訪問の合間、車の中の15分。スマートフォンで「オンライン診療 看護師」と調べてみる。仕事の説明を読むほど、パソコンを使いこなす人のための仕事に思えてくる。坂道の多い町で利用者さんの家を回ってきた自分に、画面の仕事が務まるのだろうか。そう思って、検索の画面をそっと閉じる。
オンライン診療の補助で求められるのは、パソコンの速さだけではありません。画面の向こうの患者さんの話を聞き取り、映っていない暮らしを想像し、医師や家族とつなぐこと。これは、外来や訪問看護、在宅医療の現場で、毎日してきたことそのものです。
ただ、自分の経験のどこが生きるのかは、言葉にしないと見えてきません。外来の経験、訪問看護・在宅医療の経験、慢性疾患の患者さんを続けて支えた経験。この3つが画面越しのどの場面で生きるのかを、伝え方と、足りない経験の補い方まで含めて整理しました。
オンライン診療の補助に向くのは、どんな経験?
外来の問診と説明、訪問看護・在宅医療で暮らしの場を見てきた経験、慢性疾患の患者さんを続けて支えた経験。オンライン診療の補助で生きやすいのは、この3つです。どれも、限られた情報から相手の状態を思い浮かべ、医師や家族に伝える力を育ててくれる経験だからです。
3つすべてがそろっている必要はありません。1つでも、具体的な場面を書き出せれば、強みとして伝えられます。経験と、診療の前・中・後で生きる場面を並べると、次のようになります。
| 経験 | 身についている力 | 生きる場面 |
|---|---|---|
| 外来の問診・説明 | 短い時間で要点を聞き取る | 前:問診の確認 後:説明の補足 |
| 訪問看護・在宅医療 | 暮らしの場を想像する | 中:部屋や家族の様子に気づく |
| 慢性疾患の継続支援 | 前回との違いに気づく | 前:記録の比較 後:次までの目標 |
| 病棟 | 観察と短い報告 | 中:医師への要点の報告 |
| 電話の問い合わせ対応 | 声だけで様子をつかむ | 前:接続の案内 中:映像が途切れたとき |
編集部まとめ
3つの経験に共通しているのは、「聞く」「想像する」「つなぐ」という力です。画面越しの補助では、聞いた言葉から状態を想像し、医師や家族につなぐことが仕事の中心になります。自分の経験を振り返るときも、この3つの言葉で整理すると、強みが見つけやすくなります。
表の下の2つのように、病棟や電話対応の経験も生かせます。経験の場所ごとに向く在宅の仕事を広く見たい方は、看護師経験を活かせる在宅ワークで、救急や健診、教育担当の経験まで整理しています。ここからは、オンライン診療の補助に絞って、3つの経験を1つずつ取り上げます。
オンライン診療の補助の仕事の全体像や求人の探し方は、オンライン診療の補助の看護師求人にまとめています。
外来の経験は、問診と説明で生きる
外来では、限られた時間の中で問診票を読み、患者さんの話から要点を拾い、医師に伝えてきたはずです。診察のあとは、検査の準備や薬の飲み方を説明し、次の予約を取る。この流れは、オンライン診療の補助の「前」と「後」の仕事にそのまま重なります。
違うのは、患者さんが目の前にいないことです。待合室で顔色を見て順番を入れ替える、といった判断は、画面越しでは難しくなります。そのぶん、事前の問診票と診療前の短い会話で、確かめることを絞り込む力が問われます。外来で鍛えた「短く聞いて、短く伝える」力の出番です。
- 1問診票を読む
前回からの変化と、今日いちばん困っていることに印をつけます。
- 2確かめることを3つに絞る
症状の変化、測った値、薬の飲み忘れなど、医師が知りたいことを選びます。
- 3本人の言葉で聞く
「いちばん気になっていることは何ですか」と短く聞きます。
- 4医師に3行で伝える
変化・値・本人の希望の順にまとめます。
- 5診療のあとに説明を補う
医師の説明で分かりにくかった点がないかを確かめます。
電話の問い合わせに応じてきた人は、声だけで相手の様子を思い浮かべる経験も持っています。画面越しでは映像が加わりますが、映像が途切れたときに頼りになるのは、結局は声と言葉です。診療の前・中・後の役割の全体は、オンライン診療で看護師がする仕事にまとめています。
