夜勤なしにすると看護師の年収はどれくらい下がる?自分の数字で計算する方法

子どもの寝顔を横目に、スマートフォンの電卓を開く。夜勤をやめたら、うちの年収はいくら下がるんだろう。「看護師 夜勤なし 年収」と調べると、「年収◯万円ダウン」「平均◯万円」という見出しが並びます。けれど、その数字が自分の病院の夜勤手当と同じなのかは、どこにも書いていません。

夜勤明けの朝は、子どもを学校に送り出せない。保育園のころは何とかなったのに、小学生になってから、朝の「行ってらっしゃい」を言えない日が思った以上にこたえる。そんな気持ちを抱えながら、数字がわからないせいで一歩を踏み出せずにいる方もいるでしょう。

夜勤をやめるかどうかを決めるのに必要なのは、誰かの平均ではなく、自分の数字です。手元の給与明細があれば、下がる額はかなりの精度で出せます。

ここでは、明細のどこを見て、どう計算すれば年の差が出るのかを、記入表を使って順番に説明します。日勤のみの常勤やパート、在宅の仕事に移った場合の見積もり方もまとめました。

夜勤なしにすると、年収はどれくらい下がる?

夜勤なしにして下がる年収は、夜勤手当1回の額×月の回数×12か月が中心で、そこに深夜の手当や賞与への影響が加わります。夜勤手当の額は、病院や夜勤の形(2交代・3交代)、回数によって違います。そのため、「看護師なら◯万円下がる」と一律には言えません。

夜勤手当の平均の額を示す公的な統計は、今回確かめられませんでした。仮に平均がわかったとしても、自分の病院の手当がそれより多いか少ないかで、答えは変わります。自分の明細で計算するのが、いちばん確かな近道です。

インターネットで見かける「◯万円ダウン」の数字が当てにならない理由は、ほかにもあります。同じ「夜勤なし」でも、常勤のまま日勤に移る人と、パートに変わる人とでは、下がり方がまったく違います。月4回の夜勤をやめる人と、月8回をやめる人とでも、差は倍ほど変わります。

年収の差を決める4つの要素
要素明細や規程のどこを見るか人によって違う理由
夜勤手当給与明細の手当の欄1回の額と月の回数が違う
深夜の時間帯の割増「深夜手当」などの欄夜勤手当に含める職場もある
残業代の変化時間外手当の欄日勤で残業が増えることもある
賞与への影響賃金規程・賞与の計算式手当を計算に入れるかが違う

編集部まとめ

中心になるのは夜勤手当です。残りの3つは、職場の決まりによって、ほとんど変わらないこともあれば、無視できない額になることもあります。だからこそ、4つを1つずつ確かめていきます。

なお、ここで出すのは「夜勤をやめて減る額」です。日勤のみの職場に転職したり、パートや在宅の仕事に移ったりする場合は、新しい職場の給与で年収を出し直す必要があります。その方法は、後半の「日勤のみで働く場合の年収は、どう見積もる?」で説明します。

給与明細のどこを見ればいい?

用意するのは、直近3か月分の給与明細と、その月の勤務表です。夜勤の回数は月によって違うので、1か月分だけで計算すると、多すぎたり少なすぎたりします。3か月分をならすと、ふだんの姿に近い数字が出ます。

明細の欄の名前は、職場によって違います。「夜勤手当」「夜間看護手当」のように呼び方が違っても、夜勤をしたことで払われているものなら、夜勤に結びつく額として数えます。わかりにくい欄は、給与の担当者に聞いてかまいません。

見る欄は、おもに5つです。夜勤手当は、夜勤1回ごとに決まった額を払う手当です。深夜手当は、深夜の時間帯に働いた分の割増で、夜勤手当とは別の欄に書かれる明細もあります。時間外手当には、夜勤の前後の残業が含まれていることがあります。

残りの2つは、夜勤をやめても基本的に残る欄です。基本給は、夜勤の有無と関係なく決まる給与の土台で、賞与の計算のもとにしている職場もあります。賞与は年に数回払われる一時金で、何をもとに計算するかは賃金規程などで決まります。明細の上で、夜勤に結びつく3つの欄に蛍光ペンで印をつけておくと、あとの計算が楽になります。

勤務表は、明細の手当が何回分の夜勤なのかを確かめるために使います。たとえば夜勤手当の欄が3万8千円で、勤務表の夜勤が4回なら、1回あたり9,500円とわかります。1回あたりの額がわかると、「月2回に減らしたら」という計算もすぐにできます。

いまの年収そのものを確かめたいときは、去年の源泉徴収票の「支払金額」を見ます。賞与も含めた1年分の給与の総額なので、下がる額と並べると、年収のうち夜勤に結びつく分がどのくらいの割合なのかがわかります。

2交代と3交代で、見るところは違う?

