がんのことを相談できる場所は、国や病院が用意している公的な窓口、同じ病気の人や家族が集まる患者会・家族会、そして民間の相談窓口の3つに大きく分けられます。どこにするか決められないときの1か所目は、全国のがん診療連携拠点病院などに置かれている「がん相談支援センター」です。ご本人だけでなくご家族も、その病院に通っていない人も、無料で、名前を言わずに相談できます。
ただし、受付時間も、電話に出る人も、得意な話題も、窓口ごとに違います。この記事では、主な相談先を「ご本人」「ご家族」「夜」「お金・仕事」の4つの軸で一枚にまとめ、今日かける1つ目を選ぶための分かれ道、民間の窓口を使う前に確かめたいこと、電話の前に手元に置いておくメモまで整理しました。掲載した番号と受付時間は、2026年10月24日に各窓口の公式ページで確かめたものです。変わることもあるので、かける前にもう一度、公式ページを開いてみてください。
相談先の一覧を探して、このページにたどり着いた方へ
- 「がん 相談窓口」で調べたら、病院も学会もNPOも民間も混ざって出てきて、どれが何なのか見分けがつかない。
- 無料なのか、家族でも使えるのか、今日つながるのか。ひとつずつ確かめる気力が、もう残っていない。
- 何枚もタブを開いたまま夜が更けて、結局どこにもかけられずにいる。
がんのことを相談できる窓口やサイトを、公的なものも含めて一覧で教えてもらえますか?
主な相談先は、がん相談支援センター、がん情報サービスサポートセンター、こころの相談電話、病院の医療ソーシャルワーカー、地域包括支援センター、患者会・家族会、民間の相談窓口です。最初の1か所には、がん相談支援センターが向いています。
このうち、がんを専門に扱う公的な相談先は最初の2つです。気持ちがつらいとき、お金や介護のことを話したいときは、がん専門ではない窓口のほうが合う場面もあります。下の図は、相談先を「どんな悩みを持ち込めるか」でつないだ地図です。
がんのことで相談したいあなた
- がん相談支援センター治療、療養、お金、仕事、家族のこと。通院先でなくても無料・匿名
- がん情報サービスサポートセンターどこに何を聞けばいいか分からないとき。平日10時〜15時
- こころの相談電話眠れない、気持ちが沈む。よりそいホットラインは24時間
- 病院の医療ソーシャルワーカー医療費、入退院、療養の場所、使える行政サービス
- 地域包括支援センター介護保険の相談や、家で介護する家族の相談
- 患者会・家族会同じ立場の人の経験を聞き、気持ちを分かち合う
- 民間の相談窓口運営元ごとに内容が違う。仕組みを確かめてから使う
検索で「相談できるサイト」と打ったとき、出てくるサイトには2つの種類が混ざっています。ひとつは、国立がん研究センターの「がん情報サービス」のように、病気や制度を読んで調べるためのサイト。もうひとつは、チャットやLINE、申し込みフォームを通して、実際に人とつながるためのサイトです。読むだけでは不安が消えないなら、探しているのは後者かもしれません。以下、それぞれの窓口を順に紹介します。
がん相談支援センター:迷ったときの1か所目
全国のがん診療連携拠点病院、小児がん拠点病院、地域がん診療病院に置かれている、がんの相談窓口です。患者さんとご家族はもちろん、その病院に通っていない人も、無料・匿名で利用できます。相談は主に面談か電話で、話した内容が相談した人の同意なく担当医などに伝わることはありません。病院によっては「医療相談室」など別の名前で案内されています。近くのセンターは、がん情報サービスの「相談支援センターを探す」で地域から探せます。受付時間はセンターごとに違うので、検索結果の案内で確かめてください。治療を担当医の代わりに決める場所ではありませんが、「先生に何をどう聞けばいいか分からない」という相談を持ち込むことはできます。
がん情報サービスサポートセンター:どこに聞けばいいか分からないとき
国立がん研究センターの電話相談窓口で、2026年も受付が続いています。番号は0570-02-3410(ナビダイヤル)で、携帯電話のかけ放題などを使っている人向けに、同じ窓口につながる03-6706-7797もあります。受付は平日10時〜15時(土日祝日・年末年始を除く)。相談そのものは無料で、かかるのは通話料だけです。匿名で相談でき、原則として1日1回20分以内。文字で相談したい人向けのチャット窓口も2026年5月に開かれ、こちらは平日の12時〜15時に受け付けています。混み合う時間帯はつながりにくいことがあります。
