看護師と保健師の資格で在宅ワークを探す|2つの資格で広がる仕事

夜勤明けの昼下がり、引き出しの奥から免許証のファイルを取り出す。看護師の免許証の下には、一度も仕事で使ったことのない保健師の免許証が入っている。在宅ワークを調べ始めた夜、その2枚を並べて、しばらく眺めてしまった。そんな経験はありませんか。

求人を開くと、資格の欄の書き方はばらばらです。「看護師」「保健師」「看護師または保健師」「保健師・管理栄養士(看護師不可)」。2つ持っているのに、どちらで応募すればよいのか。保健師として働いたことがなくても大丈夫なのか。迷うのは当然です。

2つの資格があると、在宅で応募できる仕事はたしかに広がります。ただ、資格を並べて書くだけでは、選ばれる理由になりにくいものです。求人に合わせて「どちらの資格で、何をしてきたか」を見せる工夫が要ります。

ここでは、2つの資格で応募できる仕事の幅、求人票の資格の書き方の読み方、前に出す資格の決め方、保健師の経験がないときの道筋、職務経歴書の書き方を順に整理します。

看護師と保健師の資格があると、在宅ワークの何が変わる?

両方の資格があると、看護師が対象の在宅の仕事に加えて、「保健師が条件」の求人にも応募できるようになります。いちばん大きく変わるのは、特定保健指導の求人です。

特定保健指導の初回面接での行動計画の策定、支援計画の作成、実績評価は、医師・保健師・管理栄養士が行うものとされています[1]。保健指導の求人で、保健師であることを応募の条件にするものがあるのは、このためだと考えられます。

確かめた特定保健指導のオンライン面談の求人では、対象の資格が保健師または管理栄養士で、「栄養士と看護師は不可」とされていました[2]。看護師の免許だけでは応募できませんが、保健師の免許があれば応募の入り口に立てます。ただし、この求人は特定保健指導の経験も必須で、資格だけで応募できるわけではありません[2]。

看護師も、保健指導に関する一定の実務の経験があれば、経過措置として2030年3月31日まで初回面接などを担えます[1]。保健師の資格があれば、この期限を気にせずに保健指導の仕事を続けられます。期限のくわしい話は看護師が特定保健指導をできるのはいつまで?に、保健指導の仕事の全体像は在宅・オンラインの保健指導の看護師求人にまとめています。

資格によって応募できる在宅の仕事の違い(求人の例をもとに)
仕事看護師の資格だけ保健師の資格もある
特定保健指導(保健師が条件の求人)×なし◯あり 経験の条件は別に確かめる
特定保健指導(看護師も対象の求人)△一部あり 経験の条件と期限あり◯あり
夜間オンコール代行◯あり 看護師の実務経験が条件◯あり 条件は同じ
電話・オンラインの健康相談◯あり◯あり 保健師も対象の例あり(在宅の記載なし)
健康・予防の記事の執筆◯あり◯あり 書けるテーマが広がる

出典:厚生労働省「令和5年厚生労働省告示第146号(特定健康診査・特定保健指導の委託基準告示の一部改正、令和6年4月1日適用)」、看護roo!(求人サイト)「看護roo! 求人ページ(株式会社保健同人フロンティア コールセンター看護師)」、ドクターメイト株式会社(HERP上の採用ページ)「1PM802_オンコールナース|パート(採用ページ)」、株式会社ベネフィット・ワン(HERP上の採用ページ)「特定保健指導(オンライン面談)の募集ページ」[1][3][4][2]

表のとおり、保健師の資格が効くのは主に保健指導の分野です。反対に、夜間オンコール代行のように臨床の判断が中心の仕事では、保健師の資格は看護師の経験の代わりになりません。確かめたオンコールの求人では、正看護師の資格と、看護師の実務経験丸5年以上が条件でした[4]。病棟で積んだ経験は、こちらの仕事で生きます。経験年数の条件の考え方は在宅オンコールの看護師に必要な経験年数で取り上げています。

在宅の仕事を2つの物差しで分ける(編集部の目安)
保健師の視点が生きる臨床の判断が求められる
オンラインの特定保健指導
電話・オンラインの健康相談
資格を問わない事務の仕事
夜間オンコール代行

左上の仕事では保健師の資格を、右下の仕事では看護師の経験を前に出します。右上の健康相談は、予防の視点と受診の目安の判断の両方を使う仕事なので、2つの資格の経験を組み合わせて伝えられます。

2つの資格で求人を探すときのこつ

求人の検索では、資格の言葉を1つに絞らないことがこつです。同じような仕事でも、「看護師」とだけ書く求人、「保健師」とだけ書く求人、両方を書く求人があります。どちらか一方の言葉でしか探していないと、もう一方の求人を見落としてしまいます。

