画面の向こうで、対象者が少し気まずそうに笑う。「前回から、体重はあまり変わっていなくて」。そのひと言のあと、何を確かめ、どう次につなげるか。第4期になってから、面談の組み立てを考え直す場面が増えた人もいるのではないでしょうか。
2024年度から、特定保健指導は第4期に入りました[1]。「腹囲2cm・体重2kg」「アウトカム評価」「支援A・Bの廃止」。言葉は耳にしていても、それが自分の面談の何を変えるのかまでは、意外と整理しにくいものです。
在宅で画面越しに面談していると、同僚と「最近どう組み立てている?」と話す機会もあまりありません。手引きを読み直す時間もとれないまま、以前の進め方で続けている。そんな状態は、どこか落ち着かないものです。
ここでは、第4期の主な変更点を4つに分け、在宅で面談する人の仕事がどう変わるかという目線で整理します。ポイントの細かな条件は、厚生労働省の手引きの最新版で確かめることを前提に、全体の地図をつかむための内容です。
第4期の特定保健指導で、何が変わった?
第4期(2024年度〜)の主な変更は、成果で評価するアウトカム評価の導入、プロセス評価の見直し、ICTを使った遠隔面接の推進、新しい全国目標の4つです[1]。面談する人にとっていちばん大きいのは、「どれだけ話したか」より「どれだけ変わったか」に重心が移ったことです。
| 変更点 | 中身 | 面談する人への影響 |
|---|---|---|
| アウトカム評価 | 腹囲2cm・体重2kg減が主な目標 | 数値の目標を初回から共有する |
| プロセス評価 | 時間ではなく介入1回ごとに評価 | 支援の形と回数で組み立てる |
| ICTの遠隔面接 | 評価の水準や時間の設定は対面と同等 | 画面越しの面談の質がそのまま問われる |
| 全国目標 | 特定保健指導の実施率45%以上 | 保険者の取り組みの背景として知る |
出典:厚生労働省(健康局・保険局)「特定健診・特定保健指導の効率的・効果的な実施方法等に関する資料(第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する検討会 参考資料1-2)」[1]
あわせて、看護師が初回面接などを担える経過措置も、期限が2030年3月31日まで延びました[2]。看護師として保健指導をしている人にとっては、これも第4期に関わる大きな変化です。
保健指導の仕事の全体像は在宅・オンラインの保健指導の看護師求人にまとめています。ここでは、すでに面談をしている人や、これから在宅で面談を始める人が、第4期の考え方をつかめるように進めます。まず、この記事に出てくる言葉を確かめておきましょう。
- アウトカム評価
- 腹囲や体重、生活習慣の変化など、支援の成果で評価するしくみです。
- プロセス評価
- 面談や電話など、どんな形の支援を何回したかで評価するしくみです。
- ICT
- 情報通信技術のことです。ここではビデオ通話などを使った面談を指します。
- 初回面接
- 特定保健指導の最初の面談です。ここで行動計画を立てます。
- 継続支援
- 初回面接のあとに、面談・電話・チャットなどで続ける支援です。
- 実績評価
- 支援の終わりに、成果と生活習慣の変化をふり返って評価することです。
- 保険者
- 健康保険組合や市町村の国民健康保険など、特定保健指導を行う側です。
- 手引き
- 厚生労働省の「特定健康診査・特定保健指導の円滑な実施に向けた手引き」です。
第4期はいつから?これまでと比べる
第4期は2024年度に始まりました[1]。見直しの考え方は、その前から検討会で議論され、看護師の経過措置を延ばす告示の改正も、2024年4月1日から適用されています[2]。
- 2022年10月見直しの検討会の資料
第4期の評価のしくみなどの考え方が示されました。
- 2023年3月委託基準の告示の改正
看護師の経過措置の期限を延ばす改正が示されました。
- 2024年4月第4期が始まる
アウトカム評価やプロセス評価の見直しが始まりました。
- 2030年3月看護師の経過措置の期限
3月31日までは、一定の実務の経験がある看護師も初回面接などを担えます。
出典:厚生労働省「令和5年厚生労働省告示第146号(特定健康診査・特定保健指導の委託基準告示の一部改正、令和6年4月1日適用)」、厚生労働省(健康局・保険局)「特定健診・特定保健指導の効率的・効果的な実施方法等に関する資料(第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する検討会 参考資料1-2)」[2][1]
これまでとの違いを並べると、次のようになります。
これまで
- 支援の時間に比例してポイントを数える
- 支援Aと支援Bの区別がある
- 看護師の経過措置は2024年3月31日まで
第4期(2024年度〜)
- 介入1回ごとにポイントを数える
- 支援A・Bの区別はなくなった
- 看護師の経過措置は2030年3月31日まで
出典:厚生労働省「令和5年厚生労働省告示第146号(特定健康診査・特定保健指導の委託基準告示の一部改正、令和6年4月1日適用)」、厚生労働省(健康局・保険局)「特定健診・特定保健指導の効率的・効果的な実施方法等に関する資料(第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する検討会 参考資料1-2)」[2][1]
時間の長さで数えていたときは、「30分を何回」と面談を組み立てることができました。第4期では1回ごとの関わりがポイントになるため、時間の長さより、1回ごとに何をするかを考える場面が増えます[1]。
以前から面談をしてきた人ほど、時間で組み立てるくせが残りやすいものです。まずは、自分の面談の予定表にある「30分」「15分」という書き方を、「今日の目的」に書きかえてみると、変化をつかみやすくなります。
アウトカム評価で、面談のゴールはどう変わった?
