お父さまの最期に向けた家族会議で話し合うのは、どこで過ごすか、治療や延命について父がどう望んでいるか、病院からの連絡を誰が受けるか、お金のことをどこで確かめるか、もしもの夜に誰がどこへ電話するか、の5つです。といっても、一度の会議で全部を決める必要はありません。最初の会議で決めるのは、連絡の受け持ちと夜の電話の順番くらいで十分なことも多いものです。
会議の真ん中に置くのは、家族それぞれの意見ではなく、お父さま本人の言葉です。病状がどのくらいの速さで変わるかは人によって大きく違い、「まだ早い」か「もう遅い」かを外から言い当てることはできません。だからこそ、小さく、早めに集まっておく意味があります。この記事では、議題の立て方と配り方、本人の希望を会議の中心に置く方法、きょうだいで意見が割れたときの進め方を、集まる前から終わったあとまでの順にお伝えします。
「まだ早い」と「早く決めないと」のあいだで、動けずにいる方へ
- 兄は「まだ早い」と言い、妹は「早く決めないと」と言う。どちらの気持ちも分かるから、間に立って何も言えない。
- 父本人に、最期をどこで過ごしたいかなんて聞けない。聞いたら、あきらめたと思われそうで怖い。
- 療養の場所も延命のことも、誰が決めるのか曖昧なまま、時間だけが過ぎていく。
父の最期に向けて、家族で何を話し合い、本人に何を聞いておけばいいですか?家族会議の進め方を教えてください?
話し合うのは、療養の場所、治療と延命の希望、連絡の受け持ち、お金の確かめ先、もしもの夜の電話先の5つです。本人に聞いておきたいのは「どこで、どう過ごしたいか」と「誰に何を任せたいか」。議題を先に配り、当日は本人の言葉から始め、決めたことを紙で共有します。
5つの議題は、どれも「決めておかないと、その場で誰かが一人で背負うことになるもの」です。夜中に病院から電話が来たとき、誰が受けて、誰に知らせるのか。急に容体が変わったとき、心臓マッサージなどの処置を父は望むのか。決まっていなければ、電話を取った一人が、その場で家族全員の分まで判断することになります。家族会議は、その重さを前もって家族で分け合っておくための場です。
一方で、議題に並べることと、今決めることは別です。療養の場所や延命の希望は、お父さまの気持ちが揺れることもあり、医師の説明を聞き直してから考えたほうがよい場合もあります。下のメモは、議題を全員に配るときの例です。項目ごとに「今回決める」「父に聞いてから」「医師に聞いてから」の印をつけておくと、話が散らばりません。
- 療養の場所:今の病院か、緩和ケア病棟か、自宅か。父はどう言っているか
- 治療と延命の希望:続けたい治療、望まない処置。父の言葉で残っているもの
- 連絡の受け持ち:病院からの電話を最初に受ける人と、ほかの家族への伝え方
- お金:医療費の上限の確かめ先、父のお金の管理、保険の確認
- もしもの夜:夜中に知らせが来たとき、誰がどこへ電話し、誰が向かうか
- 葬儀のこと:父の希望が聞けていれば共有する(今は決めなくてよい)
家族会議は、いつ、誰が集まればいいですか?
医師から病状の説明を受けた直後など、家族に同じ情報がそろったときが始めやすい時機です。集まるのは、お父さまのことを一緒に考えていく家族。遠くに住む家族には電話やビデオ通話で加わってもらい、本人が加わるかどうかは本人に選んでもらいます。
「まだ早い」と感じる人がいるうちは、会の呼び方を変えるだけで集まりやすくなることがあります。「決める会」ではなく、「先生の話をそろえる会」。病状の説明を聞いたのが一人だけだと、その人の受け止め方を通した話しか、ほかの家族には届きません。説明を受けた日のうちに、言われた言葉をそのまま共有する時間を持つことが、それだけで最初の家族会議になります。
場所は、お父さまの病室でなくて構いません。本人の前では口にしにくい心配もあるからです。実家の居間でも、仕事帰りの電話でもよいのです。時間は最初に決めて短く区切り、議題は多くて2つまで。進める人と書き留める人を分けておくと、進める人が自分の意見を言うときにも、話がそれにくくなります。
- 1議題を配る集まる前に、議題メモと「今回決めたいこと」を全員に送る
- 2事実をそろえる医師から聞いた説明を、言われた言葉のまま読み上げる
- 3父の言葉を置く父がこれまでに口にした希望を、日付つきで最初に共有する
- 4一人ずつ話す遮らずに、それぞれの心配と考えを順番に話す
- 5三つに分ける今決めること、医療者に聞くこと、まだ決めないことに仕分ける
- 6紙で残す決めたことと次に集まる日を書き、来られなかった家族にも同じ文面で送る
父本人の希望を、会議の真ん中に置くにはどうすればいいですか?
