最期のとき家族は何をする?がんの看取りでできる6つのこと

最期が近いと言われた病室で家族にできることは、特別な技術のいらない、ごく身近なことばかりです。いつも通りに声をかける、手を握る、乾いた唇を潤す、連絡先をまとめておく、自分も交代で休む、医療者に聞きたいことをメモしておく。この6つは、今日の面会からでも始められます。

反対に、体の向きを変える介助や、痛み・息苦しさの見極めは看護師さんの役割です。家族がどこまで手を出してよいかは、ご本人の状態や病棟の決まりで変わるので、最初に一度だけ「家族がしていいこと」を尋ねておくと、遠慮と迷いが小さくなります。残された時間の長さには大きな個人差があり、6つを全部やりきる必要もありません。

病室の椅子で、手を膝に置いたままの方へ

  • 父のそばに座っているのに、何をすればいいのか分からず、時計ばかり見てしまう。
  • 看護師さんは忙しそうで、手伝えることがあるのか、自分が邪魔なのかも聞けない。
  • 何ひとつしてあげられない自分が、情けなくてたまらない。

この記事で分かること

  • 病室で家族ができる6つのことと、それぞれの始め方
  • 看護師さんに頼めること、任せたほうがいいこと
  • 枕元に置く連絡先リストと、聞きたいことメモの中身
  • 何もしていないように見える時間が持つ意味

父の最期が近いと言われました。家族として、そばで何をすればいいのでしょうか?

特別なことはいりません。いつも通りに声をかける、手を握る、口を潤す、連絡先をまとめる、自分も休む、聞きたいことをメモする。この6つのうち、今日できそうなものを1つか2つ選べば十分です。

6つは、大きく2つに分けられます。前半の3つ(声・手・口)は、ご本人の心地よさに向けたことです。後半の3つ(連絡先・休息・メモ)は一見ケアとは関係がなさそうですが、家族が慌てずに、最後までそばに居続けるための土台になります。夜中に電話が鳴ったときに番号を探さずにすむこと、看護師さんの前で聞きたいことを忘れずにすむこと、付き添う人が倒れずにいること。どれも、ご本人のそばへ戻ってくるための準備です。

6つに順番はありません。お父さんが目を開けている時間の多い日は声かけを中心に、眠っている時間の長い日は手と口を中心に、というように、その日の様子で選び直してかまいません。面会が短い日は「来たよ」と声をかけて手を包むだけでも、もう2つできています。

そばにいる家族の6つ

  • いつも通りに声をかける入るときに名前を呼び、自分が来たことを伝える
  • 手を握る点滴のない側の手を、手のひらでそっと包む
  • 口を潤すやり方を教わってから、唇と口の中を湿らせる
  • 連絡先をまとめる病棟の番号と、知らせる家族の順番を1枚の紙に
  • 自分も休む交代の人と時間を決め、家で眠る夜をつくる
  • 聞きたいことをメモする浮かんだ疑問を、看護師さんが来る前に書いておく
病室で家族ができる6つのことと、それぞれの最初の一歩

ただ座っているだけの自分が情けない。何もしていないことになりますか?

なりません。家族がそばにいれば、ご本人は人の気配の中で過ごせ、目を開けたときに見慣れた顔を見つけられます。座っている時間も見守りというケアです。「情けない」と感じるのは、役に立ちたい気持ちがそれだけ強いからです。

病室で手持ちぶさたになるのは、治療や処置のような「目に見える仕事」が家族の側にないからです。けれど、ご本人の側から見ると、家族のいる部屋といない部屋は同じではありません。ページをめくる音、聞き慣れた咳ばらい、ベッドの横の椅子がきしむ音。目を閉じていても、そうした気配が「ひとりではない」という手ざわりになることがあります。

座っている家族には、もうひとつ役割があります。ふだんの様子を知っている人にしか気づけない変化があるからです。いつもなら嫌がる掛けものをはねのけない、口ぐせのように動かしていた指が止まっている、表情がいつもよりこわばっている。そうした「いつもと違う」を看護師さんに伝えることは、家族ならではの見守りです。話しかけ続けなくても、本を読んだり窓の外を眺めたりしながら隣にいるだけで、その役目は果たせています。