訪問看護・在宅医療の経験は、暮らしを想像する力に
訪問看護や在宅医療で働いてきた人は、利用者さんの家の玄関を開けた瞬間に、いくつものことを感じ取ってきたはずです。部屋の温度、台所の様子、薬の置き場所、介護する家族の表情。病院の中では見えない「暮らしの情報」を、看護に生かしてきた経験です。
オンライン診療の画面に映るのは、その暮らしのほんの一部分です。けれど、多くの家を見てきた人は、映っていない部分を想像できます。ベッドの横にポータブルトイレがあれば夜の移動を、壁のカレンダーに通院の予定が書き込まれていれば家族の支えを。想像したことを質問に変えて確かめられるのは、訪問の経験の大きな強みです。
もう一つの強みは、つなぐ力です。訪問看護では、家族やケアマネジャー、医師と連絡を取り合ってきました。オンライン診療のあとに、医師の指示を家族にわかりやすく伝え、必要な人に共有する場面で、この経験が生きます。
出典:厚生労働省「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」、一般社団法人全国訪問看護事業協会「令和7年度 訪問看護ステーション数 調査結果」[1][2]
訪問看護ステーションで働く看護師は91,022人で、就業看護師の6.7%です(令和6年末)[1]。稼働している訪問看護ステーションは18,754か所で、前の年から1,425か所増えています(令和7年4月1日)[2]。生活の場で看護をしてきた経験は、決してめずらしいものではありません。だからこそ、「訪問看護の経験があります」だけでは埋もれてしまいます。どんな家で、何に気づき、誰とつないだのか。場面で語れるように準備しておきましょう。
なお、訪問看護は利用者の家を訪ねる仕事で、このサイトでいう在宅勤務(自宅で働く仕事)とは別のものです。言葉の違いは在宅看護師とは?訪問看護と在宅勤務の違いで整理しています。
訪問診療に同行した経験は、医師との橋渡しに
在宅医療のクリニックで、医師の訪問診療に同行してきた人には、もう一つの強みがあります。医師が家で何を見て、何を判断するのかを、そばで見てきたことです。訪問の前に前回からの変化をまとめて伝える、診療のあとに薬局や訪問看護、ケアマネジャーへ連絡を回す。この流れは、オンライン診療の前後の段取りとよく似ています。
画面越しの診療では、医師が家に行かないぶん、事前にそろえる情報の質が診療の質を左右します。「今日は家族が仕事で不在」「先週から食事の量が半分」といった情報を、診療の前に医師へ渡せる看護師は頼りにされます。訪問診療で「医師に何を先に伝えれば、診療が早く進むか」を体で覚えてきた経験は、そのまま生かせます。
慢性疾患の患者さんを続けて支えた経験は、再診の補助で生きる
高血圧や糖尿病、心不全などで通い続ける患者さんを長く支えてきた経験も、オンライン診療の補助に向いています。前回と比べて何が変わったかに気づき、生活の工夫と治療をつなげ、次の受診までの目標を一緒に決める。この「続けて支える看護」は、画面越しでも形を変えずに使えます。
港区の医療機関向けの案内では、初診からのオンライン診療は、原則としてかかりつけの医師などが行うことが挙げられています[3]。普段から診ている医師と患者さんのつながりを大切にする考え方が、読み取れます。前回の記録を読み、小さな変化を拾い上げてきた看護師は、そのつながりを支える役に立てます。
- 前回の記録と約束を読む
- 今回の変化と、測った値を聞く
- 暮らしの出来事と結びつけて考える
- 次の受診までの目標を一緒に決める
たとえば、家で測った血圧が少し上がっていたとき、「最近、何か変わったことはありましたか」と聞くと、「孫を預かるようになって、寝る時間が遅くなった」と暮らしの出来事が出てくることがあります。値と暮らしを結びつけて医師に伝えるのは、続けて患者さんを見てきた看護師が得意とすることです。
診療科ごとの経験は、どこで生きる?
