家族ががんになってから仕事が手につかないのは、あなたの能力や責任感が落ちたからではありません。頭の一部が、ずっと家族の心配ごとに使われている状態で、誰にでも起こりうる反応です。
どのくらいで元に戻るかは、病状の動きや看病の負担によって人それぞれです。治療が落ち着くと集中が戻る人もいれば、入退院のたびに波が来る人もいます。無理に元どおりを目指すより、会社に必要な配慮を伝え、使える休みの制度を組み合わせて、働き続けられる形をつくるほうが現実的です。
休むことを考えるのは、仕事から逃げることではありません。家族のそばにいる時間と、自分の暮らしを支える仕事の、両方を守るための準備です。
仕事中も、家族のことが頭から離れない方へ
- 会議中も家族の病状のことが頭を離れず、ミスが増えてしまった。
- 休みたいけれど、会社にどこまで、どう話せばいいのか分からない。
- 家族のがんで、介護休業が取れるのかどうかも分からない。
この記事で分かること
- 仕事に集中できなくなる理由と、集中できない日の仕事の守り方
- 介護休業・介護休暇・年次有給休暇の違いと使い分け
- 上司や同僚への伝え方(口頭・メールの例文)
- 休業中のお金と、仕事と介護の両立について相談できる先
家族ががんになり、仕事に集中できず何も手につきません。会社にどう伝え、どんな制度が使えますか?
会社には、病名の詳細より「家族の病気で、付き添いや休みが必要になりそうなこと」と「必要な配慮」を短く伝えます。制度は、介護休業・介護休暇・年次有給休暇を、家族の状態と用事に合わせて組み合わせるのが基本です。
最初の一歩は、制度の名前を全部覚えることではなく、上司に一報を入れることです。そのあと人事に、使える制度と社内独自の仕組みを確認します。2025年4月からは、介護に直面した社員に対して、会社が個別に制度を知らせ、利用の意向を確かめることが事業主の義務になりました。あなたが制度に詳しくなくても、伝えれば会社の側から説明を受けられる、ということです。
たとえば、父親の抗がん剤治療が始まり、月に何度か通院に付き添う必要が出てきた場合。まず上司に「家族の通院の付き添いで、月に何度か休みや早退が必要になりそうです」と伝えます。次に人事で、介護休暇が使えるか、時間単位で取れるかを確かめます。退院後しばらく家で介護が必要になりそうなら、介護休業も選択肢に入ります。
- 1上司に一報家族の病気で、付き添いや休みが必要になりそうなことを伝える
- 2人事に確認介護休業・介護休暇などの制度と、社内独自の制度を聞く
- 3休み方を組み合わせる用事に合わせて、介護休暇・有給・介護休業を使い分ける
- 4仕事を引き継ぐ休む日の担当者と、連絡のつけ方を決めておく
- 5見直す治療の予定が変わったら、休み方も上司と調整し直す
家族のがんで、なぜ仕事に集中できなくなるのですか?
家族の病状や次の検査、病院からの連絡が、頭の片隅でずっと気になっているからです。心配ごとに頭の容量が取られると、目の前の仕事に使える分が減り、ミスや物忘れが増えやすくなります。
会議で資料を見ていても、ふと「検査の結果はどうだったか」が頭をよぎる。机の上のスマホが震えるたびに、病院からではないかと手が止まる。夜に眠りが浅ければ、翌日の集中はさらに落ちます。これは気の持ちようでどうにかなる話ではなく、心配ごとを抱えた頭の自然な働きです。
国立がん研究センターのがん情報サービスは、家族は「本人はもっとつらいのだから」と気持ちを抑えがちなうえ、自分の日常生活も維持しなければならないことから、家族も「第二の患者」ともいわれると紹介しています。仕事は、その日常生活の大きな柱です。看病をしながら同じ水準で働けないのは、当然のことだと考えてください。
集中できない日は、仕事のやり方の側を少し変えて、ミスを防ぎます。次のような工夫は、今日からでも始められます。
- 朝いちばんに、その日やることを3つだけ紙に書き出す
- 金額や宛先など大事なところは、送る前に同僚に一度見てもらう
- スマホを確認するのは、休憩時間などタイミングを決めておく
- 病院からの電話だけは取れるよう、着信の設定を分けておく
- 会議の内容はその場でメモに残し、あとで見返せるようにする
- 締め切りが重なりそうなときは、早めに上司に相談する
介護休業・介護休暇・年次有給休暇は、どう使い分ければいいですか?