見るところが少し変わります。夜勤の形によって、手当のつき方や、明細に出てくる欄が違うことがあるからです。自分の勤務がどちらの形かを確かめてから、拾う欄を決めましょう。

2交代と3交代で、明細で確かめること

2交代の夜勤

  • 夜勤1回あたりの手当の額
  • 深夜の割増が別の欄か、手当に含まれているか
  • 夜勤の前後の残業が、時間外手当の欄に入っていないか

3交代の準夜勤・深夜勤

  • 準夜勤と深夜勤、それぞれの手当の額
  • それぞれの回数(勤務表で分けて数える)
  • 深夜勤の前後の時間の扱い(規程で確かめる)

2交代の夜勤は、夕方から翌朝までの長い勤務の中に、深夜の時間帯がまるごと入ります。3交代の場合は、記入表の①を「準夜勤の手当」と「深夜勤の手当」に分けて書くと、計算の間違いが減ります。夜勤の回数が月ごとに大きく変わる病棟では、3か月より長く、6か月分をならすとより実態に近づきます。

育児休業から戻ったばかりなどで、夜勤をした月の明細がそろわないこともあります。そのときは、賃金規程に書かれた手当の額に、これから予定していた回数を掛けて計算します。規程が手元にない場合は、給与の担当者に1回あたりの額を聞けば十分です。

自分の数字で計算する3つのステップ

計算は3つのステップで終わります。電卓とメモが1枚あれば十分です。

下がる年収を出す3つのステップ
  1. 1明細を3か月分並べる

    夜勤の回数が多い月と少ない月をならすため、直近3か月分を用意します。

  2. 2夜勤に結びつく額を月の平均にする

    夜勤手当、深夜の手当、夜勤の前後の残業代を足し、3で割ります。

  3. 312倍して賞与への影響を足す

    月の平均×12に、賞与で減る分があれば足して、年の差にします。

次の記入表に、自分の数字を入れてみてください。記入例は、説明のための仮の数字です。

記入表:夜勤なしにしたときに下がる年収
項目計算のしかた記入例あなたの数字
①夜勤手当(月の平均)3か月の合計÷338,000円(  )円
②深夜の手当(月の平均)3か月の合計÷311,000円(  )円
③夜勤に結びつく残業代3か月の合計÷33,000円(  )円
④1か月の差①+②+③52,000円(  )円
⑤1年の差(賞与の前)④×12624,000円(  )円
⑥賞与で減る分賃金規程で確かめる0円(  )円
⑦下がる年収⑤+⑥624,000円(  )円

編集部まとめ(記入例は仮の数字)

③は、夜勤の前後に必ず出ていた残業だけを入れます。日勤の残業はそのまま残ると考えて、ここには入れません。日勤のみの部署に移ると残業が増えそうなときは、⑦から少し差し引いて考えると、実際に近づきます。

記入例では、1年で62万4千円が下がる計算です。これは額面、つまり税金や社会保険料を引く前の差です。手取りでどう変わるかは、次の章で確かめます。

賞与と手取りは、どう変わる?

賞与が下がるかどうかは、賞与の計算に夜勤手当が入っているかで決まります。賃金規程に「基本給×◯か月」とあれば、計算式の上では、夜勤をやめても賞与の額は変わりません。「基本給と諸手当」のように手当を含めて計算する職場では、夜勤手当の分だけ賞与も下がります。

賞与への影響と、計算のし直しが要るかを確かめる

賃金規程の賞与の計算式に、夜勤手当などの手当が入っていますか?

はい

夜勤手当の月の額に賞与の月数を掛けた分が減ります。記入表の⑥に入れましょう。

いいえ

計算式の上では、夜勤をやめても賞与は変わりません。⑥は0円にします。

夜勤をやめるときに、常勤からパートに変わりますか?

