夜勤明けの朝9時半、申し送りを終えて病院を出る。家に着いて遮光カーテンを閉め、布団に入っても、宅配便のチャイムや外の工事の音で何度も目が覚める。結局、まとまって眠れたのは3時間ほど。気づけば夕方で、頭の芯が重いまま、翌日の勤務のことを考えている。
30代に入ってから、明けの日の疲れが翌日にも残るようになった。次の夜勤が近づくと、それだけで気持ちが沈む。同じ病棟の同期は平気な顔でこなしているように見えて、自分だけが弱いのかと思ってしまう。
夜勤がつらいと感じるのは、弱さではありません。人の体は、本来は夜に眠るようにできています。そのリズムに逆らって働く夜勤は、誰にとっても負担のある働き方です。つらさの感じ方に差があるのは、体質や年齢、家庭の事情が人によって違うからです。
とはいえ、「つらいから、すぐに辞める」だけが答えではありません。減らす、休む、やめる。この順に選択肢を並べ、つらさの種類ごとに最初の一手を選ぶと、自分に合う道が見えてきます。ここでは、その考え方と進め方を順に整理します。
看護師の夜勤がつらいとき、どんな選択肢がある?
夜勤がつらいときの選択肢は、「減らす」「休む」「やめる」の3段に分けられます。回数や勤務の形を見直して夜勤を減らす。受診や休暇で、体と心を休ませる。日勤のみの職場や在宅の日中の仕事に移って、夜勤をやめる。この3つです。
順番には意味があります。減らす段なら、収入や積み上げた経験を大きく手放さずにすみます。休む段は、体や心に不調が出ているときに、立て直すための時間です。やめる段は、前の2つを試しても軽くならないときや、家庭の事情で夜に働けなくなったときの道です。
| 段 | 中身の例 | 先に確かめること | 向くとき |
|---|---|---|---|
| 減らす | 回数・並び・勤務の形を見直す | 夜勤手当が減る額 | 夜勤そのものは続けられそう |
| 休む | 受診・有給休暇・休職 | 休みの制度と手続き | 体や心の不調が出ている |
| やめる | 日勤のみの職場・在宅の日中の仕事 | 次の働き方の時間と収入 | 調整しても軽くならない |
編集部まとめ
3段は、必ず上から順に進むものではありません。体の不調がはっきりしているなら、減らす相談より先に休むことが必要です。家庭の事情で夜に家を空けられなくなったなら、最初からやめる段を考えてもかまいません。どの段から始めるかは、次に見る「つらさの種類」で決まります。
つらさは「睡眠・体調・家庭・回数」の4つに分けて考える
夜勤のつらさとひとまとめにしても、その中身は人によって違います。自分のつらさがどこから来ているかを分けると、最初に試す手が見えてきます。
1つ目は、睡眠のつらさです。明けの日に眠れない、夜勤前の仮眠がとれない、休みの日も昼と夜が入れかわったまま戻らない。2つ目は、体調のつらさです。頭痛や胃の不調、月経の乱れ、持病の悪化などが、夜勤のあとに強くなる。
3つ目は、家庭のつらさです。子どもや親を夜に預けられない、家族と生活の時間がすれ違う。4つ目は、回数のつらさです。月の回数が多い、夜勤が続く並びが多い、明けの翌日に日勤が入る。
| つらさ | よくある場面 | 最初に試したい一手 | 次の一手 |
|---|---|---|---|
| 睡眠 | 明けに眠れない・仮眠がとれない | 勤務の並びと眠る環境を見直す | 受診して相談する |
| 体調 | 頭痛・胃の不調・持病の悪化 | 受診して勤務との関係を相談する | 回数を減らす・休む |
| 家庭 | 子どもや親を夜に預けられない | 夜勤の免除や回数を相談する | 日勤のみ・在宅の日中へ |
| 回数 | 月の回数が多い・連続が続く | 記録を持って師長に相談する | 勤務の形を変える |
編集部まとめ
つらさは、1つだけとは限りません。眠れないことで体調が崩れ、体調が崩れるから回数がこたえる、というように重なっていることもあります。そのときは、いちばん重いものから手をつけます。迷ったら、体調のつらさを最優先にしてください。体の症状は自分で判断せず、医療機関で相談することが先です。
1週間だけ、つらさをメモしてみるのもよい方法です。夜勤の日付、眠れた時間、体調、家族のこと。「明け:10時〜13時に睡眠、夕方に頭痛」のように1行で十分です。4つのどれが多いかが、目に見えてきます。
