在宅ワークのトラブルの相談先|お金・契約・働き方の困りごと別

業務委託で受けた在宅の仕事の報酬が、約束の日を過ぎても振り込まれない。問い合わせのメールを送っても、返事がない。1週間、2週間と待つうちに、「契約書をきちんと交わさなかった自分が悪いのかも」「看護師がこんなことで相談していいのかな」と、ためらいばかりがふくらんでいく。

在宅ワークの困りごとは、病院で働いていたときとは種類が違います。近くに上司や事務の担当者がいるとは限らず、相手の会社の人と一度も顔を合わせたことがない、ということもあります。困ったときに誰に聞けばいいのかが見えにくいのは、在宅の働き方ならではの難しさです。

公的な相談窓口は、困りごとの種類ごとに用意されています。ただ、窓口がいくつもあるぶん、自分の困りごとがどこに当たるのかで迷いやすいのも事実です。

ここでは、在宅ワークの困りごとを、お金のトラブル、業務委託の報酬や契約、雇われて働く職場の問題、心のつらさに分けて、相談先と受付の時間、相談の前に整理しておくことを順にまとめます。

在宅ワークで困ったら、どこに相談すればいい?

在宅ワークで困ったときの相談先は、困りごとの種類によって変わります。お金を払った、または払うように言われている、詐欺かもしれないときは、消費者ホットライン「188(いやや!)」や警察相談専用電話「#9110」が案内されています[1]。業務委託の報酬や契約のトラブルはフリーランス・トラブル110番[2]、雇われて働く職場の問題は総合労働相談コーナー[3]が入り口です。

困りごと別の相談先の早見表
困りごと主な相談先相談の方法
お金を払った・詐欺かもしれない消費者ホットライン188・警察相談専用電話#9110電話
業務委託の報酬・契約のトラブルフリーランス・トラブル110番電話・メール・Web
雇われて働く職場の問題総合労働相談コーナー面談・電話
働くうえでの心のつらさこころの耳電話・SNS・メール

出典:独立行政法人国民生活センター「スキマ時間に気軽に稼げる等とうたう副業トラブル!-簡単なタスクを行う副業でお金を払う??詐欺に騙されないで-」、フリーランス・トラブル110番(厚生労働省委託事業・第二東京弁護士会運営)「フリーランス・トラブル110番(公式サイト)」、厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」、厚生労働省(こころの耳)「こころの耳 相談窓口(働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト)」[1][2][3][4]

窓口の受付時間や相談の方法は、変わることがあります。この記事の内容は2026年10月8日に確かめた時点のものなので、使う前に公式のページで確かめてください。

迷ったときは、「お金を払ったか」「業務委託か、雇われているか」の2つを先に考えると、入り口がしぼれます。詐欺の手口や、お金を求められたときの対処は別の記事でくわしく取り上げているので、この記事では、窓口の選び方と相談の前の準備を中心に進めます。

最初に分ける:雇われて働いているか、業務委託か

相談先を選ぶときに、最初に確かめたいのが、自分が雇われて働いているのか、業務委託で働いているのかです。働き方によって関わる法律が違い、窓口も変わるからです。

雇われて働く人(正社員・パート・アルバイトなど)には、テレワークをしていても、労働基準法や最低賃金法などの労働基準関係法令が適用されます[5]。職場の困りごとは、総合労働相談コーナーが受け付けています[3]。

業務委託で働く人の取引には、フリーランス・事業者間取引適正化等法(フリーランス法)が関わります。令和6年11月1日に施行されたこの法律は、業務委託の相手方である事業者で、従業員を使用しないものを「特定受託事業者」(フリーランス)としています[6]。取引のトラブルの相談先は、フリーランス・トラブル110番です[2]。

雇われて働く場合と、業務委託で働く場合

雇われて働く(パート・正社員など)

