親を失うのが怖い|がんの家族の立場別、喪失の怖さとの向き合い方

家族を失うのが怖くてたまらないのは、それだけ深く、その人と結びついて生きてきたからです。怖さを消すことはできなくても、怖さを感じたまま、今日という一日を一緒に過ごす方法はあります。怖さと戦うのではなく、怖さを連れたまま、そばにいる。この記事が目指すのは、その形です。

怖さの形は、失うかもしれない相手が親か、子どもか、配偶者かによって違います。同じ立場でも、これまでの関係や、病気が分かってからの時間によって、一人ひとり違います。怖さは波のように強まったり弱まったりするもので、昨日より今日が怖いからといって、何かが悪くなったとは限りません。

この記事では、失う怖さが今の時間を苦しくする仕組みと、怖さを抱えたまま今日を過ごす3つの方法、そして親・子ども・配偶者という立場ごとの怖さの違いと、そばにいる方法を紹介します。

失う怖さを抱えて、このページを開いた方へ

  • 母を失ったら、自分がどうなってしまうのか分からない。
  • 夫のいない生活は想像できないし、子どもを失うなんて考えたくもない。
  • まだ生きているのに、失う怖さで、今一緒にいる時間まで苦しくなっている。

がんの家族を失うのが怖くてたまりません。まだ生きているのに、この恐怖とどう向き合えばいいですか?

怖さを消そうとするより、怖さと一緒に「今」を過ごす方法を持つことを目指してください。気持ちに名前をつける、小さな日常を保つ、話す。この3つが、怖さに今日を奪われないための足場になります。

失うかもしれないと知った心は、まだ起きていない別れを、先に悲しみ始めることがあります。日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団の機関誌(Foundation News Vol.48、2025年4月)は、こうした悲しみを予期悲嘆として、「喪失が現実となる以前に起こる悲嘆」と説明しています。まだ生きているのに怖くてたまらないのは、心が冷たいからでも、あきらめたからでもありません。

「まだ生きているのに悲しむなんて、本人に失礼だ」と、自分の気持ちにふたをしようとする方もいます。けれど、先に悲しむことと、あきらめることは別のものです。悲しみながら回復を願うこともできますし、怖がりながら毎日病院へ通うこともできます。ふたをした気持ちは消えるわけではなく、夜中の眠れなさや、ふいの涙になって出てきます。気持ちがあることを認めたうえで、その扱い方を考えるほうが、本人のそばにいる時間を守りやすくなります。

怖さの正体は、一つの大きな塊のように見えて、実はいくつかの気持ちが重なってできています。相手がいなくなる寂しさ。自分の暮らしが変わる不安。そばにいても何もしてあげられない無力感。あとで後悔するのではという焦り。どれが強く出るかは、立場と関係によって変わります。

向き合うというのは、この塊を正面から見つめ続けることではありません。重なっている気持ちを一枚ずつはがして、「今いちばん重いのはこれだ」と分かれば、その一枚にだけ手当てをすればよくなります。

  1. 1寂しさその人がいなくなった食卓や、声の聞こえない電話を思う気持ち
  2. 2暮らしの不安住まい、お金、家のことを一人で担う先行きへの心配
  3. 3無力感そばにいても、病気そのものには何もできないという苦しさ
  4. 4後悔への恐れ「もっと何かできたのでは」と、あとで自分を責めることへの怖さ
  5. 5自分が崩れる怖さ失ったあと、自分が立っていられるのか分からないという不安
「失うのが怖い」の中に重なっている気持ちの例

失う怖さが、なぜ「今」の時間まで苦しくするのですか?

怖さが、頭の中に「残りを数える時計」を置いてしまうからです。誕生日も、正月も、何気ない電話も、「これが最後かもしれない」と数えるたびに、今日の出来事が先の別れの影で重くなり、目の前の時間を味わえなくなります。

あと何回、一緒に花見ができるだろう。今年のおせちが、母の作る最後のものかもしれない。そう思った瞬間から、出来事は「楽しいこと」ではなく「失うものの一覧」に変わってしまいます。せっかく会えた日も、帰り道には「あと何回会えるか」を数えていて、会っていた時間のことがほとんど思い出せない。そんな経験に、心当たりはないでしょうか。

