病棟の休憩室で、後輩が回してきた送別会の寄せ書きに名前を書きながら、ふと自分の残りの年数を数えてしまう。人事から届いた「再雇用制度の説明会」の案内は、まだ封を開けていない。定年後も働きたい。けれど、夜勤のある今の働き方を60歳を過ぎても続けられるかと聞かれたら、すぐには答えられない。
定年を意識し始める世代は、看護師の中でも少なくありません。令和6年末に就業している看護師のうち、50〜54歳は12.0%、55〜59歳は9.5%で、2つを足すと21.5%になります[1]。定年が60歳の職場なら、5人に1人ほどが、定年まで10年以内という計算です。
定年後の働き方は、定年の直前に決めるものではありません。選べる道の多くは、50代のうちの準備で広がったり、狭まったりします。とくに在宅の仕事は、パソコンの操作や自宅の環境、一人で判断する働き方への慣れが要るため、早めに「試しておく」ことが大きな助けになります。
ここからは、定年後の4つの働き方を整理したうえで、50代からできる5つの準備を、年表と一緒に紹介します。
看護師は定年後にどんな働き方ができる?
定年後の看護師の働き方は、大きく分けて再雇用・転職・在宅の仕事・組み合わせの4つです。定年は勤め先が決めるもので、看護師の資格が定年でなくなるわけではありません。働く場所と働き方さえ合えば、60代以降も看護の経験を生かして働けます。
| 働き方 | 中身の例 | 50代のうちに準備すること |
|---|---|---|
| 今の職場で再雇用 | 同じ病院で嘱託やパートとして働く | 日数・夜勤・給与の条件を早めに聞く |
| ほかの職場へ転職 | クリニック・健診・介護施設など | 経験の棚卸しと人とのつながり |
| 在宅の仕事 | 電話相談・夜間オンコール代行など | パソコンの練習と副業での試し働き |
| 組み合わせ | 単発の健診と在宅の仕事など | 働く日数と収入の目安を決める |
編集部まとめ
再雇用は、慣れた職場で働き続けられる安心感がある一方、日数や夜勤の扱い、給与が定年前と変わることがあります。転職は、自分に合う職場を選び直せる一方、新しい環境に慣れる力が求められます。在宅の仕事は、通勤がなく体の負担を抑えやすい反面、パソコンの操作と一人で判断する働き方に慣れる必要があります。組み合わせは、体と収入の負担を分けられますが、予定の管理は少し複雑になります。
組み合わせ方には、いくつかの形があります。再雇用で週3日働きながら、休みの日に在宅の仕事を少し続ける。単発の健診を月に数日入れて、残りの日は自宅で電話を受ける。最初から1つに決めきらず、2つの働き方を並べておくと、どちらかの条件が変わったときにも慌てずにすみます。
定年の年齢や再雇用の条件は、職場によって違います。まずは就業規則や人事の説明で、自分の職場の決まりを確かめましょう。3つの道の比べ方と求人を探す場所は定年後の看護師求人の探し方に、50代のうちに働き方を変える選択肢は50代からの看護師の働き方にまとめています。年代ごとの在宅の仕事の選び方は、40代・50代からの看護師の在宅ワークで全体を見渡せます。
定年後の準備は、いつから始めればいい?
