午前3時の病棟。ナースコールに向かう途中で、首から上がかっと熱くなる。マスクの下で汗が流れ、記録を打つ指先までしっとりしてくる。仮眠の時間に横になると、今度は汗が冷えて目が冴えてしまう。
明けの日は、家に帰ってカーテンを閉めても眠れません。夕方にようやくうとうとして、夜中にまた目が覚める。若いころは明けに買い物にも出かけられたのに、と思うと、自分の体が少し遠くに感じられます。
「年のせいだから」と笑って済ませても、次の夜勤が近づくと気持ちが重くなる。師長に言えば、若いスタッフの夜勤が増えてしまう。そう考えて、言い出せないまま勤務表をこなしている方もいるかもしれません。
ここでは、更年期の時期に夜勤がつらくなったとき、何から手をつければよいかを順番に整理します。体の症状の判断は、医師にしかできません。この記事で扱うのは、受診したうえで「働き方をどう整えるか」です。職場への相談の言い方、勤務の調整の例、夜勤のない働き方と在宅の仕事、在宅で働くときの体調の波への備えまでをまとめました。
更年期で夜勤がつらいとき、どうすればいい?
更年期で夜勤がつらいときは、受診する、職場に相談する、働き方を変えるの順番で考えると、無理なく次の一歩を選べます。まず医療機関で体の状態を確かめ、次に今の職場で夜勤の回数や時間帯を調整できないか相談し、それでも難しいときに夜勤のない働き方へ移る、という流れです。
この順番には理由があります。不調の原因を確かめないまま働き方だけを変えても、つらさが残ることがあるからです。また、今の職場での調整なら、慣れた仕事や収入をある程度保ったまま負担を減らせます。いきなり退職を決めるより、選べる道が多く残ります。
ただし、体調によっては早めに休むことが必要な場合もあります。休むかどうか、どのくらい休むかは、医師と相談して決めてください。下の分かれ道は、いま自分がどの段階にいるかを確かめるためのものです。
体の不調について、医療機関を受診しましたか?
医師の意見をもとに、職場で相談できる勤務の調整を考えましょう。
まず婦人科やかかりつけ医に、夜勤のある働き方も含めて相談しましょう。
職場に、夜勤の回数や時間帯の調整を相談しましたか?
調整を2〜3か月試し、体調と勤務のメモを見ながら見直しましょう。
調整してほしい案を2つ用意して、師長に面談をお願いしましょう。
調整しても、夜勤のつらさが続いていますか?
日勤のみの職場や、在宅の日中の仕事を比べ始めましょう。
今の調整を続けながら、半年ごとに体調と働き方を見直しましょう。
同じような変化に戸惑っている看護師は、決して少なくないはずです。就業している看護師の91.3%は女性で[1]、年齢では45〜49歳が13.7%と最も多く、50〜54歳も12.0%を占めています[1]。同じ病棟にも、口に出さないだけで似た悩みを抱えている人がいるかもしれません。
出典:厚生労働省「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」[1]
夜勤がつらいのは更年期のせい?まず受診をすすめる理由
ほてりや汗、眠れなさ、気分の落ち込みは、更年期の不調としてよく知られています。ただ、看護師なら、似た症状が出るほかの病気もいくつか思い浮かぶはずです。「たぶん更年期だろう」と自分で決めてしまうと、別の原因を見落とすおそれがあります。
患者さんには受診をすすめるのに、自分のことは後回しにしてしまう。そんな自分に、心当たりはありませんか。相談先は、婦人科や、病院によっては設けられている更年期外来、普段のかかりつけ医などです。どこにかかるか迷うときは、まずかかりつけ医に相談してみてください。
受診のときは、症状だけでなく「夜勤のある働き方をしている」ことも伝えましょう。勤務の時間帯や回数がわかると、医師も生活に合わせた相談に乗りやすくなります。職場に勤務の調整を相談するときに医師の意見を添えたいなら、そのこともこのときに聞いておくと話が早く進みます。
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体の症状について
症状の原因や治療の方法は、人によって違います。この記事は医療の助言ではありません。つらい症状があるときは、自己判断で済ませずに医師に相談してください。
