誰かに話すことで、がんの不安が軽くなることはあります。ただし、話すことは、いつ飲んでも同じように効く薬のようなものではありません。楽になるかどうかは、誰に話すか、いつ話すか、何のために話すかという条件で大きく変わります。話したあとに余計に落ち込んだ経験があるなら、それはあなたの心が弱いからではなく、その日の条件が合っていなかったのかもしれません。
どれくらい楽になるか、いつ楽になるかにも個人差があり、話した直後に軽くなる人もいれば、何日かたってから効いてきたと感じる人もいます。この記事では、がんのご本人にもご家族にも向けて、話すと気持ちが軽くなることがある3つの理由、効きにくい場面、相手と時間と目的の選び方、話して楽になったかを確かめる方法、話しても楽にならない状態が続くときの相談先を、順にまとめました。
「話せば楽になる」を、まだ信じきれない方へ
- 「話せば楽になる」と言われるけれど、話したあとに余計に落ち込んだことがある。
- 誰かに話すことに本当に意味があるのか、確かめてからでないと動けない。
- 話して傷つくくらいなら、黙っているほうがましだと思ってしまう。
がんのことを誰かに話すだけで、本当に楽になるのでしょうか?
楽になることはあります。ただし条件があります。評価しない相手に、疲れすぎていない時間に、何のために話すかを決めて話すと効きやすく、条件が合わないと、話したあとにかえって重くなることもあります。
たとえば、ご本人の方のこんな二つの場面を比べてみてください(どちらも説明のための例です)。検査の結果を待つ週に、職場の同僚へ不安を打ち明けたら、「大丈夫だよ、うちの叔父なんてね」と長い体験談が返ってきて、帰りの電車では話す前より胸が重くなっていた。別の日に、外来の看護師へ「結果を待つあいだが怖くて」と伝えたら、「待つ時間がいちばんしんどいですよね」とだけ返ってきて、その夜は少し眠れた。どちらも「話した」ことに変わりはありませんが、残ったものはまるで違います。
ご家族の方にも、同じことが起こりえます。例:夫の治療のことを実家の母に話したら「あなたがしっかりしないと」と言われて眠れなくなり、友人に話したら、ただ「大変だったね」と言われて、張りつめていた肩が少し下がった。
だから、問うべきなのは「話すか、話さないか」より、「どんな条件で話すか」です。条件は、自分である程度整えられます。この記事は、その整え方の手引きです。
話すと気持ちが軽くなることがあるのは、なぜですか?
考えられる理由は3つあります。言葉にすることで頭の中が整理されること、抱えている重さを誰かと分け合えること、ひとりではないと感じられて孤立がやわらぐことです。どれも、相手が受け止めてくれるときに起こりやすい変化です。
一つめは整理です。頭の中の不安は、順番も大きさもないまま回り続けます。声に出すと、「まず」「それから」と順番をつけざるをえず、自分の言葉を自分の耳で聞くことになります。「検査が怖い」と話しはじめたのに、話すうちに「結果を聞く瞬間より、それを家族に伝えるのが怖い」と、怖さの中身が細かく見えてくることがあります。
二つめは共有です。誰にも話していない不安は、自分ひとりで持ち続けなければなりません。一人に話すと、その重さを知っている人が、もう一人この世にいることになります。検査の日に、話を聞いた友人から「今日だったよね」と一言届く。重さそのものは変わらなくても、持ち方が変わります。
三つめは孤立がやわらぐことです。がんと向き合っていると、周りの人の暮らしが何事もなく続いていくことに、取り残されたような気持ちになることがあります。ご家族も、「本人のほうがつらいのだから」と自分の気持ちを飲み込むうちに、同じように孤立していきます。聞いてもらえた経験は、ひとりではない、という感覚を取り戻すきっかけになります。
| 変化 | 話したときに起きること | 起きやすくなる条件 |
|---|---|---|
| 整理 | 絡まっていた考えに順番がつき、怖さの中身が見える | 途中でさえぎられず、最後まで話せる |
| 共有 | 重さを知っている人が、もう一人いる状態になる | 相手が中身を評価せずに受け取る |
| 孤立がやわらぐ | ひとりではない、という感覚が戻る | 話したあとも、相手との関係が続くと思える |
話したあとに、かえって落ち込むのはなぜですか?