家族が感じていること

  • 黙って座っているだけで、役に立っていない
  • スマホを見ている時間が長く、後ろめたい
  • 寝顔を見ているうちに面会が終わってしまう

ご本人の側から見えること

  • 目を開けたとき、見慣れた顔がそばにある
  • 家族の気配がある部屋で、うとうとしていられる
  • いつもと違う様子に気づく人が、すぐ隣にいる
「何もしていない」と感じる時間を、ご本人の側から見ると
[gk_cta_mid title=”病室に持っていく質問メモを、一緒に作ります”]今の様子をひとことお送りください。看護師さんに聞くことを3つにまとめた質問メモと、看取り前後にやることチェックリストをお送りします(診断や予測はしません)。[/gk_cta_mid]

「いつも通りに声をかける」とは、何をどう話せばいいのですか?

病室に入ったら名前を呼んで自分を名乗り、あとは家のことや季節の話を、ふだんの声の大きさで話します。返事は求めず、帰るときにもうひとこと。言葉の上手下手より、聞き慣れた声が届くことのほうに意味があります。

「いつも通り」が難しく感じられるのは、最期が近いと聞いたとたん、ふだんの話題が場違いに思えてくるからかもしれません。けれど、ご本人が長いあいだ聞いてきたのは、家族の何気ない報告です。「駅前のパン屋、新しい店に変わってたよ」「町内のお祭り、今年もやるって」。お父さんが元気だったころに交わしていた温度の話で、十分です。

気をつけたいことも、いくつかあります。耳元に近づいて、ゆっくり話す。何人もで一度に話しかけない。そして病状や今後の話は、病室の外でする。とくに看護師さんに見立てを尋ねるときは、ご本人に聞こえる枕元ではなく、廊下や面談室を選んでください。呼びかけに応えなくなってからも、耳は聞こえている可能性があるといわれているからです(その根拠と限界は[gk_link to=”post:unresponsive-can-still-hear”]反応がなくなってからの関わり方[/gk_link]で詳しく扱っています)。言葉そのものに迷うときは、[gk_link to=”post:last-words-no-special-phrase-needed”]特別な言葉はいらない理由[/gk_link]も手がかりになります。

手を握る、口を潤すのは、家族がしてもいいのですか?

多くの場合、してかまいません。ただ、点滴や管のある腕、むくんで張った皮膚、飲み込む力が弱っているときの水分には注意が要るので、最初の一回は看護師さんに「どこを、どのくらい」と確かめてから始めてください。

手を握るときは、指を強く握りしめるより、手のひらで包むように重ねるほうが、むくみや痛みのある体にもやさしくふれられます。急にふれると驚かせることがあるので、「手、さわるね」と声をかけてから。握り返してこなくても、力が弱まっているだけのことが多く、気持ちが離れたしるしではありません。むくんだ手や点滴のある腕への具体的なふれ方は、[gk_link to=”post:holding-hands-touch-care”]むくみや点滴があるときの触れ方[/gk_link]にまとめています。

口を潤すのは、口で息をする時間が増えて唇や舌が乾きやすいこの時期に、家族が自分の手でできるケアのひとつです。よく絞ったガーゼやスポンジで唇と口の中をそっと湿らせ、唇に保湿剤を薄く塗る。口の中へ水を注ぐと、むせたり気管に入ったりするおそれがあるので、含ませる量と使う道具は看護師さんに教わってからにしてください。手順は[gk_link to=”post:final-days-not-eating-mouth-care”]口を潤すケアのやり方[/gk_link]で紹介しています。

観点手を握る口を潤す
声のかけ方「手、さわるね」と言ってから「口、湿らせるね」と言ってから
使うもの自分の手(冷えていたら先に温める)よく絞ったガーゼやスポンジ、唇の保湿剤
避けたいこと点滴の刺さった腕や、張った皮膚を強く握る水を口に注ぐ、喉の奥まで入れる
看護師さんに聞くことふれてよい場所と、さする強さ使ってよい道具と、含ませる量
手を握るケアと口を潤すケアで、始める前に確かめたいこと

看護師さんは忙しそうです。何を頼んでよくて、何を任せればいいのですか?

