朝、ベッドから起き上がるときに、腰をかばって横向きになる。靴下をはこうと前にかがむだけで、腰に鈍い痛みが走る。それでも職場に着けば、移乗、体位変換、おむつ交換。患者さんを支えるたびに、息を止めて踏ん張っている。
制服の下にコルセットを巻き、湿布の匂いを気にしながら申し送りを聞く。「この腰で、あと何年病棟に立てるだろう」。そう思いながら、休みの日に「看護師 腰痛 転職」と検索した方もいるかもしれません。
腰痛があっても、看護師として働ける場所はあります。ただ、病棟を離れれば腰が楽になる、とは限りません。外来は立ちっぱなし、在宅のデスクワークは座りっぱなし。腰にかかる負担の種類が変わるだけ、ということもあるからです。
この記事では、腰の負担を4つに分けて職場を比べ、移りやすい仕事と選び方を整理します。仕事を変える前に今の職場でできることと、在宅で座りすぎを防ぐ工夫も添えました。腰の痛みそのものについては、まず医療機関で相談することを前提にしています。
腰痛で病棟がつらい看護師にできる仕事は?
腰痛で病棟がつらい看護師が移りやすいのは、移乗や前かがみの少ない外来・健診センター・企業の看護職・在宅のデスクワークです。病棟の腰の負担の中心は、患者さんを抱える・支える動きにあります。この動きが少ない職場ほど、腰への負担は軽くなりやすくなります。
ただ、腰の負担は移乗だけではありません。前かがみの姿勢、長時間の立ち仕事、長時間の座り仕事も、腰に負担をかけます。4つに分けて職場を比べると、自分の腰に合う場所が見えてきます。
| 職場 | 移乗・抱える | 前かがみ | 長時間の立ち | 長時間の座り |
|---|---|---|---|---|
| 病棟 | 多い | 多い | 多い | 少ない |
| 外来・クリニック | 少ない | ときどき | 多い | 少ない |
| 健診センター | 少ない | ときどき | ときどき | ときどき |
| 企業の看護職 | ほぼない | 少ない | 少ない | 多い |
| 在宅のデスクワーク | ない | 少ない | 少ない | 多い |
編集部まとめ
表の「多い」「少ない」は、一般的な仕事の中身から整理した目安です。同じ外来やクリニックでも、科によっては介助の多いところもあります。気になる職場があれば、求人票や見学で、どの負担がどのくらいあるかを確かめてください。
腰のために職場を移ることは、看護をやめることではありません。抱える動きの少ない場所でも、観察し、説明し、判断する看護の力は生かせます。
腰の負担は、4つに分けて考える
腰痛といっても、つらくなる動きは人によって違います。抱え上げるときに痛む人もいれば、前かがみの処置が続くとつらい人、立ちっぱなしで夕方に重くなる人もいます。自分の腰がどの動きでつらくなるかを知ることが、職場選びの出発点です。
移乗・抱える
ベッドから車いすへの移乗、体位変換、入浴や排せつの介助など、人の体を支える動きです。病棟や介護の現場で多く、急に重さがかかるので、腰を痛めるきっかけになりやすい動きです。外来や健診、企業、在宅の仕事では、この動きはぐっと少なくなります。
前かがみ
採血や点滴、処置、おむつ交換など、低い位置で手を動かす姿勢です。ベッドの高さを上げられない場面や、短い時間でも回数が多い場面で、腰に負担がたまります。外来や健診でも、採血や処置の多い日は前かがみが続きます。
長時間の立ち
外来の診察介助や健診の誘導など、立って動き続ける働き方です。抱える動きがなくても、夕方になると腰が重くなる人にとっては、見逃せない負担です。
長時間の座り
企業の看護職や在宅のデスクワークに多い、同じ姿勢で座り続ける働き方です。移乗も前かがみもない代わりに、座りっぱなしが腰の負担になることがあります。座り方や休憩の取り方しだいで、負担の大きさが変わります。
病棟
- 人を抱える・支える動きが多い
- 低い位置での前かがみが続く
- 立って歩く時間が長い
在宅のデスクワーク
- 抱える動きはない
- 同じ姿勢で座り続ける
- 動かない時間が長くなりやすい
自分の腰は、どの負担でつらくなる?
