看護師経験を活かせる在宅ワーク|病棟・外来・訪問看護など経験別に向く仕事

救急外来で鳴り続ける電話、ストレッチャーの車輪の音、モニターの警告音。その中を15年、走り続けてきた。けれど夜勤明けの朝、駐車場に止めた車の中で、しばらく動けない日が増えてきた。ふと思う。この経験は、病院の外でも役に立つのだろうか。

在宅の仕事を調べると、電話健康相談、夜間オンコール、保健指導、医療ライターと、なじみのない仕事の名前が並びます。どれにも「看護師の経験を生かせる」と書かれているのに、自分の経験がどれに合うのかまでは書かれていません。

看護の経験は、在宅の仕事でもそのまま生きます。ただ、どこで生きるかは、経験の種類によって違います。救急で鍛えた判断の速さ、外来で磨いた説明の力、訪問看護で身につけた連携の力。それぞれが生きる仕事は、少しずつ違うのです。

ここでは、経験の場所ごとに、在宅で評価されやすい力と向く仕事を対応させました。最後に、自分の経験を書き出す棚卸しシートの作り方もまとめています。

看護師経験を活かせる在宅ワークは?

看護師経験を活かせる在宅ワークは、経験の場所によって変わります。救急やICUの経験なら、緊急度を判断する夜間オンコール代行や電話健康相談。外来の経験なら、電話での説明が中心の仕事。健診・保健の経験なら保健指導、教育や記録が得意なら、研修の講師やライターの仕事が候補になります。

経験の場所と、在宅で生きる力・向く仕事
経験の場所在宅で生きる力向く仕事の例
救急・ICU緊急度の判断、急変への対応夜間オンコール代行、電話相談
一般病棟観察と報告、記録電話健康相談、チャット相談
外来電話での説明、受診の案内電話健康相談、オンライン診療の補助
訪問看護施設や家族との連携夜間オンコール代行
健診・保健生活習慣の指導、面談オンラインの保健指導
教育担当教える、相談にのる研修の講師、キャリアアドバイザー
記録・手順書づくりわかりやすく書く医療ライター

編集部まとめ

この表は、経験と仕事の「相性の目安」です。経験が合っていても、求人ごとに資格や経験年数の条件があるので、最後は応募資格の欄で確かめます。また、一つの経験が一つの仕事にしか合わないわけではありません。病棟と外来の両方を経験した人なら、両方の行を読んでみてください。

表にない部署の経験も、同じ考え方で置き換えられます。手術室なら、決まった手順を正確に守る力と、チームへの短い報告。透析室なら、長く通う患者との関係づくりと、生活の中の小さな変化への気づき。精神科なら、相手の言葉をさえぎらずに聞く力。どれも、電話やチャットで相談を受ける仕事で生きる力です。部署の名前ではなく、そこで毎日していたことに目を向けてみてください。

「リモートワーク」で探す場合も、考え方は同じです。求人によって「在宅勤務」「テレワーク」「リモートワーク」と書き方が違うので、3つの言葉で検索してみましょう。医療系の企業に雇われ、在宅勤務の制度を使って働く道もあります。企業の職種ごとの在宅の度合いは、企業で働く看護師はテレワークできる?にまとめています。

病院勤務の経験は、在宅の仕事で評価される?

評価されやすい経験です。在宅の看護の仕事の多くは、病院で培った観察・判断・報告・記録の力を、電話や画面越しに使う仕事だからです。電話健康相談や夜間オンコール代行、チャットでの相談などが、その代表です。

就業している看護師の65.7%は、病院で働いています(令和6年末)[1]。在宅の仕事に応募する看護師の多くも、病院での経験を土台にしていると考えられます。病院の経験は特別なものではない、と感じるかもしれません。けれど在宅の仕事の側から見れば、その「当たり前」こそが求められている力です。

看護師が働いている場所(令和6年末)
  • 病院65.7%
  • 診療所14.3%
  • 介護保険施設等7.9%
  • 訪問看護ステーション6.7%
  • 事業所0.4%

出典:厚生労働省「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」[1]

グラフの「事業所」は、企業などで働く看護師の区分で、0.4%です。ただし、これは在宅勤務で働く看護師の人数を表すものではありません。在宅で働く看護師の人数を示す公的な統計は、見当たらないのが実情です。