第4期では、腹囲2cm・体重2kg減が主な達成目標になりました。達成すると180ポイントとなり、特定保健指導を終了できます[1]。
達成できなかった場合も、成果がゼロになるわけではありません。腹囲1cm・体重1kg減や、食習慣・運動などの生活習慣の改善はそれぞれ20ポイント、禁煙は30ポイントとして評価されます[1]。
出典:厚生労働省(健康局・保険局)「特定健診・特定保健指導の効率的・効果的な実施方法等に関する資料(第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する検討会 参考資料1-2)」[1]
面談する人にとっての変化は、初回面接の時点で「どこを目指すか」を数字で共有するようになったことです。2cm・2kgは、相手には遠い目標に見えることもあります。計算例として、体重80kgの人なら、2kgは体重の2.5%にあたります。
そこで、目標を生活の中の小さな行動に分けて、一緒に道筋を描きます。「間食を1日1回減らす」「帰りに1駅分歩く」のように、相手が続けられそうな行動に分けると、2kgが遠い数字ではなくなります。生活習慣の改善も評価の対象になっているので、腹囲や体重がすぐに動かない時期も、行動の変化を一緒に確かめる意味があります。
初回面接での伝え方の例
「今回の目標は、おなか周りを2cm、体重を2kg減らすことです。数字だけ聞くと大変そうですが、毎日の小さな習慣を1つか2つ変えることの積み重ねです。まずは、いまの1日の過ごし方を教えてください。どこなら無理なく変えられそうか、一緒に探していきましょう。」
途中で数値が動かないときは、目標をあきらめるのではなく、ねらう行動を決め直します。食習慣と運動のどちらに手をつけやすいか、喫煙している人なら禁煙を考えられるかを、相手と一緒に選びます。評価の対象が腹囲と体重だけではないと知っておくと、面談する側も焦らずにすみます[1]。
反対に、早い時期に2cm・2kgに届く人もいます。達成すると特定保健指導を終了できるので[1]、届いたときには、これからも続けたい習慣を一緒に確かめてから終えると、支援が「終わり」ではなく「区切り」になります。
腹囲や体重をいつ、どう測って報告してもらうかは、委託元の手順と手引きで確かめてください。治療中の病気がある人や、主治医から食事や運動の指示が出ている人には、その指示を優先します。
プロセス評価の見直しで、支援の組み立てはどう変わった?
プロセス評価は、時間に比例した配点をやめ、介入1回ごとに評価する形になりました。従来の支援A・Bの区別も廃止されています[1]。
| 支援の形 | ポイント | 在宅の面談でのイメージ |
|---|---|---|
| 個別支援(ICT含む) | 70 | ビデオ通話での1対1の面談 |
| グループ支援(ICT含む) | 70 | オンラインでの少人数の支援 |
| 電話 | 30 | 電話での支援 |
| 電子メール・チャット等 | 30 | 文字のやりとりによる支援 |
出典:厚生労働省(健康局・保険局)「特定健診・特定保健指導の効率的・効果的な実施方法等に関する資料(第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する検討会 参考資料1-2)」[1]
画面越しに少人数で集まり、互いの工夫を聞き合うグループ支援も、ICTを含めて個別支援と同じ70ポイントとされています[1]。在宅で面談する人がグループ支援を受け持つかどうかは、委託元によって違います。
在宅の面談では、ビデオ通話・電話・チャットを組み合わせやすいのが強みです。例えば、初回面接のあとはビデオ通話で個別支援を行い、その合間にチャットで食事や歩数の記録を送ってもらい、ひと言返す。そんな組み立てが考えられます。
どの形を何回組み合わせるか、1回として数えるための条件は何かは、手引きと委託元のルールで確かめましょう。1回ごとに数えるしくみになったからこそ、毎回の支援に「今日の目的」を持たせることが、ポイントの面でも、相手の行動の面でも意味を持ちます。
ICTを使った面談は、どう位置づけられた?
