オンライン診療は法律の上でも位置づけられ、2026年4月からは、行う医療機関に届出が義務付けられました[2]。在宅で積んだ「声と言葉で状態をつかむ」経験は、これからの臨床でも生かせる経験です。

これから在宅の仕事を始める人にとっても、戻る道が見えていることは、一歩を踏み出す支えになります。在宅の仕事の始め方の全体は、看護師の在宅ワークの始め方ガイドにまとめています。

戻るときに心配なのは、手技・機器・体力

在宅から臨床に戻るときに心配になりやすいのは、手技、新しい機器、体力の3つです。在宅の仕事で育つ力もあれば、離れると鈍りやすい力もあります。両方を分けて見ると、何を準備すればよいかがはっきりします。

在宅の仕事で育つ力と、離れると鈍りやすい力

在宅の仕事で育つ力

  • 声だけで状態を聞き取る力
  • 短く正確に書く記録の力
  • 一人で優先順位を決める判断の力

離れると鈍りやすい力

  • 採血・点滴・吸引などの手技
  • 新しい医療機器や電子カルテの操作
  • 立ち仕事や夜勤に耐える体力

3つのうち、どれにどのくらい準備の手間がかかるかの目安を、下に示します。人によって差がありますが、手技がいちばん時間のかかる準備になりやすいことは覚えておきましょう。

戻る前の準備にかかる手間(編集部の目安)
手技(採血・点滴など)5段階中4
体力(立ち仕事・通勤)5段階中3
機器・電子カルテ5段階中2
記録・判断5段階中1

手技:手の感覚は、触れないと戻らない

採血や点滴、吸引といった手技は、手順を覚えていても、手の感覚は実際に触れないと戻りません。どのくらいの期間で鈍り、どのくらいで戻るかを示す公的なデータは見当たらず、個人差も大きいところです。だからこそ、戻る前に実物に触れる機会を、意識してつくっておきます。

まずは、不安な手技を書き出してみてください。「翼状針での採血」「末梢の点滴の確保」「吸引」。書き出すと、何が不安なのかがはっきりします。特に不安なものを3つ選び、研修の講習や単発の仕事で練習する計画を立てます。

機器:知らないうちに変わっているものを確かめる

在宅で働いているあいだに、病院の機器や電子カルテは少しずつ変わっています。輸液ポンプの型、電子カルテのメーカー、感染対策の手順。戻る先が決まったら、見学や面接のときに「使っている電子カルテと、入職後の研修の有無」を聞いておくと、最初の不安がぐっと小さくなります。

在宅の仕事でパソコンを使ってきたことは、ここで強みになります。システムに文字を入力する、画面の項目を探す、という操作に慣れているからです。電子カルテそのものは職場ごとに違っても、画面に向かう抵抗は少なくてすみます。

体力:立ち仕事と通勤に、体を慣らしておく

在宅の仕事は座っている時間が長く、通勤もありません。戻ってから最初の1か月がいちばんきつい、と覚悟しておいたほうが気持ちが楽です。戻る2〜3か月前から、1日のうち立っている時間を少しずつ増やす、通勤の時間帯に歩いてみる、起きる時間を勤務の日に合わせる、といった準備ができます。

夜勤のある病棟に戻るなら、夜勤のリズムに体を慣らすことも考えます。小学校に上がる前の子どもを育てている人は、請求すれば深夜(午後10時〜午前5時)の勤務を制限してもらえる制度がありますが、保育できる同居の家族がいる人や勤続1年未満の人などは対象外です[3]。子どもが小学生以上になると、この制度の対象からは外れます。夜勤の回数は、入職前に相談しておきましょう。

在宅の間にできる準備は?