検索の言葉は、探したい求人ごとに使い分けます。

2つの資格で求人を探す検索の言葉
探したい求人検索の言葉の例見つけたら確かめること
保健師が条件の求人保健師 在宅、保健師 リモートワーク保健指導の経験の条件
看護師が対象の求人看護師 在宅勤務、看護師 フルリモート臨床経験の年数
仕事の名前で探す特定保健指導 オンライン、健康相談 在宅応募資格の書き方
どちらでもよい求人看護師 保健師 在宅仕事の中身に近い経験

編集部まとめ

見つけた求人は、資格の欄を「必須・歓迎・いずれか」に分けてメモしておきましょう。あとで応募先を絞るとき、どちらの資格を前に出すかをすぐに決められます。

資格を生かせる求人だけに絞る検索の言葉は、看護師資格を活かせる在宅求人の見つけ方でも例を挙げています。オンライン面談の求人に応募するときは、自宅の環境の条件も先に確かめておきましょう。くわしくはオンラインの保健指導の求人は在宅でできる?をどうぞ。

求人票の「資格」の書き方は、どう読む?

2つの資格を生かす第一歩は、求人票の資格の欄を正しく読み分けることです。同じ「保健師」という言葉でも、必須なのか、歓迎なのか、どちらかでよいのかで、応募の考え方が変わります。

求人票の「資格」の書き方の読み方
保健師(必須)
保健師の免許がないと応募できません。看護師の免許だけでは対象になりません。
看護師または保健師
どちらかの免許があれば応募できます。仕事の中身に近いほうを前に出します。
保健師歓迎
看護師の免許で応募でき、保健師の免許があると評価される可能性があります。
保健師・管理栄養士(看護師不可)
看護師の免許だけでは応募できません。特定保健指導の求人に例があります。
特定保健指導の経験必須
免許に加えて、保健指導を実際に担当した経験が求められます。

見落としやすいのは、資格の欄と経験の欄が別に書かれていることです。「保健師」の条件を満たしていても、「特定保健指導の経験必須」とあれば、経験がないと応募の条件を満たしません[2]。反対に「保健師歓迎」は、看護師の免許だけでも応募できる求人です。2つの資格がある人は、歓迎の欄に書かれた資格を、書類の目立つところに書いておきましょう。

電話健康相談の求人には、看護師・保健師・助産師のいずれかを応募資格にしている例もあります[3]。ただし確かめたその求人は、勤務地が東京都港区のコールセンターで、在宅勤務の記載はありませんでした。こうした「いずれか」の求人では、資格の違いより、相談の仕事に近い経験が見られると考えておきましょう。

どちらの資格を前に出す?求人ごとの決め方

前に出す資格を決めるときの基準は、「その仕事で毎日いちばん使う力はどちらか」です。迷ったら、求人票を見ながら次の質問に答えてみてください。

求人を見て、前に出す資格を決める

応募資格の欄に「保健師」が条件として書かれていますか?

はい

保健師の免許を資格欄の先頭に書き、保健指導につながる経験を厚くします。

いいえ

次の質問へ進みましょう。

仕事の中心は、急な体調の変化に対応する判断ですか?

はい

看護師の免許と臨床の経験を前に出します。電話相談や夜間オンコールが当てはまります。

いいえ

次の質問へ進みましょう。

予防や生活習慣の改善を支える仕事ですか?

はい

保健師の視点を前に出し、病棟での生活指導の経験も添えます。

いいえ

両方の免許を書き、仕事の中身に近い経験から順に並べます。

同じ人でも、応募する求人によって見せ方を変えて構いません。うそを書くのではなく、持っている経験のどこに光を当てるかを変えるだけです。

一方で、1通の書類で2つの資格を同じ分量でアピールしようとすると、何が得意な人なのかがかえって伝わりにくくなります。1通の書類で前に出すのは1つ、と決めておくと、書く内容も迷わずにすみます。

1つの仕事で、看護師の目と保健師の目を重ねて使う

2つの資格は、別々の仕事で使い分けるだけのものではありません。1つの仕事の中で、看護師の目と保健師の目を重ねて使える場面もあります。

1つの仕事で重ねて使う、看護師の目と保健師の目
仕事看護師の目で見ること保健師の目で見ること
電話・オンラインの健康相談症状から急ぐ必要があるかを考える生活の背景や、地域の相談先を考える
オンラインの特定保健指導治療中の病気や薬の影響に気づく生活習慣を変える目標を一緒に立てる
健康・予防の記事の執筆病気や治療の説明を正確に書く読む人が行動に移せる形で伝える

編集部まとめ

例えば健康相談で「最近、夜に何度も目が覚める」という相談を受けたとします。看護師の目では、ほかの症状がないか、受診を急ぐ必要があるかを考えます。保健師の目では、仕事の時間帯や家族の介護など、暮らしの中に原因がないかを聞き取ります。

こうした「2つの目」は、求人票には書かれていない強みです。書類や面接では、1つの場面を例に、2つの目をどう使ったかを話せるようにしておくと、資格を並べるよりずっと伝わります。

保健師として働いた経験がないときは?