苦しそう・痛そうに見えるとき、姿勢や体の向きが気になるとき、家族ができるケアのやり方を知りたいときは、遠慮なく頼んでかまいません。体を動かす介助や薬、苦痛の見極めは看護師さんに任せ、家族は気づいたことを伝える役に回ります。

忙しそうな背中に声をかけるのは、気が引けるものです。けれど、国立がん研究センターのがん情報サービス「家族のがんが進行・再発したとき」には、家族が自分のつらさや困りごとを担当医や看護師に相談してかまわないこと、相談しにくいときは看護師やがん相談支援センターに話せることが書かれています。ご本人の体のことだけでなく、「何をしていいか分からない」という家族の戸惑いも、相談してよい困りごとのひとつです。

声をかけるタイミングは、急ぎの度合いで分けると迷いません。苦しそうに見えるなどの変化は迷わずナースコール。急がない質問はメモにためておき、巡回やケアで看護師さんが病室に来たときに「2つだけ聞いてもいいですか」と切り出します。ケアの時間に居合わせたら、「外に出ていましょうか、それとも手伝えることはありますか」と尋ねれば、邪魔かどうかを一人で悩まずにすみます。答えは病棟やその日のケアによって違うので、聞くこと自体が失礼にあたることはありません。

  1. 1すぐにナースコール苦しそう・痛そうに見える、呼吸が急に変わった、出血やけいれんがある
  2. 2巡回やケアのときにふれてよい場所、口を潤す道具、掛けものの加減など急がない質問
  3. 3面談の時間をお願いする今の見立て、遠方の家族を呼ぶ目安、泊まり込みと夜間の連絡の約束
看護師さんへの声のかけ方を、急ぎの度合いで3段に分ける

看護師さんに頼むこと・任せること

  • 苦しさや痛みの見極めと、和らげるための対応
  • 体の向きを変える、姿勢を整える介助
  • 薬や点滴、酸素などの機器の扱い
  • 家族ができるケアのやり方を教えてもらうこと

家族がそばでできること

  • 名前を呼び、いつもの調子で話しかける
  • 手を包む、教わったやり方で唇を潤す
  • 「いつもと違う」と気づいたことを伝える
  • 掛けものや部屋の明るさを、本人の好みに整える
看護師さんに任せることと、家族がそばでできること

枕元に置く連絡先リストと聞きたいことメモには、何を書けばいいですか?

連絡先リストには、病棟の電話番号、夜間に家族へ連絡をもらう番号とかける順番、知らせる親族と連絡役を。聞きたいことメモには、今の見立て、夜間に連絡をもらえる変化、苦しいときのサイン、泊まれるかどうかを書いておきます。

紙にしておくのは、いざというときに人の記憶がいちばん当てにならないからです。夜中に病棟から電話があったとき、廊下で看護師さんに話しかけられたとき、頭が真っ白になって、聞こうと決めていたことが消えてしまう。書いたものを枕元やかばんの決まった場所に入れておけば、交代で付き添う家族も同じ紙を見て動けます。

聞きたいことメモの中身は、夜中に検索しても答えの出ない問いそのものです。今はどのあたりなのか、苦しくないのか、遠くの家族をいつ呼べばいいのか、今夜は泊まったほうがいいのか。こうした問いは、ご本人を毎日見ている医療者に聞くのがいちばん確かです。返ってきた答えが「はっきりとは言えません」でも、それは隠しているのではなく、経過に本当に幅があるためです。

メモの最後に「家族向けの説明の資料はありますか」と一行加えておくのも、ひとつの方法です。緩和ケア普及のための地域プロジェクト(OPTIM)は、看取りの時期の家族向けに『これからの過ごし方について』という冊子を作っています。この冊子を使った説明について10施設の遺族325名に郵送で尋ねた研究(Palliative Care Research、2012年、260名が回答)では、「とても役に立った」「役に立った」が81%、「変化の目安になる」が84%でした。著者らは、冊子は渡して終わりではなく、話し合いながら使うものだとしています。

  • 病棟(ナースステーション)の電話番号
  • 夜間に連絡をもらう家族の番号2つと、かける順番
  • 知らせる親族の名前と、それぞれへの連絡役
  • 「今の様子を、どう見ていらっしゃいますか」
  • 「夜中は、どんな変化のときに連絡をもらえますか」
  • 「苦しいときは、どんな様子で分かりますか」
  • 「家族が泊まることはできますか」
枕元のメモに書いておくこと

付き添う家族が休むのは、そばを離れることになりませんか?