通院の付き添いなど一日以内の用事には介護休暇(時間単位も可)か年次有給休暇、退院後の介護の体制づくりなどまとまった期間には介護休業、と分けて考えると整理しやすくなります。
厚生労働省の資料によると、介護休業は、要介護状態(2週間以上の期間にわたり常時介護を必要とする状態)にある対象家族1人につき、通算93日まで、3回まで分けて取れます。介護休暇は、対象家族が1人なら1年に5日、2人以上なら10日を上限に、時間単位でも取得できます。どちらも、家族ががんだというだけで対象になるわけではなく、本人がどのくらい介護を必要としているかで判断されます。
| 観点 | 介護休業 | 介護休暇 | 年次有給休暇 |
|---|---|---|---|
| 向いている場面 | 退院後など、まとまった期間の介護の体制づくり | 通院の付き添い、病院での説明や手続き | 制度の対象外のときや、理由を細かく言わずに休みたい日 |
| 日数 | 対象家族1人につき通算93日まで、3回まで分割できる | 1年に5日まで(対象家族が2人以上なら10日) | 会社の規則で確認する |
| 取り方 | まとまった日数で取る | 1日単位のほか、時間単位でも取れる | 会社の手続きに沿って取る |
| 休んでいる間のお金 | 条件を満たせば、雇用保険の介護休業給付金 | 給与の扱いは就業規則で確認する | 給与が支払われる休み |
介護休業の間は、条件を満たせば雇用保険から介護休業給付金が出ます。支給される額は、原則として「休業開始時賃金日額×支給日数」の67%にあたります。対象になるかどうか、会社にどんな書類を出すかは勤務先の人事に、給付金の条件や手続きは人事かハローワークに確かめてください。
通算93日は3回まで分けられるので、たとえば入院の前後と、在宅での療養を整える時期とに分けて使う、といった組み立て方もできます。2025年4月からは、勤続6か月未満の人を労使協定で介護休暇の対象外にする仕組みもなくなりました。入社して間もない方も、まず人事に聞いてみてください。
法律で決まった休みのほかに、会社によっては、時差出勤や在宅勤務、短時間勤務、使わずに消えた有給を積み立てて使える休暇など、独自の仕組みを設けていることがあります。人事に聞くときは、「家族の介護のことで、使える休みの制度と、対象になるための条件、必要な書類を教えていただけますか」とまとめて尋ねると、一度で全体が見えてきます。
Q1休みたいのは、通院の付き添いなど1日以内の用事ですか
はい介護休暇(対象なら時間単位も)か、年次有給休暇を考える
いいえ次の問いへ進む
Q2家族が、2週間以上の期間にわたり常時介護を必要とする状態ですか
はい介護休業を人事に相談する(通算93日まで、3回まで分割)
いいえ有給や、時差出勤・在宅勤務など社内の仕組みを確かめる
Q3あなた自身が体調を崩し、医師に療養が必要と言われましたか
はい自分の療養のための休みを考え、傷病手当金の対象か加入先に確かめる
いいえ今の休み方を続け、治療の予定が変わったら見直す
上司には、どこまで、どう伝えればいいですか?