痛みが出るタイミングを思い出すと、自分に合わない負担が見えてきます。抱え上げた瞬間にズキッとくるなら「移乗」、処置が続いた日にじわじわ重くなるなら「前かがみ」、夕方になるほどつらいなら「長時間の立ち」。休みの日に長く座ったあとに痛むなら、「長時間の座り」にも気をつけたほうがよいかもしれません。
1つに決めきれなくてもかまいません。いちばんつらい負担と、2番目につらい負担の2つがわかれば、職場を比べる目が定まります。痛みのタイミングは、受診のときに医師に伝える材料にもなります。
外来・健診・企業・在宅、腰の負担はどう違う?
表で比べた4つの職場を、もう少し具体的に見ます。どの職場にも腰にやさしい点と、別の負担があります。自分の腰がつらくなる負担と照らし合わせながら読んでみてください。
外来・クリニック
移乗の介助は病棟より少なく、夜勤のない職場が中心です。その一方で、診察の介助や検査の案内で、立って動く時間が長くなります。整形外科のように歩行や移動を手伝う場面が多い科もあるので、科の特徴を確かめましょう。抱える動きがつらく、立つことはまだ大丈夫という人に向く職場です。夜勤のない職場の探し方は日勤のみの看護師求人の探し方にまとめています。
健診センター
受診する人の多くは自分で歩ける人なので、抱える動きはほとんどありません。採血や身体測定、誘導で、座る・立つ・歩くが入れかわる働き方です。受診する人が多い時期は、採血が続いて前かがみの時間が長くなることもあります。同じ姿勢が続くとつらい人には、合いやすい職場です。
企業の看護職
企業で働く人の健康管理(産業看護)では、面談、健康相談、資料づくりなど、座って行う業務が中心です。健康診断の当日など、現場に出る日もあります。腰のことを考えると移りやすい職場ですが、企業などの事業所で働く看護師は、就業している看護師の0.4%です[1]。働く人が少ない分、求人を見つけるまでに時間がかかることも見込んでおきましょう。保健師の資格を求める求人もあるので、応募資格の欄を先に確かめましょう。
在宅のデスクワーク
電話健康相談、夜間オンコール代行、保健指導の面談、医療系サービスの問い合わせ対応など、自宅の机で座って働く仕事です。抱える動きも前かがみもありませんが、座り続ける時間はいちばん長くなります。たとえば在宅の夜間オンコールの求人の例では、自宅からのフルリモート勤務で、応募には看護師の実務経験丸5年以上が必要でした(2026年10月8日に確認)[2]。資格を生かせる仕事ほど、経験年数などの条件がつくことも知っておきましょう。看護師の資格を条件にしない問い合わせ対応の仕事でも、医療や介護の現場を知っていることが強みになる場面があります。
仕事を変える前に、今の職場でできることは?
腰痛で病棟がつらいとき、いきなり転職を決める前に、今の職場で負担を減らせないかを確かめておきましょう。職場の中で軽くできれば、収入や積み上げた経験を手放さずにすみます。転職は、職場で試せることを試してからでも遅くありません。
土台になるのは受診です。腰の痛みの原因によって、避けたほうがよい動きや、続けてよい動きが変わるからです。整形外科などで診てもらい、仕事で気をつけることを医師に確かめておくと、職場に相談するときの根拠にもなります。
- 職場や働き方を変える
- 部署の異動や業務の分担を相談する
- 移乗の道具と人手を使う
- 受診して、腰の状態を確かめる
職場に産業医や健康管理室があれば、腰の状態と業務の関係を相談できます。医師の意見があると、業務の調整を職場にお願いしやすくなります。
受診のあとは、職場の道具と人手を使い切れているかを見直します。スライディングシートやスライディングボード、リフトなどの移乗の道具がそろっている職場もあります。ベッドの高さを腰の位置まで上げてから処置をする、移乗は2人で行うといった決まりも、腰を守る助けになります。
職場にリハビリのスタッフがいるなら、移乗のときの体の使い方を一緒に見直してもらうのも1つの方法です。看護師は人の体の動かし方を教える側に立つことが多いぶん、自分の体の使い方は後回しになりがちです。痛みがある間の運動やストレッチは、自己流で始めず、医師や理学療法士に相談してからにしましょう。
夜勤の働き方も見直してみてください。夜勤は人手が少なく、移乗や体位変換を1人で行う場面が増えやすい時間帯です。夜勤の回数を減らす、2人で動ける組み合わせにしてもらうといった調整も、腰を守ることにつながります。
それでも負担が減らないなら、業務の分担や部署の異動を相談します。移乗の多い時間帯を分担してもらう、記録や電話対応の比重を増やしてもらう、外来など移乗の少ない部署への異動を希望する、といった方法です。相談の順番の考え方は、40代で看護師の体力が限界のときでも取り上げています。
腰痛があると、転職で不利になる?