外来や病棟でどの診療科にいたかによっても、生きる場面は少しずつ変わります。オンライン診療をどの診療科で行っているかは医療機関によって違うので、自分の経験と近い診療科の求人から見ていくと、強みを伝えやすくなります。
| 診療科の経験 | 生きる力 | 画面越しで生きる場面 |
|---|---|---|
| 内科 | 慢性疾患の変化に気づく | 家で測った値と暮らしの聞き取り |
| 小児科 | 保護者から様子を聞き取る | 子どもの機嫌や食事の様子の確認 |
| 精神科・心療内科 | 表情や話し方の変化に気づく | 声の調子や返事までの間の観察 |
| 皮膚科 | 皮膚の状態を言葉にする | カメラを近づけてもらう声かけ |
編集部まとめ
たとえば小児科の外来で働いてきた人は、子ども本人ではなく保護者の話から様子をつかむことに慣れています。画面越しでは、子どもが画面の前にじっと座っていないことも多いので、保護者に「食べた量」「おしっこの回数」「眠れているか」を具体的に聞く経験がそのまま役立ちます。この表は相性の目安です。実際の担当は、医療機関がどの診療科でオンライン診療を行っているかで決まります。
経験は、どう伝える? 職務経歴書と面接での書き方
経験を伝えるときのこつは、「場所と年数」ではなく「場面と数」で書くことです。「外来で10年」と書くより、「1日に何人の問診をし、何を説明してきたか」を書くほうが、オンライン診療の補助で何ができるかが相手に伝わります。
| 経験 | よくある書き方 | 伝わる書き方の例 |
|---|---|---|
| 外来 | 内科外来で10年勤務 | 1日約40人の問診と、検査・薬の説明を担当 |
| 訪問看護 | 訪問看護の経験あり | 利用者約25人を担当し、家族やケアマネジャーと調整 |
| 慢性疾患 | 糖尿病の患者を担当 | 療養の相談にのり、次回までの目標を一緒に決めた |
| 電話対応 | 電話対応ができます | 受診の相談の電話に、1日10件ほど対応 |
編集部まとめ
表の数字は書き方の例です。自分の経験の数を、勤務表や記録を見返して確かめてから書きましょう。そのうえで、「この経験がオンライン診療のどの場面で生きると考えるか」を1文添えると、読む人が働く姿を思い浮かべやすくなります。
画面越しの仕事に近い経験があれば、小さなことでも書いておきます。病棟でのオンライン面会の手伝い、院内のビデオ会議への参加、家族への電話での説明。パソコンの操作は、使ってきたソフトや入力の速さを正直に書き、足りない点は「研修で身につけたい」と添えれば十分です。書き方の基本は看護師の職務経歴書の書き方にまとめています。
面接では、1つの場面を1分で話せるように準備しておくと安心です。「訪問先で、利用者さんの冷蔵庫に同じ食材ばかり並んでいるのに気づき、食事の様子を聞いて医師に伝えた」。こうした具体的な話は、画面越しの観察でも同じ気づき方ができることの、何よりの説明になります。
面接で話す1分の例(訪問看護の経験を伝える場合)
訪問看護で12年、利用者さんの家を回ってきました。ある方の冷蔵庫に同じ食材ばかり並んでいるのに気づき、食事の様子を聞くと、買い物に行けなくなっていたことがわかりました。医師とケアマネジャーに伝え、配食の相談につなぎました。画面越しでも、映っている部屋の様子から暮らしを想像し、質問で確かめて医師に伝える役に立てると考えています。
足りない経験は、どう補う?
外来の経験がない、訪問看護をしたことがない、パソコンに自信がない。足りないと感じるものがあっても、応募をあきらめる理由にはなりません。いまの職場で補えることも多いからです。何から補うかは、次の順で考えると決めやすくなります。
患者さんや家族に、電話や対面で説明してきた経験がありますか?
説明した場面を3つ書き出し、職務経歴書の材料にしましょう。
いまの職場で、退院の説明や家族への電話連絡を進んで引き受けてみましょう。
パソコンでの記録やビデオ通話に慣れていますか?
使ってきたソフトと操作を書き出し、応募の準備に進みましょう。
家族とのビデオ通話や、文字の入力の練習から始めましょう。
病棟だけの経験で、患者さんの家の様子が想像しにくい人は、退院の支援の場面を生かせます。「家ではどこで寝ていますか」「トイレまでは何歩くらいですか」と、退院前に暮らしを聞く習慣をつけるだけでも、画面越しに家を想像する練習になります。
いまの職場で、画面越しの仕事に近い経験を少しずつ積む方法もあります。
- 家族への病状の説明を、電話で担当してみる
- 院内のオンライン会議や研修に、自分から参加してみる
- 患者さんの「家での1日」を聞き取り、記録に残してみる
- 外来の電話の問い合わせ対応を、数日だけでも手伝ってみる
どれも、職場の決まりの範囲で、上司に相談してから引き受けましょう。経験の数が増えるほど、職務経歴書に書ける場面も増えていきます。
パソコンについては、在宅の仕事で使う操作は、文字の入力、ファイルの保存、ビデオ通話の参加など、決まったものが中心です。できれば十分な操作は看護師の在宅の仕事に必要なパソコンスキルにまとめています。
経験が生きる求人は、どう見分ける?
