看護師さんの「そろそろかもしれません」は、多くの場合、お母さんの体の変化から、残された時間が短くなってきていると感じたときに、家族に心の準備や連絡を考えてもらうためにかけられる言葉です。
ただ、同じ「そろそろ」でも、週の単位を思い浮かべて言う人もいれば、ここ数日を考えている人もいて、言葉だけでは幅が分かりません。言葉の裏をひとりで推し量るより、その場で「どのくらいの意味でしょうか」と確かめるほうが、ずっと確かです。
この記事では、医療者がよく使う遠回しな言葉の一般的な意味、点滴や酸素、個室への移動といった病室の変化が示すこと、そして「率直に見通しを教えてください」と伝える言い方を、次の面会ですぐ使える形でまとめました。
遠回しな言葉が頭から離れない方へ
- 看護師さんに「ご家族は来られそうですか」と聞かれた。その言い方が何を意味するのか分からない。
- はっきり言ってほしい気持ちと、聞きたくない気持ちが、自分の中に両方ある。
- 面会のあと、駐車場の車の中で検索しながら泣いてしまった。母はもう長くないのだろうか。
看護師さんに『そろそろかもしれません』と言われました。母はもう長くないということですか?
多くの場合、体の変化から残された時間が短くなってきたと感じ、家族に心の準備や連絡を考えてほしいという合図です。ただ、どのくらいの時間を思い浮かべているかは人と場面で違うため、言葉だけで日数を推し量らず、その場で幅を確かめるのが確かです。
病棟の看護師さんは、毎日の眠りの深さ、食事の量、呼吸の様子、尿の量、手足の色を、交代しながら見続けています。そうした変化の重なり方から「この先は進み方が早くなるかもしれない」と感じたとき、家族が会いたい人に連絡したり、付き添いの段取りを考えたりする時間を持てるように、言葉をかけます。「そろそろ」は、その代表的な言い方のひとつです。
一方で、「そろそろ」には、はっきりした物差しがありません。言った人が週の単位を考えていることも、ここ数日を考えていることもあります。言葉の重さを自分の不安の大きさで測ってしまうと、必要以上に怖くなったり、反対に「まだ大丈夫」と思い込んだりしやすくなります。言われたその場で、「それは、週の単位で考えておけばよいということでしょうか。日の単位でしょうか」と聞き返してかまいません。体の変化の流れそのものを知っておきたいときは、[gk_link to=”post:parent-final-signs-when-to-call”]親の最期のサインと、家族を呼ぶ目安[/gk_link]も参考になります。
医療者は、なぜはっきり言わないのですか?
隠したいからではありません。最期までの時間は医療者にも正確には読めないこと、家族が受け止められる速さを待ちたいこと、ご本人の耳に入る場所では言葉を選ぶ必要があることなどが、遠回しな言い方の背景にあると考えられます。
ひとつめは、見通しそのものの難しさです。最期が近い時期の体の変化を調べた医療者向けの研究(Hui Dほか、Oncologist、2014年)でも、変化は時期を見立てる手がかりとして整理されていますが、どの変化がいつ現れるかは一人ずつ違います。言い切った日数が外れると、家族の段取りや気持ちを大きく揺らしてしまうことがあります。
ふたつめは、家族の受け止め方への配慮です。「もう日の単位です」とまっすぐ告げられて立っていられなくなる家族もいれば、「はっきり言ってほしかった」と感じる家族もいます。どちらを望んでいるかは、医療者の側からは見えにくいものです。遠回しな言葉は、家族が「もっと聞きたい」と言えば次の言葉を出せる、入り口のような役割を持っています。
みっつめは、場所と役割です。病室では、眠っているように見えるご本人にも声が届いているかもしれません。また、病状の見通しは主治医から説明するという分担にしている病院もあり、看護師さんは自分の言葉が先走らないよう気を配っていることがあります。遠回しな言葉は、医療者が本当のことを言わないしるしではなく、入り口を開けてくれたしるしです。次の一歩は、家族の側から踏み出せます。
医療者の側の事情
- 最期までの時間には、医療者にも読めない幅がある
- 家族が受け止められる速さを待ちたい
- 病室では、ご本人の耳を気にしている
- 見通しの説明は主治医から、という分担がある
家族の側でできること
- 「週の単位か、日の単位か」と幅で聞き返す
- 知りたい範囲と、聞く理由を先に伝える
- 面談室など、ご本人から離れた場所で聞く
- 主治医と話す時間を作ってほしいと頼む
「山」「来られそうですか」は、それぞれ何を伝えようとしているのですか?