第4期の見直しでは、ICTを活用した遠隔面接を、在宅勤務や遠隔地勤務の人への対応として推進することとされました。評価の水準や時間の設定は対面と同等で、初回面接の最低時間も対面とICTで同じ設定です[1]。
| 比べること | 対面 | ICT(ビデオ通話など) |
|---|---|---|
| 評価の水準 | 基準となる扱い | 対面と同等 |
| 時間の設定 | 基準となる扱い | 対面と同等 |
| 初回面接の最低時間 | 基準となる扱い | 対面と同じ設定 |
| 個別支援のポイント | 70 | 70(ICT含む) |
出典:厚生労働省(健康局・保険局)「特定健診・特定保健指導の効率的・効果的な実施方法等に関する資料(第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する検討会 参考資料1-2)」[1]
ここで押さえておきたいのは、この推進が「指導を受ける人」の働き方に合わせたものだという点です。面談する側が在宅で働けるかどうかを、この見直しが決めているわけではありません。自宅から面談できるかは、求人ごとの条件で確かめます。例えば、特定保健指導のオンライン面談を、業務委託・フルリモートで募集していた例があります。ただしこの例の対象は保健師・管理栄養士で、看護師は対象外でした[3]。
ICTの面談が対面と同じ水準で評価されるということは、画面越しの面談の質も、対面と同じ目で見られるということです。音が途切れる、表情が暗くて見えにくい、資料の文字が画面で読めない。こうした小さなつまずきが、相手の集中を切らしてしまいます。自宅の環境の整え方はオンラインの保健指導の求人は在宅でできる?に、画面越しの話し方は保健指導の面談のコツにまとめています。
もう1つ確かめておきたいのが、通信が途切れたときの扱いです。ビデオ通話が切れて電話に切り替えたとき、その回をどの支援の形として記録するのかは、委託元のルールで確かめます。初回面接の最低時間も対面と同じ設定なので[1]、途中で切れた時間をどう扱うかも含めて、面談を始める前に聞いておきましょう。回線や機器の選び方は在宅ワークのネット回線とヘッドセットにまとめています。
全国目標と看護師の経過措置は、何を意味する?
第4期の全国目標は、特定健診の実施率70%以上、特定保健指導の実施率45%以上です[1]。これは保険者全体の目標値で、いまの達成状況を示す数字ではありません。また、目標の数字が、在宅で面談する仕事の求人の多さを示すわけでもありません。
出典:厚生労働省(健康局・保険局)「特定健診・特定保健指導の効率的・効果的な実施方法等に関する資料(第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する検討会 参考資料1-2)」[1]
面談する人にとっては、保険者がこの目標に向けて保健指導に取り組んでいる、という背景を知っておく意味があります。仕事や住む場所の事情で面談の時間をとりにくい人にどう届けるか。ICTの面談の推進も、在宅勤務や遠隔地勤務の人への対応の1つとして位置づけられています[1]。
看護師については、保健指導に関する一定の実務の経験があれば、初回面接での行動計画の策定、支援計画の作成、実績評価を2030年3月31日まで行えるとする経過措置があります[2]。改正前の期限は2024年3月31日で、第4期に合わせて延長されました[2]。「一定の実務の経験」の考え方や期限のあとの見通しは、看護師が特定保健指導をできるのはいつまで?で取り上げています。
在宅で面談する人の仕事は、具体的にどう変わる?