  • 労働基準法などの労働の法律が関わる
  • 条件は労働条件通知書や雇用契約書で確かめる
  • 職場の困りごとは総合労働相談コーナーへ

業務委託で働く(フリーランス)

  • フリーランス法が関わる
  • 条件は業務委託契約書や発注のメールで確かめる
  • 取引の困りごとはフリーランス・トラブル110番へ

自分がどちらか分からないときは、契約書や求人票の「雇用形態」「契約の種類」の欄を見ます。「パート」「アルバイト」「正社員」「契約社員」なら雇われて働く形、「業務委託」「請負」「委任」と書かれていれば業務委託の形です。それでも迷うときは、契約書を手元に置いて、どちらかの窓口に聞いてみましょう。雇用と業務委託の違いは、看護師の業務委託とは?雇用との違いでくわしく説明しています。

どの窓口から始めるか迷ったら、次の順番で考えてみてください。

どの窓口から相談するか迷ったとき

お金を払った、または払うように言われていますか?

はい

まず消費者ホットライン188に相談します。脅されているときは警察相談専用電話#9110へ。

いいえ

次の質問へ進みます。

仕事の契約は、業務委託(フリーランス)ですか?

はい

報酬や契約のトラブルは、フリーランス・トラブル110番に相談します。

いいえ

雇われて働く職場の問題は、総合労働相談コーナーに相談します。

気持ちがつらく、眠りや食欲にも響いていますか?

はい

こころの耳に相談し、変化が続くときは医療機関も受診しましょう。

いいえ

記録を整理してから、選んだ窓口に相談します。

お金を払った・払えと言われたときは?

お金を払ってしまった、または払うように言われているときは、消費者ホットライン「188」か警察相談専用電話「#9110」に相談します[1]。国民生活センターは、お金を稼ぐはずが振り込みを求められたら、消費生活センター等に相談するよう呼びかけています[1]。

在宅ワークの募集の中には、仕事を始める前に、教材や機器、登録料などのお金を求めるものがあります。「仕事を提供するので収入が得られる」という口実で誘い、仕事に必要だとして商品などを売ってお金を負担させる取引は、特定商取引法の「業務提供誘引販売取引」にあたります[7]。この取引では、法律で定める書面を受け取った日から数えて20日以内なら、クーリング・オフ(契約の解除)ができます[7]。使えるかどうかは取引の内容で変わるので、日数が過ぎる前に相談してください。

払ってしまったときの動き方や、クーリング・オフの日数の数え方は、在宅ワークで初期費用を求められたらにまとめています。よくある手口は、在宅ワーク詐欺の手口で紹介しています。

お金を求める相手によって、確かめる先が違う

お金を求めてくる相手は、副業の勧誘だけではありません。在宅の仕事を紹介すると言う会社や、求人サイトのような顔をした相手から求められることもあります。求められたお金の種類ごとに、相談・確認の先を整理しました。

お金を求められた場面と、相談・確認の先
求められたお金名目の例相談・確認の先
稼ぐための振り込み報酬を受け取るための手数料188・#9110
仕事に必要という商品の代金教材・機器・研修の費用188(クーリング・オフの相談)
仕事を紹介する手数料登録料・紹介料人材サービス総合サイトで許可を確かめる

出典:独立行政法人国民生活センター「スキマ時間に気軽に稼げる等とうたう副業トラブル!-簡単なタスクを行う副業でお金を払う??詐欺に騙されないで-」、消費者庁「特定商取引法ガイド「業務提供誘引販売取引」」、e-Gov法令検索(デジタル庁)「職業安定法(昭和22年法律第141号)第30条・第32条の3」、厚生労働省職業安定局「人材サービス総合サイト(トップページ)」[1][7][8][9]

職業安定法は、有料の職業紹介事業を行う者は厚生労働大臣の許可を受けなければならないと定めています[8]。また、有料職業紹介事業者は、原則として求職者から手数料を取ってはならないとされています(例外は厚生労働省令で定める場合)[8]。看護師の転職支援のサービスを、求職者が原則として無料で使えるのは、この決まりがあるためです。

紹介すると言ってお金を求める相手が、許可を受けた事業者かどうかは、厚生労働省職業安定局の「人材サービス総合サイト」で、職業紹介事業や労働者派遣事業の許可・届出の状況を調べられます[9]。調べて見つからない、説明に納得できない、というときは、お金を払う前に手を止めましょう。

業務委託の報酬が払われない・減らされたときは?