眠る環境と家族の協力で、軽くできること
勤務を変える前に、家の中で軽くできることもあります。睡眠のつらさには、眠る部屋の環境を整える方法があります。遮光カーテンや耳栓で光と音を減らす。明けの日に眠る時間を家族に伝え、チャイムや電話に出てもらう。スマートフォンの通知を切る。夜勤前の仮眠も、時間と場所を決めておくと取りやすくなります。
家庭のつらさには、夜勤の日の家事や送り迎えを、家族と前もって分けておく方法があります。勤務表が出たら家族のカレンダーに夜勤の日を書き込み、その日の夕食と朝の支度を誰が受け持つかを決めておきます。親の介護が重なっている人は、親の介護で仕事を休めないときの対処も参考にしてください。
こうした工夫で軽くなるなら、それで十分です。工夫しても眠れない日が続く、体調が戻らない、というときは、次の段に進む合図です。
減らす①:回数と並びを相談する
夜勤を減らす相談の相手は、勤務表をつくる師長です。相談のときに役立つのが、日本看護協会の「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」(2013年)が示す、勤務編成の基準です(島根県の資料による)[1]。法律上の義務ではなく、病院の実態を示す数字でもありません。それでも、自分の勤務を見直す物差しになります。
出典:島根県健康福祉部 医療政策課「県内病院における看護職員夜勤実態調査結果について」[1]
ガイドラインには、交代の方向を正循環にすることも示されています[1]。正循環とは、日勤から準夜勤、準夜勤から深夜勤へと、勤務の始まる時刻が後ろへずれていく並びのことです。日勤を終えたその日の夜中から深夜勤が入るような並びでは、勤務と勤務の間隔も短くなります。自分の勤務表で、どんな並びが多いかを数えてみましょう。
相談は、気持ちより記録から始めると伝わりやすくなります。たとえば、「先月は夜勤が7回で、そのうち2回が連続でした。明けの日は3時間ほどしか眠れず、次の日も頭が重い状態が続いています。来月は連続を避けて、回数を5回にしていただけないでしょうか」。いつ、何回、どうなったか。そして、何をお願いしたいか。この2つがそろうと、師長も勤務表で動きやすくなります。
相談の時期は、次の勤務表をつくる前がこつです。できあがってからの変更には、ほかの人との交代が必要になります。勤務表の希望を出す締め切りより前に、時間をもらいましょう。
相談しても、すぐには変わらないこともあります。人手の足りない時期には、回数は減らせないと言われることもあるでしょう。そのときは、いつごろなら調整できそうかを聞き、相談した日と内容をメモに残しておきます。何度か相談しても変わらず、体が限界に近いなら、休む段ややめる段に進んでかまいません。
減らすと、夜勤手当も減ります。1回あたりの手当を給与明細で確かめ、減らす回数と掛け算しておくと、家計への影響が分かります。年収でどれくらい変わるかの計算のしかたは、夜勤なしにすると看護師の年収はどれくらい下がる?にまとめています。
子育て中の人には、法律の制度もあります。小学校就学前の子を養育する労働者が請求すると、事業主は午後10時から午前5時までの深夜に働かせてはならないとされています[2]。ただし、保育ができる同居の家族がいる人や、勤続1年未満の人などは対象外です[2]。子育てと夜勤の両立に悩む人は、子育てと看護師の夜勤が両立できないときの選択肢も参考にしてください。
減らす②:勤務の形を変える(二交代・三交代・夜勤専従)
回数を減らすだけでなく、夜勤の「形」を変えることで楽になる場合もあります。病院の夜勤には主に二交代と三交代があり、夜勤だけを受け持つ夜勤専従という働き方もあります。どれが楽かは人によって違うので、自分のつらさの種類と照らし合わせて考えます。
| 勤務の形 | 1回の夜勤 | 生活のリズム | 合いやすい人 |
|---|---|---|---|
| 三交代 | 短め(準夜と深夜に分かれる) | 日勤・準夜・深夜を行き来する | 長い勤務がこたえる人 |
| 二交代 | 長め(仮眠の時間がある職場も) | 明けと休みがまとまりやすい | 出勤の回数を減らしたい人 |
| 夜勤専従 | 職場による | 夜型のまま固定しやすい | 昼と夜の切りかえがつらい人 |