はい

賞与の有無や計算のしかた自体が変わります。新しい条件で年収を出し直しましょう。

いいえ

常勤のままなら、記入表の⑦が下がる年収の目安になります。

賃金規程は、職場の決まりとして見られるようになっているはずです。見当たらないときは、給与や人事の担当者に「夜勤手当は賞与の計算に入っていますか」と1つだけ聞いてみてください。理由を細かく説明する必要はありません。

賞与の計算式とは別に、評価や昇給の仕組みに夜勤の有無が関わるかどうかも、気になるなら確かめておきます。日勤だけの部署に移ると役割が変わり、評価の物差しが変わることもあるからです。聞きにくければ、異動の相談のときに「日勤の部署では、評価や昇給はどう決まりますか」と尋ねれば自然です。

手取りの差は、額面の差とぴったり同じにはなりません。所得税や住民税、社会保険料も、給与の額に応じて決まるからです。ただ、それぞれの見直しの時期が違うため、月ごとの手取りの差は一定になりません。家計の見積もりには、額面の差を使っておくと、多めに見積もることになり安心です。

去年と今年の源泉徴収票を比べるときは、税の改正にも気をつけます。令和8年度の税制改正による基礎控除などの改正は、令和8年12月の年末調整などから反映されます[1]。夜勤をやめた年と前の年の手取りを比べると、改正の影響も混ざって見える点を覚えておきましょう。

日勤のみで働く場合の年収は、どう見積もる?

日勤のみで働く場合の年収は、移り方によって出し方が違います。同じ職場で日勤のみになるなら、いまの年収から記入表の⑦を引けば目安になります。転職やパート、在宅の仕事に移るなら、新しい給与の条件で一から計算します。

移り方ごとの年収の見積もり方
移り方年収の出し方確かめること
同じ職場で日勤のみ(常勤)いまの年収−記入表の⑦異動先の残業と手当
転職して日勤のみの常勤月給×12+賞与月給の内訳と賞与の実績
日勤のパート時給×時間×日数×4.3×12社会保険と賞与の有無
在宅の仕事時給×時間×日数×4.3×12研修中の時給と手当

編集部まとめ

転職する場合は、求人票の月給に何が含まれているかを先に確かめます。月給に当番の手当や固定残業代が含まれていると、日勤だけで働いたときの額は、見た目より低くなります。賞与は「前年の実績で基本給の◯か月分」のように書かれていることがあるので、何をもとにした月数かも聞いておきましょう。

たとえば、求人票に「月給27万円(当番の手当1万5千円を含む)、賞与は前年の実績で基本給の3か月分、基本給21万円」と書かれていたとします(仮の数字です)。当番を受けない働き方なら、月給は25万5千円で、12か月分は306万円です。賞与は21万円×3か月で63万円なので、年収の目安は369万円になります。月給の額面の27万円×12で考えるより、18万円低い見積もりです。

パートや在宅の仕事は、時給×1日の時間×週の日数×4.3(1か月の週の数)で月の目安が出ます。たとえば時給1,750円で1日6時間、週4日と仮定すると、月に約18万円、12か月で約217万円です(仮の数字で、税金と社会保険料を引く前の額です)。時給と時間の組み合わせを変えて試すなら、看護師の在宅ワークの月収シミュレーションや、掲載企業の時給で計算できる月収シミュレーターが使えます。

在宅の仕事に移る場合は、最初の数か月の見積もりを少し低めにしておきます。研修の期間は、通常より低い時給を設定している求人もあるからです。研修中の給与など、時給以外の条件の確かめ方は待遇のよい看護師の在宅求人の見分け方で、在宅の求人の時給の幅と見方は看護師の在宅ワークの時給の相場は?で整理しています。在宅で看護師を雇う会社の時給や研修の形は、看護師を在宅で雇う企業の比較で並べて見られます。

パートの場合は、社会保険に入れるかどうかも年収と一緒に確かめます。短時間で働く人の社会保険の加入の対象は段階的に広げられ、最終的には、週20時間以上働けば勤め先の企業規模にかかわらず加入するようになります[2]。手取りや将来の年金にも関わるので、働く時間を決める前に勤め先に聞いておきましょう。

日勤のみの職場の種類と探し方は夜勤なしで働ける看護師の求人で、「日勤のみ」と書かれた求人の言葉の読み方は日勤のみの看護師求人の探し方で整理しています。

下がる額を、家計の中でどう考える?