評価される、急かされる、疲れすぎている、の3つの場面では、話すことが効きにくくなります。言葉を否定されたり、結論や前向きさを求められたり、体力の尽きた状態で話したりすると、整理も共有も起こらず、話した分の消耗だけが残ります。
評価される場面では、「そんなふうに考えちゃだめ」「もっとこうすべき」と、話した中身に点数をつけられます。整理しようとしていた考えは、途中で別の向きに曲げられてしまいます。急かされる場面では、「で、どうするの」「結論は」と答えを求められます。相手が忙しく、時計を気にしながら聞いているときも同じです。まだ形になっていない気持ちを、形になる前に差し出させられるので、話したあとに「言いたかったのはそれじゃない」が残ります。
疲れすぎている場面は、見落とされがちです。治療や付き添いのあとの夜、悪い知らせを聞いたばかりの日。体力が残っていないときに話すと、言葉にして整理する前に、つらい場面をもう一度なぞるだけになりやすいのです。
ほかにも、相手が泣き出してこちらが慰める側に回った、話したことで見ないようにしていた気持ちに触れてしまった、という場合もあります。後者は、一時的に重く感じても、あとから整理につながることがあり、失敗とは限りません。評価しない相手の見分け方は、[gk_link to=”post:listen-without-judging-or-advice”]否定せず受け止めてくれる相談先[/gk_link]でくわしく紹介しています。
話したあとに落ち込んだ経験があるなら、そのときの場面を、下のリストで振り返ってみてください。当てはまる項目が、次に変えるとよい条件です。
- 話の途中で、意見や提案が入ってきた
- 結論や「前向きに」を求められた
- 夜遅く、体も気持ちも疲れきっていた
- 相手を慰める側に回ってしまった
- 何のために話すかを決めないまま始めた
- 話したあとすぐに、次の予定が詰まっていた
誰に話すかで、楽になり方は変わりますか?
変わります。頭を整理したいなら利害のない第三者、重さを分け合いたいなら信頼できる身近な人、ひとりではないと感じたいなら同じ立場の人や、聞くことを役目にしている窓口、というように、求める変化によって向いている相手が違います。
整理には、あなたの決めごとに利害を持たない相手が向いています。看護師や相談窓口の相談員は、あなたがどんな結論を出しても生活が変わらないので、話の筋を最後まで追ってくれます。身近な人は、あなたの話に自分の心配が混ざるぶん、どうしても途中で口をはさみたくなります。
共有には、これからも一緒に暮らしていく人が向いています。家族や親しい友人に話すと、重さは「私の」から「私たちの」に変わります。ただし相手も揺れるので、一度に渡す量を決めておくことが、相手と自分の両方を守ります。
孤立をやわらげたいときは、同じ立場の人の集まりや、聞くことを役目にしている窓口が助けになります。同じ病気の人の話を聞くと、自分だけではないと感じられることがあります。一方で、人の経過を自分に当てはめすぎないよう、少し距離を置いて聞くことも大事です。相手の選び方の全体は、[gk_link to=”post:want-to-talk-about-my-cancer”]話せる相手と最初の一言[/gk_link]にまとめています。
今日、何のために話す?
- 頭を整理したい看護師や相談窓口など、決めごとに利害のない第三者
- 重さを分け合いたい信頼できる家族や親しい友人。渡す量は先に決める
- ひとりではないと感じたい同じ立場の人の集まりや、聞くことを役目にしている窓口
- ただ聞いてほしい評価も助言もしないと決めている窓口
- 次の一歩を決めたい主治医、看護師、がん相談支援センター
いつ、どんなふうに話すと、楽になりやすいですか?