編集部まとめ
勤務の時間帯は、病院によって違います。よく見られる組み方の一例を、1日の時間帯で並べました。
睡眠のつらさが強い人は、どの形で眠りが崩れるのかを見ておきましょう。三交代で深夜勤の前に眠れないなら、二交代のほうが合うことがあります。反対に、二交代の長い夜勤で明けの日がつぶれるなら、三交代のほうが楽なこともあります。
夜勤専従は、日勤と夜勤を行き来しないので、生活を夜型にそろえやすい働き方です。日中に家族の用事がある人や、昼と夜の切りかえがつらい人には合うことがあります。一方で、夜に起きて働く生活はずっと続きます。手当や回数、休みの決まりは職場によって違うので、求人票と面接で確かめましょう。
勤務の形は、同じ病院の中でも部署によって違うことがあります。転職を考える前に、院内で異動できる部署がないか、師長や人事に聞いてみる価値はあります。
休む:受診・有給休暇・休職の順に考える
体や心に不調が出ているなら、減らす相談より先に、休むことを考えます。休むのは、逃げることではありません。次にどう働くかを決めるために、まず立て直す時間です。
最初の一歩は、受診です。眠れない、食欲がない、動悸がする、気分の落ち込みが続く。看護師は症状の見当がつく分、「この程度なら」と受診を先送りしがちです。体の判断は医師に任せましょう。職場に産業医や健康管理室があれば、勤務との関係も含めて相談できます。
- 1受診する
眠りや体調の変化をメモにして、医療機関で相談します。
- 2上司に伝える
医師の意見をもとに、休みが必要なことを伝えます。
- 3休み方を決める
有給休暇で足りるか、休職の制度を使うかを人事と確かめます。
- 4休む間の手続きを確かめる
連絡の方法、必要な書類、休む間の収入の扱いを確かめます。
- 5戻り方を決める
夜勤を外した勤務から戻れるかなど、戻る形を相談します。
短い休みなら、有給休暇をまとめて取って体を休める方法があります。もっと長く休む必要があるときは、休職の制度を使うことになります。休職の制度があるか、期間や手続き、休む間の収入の扱いは職場の規程によって違うので、人事の担当者に確かめましょう。
戻るときは、いきなり元の勤務に戻らず、夜勤を外した勤務や短い時間から始められないかを相談します。休む前に戻り方の希望も伝えておくと、職場も準備しやすくなります。
気持ちの疲れが続くときは、職場の外の相談先も使えます。働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」では、働く人やその家族からの相談を、電話・SNS・メールで受け付けています(匿名・無料)[3]。電話相談は平日17:00〜22:00と土日10:00〜16:00(祝日・振替休日・年末年始を除く)、メール相談は24時間受け付けです[3]。受付時間は変わることがあるので、公式のページで確かめてから使いましょう。
やめる:日勤のみの職場か、在宅の日中の仕事か
減らす、休むを試しても軽くならないとき、家庭の事情で夜に家を空けられなくなったときは、夜勤をやめる道を考えます。夜勤をやめても、看護師の仕事をやめる必要はありません。
選択肢は大きく2つです。1つは、外来やクリニック、健診センターなど、日勤のみで働ける職場に移る道。看護の手技を続けたい人に向きます。ただし、「夜勤なし」と書かれていても、夜間や休日の電話当番がある職場もあるので注意が必要です。もう1つは、電話やチャットの健康相談など、在宅で日中に働く道です。通勤と立ち仕事がなくなり、体を休めたい人に向きます。
どちらが合うかは、4つのつらさのどれが重いかでも変わります。睡眠や体調のつらさが重いなら、通勤もなくせる在宅の日中の仕事が楽なことがあります。家庭のつらさが重いなら、子どもの送り迎えや親の通院に合わせやすい時間の仕事を選びます。
7つの職場を同じ物差しで比べた表は夜勤なしで働ける看護師の求人で、「日勤のみ」と「夜勤なし」の言葉の違いは日勤のみの看護師求人の探し方で確かめられます。在宅の日中の仕事を含めた、夜勤をやめる道の全体像は看護師が夜勤を卒業するルートにまとめています。移った先の月収は、月収シミュレーターで時給と日数から計算できます。
看護師の仕事そのものに疲れたときは?