なりません。休むのは、明日もそばへ戻ってくるための準備です。交代の人と時間を決め、離れる前に看護師さんへ連絡先を伝えておけば、病室を出るときの不安は小さくなります。

最期が近いと聞くと、一瞬でも目を離したくなくなります。けれど、眠らず食べずの付き添いが続くと、判断する力が少しずつ落ち、肝心なときに体が動かなくなることがあります。がん情報サービスは、家族は「本人はもっとつらいのだから」と自分の気持ちを我慢しがちなうえ、自分の日常も保たなければならないため、「第二の患者」ともいわれる、と説明しています。休むことは、看病から降りることではありません。

休み方は小さくてかまいません。看護師さんのケアの時間に売店まで歩く、廊下の窓から外を見て深呼吸する、交代の人が来たら家に帰って湯船につかる。病室を離れる前に「1時間ほど外に出ます。何かあればこの番号へ」と看護師さんに伝え、ご本人にも「ちょっと出てくるね、また戻るよ」と声をかけておきます。それでも、離れていた短いあいだに最期を迎えることはあります。それは、休んだ人の落ち度ではありません。その時がいつ来るかは、誰にも選べないことがあるのです。

病室で座っているだけだった息子さんは、どう動いた?

説明のための例(実在の方の体験談ではありません)

どなたの例か
30代・息子の立場(70代の父が一般病棟に入院中。母は持病があり、面会は昼の短い時間だけ)
相談のあとに変わったこと
2時間の面会をほとんどスマホを見て過ごしていた毎日が、名乗る・手を包む・唇を潤す・メモから1つ聞く、という流れのある時間に変わった。毎晩続けていた泊まり込みも、週に2晩は家で眠る形にできた。

1. 相談のあとに変わったこと

相談から1週間たったころ、Eさんの面会には決まった流れができていました。病室に入ると「父さん、来たよ」と声をかけ、点滴のない左手を両手で包む。看護師さんに教わったとおり、よく絞ったスポンジで唇と口の中を湿らせるのは、面会のあいだに3回ほど。看護師さんが来たら、メモの中から1つだけ質問します。毎晩していた泊まり込みは、夜間の連絡の約束を確かめたうえで、週に2晩は家で眠るようにしました。「座っているだけじゃなかったんだ、と思えるようになった」とEさんは話します。

2. 相談を考えた背景

主治医から「最期が近い時期に入っています」と説明を受けたのは、相談の10日ほど前でした。Eさんは仕事の休みを取って毎日病院に通い、夜もそのまま病室に残るようになりました。昼に来る母は、帰りぎわに「何かしてあげてね」と言っていきます。

3. 相談する前に困っていたこと

けれど、病室でできることが見つかりません。夜中に「最期 家族 何をする」と検索すると、やるべきことの一覧はいくらでも出てきますが、そのうちどれを自分がしてよいのかは書いてありません。看護師さんはいつも急ぎ足で、声をかけていいのか、手を出したら邪魔になるのかも分からないまま、2時間の面会のほとんどをスマホを見て過ごしていました。

4. ここを選んだ理由・決め手

看護師さんに直接聞くことも考えましたが、「何をすればいいですか」と尋ねるのは、大人としてあまりに頼りない気がしたといいます。病院の1階にがん相談支援センターがあることは知っていたものの、受付の時間は面会と重なり、父のそばを離れる気になれませんでした。フォームならニックネームで送れて、面会のあとの夜の時間帯を指定できる。それが決め手でした。送ってすぐに受付確認のメールが届き、「ひとまず届いた」と思えたそうです。