こころの相談電話:眠れない、気持ちが沈むとき
がん専門ではありませんが、気持ちのつらさを受け止める電話相談があります。よりそいホットライン(一般社団法人社会的包摂サポートセンター。厚生労働省の補助金事業)は0120-279-338で、24時間・無料です。福島県内からかけるときの番号は0120-279-226、050のIP電話を使っている場合の番号は050-3655-0279です。こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556、ナビダイヤル)は、かけた場所の都道府県や政令指定都市が行う公的な相談機関につながります。曜日と時間は地域によって異なり、通話料がかかります。かけ放題や通話割引は使えず、050のIP電話からはかけられません。SNSで相談できる窓口は、厚生労働省のサイト「まもろうよ こころ」にまとまっています。
病院の医療ソーシャルワーカー:お金や療養の場所のこと
病院などで、社会福祉の立場から患者さんや家族の経済的・心理的・社会的な困りごとの解決を手伝う専門職です。療養中の不安、入退院や療養する場所の変化、使える行政サービスの相談に応じます。相談室の名前は病院ごとに違うため、受付や病棟で「お金のことを相談できる部署はどこですか」と尋ねるのが早道です。
地域包括支援センター:介護が始まりそうなとき
市町村が設置する窓口で、保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員などが、地域の高齢者や家族介護者の相談を早い段階から受け、必要なサービスにつなげます。介護保険を使いたいときの最初の相談先にもなります。40〜64歳の方は、市区町村の介護保険の窓口か地域包括支援センターに相談します。
お子さんのがんの相談先
小児がん拠点病院(2023年4月現在15か所)のがん相談支援センターでは、その病院にかかっていなくても、無料で、電話でも相談できます。公益財団法人がんの子どもを守る会では、小児がん専門のソーシャルワーカーが相談に応じています(東京03-5825-6312/大阪06-6263-2666、平日10時〜17時、年末年始を除く)。
ご本人・ご家族・夜・お金と仕事、どの軸で選べばいい?
相談したいのが「ご本人のこと」か「家族である自分のこと」か、話したいのが「昼」か「夜」か、中身が「病気や気持ち」か「お金・仕事」か。この3点を決めると、候補は1つか2つに絞れます。
下の表は、よくある組み合わせごとに、まず向く相談先と、あわせて使える先を並べたものです。表の左の列から、今の自分にいちばん近い行を1つだけ選んでください。
| こんなとき | まず向く相談先 | あわせて使える先 |
|---|---|---|
| ご本人として、治療や暮らしの不安を話したい | がん相談支援センター | サポートセンター、民間の窓口 |
| ご家族として、接し方や自分のつらさを話したい | がん相談支援センター(家族も利用できる) | 地域包括支援センター(介護している場合)、民間の窓口 |
| 夜に、今すぐ誰かと話したい | よりそいホットライン(24時間) | 夜に受け付けて翌朝返事をする民間の窓口 |
| お金・仕事のことを相談したい | 医療ソーシャルワーカー、がん相談支援センター | 加入している健康保険、勤務先の人事 |
| 気持ちの落ち込みが続く | 主治医、がん相談支援センター | こころの健康相談統一ダイヤル |
ご本人の方は、治療のことと暮らしのことが頭の中で絡まりやすいものです。がん相談支援センターは両方を扱えるので、「何から相談すればいいかも分からない」とそのまま言って大丈夫です。仕事の相談も、正社員かどうかといった働き方に関係なくがん相談支援センターででき、病院によっては両立支援コーディネーターという支援役もいます。
ご家族の方は、相談の主語を自分にしていいのかで迷うかもしれません。がん相談支援センターは家族の相談も受ける窓口で、本人が一緒でなくても使えます。家族の立場ならではの悩みごとの向き先は、[gk_link to=”post:family-consultation-sites-compared”]家族が相談できる窓口と本人向けとの違い[/gk_link]で詳しく整理しています。