準備を始める目安は、定年の5年前です。定年が60歳なら、55歳ごろにあたります。5年あれば、情報を集め、副業で小さく試し、再雇用の条件と比べてから道を決める、という順番を無理なく踏めます。
在宅の仕事を候補に入れるなら、なおさら早めの準備が役に立ちます。在宅の仕事が自分に合うかどうかは、求人を眺めるだけでは分かりません。実際に何回か働いてみて、体と気持ちの両方で確かめる時間がほしいからです。
- 55歳棚卸しと情報集め
免許と経験、家計を書き出し、就業規則で再雇用と副業の決まりを確かめます。
- 56〜57歳小さく試す
職場の許可を得て、在宅の仕事や単発の仕事を月に数回試します。
- 58歳方向を決める
再雇用の条件を人事に聞き、試した仕事と比べて道を決めます。
- 59歳応募と引き継ぎ
定年後の仕事に応募し、職場には早めに意向を伝えます。
- 60歳新しい働き方へ
定年を迎え、決めた働き方で働き始めます。
なかでも大事な節目は58歳で方向を決めることです。ここで決めておけば、59歳の1年を応募と引き継ぎに使え、定年の翌月から迷わずに働き始められます。
58歳で再雇用の条件を人事に聞くときは、次の点を確かめておくと、ほかの道と比べやすくなります。
- 雇用の形(嘱託・パートなど)と、契約を更新する期間
- 週の日数と1日の時間、夜勤や当直の有無
- 配属される部署は、今と同じか
- 給与の決まり方と、賞与や手当の扱い
- 何歳まで働けるか、その後の扱い
- 副業が認められるかどうか
すでに58歳、59歳という方も、あきらめる必要はありません。年表を縮め、免許と経験の棚卸しと家計の書き出しを最初の1か月で済ませれば、試す期間が短くても方向は決められます。順番は変えずに、1つずつの期間を短くするのがこつです。
準備1:免許と経験を棚卸しする
最初の準備は、自分が持っているものを書き出すことです。免許、経験した部署と年数、得意な場面。頭の中では分かっているつもりでも、紙に書くと、定年後に生かせる仕事が見えてきます。
在宅の仕事では、経験の「年数」が応募の条件になることがあります。たとえば夜間オンコールの求人では、正看護師の資格と看護師の実務経験丸5年以上が条件とされていました(2026年10月8日に確認した例)[2]。長く働いてきた50代にとって、年数そのものが強みです。いちばん最近の臨床の時期も、あわせて書いておきましょう。
保健師や助産師の免許も、忘れずに書き出します。特定保健指導のオンライン面談の求人には、対象資格を保健師または管理栄養士とし、看護師は不可としていたものがありました(同日に確認した例)[3]。保健師の免許があるかどうかで、応募できる仕事の幅が変わることがあります。
経験を書き出すときは、在宅の仕事で生きる場面も拾っておきましょう。電話で家族の不安に答えた、急変を医師に短く報告した、新人に手順を説明した、記録を見直して漏れを防いだ。病棟では当たり前だったことが、自宅で一人で判断し、記録する仕事では、そのまま強みになります。
| 項目 | 書き出すこと | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 免許 | 持っている免許と、写しの置き場所 | 看護師・保健師(写しは引き出し) |
| 経験 | 部署と年数、いちばん最近の臨床 | 救急外来12年、手術室10年 |
| 得意な場面 | 頼られてきたこと | 急変時の判断、新人への指導 |
| 研修・講習 | 修了証と、その有効期限 | 救命の講習(期限を確認) |
| 苦手になったこと | 体や目の変化 | 夜勤明けの回復、細かい文字 |
編集部まとめ
特定保健指導にかかわりたい方は、期限にも気をつけてください。特定保健指導の初回面接での行動計画の策定などは、医師・保健師・管理栄養士が行うものとされています。ただし、保健指導に関する一定の実務の経験を有する看護師も、令和12年3月31日(2030年3月31日)までは行えるとする経過措置があります[4]。いま55歳の方なら、58〜59歳のころに迎える期限です。くわしくは看護師が特定保健指導をできるのはいつまで?をご覧ください。経験と向く仕事の結びつけ方は、看護師経験を活かせる在宅ワークで部署ごとに整理しています。
準備2:パソコンとスマートフォンに慣れておく
在宅の仕事を考えるなら、いちばん早く始めたいのがこの準備です。操作に慣れるには時間がかかりますが、一度慣れてしまえば、毎日の仕事の負担はぐっと軽くなります。