経験を生かせるかどうかは、求人票の書き方からある程度読み取れます。気になる求人を見つけたら、時給より先に、次の点を確かめてみてください。
チェックした数:
書かれていないことは、応募の前に質問して大丈夫です。「訪問看護の経験は、どの業務で生かせそうでしょうか」と聞けば、仕事の中身と、相手が求めている人の姿が見えてきます。
オンライン診療の補助の仕事が、在宅でできるかどうかも求人によって違います。働く場所の見方はオンライン診療の補助は在宅でできる?で確かめてください。
モデルケース:訪問看護で培った想像する力を、画面越しの補助に生かしたBさん
モデルケース(架空の例)
訪問看護で家を見てきた経験を生かし、週2日は自宅でオンライン診療の補助に
- 約3時間在宅の日は0分車で移動する時間(1日)
- 6回0回オンコールの当番(月)
- 0日2日自宅で働く日(週)
このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。
成果
Bさんは、訪問診療とオンライン診療を行う在宅医療のクリニックで、オンライン診療の補助をしています。週3日のうち2日は自宅で働き、画面に映る部屋の様子から暮らしを想像し、医師に伝える役を担っています。
Bさん:画面に映るのは部屋の一部だけ。でも、たくさんの家を見てきたから、映っていないところが想像できるんです。
背景
病棟で14年働いたあと、訪問看護に移って12年。坂道の多い町で、1日5〜6軒の家を車で回ってきました。50代に入って膝の痛みが出始め、階段の多い訪問と、月6回のオンコール当番が負担になっていました。
困っていたこと
画面の仕事は、パソコンが得意な若い人のものだと思い込んでいました。外来の経験がないことも引け目でした。求人を見ても、自分の経験のどこが役に立つのか、言葉にできずにいました。
選んだ理由
経験を場面で書き出してみると、「部屋の様子から、食事や睡眠の困りごとに気づいた」場面がいちばん多く並びました。画面越しでも暮らしの一部は映る。そう気づいたBさんは、在宅の患者さんを多く診ているクリニックのオンライン診療の補助を選びました。
Bさん:外来の経験がなくても、訪問で積み上げてきたことが、そのまま強みになるとは思っていませんでした。
始め方と工夫
応募の前に、娘とビデオ通話の練習を重ね、画面に映る部屋から何がわかるかを試しました。面接では、利用者さんの冷蔵庫の中身から食事の困りごとに気づいた場面を1分で話しました。いまは「画面で見るところ」を10項目のメモにして、パソコンの横に置いています。夫も「膝をかばいながら運転しなくてすむなら」と、新しい働き方を応援してくれています。
Bさんの例で効いたのは、「外来の経験がない」という足りない部分ではなく、「家を見てきた」という持っている部分に目を向けたことでした。経験を場面で書き出すと、自分では当たり前だと思っていたことが、画面越しの仕事の強みとして見えてきます。
気をつけたいこと:経験だけでは足りないこと
経験が生きる仕事でも、それだけでは補えないことがあります。1つ目は、画面越しでは触れられないことです。訪問看護で手を当てて確かめていたむくみや熱感は、画面では確かめられません。見えないことを質問で補い、わからないことはわからないと医師に伝える姿勢が、経験以上に大切になります。
2つ目は、医療機関ごとのやり方を一から覚えることです。診療のシステムの操作、記録の型、看護師が担う範囲は、医療機関によって違います。何年の経験があっても、最初の数か月は新しい職場の新人として学ぶ時間です。
3つ目は、応募の条件です。経験年数や資格の条件は求人ごとに違い、経験が合っていても応募できないことがあります。准看護師の場合に応募できる仕事は、准看護師でもできる在宅ワークはある?で確かめてください。
4つ目は、画面を見続ける体の負担です。訪問看護のように体を動かす時間が減るぶん、目の疲れや肩こり、運動不足が出やすくなります。休憩の取り方や姿勢の工夫は、在宅勤務で体調を崩さない工夫にまとめています。
