定年まで、あと半年。人事課から届いた「定年後の再雇用について」の書類には、週4日、同じ病棟、夜勤はなし、時給制、契約は1年ごと、と並んでいる。悪い条件ではない。けれど、肩書きのなくなった自分が同じ病棟に立つ姿が、どうしても思い浮かばない。
かといって、断ったあとに働ける場所があるのかもわからない。「看護師 定年後 求人」と検索すると求人はたくさん出てくるのに、どれが60歳を過ぎた自分に向けたものなのか見分けがつかない。そもそも、どこで探すのがよいのかも見当がつかないまま、返事の期限だけが近づいてくる。
定年後に看護師として働く道は、再雇用だけではありません。ほかの職場への転職も、自宅で働く在宅の仕事もあります。求人を探す場所も、ハローワーク、ナースセンター、求人サイトや人材紹介、知人の紹介と、性質の違う窓口がいくつもあります。
ここでは、定年後の3つの道の比べ方と、4つの探し場所の使い分け、定年の前後で慌てないための段取りを順に整理します。
定年後の看護師求人は、どこで探せる?
定年後の看護師求人は、ハローワーク、都道府県ナースセンター、看護師の求人サイトや人材紹介、知人の紹介の4か所で探せます。定年後の人に向けた求人が1か所にまとまっているわけではないので、性質の違う窓口を2〜3か所組み合わせるのが近道です。
| 探す場所 | どんな窓口か | 定年後の使い方の例 |
|---|---|---|
| ハローワーク | 国の職業紹介の窓口 | 近所の職場や短時間の求人を相談しながら探す |
| ナースセンター | 看護職のための無料の職業紹介と相談 | 条件を整理し、看護の求人を紹介してもらう |
| 求人サイト・人材紹介 | 民間のサービス。担当者がつくものも | 在宅の仕事や細かい条件の求人を探す |
| 知人の紹介 | 元の同僚や上司からの声かけ | 職場の様子を聞いたうえで応募する |
編集部まとめ
組み合わせ方の基本は、公的な窓口を1つ、民間のサービスを1つ、そこに人のつながりを足す形です。公的な窓口では相談員と話しながら条件を整理でき、民間のサービスでは在宅の仕事を含む幅広い求人に出会えます。知人の紹介は、求人票には書かれない職場の雰囲気を先に知れるのが強みです。
定年後の看護師がどの窓口で仕事を見つけているかを示す公的な統計は見当たりません。だからこそ、1か所で見つからなくても「自分に合う求人はない」と決めつけないことが大切です。4つの場所それぞれの使い方は、このあと順に紹介します。
再雇用・転職・在宅、3つの道はどう違う?
定年後の道は、今の病院に残る再雇用、ほかの職場に移る転職、自宅で働く在宅の仕事の3つに分けられます。どれがよいかは人によって違うので、まずは同じ物差しで並べてみましょう。
| 比べる点 | 再雇用 | 転職 | 在宅の仕事 |
|---|---|---|---|
| 働く場所 | 今と同じ職場 | 新しい職場 | 自宅 |
| 慣れるまで | 短い | 職場の手順を覚える時間 | 機器の操作に慣れる時間 |
| 条件の決まり方 | 職場の再雇用の制度 | 求人ごとの条件 | 求人・契約ごと |
| 日数や時間の選び方 | 制度の範囲で相談 | 合う求人を選んで応募 | 短時間の求人もある |
| 主な探し方 | 人事に条件を確かめる | 4つの探し場所 | 求人サイト・企業の採用ページ |
編集部まとめ
再雇用は、慣れた職場と人間関係の中で働き続けられる安心感があります。その一方で、日数や仕事の中身、給与の決まり方は、職場の制度の範囲で決まります。転職は、日数や時間帯、職場の種類を選び直せる反面、新しい手順や人に慣れる時間が要ります。在宅の仕事は通勤がなく体の負担を抑えやすいものの、求人の数が限られ、パソコンの操作や自宅の環境の準備が必要です。
3つは、どれか1つに決めなければならないものではありません。再雇用で週3日働き、休みの日に在宅の仕事を少し続ける、という組み合わせもあります。定年後の働き方の全体像と、50代のうちからの準備の順番は看護師は定年後にどう働く?50代からできる準備にまとめています。定年の前から在宅の仕事を育てておく考え方は、40代・50代からの看護師の在宅ワークで紹介しています。
- 再雇用
- 定年で退職したあと、同じ勤め先と新しく契約を結んで働き続けることです。
- 有期労働契約
- 「1年ごと」のように、働く期間を決めて結ぶ労働契約です。
- ナースセンター
- 都道府県知事が指定する、看護職のための職業紹介や相談の窓口です。
- 人材紹介
- 求職者と雇う側の間に入り、求人を紹介する民間のサービスです。
- 任意継続
- 退職したあとも、それまでの健康保険に2年間まで入り続けられるしくみです。
出典:厚生労働省「看護師等免許保持者の届出制度」、全国健康保険協会(協会けんぽ)高知支部「退職後の健康保険加入のご案内」[1][2]
再雇用の条件は、何と比べて決める?