夜は、今すぐ人と話せる先が限られます。この記事で確かめた範囲では、夜中にも人が出る無料の電話はよりそいホットラインです。民間の窓口には、夜は受け付けだけをして翌朝に返事をする形のところがあり、それぞれの違いは[gk_link to=”post:night-consultation-sites-and-lines”]夜間に相談できるサイトと電話窓口[/gk_link]にまとめました。
お金のことは、制度の名前を知らなくても相談できます。たとえば医療費の自己負担の上限を決める高額療養費制度は、2026年8月から上限額の見直しと年間上限の新設が行われました。上限額は、医療を受けるご本人が加入している健康保険に確かめるのが確実です。
[gk_cta_mid title=”どこにかけるか、1つに絞るお手伝いをします”]状況をひとことお送りいただければ、担当がお電話で、この一覧のどこに最初に連絡するかを一緒に決めます。相談室で受けられない話は、受けられる窓口をお伝えします。[/gk_cta_mid]患者会・家族会は、公的な窓口と何が違う?
患者会・家族会は、同じ病気や同じ立場を経験した人どうしが、話を聞き合い、暮らしの工夫を分け合う場です。専門職が答える窓口とは役割が違い、「自分だけではない」と感じたいときに向いています。
病気の種類ごとの会、地域の会、若い世代の会などがあり、病院の中で開かれる「患者サロン」のような集まりもあります。探すときは、通っている病院や近くのがん相談支援センターで「この近くに、患者会や家族会はありますか」と聞いてみてください。インターネット上の集まりを使うときは、運営している団体がはっきりしているか、特定の治療法や商品を勧めていないかを確かめ、病院名や住所などは書きすぎないようにします。
もうひとつ覚えておきたいのは、会で聞いた体験は、その人の経過だということです。治療の選び方や見通しは人によって大きく違います。誰かの話で不安がふくらんだときは、その話を主治医やがん相談支援センターに持っていき、「自分の場合はどうか」を確かめると、気持ちが落ち着きやすくなります。
専門の窓口で得られること
- 制度や病気の一般的な情報を、1対1で聞ける
- 相談先や手続きの順番を一緒に整理できる
- 匿名のまま話せる窓口もある
患者会・家族会で得られること
- 同じ立場の人の工夫や経験を聞ける
- 「自分だけではない」と感じられる
- 続けて顔を合わせる仲間ができることもある
民間の相談窓口を使うときは、何を確かめればいい?
運営している会社や団体、費用、医療の判断をするかどうか、そしてどこからお金を得ているか。この4点が公開されているかを確かめてから使うと、あとで戸惑わずに済みます。
民間の窓口には、公的な窓口にはない時間帯や話し方で受けてくれるところがある一方、仕組みは運営元ごとにまったく違います。電話番号やメールアドレスを書き込む前に、次の項目をサイトの中で探してみてください。
- 運営している会社・団体の名前と所在地が書かれているか
- 相談にお金がかかるか、かかるなら事前に分かるか
- 診断や余命の予測をしない、と明記しているか
- 紹介手数料など、運営のお金の流れを開示しているか
- 書いた電話番号や相談内容を何に使うか、書かれているか
- 断っても費用がかからないか
がんと家族の相談室も、民間の窓口のひとつです。運営元はスキマグループ合同会社という会社で、医療機関でも葬儀社でもありません。相談は無料で、診断や余命の予測はしません。できることは4つあります。1つ目は、評価も助言もせずに話を聞く20分で、ご希望があれば記録も残しません。2つ目は、先生の言葉の一般的な意味をお伝えし、次の診察で聞く質問を3つにまとめてお送りすること。3つ目は、遠方の家族を呼ぶか、泊まるか、会社に何と言うか、お金の見通しといった今夜の判断を一緒に整理すること。4つ目は、ご希望とご同意がある分だけ、その先の相談先へ橋渡しすることです。
お金の流れも書いておきます。ご家族を介護・終活・葬儀・相続・遺品整理・お墓の専門サービスにご紹介した場合、提携事業者から紹介手数料を受け取ることがあり、このことは運営者情報で開示しています。医療機関や士業からは紹介料を受け取りません。事業者を1社だけ勧めることも、社名をサイトに出すこともしません。お断りいただいても費用はかかりません。
電話は050-1720-6000です。平日の9時〜18時にかけていただくと、担当が名前を名乗って直接お話を伺います。それ以外の時間は自動音声でお受けし、翌朝9時までに担当からお電話を折り返します。LINEは無料・匿名で、夜に届いたものは翌朝いちばんに読んでお返事します。
今日かける1つ目は、どうやって決める?