どれも、体の変化が進んでいて、家族がそばにいる時間や会わせたい人への連絡を考えてほしい、という気持ちで使われることの多い言葉です。受け取り方は人によって違うので、言われたら一言だけ確かめる習慣をつけておくと、ひとりで抱え込まずにすみます。
「山」は、もともと病状の大きな分かれ目を指す言い方です。「ここを越えれば少し落ち着くかもしれない」という意味を含むこともあれば、「この夜のうちに大きな変化があるかもしれない」という意味で使われることもあります。どちらの意味かで、今夜とるべき動きはまったく変わります。
「ご家族は来られそうですか」は、すぐに駆けつけられる距離に家族がいるか、会わせたい人がいるかを確かめる言葉です。早めに呼ぶことを考えてほしい、という気持ちが込められていることが多く、聞かれたら「弟は明日の昼に着けます」のように、着ける時間を具体的に返すと、医療者もそれをふまえて話してくれます。夜間の連絡先を改めて確かめられたときも、夜中に電話をかける場面がありうると考えている、というサインかもしれません。
| 言葉 | 込められていることが多い意味 | その場で確かめる一言 |
|---|---|---|
| 「そろそろかもしれません」 | 変化が進んでいて、心の準備や連絡を考えてほしい | 「週の単位でしょうか、日の単位でしょうか」 |
| 「今夜が山かもしれません」 | この夜のうちに大きな変化が起こるかもしれない | 「今夜は付き添ったほうがよいということですか」 |
| 「ご家族は来られそうですか」 | 会わせたい人がいるなら、早めの連絡を考えてほしい | 「遠方の家族は、いつまでに呼べばよいでしょうか」 |
| 「夜中もつながる番号を教えてください」 | 夜間に連絡する場面がありうる | 「どんな変化のときに、電話をいただけますか」 |
| 「声をかけてあげてください」 | 反応が薄れても、そばで話しかけてほしい | 「今の母に、家族ができることは何ですか」 |
点滴が減る、酸素が始まる、個室に移る。病室の変化は何を意味しますか?
体の状態に合わせて、楽に過ごすことを優先したケアへ切り替えていることを示す場合があります。見捨てられたという意味ではありません。理由は人や病院によって違うので、「この変更は、母を楽にするためのものですか」と、その場で尋ねてかまいません。
点滴を減らす・やめると言われたとき
最期が近い時期には、体が水分をうまく受け止められなくなり、点滴の量が多いと、むくみやたんが増えて、かえってつらさにつながることがあります。そのため量を減らしたり、続けるかどうかを見直したりすることがあり、日本緩和医療学会は『終末期がん患者の輸液療法に関するガイドライン 2013年版』で、その考え方をまとめています。「点滴を減らしたら弱ってしまうのでは」と不安なときは、「今の母にとって、点滴にはどんな役割がありますか」と、そのまま尋ねてください。食べられない時期の口のケアについては、[gk_link to=”post:final-days-not-eating-mouth-care”]無理をさせない理由と口のケア[/gk_link]で詳しく紹介しています。
酸素が始まった・増えたとき
酸素は、息苦しさを和らげるために使われることがあります。息苦しさについては、日本緩和医療学会が『進行性疾患患者の呼吸困難の緩和に関する診療ガイドライン 2023年版』をまとめており、酸素のほかにも、薬や体の向きの工夫など、和らげ方はいくつかあります。酸素の量が増えたことだけで、時期を判断することはできません。
個室に移ることになったとき
個室への移動は、家族が気兼ねなく付き添えるように、夜も一緒に過ごせるように、という配慮で提案されることがあります。ほかの患者さんの療養環境や、感染症の対策など、別の理由のこともあります。「どんな理由で移ることになったのですか」と聞いてかまいませんし、費用がかかる部屋かどうかも、移る前に確かめておくと安心です。
検査やモニターが減ったとき
血圧を測る回数や採血が減る、モニターを外す、といった変化も、ご本人の負担を減らすために行われることがあります。手を抜かれたように感じたら、理由を聞いてみてください。ご本人の休む時間を守るための調整であることもあります。
- その変更は、母を楽にするためのものか
- 変更によって、体にどんな変化が出そうか
- 家族が付き添える時間や、泊まれるかどうか
- 費用がかかる変更かどうか(個室など)
- 見立てが変わったとき、誰からどう連絡をもらえるか
「率直に見通しを教えてください」は、どう伝えればいいですか?