再雇用の条件を受け取ったら、すぐに「受ける・断る」を決めずに、ほかの道の条件と同じ項目で並べてみましょう。比べる項目は、週の日数と1日の時間、夜勤や当番、配属される部署、給与の決まり方、契約の期間と更新の5つです。
とくに見ておきたいのが、契約の期間と更新の決まりです。2024年4月から労働条件明示のルールが変わり、期間を決めた有期労働契約を結ぶときと更新するときには、更新の上限があるかどうかと、その中身(通算の契約期間や更新の回数の上限)を示すことになりました[3]。あわせて、就業場所と業務の変更の範囲も明示されます[3]。再雇用で何歳まで働けそうか、今と違う部署に移る可能性があるのかは、この書面から読み取れます。
口頭の説明だけで決めず、条件は書面で受け取るようにしましょう。わかりにくいところは、人事の担当者に「更新の上限はありますか」「別の部署に移ることはありますか」と、具体的に聞いて確かめます。
今の職場の再雇用の条件を、書面で受け取りましたか?
日数・夜勤・部署・給与・契約の期間を、ほかの道と同じ項目で比べましょう。
まず人事に、条件を書面でもらえるか確かめましょう。
今の職場の仕事を、条件を少し変えて続けたいですか?
再雇用の条件を相談し、合わなければ転職と比べましょう。
転職か在宅の仕事を、求人を見ながら比べましょう。
通勤をなくしたい、または体の負担を大きく減らしたいですか?
在宅の仕事を候補に入れ、パソコンと部屋の準備を始めましょう。
近所の職場への転職を中心に、公的な窓口で相談しましょう。
再雇用の条件に納得できない点があるときは、調整の余地がないかを聞いてみる価値があります。週の日数や配属先など、職場の事情によっては相談に応じてもらえることもあります。調整が難しいとわかれば、それもほかの道へ進む判断の材料になります。
転職と在宅の求人では、どこを見る?
ほかの職場に移るときにまず知っておきたいのは、求人票の年齢の扱いです。パートや正職員の募集・採用で、年齢を理由に応募を制限することは、法律で原則として禁じられています[4]。ただし、60歳以上の人の雇用を後押しする目的の募集などは例外とされていて、「60歳以上の方」と書かれた求人に出会うこともあります[4]。定年後の人にとっては、むしろ応募しやすい合図になる書き方です。
転職先にも定年の決まりがあることを、忘れずに確かめましょう。たとえば定年が65歳の職場に61歳で入れば、定年までは4年です。その後に再雇用や契約の更新があるかで、働ける年数は変わります。面接では「この職場の定年と、その後の働き方の決まりを教えてください」と聞いておくと安心です。
在宅の仕事の求人では、年齢より資格と経験、研修への参加と自宅の環境が見られます。介護施設からの夜間の電話を自宅で受けるオンコールの求人(2026年10月8日に確認)では、応募に正看護師の資格と、丸5年以上の看護師の実務経験が求められていました[5]。この求人では、平日の10時から15時までの研修に出ることが必須で、仕事にはスマートフォンと、Wi-Fiなどのネット環境も要るとされていました[5]。定年前に応募するなら、研修の日に今の職場を休めるかも先に確かめておきたい点です。
よいところ
- 雨の日も冬の朝も、駅まで歩かずにすむ
- 長い臨床経験が、応募の条件として生きる
- 日数や時間帯を選べる求人もある
気をつけたいところ
- 求人の数が限られ、見つかるまで時間がかかる
- パソコンの操作や自宅の環境の準備が必要になる
- 同僚と顔を合わせる機会が減る
職場ごとの特徴や、60代で応募しやすい求人の種類は60代の看護師が応募できる求人で比べています。在宅でできる仕事の職種ごとの違いは、看護師が在宅でできる仕事で確かめられます。
4つの探し場所は、どう使い分ける?