会議の最初に、お父さまがこれまでに口にした言葉を、日付と言い回しのまま読み上げます。話せる時期なら、集まる前に「お父さんの考えを一番に置きたい」と伝えて、気がかりを聞いておきます。「話したくない」という返事も、本人の希望として扱います。
国の指針である「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」(厚生労働省、平成30年3月改訂)が土台に置いているのは、本人による意思決定です。本人が意思を伝えられない状態になったときは、家族などが本人の意思を推し量り、医療・ケアチームがその推し量った意思を尊重して、本人にとっての最善の方針を慎重に考える、という手順です。つまり家族会議の役目は、家族の希望を決めることではなく、お父さまの希望を、家族全員が同じ形で持っておくことにあります。
集まる前に、きょうだいそれぞれに「父がこれまでに言っていたこと」を思い出して書き出してもらいます。「入院はもう嫌だ」「痛いのだけは勘弁してほしい」「母さんに迷惑をかけたくない」。日付と、言ったときの場面も添えます。言葉が手元にあると、議論が「誰が正しいか」から「父の言葉にどう沿うか」へ移ります。お父さまへの切り出しは、たとえば「今度、きょうだいで集まって、これからのことを相談する。お父さんの考えを一番に置きたいから、気になってることがあれば聞かせて」。聞く順番や答えやすい問いかけは[gk_link to=”post:what-to-ask-patient”]本人への聞き方の記事[/gk_link]に、話せるうちに聞いておきたい項目は[gk_link to=”post:questions-to-ask-parent”]親に聞いておくことの一覧[/gk_link]に、詳しくまとめています。
- 1本人の言葉本人が話せるうちは、本人の希望がいちばん上。家族はそれを支える側に回る
- 2本人ならどう考えるか本人が伝えられないときは、これまでの言葉や暮らし方から推し量る
- 3本人にとっての最善推し量れないときは、医療・ケアチームと一緒に、何が最善かを話し合う
きょうだいで意見が割れたら、どう進めればいいですか?
「まだ早い」も「早く決めないと」も、父を思う気持ちから出ています。言い分の正しさを比べるより、「いつ決めるか」と「何を決めるか」を分けて話すと、重なるところが見えてきます。家族だけでまとまらないときは、医療者を交えた話し合いの場を頼みます。
兄の「まだ早い」の奥には、元気なうちから最期の話をすれば父が気落ちするのでは、という心配や、まだ認めたくない気持ちがあるのかもしれません。妹の「早く決めないと」の奥には、間に合わなくなることへの怖さがあるのかもしれません。どちらも、お父さまに穏やかに過ごしてほしいという同じ願いの、違う表れです。最初にその共通の願いを、誰かが言葉にしてみてください。「父が苦しまないこと、父の希望が通ること。そこはみんな同じだよね」。
割れているのが「時期」なら、今決めることを、誰も反対しにくい連絡の受け持ちと夜の電話の順番に絞り、療養の場所などは次に集まる日を決めて持ち越します。割れているのが「中身」なら、お父さまの言葉と医師の説明に戻ります。病棟の看護師に「きょうだいがそろう日に、先生から説明を聞く時間をつくってもらえませんか」と頼むと、日程を調整してもらえることがあります。治療の選び方そのものをめぐって家族の意見が分かれたときの考え方は、[gk_link to=”post:family-role-in-treatment-choice”]治療の選択に家族がどう関わるか[/gk_link]でも取り上げています。
| 言い分 | 奥にありそうな気持ち | 話し合いの糸口 |
|---|---|---|
| 「まだ早い」 | 父の前で最期の話をしたくない。まだ元気でいてほしい | 「決める会」ではなく「先生の話をそろえる会」にする |
| 「早く決めないと」 | 間に合わなくなるのが怖い。後悔したくない | 今決めることを2つに絞り、残りは次に集まる日を決めて持ち越す |
| 「自分は口を出しにくい」 | 遠くに住んでいて、手伝えていない引け目がある | 調べものや親戚への連絡など、離れていてもできる役を渡す |
Q1割れているのは、決める時期のほうですか
はい今回は連絡の受け持ちと夜の電話の順番だけを決め、次に集まる日を決める
いいえ次の問いへ進む
Q2そのことについて、父が口にした言葉は残っていますか
はい父の言葉を読み上げ、それに沿う形を探す
いいえ「父ならどう考えるか」をそれぞれ話し、医師の説明を家族そろって聞き直す
Q3家族だけで話しても、まだまとまりませんか
はい主治医や看護師、医療ソーシャルワーカーを交えた話し合いの場を頼む
いいえ決めたことを紙に書き、全員に同じ文面で送る
今決めることと、まだ決めなくていいことは、どう分ければいいですか?