腰痛があるから採用されない、とは限りません。大切なのは、できないことより、できることを先に伝えることです。「腰が悪いので、きつい仕事はできません」と伝えると、どこまで任せられるのかが相手に伝わりません。
以前
腰が悪いので、きつい仕事はできません
いま
移乗の多い業務は控えたいですが、記録・電話・説明の業務は問題なくできます
腰痛を隠して入職すると、移乗の多い業務を任されて、また同じつらさを抱えることになりかねません。業務に関わることは正直に伝え、そのうえで面接では、移乗の頻度、2人介助の決まり、移乗の道具の有無、立ち仕事と座り仕事の割合を確かめておきましょう。在宅の仕事の面接で聞かれやすい質問と答え方は看護師の面接でよく聞かれる質問にまとめています。
| 確かめること | 求人票で見るところ | 面接や見学で聞くこと |
|---|---|---|
| 移乗の有無 | 仕事内容・対象の人 | 1日に移乗の介助はどのくらいありますか |
| 道具と人手 | 設備・人員体制 | 移乗の道具や2人介助の決まりはありますか |
| 立つ時間 | 仕事内容・1日の流れ | 座って行う業務はどのくらいありますか |
| 休憩 | 休憩時間 | 休憩は決まった時間に取れていますか |
| 夜勤・当番 | 勤務時間・手当 | 夜勤やオンコールの当番はありますか |
編集部まとめ
経験の伝え方も工夫できます。移乗の少ない職場に移っても、病棟で身につけた観察の力、記録の正確さ、患者さんや家族への説明の力はそのまま生きます。「腰のために離れる」だけでなく、「この経験をこう生かしたい」と添えると、前向きな転職として伝わります。書類の書き方は看護師の職務経歴書の書き方が参考になります。
動き出す時期は、できれば腰の状態が落ち着いているときを選びましょう。痛みが強い時期に慌てて決めると、通勤の距離や研修の内容など、腰にかかる負担を見落としがちです。
腰の負担が少ない求人を探すときの言葉
求人を探すときは、「看護師 腰痛」ではなく、腰の負担が少ない職場や仕事の名前で検索します。たとえば「健診 看護師」「産業看護師 求人」「看護師 在宅勤務」「看護師 デスクワーク」のように組み合わせると、移乗の少ない求人が見つけやすくなります。見つけた求人は、仕事内容の欄に「介助」「入浴」「移乗」といった言葉がないかを確かめてから、応募を考えましょう。
在宅のデスクワークでも、腰に気をつけたいことは?
在宅のデスクワークは、移乗も前かがみもない働き方です。それでも、座りっぱなしの時間が長いと、腰が重くなることがあります。病棟を離れて安心したあとに、座り方で腰を痛めてしまっては元も子もありません。
まず見直したいのは、椅子と机の高さです。足の裏が床につくか、背もたれに腰が当たるか、画面を見るときに背中が丸まっていないか。ダイニングの椅子やソファで長く働くと、知らないうちに姿勢が崩れます。
もう1つは、座る時間の区切りです。電話が1件終わったら立ち上がる、1時間に一度は家の中を歩く、昼休みは外の空気を吸う。病棟では自然に動いていた分を、意識して1日の予定に入れておきます。電話の仕事なら、会社の決まりの範囲で、ヘッドセットをつけたまま立って話す時間をつくるのも1つの工夫です。
チェックした数:
雇われて在宅で働く場合も、労働基準法や労働安全衛生法などの労働基準関係法令は、テレワークに適用されるとされています[3]。作業環境で困ったことがあれば、一人で抱えずに会社に相談してかまいません。
椅子や机を誰が用意するかは、会社によって違います。厚生労働省のテレワークのガイドラインは、通信費や機器などの費用の負担について、労使で十分に話し合うことを求めています。そのうえで、会社ごとのルールを就業規則等に定めておくことが望ましいとしています。働く人に作業用品などを負担させる場合は、就業規則に定めなければなりません[3]。入社前に確かめておくと安心です。くわしくは在宅で働くときパソコンは自分で用意する?で取り上げています。姿勢や目の疲れ、運動不足への工夫は在宅勤務で体調を崩さない工夫をご覧ください。
モデルケース:移乗で腰を痛め、在宅のデスクワークに移ったJさん
モデルケース(架空の例)
移乗介助で痛めた腰を守るため、在宅の問い合わせ対応の仕事へ。コルセットをつけて働く日が週4日から0日に
- 15回ほど0回移乗の介助(1日)
- 往復60分0分通勤の時間(1日)
- 4日0日コルセットをつけて働く日(週)
このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。
成果