夜勤のどんな場面がつらくなる?つらさを分けて考える
「夜勤がつらい」とひとまとめにすると、職場への相談も、働き方の選び方もぼんやりしてしまいます。つらさをいくつかに分けてみると、どの調整が合いそうかが見えてきます。
| つらさ | 夜勤で困る場面 | 相談できる調整の例 |
|---|---|---|
| ほてり・汗 | 防護具を着けたケア、暖かい詰所 | 着替えの時間、扇風機の使用 |
| 眠れなさ | 仮眠がとれない、明けに眠れない | 回数を減らす、明けの翌日を休みに |
| 気分の波 | 夜中のいらだち、落ち込み | 組む相手の配慮、相談相手を決める |
| 集中しにくさ | 記録や与薬の確認に時間がかかる | ダブルチェック、受け持ちの調整 |
| 体の痛み | 体位変換や移乗が重く感じる | 日勤中心の勤務、部署の異動 |
編集部まとめ
表の調整は一例で、病院の勤務の形や人員によってできることは変わります。相談するときは、いちばん困っている場面を1つ選んで伝えるのがこつです。「全部つらい」と伝えるより、「明けに眠れず、次の勤務まで疲れが残る」と具体的に言うほうが、相手も対策を考えやすくなります。
夜勤そのものは続けたい、という人もいます。夜の落ち着いた時間の看護が好きな人や、夜勤手当が家計に欠かせない人です。その場合は、夜勤をやめるかどうかではなく、回数や時間帯をどう変えるかから考えれば十分です。夜勤のつらさ全般への対処の順番は、夜勤がつらいときの選択肢(減らす・休む・やめる)にまとめています。
職場にはどう相談する?言い方と勤務の調整の例
相談の相手と時期、伝わりやすい言い方
相談する相手は、まず直属の上司である師長です。病院に産業医や職場の保健師がいれば、そちらに体調のことを話し、師長との話し合いにつなげてもらう方法もあります。時期は、翌月の勤務表の希望を出す前がよいでしょう。勤務表ができあがってからでは、調整の余地が小さくなります。
伝える内容は、4つに分けると整理しやすくなります。今の状態(受診していること)、困っている場面、具体的な調整の案、期間と見直しの時期です。案を2つ用意しておくと、片方が難しくても話が止まりません。
「更年期」という言葉を使うかどうかは、自分で決めてかまいません。「体調の変化で通院している」と伝えるだけでも相談はできます。体のことを知られる範囲を師長だけにしてほしいときは、そのこともはっきりお願いしておきましょう。
師長が男性だったり年下だったりして、体のことを話しにくい場合もあるでしょう。そのときは、職場の保健師や看護部の管理職に先に相談し、話し合いに同席してもらう方法もあります。症状をくわしく話す必要はありません。受診していることと、仕事で困っている場面が伝われば十分です。
伝わりにくい言い方
- 「最近ちょっとしんどくて…」
- 「夜勤を少し減らしてもらえたら…」
- いつまでか、代わりに何ができるかがない
伝わりやすい言い方
- 「通院中で、明けに眠れない日が続いています」
- 「3か月だけ、月5回を月3回にできませんか」
- 「日勤の日は委員会の仕事を引き受けます」
言い方の例(そのまま使える形)
「師長、10分ほどお時間をいただけますか。半年ほど前から体調の変化があって、婦人科に通っています。夜勤の明けに眠れない日が続き、次の勤務まで疲れが残ってしまいます。3か月のあいだ、夜勤を月5回から3回に減らしていただけないでしょうか。日勤の日には、委員会の仕事を引き受けます。3か月たったら、体調を見てまたご相談させてください。」
すぐに返事がもらえないこともあります。人員の都合で回数を減らせないと言われたら、明けの翌日を休みにする、時間帯を変えるなど、もう1つの案を出してみてください。話した日付と内容は、手帳に短く書き残しておくと、次の相談のときに役立ちます。話し合いがこじれたときは、看護部や、都道府県の労働局の相談窓口に相談する道もあります。
夜勤を減らすと同僚に迷惑がかかる、と気に病む方もいます。けれど、勤務表を調整するのは師長の役割です。体調を崩して急に休むことになるほうが、病棟にとっても負担は大きくなります。日勤の日に引き受けられる仕事を伝え、助けてもらったときに一言お礼を言う。それで十分です。
勤務の調整には、どんな例がある?