病名や病状の詳しい説明はいりません。「家族の病気で付き添いが必要になること」「休みや配慮が必要になりそうな時期と頻度」「連絡のつけ方と引き継ぎ」の3つを短く伝えれば十分です。
伝える相手は、まず直属の上司です。話す時間を短くとってもらい、立ち話ではなく、落ち着いて話せる場で切り出します。どこまで話したかと、誰にまで共有してよいかも、あわせて伝えておくと安心です。
口頭で切り出すときの例
「少しご相談したいことがあります。家族が病気で治療を始めることになり、通院の付き添いのために、月に何度か休みや早退をいただくことになりそうです。仕事に穴をあけないよう、引き継ぎの方法も相談させてください」。予定がまだはっきりしない段階なら、「予定が分かり次第、早めにお知らせします」と添えれば十分です。
メールで伝えるときの例
- 件名:家族の通院に伴うお休みのご相談
- 本文:お疲れさまです。家族が病気の治療中で、今後、通院の付き添いのために休暇や早退をお願いする日が出てきそうです。日程は分かり次第、早めにご連絡します。休む日の担当業務は△△さんに引き継げるよう準備します。介護休暇などの制度についても、人事に確認させていただければと思います。
同僚に伝えるときの例
「家族の通院の関係で、ときどき不在にします。急ぎの件は△△さんに回してもらえると助かります」。理由をどこまで話すかは自分で選んでかまいません。
伝えること
- 家族の病気で、付き添いや休みが必要になりそうなこと
- 休みが必要になりそうな時期と、おおよその頻度
- 休む日の連絡方法と、仕事の引き継ぎ先
伝えなくてもいいこと
- 病名や病状の詳しい説明
- 余命など、先の見通しについての話
- 家族の気持ちや、家庭の事情の細かいところ
仕事を休むのは、会社に迷惑をかけるだけではありませんか?
早めに相談して休み方を決めておくほうが、突然休むより、職場の負担はずっと小さくなります。制度を使うのは働き続けるための正当な手段で、迷惑をかけることとは違います。
朝、病院からの電話で急に会議を抜ける。理由を言えないまま早退が重なる。こうした「突然の不在」が続くと、周りは事情が分からないまま穴を埋めることになります。反対に、あらかじめ「第2・第4火曜の午前は不在」と共有されていれば、同僚は予定を組み替えられます。迷惑を減らすいちばんの方法は、休まないことではなく、休みを見えるようにすることです。進行中の仕事、取引先の連絡先、締め切りを一枚の引き継ぎメモにまとめておけば、急に休む日が来ても、同僚が迷わずに動けます。
もう一つ、仕事にはお金を得る以外の役割もあります。病院と家の往復の中で、職場は看病から少し離れて呼吸ができる場所になることがあります。だからこそ、無理を重ねて仕事そのものを手放す前に、休み方を整えて、働き続ける道を探してほしいのです。
休んでいる間のお金や、仕事と介護の両立は、どこに相談できますか?
制度とお金のことは勤務先の人事、給付金の条件はハローワークでも確かめられます。介護サービスで負担を減らしたいなら地域包括支援センター、入院中の生活やお金のことは医療ソーシャルワーカーが相談先になります。
看病と仕事を両立させるには、休みの制度だけでなく、家族の介護をほかの手に分ける仕組みも欠かせません。本人が65歳以上なら、要介護・要支援の認定を受ければ、原因を問わず介護保険のサービスを使えます。40〜64歳の場合は、がんが特定疾病の条件に当てはまり、要介護・要支援と認定されたときに限って対象になります。どちらも、申請(要介護認定)は市区町村の窓口で行います。高齢の家族のことなら、市町村が設置する地域包括支援センターが、家族介護者の相談を早い段階から受けて必要なサービスにつないでいます。
働きながら支えるあなた
- 勤務先の人事・総務介護休業・介護休暇などの制度と、社内独自の仕組み
- ハローワーク雇用保険の介護休業給付金の条件や手続き
- 地域包括支援センター高齢の家族の介護の相談と、介護サービスへのつなぎ
- 医療ソーシャルワーカー入院中の生活やお金、使える行政サービスの相談
- がん相談支援センターがんに関わる仕事や生活の相談。家族も利用できる
- がんと家族の相談室会社に何と言うか、休み方の組み立ての整理
医療ソーシャルワーカーは、病院などで患者さんや家族の経済的・社会的な困りごとの相談に応じる専門職です。窓口の名前は病院ごとに違うので、病棟の看護師に尋ねてみてください。がん相談支援センターは、がん診療連携拠点病院などにある相談窓口で、家族も無料・匿名で利用できます。会社に何と言うか、休み方をどう組むかといった「今の判断」を整理したいときは、がんと家族の相談室にも相談できます。
集中できない状態が続き、体や気持ちも限界に近いときは、どうすればいいですか?