業務委託の報酬が払われない、一方的に減らされた、といった取引のトラブルは、フリーランス・トラブル110番に相談できます。厚生労働省から第二東京弁護士会が受託して運営する窓口で、フリーランスが発注事業者などとの取引上のトラブルについて、弁護士に無料で相談できます[2]。

電話は0120-532-110で、受付は9:30〜16:30(土日祝日を除く)です[2]。問い合わせフォームからのメール相談(通常3〜4営業日内に返信)や、完全予約制のWeb(ビデオ通話)相談もあり、窓口への直接の来所には対応していません[2]。和解あっせんの手続も無料とされています[2]。

相談の前に知っておきたいのが、フリーランス法で発注事業者が守ることです。主なものに、取引条件の明示、給付を受け取った日から60日以内の報酬支払期日の設定と支払い、受領拒否・報酬の減額などの禁止、継続的な業務委託を途中でやめるときなどの30日前までの予告があります[10]。

ただし、どの義務が当てはまるかは、取引によって違います。受領拒否や報酬の減額などの禁止は1か月以上の業務委託が対象で、途中でやめるときなどの30日前までの予告は6か月以上の業務委託が対象です[11]。相手が従業員を使っている事業者かどうかでも、当てはまる義務が変わります[10]。

業務委託やお金のトラブルで覚えておきたい日数
60日以内報酬の支払期日(給付を受け取った日から)フリーランス法
30日前まで継続的な委託を途中でやめるときなどの予告6か月以上の委託が対象
20日以内クーリング・オフ(書面を受け取った日から)業務提供誘引販売取引

出典:厚生労働省 雇用環境・均等局「特定受託事業者の就業環境の整備に関する検討会 第1回 資料」、内閣官房・公正取引委員会・中小企業庁・厚生労働省「フリーランス・事業者間取引適正化等法 パンフレット(パンフレットNo.7)」、消費者庁「特定商取引法ガイド「業務提供誘引販売取引」」[10][11][7]

自分の取引にどの決まりが当てはまるかは、一人で判断しきらなくて大丈夫です。契約書ややりとりの記録を手元に置いて、弁護士に聞きながら整理していきましょう。契約の段階で確かめておきたいことは、業務委託の看護師が契約で確かめることにまとめています。

雇われて働く職場で困ったときは?

パートや正社員として雇われて在宅で働いていて、職場で困ったことがあるときは、総合労働相談コーナーに相談できます。各都道府県労働局や全国の労働基準監督署内などの378か所に設けられ、解雇、雇止め、配置転換、賃金の引下げ、募集・採用、いじめ・嫌がらせ、パワハラなど、あらゆる分野の労働問題について、専門の相談員が面談または電話で対応します[3]。予約不要・無料で、労働者と事業主のどちらからの相談も受け付けています[3]。

土・日・祝日・年末年始(12月29日〜1月3日)は閉庁で、開設時間は場所によって違います[3]。専門の相談員が常にいるとは限らないので、訪ねる前に電話で確かめておくと安心です。

テレワークでも、労働基準法などの労働基準関係法令は同じように適用されます[5]。在宅勤務ならではの困りごとも、労働の問題として相談できます。たとえば、次のようなことです。

在宅で雇われて働くときの困りごとの例
困りごと例まず確かめるもの
賃金研修の時間の賃金が払われない労働条件通知書・給与明細
働く時間待機の時間が、働いた時間に入っていない勤怠の記録・シフト表
契約更新しないと急に言われた契約書・更新の記録
人間関係チャットで上司から強い言葉が続くやりとりの画面
費用通信費の扱いが、入社前の説明と違う就業規則・入社時の説明

編集部まとめ

「在宅だから仕方ない」と我慢する前に、記録をそろえて相談してみましょう。総合労働相談コーナーは、法令違反の疑いがある場合には、労働基準監督署などの担当の部署に取り次ぐとされています[3]。

心がつらいときや、平日の昼に電話できないときは?