ここまでの変化を、在宅で面談する人の毎日の仕事に置きかえると、次のような組み立てになります。委託元の手順が優先されるので、あくまで考え方の例として読んでください。
- 1初回面接で数値の目標を共有する
腹囲2cm・体重2kg減を目安に、生活のどこを変えるかを一緒に決めます。
- 2支援の形と回数を決める
ビデオ通話・電話・チャットのどれを、いつ使うかを最初に約束します。
- 31回ごとの目的を決める
毎回「今日確かめること」を1つに絞り、記録に残します。
- 4途中で数値を確かめる
腹囲と体重の記録を見て、行動目標を続けるか変えるかを話し合います。
- 5評価の前にふり返る
達成できなかったときも、生活習慣の変化を一緒に確かめます。
出典:厚生労働省(健康局・保険局)「特定健診・特定保健指導の効率的・効果的な実施方法等に関する資料(第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する検討会 参考資料1-2)」[1]
| 面談の場面 | 今日確かめることの例 |
|---|---|
| 初回面接 | 目標の数字と、変える行動を2つ決める |
| 最初の継続支援 | 決めた行動を何日続けられたか |
| 数値が動かないとき | 食事と運動のどちらを見直すか |
| 連絡が途切れがちなとき | 続けやすい連絡の形と時間帯 |
| 評価の前 | 腹囲・体重と、生活習慣の変化 |
編集部まとめ
「今日確かめること」を1つに絞ると、面談の時間が短くても、相手は何を話したかを覚えていられます。面談の最後に、次回までに試すことと、次に話す日時をはっきり約束して終えるのがこつです。
記録の書き方も見直しどころです。1回ごとの支援の形と日付、測った腹囲と体重、食事・運動・喫煙などの生活習慣の変化を、あとから見て追えるように残します。記録の様式は委託元のシステムによって違うので、どの欄に何を書くかを最初に確かめておきましょう。
在宅で一人で面談していると、組み立てのくせに自分では気づきにくくなります。月に1回、自分の担当の記録を見返して、「数値の目標を共有できなかった人」「途中で連絡が途切れた人」がいないかを確かめるだけでも、次の面談が変わります。
- 担当の記録を見返す
- 目標を共有できなかった人を探す
- 次の面談の「今日の目的」を決める
- 支援の形を選び直す
第4期で、面談する人に求められる力
しくみが変わると、面談する人に求められる力の重みも少し変わります。健診の結果と腹囲・体重の変化を読み取る力、目標を小さな行動に分けて一緒に設計する力、ビデオ通話・電話・チャットを相手に合わせて選ぶ力、そして1回ごとの支援を短く正確に記録する力です。
これから在宅の特定保健指導の求人に応募する人は、こうした力を、これまでの経験の具体的な場面で示すと伝わります。例えば「体重の記録を見ながら、行動目標を月ごとに見直してきた」「電話とメールを組み合わせて、連絡が途切れないように支援してきた」のような書き方です。
業務委託で面談を受けている人は、報酬の計算が支援の段階ごとになっていることもあるので、契約の内容とあわせて確かめておくと安心です。契約の流れは特定保健指導を業務委託・在宅で受けるにはにまとめています。
モデルケース:第4期に合わせて面談の組み立てを見直したAさん
モデルケース(架空の例)
「1回30分を何回」から「1回ごとの目的」へ。初回面接で数値の目標を共有できる人がほぼ全員に
- 半分ほどほぼ全員初回面接で数値の目標を共有した人
- 3人1人途中で連絡が途切れた人(1か月)
- 約25分約15分1件の記録にかかる時間
このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。
成果
Aさんは、第4期に入ってから面談の組み立てを見直しました。いまは初回面接で、腹囲2cm・体重2kgを目安にした目標を、ほぼ全員と共有しています。途中で連絡が途切れる人も減り、1件の記録にかかる時間も短くなりました。
Aさん:数字の目標があると、私も相手も「今日は何を確かめるか」がはっきりします。
背景
Aさんは病棟で10年働いたあと、健診機関で保健指導に携わってきました。看護師として初回面接や継続支援も担当し、いまは在宅のパートとして、オンラインの面談を週3日受けています。
困っていたこと
以前は「1回30分を何回」という考え方で支援を組み立てていました。第4期でポイントの数え方が変わったと聞いても、自分の面談のどこを変えればよいのかがわかりませんでした。画面越しの面談では、相手が予約を忘れて、連絡が途切れることも続いていました。
選んだ理由
Aさんは、厚生労働省の手引きと委託元のマニュアルを読み直し、「時間」ではなく「1回ごとの目的」と「成果」で面談を組み立て直すことにしました。看護師が担える経過措置の期限が延びたことも確かめ、腰を据えて取り組もうと決めました。