病院でしてきたことと、在宅の仕事ですることを並べてみると、そのまま生きる力と、新しく覚えることが見えてきます。

病院でしてきたことと、在宅の仕事ですること

病院でしてきたこと

  • 目で見て、触れて、状態を確かめる
  • 迷ったら、そばの先輩や医師に聞く
  • 記録は、ケアの合間に電子カルテに書く

在宅の仕事ですること

  • 声と言葉だけで、状態を思い浮かべる
  • 迷ったら、チャットや電話で相談先につなぐ
  • 電話のあとすぐに、パソコンで記録を書く

観察し、判断し、伝え、記録する。流れそのものは、病院と同じです。違うのは、目の前に相手がいないことと、そばに先輩がいないことの2つ。この2つに慣れる時間を、研修や最初の数か月の中で持てる仕事を選べば、病院の経験はそのまま力になります。

救急・ICUの経験は、緊急度を判断する仕事で生きる

救急外来やICUで鍛えられるのは、限られた情報から「いま急ぐべきか」を見極める力です。待合室の何人もの患者の中から、先に診るべき人を決める。いわゆるトリアージ(急ぐ順番を見極めること)を重ねてきた人は、聞くべきことの順番が体に入っています。この力がもっとも生きる在宅の仕事の一つが、夜間オンコール代行です。

ある会社の採用ページでは、介護施設からの夜間の緊急の連絡(急変・負傷・体調不良など)を看護師が自宅で受け、緊急性を判断して指示を出す仕事と説明されています。電話と並行して、パソコンでレポートを作って送ることも業務に含まれます[2]。電話の向こうにいるのは、介護施設の職員です。救急で、救急隊や他科の医師から短い情報を受け取り、次の動きを決めてきた経験とよく似た構図です。

こうした仕事では、経験年数が応募の条件になっていることがあります。2026年10月8日に確認した夜間オンコールの求人では、正看護師の資格と、看護師の実務経験丸5年以上が必要とされていました[2]。

数字で見る夜間オンコールの求人の例(2026年10月8日確認)
1,600〜2,700円時給(時間外・深夜手当を含む)1社の求人の例
5年以上看護師の実務経験応募の条件
10〜15時研修の時間帯(平日・参加必須)1社の求人の例

出典:ドクターメイト株式会社(HERP上の採用ページ)「1PM802_オンコールナース|パート(採用ページ)」[2]

時給は1社の求人の例で、相場ではありません[2]。シフトは17時〜22時、22時〜翌3時などに分かれ、休憩はないとされています[2]。判断の力が生きる一方で、夜の時間に一人で電話を受ける働き方です。体のリズムや家族の生活に合うかも、あわせて考えましょう。経験年数の条件の理由と準備は、在宅オンコールの看護師に必要な経験年数で取り上げています。仕事の全体像は在宅の夜間オンコール代行の看護師求人をどうぞ。

救急の経験は、電話健康相談でも生きます。急な病気やけがで救急車を呼ぶか迷ったときの公的な電話相談の窓口(#7119)でも、医師・看護師・相談員が対応しています[3]。#7119は自治体などが行う公的な事業で、在宅で働く民間の仕事とは別のものです。それでも、電話で緊急度を見極めることが、看護師の判断が求められる役割の一つだとわかります。電話相談の仕事の中身は、在宅の電話健康相談の看護師求人で確かめられます。

病棟・外来・健診の経験は、相談と説明の仕事で生きる

一般病棟の経験は、観察と報告を生かす相談の仕事に

一般病棟で長く働いてきた人は、患者の小さな変化に気づき、それを短い言葉で医師や次の勤務者に伝えることを、毎日繰り返してきたはずです。この「気づいて、伝える」力は、電話健康相談やチャット相談で生きます。電話なら声の調子や話の順番から、チャットなら書かれた言葉から相手の様子を思い浮かべ、急ぐかどうかと次にすることを伝える仕事です。

申し送りで鍛えた「要点を短くまとめる力」は、相談の内容を記録に残すときにも役立ちます。文字で相談を受ける仕事の中身は、看護師のチャット相談の仕事で紹介しています。

外来の経験は、電話での説明とオンライン診療の補助に

外来では、検査の説明、予約や問い合わせの電話、受診の案内を毎日のように繰り返します。相手の話を短い時間で聞き取り、わかりやすく伝える力は、電話健康相談でそのまま生きます。

オンライン診療の補助も、外来の経験と相性のよい仕事です。オンライン診療は、改正医療法の規定が2026年4月1日に施行され、行う医療機関には届出が義務づけられました[4]。制度の動きはオンライン診療の制度は2026年4月からどう変わった?にまとめています。ただし、オンライン診療の補助の仕事が在宅でできるかは、求人によって違います。働く場所の見方はオンライン診療の補助は在宅でできる?で確かめてください。