5. 相談で話したこと・その後

翌日の夜の電話で、担当はまず、何もできない自分が情けないというEさんの話を、さえぎらずに聞きました。そのうえで、家族ができることと看護師さんに任せることを一緒に分け、病棟で聞く質問を3つにまとめました。「家族がしていいことと、任せたほうがいいことは何ですか」「手を握るなら、どちらの手がいいですか」「口の乾きを、家族が湿らせてもいいですか」。担当は、お父さんの状態を判断したり、残りの時間を予測したりはしていません。最初の日は、スポンジを絞りきれずにお父さんがむせてしまい、慌ててナースコールを押しました。駆けつけた看護師さんは「もう少し固く絞れば大丈夫ですよ」と、その場でやって見せてくれたそうです。

※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。

看護師さんに聞く質問例

  • 家族がしていいことと、看護師さんに任せたほうがいいことを教えてください。
  • 手を握ったりさすったりするなら、どこがよいですか。避けたほうがいい場所はありますか。
  • 口が乾いているようです。家族が湿らせてもいいですか。やり方と道具を教えてください。
  • 苦しいときや痛いときは、どんな様子で分かりますか。
  • 夜間はどんな変化のときに、どの番号へ連絡をいただけますか。
  • 家族が泊まったり、横になって休んだりできる場所はありますか。

とはいえ、そばにいるあなたに伝えたい2つのこと

① 気持ちのこと──「何もできない」と感じる日にも、そばにいる意味は残っています

6つを知っても、病室で手が止まる日はあります。声をかけようとして喉が詰まる、手を握ったとたんに涙があふれて、そのまま黙って座っていた。そういう日も、面会に来たことに変わりはありません。役に立てない気がするつらさの奥には、まだそばにいる人を、心のどこかで見送り始めている悲しみがあるのかもしれません。日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団の Foundation News(Vol.48、2025年4月)は、こうした悲しみを「予期悲嘆」と呼び、「喪失が現実となる以前に起こる悲嘆」と説明しています。その気持ちは、看護師さんにも、がん相談支援センターにも話してかまいません。がん相談支援センターは家族だけでも無料・匿名で使え、話した内容が、相談したあなたの同意なく担当医などに伝わることはありません。

② 実務のこと──6つを、家族の中で分けて持つ

6つをひとりで抱えると、それだけで疲れ切ってしまいます。そばにいる人は声・手・口を、病棟とやりとりする窓口の人はメモと連絡先を、家のことを回す人は親族への連絡と、付き添う人が休めるための段取りを受け持つ。人数が少なければ、平日と週末で分けるだけでもかまいません。窓口を1人に決めておくと、看護師さんの説明が家族の中で食い違わず、聞いた言葉をそのまま全員に流せます。分担は一度決めたら終わりではなく、付き添いが長くなったら見直す日を先に決めておくと、誰かひとりに負担が寄っていくのを防げます。

今日できること

[gk_howto name=”今日できること” description=”次の面会までに、今夜から明日できる3つのこと” heading=”none”][gk_step title=”最初の5分を決めておく”]次の面会では、入ったら「来たよ」と名乗る、手を包む、唇の乾き具合を見る、の3つを最初の5分でする、と決めておきます。決めておくだけで、病室に入るときの迷いが減ります。[/gk_step][gk_step title=”質問を2つだけ書く”]「家族がしていいことと、任せたほうがいいことは何ですか」「夜はどんな変化のときに連絡をもらえますか」の2つを紙に書き、看護師さんが来たら見せながら尋ねます。[/gk_step][gk_step title=”連絡先リストを家族に送る”]病棟の電話番号と、夜間に連絡をもらう順番を、家族のグループに一度送っておきます。今夜のうちに整理しきれないときは、LINEにひとこと送ってください。夜に届いたものは翌朝いちばんに読んで返事をします。[/gk_step][/gk_howto]