数えることを、無理にやめなくてかまいません。ただ、数える時間と、過ごす時間を分けてみてください。数えるのは帰り道の電車の中だけ、と決める。会っているあいだは、今日の顔色、今日食べたもの、今日話したことにだけ目を向ける。その日の出来事を一つ、手帳に書き留めておくと、「数えた日」ではなく「過ごした日」として残ります。

残りを数える時間

  • あと何回会えるかを考える
  • 「これが最後かもしれない」と行事を見る
  • 会っているのに、別れの場面が浮かぶ

今日を過ごす時間

  • 今日の顔色や、声の調子に気づく
  • 今日食べたもの、今日笑ったことを覚えておく
  • 帰ったあと、出来事を一つ書き留める
残りを数える時間と、今日を過ごす時間

怖さを抱えたまま今日を過ごすには、何をすればいいですか?

気持ちに名前をつける、小さな日常を保つ、話す、の3つです。名前がつくと怖さは扱える大きさになり、日常が続くと「今」に足場ができ、話すと一人で抱えていた重さを分けられます。

名前をつける──「怖い」を、もう一段だけ細かく言う

「怖い」のままでは、何に手当てをすればいいか分かりません。「母のいない正月が怖い」「治療をやめるかどうかを、自分が決める側になるのが怖い」「父に、まだ何も返せていないのが怖い」。一段だけ細かく言葉にすると、寂しさなのか、責任の重さなのか、後悔なのかが見えてきます。名前がついた気持ちは、正体の分からない不安より、ずっと扱いやすくなります。

小さな日常を保つ──「いつもの」を一つだけ残す

怖さが強いと、「残された時間で何か特別なことをしなければ」と焦りがちです。けれど、特別な予定を詰め込むほど、家族も本人も疲れてしまうことがあります。むしろ支えになるのは、病気の前から続いていた「いつもの」です。日曜の夜の電話、同じテレビ番組を見ながらの文句、帰り際の「気をつけてね」。本人の体調に合わせて形を変えながら、一つだけ残しておくと、その時間が怖さの中の足場になります。

話す──怖さを分け持つ相手を、一人決める

怖さは、口に出すと現実になりそうで、飲み込んでしまいがちです。けれど、一人で抱えた怖さは、夜ごとに大きくなります。話す相手は、本人でなくてかまいません。きょうだい、古い友人、がん相談支援センターの相談員。助言をくれる人より、「怖いよね」と受け止めてくれる人を一人決めておくと、怖さが一人分の重さに収まります。

方法何が変わるか今日の一歩
名前をつける怖さの中身が分かり、手当てする先が見える「〇〇が怖い」と一文だけ紙に書く
小さな日常を保つ病気の前から続く時間が、今日の足場になる本人といつもしていたことを一つ続ける
話す一人で抱えていた重さを、誰かと分け持てる「最近、失うのが怖い」と一人に伝える
怖さと一緒に今日を過ごす3つの方法と、今日の一歩
[gk_cta_mid title=”「失うのが怖い」を、そのまま話せる20分”]フォームに「怖い」とだけ書いて送っていただいてもかまいません。ご希望の時間帯に担当がお電話し、評価も助言もせずに、立場ごとに違う怖さをそのまま伺います。[/gk_cta_mid]

親を失うのが怖いとき、子どもの立場では何が起きているのですか?

悲しみに加えて、自分の土台がなくなるような感覚と、親を支える側に回る戸惑いが重なりやすくなります。いつか来ると頭では分かっていた別れが、急に目の前に現れることで、心が追いつかなくなるのです。

親は、生まれたときからそこにいた人です。大人になって離れて暮らしていても、実家に電話すれば出てくれる人がいるという感覚は、自分でも気づかないうちに足もとを支えています。親を失う怖さは、その足もとが抜けるような怖さでもあります。

もう一つの戸惑いは、立場が入れ替わることです。これまで心配してくれた親を、今度は自分が心配し、病院の説明を聞き、治療の相談にのる。親の前では子どものままでいたいのに、しっかりした大人を演じなければならない。その無理が、怖さをさらに大きくします。「まだ親孝行をしていない」という後悔への恐れが、そこに重なる方もいます。

子どもの立場でできる「そばにいる方法」は、大きなことでなくてかまいません。若いころの話を聞く。口ぐせや得意料理の味つけを書き留める。昔の写真を一緒に眺める。切り出し方に迷うなら、「お母さんが若いころ、どんな仕事をしてたのか聞かせてよ」のように、病気と関係のない昔の話から入ると、親も話しやすくなります(言い方は一例です)。離れて暮らしているなら、電話をかける曜日と時間を決めておくだけでも、親にとっても自分にとっても、待てる時間ができます。

きょうだいがいる場合は、怖さの出し方がそれぞれ違うことも覚えておいてください。親の前で泣いてしまうきょうだいもいれば、手続きばかり進めるきょうだいもいます。どちらが正しいということはなく、詳しくは少し下の「家族の中で、怖さの大きさが違うとき」で取り上げます。

子どもががんのとき、親の怖さはどう違うのですか?