Jさんは、回復期リハビリテーション病棟から、介護施設向けの記録システムの問い合わせ対応の仕事に移りました。在宅のパートで、平日の日中に週4日。介護施設の職員からの電話やメールに答え、操作のつまずきを一緒に解決しています。
Jさん:看護の資格を直接使う仕事ではないけれど、現場の困りごとがわかることが、ここではいちばんの強みになっています。
背景
Jさんは回復期のリハビリ病棟で12年働いてきました。ある日、移乗の途中で患者さんの膝が折れ、とっさに支えた瞬間に腰を痛めました。整形外科で診てもらい、しばらくは移乗の介助を控えるように言われました。
困っていたこと
職場はスライディングボードを用意し、2人での介助も増やしてくれました。それでも人手の少ない夜勤では、1人で対応する場面が残ります。外来への異動も相談しましたが、空きはありませんでした。「腰痛持ちを雇ってくれるところなんてあるのかな」と、転職サイトを開いては閉じる日が続きました。
選んだ理由
Jさんは、移乗・前かがみ・長時間の立ち・長時間の座りの4つで候補を比べました。外来は立ち仕事が多く、健診は採血の前かがみが続く。座ってできて移乗のない仕事を探すうちに、介護施設向けの記録システムのサポートの求人を見つけました。病棟で記録システムの入れかえを手伝った経験と、介護の現場を知っていることが、応募の決め手になりました。
Jさん:腰のことを正直に話したら、「座ってできる仕事だから大丈夫ですよ」と言ってもらえて、ほっとしました。
始め方と工夫
働き始めた最初の2週間は、ダイニングテーブルで仕事をして、夕方に腰が重くなりました。そこで椅子を高さの変えられるものに替え、足の裏が床につく高さに合わせました。ノートパソコンは台に乗せて画面を目の高さに近づけ、電話が終わるたびに立ち上がっています。椅子の費用は会社の決まりを確かめたうえで自分で用意し、夫が組み立てを手伝ってくれました。
Jさんの例でわかるのは、腰のために職場を変えても、新しい職場には新しい腰の負担があるということです。もう1つは、腰痛を隠さずに伝えたことで、できる仕事をきちんと任せてもらえたことです。Jさんは移乗の負担から離れたあと、座りっぱなしの負担に早めに気づき、椅子と机を整えました。仕事を変えることと、働く環境を整えることを、セットで考えておくと安心です。
気をつけたいこと:職場を変えるだけで解決しないこともある
腰の痛みは、職場を変えればすぐに消えるとは限りません。痛みの原因によっては、治療やリハビリが必要なこともあります。足のしびれや、力が入りにくい感じがあるときは、早めに医療機関を受診してください。
よいところ
- 移乗や抱える動きから離れられる
- 夜勤がなくなる職場も選べる
- 痛みを気にせず働ける時間が増える
気をつけたいところ
- 立ちっぱなしや座りっぱなしという別の負担がある
- 資格を生かす仕事ほど、経験年数などの条件がある
- 職場によっては収入が下がることがある
在宅のデスクワークは、求人の数が限られています。資格を条件にしない問い合わせ対応などの仕事は、看護の仕事と時給や手当の決まり方が違うこともあります。収入の見込みは、看護師を在宅で雇う企業の比較で時給や勤務日数を見比べておくと、あとで慌てません。
腰をかばう生活が長く続くと、気持ちまで沈みがちです。「もう看護師としてやっていけない」と思う日があっても、それは腰の負担が大きすぎるサインで、あなたの力が足りないわけではありません。負担の少ない場所に移れば、看護が好きな気持ちを手放さずに働き続けられます。
腰と一緒に、夜勤のつらさや体力の限界も感じているなら、「何を軽くしたいのか」を整理してから選ぶと迷いが減ります。考え方は体力的に楽な看護師の仕事はある?に、夜勤をやめる道筋は看護師が夜勤を卒業するルートにまとめています。
今日からできること
今日からできることを、順番に並べました。腰の痛みがある日は、無理をせず、できるところから1つずつ進めてください。
- 1腰がつらくなる動きを書く
3日間、腰が痛んだ場面を「移乗・前かがみ・立ち・座り」に分けてメモします。
- 2受診の予約をとる
整形外科などで、仕事で気をつけることも一緒に聞きます。
- 3職場の道具を確かめる
移乗の道具や2人介助の決まりを、使い切れているか見直します。
- 4求人で負担を確かめる
気になる職場の求人で、移乗の有無と立ち・座りの割合を読みます。
- 5家の机と椅子を測る
在宅を考えるなら、足が床につくか、画面の高さが合うかを確かめます。
3日間のメモと受診の結果がそろったら、最初の表に戻って、自分の腰がつらくなる負担が少ない職場に印をつけてみてください。候補が2つか3つに絞れたら、求人を開くのはそれからで十分です。
よくある質問
腰痛があると、看護師の転職で不利になりますか?