よいところ
- これまでの経験を、そのまま強みとして伝えられる
- 患者さんの暮らしに合わせた説明や気づきができる
- 体を動かす負担や移動の時間を減らせることがある
気をつけたいところ
- 触れて確かめていたことが、画面ではできない
- 医療機関ごとのシステムや手順を、一から覚える
- 経験が合っても、求人の条件で応募できないことがある
画面越しの観察の工夫や、機器の準備については、オンライン診療の補助に必要な機器と、画面越しの観察のコツにまとめています。
今日からできること
今夜は、経験の場面を3つ書き出すところまでで十分です。書き出した場面は、そのまま職務経歴書と面接の材料になります。
- 1経験の場所と年数を並べる
外来・病棟・訪問看護など、勤めた場所を新しい順に書きます。
- 2場面を3つずつ書き出す
聞き取った場面、気づいた場面、つないだ場面を1つずつ思い出します。
- 3数を添える
1日の人数や担当した件数を、記録や勤務表で確かめて書きます。
- 4生きる場面を1文で書く
オンライン診療の前・中・後のどこで生きるかを書き添えます。
- 5足りないものを1つ選ぶ
説明の経験、パソコン、ビデオ通話のうち、まず補うものを決めます。
よくある質問
外来の経験がなくても、オンライン診療の補助はできますか?
外来の経験がないことだけで、あきらめる必要はありません。病棟での退院の説明や家族への電話連絡、訪問看護での暮らしの観察も、画面越しの補助で生きる経験です。応募の条件は求人ごとに違うので、資格と経験の欄を確かめてください。
訪問看護の経験は、どの場面で評価されますか?
画面に映る部屋の様子から暮らしを想像する場面と、診療のあとに家族や関係する人とつなぐ場面で生きやすい経験です。「どんな家で、何に気づき、誰とつないだか」を場面で伝えると、強みとして伝わります。
50代でも応募できますか?
厚生労働省によると、事業主が募集・採用で年齢を理由に制限を設けることは、法律で原則として禁止されています(例外もあります)[4]。年齢より、経験を具体的な場面で伝えられるかが大切です。業務委託の募集にはこのルールは当てはまらない点に気をつけてください。
パソコンが苦手でも大丈夫ですか?
文字の入力、ファイルの保存、ビデオ通話への参加といった基本の操作ができれば、あとは研修で覚えることが中心です。不安なら、家族とのビデオ通話から練習を始めましょう。必要な操作は看護師の在宅の仕事に必要なパソコンスキルにまとめています。
オンライン診療に関わった経験がないと、応募できませんか?
求人によって違います。経験を問わない求人もあれば、関わった経験を歓迎する求人もあります。経験がない場合は、ビデオ通話や電話での説明の経験を書き、画面越しの仕事に近い力を持っていることを伝えましょう。
何年くらいの臨床経験が必要ですか?
オンライン診療の補助について、必要な経験年数を定めた公的な基準は見当たりません。求人ごとに条件が違うので、応募資格の欄で確かめてください。年数より、どんな場面を経験してきたかを具体的に伝えることが大切です。
訪問看護からオンライン診療の補助に移ると、収入は変わりますか?
求人によって違います。オンコールの手当がなくなる、働く日数や時間が変わるなど、時給以外の条件でも月の収入は変わります。時給・時間・日数から月の目安を出すときは、月収シミュレーターを使うと比べやすくなります。
まとめ
オンライン診療の補助で生きるのは、特別な経験ではありません。外来で短く聞いて短く伝えてきた経験、訪問看護や在宅医療で暮らしを見てきた経験、慢性疾患の患者さんを続けて支えてきた経験。どれも、画面越しの仕事の土台になります。
- 3つの経験は、診療の前・中・後のそれぞれの場面で生きる
- 経験は「場所と年数」ではなく「場面と数」で伝える
- 足りない経験は、いまの職場での説明や、ビデオ通話の練習で補える
自分の経験がどの仕事に合うのか、ひとりで考えても答えが出ないときは、気軽に相談してください。LINEでも、下のフォームからでも受け付けています。