まず「体の急な変化があるか」、次に「今の時間に開いているか」、最後に「何を話したいか」の順で考えると、1つ目が決まります。全部の窓口を比べ終えてからかける必要はありません。
下の分かれ道を、上から順にたどってみてください。どの答えにも正解・不正解はなく、今の状況に近いほうを選べば十分です。
Q1息苦しさや強い痛み、意識の変化など、体の急な変化がありますか
はい主治医・病棟・訪問看護へ連絡する。命に関わると感じたら119番
いいえ次の質問へ進む
Q2今は平日の日中ですか
はい近くのがん相談支援センター、またはがん情報サービスサポートセンターへ
いいえ今すぐ話したいならよりそいホットライン。朝まで待てるなら、夜に受け付ける窓口に一言残す
Q3話したいのは、病気のことより気持ちのことですか
はいこころの相談電話や、ただ聞いてくれる窓口へ
いいえがん相談支援センターで、治療・お金・仕事のどれから手をつけるかを整理する
場面に当てはめてみます。平日の昼休みに会社の外で15分だけ時間がとれるなら、その15分はがん相談支援センターかサポートセンターに使うのが向いています。診察の帰りでまだ病院の中にいるなら、院内にがん相談支援センターがあればその足で寄り、相談の受け方を尋ねてみるのが早道です。夜11時、家族が寝静まった台所で胸がざわつくなら、今話したいのか、朝に返事がもらえれば落ち着けるのかを、まず自分に聞いてみてください。
電話の前に、何を手元に置いておくと話が早い?
「誰のことか」「いちばん困っていること」「相談のあとどうなりたいか」を1行ずつ書いたメモがあれば十分です。病名や治療の経過は、分かる範囲でかまいません。
たとえば「父(72歳)が通院で抗がん剤治療中。私は県外に住んでいて、何を手伝えばいいか知りたい。まずは相談先の順番を決めたい」。この3行があると、最初の数分で話の筋が通りやすくなります。お薬手帳や、病院でもらった説明の紙が手元にあれば、横に置いておくと役立ちます。
- 1立場を伝える「家族です」「本人です」の一言でよい。匿名で受ける窓口もある
- 2困りごとを1つ言う「何から聞けばいいか分からない」でもかまわない
- 3状況を確かめられる病名や治療の段階、一緒に暮らす人などを、答えられる範囲で
- 4次の一歩を決める別の窓口の紹介や、もう一度話す日を決めることもある
体調が急に変わったときも、相談窓口にかけていい?
体調の急な変化は、相談窓口ではなく、主治医・病棟・訪問看護への連絡が先です。命に関わると感じたら119番。救急車を呼ぶべきか迷う場合は、実施している地域なら#7119で相談できます。
相談窓口の多くは、その場で体の状態を確かめることができません。#7119は、急な病気やけがで救急車を呼ぶか、すぐ病院に行くか迷ったときに、医師・看護師・救急救命士に電話で相談できる仕組みです。ただし実施していない地域があり、別の番号で救急電話相談を行う地域もあります。お子さんの症状なら、休日・夜間に小児科の医師や看護師に相談できる#8000があり、時間は都道府県ごとに決まっています。
退院のときや訪問看護を始めるときに、「夜や休日に具合が悪くなったら、どこに電話すればいいですか」と聞き、番号を紙に書いて冷蔵庫の扉に貼っておくと、いざというときに迷う時間が短くなります。
一覧を前に迷っていた人は、どう1つ目を決めた?