理由と、知りたい範囲と、「はっきり言っていただいて大丈夫です」という許可の3つを添えると、医療者も言葉を選びすぎずにすみます。範囲を先に伝えておけば、聞きたくない部分まで一度に受け取らずにすみます。
遠回しな言葉が続くとき、家族が先に「どこまで聞きたいか」を示すと、話は大きく前に進みます。医療者にとって迷うのは、目の前の家族がどこまで受け止めたいと思っているのかが分からないときだからです。家族の側から「はっきり聞きたい」と伝えれば、医療者は安心して、見立てを言葉にしやすくなります。
伝える順番は、下の図の流れが目安です。まず時間をもらい、理由を添え、知りたい範囲を区切り、許可を伝える。最後に「見立てが変わったら、また教えてください」と次につなげておくと、一度きりの会話で終わらずにすみます。主治医から聞きたいときは、看護師さんに「先生と少しお話しする時間を作っていただけますか」と頼めば、面談の段取りをつけてもらえることがあります。面と向かって聞くのが難しい人のための小さな聞き方は、[gk_link to=”post:hard-to-ask-doctor”]医師に聞きづらいときの聞き方[/gk_link]にまとめています。
- 1時間をもらう「少しだけお時間をいただけますか。母のことでお聞きしたいことがあります」
- 2理由を添える「弟を呼ぶ時期と、仕事の休み方を決めたいと思っています」
- 3範囲を区切る「細かい日数ではなく、週の単位か日の単位かを知りたいです」
- 4許可を伝える「つらい内容でも、はっきり言っていただいて大丈夫です」
- 5次につなげる「見立てが変わったら、また教えていただけますか」
聞きたい気持ちと、聞きたくない気持ちが両方あるときは?
両方あるのは、とても自然なことです。一度に全部を聞かなくてかまいません。「今日は、弟を呼ぶ目安だけ」と範囲を区切る、きょうだいに同席してもらう、代わりに聞いてもらう、といった聞き方もあります。
はっきり言ってほしいのに、いざ看護師さんが口を開きかけると、耳をふさぎたくなる。その揺れは、お母さんとの時間がこの先も続いてほしいという願いと、準備をしなければという責任感が、同時に働いているからこそ起こります。どちらかを消そうとしなくて大丈夫です。
聞く量は、自分で決めてかまいません。「呼ぶ目安だけ」「今夜付き添うべきかだけ」と、知りたいことを一つに絞ると、受け止める重さも一つ分ですみます。ひとりで聞くのがつらければ、きょうだいや配偶者に一緒に聞いてもらう、電話をスピーカーにして遠方の家族にも聞いてもらう、といった形もあります。聞かないと決めることも、間違いではありません。その場合は、「家族の誰に伝えてほしいか」だけを病棟に伝えておくと、必要な連絡は届きます。
Q1今、見通しをはっきり聞く気持ちの準備はできていますか
はい面談室で、理由・範囲・許可を伝えて聞く
いいえ「呼ぶ目安だけ」など、聞く範囲を一つに区切る
Q2ひとりで聞くのはつらいですか
はいきょうだいや配偶者に同席してもらうか、代わりに聞いてもらう
いいえ聞いた言葉をその場でメモし、家族には同じ文面で伝える
面会の帰りに泣いてしまった日は、どうすればいいですか?
泣いてしまうのは、お母さんとの時間がまだ続いてほしいと願っているからで、責めることではありません。家族は「第二の患者」ともいわれます。その夜のうちに、気持ちを置ける先をひとつ決めておくと、翌日の面会に向かいやすくなります。
病室では明るくふるまえたのに、駐車場の車に乗り込んだとたん、涙が止まらなくなる。エンジンもかけずにスマホで「もう長くない」と検索して、出てきた言葉にまた泣いてしまう。そんな帰り道を過ごしている家族は、あなただけではありません。本人のつらさを思うほど、家族は自分の涙を後回しにしがちで、そのうえ仕事や家のことも回し続けなければなりません。国立がん研究センターのがん情報サービスは、そうした家族を「第二の患者」ともいわれる存在として紹介しています。
気持ちを置く先は、いくつか持っておいてかまいません。平日の日中なら、がん相談支援センターがあります。その病院に通っていない家族でも、無料・匿名で話を聞いてもらえる窓口です。夜中に誰かと話したくなったら、24時間・無料のよりそいホットライン(0120-279-338。がん専門の窓口ではありません)があります。こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)は、かけた地域の公的な相談窓口につながります(曜日や時間は都道府県によって違い、通話料がかかります)。病棟の看護師さんに「家族の私も少し参っていて」と打ち明けることも、遠慮しなくて大丈夫です。
「来られそうですか」の意味を聞けずにいた息子さんは、どう動いた?
