50代からの看護師の働き方|5つの選択肢を比べて選ぶ

子どもが就職して家を出た春。夕食の食器が2人分になり、洗い物はあっという間に終わる。ふと時計を見て、「この先、何歳まで、どんなふうに働くんだろう」と考える。

夜勤明けの疲れは、以前より1日長く残るようになりました。それでも、看護の仕事そのものを辞めたいわけではありません。収入もまだ必要ですし、親のことも気にかかる。今のままでいいのか、動くなら今なのか、答えが出ないまま日が過ぎていきます。

50代からの働き方は、「続けるか、辞めるか」の2つだけではありません。今の職場で形を変える道もあれば、職場を移る道、仕事を組み合わせる道もあります。

ここでは、50代から選べる5つの働き方を、収入・体力・続けやすさ・やりがいの4つの物差しで比べます。そのうえで、65歳を過ぎても続けられるかという目線で、選び方を整理します。

50代からの看護師の働き方には、どんな選択肢がある?

50代からの看護師の働き方には、大きく分けて5つの選択肢があります。今の職場で働き方を変える、日勤のみの職場へ移る、訪問看護や介護施設で働く、企業や在宅の仕事に移る、そして複数の仕事を組み合わせる、の5つです。

どれがよいかは、人によって違います。比べるときは、収入、体の負担、続けやすさ、やりがいの4つの物差しを使うと、自分にとっての優先順位が見えてきます。下の表は、編集部が一般的な傾向をまとめた目安です。職場や求人によって違うので、最初の見当をつけるために使ってください。

50代からの5つの選択肢を4つの物差しで比べる(編集部の目安)
選択肢収入体の負担続けやすさやりがい
今の職場で働き方を変える◯あり 保ちやすい△一部あり 部署による△一部あり 定年後は再雇用の条件次第◯あり 今の経験を生かせる
日勤のみの職場へ移る△一部あり 夜勤手当が減る◯あり 夜勤がない◯あり 職場の種類が多い△一部あり 職場によって違う
訪問看護・介護施設△一部あり 職場による△一部あり 移動や介助がある◯あり 経験が生きやすい◯あり 生活に寄り添える
企業・在宅の仕事△一部あり 働く時間で決まる◯あり 体を動かす量が少ない△一部あり 契約や求人の数次第△一部あり 仕事の種類による
複数の仕事の組み合わせ△一部あり 組み合わせ次第◯あり 量を調整しやすい◯あり 片方を残して調整できる◯あり 2つの経験を生かせる

編集部まとめ

4つの物差しのうち、「続けやすさ」は65歳を過ぎても続けられるか、「やりがい」はこれまでの経験を生かせるか、人と関われるか、という意味で使っています。40代までは収入を何より優先していた人も、50代では体の負担や続けやすさを重く見るようになることがあります。自分の今の重みで、表を読み直してみてください。

表で◯が多いものが、誰にとってもよいわけではありません。収入を何より守りたい人と、体の負担を減らしたい人とでは、選ぶ道が変わります。迷ったときは、いちばん守りたい物差しを1つ決めて、下の分かれ道に当てはめてみてください。

守りたい物差しから、候補を絞る

今の職場で、夜勤や部署について相談したことがありますか?

はい

相談しても変わらないなら、職場を移る選択肢を比べ始めましょう。

いいえ

まず今の職場で働き方を変えられないか、師長や人事に相談しましょう。

いちばん守りたいのは、収入ですか?

はい

日勤のみの常勤や、訪問看護・介護施設の常勤から候補を探しましょう。

いいえ

企業や在宅の仕事、複数の仕事の組み合わせも候補に入れましょう。

65歳を過ぎても、看護の仕事を続けたいですか?

はい

経験が生きる仕事を1つ、50代のうちに小さく試しておきましょう。

いいえ

定年までの収入と体の負担のバランスを優先して選びましょう。

今の職場で変えるか、日勤のみの職場へ移るか

まずは、看護の現場から大きく離れずに、夜勤や働く時間を変える2つの道です。

選択肢1:今の職場で働き方を変える

職場を移らずに、働き方の中身を変える道です。夜勤の回数を減らす、夜勤から外れる、外来や健診の部門へ異動する、短い時間で働ける制度を使う、役職を降りる。病院によって、選べる形は違います。