眠れない、何をしても楽しくない、朝起き上がれないといった状態が重なって続くなら、集中力だけの問題ではなく、心と体の不調かもしれません。かかりつけ医などに相談し、必要なら自分の療養のための休みも考えます。
仕事が手につかない原因が、看病の疲れの積み重ねにあることもあります。眠りや食欲が崩れているときの体の守り方は[gk_link to=”post:caregiver-cant-sleep-or-eat”]看病で眠れない・食べられないとき[/gk_link]に、気持ちの落ち込みが続くときの見分け方は[gk_link to=”post:caregiver-depression-signs-cancer”]家族のうつ状態のサインと受診の目安[/gk_link]にまとめています。
あなた自身が体調を崩し、医師から療養が必要と言われた場合は、介護のための休みではなく、自分のための休みになります。会社員などで健康保険(協会けんぽなど)に入っている方が、業務外の病気やけがの療養で仕事に就けず、給与が出ないときは、傷病手当金という給付があります。連続する3日間を含めて4日以上仕事に就けなかったことが条件で、1日あたりの額は、標準報酬月額の平均額を30で割った額の3分の2です。受け取れる期間は、支給が始まった日から数えて、通算で1年6か月までです。国民健康保険には原則としてこの給付がないため、加入先に確認してください。
父の通院のたびに有給を使い果たしそうだった息子は、どう動いた?
説明のための例(実在の方の体験談ではありません)
1. 相談のあとに変わったこと
相談から2週間後、この方は上司に、3つの文で事情を伝えました。人事に、抗がん剤の副作用で寝込む日が続き、身の回りのことに手助けが要る父親の様子を伝えて書類を出したところ、介護休暇の対象として認められました。今は通院のある月2回、時間単位で午前中だけ抜けて、午後から出社しています。介護休暇の年間の上限を超える分は有給で補うことも、人事と確認しました。「隠していたときより、ずっと仕事に集中できるようになりました」。母親が一人で抱えていた父親の身の回りの手助けについては、地域包括支援センターに相談し、父親の介護保険の申請を始めました。
2. 相談を考えた背景
父親の抗がん剤治療が始まって3か月。母親は車の運転ができず、通院の送り迎えはこの方の役目でした。理由を言わずに有給を使い続け、残りの日数が気になり始めたころ、取引先への見積書で桁を一つ間違えるミスをしました。「このままだと、仕事も看病も両方だめになる」と感じたのが、相談のきっかけです。
3. 相談する前に困っていたこと
「家族 がん 介護休業 対象」と検索して、介護休業には要介護状態という条件があると知り、父はまだ自分で病院まで歩けるから無理だろうと、そこで調べるのをやめていました。副作用で寝込む日の様子までは、条件と照らし合わせていなかったのです。上司に話せば、大事な取引先の担当を外されるのではないか。その不安から、誰にも言えずにいたといいます。
4. ここを選んだ理由・決め手
社内の人事に直接聞くのは、評価に響きそうでためらいがありました。会社の外で、会社に何と言うかを一緒に考えてくれる場所を探して、相談室のフォームにたどり着きます。昼休みに送信し、希望の時間帯には「平日の12時半から」と書きました。「ニックネームで送れたのが、思った以上に気楽でした」。
5. 相談で話したこと・その後
お電話では、担当がまず20分、話を聞いたあと、上司に伝える文を一緒に3つにまとめました。家族の病気で付き添いが必要なこと、月2回の通院の予定、引き継ぎ先のことです。制度については、介護休暇が時間単位で取れる仕組みがあること、対象になるかは人事に確認することを伝えました。父親の病状の見通しについて、担当は話していません。休みが必要な頻度は、主治医や看護師に今後の通院予定を聞いて見積もるよう勧めました。上司に話した日、「実は自分も親の介護をしたことがある」と打ち明けられ、肩の力が抜けたといいます。
※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。
医療者に聞く質問例
- 今後の通院や検査、入院の予定は、どのくらいの頻度になりそうですか。
- 家族の付き添いが必要な日と、本人だけで大丈夫な日を教えていただけますか。
- 会社に休みの相談をするので、これからの治療の予定を、分かる範囲で教えていただけますか。
- 介護保険の申請や、家での介護について相談できる窓口はありますか。
- 会社から家族の状態が分かる書類を求められたとき、どこに相談すればよいですか。
とはいえ、働きながら支えるあなたに伝えたい2つのこと
① 気持ちのこと──集中できない自分を「仕事ができなくなった」と決めつけない