年の差が出たら、12で割って月の額に直します。家計の毎月の引き落としと並べると、受け止められる額かどうかが見えてきます。このとき、見落としやすいのが「夜勤があるから使っていたお金」です。

夜勤の日の夕食を惣菜で済ませる、子どもの預け先の延長料金を払う、実家に来てもらう交通費やお礼を渡す。夜勤をやめると、こうした出費もなくなります。下がる額からこの分を差し引くと、家計にとっての実際の差になります。

夜勤があるから使っていたお金を書き出す

チェックした数:

実際の差が出たら、3つに分けて考えます。家計の見直しで受け止める分、ほかの方法で補う分、しばらくは貯金を取り崩して受け止める分です。たとえば月4万円の差なら、固定費の見直しで2万円、在宅の副業で1万円、残りの1万円は最初の1年だけ貯金で受け止める、という分け方ができます(仮の数字です)。子どもが小さい数年間だけ日勤にする、というように期間を区切って考える人もいます。補う方法は夜勤なしでも収入を落としにくい看護師の仕事で5つに分けて紹介しています。

年の途中でやめると、その年に下がるのは一部だけ

夜勤をやめる月によって、その年の年収の下がり方は変わります。たとえば10月から日勤だけになるなら、その年に下がるのは10〜12月の3か月分です。1年分がまるごと下がるのは、翌年からです。家計の準備は、1年目が軽いぶん油断しやすいので、翌年の1年分を見越して進めます。

夜勤をやめるまでの準備の流れ(例)
  1. 3か月前明細で年の差を出す

    記入表で、下がる年収と月の差を計算します。

  2. 2か月前賞与と手取りを確かめる

    賃金規程の計算式を見て、必要なら担当者に聞きます。

  3. 1か月前家計を見直す

    夜勤があるから使っていたお金を差し引き、固定費を見直します。

  4. 日勤のみになる月新しい働き方を始める

    異動先や新しい職場の、残業と手当の様子を確かめます。

  5. 3か月後明細で答え合わせ

    実際の明細と見積もりを比べ、家計の計画を直します。

モデルケース:明細から年の差を出して決めたGさん

モデルケース(架空の例)

明細から年に約70万円の差と計算。夜勤の日の出費も数えて、日勤のみの外来へ

  • 4回0回夜勤の回数(1か月)
  • 約1万5千円0円夜勤の日にかかっていた出費(1か月)
  • 3日6日子どもの寝かしつけをする日(1週間)

このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。

成果

Gさんは3か月分の給与明細から、夜勤をやめると年に約70万円下がると計算しました。夜勤の日にかかっていた出費も数えて家計を見直し、同じ病院の外来へ異動しています。いまは日勤だけで働き、娘の寝かしつけができる日が週6日になりました。

Gさん:なんとなく無理だと思っていたのが、「月にこれだけ」とわかって、やっと家族と話し合えました。

背景

小児科病棟で11年。夫と小学1年生の娘の3人家族です。夫は帰りが遅く、夜勤の日は近くに住む母に、娘の夕食と寝かしつけを頼んでいました。

困っていたこと

娘が小学校に上がると、夜勤明けの朝に登校を見送れない日が月に4回ありました。夜勤をやめたいと思いながらも、「年収◯万円ダウン」という見出しを見るたびに、うちは無理だと思い込んでいました。

選んだ理由

Gさんは記入表に、3か月分の明細の数字を入れました。夜勤手当は1回1万3千円で月4回、深夜の手当が月6千円で、月の差は5万8千円です。12倍すると69万6千円、約70万円でした。賃金規程を見ると賞与は基本給をもとに計算していて、夜勤をやめても変わらないとわかりました。常勤のまま外来に移れば、基本給と賞与は保てると考えました。

始め方と工夫

家計を見直すと、母への交通費とお礼、夜勤の日の惣菜で、月に約1万5千円使っていました。実際の差は月4万3千円です。夫と相談して携帯電話の料金プランと保険を見直し、月2万円を減らしました。残りは、賞与の月の貯金を少し減らして受け止めています。師長に相談し、半年後の異動が決まりました。

Gさん:母にも「夜は家にいられるようになるね」と言われて、決めてよかったと思えました。

Gさんの月の差の内訳(モデルケース)
5万8千円額面の差
1万5千円夜勤の日の出費が減る分
2万円固定費の見直し
2万3千円残りの差

Gさんが前に進めたのは、差を「年に約70万円」という大きな数字のままにせず、月の額に直して、使っていたお金とも並べたからです。月2万3千円なら、家族で話し合える大きさでした。

気をつけたいこと:計算だけで決めない

記入表で出るのは、あくまで目安です。異動先の残業や手当、昇給の仕組みが変われば、実際の年収はずれます。数字で決められることと、数字だけでは決められないことを分けておくと、判断がぶれにくくなります。

数字で決められるのは、夜勤をやめて下がる年収、家計で受け止められる額、補う必要のある額の3つです。一方で、夜勤明けの体の回復のぐあい、家族と過ごす時間の重み、この先何年いまの働き方を続けられるかは、数字だけでは決められません。計算は、迷いを減らすための道具だと考えてください。