保健師の資格を取ったあと、ずっと病棟で働いてきた人もいるでしょう。保健師としての実務経験を条件にしていない求人なら、保健師の免許で応募できます。ただ、在宅の特定保健指導の求人には、経験を必須とするものもあります[2]。

このとき気をつけたいのは、病棟での指導の経験を「特定保健指導の経験」と言いかえないことです。糖尿病の教育入院での生活指導、心不全の患者への退院指導、禁煙の支援などは、相手の生活を聞き取り、目標を一緒に立てる点で保健指導につながります。それでも、書類にはそのまま「生活指導の経験」として、件数と内容を書きましょう。

経験が足りないときは、次のような道筋で少しずつ近づけます。

保健指導の経験を積んで、在宅に近づく道(例)
  1. 1病棟の指導を記録する

    生活指導や退院指導の件数と内容を、いまの職場でメモに残します。

  2. 2保健指導に関わる求人を探す

    健診機関や企業などで、保健指導を担当できる求人を探します。

  3. 3対面で経験を積む

    初回面接や継続支援を担当し、件数と支援の方法を記録します。

  4. 4在宅の求人に応募する

    経験の件数を書類に書き、オンライン面談の求人に応募します。

  5. 52つの資格で組み合わせる

    保健指導と電話相談など、両方の資格を使う働き方も考えます。

対面の仕事を挟むのは回り道に見えるかもしれません。それでも、面談の進め方や記録の書き方を対面で身につけておくと、在宅で一人で面談するときの心強さが違います。看護師の資格で応募できる在宅の仕事を先に始め、並行して保健指導の経験を積む方法もあります。看護師が特定保健指導を担える条件は看護師でも特定保健指導の在宅の仕事はできる?に、経験別に向く在宅の仕事は看護師経験を活かせる在宅ワークにまとめています。

経験を積む場所は、在宅で目指す仕事から逆算して選ぶと、遠回りが少なくなります。

保健指導の経験を積める場の例
場所身につく経験つながる在宅の仕事
健診機関特定保健指導の初回面接・継続支援オンラインの特定保健指導
企業の健康管理室従業員の面談・健康教育産業保健の在宅業務
自治体の非常勤の保健師健診・相談・家庭訪問健康相談・子育ての相談
病棟・外来(いまの職場)生活指導・退院指導書類に書ける指導の件数

編集部まとめ

いまの職場を離れる前にできることもあります。病棟で糖尿病の教育や退院指導を任せてもらえないか、上司に相談してみるのも1つの方法です。在宅の求人に応募するとき、「最近1年で約40人に指導した」と書けるかどうかで、書類の説得力は変わります。

職務経歴書と面接で、2つの資格をどう見せる?

職務経歴書の書き方

職務経歴書では、次の3か所で2つの資格の見せ方を変えられます。

  • 資格欄:免許の正式な名称と取得年月を書き、応募する仕事で中心になる資格を先にする
  • 職務要約:3〜4行で、その求人に近い経験から書き始める
  • 職務経歴:経験を件数と場面で書き、求人に関係の薄い業務は短くまとめる
同じ経験を、求人に合わせて書き分ける

保健指導の求人に出すとき

  • 保健師の免許を資格欄の先頭に書く
  • 教育入院での生活指導を、件数と内容で書く
  • 患者と一緒に行動目標を立てた場面を書く

電話相談・オンコールの求人に出すとき

  • 看護師としての年数と診療科を先に書く
  • 急変や夜間の対応の経験を具体的に書く
  • 家族への説明や医師への報告の経験を書く

職務要約の例(保健指導の求人に応募する場合)

総合病院の内分泌内科・循環器内科の病棟で9年間勤務しました。糖尿病の教育入院では、1年に約40人の患者に食事・運動・服薬の生活指導を行い、退院後の行動目標を患者と一緒に決めてきました。保健師の資格を生かし、生活習慣の改善を支える保健指導に携わりたいと考えています。