家族ががんと分かってから、以前のように働けない自分にがっかりしているかもしれません。けれど今のあなたは、仕事と看病という二つの持ち場を同時に守っています。集中が途切れるのは、能力が落ちたからではなく、心がもう一つの持ち場を気にかけているからです。できなかったことより、今日もなんとか持ちこたえたことを数えてください。
② 実務のこと──制度は、使う前に「確認だけ」しておく
介護休業も介護休暇も、必要になってから調べ始めると、手続きに追われて余計に慌てます。今すぐ使わなくても、家族の状態で対象になりうるか、何を提出するか、社内に独自の制度があるかを、落ち着いているうちに人事に確かめておくだけで十分です。会社に知られることがまだ不安なら、先に就業規則を読み、分からないところだけ質問する方法もあります。介護に直面した社員へ制度を知らせることは会社の義務になっているので、確認すること自体をためらう必要はありません。
今日できること
[gk_howto name=”今日できること” description=”仕事と看病の両立に向けて、今夜から明日までにできる3つのこと” heading=”none”][gk_step title=”上司に伝える3つの文を書く”]「家族の病気」「休みが必要な時期と頻度」「引き継ぎ」の3点を、スマホのメモに一文ずつ書いておく。[/gk_step][gk_step title=”次の通院日を手帳に写す”]本人や病院から次の通院・検査の日を聞き、仕事の予定と同じ手帳に書き込む。[/gk_step][gk_step title=”明日の仕事を3つに絞る”]明日やることを3つだけ書き出し、残りは翌日以降に回すか、同僚に相談する。[/gk_step][/gk_howto]よくある質問
[gk_faq][gk_q q=”家族のがんは、介護休業の対象になりますか?”]病名で決まるのではなく、家族が要介護状態(2週間以上の期間にわたり常時介護を必要とする状態)にあるかどうかで判断されます。通院はしていても身の回りのことが自分でできる時期と、退院後に介護が必要な時期とでは、答えが変わることがあります。対象かどうか、どんな書類が必要かは勤務先の人事に、給付金の条件はハローワークにも確かめてください。[/gk_q][gk_q q=”病名まで会社に伝えなければいけませんか?”]どこまで話すかは、あなたと家族で決めてかまいません。休みの相談だけなら、「家族の病気の治療で、付き添いが必要」で十分に伝わります。制度の手続きで家族の状態が分かる書類を求められることはありますが、その場合も、提出先や見る人の範囲を人事に確かめておくと安心です。本人が職場に知られたくないと望んでいるなら、その気持ちも大切にしてください。[/gk_q][gk_q q=”介護休業中のお給料はどうなりますか?”]休業中の給与の扱いは会社の規則によります。条件を満たせば、雇用保険から介護休業給付金が出て、額は原則として「休業開始時賃金日額×支給日数×67%」です。上限や下限があり、人によって条件も違うため、具体的な額は勤務先の人事やハローワークで確かめてください。[/gk_q][gk_q q=”入社して半年たっていませんが、介護休暇は取れますか?”]以前は、勤続6か月未満の人を労使協定で介護休暇の対象外にできる仕組みがありましたが、2025年4月に廃止されました。入社して間もないことだけを理由にあきらめず、まず人事に確認してください。家族が要介護状態にあるかどうかは、別に判断されます。[/gk_q][gk_q q=”本人も会社員です。本人の仕事のことは、どこに相談できますか?”]がん相談支援センターでは、働き方に関係なく、がんと仕事についての相談ができます。両立支援コーディネーターと呼ばれる、治療と仕事の両立を手助けする支援役もいます。厚生労働省は「治療と就業の両立支援指針」を定めて2026年4月から適用しており、両立支援は2026年度から事業主の努力義務になりました。本人の会社に相談するときの手がかりにしてください。[/gk_q][gk_q q=”いっそ仕事を辞めて、看病に専念したほうがいいのでしょうか?”]疲れきっているときに、大きな決断を一人でしないでください。辞めると、収入だけでなく、看病から少し離れて息をつける場所も手放すことになります。まずは介護休暇や介護休業、有給、介護サービスを組み合わせて、働きながら支える形を試してみてください。それでも続けるのが難しいと感じたら、家族や人事、相談窓口と話し合ったうえで決めても遅くはありません。[/gk_q][/gk_faq]次に読むなら
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