健診・保健の経験は、保健指導に

健診センターや保健の部署で、生活習慣の改善を一緒に考えてきた人には、オンラインの保健指導が候補になります。ただし、特定保健指導は資格の条件に注意が要ります。初回面接での行動計画の策定などは、医師・保健師・管理栄養士が行うものとされています。「保健指導に関する一定の実務の経験を有する看護師」も、令和12年3月31日までは行えるという経過措置があります[5]。

実際の求人でも、オンライン面談の特定保健指導で、対象の資格を保健師または管理栄養士とし、看護師は不可としている例がありました[6]。看護師として応募できるかは、求人ごとに確かめる必要があります。

経験を生かす仕事に関わる制度の時期
  1. 2024年度第4期の特定保健指導が始まる

    腹囲2cm・体重2kg減を主な目標とする評価が導入されました。[7]

  2. 2026年4月1日オンライン診療の規定が施行

    オンライン診療を行う医療機関に、届出が義務づけられました。[4]

  3. 2027年3月31日届出の猶予の期限

    2026年4月より前から行っていた医療機関が届け出る期限です。[4]

  4. 2030年3月31日看護師の経過措置の期限

    一定の実務の経験を有する看護師が、特定保健指導の一部を行える期限です。[5]

看護師が特定保健指導に関われる条件は看護師でも特定保健指導の在宅の仕事はできる?に、保健指導の仕事の全体は在宅・オンラインの保健指導の看護師求人にまとめています。

訪問看護や教育担当、記録が得意な人に向く仕事は?

訪問看護の経験は、施設との連携に

訪問看護では、利用者の家族や介護職、ケアマネジャーと連絡を取り合いながら、看護を組み立ててきたはずです。この連携の力は、介護施設の職員からの電話を受ける夜間オンコール代行で生きます。電話の向こうの職員が何を見て、何に困っているのかを想像しながら聞ける人は、指示も伝わりやすくなります。介護施設で働いてきた人も、夜間の施設の人手や職員の動き方を知っているという点で、同じように相性がよいと考えられます。

なお、訪問看護は利用者の自宅を訪ねる仕事で、このサイトでいう在宅勤務(自宅で働く仕事)とは別のものです。訪問看護ステーションで働く看護師は91,022人で、就業看護師の6.7%です(令和6年末)[1]。訪問看護のオンコールと、在宅で受けるオンコール代行の違いは、訪問看護のオンコールと在宅のオンコール代行の違いで比べています。

教育担当の経験は、研修やアドバイザーの仕事に

新人教育やプリセプター(新人を一対一で支える先輩役)を担ってきた人は、教える力と、相談にのる力を持っています。看護師の転職を支えるキャリアアドバイザーや、医療系の企業での研修・教育の仕事が候補です。

在宅でできるかどうかは、会社や職種によって違います。企業の求人の探し方は企業で働く看護師の求人の探し方を、アドバイザーの仕事の中身は看護師のキャリアアドバイザー求人を参考にしてください。

記録や手順書づくりが得意なら、ライターに

看護記録や手順書、委員会の資料づくりが苦にならない人は、医療ライターの仕事が合うかもしれません。クラウドソーシングで確かめた看護師・医療職向けの体験記事の案件では、文字単価2.0円、1記事1,000〜1,500文字程度でした[8]。1件の例で相場ではなく、応募の条件も20代の看護師または医療職に限られていました(募集は終了)。始め方は看護師の医療ライター・監修の求人にまとめています。

経験別に、次に読みたい記事

在宅オンコールに必要な経験年数

救急・ICU・訪問看護の経験を生かしたい人へ

記事を読む

オンライン診療の補助に向く経験

外来や在宅医療の経験の生かし方

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保健師資格を活かせる在宅の仕事

健診・保健の経験がある人へ

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医療ライターを在宅で始めるには

記録や手順書づくりが得意な人へ

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自分の経験を書き出す「棚卸しシート」

表を見ても、自分の経験がどこに当てはまるのか、すぐにはわからないかもしれません。そんなときは、経験を「場面」で書き出してみましょう。働いた場所の名前ではなく、そこで何をしてきたかを並べると、生きる力と向く仕事が見えてきます。

経験の棚卸しシート(記入例)
場面したこと生きる力向く仕事
救急外来の電話救急隊の情報で受け入れを判断緊急度の判断夜間オンコール代行
外来の問い合わせ検査の準備を電話で説明わかりやすい説明電話健康相談
退院の支援家族に退院後の生活を説明指導・説明電話相談・保健指導
新人教育プリセプターを3年担当教える・相談にのるアドバイザー・研修
委員会の資料手順書を作り直したわかりやすく書く医療ライター