求人の中には、スマートフォンとWi-Fiなどのネット環境が必要とされたものがあります[2]。パソコンを会社が貸してくれるか、ネット環境を自分で整えるかは、求人によって違います。機械を買いそろえるより先に、操作に慣れておくことが大切です。応募するときは、貸与されるものと自分で用意するもの、通信費などの費用をだれが負担するかも聞いておきましょう。
操作は、仕事で使う場面を思い浮かべながら練習すると身につきやすくなります。日記をパソコンで書けば、記録の入力の練習になります。家族とのビデオ通話は、オンラインの面接や研修の練習になります。
| 操作 | 在宅の仕事で使う場面 | 日常でできる練習 |
|---|---|---|
| 文字の入力 | 相談の記録・報告書 | 日記をパソコンで書く |
| ビデオ通話 | 面接・研修・打ち合わせ | 家族と月に1回つなぐ |
| チャット | 上司や同僚との連絡 | 家族のグループで使う |
| メールの添付 | 応募書類・報告 | 自分あてに送ってみる |
| パスワードの管理 | 業務の仕組みへのログイン | 使い回しをやめる |
編集部まとめ
練習は、週に2〜3回、30分ずつでも十分です。分からないことは、その日のうちに家族や詳しい人に聞き、聞いたことをノートに書いておくと、次に迷ったときに自分で解決できます。在宅の仕事で使う操作の一覧は看護師の在宅の仕事に必要なパソコンスキルに、自宅の環境の確かめ方は在宅ワークに必要なパソコンとネット環境のセルフチェックにまとめました。
準備3:人とのつながりを残しておく
定年後の仕事は、求人サイトだけでなく、人のつながりから見つかることもあります。かつての上司が介護施設で働いていた、同期が訪問看護ステーションにいた。そんな縁から「手伝ってくれない?」と声がかかり、次の職場が決まることもあります。
つながりを保つといっても、大げさなことは要りません。異動した同僚に近況を伝える、研修や勉強会で会った人と連絡先を交換しておく、退職の挨拶で「定年後も何かしらの形で働くつもりです」と一言添える。それだけでも、思いがけないところから話が来ることがあります。
- 近況を短く伝える
- 相手の話を聞く
- できることを少し手伝う
- お礼を返す
公的な窓口とのつながりも、定年前に作っておけます。都道府県ナースセンターは、無料の職業紹介のほか、研修や情報提供、相談を行っています[5]。定年で退職したあと、しばらく看護の仕事をしない期間がある人は、届出の制度も覚えておきましょう。病院等を離職した場合などには、現住所の都道府県ナースセンターに届け出るよう努めることとされています(届け出なくても罰則はありません)[5]。届出のときに職業紹介を希望すると、同じIDで「eナースセンター」の求人を探せます[5]。
人とのつながりは、在宅で働き始めてからも支えになります。在宅の仕事は一人で過ごす時間が長く、迷ったときに気軽に聞ける相手がいるかどうかで、続けやすさが変わるからです。なお、SNSでつながりを保つときは、患者さんのことや職場の内部のことを書かないよう気をつけましょう。発信するときの注意は看護師がSNS・ブログで発信するときの注意にまとめています。
準備4:副業で在宅の仕事を試してみる
定年後に在宅の仕事を考えているなら、定年前に一度試しておくと安心です。在宅の仕事は、一人で判断し、一人で記録し、一人で気持ちを切り替える働き方です。向いているかどうかは、やってみないと分かりません。
まず確かめたいのが、今の職場の就業規則です。副業が許可制の職場では、黙って始めず、決まりに沿って申請しましょう。副業が禁止・制限される理由と確かめ方は、看護師の副業が禁止される理由でくわしく紹介しています。
- 1就業規則を確かめる
副業が許可制か、届け出が要るかを確かめ、必要なら申請します。
- 2試す仕事を1つに絞る
夜間オンコール代行、電話相談、医療ライターなどから1つ選びます。
- 3回数と時間帯の上限を決める
本業の疲れが残らないよう、月の回数と時間帯を先に決めます。
- 4収入と経費を記録する
確定申告が必要かどうかを判断できるよう、記録をつけます。
- 53か月でふり返る
続けたいか、定年後に増やせるかを、体と気持ちの両方で確かめます。
試す仕事は、定年後に続けたい仕事に近いものを選ぶのがこつです。夜間オンコール代行には、夕方から夜のはじめに区切られたシフトのある求人もあります。たとえば17:00〜22:00のシフトの例があり、その求人では研修は平日10:00〜15:00の参加が必須とされていました[2]。研修を受けるために、本業の休みを調整する必要があるかもしれません。