ハローワーク
ハローワークは、国が運営する職業紹介の窓口です。相談員と話しながら探せるので、「週3日、日中だけ」「通勤は30分以内」のような条件をそのまま伝えて、一緒に求人を絞り込めます。家の近くの職場で、短い時間の仕事を探すときに頼りになる場所です。
窓口に行かなくても、インターネットで求人を検索できます。在宅勤務の看護の求人がどのくらい見つかるかや、検索のしかたはハローワークで看護師の在宅求人は探せる?で紹介しています。
都道府県ナースセンター(eナースセンター)
都道府県ナースセンターは、都道府県知事の指定を受けた看護職専門の窓口です。仕事の紹介は無料で、研修の開催や情報の提供、働き方の相談にも応じています[1]。インターネットの「eナースセンター」もナースセンターが運営する無料職業紹介のサイトで、自宅から求人を見られます[1]。看護の仕事をよく知る相談員に、体力の不安や希望の働き方まで含めて話せるのが強みです。
定年のあと、すぐには次の仕事を始めない人に関係するのが、看護師等免許保持者の届出制度です。病院などを辞めた看護職は、今住んでいる都道府県のナースセンターへの届出に努めることとされていて、手続きはインターネットの「とどけるん」でもできます。努力義務なので、届け出なくても罰則はありません[1]。このとき職業紹介も希望しておけば、情報が自動で登録され、同じIDのままeナースセンターで求人を探せます[1]。
ナースセンターに在宅勤務の求人がどのくらいあるかは、確かめた資料ではわかりませんでした。在宅の仕事も探したいときは、民間のサービスと組み合わせて使いましょう。
チェックした数:
看護師の求人サイト・人材紹介
民間の求人サイトは掲載の幅が広く、在宅の仕事や「週2日から」のような条件の細かい求人も探しやすい場所です。担当者がつく人材紹介のサービスを使えば、定年後であることや希望の働き方を伝えて、合う求人を紹介してもらえます。
人材紹介の会社が求職者に費用を求めない理由も、知っておくと安心です。職業安定法では、有料の職業紹介事業を行うには厚生労働大臣の許可が必要で、その事業者は、原則として求職者から手数料を取ってはならないとされています[6]。その会社が許可や届出を受けているかは、厚生労働省の「人材サービス総合サイト」で調べられます[7]。
検索の言葉は、「看護師」に「定年後」「60歳以上」「週2日」「短時間」「在宅勤務」などを組み合わせて、2〜3通り試すと見落としが減ります。人材紹介の担当者には、最初の連絡で「定年後の仕事を探している」「連絡はメールで」と伝えておくと、合わない紹介や電話が減ります。
知人の紹介
求人票に載る前の仕事が、人づてに回ってくることもあります。たとえば、研修会で一緒だった訪問看護ステーションの所長に「定年後は週3日くらいで働きたい」と話していたことが、半年後の誘いにつながる、といった形です。声をかける相手は、元の同僚、異動した先輩、勉強会の仲間など、看護の現場を知っている人が向いています。
知人の紹介のよさは、職場の雰囲気や、一緒に働く人の人柄を先に聞けることです。一方で、断りにくさもあります。話を聞く段階では「家族と相談してからお返事します」と一度持ち帰り、決める前に、日数・時間・給与・契約の期間を書面で受け取りましょう。口約束で始めると、受け止め方がずれたときに言い出しにくくなります。
公的な窓口(ハローワーク・ナースセンター)
- 無料で、相談員と話しながら探せる
- 地域の職場の求人を相談しやすい
- 窓口での相談は、開いている時間に合わせる
民間のサービス(求人サイト・人材紹介)
- 求職者は原則として無料で使える
- 在宅の仕事や細かい条件の求人も探しやすい
- 紹介や連絡が多くなることもある
定年の前後で慌てないための段取り
定年後の仕事探しでつまずきやすいのが、手続きの期限です。とくに、退職したあとの健康保険と、次の仕事が始まるまでの空白の期間は、前もって段取りを決めておくと慌てずにすみます。
- 1年前条件を集める
再雇用の条件を人事に確かめ、探し場所に登録して求人を見始めます。
- 半年前比べて応募する
再雇用と求人を同じ項目で比べ、気になる職場に応募します。
- 3か月前決めて伝える
道を決め、再雇用を受けない場合は職場に早めに伝えます。
- 退職日の翌日から20日以内健康保険の手続き
任意継続を選ぶなら、この期限までに手続きします(協会けんぽの場合)。
- 働かない期間があるときナースセンターへの届出
届け出るよう努めることとされています(罰則はありません)。