よいところは、慣れた仕事と人間関係をそのまま保てることです。勤続年数が途切れない点も、安心材料になります。一方で、人員の都合で希望が通らないこともあり、変えられる幅には限りがあります。相談するときは、「夜勤を減らしたい」だけでなく、「あと何年、どんな形で働きたいか」まで伝えると、師長や人事も先の見通しを立てやすくなります。夜勤を続けるかやめるかの判断には、夜勤がつらい50代の看護師の働き方で紹介している5つの質問が使えます。

今の職場で変える場合と、職場を移る場合

今の職場で働き方を変える

  • 慣れた仕事と人間関係を保てる
  • 勤続年数が途切れない
  • 部署の都合で希望が通らないこともある

職場を移る

  • 夜勤や仕事の中身を大きく変えられる
  • 新しい分野を試せる
  • 慣れるまでの時間と、給与の変化がある

もう1つ確かめておきたいのが、定年のあとです。定年後も再雇用で働ける仕組みがある病院もありますが、給与や勤務の形がどう変わるかは病院ごとに違います。就業規則や人事の説明で、早めに確かめておきましょう。再雇用と転職の比べ方は、定年後の看護師求人の探し方にまとめています。

選択肢2:日勤のみの職場へ移る

夜勤のない職場に移る道です。クリニック、病院の外来、健診センター、デイサービス、保育園などが候補になります。

看護師が働いている場所を見ると、病院が65.7%で最も多く、診療所が14.3%、介護保険施設等が7.9%、訪問看護ステーションが6.7%です[1]。病院の65.7%を除くと、34.3%の看護師が病院以外の場所で働いている計算になります(引き算した編集部の計算)[1]。

看護師が働いている場所(令和6年末)
  • 病院65.7%
  • 診療所14.3%
  • 介護保険施設等7.9%
  • 訪問看護ステーション6.7%
  • 事業所(企業など)0.4%

出典:厚生労働省「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」[1]

よいところは、夜勤がなくなって生活のリズムが整いやすいことです。気をつけたいのは、夜勤手当がなくなる分の収入の変化と、職場ごとの忙しさの違いです。クリニックは少ない人数で受付から処置まで幅広く担うことがあり、外来は立ち仕事が続きます。「日勤のみ」と書かれていても、オンコールの当番がある職場もあるので、言葉の確かめ方は日勤のみの看護師求人の探し方を参考にしてください。

50代で日勤のみの職場に移るときは、これまでの経験に近い分野を選ぶと、慣れるまでの時間が短くなります。循環器の病棟にいた人なら循環器内科のクリニック、消化器の病棟にいた人なら内視鏡検査の多い外来、というように選ぶと、知識をそのまま生かせます。

なお、企業などの事業所で働く看護師は0.4%と少数です[1]。また、この統計は在宅勤務で働く看護師の数を示すものではありません。在宅の仕事がどのくらいあるかは、この表からはわからない点に注意してください。

訪問看護・介護施設か、企業・在宅の仕事か

次は、働く分野そのものを変える2つの道です。経験を生かして別の現場に移るか、体を動かす量の少ない仕事に移るかで分かれます。

選択肢3:訪問看護や介護施設で経験を生かす

病棟で積んだ経験が、そのまま生きやすい分野です。令和6年末には、訪問看護ステーションで91,022人(6.7%)、介護保険施設等で107,984人(7.9%)の看護師が働いています[1]。訪問看護ステーションの数も増えていて、令和7年4月1日現在で稼働しているのは18,754か所、前の年から1,425か所増えました[2]。

訪問看護ステーションの数(令和7年4月1日現在)
18,754か所稼働している訪問看護ステーション令和7年4月1日現在
1,425か所前の年からの増加令和7年4月1日現在
2,487か所令和6年度中に新しくできた数令和6年度

出典:一般社団法人全国訪問看護事業協会「令和7年度 訪問看護ステーション数 調査結果」[2]

訪問看護は、利用者の自宅を訪ねて看護をする仕事です。このサイトでいう在宅勤務(自宅で働く仕事)とは別のものなので、求人を見るときは言葉の違いに気をつけてください。2つの意味の違いは、在宅看護師とは?訪問看護と在宅勤務の違いで整理しています。

よいところは、一人ひとりの暮らしにじっくり寄り添えることと、急変の見きわめや家族への説明など、長い経験がそのまま役に立つことです。医師がいつもそばにいるとは限らない場で、看護師の判断が頼りにされる場面もあります。気をつけたいのは体の負担です。訪問看護は車や自転車での移動があり、夜間のオンコール当番がある事業所もあります。介護施設は、移乗の介助や夜勤がある施設もあります。訪問看護のオンコールの負担は、訪問看護のオンコールと在宅のオンコール代行の違いで比べています。