働くうえでの心のつらさは、厚生労働省の「こころの耳」に、電話・SNS・メールで相談できます[4]。働く人やその家族などからの相談を、匿名・無料で受け付けています(利用規約への同意が必要)[4]。お金や契約の問題で気持ちが追い詰められているときは、問題の相談と並行して、気持ちの相談先も持っておきましょう。

窓口ごとに、受け付けている時間は違います。家族が寝たあとや、仕事のない週末にしか電話できない人もいるでしょう。確かめた時点の受付時間を、1日の中に並べてみました。

相談窓口の受付時間(2026年10月8日に確認)
フリーランス・トラブル110番(電話・平日)9:30〜16:30
こころの耳(電話・SNS・平日)17:00〜22:00
こころの耳(電話・SNS・土日)10:00〜16:00

出典:フリーランス・トラブル110番(厚生労働省委託事業・第二東京弁護士会運営)「フリーランス・トラブル110番(公式サイト)」、厚生労働省(こころの耳)「こころの耳 相談窓口(働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト)」[2][4]

こころの耳の受付の締め切りは、電話が平日21:50・土日15:50、SNSが平日21:30・土日15:30で、祝日・振替休日・年末年始(12月29日〜1月3日)は除かれます[4]。メール相談は24時間受け付けで、1週間以内に返信するとされています[4]。フリーランス・トラブル110番も、問い合わせフォームからのメール相談を受け付けています[2]。電話の時間に間に合わないときは、まずメールで送っておくのも1つの方法です。

税金のことは税務署、年金や社会保険のことは年金事務所というように、制度ごとの窓口もあります。副業の確定申告の手続きで迷っているなら、税務署が相談先です。

相談の前に、何を整理しておけばいい?

相談の前には、記録をそろえ、起きたことを時系列のメモにしておくと、短い時間でも話が伝わりやすくなります。相談員や弁護士は、話した内容と記録をもとに状況を考えます。記憶だけで話すと、肝心の日付や金額があいまいになりがちです。

相談の前にそろえるもの

チェックした数:

記録がそろったら、起きたことを時系列のメモにまとめます。1つの出来事を1行にして、日付・相手と方法・内容・残っている記録を並べると、相談員にも自分にも全体が見渡せます。

時系列のメモの例(業務委託の報酬が払われない場合)
日付相手・方法内容残っている記録
4月1日担当者・チャット報酬と支払日の条件を受け取るチャットの画面
5月1日自分・メール4月分の請求書を送る送ったメール
5月31日―支払日を過ぎても入金がない通帳の記録
6月3日自分・メール支払いを問い合わせる送ったメール
6月10日―返事がないまま1週間たつ―

編集部まとめ

メモには、気持ちではなく事実を書きます。「ひどい対応だった」ではなく、「6月3日に送ったメールに、6月10日の時点で返事がない」と書く。そのほうが、相談員にも状況が正確に伝わります。

相談するときは、聞きたいことを3つまでに絞って書いておくと、時間内に必要な答えを得やすくなります。相談のあとは、教わったことと次にすることを、その日のうちにメモしておきましょう。

モデルケース:業務委託の報酬が払われず、相談窓口で手順を教わったIさん

モデルケース(架空の例)