夜勤だけでなく、看護師の仕事そのものに疲れていると感じることもあります。人間関係、責任の重さ、記録や業務の量、患者さんや家族の感情を受けとめ続ける疲れ。疲れの正体によって、選ぶ働き方は変わります。
休みの日に眠っても、疲れが抜けない状態が続いていますか?
体の不調の可能性もあります。働き方を考える前に、まず受診して相談しましょう。
次の質問に進みます。
夜勤のない週は、気持ちが楽になりますか?
夜勤が中心の疲れです。減らす・やめるの段を考えましょう。
次の質問に進みます。
仕事の中身より、職場の人間関係や雰囲気がつらいですか?
同じ看護の仕事でも、職場を変えると軽くなることがあります。
看護の経験を生かす別の働き方も含めて、選択肢を比べましょう。
仕事に疲れたときに選べる働き方は、大きく次の4つです。
- 今の職場で、部署や勤務の形を変える
- 日勤のみの職場に移る
- パートにして、働く日数や時間を減らす
- 電話やチャットの健康相談、医療ライターなど、在宅の日中の仕事に移る
疲れの中心が夜勤なら、日勤のみの職場か在宅の日中の仕事が候補です。仕事の量や責任の重さがこたえているなら、まず日数や時間を減らす働き方を考えると、収入の減り方を見ながら少しずつ調整できます。
人間関係が中心の疲れなら、職場を変えることが近道になることがあります。考え方は看護師の人間関係に疲れたときにまとめています。体を動かす量や責任の重さなど、「楽」の中身を分けて仕事を選びたいなら、体力的に楽な看護師の仕事はある?が役に立ちます。看護から離れる道も含めて考えたい人は、看護師以外の仕事がしたいときをご覧ください。
疲れているときは、大きな決断を急がないことも大切です。夜勤明けのぼんやりした頭で「もう辞める」と決めると、あとで迷いが残ります。よく眠れた休みの日に、信頼できる人と話しながら考えましょう。
モデルケース:回数を減らす相談から始めて、在宅の日中の仕事に移ったFさん
モデルケース(架空の例)
回数を減らす相談から始め、受診と休みを経て在宅の日中の仕事へ。寝つけずに朝を迎える日が月8日ほどから1日ほどに
- 6回0回夜勤の回数(月)
- 8日ほど1日ほど寝つけずに朝を迎えた日(月)
- 2日5日平日に家族と夕食をとる日(週)
このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。
成果
Fさんは、夜勤の回数を減らす相談から始め、受診と休みを経て、在宅のオンライン健康相談の仕事に移りました。いまは平日の9時から16時まで、週4日働いています。夜は朝までまとまって眠れる日がほとんどになり、平日に夫と夕食をとれる日も増えました。
Fさん:回数を減らしてもらった月に、自分の体は夜勤そのものに合わなくなっていると、はっきり分かりました。
背景
Fさんは外科病棟で12年働いてきました。二交代の夜勤は月6回。20代のころは明けの日に出かける元気もありましたが、30代に入ってから、明けの日に眠れない日が増えていきました。
困っていたこと
半年ほど前から、夜勤明けに横になっても3時間ほどで目が覚め、夜勤のない日の夜も寝つけなくなりました。日勤の朝に頭が重く、確認に時間がかかる自分が怖くなりました。「夜勤ができない看護師は一人前じゃない」という思いもあり、誰にも言えずにいました。
選んだ理由
Fさんはまず、1か月の眠れた時間を記録して、師長に相談しました。回数を月6回から4回に減らし、連続の夜勤をなくしてもらいましたが、眠りは戻りませんでした。受診して医師に相談し、有給休暇をまとめて取って休んだあとも、夜勤のたびに眠りが崩れました。Fさんは、つらさの中心は回数ではなく睡眠だと考え、日中だけ働ける在宅の仕事に移ることを決めました。
始め方と工夫
Fさんは在職中に求人を探し、研修の日程と退職の時期を、師長と相談して合わせました。いまは朝7時に起きて散歩をし、9時に仕事を始めます。夫は「最近よく笑うようになったね」と言い、休みの日は二人で出かけることも増えました。
Fさん:病棟で身につけた聞き取りの力が、画面越しでもちゃんと役に立つと分かって、ほっとしています。