体力の残っている時間に、話す目的を一つ決めて、時間を区切って話すと、楽になりやすくなります。目的は「聞いてほしい」「整理したい」「決めたい」のどれかを、話し始めに相手へ伝えておくと、相手も返し方を選べます。
時間は、一日のうちで比較的体が楽なときを選びます。治療や付き添いのあとの夜は、深い話をするより、「今日はしんどかった」とひとこと置いておく程度にして、続きは翌日の昼に回すほうが、言葉にする力が残っています。悪い知らせを聞いた直後は、誰かにそばにいてもらうだけでも十分で、話して整理するのは、少し落ち着いてからでかまいません。
目的を決めると、相手の返し方が変わります。「聞いてほしい」なら相手は相づちに徹し、「整理したい」なら質問で手伝い、「決めたい」なら一緒に選択肢を並べてくれます。目的を伝えないまま話すと、聞いてほしかったのに助言が返ってくる、といったずれが起きやすくなります。
時間を区切るのは、自分と相手の両方を守るためです。終わりが見えていると、相手は落ち着いて聞け、自分も話しすぎて消耗することを防げます。がんと家族の相談室の「ただ聞く」時間も、20分と長さが決まっています。
- 1話す前目的を一つ決め、気持ちの重さを0〜10でメモする
- 2話し始め「今日は聞いてほしい」など、目的を相手に先に伝える
- 3話している間時間を区切る。結論は出さなくてよい
- 4話した直後予定を詰めず、心に残った言葉を一つだけ書く
- 5翌朝もう一度、重さを0〜10で書き、前の日と比べる
話して楽になったかどうかは、どう確かめればいいですか?
話す前と、話した翌朝の2回、気持ちの重さを0から10で書きとめてみてください。数字が下がっていなくても、眠れた、同じ考えが回る時間が短くなった、次にすることが一つ見えた、といった変化があれば、話したことが何かを動かしたしるしです。
0から10の数字は、誰かと比べるためのものではなく、自分の中の変化を見るためのものです。話す前が8で翌朝が6なら、その相手と時間と目的の組み合わせは、あなたに合っていたのかもしれません。翌朝も8のままだったり、9に上がったりしたら、相手、時間、目的のうち一つを変えてみます。全部を一度に変えると、何が効いたのかが分からなくなるので、一つずつです。
数字のほかにも、見るとよい変化があります。その夜の眠り、同じ考えがぐるぐる回る時間の長さ、次に誰に何を聞くかが見えたかどうか。反対に、責められたような感じが残っている、相手の表情ばかり思い出す、話したことを後悔して眠れない、という状態なら、その日の条件は合っていなかったと考えてください。話すことそのものをあきらめる必要はありません。
ご家族が話すときも、同じ条件があてはまりますか?
あてはまります。そのうえでご家族には、「本人のほうがつらいのだから」と、話すこと自体を遠慮しやすいという壁があります。がん情報サービスは、家族は「第二の患者」ともいわれると紹介しており、家族の気持ちも、話して軽くしてよいものです。
国立がん研究センターのがん情報サービスは、家族が本人を気づかうあまり自分の気持ちを我慢しがちで、自分の日常生活も維持しなければならないことにふれ、「ご家族は、『第二の患者』ともいわれます」と書いています。家族自身のつらさや困りごとも、担当医や看護師に打ち明けてよいこと、言い出しにくければ看護師やがん相談支援センターが受け止め先になることが、がん情報サービスの家族向けの案内に書かれています。
ご家族の方が話すときは、場所に一つ気を配ります。本人に聞こえる場所で、本人の病気への不安を話すと、本人は「自分のせいで家族が苦しんでいる」と受け取ってしまうことがあります。自分の怖さは、まず本人のいない場所で、本人ではない相手に話してください。整理がついてから、本人に渡せる分だけを渡せば十分です。
がん相談支援センターは、家族だけでも無料・匿名で使え、相談した内容が、相談した人の同意なく、担当医や病院のスタッフを含めたほかの人に知られることはありません。家族の立場で電話するときの準備は、[gk_link to=”post:family-can-call-too”]家族でも電話相談をしていい理由[/gk_link]で紹介しています。
ご本人の方へ。家族が誰かに話しに行くのは、あなたから離れるためではなく、あなたのそばに戻ってくる力を取り戻すためです。
話しても楽にならない状態が続くときは、どうすればいいですか?