今の職場でできる調整には、いくつかの形があります。形によって、夜の負担の減り方も、収入や慣れた環境への影響も違います。よくある例を挙げます。
- 夜勤の回数を減らす(例:月5回を月3回に)
- 夜勤の時間帯を変える(長い夜勤から短い夜勤だけにするなど。複数の勤務の形がある病院の場合)
- 夜勤を続けて入れない、明けの翌日を休みにする
- 期間を決めて、夜勤から一時的に外れる
- 日勤のみの部署(外来など)へ異動する
- 短時間勤務やパートに切り替える
「夜勤の回数や時間帯の調整」は、慣れた職場のまま始められる一方、夜勤はなくなりません。「夜勤のない職場や在宅の日中の仕事へ移る」は夜の負担が大きく減りますが、新しい職場に慣れる時間が必要です。どちらがよいかは、不調の重さと、生活の中で何を守りたいかで変わります。
調整には、お金の変化もついてきます。夜勤の回数を減らせば夜勤手当が減り、パートに切り替えれば賞与や社会保険の扱いが変わることがあります。どの調整ができるかは病院の就業規則や看護部の決まりにもよるので、相談の前に一度確かめておきましょう。50代で夜勤を続けるかどうか迷っている方は、夜勤がつらい50代の看護師の働き方の5つの質問も参考になります。
夜勤のない働き方・在宅の仕事にはどんな選択肢がある?
職場での調整が難しいとき、または調整しても夜勤のつらさが続くときは、夜勤のない働き方を考える段階です。大きく分けると、日勤のみの職場で働く道と、自宅で働く在宅の仕事があります。夜勤を卒業するまでの全体の道筋は、看護師が夜勤を卒業するルートで整理しています。
ここでは、更年期の不調と付き合いながら働く目線で比べてみます。見るのは、夜の勤務があるか、室温や服装を自分で調整できるか、そしてそれぞれの負担です。
| 働き方 | 夜の勤務 | 室温・服装の調整 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|---|
| 日勤のみの病院・クリニック | なし | 職場の決まりによる | 通勤や立ち仕事は続く |
| 健診センター | なし | 職場の決まりによる | 朝が早い日もある |
| 在宅の電話相談(日中) | 求人による | 自分で調整しやすい | 座りっぱなし・一人で判断 |
| 在宅の夜間オンコール代行 | 夜が中心 | 自分で調整しやすい | 夜の待機が眠りに響くことも |
| 在宅の保健指導・ライター | 日中が中心 | 自分で調整しやすい | 資格や経験の条件がある |
編集部まとめ
在宅の仕事のよいところは、暑くなったらすぐに上着を脱いだり、扇風機を回したりできることです。通勤の電車で急に汗が出て困る、ということもありません。ただし、在宅の仕事にも夜の時間帯のものがあります。たとえば2026年10月8日に確認した在宅の夜間オンコールの求人の一例では、シフトが17:00〜22:00、22:00〜翌3:00、翌3:00〜7:00などに分かれ、休憩はありませんでした[2]。眠りを整えたい時期には、夜の待機がかえって負担になるかもしれません。
電話相談の仕事も、日中だけとは限りません。電話健康相談の求人の中には、22:00〜翌9:00(実働10時間)の夜勤の募集もありました[3]。ただしこの求人は在宅ではなく、コールセンターに出勤する形で、確認した時点では募集を休止していました[3]。求人を見るときは、勤務の時間帯と働く場所を先に確かめましょう。
日勤のみの職場と在宅の仕事を、休日や収入まで含めて比べたいときは、夜勤なしで働ける看護師の求人が役に立ちます。在宅の日中の仕事の中身は、在宅の電話健康相談の仕事からたどれます。
在宅で働くとき、体調の波にどう備える?