Fさんの例で効いたのは、つらさの中心がどこにあるかを、順番に試しながら確かめたことでした。回数を減らしても軽くならなかったことで、睡眠のつらさが中心だと分かり、次の一手を迷わず選べました。減らす段で軽くなる人もいれば、Fさんのように休む段、やめる段まで進む人もいます。
気をつけたいこと:夜勤をやめても、すべてが軽くなるとは限らない
夜勤をやめれば、つらさがすべて消えるとは限りません。眠りの不調が夜勤以外の原因から来ている場合は、日勤だけの生活に移っても続くことがあります。夜勤をやめても体調が戻らないときは、ひとりで抱えずに、医療機関で相談してください。
収入の変化にも備えが要ります。夜勤手当がなくなる分、月収は下がりやすくなります。日勤のみの職場でも在宅の仕事でも、時給と働く時間しだいで収入は変わります。移る前に、家計で受け入れられる下がり幅を家族と話しておきましょう。
在宅の日中の仕事には、在宅ならではの負担もあります。座りっぱなしで腰や目が疲れること、周りに同僚がいないので一人で判断する場面があること。夜勤のつらさから離れても、別のつらさが出てくることは知っておきましょう。年代ごとの考え方は、50代なら夜勤がつらい50代の看護師の働き方、40代なら40代で看護師の体力が限界のときで整理しています。更年期の不調が重なっている人は、更年期で夜勤がつらい看護師へも参考にしてください。
今日からできること
夜勤のつらさを軽くする一歩は、今週の小さな記録から始められます。次の5つのうち、できるものから印をつけてみてください。
チェックした数:
記録は、相談のときにも受診のときにも、そのまま使えます。1文のお願いと、1週間のメモ。その2つがあれば、減らす段の相談は今月から始められます。
よくある質問
夜勤がつらいのは、甘えでしょうか?
甘えではありません。夜に働くことは、体のリズムに逆らう働き方です。日本看護協会のガイドラインも、勤務と勤務の間隔や夜勤の連続回数などについて、勤務編成の基準を示しています[1]。つらさを感じたら、記録をとって相談することから始めましょう。
夜勤の回数に、目安はありますか?
日本看護協会のガイドライン(2013年)は、夜勤の回数について「3交代では8回以内」という基準を示しています[1]。法律上の義務ではなく、病院の実態を示す数字でもありません。自分の体の回復のぐあいを、いちばんの目安にしてください。
二交代と三交代、どちらが楽ですか?
人によって違います。長い勤務がこたえる人は三交代、出勤の回数を減らしたい人は二交代が合いやすい傾向があります。自分のつらさが睡眠・体調・家庭・回数のどれに近いかを考えてから、勤務の形を選びましょう。
夜勤専従にすれば、楽になりますか?
昼と夜の切りかえがつらい人には合うことがありますが、夜に起きて働く生活は続きます。手当や回数、休みの決まりは職場によって違うので、求人票と面接で確かめてから選びましょう。
夜勤を減らしたいと言ったら、評価が下がりませんか?
「つらい」だけでなく、記録と具体的なお願いをセットで伝えると、前向きな相談として受け止めてもらいやすくなります。勤務表をつくる前に相談すれば、職場の負担も小さくできます。
小さな子どもがいて、夜勤がつらいです。
休職したいときは、何から始めればいいですか?
まず受診して、医師に体調と勤務のことを相談します。そのうえで、休職の制度があるか、期間や手続きを人事に確かめましょう。気持ちの疲れを誰かに話したいときは、「こころの耳」の相談窓口も使えます[3]。
看護師の仕事に疲れたとき、看護以外の仕事を選んでもいいですか?
もちろん選べます。ただ、疲れの正体が夜勤や職場の人間関係なら、看護の経験を生かせる別の働き方で軽くなることもあります。疲れの中身を分けてから決めると、後悔が少なくなります。
まとめ
看護師の夜勤がつらいときの選択肢は、減らす・休む・やめるの3段です。つらさが睡眠・体調・家庭・回数のどれから来ているかで、最初に試す手が変わります。夜勤をやめることは、看護をやめることではありません。
- まず1週間、眠れた時間と体調を記録する
- 回数と並びは、勤務表をつくる前に記録を持って相談する
- 体や心の不調があるなら、減らすより先に受診して休む
ひとりで決めきれないときは、話すだけでも気持ちが整理できます。働き方の選び方に迷ったら、LINEか下のフォームから気軽にご相談ください。