編集部まとめ

書き出すときに思い出したい場面を、チェックリストにしました。当てはまるものに印をつけていくと、自分の強みがどの方向にあるのかが見えてきます。

棚卸しのときに思い出したい場面

チェックした数:

1つの場面につき2〜3行で、「いつ・誰に・何をしたか」を書けば十分です。思い出せないときは、昔の勤務表や院内研修の記録、委員会の名簿を見返すと、担当していた役割がよみがえってきます。一緒に働いた同僚に「私の得意なことって何だった?」と聞いてみるのも一つの方法です。自分では当たり前だと思っていたことを、意外な言葉で教えてもらえることがあります。

書き出した場面は、そのまま職務経歴書や面接で使えます。在宅の仕事に応募するときの書き方は、看護師の職務経歴書の書き方が参考になります。

モデルケース:救急外来15年、判断の速さを夜間オンコールに生かしたHさん

モデルケース(架空の例)

救急外来15年の判断を、自宅で受ける夜間オンコールへ。1回の勤務は16時間から5時間に

  • 16時間5時間1回の勤務の長さ
  • 往復80分0分通勤の時間(1日)
  • 5日1日勤務明けに何もできずに過ごす日(月)

このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。

成果

Hさんは、救急外来で15年かけて身につけた緊急度の判断を生かし、介護施設からの夜間の電話を自宅で受けるオンコール代行の仕事に移りました。いまは週3日、1回5時間のシフトで働いています。

Hさん:声だけで判断するのは、最初はこわかったです。でも、救急で毎日していた「まず何を確かめるか」は、そのまま使えました。

背景

病棟で12年働いたあと、救急外来に移って15年。月5回、1回16時間の夜勤を続けてきましたが、50代に入ってから、夜勤明けは丸1日横になって過ごすことが増えていました。

困っていたこと

夜勤をやめたい気持ちはあっても、日勤だけの職場では、救急で積み上げた力を使う場面が少ない気がしていました。在宅の仕事を調べても、自分の経験がどの仕事に合うのかがわからず、半年ほど迷っていました。

選んだ理由

経験の棚卸しシートを書いてみると、「限られた情報で急ぐかどうかを決める」「電話で医師や他部署に要点を伝える」場面が、いちばん多く並びました。そこでHさんは、介護施設の職員からの電話を受けて緊急度を判断する、夜間オンコール代行を選びました。応募の条件だった臨床経験の年数も満たしていました。

Hさん:書き出してみて、自分の強みは速さより「何を先に聞くか」なんだと気づきました。

始め方と工夫

研修では、施設ごとの決まりや、レポートの書き方を一から覚えました。救急で使っていた「最初に確かめる5つのこと」を自分用のメモにまとめ、電話の横に置いています。シフトの時間は部屋に入らないよう家族に頼み、夫も「夜勤明けのつらそうな顔を見なくてすむなら」と協力してくれています。

Hさんの例で効いたのは、「救急の経験」というひとまとまりの言葉を、場面に分けて書き出したことでした。場面に分けると、どの力がどの仕事で生きるのかを、自分の言葉で説明できるようになります。

気をつけたいこと:経験が長くても、新しく覚えることがある

経験が生きる仕事を選んでも、在宅の仕事にはその会社ならではのやり方があります。何年の経験があっても、システムの操作、記録やレポートの型、相談の手順は、新しく覚えることになります。最初の数か月は、経験者であっても「新人」として学ぶ時間だと考えておくと、気持ちが楽になります。

また、経験が長いことと、応募できることは別です。保健指導のように資格の条件が細かく決められている仕事[6]や、経験年数を条件にする仕事[2]もあります。准看護師の場合に応募できる仕事は、准看護師でもできる在宅ワークはある?で確かめてください。

生かしたい仕事の条件に、まだ少し届かないこともあるでしょう。たとえば経験年数があと1年足りないなら、その1年は「準備の期間」と考えられます。今の職場で、急変の対応や家族への電話連絡など、在宅の仕事につながる場面を意識して引き受け、棚卸しシートに書き足していく。条件を満たしたときには、書ける場面が増えています。

経験を生かせることと、収入が上がることも、同じではありません。時給は求人ごとに違い、夜間の仕事なら、体の負担との釣り合いも考える必要があります。体調に不安があるときは、仕事を選ぶ前に医師に相談しましょう。