50代で応募しやすい職場の探し方や、求人票の読み方は、50代の看護師が応募できる求人で取り上げています。

選択肢4:企業や在宅の仕事に移る

体を動かす量を大きく減らせる道です。企業の健康管理室や健診の会社に勤める道と、自宅を職場にする在宅の仕事があります。在宅の仕事には、電話健康相談、介護施設などからの夜間の電話に自宅で応じるオンコール代行、オンラインの保健指導、医療ライターなどがあります。6つの職種の中身は、看護師が在宅でできる仕事で比べられます。

在宅の仕事の例と、50代から始めるときに確かめること
仕事主な時間帯確かめたい条件
電話健康相談日中・夜間(求人による)完全在宅か、研修は出社か
夜間オンコール代行夕方〜朝経験年数、夜の待機が体に合うか
オンラインの保健指導日中が中心資格の条件、面談する部屋
医療ライター自分で決めやすい1件ごとの契約、収入の波
企業の看護職日中在宅勤務の範囲、出社の日数

編集部まとめ

在宅の仕事の中には、経験の長さが応募の条件になるものがあります。在宅の夜間オンコールの求人の一例では、自宅からのフルリモート勤務で時給1,600円〜2,700円とされ、応募には看護師の実務経験丸5年以上が必要でした(2026年10月8日に確認した例)[3]。50代の経験が、そのまま応募の資格になる仕事です。

保健指導の仕事は、資格の条件に注意が必要です。特定保健指導の初回面接での行動計画の策定などは医師・保健師・管理栄養士が行うものとされ、保健指導に関する一定の実務の経験を有する看護師も、令和12年3月31日までは行えるという経過措置があります[4]。期限のある決まりなので、65歳以降まで続ける仕事として考えるなら、その先の見通しも確かめておきましょう。2026年10月8日に確認した求人の中には、対象の資格を保健師または管理栄養士に限り、看護師は応募できないものもありました[5]。

在宅の仕事は、病院ほど求人の数が多くありません。条件に合う求人が出るまで時間がかかることもあるので、今の仕事を続けながら探し始めるのが現実的です。

企業で働く道を選ぶ場合は、健康診断のあとのフォローや従業員の健康相談などが主な仕事になります。在宅勤務ができるかどうかは会社や職種によって違うので、出社の日数を応募の前に確かめましょう。企業の看護職の種類は企業で働く看護師の求人の探し方にまとめています。

在宅の仕事を50代から始める手順の全体像は、40代・50代からの看護師の在宅ワークで確かめられます。

選択肢5:複数の仕事を組み合わせる

1つの職場にすべてを預けず、2つの仕事を組み合わせる道です。在宅の仕事と週1日の健診、日勤のパートと在宅のライター、訪問看護のパートと在宅の電話相談など、組み合わせ方はいろいろあります。

よいところは、片方の仕事が合わなくなっても、収入がゼロにならないことです。体調に合わせて片方の量を減らしたり、新しい分野を小さく試したりもしやすくなります。50代のうちに在宅の仕事を少しずつ試しておくと、60代になってから選べる道が広がります。

組み合わせるときは、性質の違う2つを選ぶと疲れが偏りにくくなります。体を動かす仕事と座ってする仕事、日中の仕事と夕方の仕事、人と顔を合わせる仕事と一人でする仕事。似た仕事を2つ重ねるより、片方がもう片方の疲れを休ませてくれる組み合わせが長続きします。

組み合わせの例:健診の日と、在宅の仕事の日
健診センターの日(例)8:00〜12:00(週1日)
在宅のオンコール代行の日(例)17:00〜22:00(週2日)

気をつけたいのは、予定とお金の管理です。勤務の日が重ならないよう、1か月の予定表を先に作っておきましょう。お金については、2か所以上から給与を受け取る場合、年末調整されなかった給与の収入金額と、給与以外の所得の合計が20万円を超えると、確定申告が必要になります[6]。細かい例外もあるので、自分が当てはまるかは国税庁の案内や税務署で確かめてください。考え方は副業すると確定申告は必要?でも説明しています。

配偶者の扶養に入っている場合も確かめが必要です。厚生労働省は、年収130万円以上になると、週20時間未満で働く場合でも扶養から外れ、国民年金と国民健康保険の保険料がかかると説明しています[7]。判定の細部は、加入している健康保険で確かめてください。

65歳以降を見据えて選ぶには?