よくある質問

[gk_faq][gk_q q=”父は苦しくないのでしょうか。家族が見て分かりますか?”]顔の力が抜けていて、呼吸のリズムが落ち着いていれば、穏やかに過ごせていることが多いと考えられています。しかめた顔、うなるような声、シーツをつかむ手、額の汗などに気づいたら、「つらそうに見えます」とそのまま看護師さんに伝えてください。痛みや息苦しさには和らげる手段があり、日本緩和医療学会の『がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン 2020年版』は、医療用麻薬で命が縮むという根拠はないとしています。見極めは看護師さんに任せ、家族は気づいて伝える役で十分です。[/gk_q][gk_q q=”看護師さんがケアに来たら、部屋の外に出たほうがいいですか?”]どちらがよいかは、ケアの内容や病棟の考え方によって違います。「外に出ていましょうか、それとも手伝えることはありますか」と一声かければ、看護師さんがその場に合ったほうを答えてくれます。体を拭く、着替えるといった肌を見せるケアのときは、ご本人の気持ちを考えて外に出る家族もいます。手伝うよう頼まれたら、体を支える、タオルを渡すなど、言われた範囲で手を貸せば十分です。[/gk_q][gk_q q=”好きだった音楽や家の物を、病室に持ち込んでもいいですか?”]持ち込めるかどうかは病棟の決まりによるので、看護師さんに確かめてください。家で使っていたタオルや枕カバー、家族の写真、好きだった音楽を小さな音で流せるラジオなどは、部屋をご本人らしく整える助けになります。香りの強いものや、同室の方がいる部屋で音を出すことは、とくに確かめてからにします。明かりの強さや室温も、ご本人が好きだった加減を伝えれば、調整を相談できます。[/gk_q][gk_q q=”毎日、どのくらいの時間そばにいればいいですか?”]決まった長さはありません。長くいることより、続けられる形で通うことのほうが、ご本人にも家族にも合っていることが多いものです。ご本人が疲れているようなら短めに切り上げ、面会の時間や夜間の付き添いの決まりは病棟に確かめておきます。行けない日は、病棟に電話して様子を聞き、「家族がよろしくと言っていたと伝えてください」と頼むこともできます。[/gk_q][gk_q q=”本人に「もう帰っていいよ」と言われました。帰ってもいいのでしょうか?”]その言葉は、受け取って帰ってかまいません。家族を気づかう気持ちや、疲れて静かに休みたい気持ちが込められていることがあります。「じゃあ、また明日来るね」と次の約束を添えて、帰る前に看護師さんへ夜間の連絡先をひとこと確かめておけば、離れている時間の不安も少し軽くなります。[/gk_q][gk_q q=”自宅で看ています。家でも同じ6つでいいですか?”]6つの中身は、自宅でもほとんど変わりません。違うのは、看護師さんがいつも近くにいるわけではないことです。口の潤し方やふれてよい場所は訪問看護師さんが来たときに教わり、夜間にどこへ電話するかを連絡先リストのいちばん上に書いておきます。がんの終末期(末期の悪性腫瘍)の方の訪問看護は、要介護認定を受けていても医療保険の扱いになり、原則とされる週3日以内という上限もかかりません(主治医の指示が前提です)。在宅療養支援診療所には、24時間連絡を受ける体制などが施設の基準として求められていますが、夜間にどこまで動けるかは医療機関によって違います。命に関わると感じ、決めておいた連絡先のどこにもつながらないときは、119番に電話してください。[/gk_q][gk_q q=”夜、ひとりで付き添っていて心細くなったら、誰かに話せますか?”]お父さんの呼吸や表情が気になるときは、ためらわずにナースコールを。様子は落ち着いているのに気持ちが追いつかないときは、よりそいホットライン(0120-279-338)が24時間・無料で受け付けています(がん専門の窓口ではありません)。がんと家族の相談室のLINEなら、名前を出さずに無料で送れます。付き添いの途中の夜中に送ったメッセージも、翌朝いちばんに担当が読んで返事をします。言葉にならなければ、スタンプひとつでもかまいません。[/gk_q][/gk_faq]

次に読むなら

  • [gk_link to=”post:last-words-no-special-phrase-needed”]最後にかける言葉は、特別なものでなくていいのですか?[/gk_link]
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次の面会の過ごし方を、一緒に組み立てませんか

[gk_form_cta]病室での今の様子と、電話を受けやすい時間帯を、ひとことずつお書きください。お名前はニックネームでかまいません。送信のあとすぐに受付確認のメールが届き、ご希望の時間に担当がお電話します。6つのうち何から始めるか、看護師さんに何を聞くかを、一緒に整理します。[/gk_form_cta]

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ほいくの相談室 編集部。保育士の方からの相談で多く聞かれる悩みをもとに、公的な資料で確認できる情報をまとめています。