更年期の不調には、日によって、週によって波があります。在宅の仕事は自分のペースで体を整えやすい反面、電話の途中では席を外しにくく、シフトに穴をあけにくい面もあります。働き始める前に、波が来たときの備えを決めておくと安心です。
1つ目は、応募の前に「体調が悪い日の連絡と交代のルール」を確かめることです。何時までに誰に連絡するのか、代わりの人はいるのか。面接で聞いておけば、いざというときに慌てずにすみます。
2つ目は、シフトの組み方です。3日続けて入らない、体調が崩れやすい曜日は外すなど、自分の波に合わせて入れ方を決めます。最初は少ない日数から始め、慣れてから増やすほうが無理がありません。
3つ目は、机の周りの準備です。小さな扇風機、水筒、さっと脱げる羽織り、冷えたとき用のひざ掛け。電話の前に手の届く場所へ置いておくと、ほてりが来ても落ち着いて対応できます。電話の途中で汗が出てきても、相手からは見えません。保留の操作を覚えておき、必要なら「確認しますので少々お待ちください」と断って水を一口飲む。そんな小さな逃げ道を知っておくだけで、気持ちに余裕が生まれます。長く座る仕事の体の負担については、在宅勤務で体調を崩さない工夫に姿勢や休憩の取り方をまとめています。
4つ目は、働く形によるルールを知っておくことです。雇われて働く場合は、テレワークでも労働基準法などの法令が適用されます[4]。厚生労働省のテレワークのガイドラインは、仕事を一時的に離れる「中抜け」の時間の扱いにも触れています[4]。体調の波に合わせて途中で休みたいときにどう扱われるかは、会社ごとの決まりを確かめてください。業務委託で働く場合は、休んだ分の報酬は出ないのが基本です。
- 体調と勤務を毎日1行メモする
- 月に1回、波のパターンを見返す
- シフトの入れ方を見直す
- 受診のときに医師にメモを見せる
モデルケース:受診と相談を経て在宅の電話相談へ移ったDさん
モデルケース(架空の例)
夜勤をやめて在宅の日中の電話相談へ。同じ時刻に布団に入れる日が週2日から週6日に
- 月5回0回夜勤の回数
- 2日6日同じ時刻に布団に入れる日(1週間)
- 80分0分通勤の時間(往復)
このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。
成果
Dさんは、婦人科を受診したうえで師長に相談し、まず夜勤を月5回から月3回に減らしました。半年後には在宅の電話健康相談のパートに移り、いまは平日の日中だけ、週4日働いています。夜勤がなくなり、寝る時刻をそろえられる日が増えました。
Dさん:夜中に汗で目が覚めても、次の夜勤のことを考えなくていい。それだけで気持ちがずいぶん軽くなりました。
背景
Dさんは外科病棟で20年以上働いてきました。50代に入ったころから、勤務中に急に顔がほてり、汗が止まらなくなることが増えました。明けの日は疲れているのに眠れず、次の勤務まで疲れが抜けない状態が続いていました。
困っていたこと
いちばんの悩みは、師長に言い出せないことでした。自分の夜勤が減れば、子育て中の後輩の夜勤が増えてしまう。「更年期」と口にするのも気恥ずかしく、半年ほど一人で抱えていました。不調が更年期によるものなのか、別の病気なのかもわからず、不安が重なっていました。
選んだ理由
受診して医師に相談し、ほかの病気がないかも確かめてもらったことで、Dさんは働き方の相談に進む気持ちになりました。師長には、期間を3か月と区切って夜勤の回数を減らす案を伝えました。回数が減って楽にはなったものの、明けの眠れなさは残ったため、夜勤のない働き方を考え始めました。日勤のみの外来も候補でしたが、通勤の電車でほてりが来るのも負担でした。室温や服装を自分で調整でき、術後の患者さんの相談に乗ってきた経験も生かせる在宅の電話相談を選びました。
Dさん:師長に話したら「もっと早く言ってくれてよかったのに」と言われて。抱え込んでいたのは私のほうでした。
始め方と工夫
求人は日中のシフトだけのものに絞り、面接では体調が悪い日の連絡と交代のルールを質問しました。勤務は続けて3日までにし、水曜日は休みにしています。机の横には小さな扇風機と水筒を置き、体調と勤務を1行ずつメモして、受診のときに医師に見せています。夜勤明けに眠れず起きてくるDさんを見てきた夫は、在宅の仕事への転職にすぐ賛成しました。
Dさんの例で大きかったのは、いきなり退職を決めず、受診、回数の調整、働き方の変更という順番で進めたことです。早めに師長と話していたので、職場を離れるときも引き継ぎの段取りを一緒に考えてもらえました。ただ、更年期の不調の出方は人によって違います。Dさんの道筋が、そのまま誰にでも合うわけではありません。
気をつけたいこと:夜勤をやめる前に知っておきたいこと
夜勤から離れると、体は楽になっても、別のところに変化が出ます。決める前に、次の点を確かめておきましょう。