2か月分の報酬が払われなかったIさん。窓口で手順を教わって書面で催促し、3週間後に全額が振り込まれた

  • 2か月分・約4万8千円0円未払いの報酬
  • 0種類3種類相談の前に手元にそろえた記録
  • 0件2件条件を書面で確かめてから受けた仕事

このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。

成果

Iさんは、2か月分払われていなかった業務委託の報酬について、フリーランス・トラブル110番で手順を教わり、書面で支払いを催促しました。3週間後に全額が振り込まれ、いまは条件を書面で確かめてから仕事を受けています。

Iさん:一人で悩んでいた1か月半が、もったいなかったと思います。相談したら、やることが3つに絞れました。

背景

Iさんは、病院の外来でパートとして週3日働いています。空いた時間を生かそうと、知人の紹介で、健康アプリのチャット相談に回答する業務委託の仕事を始めました。月に2万4千円ほどの報酬で、外来の仕事とも両立できていました。

困っていたこと

報酬と支払日は、担当者とのチャットで決めただけでした。2か月続けて支払日に振り込みがなく、メールで問い合わせても返事がありません。「契約書を作らなかった自分も悪い」「看護師がこんなことで相談していいのか」と迷ううちに、1か月半がたっていました。

選んだ理由

業務委託の取引のトラブルを、弁護士に無料で相談できる窓口があると知り、Iさんは外来の昼休みに電話しました。弁護士は、チャットで決めた条件も大事な記録になることを伝え、記録の集め方と、期限をつけて書面で催促する手順を示しました。支払いがないときに使える手続きの説明も受け、Iさんは次にすることがはっきりしました。

始め方と工夫

Iさんはその晩、チャットの画面、請求書の控え、回答した件数の記録を集め、時系列のメモを1枚にまとめました。そのうえで、支払いの期限を書いた催促のメールを送り、送った記録を保存しました。1週間後に担当者から返事があり、社内の手続きが止まっていたという説明とともに、3週間後に全額が振り込まれました。いまは新しい仕事を受ける前に、報酬・支払日・仕事の範囲を書面で確かめています。その後に受けた2件の仕事も、条件をメールで受け取ってから始めました。

Iさんが動けたのは、窓口に電話したことで、何から手をつければいいかが3つに絞れたからでした。相談は、問題を誰かに解決してもらうためだけでなく、自分のすることを整理するためにも使えます。ただし、いつもIさんのように支払いを受けられるとは限りません。相手の事情によっては時間がかかったり、別の手続きが必要になったりすることもあります。

気をつけたいこと:相談先にできること・できないこと

相談窓口は心強い味方ですが、何でも代わりにしてくれるわけではありません。できることと限界を知っておくと、期待とのずれが減ります。

1つ目は、窓口は助言や手続きの案内をする場所で、相手に支払いを命じたり、払ったお金を取り戻したりしてくれるとは限らないことです。詐欺の被害では、払ったお金が戻らないこともあります。だからこそ、払う前に止まることと、払ってしまったら早く相談することが大切です。

2つ目は、助言は話した内容をもとにしたものだということです。記録が足りなかったり、事実があいまいだったりすると、助言も一般的なものにとどまります。相談の前の整理が大切なのは、このためです。

3つ目は、相談のあとの「二度目の勧誘」です。相談したあとに、知らない相手から「被害を取り戻せる」「代わりに交渉する」といった連絡が来たら、その場で返事をせず、お金も払わないでください。最初に相談した窓口に、もう一度確かめましょう。

4つ目は、受付の時間や方法に限りがあることです。電話の時間に合わせられないときは、メールでの相談を組み合わせたり、記録をまとめて短い時間で話せるようにしたりと、準備で補いましょう。

相手が話し合いに応じない、脅すような言葉を使う、お金を求め続ける、というときは、一人で交渉を続けないでください。怪しい募集を最初に見分けるポイントは、在宅ワークが怪しいか見分ける方法にまとめています。