50代で働き方を選ぶときは、この先の5年だけでなく、65歳を過ぎたあとも見ておくと後悔が少なくなります。いま選ぶ仕事を、60代になっても同じ形で続けられるとは限らないからです。

見ておきたいのは、まず働く形です。雇われて働く場合は、定年や再雇用の決まりが職場ごとにあります。業務委託で働く場合は定年がない代わりに、契約が続くかどうかは更新の条件次第です。次に、体と道具の変化です。目や耳の疲れ、パソコンの操作など、年齢とともに気になることも変わります。在宅の仕事を何歳まで続けられるかは一律に決まっていないので、看護師の在宅ワークは何歳まで続けられる?で、続けるために大事な条件を確かめておきましょう。

60代の働き方と年金の関係は、60代の看護師に合う働き方で考え方を整理しています。年金の受け取り方や金額は人によって違うので、個別のことは年金事務所で確かめてください。定年までの準備をいつ、何から始めるかは、看護師は定年後にどう働く?50代からできる準備が役に立ちます。

65歳以降も続けられるかを確かめる質問

チェックした数:

モデルケース:在宅の仕事と週1日の健診を組み合わせたMさん

モデルケース(架空の例)

泊まりの夜勤をやめて、在宅のオンコール代行と週1日の健診へ。働く日は週5日から週3日に

  • 月4回0回泊まりの夜勤
  • 5日3日働く日(1週間)
  • 5日1日通勤のある日(1週間)

このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。

成果

Mさんは、子どもの独立をきっかけに働き方を見直し、在宅の夜間オンコール代行と健診センターの仕事を組み合わせて働いています。オンコールは週2日の夕方から夜まで、健診は週1日の午前中です。泊まりの夜勤はなくなり、平日に2日、自分の予定に使える日ができました。

Mさん:2つの仕事があると、どちらかがうまくいかない日も気持ちが沈みすぎないんです。

背景

Mさんは病棟で15年働いたあと、介護老人保健施設に移って15年になります。夜勤は月4回。2人の子どもが就職して家を出たのを機に、この先の働き方を考えるようになりました。

困っていたこと

50代後半に入り、夜勤明けの回復に2日かかるようになっていました。とはいえ、収入をゼロにするつもりはありません。60代になっても看護の仕事を続けたい気持ちはあるのに、どんな形なら続けられるのか見当がつかず、1つの職場にすべてを頼ることにも不安を感じていました。

選んだ理由

Mさんは5つの選択肢を紙に書き、収入・体力・続けやすさ・やりがいで◯と△をつけてみました。決め手になったのは、老健の夜勤で介護職員の相談を受け、夜中に医師へ電話で報告してきた経験です。電話をかける側が何に迷い、何を早く伝えたいのかがわかるので、オンコール代行ならその経験が生きると考えました。健診は日中だけで体の負担が軽く、人と顔を合わせる仕事も少し残したいという気持ちに合っていました。2つに分けておけば、片方が合わなくても働く場所がなくならないことも安心につながりました。

Mさん:夜中に電話をかける側だったから、受ける側に回ったいま、相手の焦りがよくわかります。

始め方と工夫

まず健診の仕事を週1日で始め、3か月後にオンコール代行の研修を受けました。研修は平日の昼間にあったので、健診の日と重ならないよう予定表を先に作りました。健診は水曜日、オンコールは月曜日と木曜日の夕方と決めています。2か所から給与を受け取るため、確定申告が必要かどうかも税務署の案内で確かめました。オンコールの日は、夫が犬の散歩を引き受けています。

Mさんの例でよかったのは、2つの仕事を同時に始めず、1つずつ試したことです。組み合わせは自由度が高い分、予定とお金の管理が増えます。始めるときは、片方に慣れてからもう片方を足すと、無理がありません。

気をつけたいこと:どの道にも、下がりやすいものがある

5つの選択肢のどれを選んでも、何かが少し下がります。収入が下がることもあれば、慣れた環境や安定した勤務時間を手放すこともあります。下がるものを先に知っておけば、選んだあとに「こんなはずでは」と感じることが減ります。

選択肢ごとに、下がりやすいものと確かめ方
選択肢下がりやすいもの確かめ方
今の職場で変える手当、役職就業規則と給与の規程を読む
日勤のみへ移る夜勤手当給与明細で手当の額を確かめる
訪問看護・介護施設慣れた環境見学や同行で1日の流れを見る
企業・在宅の仕事安定した勤務時間月の勤務時間の決まり方を聞く
組み合わせ予定の余白1か月の予定表を先に作る