在宅で働いている間にできる準備は、研修で学び直す、単発の臨床の仕事で手を慣らす、情報を更新するの3つです。どれも今の仕事を続けたまま始められます。戻る時期がまだ決まっていなくても、少しずつ続けておけば「ブランクを作らない」働き方になります。

在宅の間にできる3つの準備
準備やり方の例頻度の目安
研修で学び直す手技の講習、急変対応の研修、e-ラーニング月1回
単発の臨床の仕事健診の採血、ワクチン接種の会場など月1〜2日
情報を更新する薬・機器・制度の変化を追う、元同僚に聞く週1回

編集部まとめ

研修は、知識の更新と手技の練習で選び方が変わります。知識はオンラインで十分に学べますが、手技は会場で実物に触れる講習が向いています。オンラインで学べることと選び方は、看護師のオンライン研修でくわしく紹介しています。

単発の臨床の仕事は、手の感覚を取り戻す近道です。健診の採血や、ワクチン接種の会場での仕事など、1日単位で働ける求人があります。病院で働く単発の仕事を探すときは、雇用の形を確かめましょう。厚生労働省は、病院における医療関係業務は原則として派遣が禁止されていると説明しています(紹介予定派遣や、産休・育休・介護休業を取る人の業務などは除く)[4]。

単発の仕事を選ぶときは、時給より先に、業務の中身と教えてもらえる体制を見ます。採血があるか、1日に何人くらい対応するか、最初に手順の説明があるか。久しぶりに臨床に立つことを伝えたうえで、無理のない仕事から始めると、自信を取り戻す場になります。

今の在宅の仕事に雇われて働いている場合は、単発の仕事を始める前に、就業規則で副業・兼業のルールを確かめてください。厚生労働省のガイドラインは原則として副業・兼業を認める方向を示していますが、企業が制限できる場合もあります[5]。

情報の更新は、週に1回、10分でもかまいません。新しい薬の名前、感染対策の手順、患者さんの取り違えを防ぐ確認のしかた、制度の変化。戻りたい診療科がはっきりしているなら、その科でよく使う薬と検査から始めると、範囲を絞れます。元同僚に「最近、病棟で変わったこと」を聞くのも、生きた情報の集め方です。聞いたことはメモに残し、戻る前に読み返せるようにしておきます。

戻る半年前からの準備の流れ(例)
  1. 6か月前戻る先の候補を決める

    外来・病棟・健診などから、暮らしに合う職場を2つに絞ります。

  2. 5か月前単発の臨床の仕事を始める

    月1〜2日、健診などで採血や案内の感覚を取り戻します。

  3. 4か月前研修で手技と急変対応を復習する

    オンラインで知識を、講習で手の感覚を確かめます。

  4. 3か月前職務経歴書を書き直す

    在宅の経験を、件数と役割で書き出します。

  5. 2か月前応募と見学

    見学で、電子カルテや機器、教育の体制を確かめます。

  6. 戻った月最初の1か月は慣らしの期間

    できないことは早めに伝え、手順を1つずつ覚えます。

最初の1か月は、できないことが多くて当たり前の期間です。分からないことを「まだ自信がないことのメモ」に書き、1日1つずつ先輩に確かめる。休みの日はしっかり休み、体を立ち仕事に慣らしていく。在宅で働いていたことは、最初に周りへ伝えておくと、手順を丁寧に教えてもらいやすくなります。

職務経歴書に、在宅の経験はどう書く?

職務経歴書では、在宅の期間を「空白」ではなく、看護師としての職歴の1つとして、業務内容と件数を具体的に書きます。「在宅で電話の仕事」の1行だけでは、読む人には何をしていたのかが伝わりません。期間、雇用の形、勤務の日数、業務の中身、対応した件数、身につけた力の順に書くと、臨床での働きぶりを想像してもらいやすくなります。

在宅の経験の書き方の例(架空の経歴)

以前

2022年4月〜2026年3月 在宅で電話相談の仕事

いま

2022年4月〜2026年3月 在宅の電話健康相談(パート・週4日)。1日平均12件の相談に対応し、症状を聞き取って受診の目安を伝え、記録を作成。高齢の方とその家族からの相談が中心。

書き直した例では、件数と相談の中身から、どんな判断を毎日していたかが読み取れます。さらに、臨床でどう生かせるかを自己PRで1〜2文添えると、在宅の期間がそのまま強みになります。たとえば「電話で症状を聞き取り、受診の目安を判断してきた経験を、外来での問い合わせ対応や患者さんへの説明に生かしたいと考えています」という形です。