話す場所を増やすより先に、心のつらさとして医療者に相談することを考えてください。主治医や看護師に「気持ちのつらさが続いている」と伝えると、緩和ケアのチームや、病院によっては心のつらさを専門に診る診療科につないでもらえることがあります。
話すことで軽くなるつらさもあれば、それだけでは届かないつらさもあります。眠れない、食べられない、何をしても楽しめない、仕事や家事が手につかない、といった状態が重なって続くときは、話す相手を替えるより、医療の相談に切り替える時期かもしれません。緩和ケアは、体の痛みだけでなく、心理社会的な問題にも早くから向き合うものとして、世界保健機関(WHO)の2002年の定義(日本緩和医療学会の定訳)に示されています。がん情報サービスの解説にも、緩和ケアは「がんと診断されたときから始まります」とあり、気持ちのつらさを相談するのに早すぎることはありません。病院によっては、精神腫瘍科など、がんの患者さんや家族の心のつらさを専門に診る科もあります。
ご家族の方は、自分のかかりつけ医や心療内科に、「家族のがんの看病がきっかけで眠れない日が続いています」と伝えれば、話は通じます。こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)は、かけた地域の公的な相談窓口につながる番号で、曜日や時間は地域ごとに異なり、通話料がかかります。
消えてしまいたい、いなくなりたいという気持ちが浮かぶ夜は、受診の予約を待たずに、24時間・無料のよりそいホットライン(0120-279-338)にその夜のうちにかけてください。命の危険が差し迫っていると感じたら、119番に電話してください。
- 1話す場所家族、友人、聞くことを役目にしている窓口で、条件を整えて話す
- 2医療者に伝える主治医や看護師に「気持ちのつらさが続いている」と伝える
- 3心の専門の診療緩和ケアのチーム、精神腫瘍科、心療内科など
- 4今すぐの電話消えてしまいたい夜はよりそいホットラインへ。差し迫れば119番
「話しても無駄だ」と思っていたご家族は、何を変えた?
説明のための例(実在の方の体験談ではありません)
1. 相談のあとに変わったこと
相談から1か月半がたち、この男性の手帳には、話す前と翌朝の気持ちの重さが、数字で並んでいます。兄と夜に飲みながら話した日は、8が翌朝も8か9。平日の昼に目的を決めて話した日は、8が5ほどに下がっていました。今は月に2回、妻が昼寝をしている時間に相談室へ電話をし、兄とは昼間にお茶を飲みながら、通院の予定だけを話すようにしています。「話すのが効かなかったんじゃない。話し方と相手を選んでいなかっただけだった」と男性は言います。
2. 相談を考えた背景
妻のがんが分かったのは4か月前でした。男性は定年退職後で、家事と通院の付き添いを一手に引き受けるようになりました。もともと自分の気持ちを口にするのは苦手で、近所の人に「誰かに話せば楽になるよ」と言われても、ぴんときませんでした。
3. 相談する前に困っていたこと
試しに、隣の市に住む兄と夜に飲みながら話してみました。返ってきたのは「お前がしっかりしないと」「もっと大きな病院で診てもらえ」という言葉でした。その夜は眠れず、「話しても無駄だ」と思い込むようになりました。それでも不安は消えず、夜中に「話すだけで楽になる 本当」と検索する日が続きました。
4. ここを選んだ理由・決め手
相談室のLINEを見つけたとき、「合わなければ、やめてかまわない」という一文に背中を押されました。効くかどうか分からないものに、試しで手を出していいと思えたからです。電話の時間を自分で選べることも大きく、妻が昼寝をしている平日の午後を指定して、フォームから申し込みました。
5. 相談で話したこと・その後
最初の20分、担当は評価も助言もせずに聞き、妻の病状についても何も判断しませんでした。男性は、妻を失う怖さと、もっと早く体の変化に気づけなかった悔しさを、途切れ途切れに話しました。20分のあと、男性のほうから「話すと余計に落ち込む理由を知りたい」と言い、これまで話した場面を一緒に振り返りました。夜、疲れたまま、意見を返す相手に、目的を決めずに。条件の重なりに気づいたのは、男性自身でした。手帳に重さの数字を書く方法も、その日から始めたそうです。
※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。
医療者に聞く質問例
- 気持ちのつらさについて、話を聞いてもらえる専門のスタッフはいますか。
- 話しても気持ちが晴れない日が続くとき、どなたに伝えればいいですか。
- 家族の気持ちのつらさも、ここで相談してかまいませんか。
- 同じ病気の人と話せる場が、この病院や地域にあれば教えてください。
- 心のつらさを専門に診る診療科を、紹介していただくことはできますか。
とはいえ、話すことに迷うあなたに伝えたい2つのこと
① 気持ちのこと──話さないと決める日も、自分を守る選び方です
「話したほうがいい」は、義務ではありません。話して傷ついた直後に、しばらく誰とも深い話をしないと決めるのは、自分を守るための正当な選び方です。話す代わりに書く、ただ誰かの隣に座っている、という過ごし方もあります。ただ、扉を全部閉めてしまうのではなく、一つだけは開けたままにしておいてください。家族の前で平気なふりをしているご本人も、本人を支えて張りつめているご家族も、条件の整った場所では、泣いてかまいません。