説明のための例(実在の方の体験談ではありません)
1. 相談のあとに変わったこと
相談の2日後の昼休み、彼女は会社近くの公園のベンチから、父が通う病院のがん相談支援センターに電話をかけました。聞いたのは2つだけです。父の医療費の上限をどこで確かめればいいか。毎日付き添っている母の疲れを、誰に相談すればいいか。15分ほどの電話で、医療費は父が加入している健康保険に確かめればよいこと、母のことは実家のある市の地域包括支援センターに相談できることが分かりました。それまで毎晩1時間以上、相談先のページを読み比べていた時間は、週に1回、LINEに短く近況を書く時間に変わりました。「どこにかけるかが決まっただけで、夜がこんなに静かになるとは思わなかった」と彼女は振り返ります。
2. 相談を考えた背景
父の治療が始まって2か月。電話では「大丈夫」としか言わない父と、日に日に声が小さくなる母のあいだで、彼女は月に2回、片道3時間かけて帰省していました。何かしなければと思うのに、何をすればいいかが分からない。その焦りから、夜になると「がん 相談窓口」と検索するのが癖になっていました。
3. 相談する前に困っていたこと
検索結果には、病院の案内、学会のページ、NPO、民間のサービスが入り混じって並びました。無料なのか、家族だけでも使えるのか、平日の日中しか開いていないのか。ページごとに書き方が違い、比べているうちに日付が変わる夜が続きました。父の病院にがん相談支援センターがあることは知っていましたが、「患者本人が行く場所」だと思い込んでいたといいます。
4. ここを選んだ理由・決め手
彼女が見つけたがん専門の公的な窓口は、平日の日中に受け付けるところばかりでした。夜しか自由にならない彼女が相談室を選んだのは、夜のうちにLINEで一言送れば翌朝いちばんに読んで返事をもらえること、そして医療の判断はしないと書かれていたことが決め手でした。「病気のことを決めてほしいわけじゃない。どこに何を聞けばいいかを、誰かと一緒に決めたかった」。送ったのは、深夜0時すぎの3行でした。
5. 相談で話したこと・その後
翌朝に返事が届き、その日の昼に担当から電話がありました。担当は父の病状の見通しには触れず、彼女の話を最後まで聞いたうえで、困りごとを「父の医療費」「母の疲れ」「自分の眠れなさ」の3つに分けました。家族だけでがん相談支援センターに電話していいのか迷っていた彼女は、家族も使える窓口だと聞いて、ようやく番号を押せたそうです。自分の眠れなさの相談先は、まだ決めていません。それでも今は、眠れない夜にLINEへ一言書き、翌朝の返事を待てるようになりました。
※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。
病院の医療者に聞く質問例
- この病院のがん相談支援センター(相談室)は、どこにあって、何時まで相談できますか。
- 家族だけで相談に行っても大丈夫ですか。
- 治療費や仕事のことは、どなたに相談すればいいですか。
- 夜や休日に体調が変わったときは、どこに電話すればいいですか。
- 緩和ケアのチームや外来に、今の段階から相談できますか。
とはいえ、一覧より先に伝えたい2つのこと
① 気持ちのこと──全部を読み比べてから動かなくていい
相談先を探すうちに疲れてしまうのは、それだけ真剣に向き合っているからです。一覧は「全部を理解するための表」ではなく、「1つ選ぶための表」として使ってください。最初にかけた窓口が自分に合わないと感じても、それで終わりではありません。「ここでは話しにくかった」という経験も、次の窓口を選ぶ手がかりになります。
② 実務のこと──相談先は「昼・夜・体調」の3つの役割で持つ
相談先を1つに決めきろうとすると、どの窓口にも足りないところが見えて、迷いが続きます。実際には、役割で分けて持つほうが現実的です。病気や制度の相談は平日の日中に開く窓口、眠れない夜の気持ちは夜中でも人が出る電話か翌朝に返事が来る窓口、体調の変化は主治医や病棟、訪問看護。この3つの役割がそろっていれば、一覧のほかの窓口は「必要になったら開く引き出し」で足ります。家族で看病を分け合っているなら、昼の窓口に電話する人、夜の連絡を受ける人と、役割ごとに担当を決めておくと、同じ説明を家族の中で何度も繰り返さずに済みます。
今日できること