今決めるのは、病院からの電話を最初に受ける人、夜中に知らせが来たときの動き方、医師の説明を聞きに行く人など、決まっていないとその場で誰かが困ることです。葬儀の中身や相続のように、お父さまの希望がまだ聞けていないものは、急いで決めなくて構いません。
連絡の受け持ちは、近くに住んでいて電話に出やすい人が向いています。ただ、受け持つ人に判断まで背負わせないことが肝心です。「病院からの電話は兄が受ける。受けたら、きょうだい3人のグループに同じ文面で知らせる。急ぎの判断は、つながった家族で話して決め、あとで全員に伝える」。ここまで言葉にしておけば、電話を取った人が一人で抱え込まずにすみます。
夜中の知らせに備えて、家族の外に「もしもの夜に電話する先」をひとつ決めておく方法もあります。がんと家族の相談室でもその登録を受け付けていて、無料で3分ほどで済み、その場で何かを決める必要はありません。決めた電話先は、きょうだい全員の連絡メモに同じように書き添えておきます。
今決めておくこと
- 病院からの電話を最初に受ける人
- 受けた人が、ほかの家族に知らせる方法
- 夜中に知らせが来たとき、病院へ向かう人と家に残る人
- 次の病状説明を聞きに行く人
まだ決めなくていいこと
- 葬儀の形や規模
- 相続や遺品の分け方
- 親戚にどこまで知らせるかの細部
- 「誰が正しかったか」の結論
お金のことは、家族会議でどこまで話せばいいですか?
決めるというより、確かめる先をそろえる話です。医療費には高額療養費制度による月ごとの上限があり、2026年8月に見直されました。お父さまの口座や保険をどう確かめるかは、本人の了解を得ながら、誰が窓口になるかだけを先に決めておきます。
高額療養費制度は、1か月(1日から月末まで)の医療費の自己負担に上限を設ける仕組みで、上限額は年齢と所得区分で決まります。2026年8月から上限額の見直しと年間上限の新設が行われたので、以前に聞いた説明を頼りにせず、お父さまが加入している健康保険に今の上限額を問い合わせてください。マイナ保険証で受診していれば、窓口での支払いは月の上限額までになります。ただし、対応していない医療機関や、所得の区分によって別に申請が必要な場合もあります。
保険については、保険証券がどこにあるか、生前に保険金の一部または全部を受け取れる特約(リビング・ニーズ特約)が付いているかを、お父さまに確かめておくと、選べる道が増えます。受け取れる額の上限や手続きは契約ごとに違うので、保険会社に問い合わせます。公共料金などの支払いが滞らないよう、誰が手伝うのかも、本人の了解を得て決めます。気をつけたいのは、お金の話を「誰が多く負担するか」の言い合いにしないことです。分担で揉めそうなときは、病院に医療ソーシャルワーカーがいれば、使える制度の確かめ方から一緒に整理してもらえます。
父が「話したくない」と言ったら、どうすればいいですか?