説明のための例(実在の方の体験談ではありません)
1. 相談のあとに変わったこと
相談の2日後、Dさんは面会の終わりに看護師さんを呼び止め、「先日の『ご家族は来られそうですか』は、どのくらいの意味でしたか。はっきり言っていただいて大丈夫です」と尋ねました。看護師さんは少し表情をゆるめて、「先生からもお伝えしたいことがあるので、明日お時間をいただけますか」と答えました。翌日の面談で主治医から聞いたのは、「週の単位で考えておいてください」という言葉です。Dさんはそれをそのまま妹に送り、週末からは妹と交代で付き添う形が決まりました。「聞く前の3日間のほうが、ずっと怖かった」とDさんは振り返ります。
2. 相談を考えた背景
お母さんは80代。入院して1か月ほどたったころに個室へ移ることになり、その日の帰りぎわ、看護師さんから「ご家族は来られそうですか」と聞かれました。Dさんは「はい、また来ます」とだけ答え、病院の駐車場に停めた車の中で、しばらく動けなかったといいます。
3. 相談する前に困っていたこと
車の中で「来られそうですか 意味」「個室に移る 意味」と検索すると、目に入るのは重い言葉ばかりでした。もう一度聞けばいいと分かっていても、「聞いたら、母の前で泣いてしまいそうで」聞けないまま3日が過ぎました。妹には「ちょっと様子が変わったみたい」としか伝えられず、妹からの「来週行ったほうがいい?」という質問にも答えられずにいました。
4. ここを選んだ理由・決め手
がん相談支援センターがあることは知っていましたが、平日の昼間は仕事で電話をかけられませんでした。夜中に見つけたがんと家族の相談室のLINEは匿名で使え、言われた言葉をそのまま送るだけでいいと書かれていました。「来られそうですか、と言われました。どういう意味でしょうか」とだけ送ると、翌朝いちばんに返事が届き、続きは電話で話すことにしました。
5. 相談で話したこと・その後
フォームで指定した平日の夕方に担当から電話があり、20分ほど話しました。担当はお母さんの残りの時間を予測することはせず、医療者が遠回しな言い方をすることが多い理由と、聞き返すときの言い方を一緒に考えました。決めたのは「どのくらいの意味でしたか」「はっきり言っていただいて大丈夫です」の2つの文です。個室に移った理由も次の面会で聞いてみると、「ご家族がゆっくり過ごせるように」という答えでした。面談のあと、妹への連絡に「もうすぐらしい」と書きかけて、言われたとおりの言葉に書き直したそうです。
※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。
医療者に聞く質問例
- 先日の「そろそろ」は、週の単位で考えておけばよいという意味でしょうか、日の単位でしょうか。
- 母を個室に移すのは、どんな理由からですか。費用はかかりますか。
- 点滴の量を変えるのは、母を楽にするためと考えてよいでしょうか。
- つらい内容でもかまいません。今の見通しを、先生から聞かせていただける時間はありますか。
- 夜間に変化があったとき、どんな場合に家族へ電話をいただけますか。
とはいえ、言葉の意味が分かっても、心はすぐには追いつきません
① 気持ちのこと──「聞かなければよかった」と思う夜があってもいい
意味を確かめたあと、「知らないままのほうが楽だった」と感じる夜もあるはずです。お母さんはまだ目の前にいるのに、もう失ってしまったような悲しさがこみ上げる。そうした気持ちは予期悲嘆と呼ばれ、「喪失が現実となる以前に起こる悲嘆」と説明されています。おかしなことでも、薄情なことでもありません。知ったことで、会わせたい人に連絡できた、伝えたい言葉を選べた、という時間も生まれます。重さと一緒に、選べることも増えたのだと考えてみてください。
② 実務のこと──病棟との窓口と、家族の希望をひとつにまとめる
家族の何人もが別々に看護師さんへ聞きに行くと、言葉の受け取り方がばらばらになり、医療者も誰にどこまで話してよいか迷います。病棟とのやりとりは窓口役をひとり決め、その人が聞いたことを家族に同じ文面で伝える形にしておくと、すれ違いが減ります。あわせて、「家族は見通しを率直に聞きたいと思っています」「夜間の連絡はまずこの番号へ」と、家族の希望を病棟に伝えておくと、担当の看護師さんが替わっても共有されやすくなります。個室の費用や、仕事を休むあいだの暮らしのお金が気になるときは、病院の医療ソーシャルワーカーに相談できます。療養中のお金や、療養の場の変化について相談に応じる専門職です。
今日できること
[gk_howto name=”今日できること” description=”遠回しな言葉を聞いた今夜から明日にできる3つのこと” heading=”none”][gk_step title=”言葉をそのまま書き残す”]「そろそろ」「山」など、聞いた言葉と日時、言った人をスマホのメモに書きます。言い換えずに残すと、あとで確かめるときの手がかりになります。[/gk_step][gk_step title=”明日確かめる一文を選ぶ”]「週の単位でしょうか、日の単位でしょうか」か「今夜は付き添ったほうがよいですか」のどちらかを、次の面会で聞く一文として決めておきます。[/gk_step][gk_step title=”言葉を誰かに預ける”]意味が分からないまま眠れない夜は、がんと家族の相談室のLINEに、看護師さんの言葉をそのまま送ってください。翌朝いちばんに読んで、一般的な意味と次に聞くことをお返事します。[/gk_step][/gk_howto]よくある質問