まず収入です。夜勤手当がなくなる分、月の収入は下がりやすくなります。例えば夜勤手当が1回1万円で月5回と仮定すると、月5万円、1年で60万円の差です。自分の数字での見積もり方は夜勤なしにすると年収はどれくらい下がる?を、在宅の仕事の月収の目安は月収シミュレーターを使ってみてください。
次に、在宅の仕事の応募の条件です。先ほどの夜間オンコールの求人では、正看護師の資格と看護師の実務経験丸5年以上が必要とされていました[2]。同じ求人では、研修は平日10:00〜15:00の参加が必須で、スマートフォンとWi-Fiなどのネット環境も求められていました[2]。研修の日程に体調を合わせられるかも、考えておきたい点です。
そして、体調が大きく揺れている時期に、退職のような大きな決断を急がないことです。まず休む、まず回数を減らす、といった小さな一歩を試してからでも遅くはありません。どのくらい休むべきかは、医師と相談して決めてください。
よいところ
- 夜勤がなくなり、寝る時刻をそろえやすい
- 室温や服装を自分で調整しやすい
- 通勤の電車での体調の波を気にしなくてよい
気をつけたいところ
- 夜勤手当がなくなり、収入が下がりやすい
- 座りっぱなしや一人での判断に慣れが必要
- 経験年数や研修の日程など、応募の条件がある
今日からできること
全部を一度に進める必要はありません。今夜は1つ目だけ、という進め方で十分です。
- 1体調と勤務をメモする
2週間、症状が出た時間帯と勤務の種類、眠れた時間を1行ずつ書きます。
- 2受診の予約をとる
婦人科やかかりつけ医に、夜勤のある働き方も含めて相談します。
- 3調整の案を2つ書く
「回数を減らす」「明けの翌日を休みにする」など、具体的な案を用意します。
- 4師長に面談をお願いする
勤務表の希望を出す前に、10分だけ時間をもらいます。
- 5夜勤のない働き方を2つ調べる
日勤のみの職場と在宅の日中の仕事を、1つずつ見比べます。
よくある質問
更年期を理由に、夜勤を減らしてもらうことはできますか?
夜勤の調整ができるかどうかは、職場の決まりや人員の状況によって変わります。医師の意見を添え、具体的な案と期間を示して相談すると、職場も検討しやすくなります。話し合いがこじれたときは、都道府県の労働局の相談窓口に相談する方法もあります。
職場に「更年期」と伝えなければいけませんか?
どこまで伝えるかは、自分で決めてかまいません。「体調の変化で通院している」「明けに眠れない日が続いている」と、困っている場面を伝えるだけでも相談はできます。伝える相手を師長だけにしてほしいときは、そのこともお願いしておきましょう。
何科を受診すればいいですか?
婦人科や、病院によっては設けられている更年期外来、普段のかかりつけ医が相談先になります。迷うときは、まずかかりつけ医に相談してみてください。どこにかかる場合も、夜勤のある働き方をしていることを伝えると話が進みやすくなります。
在宅の仕事なら、更年期の不調があっても続けられますか?
在宅の仕事は室温や服装を調整しやすい一方、電話の途中で休みにくい、一人で判断するといった負担もあります。続けられるかどうかは不調の程度や仕事の種類によって違うので、主治医と相談しながら、勤務日数の少ない形から始めると安心です。
夜勤をやめると、収入はどれくらい下がりますか?
夜勤手当の額と回数によって変わります。給与明細で夜勤手当の1回の額を確かめ、月の回数をかけると、月に減る額の目安が出ます。自分の数字での計算のしかたは、夜勤なしにしたときの年収の計算方法にまとめています。
50代からでも在宅の仕事に応募できますか?
応募できる求人はあります。在宅の夜間オンコールの求人の一例では、看護師の実務経験丸5年以上が条件で、経験の長さが応募の条件になっていました[2]。50代で夜勤を続けるか迷っている方は、夜勤がつらい50代の看護師の働き方も参考にしてください。
男性の看護師でも、同じように考えてよいですか?
男性にも、年齢とともにほてりや眠れなさ、気分の落ち込みなどの不調が出ることがあります。受診して体の状態を確かめ、職場に相談し、必要なら働き方を変えるという順番は同じです。受診先は、かかりつけ医に相談して決めるとよいでしょう。
まとめ
更年期の時期に夜勤がつらくなるのは、がまんが足りないからではありません。体の変化に合わせて働き方を整えるのは、長く看護を続けるための工夫です。
- まず受診して、不調の原因と夜勤との付き合い方を医師に相談する
- 職場には、困っている場面と具体的な案、期間をセットで伝える
- 調整しても難しければ、日勤のみの職場や在宅の日中の仕事を比べる
一人で抱えていた時間が長いほど、話すのに勇気がいるかもしれません。働き方の選び方で迷ったら、LINEやフォームから気軽に相談してください。