無理に聞き出さず、「話したくない」をそのまま本人の希望として受け取ります。そのうえで、家族の側で決めておける連絡の受け持ちや夜の動き方だけを話し合い、本人には「話したくなったら、いつでも聞くよ」と扉を開けておきます。
最期の話を避けるのは、弱さでも、現実から逃げているのでもありません。今は日々の体調のことで手いっぱいで、その先を考える余力がないのかもしれません。知らずにいたい、聞かずにいたいという選び方も、本人の大事な権利です。
それでも、ふとした会話の中に希望がこぼれることがあります。テレビのニュースを見て「ああいうのは嫌だな」と言った、昔の知り合いの話から「家で最期まで、は無理だろう」とつぶやいた。家族会議で読み上げる「父の言葉」は、改まって聞き出したものでなくて構いません。日常の中で耳にした言葉を、日付と一緒に書き留めておいてください。「お前たちに任せる」と言われたときは、「分かった。そのとき、何をいちばん大事にしてほしい?」と一つだけ返してみると、任せる中身が少し見えてきます。
兄と妹のあいだで動けずにいた娘は、どう動いた?
説明のための例(実在の方の体験談ではありません)
1. 相談のあとに変わったこと
相談から1週間後の日曜の夜、3人のきょうだいは電話で40分話した。彼女が前日に送った議題メモには6つの項目が並び、「今回決める」の印がついていたのは2つだけだった。病院からの電話は近くに住む兄が最初に受け、受けたら3人のグループに同じ文面で知らせる。夜中に知らせが来たら、兄が病院へ向かい、彼女は実家で母のそばにいる。決まったことは、その夜のうちにLINEのノートに残した。「『まだ早い』と言っていた兄が、連絡の順番には『それは決めておこう』と言ってくれた」と彼女は振り返る。
2. 相談を考えた背景
主治医から「これからの過ごし方を、ご家族で考えておいてください」と言われてから2週間、話は一歩も進んでいなかった。兄は「まだ元気なのに縁起でもない」と言い、妹は電話のたびに「早く決めないと間に合わない」と泣いた。
3. 相談する前に困っていたこと
家族会議の進め方を調べると、話し合う項目の一覧はすぐに見つかった。けれど、その一覧を兄に見せれば「まだ早い」と言われ、妹に見せれば「全部今すぐ」になりそうだった。何から話せば、二人が同じ席につけるのかが分からなかった。
4. ここを選んだ理由・決め手
病院の相談窓口も考えたが、きょうだいの言い争いを父の病院の人に話すのはためらわれた。家族ではない人に、一度だけ間に入って整理してほしかった。夜にLINEで「兄と妹のあいだで、身動きがとれません」とだけ送ると、翌朝いちばんに返事が届き、昼休みに電話で話す約束をした。
5. 相談で話したこと・その後
電話の担当は、まず彼女の板挟みの気持ちを聞いた。どちらのきょうだいが正しいか、父にどの場所が合うかについては、判断しなかった。代わりに、議題を項目ごとに分け、今回決めることを、誰も反対しにくい連絡の2つに絞る案を一緒に考えた。医師に聞く質問も3つにまとめて送った。会議の前日、彼女が父に「みんなで、これからのことを相談するね。お父さんの考えを一番にしたいから」と伝えると、父は少し黙ってから「痛くないのがいちばんだ。あとはお前たちで」と言った。その言葉は、会議の最初に彼女が読み上げた。妹は電話の向こうで、しばらく何も言わなかった。
※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。
医療者に聞く質問例
- 家族がそろう日に、今の病状とこれからの見通しを先生から伺う時間をいただけますか。
- 父の今の状態で、これから選べる療養の場所はどこですか。
- 急に容体が変わったときの処置について、父の考えを踏まえて家族が考えておくことはありますか。
- 病院からの連絡は、どの家族に、どんなときに入りますか。
- 家族の意見が分かれています。医療ソーシャルワーカーにも同席していただけますか。
とはいえ、家族会議を前に気が重いあなたに伝えたい2つのこと
① 気持ちのこと──ぶつかるのは、父を大切に思う人が何人もいるからです
家族会議の前の晩に気が重くなるのは、話がこじれることより、こじれた先で父を悲しませることのほうが怖いからかもしれません。けれど、意見がぶつかるのは、お父さまを大切に思う人が一人ではない証でもあります。あなたが完璧な仲裁役になる必要はありません。最初の会議が「連絡の順番だけ決まった」で終わっても、それは前に進んだということです。家族は「第二の患者」ともいわれる、とがん情報サービスは説明しています。同じがん情報サービスには、家族が自分のつらさや困りごとを担当医や看護師に話してよいことも書かれています。きょうだいの間に立つ疲れも、話してよいつらさの一つです。
② 実務のこと──会議は一度で終わらせず、節目ごとに開き直す