電話相談の求人に出すときは、同じ9年を「夜勤で急変に対応した経験」「家族からの電話の問い合わせに応じた経験」に光を当てて書き直します。

職務要約の例(電話健康相談の求人に応募する場合)

総合病院の内分泌内科・循環器内科の病棟で9年間勤務し、夜勤では急な体調の変化に対応してきました。退院後の患者や家族からの電話の問い合わせにも応じ、受診が必要かどうかを医師と相談しながら伝えてきました。保健師の資格で学んだ予防の視点も生かし、相談する人の暮らしに合った助言をしたいと考えています。

2つの例は、同じ人の同じ9年から書いています。変えたのは、最初の1文と、どの場面を選ぶかだけです。書き方の基本は看護師の職務経歴書の書き方に、自己PRの例は看護師の職務経歴書の自己PRにまとめています。

面接で「なぜ保健師として働かなかったのか」と聞かれたら

保健師の免許があるのに、病棟で働いてきた。そんな人が保健指導の求人に応募すると、面接で「なぜ今まで保健師として働かなかったのですか」と聞かれることがあります。責められているように感じるかもしれませんが、身構える必要はありません。保健指導への関心がどこから来ているのかを伝える機会だと考えましょう。

答えるときは、病棟を選んだ理由、病棟で保健指導につながる経験をしたこと、いま保健指導に進みたい理由の3つを、この順に話すと筋が通ります。

面接での答え方の例

卒業したときは、まず臨床で病気や治療を学びたいと考え、内分泌内科の病棟を選びました。教育入院の患者さんの生活指導を続けるうちに、退院したあとの暮らしを支える仕事に関わりたいと思うようになりました。病棟で学んだ病気の知識を生かして、保健師として生活習慣の改善を支えたいと考えています。

在宅の仕事の面接で聞かれやすいほかの質問は、看護師の面接でよく聞かれる質問にまとめています。

モデルケース:病棟から、保健師の資格を生かして在宅の保健指導へ移ったNさん

モデルケース(架空の例)

病棟の看護師から在宅の保健指導へ。保健師の免許を入り口に、夜勤のない働き方に

  • 月6回0回夜勤の回数
  • 0年1年半保健指導の経験
  • 往復70分0分通勤の時間(1日)

このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。

成果

Nさんは、病棟の看護師から、オンラインで特定保健指導をする在宅のパートに移りました。応募のときは保健師の免許を資格欄の先頭に書き、病棟での生活指導と健診機関での面接の経験を件数で示しました。

Nさん:使うことはないと思っていた保健師の免許が、在宅の仕事へのいちばんの入り口になりました。

背景

Nさんは看護学部で看護師と保健師の資格を取り、内分泌内科の病棟で9年働いてきました。糖尿病の教育入院の患者に、食事や運動の話をする時間がいちばん好きでした。2人目の子どもが生まれ、月6回の夜勤と保育園の送り迎えの両立が難しくなりました。

困っていたこと

在宅の求人を探すと、見つけた特定保健指導の募集3件のうち2件に「特定保健指導の経験必須」とありました。看護師の資格で応募できる電話相談の求人も見ましたが、夜間の勤務が中心で、子育てとは合いませんでした。2つの資格のどちらで応募すればよいかもわからず、履歴書の資格欄で手が止まりました。

選んだ理由

Nさんは、まず通勤で保健指導の経験を積み、そのあと在宅に移る2段階の道を選びました。家から近い健診機関で保健指導のパートを始め、1年間で約100件の初回面接を担当しました。その件数を書けるようになったことで、在宅の求人の「経験必須」の条件に応えられるようになりました。

Nさん:回り道に見えた1年が、応募のときにはいちばんの材料になりました。

始め方と工夫

職務経歴書は、保健指導の求人用と電話相談の求人用の2通りを用意しました。保健指導用では、教育入院での指導と健診機関での面接件数を先に書き、病棟の看護の経験は後ろにまとめています。夫は保育園のお迎えを週2回受け持つようになり、面談が夕方まで入る日も慌てずにすんでいます。

Nさんの職務経歴書の変化(モデルケース)

以前

資格欄に看護師と保健師を並べただけ。経験は病棟の業務を順に書いていた

いま

保健師を先頭に。生活指導と初回面接の件数で、保健指導に近い経験を示した

Nさんの例で決め手になったのは、資格の数ではなく、保健師の免許に「経験の件数」を添えられるようにしたことでした。免許は応募の入り口を開き、経験は選考を前に進めます。この2つをそろえる順番を自分で決めたことが、遠回りに見えて近道になりました。