在宅でしてきたことは、臨床の言葉に置きかえると伝わりやすくなります。在宅の仕事を知らない採用担当者にも、どの場面で役に立つかが想像できるからです。

在宅の経験を、臨床の言葉に置きかえる
在宅でしてきたこと置きかえた言い方臨床で生きる場面
電話で症状を聞き取る限られた情報からのアセスメント外来の電話の問い合わせ
受診の目安を伝える緊急度の判断と受診の案内外来での優先順位の判断
短い記録を毎回書く要点をまとめた正確な記録電子カルテの記録
一人で判断して報告する自分で判断し、必要な人へ報告する力夜勤や少人数の勤務
不安な相談者に寄り添う不安の強い人への説明と傾聴患者さんや家族への説明

編集部まとめ

戻る前に準備してきたことも、忘れずに書きます。受けた研修の名前と時期、単発の仕事で採血などに携わった日数。「手技は準備しています」と口で言うより、具体的に書いてあるほうが、読む人は安心します。職務経歴書の基本の形は看護師の職務経歴書の書き方に、経験を自己PRにまとめる例は職務経歴書の自己PRにまとめています。どちらも在宅の仕事への応募向けですが、経験を件数と役割で書き出す考え方は、臨床に応募するときも同じです。

面接では、「なぜ在宅から臨床に戻るのか」を聞かれることがあります。暮らしの変化、在宅で身につけたこと、臨床でしたいことの3つを短くつなげて話すと、前向きな理由として伝わります。採用が決まったら、労働条件の書面も確かめます。2024年4月から、労働契約を結ぶときには「就業場所・業務の変更の範囲」も明示されることになりました[6]。外来で採用されたのに病棟へ移ることがありうるかを、書面で確かめておくと安心です。

戻る時期と働き方は、どう決める?

戻る時期は、子どもの年齢や家族の予定、自分の体力で決まります。「子どもが中学生になったら」「親の介護が落ち着いたら」のように、きっかけを先に決めておくと、準備を逆算できます。どんな働き方で戻るかは、次の2つの質問で絞れます。

戻る先の働き方を決める

夜勤のある働き方に戻れる体力と、家族の協力がありますか?

はい

夜勤のある病棟も候補に入ります。最初の数か月は、夜勤の回数を相談しましょう。

いいえ

外来や日勤のみの病棟、健診など、日中の職場から選びましょう。

在宅の仕事も、少しは続けたいですか?

はい

臨床をパートにして、在宅の仕事と組み合わせる形も考えられます。両方の就業規則を確かめましょう。

いいえ

臨床1本に絞り、最初の3か月は慣れることを優先しましょう。

戻る前に、家族と話しておくこと

在宅から臨床に戻ると、家にいる時間は大きく変わります。これまで在宅の仕事の合間にしていた家事や、子どもの帰宅を迎える役目を、誰がどう受け持つのか。通勤が加わる分、朝の支度も夕方の家事も、時間の余裕が減ります。

戻る1〜2か月前には、家族と「平日の夕方の家事」「子どもの急な発熱のとき」「親の通院の付き添い」の3つを話し合っておきます。在宅で働いていたころに家族と決めた約束を、臨床に合わせて組み直すイメージです。家族との約束の決め方は在宅で働くことを家族にわかってもらう方法が参考になります。

日勤だけの職場を探すときは、「日勤のみ」と「夜勤なし」の書き方の違いにも注意します。見分け方は日勤のみの看護師求人の探し方で紹介しています。時間・お金・体・家族・やりがいのどれを優先するかで迷うときは、働き方に悩む看護師の決め方の5つの軸で、今の在宅の仕事と戻る先の候補を採点してみてください。

モデルケース:子どもが中学生になり、在宅の経験を生かして外来に戻ったTさん

モデルケース(架空の例)

半年かけて手を慣らし、在宅の電話相談から内科クリニックの外来へ

  • 0日9日臨床の現場に立った日(戻る前の半年)
  • 約13万円約22万円月の収入
  • 0分往復40分通勤の時間(1日)

このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。

成果

Tさんは、長女が中学生になったのをきっかけに、4年間続けた在宅の電話健康相談から、内科クリニックの外来に戻りました。戻る前の半年で健診の単発の仕事に9日入り、採血の感覚を取り戻しました。職務経歴書には在宅で受けた相談の件数と中身を書き、面接では、電話で受診の目安を判断してきた経験を伝えました。

Tさん:在宅の4年間を「ブランク」ではなく「経験」として話せたことが、自信になりました。

背景

Tさんは総合病院の消化器内科の病棟で12年、その後同じ病院の外来で2年働きました。長女が小学3年生になった年に、下校の時間に家にいられるよう、在宅の電話健康相談に移りました。夫は会社員で、平日の帰りは夜8時ごろです。

困っていたこと

長女が中学生になり、部活で帰りが夜7時すぎになると、平日の午後に家で過ごす時間が長くなりました。もっと働きたい気持ちはあるものの、在宅の仕事の時間帯は決まっていて、日数を増やせる余地は多くありません。外来に戻ることも考えましたが、4年間、針を持っていないことが不安でした。

Tさん:4年も採血をしていないのに、患者さんの前に立てるのかなって。

選んだ理由

Tさんは、戻る先を内科の外来に絞りました。日勤だけで働けること、病棟で培った内科の知識と、電話相談で積んだ聞き取りの経験の両方が生きることが決め手です。見学のときに電話の問い合わせが多いと聞き、在宅の経験がそのまま役に立つと感じました。夫も「夕方の家のことは、2人で分けよう」と言ってくれました。

始め方と工夫

戻る半年前から、在宅の仕事が休みの日に健診の単発のアルバイトに入り、9日間で数多くの採血を経験しました。オンラインの研修で急変対応の知識も復習し、職務経歴書には在宅の4年間を6行で書きました。働き始めてからは「まだ自信がないこと」のメモを作って先輩に見せ、1つずつ一緒に確認しています。最初の採血の日は手が震えましたが、声をかけながら刺した針がきちんと入り、やっぱりこの仕事が好きだと感じました。

Tさんの例でいちばん効いたのは、戻ると決めてから半年の準備期間をとったことでした。いきなり応募するのではなく、単発の仕事で手の感覚を取り戻し、書類に在宅の経験を言葉にしてから戻ったことで、最初の1か月の不安が小さくなりました。

Tさんの平日の午後(モデルケース)

以前

15時に在宅の仕事を終え、長女が帰る夜7時まで家で一人

いま

17時半まで外来で働き、18時すぎに帰宅。夕食の後片づけは夫が受け持つ

気をつけたいこと:戻ることだけが正解ではない

臨床に戻ることには、よいところも、気をつけたいところもあります。戻ると決める前に、同じだけ並べて見ておきましょう。

臨床に戻るよいところ・気をつけたいところ

よいところ

  • 収入や働く時間を増やしやすい
  • 手技や機器にふれ、看護の幅が戻る
  • チームの中で働く安心感がある

気をつけたいところ

  • 通勤と立ち仕事で、体の負担が増える
  • 最初の数か月は、覚えることが多い
  • 家族の予定に合わせにくくなる

在宅の仕事にも、臨床の仕事にも、それぞれのよさがあります。どちらが上ということではなく、暮らしの時期に合うかどうかです。在宅勤務と病院勤務を6つの面から比べた在宅勤務のメリットとデメリットも、決める前に読んでおくと判断の助けになります。

収入は、手取りと支出の両方で比べます。勤務の時間が増えれば収入は上がりますが、通勤の費用や昼食代、働く時間が増えた分の家事の外注など、出ていくお金も増えます。扶養の範囲で働いてきた人は、社会保険の扶養の基準にも注意します。厚生労働省は、年収130万円以上になると、週20時間未満で働く場合でも配偶者の扶養から外れ、国民年金と国民健康保険の保険料が発生すると説明しています[7]。細かな判定は、加入している健康保険で確かめてください。

戻ってみて合わなければ、また在宅を選んでもかまいません。働き方は一度決めたら終わりではなく、暮らしに合わせて何度でも組み直せます。在宅の仕事の会社によっては、辞めるときの手続きや再応募の条件が決まっていることもあるので、今の契約を確かめておくと安心です。

今日からできること

戻る時期が決まっていなくても、今日からできる準備があります。すべてを一度にやる必要はありません。1つずつ印をつけていきましょう。

臨床に戻ると決める前に確かめること

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よくある質問

在宅で働いていた期間は、ブランクとみなされますか?