お父さまの体も気持ちも、時期によって変わっていきます。一度決めたことを守り続けるより、節目ごとに開き直す仕組みにしておくほうが、家族の負担は軽くなります。節目の目安は、医師から病状の説明があったとき、退院や転院の話が出たとき、体調が大きく変わったときです。役割も、病院との連絡役、記録役、調べもの役と分けておくと、一人に集まりません。決めたことは家族のグループのノートなど一か所にまとめ、そこを最新の版として扱います。話し合いに迷うときは、がん相談支援センターを家族だけで、無料・匿名で使えます。
今日できること
[gk_howto name=”今日できること” description=”家族会議の前に、今夜から明日にできる3つのこと” heading=”none”][gk_step title=”父の言葉を書き出す”]お父さまがこれまでに口にした、過ごし方や治療についての言葉を、日付と場面を添えて3つ書き出す。[/gk_step][gk_step title=”議題に印をつける”]この記事の議題メモを写し、「今回決める」項目を2つまで選んで印をつける。[/gk_step][gk_step title=”集まる日時を一つ提案する”]全員の都合を探るより、「この日の夜、30分だけ電話で」と一つ提案して、きょうだいに送る。[/gk_step][/gk_howto]よくある質問
[gk_faq][gk_q q=”父が「お前たちに任せる」と言います。家族だけで決めていいのですか?”]「任せる」も、お父さまの大事な意思表示です。ただ、任された家族が何を手がかりに決めればいいのかが分からないと、あとで迷いが残ります。「誰に任せたいか」と「何をいちばん大事にしてほしいか」の二つだけでも聞けると、決めるときの軸になります。国のガイドラインも、本人が自分の意思を推し量ってくれる家族などを前もって決めておくことの大切さに触れています。実際に決める場面では、医師や看護師の説明を聞きながら、本人にとって何が最善かを一緒に考えていきます。[/gk_q][gk_q q=”家族会議に、父本人も加わったほうがいいですか?”]本人に選んでもらうのがいちばんです。自分のことは自分の前で話してほしいという方もいれば、家族で相談しておいてほしいという方もいます。加わる場合は、病室で短く、体調のよい時間帯に。加わらない場合も、会議で決めたことのうち本人が知りたいことは、あとで伝えます。どちらの場合も、本人の言葉を最初に置くという進め方は変わりません。[/gk_q][gk_q q=”遠くに住むきょうだいが、会議に来られません。”]電話やビデオ通話でつなげば十分です。来られなかった人には、決まったことと次に集まる日を、その日のうちに同じ文面で送ります。遠くにいる人は、手伝えていない引け目から発言を控えたり、逆に強い意見を言ったりすることがあります。調べものや親戚への連絡など、離れていてもできる役を渡すと、会議に加わりやすくなります。[/gk_q][gk_q q=”話し合った内容は、書面にしておく必要がありますか?”]書面にすることが決まりになっているわけではありません。ただ、話し合ったことと日付をメモにして家族で共有し、医師や看護師にも伝えておくと、お父さまの希望が医療者にも届きやすくなります。希望は変わってよいものなので、変わったら日付を書き足していきます。古いメモを消さずに残しておくと、気持ちの移り変わりも見えてきます。[/gk_q][gk_q q=”「人生会議」と家族会議は、どう違うのですか?”]人生会議は、厚生労働省が決めたACP(アドバンス・ケア・プランニング)の愛称で、もしものときに望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取り組みです。家族会議は、その中で家族の側が準備をそろえる場にあたります。中心にいるのは、どちらも本人です。11月30日は「人生会議の日」とされているので、話を切り出すきっかけに使う家族もいます。[/gk_q][gk_q q=”会議の途中で言い合いになったら、どうすればいいですか?”]その日はそこで区切って構いません。「今日は連絡の順番だけ決めて終わろう」と、決まったことを確かめて閉じれば、会議は失敗ではありません。同じ話でまたぶつかりそうなときは、主治医や看護師を交えた話し合いを頼むか、がん相談支援センターなど家族の外の人に間に入ってもらう方法があります。言い合いのあとに眠れない夜が続くなら、あなた自身のつらさとして誰かに話してください。[/gk_q][/gk_faq]次に読むなら
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- [gk_link to=”page:night-number”]もしもの夜に電話する先を、先に決めておくには?[/gk_link]