試している間は、本業への影響にも目を配ります。副業をした翌日に疲れが残る、本業での集中が落ちたと感じるなら、回数を減らすか時間帯を変えるサインです。試すことの目的は、無理をして続けることではなく、定年後に続けられる形を見つけることです。
お金の面では、確定申告と住民税に気をつけます。給与を1か所から受けていて、その給与の全部が源泉徴収の対象となる人は、給与所得・退職所得以外の所得の合計が20万円を超える場合に、所得税の確定申告が必要です[6]。この20万円は収入ではなく、収入から必要経費などを引いた「所得」の額です。副業もパートなどで雇われて働き、給与を2か所以上から受ける場合は、条件が変わります[6]。くわしい条件は、国税庁のタックスアンサー「給与所得者で確定申告が必要な人」で確かめられます。
所得税の確定申告が要らない場合でも、住民税の申告は別に必要になることがあります。たとえば横浜市は、副業などの所得の合計額が20万円以下なら原則として確定申告は不要でも、市民税・県民税の申告は必要になると案内しています[7]。扱いは、住んでいる市区町村で確かめてください。手続きの考え方は看護師が副業すると確定申告は必要?で、副業の種類の選び方は看護師が副業でできる在宅ワークで整理しています。
準備5:定年後の家計を見直す
定年後は、入ってくるお金も出ていくお金も変わります。入ってくるお金は、年金、働く収入、貯蓄の取り崩しの3つです。年金の見込み額は、日本年金機構から届くお知らせや、年金事務所で確かめられます。まず「年金だけでは毎月いくら足りないか」を知ると、どのくらい働けばよいかが見えてきます。
働く収入は、時給×1日の時間×週の日数×4.3(1か月の週の数)で目安が出ます。時給1,700円と仮定して計算すると、次のようになります。
編集部の計算例
計算例には、税金や社会保険料は含まれていません。働く時間が長くなると、社会保険に加入することもあります。短時間で働く人の社会保険の加入の範囲は段階的に広がっていて、最終的には、週20時間以上働けば勤め先の企業規模にかかわらず加入するようになります[8]。働く時間を決める前に、勤め先と年金事務所で確かめておきましょう。
出ていくお金の見直しも、50代のうちが進めやすい時期です。住宅のローン、保険、車、通信費などの固定費を1つずつ書き出し、定年後も同じだけ必要かを考えます。固定費が下がれば、働く日数を減らしても家計が回りやすくなります。月収の目安は、当サイトの月収シミュレーターでも計算できます。
家計の見直しは、家族と一緒に進めるのがおすすめです。配偶者の退職の時期、親の介護の見通し、子どもへの仕送りが終わる時期。家族の予定を1枚の紙に並べると、「定年後の何年間は、月にいくら働けばよいか」が具体的になります。在宅で働く場合は、家にいる時間が長くなるぶん、家事の分担や仕事中の過ごし方も話しておくと、あとで困りません。
モデルケース:定年の5年前から副業で在宅の仕事を試し、そのまま移ったEさん
モデルケース(架空の例)
定年5年前から副業で夜間オンコール代行を試し、定年の翌月から在宅で週3回に
- 5日3日働く日数(週)
- 往復80分0分通勤の時間(1日)
- 4日0日夜通し起きている日(月)
このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。
成果
Eさんは、定年の5年前から副業として在宅の夜間オンコール代行を試し、定年の翌月からは同じ仕事を週3回に増やしました。働くのは夕方から夜10時ごろまでで、通勤も、夜通し起きている日もなくなりました。
Eさん:定年の日に「明日から何をしよう」と思わずにすんだのが、いちばん大きかったですね。
背景
Eさんは、救急外来と手術室で35年以上働いてきた男性の看護師です。50代半ばから夜勤明けの回復に時間がかかるようになり、定年後に同じ働き方を続ける自信はありませんでした。職場の定年は60歳で、再雇用の条件は週5日の勤務が基本でした。
困っていたこと
在宅の仕事に興味はあったものの、パソコンは苦手で、一人で判断する電話の仕事が自分に合うのか分かりませんでした。定年してからいきなり始めて、合わなかったらどうしようという不安もありました。
選んだ理由
救急外来で鍛えた「電話で状況を聞き取り、緊急度を見きわめる」経験が、介護施設からの夜間の電話を受ける仕事に生かせると考えました。病院の就業規則では副業が許可制だったため、申請して認められてから始めました。
Eさん:最初の電話は手が震えました。でも、救急外来で受けてきた電話と、聞くことは同じだと気づいたんです。
始め方と工夫