出典:全国健康保険協会(協会けんぽ)高知支部「退職後の健康保険加入のご案内」、厚生労働省「看護師等免許保持者の届出制度」[2][1]
退職後の健康保険について、協会けんぽの案内では、任意継続被保険者として健康保険に入り続けるには、退職日までに被保険者の期間が続けて2か月以上あり、退職日の翌日から20日以内に手続きをする(必着)必要があるとされています[2]。入り続けられるのは2年間で、保険料は退職前に給与から引かれていた保険料の2倍の額(上限あり)です[2]。健康保険組合などに入っていた人は、加入していた組合で確かめてください。
次の職場ですぐに健康保険に入るかどうかで、必要な手続きは変わります。国民健康保険に入る、家族の健康保険の扶養に入るといった選び方もあり、どれがよいかは収入や保険料で変わります。住んでいる市区町村の窓口や、加入していた健康保険で、定年の前に確かめておきましょう。
年金を受け取りながら働く場合は、在職老齢年金のしくみも関係してきます。日本年金機構によると、その基準になる支給停止調整額は、2026年4月以降65万円に引き上げられました[8]。働く日数と年金の考え方は60代の看護師に合う働き方で、計算の例と一緒に紹介しています。
モデルケース:再雇用の条件に迷い、ナースセンターで条件を整理して在宅の仕事に移ったAさん
モデルケース(架空の例)
再雇用の条件と6件の求人を並べて比べ、ナースセンターで相談して在宅の電話健康相談へ
- 0件6件再雇用の条件と見比べた求人
- 3回0回夜勤(月)
- 往復60分0分通勤の時間(1日)
このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。
成果
Aさんは60歳の定年で病院を退職し、自宅で電話健康相談に応じるパートの仕事を始めました。週3日、日中だけの勤務です。再雇用の条件と6件の求人を同じ項目で並べ、ナースセンターで相談しながら探して決めました。
Aさん:断るのは勇気がいりましたが、並べて比べてから決めたので、迷いは残りませんでした。
背景
Aさんは外科病棟で長く働き、術後の患者さんや家族からの電話の問い合わせにも応じてきました。定年の半年前に示された再雇用の条件は、週5日、同じ病棟、夜勤は月2回、契約は1年ごと。給与も時給で計算する形に変わる内容でした。
困っていたこと
夜勤を60代まで続ける自信はありませんでした。それでも、再雇用を断ったあとに働ける場所があるのかがわからず、返事の期限が近づくほど焦りが募りました。求人サイトを開いても、どの求人が60歳を過ぎた自分に向けたものなのか見分けられず、在宅の仕事をどこで探せばよいのかも見当がつきませんでした。
選んだ理由
Aさんは都道府県のナースセンターに相談に行き、相談員と一緒に条件を3つに分けました。譲れないのは夜勤がないこと。できれば週3日で、通勤もなくしたい。雇用の形にはこだわらない。この条件で、eナースセンターと求人サイトから6件を選び、再雇用の条件と同じ表に書き込んで比べました。最後に残ったのが、求人サイトで見つけた、自宅で電話健康相談に応じるパートの求人でした。術後の患者さんや家族からの電話に答えてきた経験が、そのまま生きると考えました。
Aさん:相談員さんと話して、自分が何を譲れないのかが、初めてはっきり言葉になりました。
始め方と工夫
退職日が決まると、加入していた健康保険に問い合わせ、退職後の健康保険の手続きを期限に間に合うよう済ませました。研修はオンラインで受け、使っていなかった和室に机を置いて、仕事中はふすまを閉めると家族と決めました。パソコンの文字の入力は、定年までの3か月、毎晩15分ずつ練習しました。夫は「長いあいだ夜勤お疲れさま」と言い、電話の仕事がある日は、昼の片づけを受け持っています。
Aさんの例で大切だったのは、再雇用の条件を「受けるか断るか」だけで考えず、ほかの道と同じ項目で並べたことでした。譲れない条件が1つに定まったことで、絞り込んだ求人を前に、迷わず決められています。在宅の電話健康相談の仕事の中身は、在宅の電話健康相談の看護師求人で確かめられます。
気をつけたいこと:定年後の求人探しでつまずきやすい点
定年後の求人探しは、準備をしていても思うように進まないことがあります。よくあるつまずきを4つ挙げます。
1つ目は、返事の期限に追われて決めてしまうことです。再雇用の返事の期限と、ほかの求人の選考の時期は、うまく重ならないことがあります。定年の1年前を目安に動き始め、比べる時間を確保しておきましょう。