2つの資格があっても気をつけたいこと

2つの資格は心強い持ち物ですが、それだけで在宅の仕事が決まるわけではありません。次の点は先に知っておきましょう。

  • 資格の条件を満たしても、保健指導の経験の条件で応募できないことがある
  • 在宅の保健指導の求人は数が限られ、業務委託の形のものもある
  • 病棟を離れると、急変に対応するような臨床の判断の機会は減る
  • 保健指導は相手の行動が変わるまで時間がかかり、手ごたえを感じにくい時期がある

在宅の保健指導には、業務委託の募集もあります[2]。雇われて働くのとは、報酬の受け取り方や保険・税金の手続きが変わるので、契約の前に仕組みを確かめておきましょう。業務委託で受ける流れは特定保健指導を業務委託・在宅で受けるにはにまとめています。

いつか臨床に戻るかもしれない人は、在宅の仕事を始める前に、戻るときの準備も考えておくと安心です。考え方は在宅から臨床に戻るときの準備にまとめています。

また、保健指導の仕事は、急性期の病棟とは手ごたえの種類が違います。目の前で状態がよくなるのではなく、数か月かけて相手の生活が少しずつ変わるのを支える仕事です。教育入院で患者の退院後を気にかけてきた人には、その続きを見届けられる仕事でもあります。

今日からできること

今日からできる、2つの資格の棚卸し

チェックした数:

まずは免許証のファイルを開いて、取得年月を確かめるところからで十分です。2枚の免許をどう使うかは、書き出した経験を見ながら決めていけば大丈夫です。

よくある質問

保健師として働いたことがなくても、保健師の求人に応募できますか?

保健師としての実務経験を条件にしていない求人なら、免許で応募できます。ただし、特定保健指導の経験を必須とする求人もあるので[2]、資格の欄とは別に経験の欄も確かめてください。

履歴書の資格欄には、どちらの免許を先に書けばいいですか?

決まった順番はないので、応募する仕事で中心になる資格を先に書くと伝わりやすくなります。保健指導の求人なら保健師、電話相談やオンコールなら看護師を先にするのが1つの目安です。

2つの資格があると、時給は上がりますか?

2つの資格を持つ人の時給を比べた公的な統計は見当たらず、求人によって違います。保健師が条件の求人にも応募できるようになり、選べる求人の幅が広がる、と考えるのが現実的です。

病棟の経験は、保健指導の仕事で評価されますか?

生活指導や退院指導の経験は、相手の生活を聞き取り、目標を一緒に立てる点で保健指導につながります。ただ「特定保健指導の経験」とは別のものなので、書類ではそのままの言葉で、件数と内容を具体的に書きましょう。

看護師の経過措置が終わったら、どうなりますか?

経過措置は、一定の実務の経験がある看護師も初回面接などを行えるとするもので、期限は2030年3月31日です[1]。期限のあとの扱いは、そのときの制度で確かめる必要があります。保健師の資格がある人は、この経過措置に左右されません。

2つの資格を両方使う働き方はありますか?

保健師の資格でオンラインの保健指導を受け、看護師の資格で電話健康相談のシフトに入る、といった組み合わせが考えられます。時間帯や契約の形が違う仕事を組み合わせるときは、1週間の時間割を先に作っておくと無理がありません。

資格を取ってからの年数が浅くても、在宅の仕事に応募できますか?

在宅の求人には、臨床経験の年数を条件にするものがあります。例えば確かめた夜間オンコールの求人の例では、看護師の実務経験丸5年以上が条件でした[4]。特定保健指導でも経験を必須とする求人があるため[2]、まず対面の職場で経験を積み、件数を書けるようにしてから応募すると近道です。

保健師の資格だけを生かして働くこともできますか?

保健師が条件の求人に応募して、保健師として働くことはできます。在宅の仕事では、オンラインの特定保健指導、健康相談、産業保健の業務などが候補です。くわしくは保健師資格を活かせる在宅の仕事をご覧ください。

まとめ

看護師と保健師の両方の資格があると、看護師が対象の在宅の仕事に加えて、保健師が条件の保健指導の求人にも応募できるようになります。ただ、選ばれるかどうかを決めるのは資格の数より、その仕事に近い経験をどれだけ具体的に示せるかです。

  • 求人の資格の欄を「必須・歓迎・いずれか」で読み分ける
  • 1通の書類で前に出す資格は1つに決める
  • 保健指導の経験が足りなければ、対面で積んでから在宅へ進む

2つの資格の生かし方や書類の書き方で迷ったら、LINEか下のフォームから気軽にご相談ください。

zaitakuwork

ほいくの相談室 編集部。保育士の方からの相談で多く聞かれる悩みをもとに、公的な資料で確認できる情報をまとめています。