計算して「下がる額が大きすぎる」と感じても、選べる道はあります。夜勤の回数を減らす、子どもの手が離れる時期まで続けて準備をする、といった方法です。夜勤をやめるまでの道筋は看護師が夜勤を卒業するルートで整理しています。

反対に、数字のうえでは続けられても、体が限界を知らせていることもあります。夜勤明けの頭痛や不眠、動悸などが続くときは、計算の結果を待たずに医療機関に相談してください。

今日からできること

まずは明細を手元にそろえるところから始めます。計算そのものは、30分ほどで終わります。

今日からできる、年収の差を出す準備

チェックした数:

家族に伝えるときは、数字を3つにまとめると話が早く進みます。「1年で◯万円、月にすると◯万円下がる。そのうち◯万円は、夜勤の日の出費が減る分で埋まる」。この3つがそろうと、気持ちの話と、お金の話を分けて相談できます。

よくある質問

看護師の夜勤手当の相場はいくらですか?

夜勤手当の平均の額を示す公的な統計は、今回確かめられませんでした。額は病院や夜勤の形、回数によって違います。転職を考えるなら、求人票の月給に夜勤手当が含まれているか、1回あたりいくらかを確かめて比べましょう。

日勤のみの看護師の年収は、どれくらいですか?

職場の種類や雇われ方、経験年数によって違うため、一つの数字では言えません。常勤なら求人票の月給×12に賞与を足し、パートなら時給×時間×日数×4.3×12で見積もります。日勤のみの求人の探し方は日勤のみの看護師求人の探し方をご覧ください。

夜勤をやめずに、回数を減らすだけならどうなりますか?

1回あたりの夜勤手当×減らす回数×12か月が、年の差の目安です。たとえば1回9,500円の手当で月4回を2回に減らすなら、手当の差は年に22万8千円です(仮の数字)。深夜の手当や賞与への影響も、記入表と同じ考え方で足してください。

子育て中です。夜勤を外してもらうことはできますか?

小学校就学前の子を育てる労働者が請求した場合、事業主は午後10時から午前5時までの深夜に働かせてはならないとされています。ただし、保育ができる同居の家族がいる人や、勤続1年未満の人などは対象外です[3]。対象になるかは勤め先に確かめましょう。

パートに変わったら、配偶者の扶養に入れますか?

年収の見込みと働く時間によって決まります。厚生労働省は、年収130万円以上になると、週20時間未満で働く場合でも配偶者の扶養(第3号被保険者)から外れ、国民年金と国民健康保険の保険料が発生すると説明しています[2]。判定の細部は配偶者が加入している健康保険で確かめ、税金の扶養は別の基準である点にも気をつけましょう。働く時間の決め方は看護師が扶養内で働ける求人の探し方にまとめています。

日勤だけになった最初の月から、給与は下がりますか?

下がり始める月は、給与の締め日と支払日の決まりによって違います。夜勤手当が締め日のあとにまとめて払われる職場では、日勤だけになった最初の月の給与に、前の月の夜勤の分が入っていることがあります。家計の見直しは、実際に下がる月に合わせて始めましょう。

夜勤をやめると、将来の年金は減りますか?

厚生年金は働いていたときの給与をもとに計算されるため、給与が下がれば、その分の影響はあります。どのくらいの差になるかは、加入の期間や給与によって違います。気になるときは、年金事務所で相談してみてください。

計算したら、思ったより下がる額が大きかったです。

すぐに結論を出さず、夜勤の日にかかっていた出費を差し引いた「実際の差」を出してみてください。そのうえで、回数を減らす、常勤のまま日勤に移る、在宅の仕事を足すなど、補う方法を組み合わせて考えます。補い方は夜勤なしでも収入を落としにくい看護師の仕事で紹介しています。

まとめ

夜勤なしにして下がる年収は、平均の数字ではなく、自分の給与明細で出すのがいちばん確かです。夜勤手当と深夜の手当、夜勤に結びつく残業代を3か月分ならし、12倍して賞与への影響を足せば、年の差が見えてきます。

  • 明細は3か月分をならし、夜勤に結びつく欄だけを拾う
  • 賞与は賃金規程の計算式で、影響の有無を確かめる
  • 夜勤があるから使っていたお金を差し引き、家計にとっての実際の差を出す

計算した数字を前に、どう動くかで迷ったら、ひとりで決めずに相談してください。LINEでも下のフォームからでも、無料で受け付けています。

zaitakuwork

ほいくの相談室 編集部。保育士の方からの相談で多く聞かれる悩みをもとに、公的な資料で確認できる情報をまとめています。