編集部まとめ

収入の変化は、自分の数字で見積もっておくと安心です。夜勤手当の分がどのくらい減るかは夜勤なしにすると年収はどれくらい下がる?で、在宅の仕事でいくらになるかは月収シミュレーターで試算できます。

体の変化の出方も、人によって違います。同じ50代でも、夜勤を続けられる人もいれば、早めに日中の仕事に移ったほうがよい人もいます。健康診断の結果や気になる症状は、働き方を決める前に医師に相談しておきましょう。

もう1つ、一度に全部を変えないことも大切です。職場も、仕事の中身も、住む場所も同時に変えると、合わなかったときにどこを戻せばよいのかわからなくなります。転職で選ばれるための準備は、50代の看護師の転職が難しいと言われる理由にまとめています。

今日からできること

全部を一度に決める必要はありません。まずは自分の物差しを1つ決めるところから始めましょう。

今日からできること
  1. 1気になる選択肢に印をつける

    5つの選択肢の表を見て、気になるものに2つだけ印をつけます。

  2. 2守りたい物差しを1つ決める

    収入・体力・続けやすさ・やりがいのうち、いちばん守りたいものを決めます。

  3. 3今の職場の決まりを調べる

    夜勤の免除、部署の異動、短時間勤務、定年後の再雇用の決まりを確かめます。

  4. 4小さく試せる仕事を探す

    単発の健診や、在宅の仕事の説明会など、試せるものを1つ探します。

  5. 5家族と話す

    働く日と時間の希望を、家族と共有しておきます。

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よくある質問

50代から看護師の働き方を変えるのは、遅くありませんか?

遅くはありません。就業している看護師のうち55〜59歳だけでも129,202人いて、50代の看護師は職場の大きな支えです[1]。50代のうちに新しい働き方を試しておくと、60代になってから選べる道も広がります。

50代で夜勤をやめると、収入はどのくらい変わりますか?

減る額は、夜勤手当の1回分の額と月の回数で決まります。給与明細の手当の欄を見て、1回分×回数を計算してみてください。くわしい計算は夜勤なしにしたときの年収の計算方法をご覧ください。

在宅の仕事だけで生活できますか?

時給と働く時間によります。例えば時給1,700円で月80時間働くと仮定すると、月13万6千円です(税金や社会保険料を引く前)。生活に必要な額に届くかどうかを、先に計算してから選びましょう。

2つの仕事を掛け持ちすると、確定申告は必要ですか?

2か所以上から給与を受け取る場合、年末調整されなかった給与の収入金額と、給与以外の所得の合計が20万円を超えると、確定申告が必要です[6]。例外もあるので、自分が当てはまるかは税務署で確かめてください。

50代から訪問看護に移るのは、体力的にきついですか?

移動やオンコール当番の有無によって、負担は大きく変わります。日中だけのパートや、オンコールのない働き方を選べる事業所もあるので、応募の前に1日の流れと当番の決まりを確かめましょう。

60代になってからでも、働き方は変えられますか?

変えられます。ただ、新しい仕事に慣れるには時間がかかるので、50代のうちに小さく試しておくほうが選べる道は多く残ります。60代の働き方は60代の看護師に合う働き方で考え方を整理しています。

50代からは、常勤とパートのどちらを選ぶのがよいですか?

収入と社会保険を重く見るなら常勤、時間の調整を重く見るならパートが向いています。短い時間で働く人の社会保険は、企業の規模の要件が10年かけて段階的になくなり、最終的には週20時間以上働けば、勤め先の規模にかかわらず加入するようになります[7]。自分が加入の対象になるかは、勤め先で確かめてください。

看護師の資格を使わない仕事も、選択肢になりますか?

なります。ただ、資格を生かす仕事に比べると、収入や経験の生かし方が変わることがあります。くわしくは看護師以外の仕事がしたいときをご覧ください。

まとめ

50代からの看護師の働き方には、今の職場で変える、日勤のみへ移る、訪問看護や介護施設、企業や在宅の仕事、複数の仕事の組み合わせ、の5つの選択肢があります。どれがよいかは、何を守りたいかで変わります。

  • 収入・体力・続けやすさ・やりがいのうち、守りたい物差しを1つ決める
  • 65歳を過ぎても続けられるかという目線で、候補を見直す
  • 新しい働き方は、50代のうちに小さく試しておく

30年近く積み重ねてきた経験は、形を変えても生かせます。どの選択肢が自分に合うか迷ったら、LINEやフォームから気軽にご相談ください。

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ほいくの相談室 編集部。保育士の方からの相談で多く聞かれる悩みをもとに、公的な資料で確認できる情報をまとめています。