今日からできること

トラブルは、起きてから慌てるより、起きる前の備えで小さくできます。いまの仕事に問題がなくても、次のことを済ませておきましょう。

今日からできる、トラブルへの備え
  1. 1契約の形を確かめる

    自分の仕事が雇用か業務委託かを、契約書や求人票で確かめます。

  2. 2条件を書面で残す

    報酬・支払日・仕事の範囲が、メールや書面に残っているか見直します。

  3. 3やりとりを保存する

    チャットやメールの大事な画面を、日付がわかる形で保存します。

  4. 4窓口の時間を控える

    窓口の受付時間を、公式のページで確かめてメモします。

  5. 5迷ったら早めに相談する

    日数に限りのある決まりもあるので、何週間も一人で悩まないようにします。

在宅ワークを始める前の準備から働き始めるまでの流れは、看護師の在宅ワークの始め方ガイドにまとめています。

よくある質問

相談するのに、お金はかかりますか?

フリーランス・トラブル110番は弁護士に無料で相談でき[2]、総合労働相談コーナーも予約不要・無料です[3]。こころの耳も匿名・無料で利用できます[4]。電話をかけるときの通話料の扱いは窓口によって違うことがあるので、公式のページで確かめてください。

業務委託か雇用か、自分ではわかりません。どこに相談すればいいですか?

まず契約書や求人票の「雇用形態」「契約の種類」の欄を確かめましょう。それでも迷うときは、契約書を手元に置いて、総合労働相談コーナーかフリーランス・トラブル110番に聞いてみてください。総合労働相談コーナーは、あらゆる分野の労働問題の相談を受け付けています[3]。

報酬の支払いが遅れています。いつまで待てばいいですか?

まず、契約やメールで決めた支払日を確かめます。フリーランス法では、発注事業者は給付を受け取った日から60日以内の報酬支払期日を決めて支払うこととされていますが[10]、相手や取引によって当てはまる決まりが違います。支払日を過ぎたら、記録をそろえて早めに相談しましょう。

詐欺かもしれない相手に、個人情報を伝えてしまいました。

それ以上の情報やお金を渡さず、やりとりの記録を保存して、消費者ホットライン188や警察相談専用電話#9110に相談してください[1]。応募の段階で出してよい情報の目安は、在宅の仕事の応募で個人情報を求められたらにまとめています。

相談したことは、相手の会社に伝わりますか?

相談の内容を相手に伝えるかどうかは、相談の進め方によって違います。心配なときは、相談の最初に「相手に連絡が行くことはありますか」と窓口に確かめましょう。こころの耳のように、匿名で相談できる窓口もあります[4]。

夜や土日にしか相談できません。

こころの耳は、電話とSNSで平日17:00〜22:00と土日10:00〜16:00に相談を受け付けています(祝日・振替休日・年末年始を除く)[4]。フリーランス・トラブル110番の電話は平日の昼間ですが、問い合わせフォームからのメール相談もあります[2]。

まとめ

在宅ワークの困りごとは、種類によって相談先が変わります。最初に「雇われて働いているか、業務委託か」を確かめ、お金のトラブル、取引のトラブル、職場の問題、心のつらさのどれに当たるかを考えると、窓口を選びやすくなります。

  • お金を払った・払えと言われた:消費者ホットライン188、警察相談専用電話#9110
  • 業務委託の報酬や契約:フリーランス・トラブル110番
  • 雇われて働く職場の問題:総合労働相談コーナー
  • 働くうえでの心のつらさ:こころの耳
  • 相談の前に、記録をそろえて時系列のメモにする

一人で何週間も悩む前に、まず窓口に連絡を1本入れてみてください。在宅の仕事選びや求人の読み方で迷ったときは、LINEやフォームからも気軽に相談できます。

zaitakuwork

ほいくの相談室 編集部。保育士の方からの相談で多く聞かれる悩みをもとに、公的な資料で確認できる情報をまとめています。