在宅の電話健康相談やオンコール代行などで看護師として働いた期間は、看護の仕事をしていた期間です。ただ、手技を使っていない期間として見られることはあるので、職務経歴書では業務内容と件数を具体的に書き、手技の準備をしていることも伝えましょう。看護の仕事から離れていた期間がある人は、ブランクがある看護師でも在宅ワークはできる?も参考になります。

何年まで在宅で働くと、臨床に戻りにくくなりますか?

何年で戻りにくくなるかを示す公的なデータは見当たりません。期間の長さより、戻る前にどれだけ手技や機器に触れ直したかで、戻ったあとの慣れ方が変わります。

単発の臨床の仕事は、どう探せばいいですか?

求人サイトで「単発」「スポット」などの言葉を使って探す方法があります。都道府県ナースセンターも無料の職業紹介や研修、相談を行っているので[8]、単発の仕事や手技の研修がないか問い合わせてみるのも一つの方法です。病院での医療関係業務は原則として派遣が禁止されているので[4]、雇用の形を確かめて応募しましょう。

病棟と外来、どちらに戻るのがいいですか?

体力、家族の予定、伸ばしたい力によって変わります。夜勤や急変対応の多い病棟は体力と家族の協力が前提になり、外来は日中に働けるかわりに、短い時間で多くの患者さんに対応する段取りが求められます。見学で1日の流れを見てから決めると安心です。

在宅の仕事を続けながら、臨床のパートを始められますか?

できる場合があります。両方の勤め先の就業規則で、副業・兼業が認められているかを確かめてください[5]。勤務の時間が重ならないように、シフトの組み方も先に考えておきます。

電子カルテや新しい機器が不安です。

見学や面接のときに、使っている電子カルテや機器、入職後の研修の有無を聞いておくと安心です。在宅の仕事でパソコンの操作に慣れていることは、電子カルテを覚えるときの助けになります。

今の在宅の仕事には、いつ辞めると伝えればいいですか?

雇用契約書や就業規則に、退職を申し出る時期が決められていることがあるので、まず確かめます。在宅の仕事でも、シフトの組み直しや引き継ぎが必要になります。戻る先が決まったら、できるだけ早く上司に相談しましょう。

面接で「なぜ在宅から戻るのか」と聞かれたら、どう答えればいいですか?

暮らしの変化、在宅で身につけたこと、臨床でしたいことの3つを、1分ほどでつなげて話します。在宅の仕事を否定する言い方は避け、経験を生かしたいという方向で伝えましょう。受け答えの準備のしかたは、在宅の仕事の面接向けの看護師の面接でよく聞かれる質問も参考になります。

まとめ

在宅で働いた期間は、看護師として相談と判断を重ねてきた経験です。臨床に戻る道は閉ざされていません。手技・機器・体力の3つを、戻る前に少しずつ取り戻しておけば、戻ったあとの不安は小さくなります。

  • 戻る先の候補を2つに絞り、職場ごとに準備したいことを確かめる
  • 研修、単発の臨床の仕事、情報の更新の3つを、在宅の間に続ける
  • 職務経歴書では、在宅の期間を業務内容と件数で具体的に書く
  • 戻ることだけが正解ではない。暮らしの時期に合うかで選ぶ

戻る時期や、在宅の経験の書き方で迷ったら、LINEや下のフォームから気軽にご相談ください。

zaitakuwork

ほいくの相談室 編集部。保育士の方からの相談で多く聞かれる悩みをもとに、公的な資料で確認できる情報をまとめています。