55歳で許可を得て、月4回、本業が休みの日の夕方のシフトだけ働くことから始めました。平日の研修は有休を使って受け、報告書の入力に備えて、娘にパソコンの操作を教わりました。2か所の給与の明細と源泉徴収票を保管して確定申告をし、58歳で再雇用の条件と比べて、在宅の仕事に絞ると決めました。妻は「体が楽になるなら、それがいちばん」と背中を押してくれました。
Eさんがうまく移れたのは、定年前に「試す期間」を取ったからです。合わなければやめられる時期に始めたことで、緊張しすぎずに経験を積めました。定年の翌月には、すでに慣れた仕事が待っていたのです。
気をつけたいこと:準備どおりにいかないこともある
準備をしていても、すべてが思いどおりに進むとは限りません。先に知っておくと、慌てずにすみます。
1つ目は、再雇用や求人の条件が、思っていたものと違うことです。再雇用の具体的な条件は、定年が近づくまで示されないこともあります。58歳の時点で分からなければ、「分かった時点で比べ直す」と決めておき、ほかの道の準備は止めずに進めましょう。
求人の条件も変わります。確かめた電話健康相談の求人の中にも、確認した時点で「一時募集休止」となっていたものがありました[9]。試した仕事の募集が、定年のころには止まっていることもあり得ます。1つの会社だけに頼らず、同じ種類の仕事を出している会社をほかにも調べておきましょう。
2つ目は、職場によっては副業が認められないことです。その場合は、休日の説明会に参加する、オンラインの研修で在宅の仕事に必要なことを学ぶなど、働かずに試す方法もあります。学び方は看護師のオンライン研修で紹介しています。
3つ目は、体調や家族の事情の変化です。親の介護が始まる、自分の体調が変わる。計画どおりにいかないときは、年表を引き直せば大丈夫です。定年後は働かずに休む、という選択も、もちろん1つの道です。
よいところ
- 自分に合う仕事かを、収入があるうちに確かめられる
- 定年の翌月から、慣れた仕事で働き始められる
- 在宅の働き方に必要な操作や環境を、早めにそろえられる
気をつけたいところ
- 本業と合わせて働く時間が長くなり、疲れがたまりやすい
- 就業規則によっては、副業ができない
- 確定申告や住民税など、お金の手続きが増える
今日からできること
準備は、大きなことから始めなくてかまいません。今週のうちにできることを並べました。1つ終えるごとに、定年後の景色が少しずつはっきりしてきます。
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よくある質問
看護師に定年はありますか?
定年は勤め先が就業規則などで決めるもので、看護師の資格そのものに定年があるわけではありません。何歳が定年か、定年後に再雇用の制度があるかは、勤め先の就業規則で確かめてください。
定年後の看護師は、どんな職場で働いていることが多いですか?
定年後の看護師が働く場所を示す公的な統計は見当たりません。再雇用で同じ職場に残る、クリニックや健診、介護施設に移る、在宅の仕事を選ぶなど、道はいくつかあります。60代で応募しやすい求人は60代の看護師が応募できる求人で比べています。
定年前に副業をしても大丈夫ですか?
まず勤め先の就業規則を確かめてください。許可制の場合は、申請して認められてから始めましょう。黙って始めると、職場との信頼を損なうおそれがあります。
副業の収入が少なくても、税金の手続きは必要ですか?
50代後半からでもパソコンは覚えられますか?
覚えられます。在宅の仕事で使う操作は、文字の入力、ビデオ通話、チャット、メールなどが中心です。週に数回、短い時間でも続ければ、少しずつ慣れていきます。パソコンが苦手な看護師でもできる仕事も参考にしてください。
定年後に、看護師として特定保健指導の仕事を始められますか?
在宅の仕事は、何歳まで続けられますか?
すべての仕事に共通する上限の年齢はありません。続けられるかどうかは、目や耳の疲れ、パソコンの操作、判断の確かさ、契約の更新などの条件に左右されます。くわしくは看護師の在宅ワークは何歳まで続けられる?をご覧ください。
まとめ
看護師は定年後も、再雇用、転職、在宅の仕事、そしてそれらの組み合わせで働き続けられます。どの道を選ぶにしても、50代のうちの準備が、選べる道の数を左右します。
- 準備は定年の5年前(55歳ごろ)から始め、58歳で方向を決める
- 免許と経験の棚卸し、パソコンの練習、人とのつながりは今日から始められる
- 在宅の仕事は、就業規則を確かめたうえで副業で試しておくと安心
- 家計は「年金だけで足りない額」から、働く日数を考える
定年後の働き方や準備の順番に迷ったら、ひとりで抱えずに相談してください。LINEでも、下のフォームからでも受け付けています。