[gk_howto name=”今日できること” description=”一覧を読んだあと、今夜から明日のうちにできる3つのこと” heading=”none”][gk_step title=”近くのがん相談支援センターを1つ調べる”]がん情報サービスの「相談支援センターを探す」で通院先か自宅に近いセンターを1つ選び、スマホの連絡先に「1 がん相談(平日)」のように番号を振って、受付時間と一緒に登録します。[/gk_step][gk_step title=”話したいことを3行で書く”]「誰のことか」「いちばん困っていること」「どうなりたいか」を1行ずつ。書けなければ「何から相談すればいいか分からない」の1行でもかまいません。[/gk_step][gk_step title=”決めきれなければ、1つ目を一緒に選ぶ”]どこにかけるか迷うときは、フォームかLINEで状況をひとこと。担当が、最初の連絡先を一緒に選びます。[/gk_step][/gk_howto]よくある質問
[gk_faq][gk_q q=”がん相談支援センターは、その病院に通っていなくても使えますか?”]使えます。がん相談支援センターは、患者さんやご家族はもちろん、その病院に通っていない人も無料・匿名で利用できる窓口です。自宅や職場に近いセンターを、がん情報サービスの「相談支援センターを探す」で探してみてください。[/gk_q][gk_q q=”家族だけで相談してもいいですか?”]かまいません。がん相談支援センターは家族の相談も受けていて、本人が一緒でなくても利用できます。がんと家族の相談室でも、ご本人からの相談とご家族からの相談の両方をお受けしています。[/gk_q][gk_q q=”相談した内容が、主治医に伝わることはありますか?”]がん相談支援センターでは、相談内容が相談した人の同意なく担当医などに伝わることはありません。逆に、主治医に知っておいてほしいことがあるなら、伝え方を相談員と一緒に考えることもできます。[/gk_q][gk_q q=”名前を言わずに相談できますか?”]がん相談支援センターとがん情報サービスサポートセンターは匿名で相談できます。がんと家族の相談室は、LINEなら匿名で、フォームならニックネームで受け付けています。フォームでは折り返しのお電話のために電話番号だけは必要で、ほかの目的には使いません。[/gk_q][gk_q q=”夜中や休日に話せる窓口はありますか?”]夜中にも人が出る無料の電話としては、24時間・無料のよりそいホットラインがあります。こころの健康相談統一ダイヤルは、地域によって受付の曜日や時間が異なります。がんと家族の相談室の電話は、平日9時〜18時以外は自動音声で受け付け、翌朝9時までに担当から折り返します。LINEなら、夜に届いたものを翌朝いちばんに読んでお返事します。[/gk_q][gk_q q=”公的な窓口と民間の窓口は、どちらを先に使えばいいですか?”]決まった順番はありません。迷うなら、無料・匿名で家族も使えるがん相談支援センターを1つ目にするのが無難です。平日の日中に電話する時間がとれない、まず誰かに聞いてほしいという場合は、仕組みを確かめたうえで民間の窓口から始めてもかまいません。[/gk_q][/gk_faq]次に読むなら
- [gk_link to=”post:family-consultation-sites-compared”]家族が相談できる窓口は、本人向けと何が違うのですか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:free-cancer-phone-lines-who-answers”]無料の電話相談は、何時に、誰が出てくれるのですか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:night-consultation-sites-and-lines”]夜しか時間がないとき、どこに相談できますか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:free-phone-help-public-private”]公的な電話相談と民間の電話相談は、どう使い分けますか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:want-to-talk-about-my-cancer”]がんのことを誰かに話したいとき、最初は何と言えばいいですか?[/gk_link]
- [gk_link to=”page:night-number”]もしもの夜に電話する先を、先に決めておくには?[/gk_link]