Aさん:手引きを読み直したら、変わったのはポイントの数え方だけではないと気づきました。
始め方と工夫
初回面接では、腹囲と体重の記録の表を画面に映し、2cm・2kgまでの道のりを一緒に描くようにしました。継続支援はビデオ通話とチャットを組み合わせ、毎回「今日確かめること」を1つだけ決めて記録しています。高校生の娘も「今日は面談の日だね」と、夕方の洗濯物を取り込んでくれるようになりました。
以前
「1回30分を何回」で組み立て、毎回の目的はあいまいだった
いま
初回に数値の目標を共有し、毎回「今日確かめること」を1つに絞る
Aさんの例で効いたのは、新しいルールを暗記することより、ルールが変わった方向に合わせて、自分の面談を組み直したことでした。成果で評価されるしくみは、面談する人にとっても、自分の支援が相手の暮らしにどう届いたかを確かめる手がかりになります。画面越しで一人で働く在宅の仕事だからこそ、その手がかりが、続ける力にもつながっています。
第4期の面談で気をつけたいこと
第4期のしくみには、面談する人にとってよいところと、気をつけたいところの両方があります。
よいところ
- 目標を数値で共有でき、相手も変化を実感しやすい
- ICTの面談も対面と同じ水準で評価される
- 支援の形を組み合わせて、相手の生活に合わせやすい
気をつけたいところ
- 数値だけを追うと、相手を追い詰めてしまうことがある
- ポイントの細かな条件は、手引きで確かめる必要がある
- 委託元の手順や記録の様式によって、できる工夫が違う
この記事で紹介したポイントや目標の数字は、第4期の見直しの検討会の資料にもとづいています[1]。実際に面談するときの細かなルールは、厚生労働省の手引きの最新版と、委託元のマニュアルで確かめてください。ポイントの合計を誰が、どの時点で確かめるのかも、委託元によって違う可能性があります。自分で数える必要があるのか、システムが示してくれるのかを、最初に聞いておきましょう。
体重や腹囲の数字は、相手にとって触れられたくない話題でもあります。目標を共有することと、数字で責めることは違います。数字が動かない時期こそ、続けられている行動を一緒に見つけて、言葉にして返すことを大切にしましょう。体調の変化や治療についての相談は、主治医や医療機関につなぎます。
今日からできること
チェックした数:
全部を一度に変える必要はありません。次の初回面接で、数値の目標を一緒に決めることから試してみてください。1件変えてみると、記録の書き方も自然に変わっていきます。保健指導の考え方を学び直したい人は、オンラインの研修も役に立ちます。学び方は看護師のオンライン研修で紹介しています。
よくある質問
腹囲2cm・体重2kg減に届かなかったら、どうなりますか?
腹囲1cm・体重1kg減や、食習慣・運動などの生活習慣の改善もそれぞれ20ポイント、禁煙は30ポイントとして評価されます[1]。届かなかったときの評価の細かな条件は、手引きの最新版で確かめてください。
支援A・支援Bの区別はなくなりましたか?
はい。第4期では従来の支援A・Bの区別が廃止され、介入1回ごとに評価する形になりました[1]。
電話やチャットだけで支援してもいいですか?
電話は30ポイント、電子メール・チャット等も30ポイントとして評価されます[1]。組み合わせ方や、1回として数える条件は、手引きと委託元のルールで確かめてから組み立ててください。
看護師は第4期でも特定保健指導を担当できますか?
保健指導に関する一定の実務の経験がある看護師は、経過措置として2030年3月31日まで初回面接などを担えます[2]。担当できる条件は看護師でも特定保健指導の在宅の仕事はできる?で確かめてください。
第4期のくわしいルールは、どこで確かめられますか?
厚生労働省の「特定健康診査・特定保健指導の円滑な実施に向けた手引き」の最新版で確かめるのが確実です。実際の運用は委託元のマニュアルにも書かれているので、両方を手元に置いておきましょう。
在宅で特定保健指導の面談をする仕事はありますか?
特定保健指導のオンライン面談を、業務委託・フルリモートで募集していた例があります。この例の対象は保健師・管理栄養士で、看護師は応募できませんでした[3]。保健師の資格の生かし方は保健師資格を活かせる在宅の仕事で紹介しています。
まとめ
第4期の特定保健指導では、腹囲2cm・体重2kg減を主な目標とするアウトカム評価が入り[1]、支援は時間ではなく1回ごとに評価されるようになりました[1]。ICTの面談も対面と同じ水準で評価されるため[1]、在宅で面談する人は、画面越しでも成果につながる組み立てを意識することが求められます。
- 初回面接で、数値の目標とそこへ向かう小さな行動を共有する
- ビデオ通話・電話・チャットの使い方と回数を、最初に決める
- 細かな条件は、手引きの最新版と委託元のマニュアルで確かめる
面談の組み立てや在宅での働き方に迷ったら、LINEか下のフォームから気軽にご相談ください。