[gk_faq][gk_q q=”「そろそろ」と言われてから、どのくらいで最期を迎えることが多いのですか?”]決まった期間はありません。言った人が思い浮かべている時間にも幅があり、同じ言葉でも、週の単位のこともあれば、日の単位のこともあります。体の変化の現れ方も一人ずつ違います。言われたその場で「どのくらいの意味でおっしゃいましたか」と尋ねるのが、いちばん確かな方法です。[/gk_q][gk_q q=”看護師さんと主治医で、言うことが違う気がします。どちらを信じればいいですか?”]看護師さんは毎日の様子の変化を、主治医は検査の結果も含めた病状全体を見て話していることが多く、見ている角度が違えば言葉も変わります。食い違いが気になるときは、「看護師さんからは、このように聞きました。先生はどうお考えですか」と、両方の言葉を並べて主治医に尋ねてみてください。[/gk_q][gk_q q=”母に「私、もうだめなの?」と聞かれました。どう答えればいいですか?”]すぐに答えを出そうとしなくて大丈夫です。「そう感じることがあったの?」と聞き返すと、お母さんが気にしているのが体のつらさなのか、家族のことなのかが見えてくることがあります。答えに詰まったら、「看護師さんにも一緒に話を聞いてもらおうか」と、医療者の力を借りてかまいません。知りたいかどうかは、お母さん自身の気持ちを大事にしてください。[/gk_q][gk_q q=”点滴をやめると言われました。家族として反対してもいいのですか?”]家族の気持ちを伝えることはできます。「やめることに不安があります。今の母にとって、点滴にはどんな役割がありますか」と理由を聞いたうえで、量を減らす、様子を見ながら決めるといった選択肢がないかを、主治医と話し合ってください。お母さんが自分の希望を伝えられる場合は、その言葉がいちばんの手がかりになります。[/gk_q][gk_q q=”個室に移ると、費用がかかりますか?”]病院や部屋の種類によって違います。費用がかかるかどうかや、その条件は病院ごとに異なるので、移る前に病棟や会計の窓口、医療ソーシャルワーカーに確かめてください。金額だけで決めず、なぜ個室を勧められたのかも一緒に聞いておくと、判断しやすくなります。[/gk_q][gk_q q=”「来られそうですか」と聞かれましたが、弟は遠方で今夜は来られません。”]正直に伝えてかまいません。「弟は明日の昼に着きます。それまでに気をつけておくことはありますか」と、着ける時間を具体的に伝えると、医療者もそれをふまえて話してくれます。間に合わない場合に備えて、電話のスピーカーで声を届けられるかどうかも、看護師さんに相談しておくと安心です。[/gk_q][gk_q q=”夜中に言葉の意味を考えて眠れません。どこかに相談できますか?”]お母さんの体の変化が気になるときは、病棟に電話して看護師さんに尋ねてかまいません。自分の気持ちを聞いてほしいときは、24時間・無料のよりそいホットラインがあります。電話で話したいときは、がんと家族の相談室(050-1720-6000)へ。担当が直接お受けするのは平日の9時〜18時で、それ以外の時間にかけた場合も自動音声が用件を受け付け、翌朝9時までに担当から折り返しのお電話をします。[/gk_q][/gk_faq]次に読むなら
- [gk_link to=”post:parent-final-signs-when-to-call”]親の最期が近いとき、遠方の家族を呼ぶ目安はありますか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:hard-to-ask-doctor”]医師に聞きづらいとき、看護師さんにはどう聞けばいいですか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:asking-doctor-prognosis”]余命の見通しを、医師に聞いてもいいのですか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:signs”]最期が近づいた体には、どんなサインが現れますか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:last-month-changes-family-prep”]残りがひと月ほどと言われたら、何が起きて何を備えますか?[/gk_link]
- [gk_link to=”page:night-number”]もしもの夜に電話する先を、決めておくには?[/gk_link]