腰痛があるから採用されない、とは限りません。移乗の少ない職場や座ってできる仕事なら、腰の状態が業務の支障になりにくいこともあります。できないことより、できることを先に伝えるのがこつです。
腰痛のことは、面接で伝えたほうがいいですか?
業務に関わることなので、伝えておくほうが入職後に困りません。「移乗の多い業務は控えたいが、記録や電話、説明の業務はできる」のように、できる範囲と一緒に伝えましょう。在宅の仕事の面接でほかに聞かれやすいことは看護師の面接でよく聞かれる質問で確かめられます。
訪問看護なら、病棟より腰に優しいですか?
訪問看護でも、入浴や移乗の介助、ベッドの上での処置など、腰を使う場面はあります。なお、訪問看護は利用者の家を訪ねる仕事で、自宅で働く在宅勤務とは別の働き方です。違いは在宅看護師と在宅勤務の違いをご覧ください。
デスクワークに移れば、腰痛は悪化しませんか?
抱える動きはなくなりますが、座りっぱなしが腰の負担になることがあります。椅子と机の高さを合わせ、区切りごとに立ち上がる工夫をしておきましょう。痛みが続くときは、主治医に働き方も含めて相談してください。
在宅勤務で使う椅子の費用は、会社が出してくれますか?
会社によって違います。ガイドラインは、費用の負担を労使で話し合って決めておくことが望ましいとしています。働く人に作業用品などを負担させる場合は、就業規則に定めることになっています[3]。応募や入社の前に確かめておきましょう。
腰に負担の少ない在宅の仕事には、どんなものがありますか?
電話健康相談、夜間オンコール代行、保健指導の面談、医療ライター、医療系サービスの問い合わせ対応などがあります。資格が必要かどうかと、在宅でできるかどうかで整理した一覧は看護師のデスクワーク求人にあります。
腰痛がある看護師に、健診センターは向いていますか?
抱える動きはほとんどないので、移乗がつらい人には移りやすい職場です。ただ、採血や身体測定で前かがみや立ち仕事があり、受診する人が多い時期は忙しくなります。見学のときに、1日の流れと座れる時間を確かめておきましょう。
病院の中で、腰の負担が少ない部署はありますか?
病院によって違いますが、外来や健診の部門など、移乗の少ない部署があります。ただ外来は立ち仕事が多いなど、別の負担もあります。異動を相談するときは、移乗・前かがみ・立ち・座りの4つで負担を確かめてみてください。
まとめ
腰痛で病棟がつらいとき、移りやすいのは移乗や前かがみの少ない外来・健診・企業・在宅のデスクワークです。ただ、どの職場にも別の腰の負担があります。自分の腰が何でつらくなるかを確かめ、4つの負担で職場を比べて選ぶと、移ってからの「こんなはずでは」が減ります。
- 腰の負担は、移乗・前かがみ・長時間の立ち・長時間の座りの4つに分けて考える
- 仕事を変える前に、受診と、職場の道具・人手・分担の見直しを試す
- 在宅のデスクワークでも、椅子と机の高さと、立ち上がる区切りを整える
腰のことを話しながら働き方を考えたいときは、気軽に相談してください。LINEでも、下のフォームからでも受け付けています。