経験から在宅の仕事を選ぶよいところ・気をつけたいところ

よいところ

  • これまでの経験に自信を持って応募できる
  • 職務経歴書や面接で、強みを具体的に話せる
  • 向く仕事がわかり、求人を探す範囲を絞れる

気をつけたいところ

  • 経験が合っても、資格や年数の条件で応募できないことがある
  • 会社ごとのシステムや手順は、一から覚える必要がある
  • 経験の相性だけで選ぶと、研修や相談の体制を見落としやすい

在宅の仕事が初めてなら、経験の相性に加えて、研修や相談できる人がいるかも大切な物差しです。最初の仕事を選ぶ4つの条件は、在宅ワーク未経験の看護師が最初に選ぶ仕事で紹介しています。

今日からできること

全部を一度に終わらせる必要はありません。今夜は、経験の場所を書き出すところまでで十分です。書き出した紙は、求人を読むときの手元の地図になります。

経験を在宅の仕事につなげる5つの手順
  1. 1経験の場所を書き出す

    勤めた病棟・外来・施設と年数を、新しい順に並べます。

  2. 2場面を3つずつ思い出す

    それぞれの場所で、判断した場面や説明した場面を書きます。

  3. 3生きる力に名前をつける

    判断・説明・連携・指導・書く、のどれに近いかを選びます。

  4. 4向く仕事の求人を2つ読む

    応募資格と研修の欄で、条件を満たすかを確かめます。

  5. 5足りない条件を1つ決める

    経験年数・パソコン・自宅の環境のうち、まず補うものを1つ選びます。

準備から応募、働き始めるまでの流れは、看護師の在宅ワークの始め方ガイドで見渡せます。

よくある質問

看護師経験を活かせるリモートワークは、在宅ワークと何が違いますか?

どちらも自宅などで働く仕事を指して使われ、求人によって書き方が違います。「リモートワーク」「在宅勤務」「テレワーク」の3つで検索すると、見落としが減ります。医療系の企業の在宅勤務については企業で働く看護師はテレワークできる?にまとめています。

病院勤務の経験しかありませんが、在宅の仕事で評価されますか?

評価されやすい経験です。就業している看護師の65.7%は病院で働いており[1]、在宅の仕事の多くは、病院で培った観察・判断・報告・記録の力を使う仕事です。経験を場面で書き出すと、強みとして伝えやすくなります。

経験が10年以上あれば、どの在宅の仕事にも応募できますか?

経験の長さだけでは決まりません。特定保健指導のオンライン面談の求人のように、保健師または管理栄養士に限る例もあります[6]。資格と職種の経験の条件を、求人ごとに確かめてください。

訪問看護の経験は、在宅の仕事で生きますか?

生きます。介護職や家族と連絡を取り合ってきた経験は、介護施設からの電話を受ける夜間オンコール代行と相性がよいと考えられます。訪問看護は利用者の家を訪ねる仕事で、自宅で働く在宅勤務とは別なので、求人を探すときは言葉の違いに気をつけましょう。

臨床経験が5年未満です。生かせる在宅の仕事はありますか?

経験年数の条件は求人ごとに違うので、5年未満でも応募できる求人が見つかることはあります。研修のある日中の電話健康相談などの応募資格を確かめてみてください。夜間オンコールのように実務経験5年以上を条件にする求人もあるので[2]、経験を積みながら準備する道もあります。

企業で働く看護師の仕事も、在宅でできますか?

職種や会社によって違います。在宅勤務ができる仕事もあれば、出社が中心の仕事もあります。企業の看護職の種類と探し方は企業で働く看護師の求人の探し方にまとめています。

教育担当の経験は、どんな在宅の仕事に向きますか?

教える力と相談にのる力は、看護師のキャリアアドバイザーや、医療系の企業の研修の仕事で生きます。在宅でできるかは求人によって違うので、就業場所の欄を確かめましょう。

まとめ

看護師の経験は、在宅の仕事でもそのまま生きます。どこで生きるかは、経験の場所によって変わります。

  • 救急・ICUは緊急度の判断、外来は説明、訪問看護は連携が生きる
  • 健診・保健は保健指導、教育担当は研修やアドバイザー、記録が得意ならライター
  • 経験の相性がよくても、資格と経験年数の条件は求人ごとに確かめる

自分の経験がどの仕事に合うのか、ひとりで考えても答えが出ないときは、気軽に相談してください。LINEでも、下のフォームからでも受け付けています。

zaitakuwork

ほいくの相談室 編集部。保育士の方からの相談で多く聞かれる悩みをもとに、公的な資料で確認できる情報をまとめています。