2つ目は、一度断った再雇用に、あとから同じ条件で戻れるとは限らないことです。扱いは職場によって違います。断る前に、次の仕事の見通しを立てておくと安心です。
3つ目は、在宅の求人の少なさです。在宅の仕事は病院の求人ほど数が多くなく、出会うまでに時間がかかることがあります。在宅だけに絞らず、近所の職場の短時間の仕事も並べて探すと、空白の期間を作らずにすみます。
4つ目は、条件のあいまいさです。紹介や口約束で始めた仕事ほど、日数や給与の受け止め方がずれやすくなります。どの道を選んでも、働き始める前に条件を書面で受け取り、手元に残しておきましょう。
今日からできること
定年後の求人探しは、早く始めるほど選べる道が広がります。まずは期限を知ることから始めましょう。
- 1定年の日と期限を確かめる
定年の日と、再雇用の返事の期限を手帳に書きます。
- 2再雇用の条件を書面でもらう
日数・夜勤・部署・給与・契約の期間を確かめます。
- 3条件を3つに分ける
譲れない・できれば・こだわらない、の3段階で書き出します。
- 4探し場所を2〜3か所決める
公的な窓口を1つ、民間のサービスを1つ選び、知人にも声をかけます。
- 5健康保険の段取りを決める
退職後の健康保険をどうするか、加入している健康保険に確かめます。
よくある質問
定年後の看護師は、どこで仕事を見つけていますか?
どの窓口で仕事を見つけているかを示す公的な統計は見当たりません。探し場所は、ハローワーク、都道府県ナースセンター、求人サイトや人材紹介、知人の紹介の4つです。性質の違う2〜3か所を組み合わせると、見落としが減ります。
ナースセンターは、定年後でも相談できますか?
都道府県ナースセンターは看護職のための窓口で、無料の職業紹介に加えて、研修や情報提供、働き方の相談にも応じています[1]。定年後の働き方に迷ったときの相談先の1つになります。利用のしかたは、住んでいる都道府県のナースセンターで確かめてください。
人材紹介のサービスは、お金がかかりますか?
「60歳以上の方を募集」は、年齢による差別になりませんか?
年齢で応募を区切ることは原則として禁じられていますが、60歳以上の人の雇用を後押しする目的の募集などは、法律で例外として認められています[4]。定年後の人にとっては、応募を考えやすい求人の1つです。
再雇用を断ったら、あとから戻ることはできますか?
職場によって扱いが違うので、断る前に人事に確かめておきましょう。同じ条件で戻れるとは限らないため、次の仕事の見通しを立ててから返事をするのが安心です。
公立病院に勤めています。定年前に在宅の仕事を試せますか?
地方公務員にあたる場合、報酬を得てほかの仕事に就くには、任命権者の許可が必要と地方公務員法で定められています(非常勤職員の一部などを除く)[9]。許可の基準は自治体ごとに違うので、勤め先の人事に確かめてください。民間の病院なら、就業規則の副業の決まりを確かめます。くわしくは看護師の副業が禁止される理由をご覧ください。
退職したあとの健康保険は、どうすればいいですか?
協会けんぽの場合、任意継続で入り続けるには、退職日の翌日から20日以内の手続きが必要で、入り続けられるのは2年間です[2]。国民健康保険や家族の扶養に入る選び方もあるので、加入していた健康保険や市区町村の窓口で、定年の前に確かめておきましょう。
年金をもらいながら、定年後も働いて大丈夫ですか?
働くこと自体に問題はありません。ただ、厚生年金に入って働く場合などは、在職老齢年金のしくみで年金の月額が調整されることがあります。調整の基準になる支給停止調整額は、2026年4月以降65万円です[8]。自分の働き方でどうなるかは、年金事務所に候補の働き方を伝えて確かめてください。
まとめ
定年後の看護師求人は、ハローワーク、都道府県ナースセンター、求人サイトや人材紹介、知人の紹介の4か所で探せます。再雇用・転職・在宅の3つの道を同じ項目で並べ、性質の違う窓口を2〜3か所組み合わせると、自分に合う求人に出会いやすくなります。
- 再雇用の条件は書面で受け取り、更新の上限と変更の範囲まで読む
- 公的な窓口と民間のサービスを1つずつ使い、知人にも声をかける
- 退職後の健康保険は、20日以内などの期限を定年の前に確かめる[2]
定年は、看護師としての経験が終わる日ではありません。再雇用の条件の読み方や探し場所の選び方で迷ったら、ひとりで抱えずに、LINEか下のフォームから声をかけてください。