② 実務のこと──話した中身が、誰にどこまで届くかを決めておく
話す相手が増えるほど、話した中身が人から人へ伝わっていく心配も増えます。兄には治療中であることだけ、親しい友人には暮らしの困りごとまで、深い怖さは聞くことを役目にしている窓口で、というように、相手ごとに渡す中身の深さを決めておくと、思わぬところで病気の話が広まるのを防げます。身近な人に話すときは、「この話は、ほかの人には言わないでね」と一言添えておきます。ご家族の場合は、本人が誰にどこまで知らせてよいと考えているかを確かめてから、親戚や職場に話す範囲を決めると、本人の気持ちを守れます。
今日できること
[gk_howto name=”今日できること” description=”「話して楽になる」条件を、今夜から明日にかけて整える3つのこと” heading=”none”][gk_step title=”話す目的を一つ決める”]「聞いてほしい」「整理したい」「決めたい」のどれかを、話す前にメモに書き、話し始めに相手へ伝える。[/gk_step][gk_step title=”話す前と翌朝の重さを書く”]気持ちの重さを0から10で、話す前と翌朝の2回、手帳に書きとめる。[/gk_step][gk_step title=”一度だけ試してみる”]相談室のLINEに、今の気持ちをひとこと送る。合わないと感じたら、そこでやめてかまわない。[/gk_step][/gk_howto]よくある質問
[gk_faq][gk_q q=”話すと泣いてしまいそうで、話し出せません。”]泣きながらでも、話は伝わります。涙で言葉が途切れたら、「今、泣いています」と言うだけで、聞く側は待ってくれます。家族や友人の前で泣くのが気になるなら、最初は顔の見えない電話や、文字の窓口から始める方法もあります。[/gk_q][gk_q q=”同じ話を何度もしてしまいます。意味はありますか?”]意味はあります。何度も口に出る話は、それだけ心の中で大きな場所を占めている話です。話すたびに、少しずつ言い方や重さが変わっていくこともあります。同じところを回っているだけで苦しいと感じたら、目的を「聞いてほしい」から「整理したい」に変えて、聞き手に質問で手伝ってもらうと、話が先へ進みやすくなります。[/gk_q][gk_q q=”文字で書くことも、「話す」に入りますか?”]入ります。書くことでも、言葉にして頭の中を整理する働きは起こります。書いたものを誰かに送れば、重さを分け合う働きも加わります。声を出すのがつらい日は、文字から始めてかまいません。[/gk_q][gk_q q=”話すと、相手に負担をかけてしまいませんか?”]身近な人に話すときは、一度に渡す量と時間を決めておくと、相手の負担は軽くなります。重い話は、聞くことを役目にしている窓口に持っていけば、相手の暮らしを心配する必要がありません。ご家族自身も、がん相談支援センターなどで自分の気持ちを話せます。[/gk_q][gk_q q=”話しても楽にならないのは、自分がおかしいからですか?”]おかしくありません。条件が合っていなかったか、話すだけでは届かないつらさになっているかの、どちらかの可能性があります。条件を一つずつ変えても楽にならない日が続くときは、主治医や看護師に「気持ちのつらさ」として相談してください。[/gk_q][gk_q q=”夜中に話したくなったら、どうすればいいですか?”]夜中は疲れていて、深い話がかえって重くなりやすい時間です。がんと家族の相談室のLINEにひとこと置いておけば、翌朝いちばんに読んでお返事します。どうしても今夜のうちに人の声が聞きたければ、24時間・無料のよりそいホットライン(0120-279-338)があります。[/gk_q][/gk_faq]次に読むなら
- [gk_link to=”post:want-to-talk-about-my-cancer”]誰かに話したいとき、相手と最初の一言はどう選ぶ?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:listen-without-judging-or-advice”]否定せずに受け止めてくれる相談先は、どう見分ける?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:sort-out-feelings-write-then-talk”]話す前に、頭の中を書いて整理するには?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:ask-to-be-heard-without-advice”]「助言はいらない」と、どう頼めばいい?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:feelings”]がんが怖い。その気持ちは、おかしくない?[/gk_link]
- [gk_link to=”page:talk”]今すぐ話せる場所は、どこにある?[/gk_link]