子どもを失うかもしれないという怖さには、「順番が逆になる」ことへの拒絶と、守れなかったという自責が重なり、言葉にすること自体が難しくなりがちです。数字を調べる前に、親御さん自身の気持ちを置ける場所を先に持ってください。

子どもの病気を前にした親は、怖さを口にすることさえ、子どもを裏切るように感じることがあります。病室では明るくふるまい、きょうだいの前では普段どおりを保ち、怖さは誰にも見せられない。親の怖さは、こうして行き場をなくしていきます。

相談できる先は、子どもの病気を専門にした場所にもあります。小児がん拠点病院は、地域の小児がん医療と支援の中心として厚生労働大臣が指定した病院で、そのがん相談支援センターには、その病院にかかっていなくても、無料で、電話でも相談できます。小児がんを専門とするソーシャルワーカーに相談できる団体として、公益財団法人がんの子どもを守る会もあります(東京03-5825-6312、大阪06-6263-2666、受付は平日10時〜17時、年末年始を除く)。子どものがんを支える家族の孤独と、つながり方については、[gk_link to=”post:child-cancer-family-loneliness”]子どものがんを支える家族のつながり方[/gk_link]で詳しく取り上げています。

配偶者を失うのが怖いとき、何が違うのですか?

配偶者は、暮らしのほとんどを分け合ってきた相手であり、いちばん怖いことを話してきた相手でもあります。怖さを話したい相手が、怖さの中心にいる。その行き場のなさが、配偶者の怖さを特有のものにしています。

親や子どものことで怖いことがあったとき、まず配偶者に打ち明けてきた方もいるでしょう。けれど配偶者が病気になると、その相手に話すことができません。食卓、寝室、車の助手席。暮らしのどこにでも相手の気配があるぶん、いなくなったあとの光景も、暮らしのあちこちから押し寄せてきます。

配偶者の立場でできる「そばにいる方法」は、二人のあいだに続いてきた習慣を一つ守ることです。朝のお茶、夜のニュースへのひと言、同じ部屋でそれぞれ別のことをしている時間。言葉を交わさなくても、同じ空間にいる時間は、二人のものとして残ります。そのうえで、これまで配偶者に話していたような怖さを打ち明けられる相手を、家族の外に一人つくっておいてください。古い友人でも、相談窓口の相談員でもかまいません。夜、隣で眠る夫や妻を見ながら怖さで息が詰まるときの過ごし方は、[gk_link to=”post:afraid-of-losing-spouse-to-cancer”]配偶者を失うのが怖い夜の気持ちの置き方[/gk_link]にまとめています。

立場怖さの形そばにいる方法の例
親ががん(子どもの立場)足もとが抜けるような感覚、支える側に回る戸惑い若いころの話を聞く、口ぐせや味つけを書き留める
子どもががん(親の立場)順番が逆になる拒絶、守れなかったという自責子どもの今日のペースに合わせる、親自身の相談先を持つ
配偶者ががん暮らしの相棒と、怖さを話す相手を同時に失う怖さ二人の習慣を一つ続ける、同じ部屋で過ごす
立場ごとの怖さの形と、そばにいる方法の例

家族の中で、怖さの大きさが違うときはどうすればいいですか?

怖さの出方は人によって違い、平気そうに見える家族も、別の形で怖がっていることがあります。大きさをそろえようとするより、それぞれの怖さの置き場所を認め合うほうが、家族として一緒にいやすくなります。

母の病気の話になると泣き出す姉と、仕事の話ばかりする弟。毎日病院に通う娘と、「大丈夫だろう」と言い続ける父。家族の中で温度差があると、「どうしてそんなに平気なの」と腹が立ったり、「自分だけが大げさなのか」と不安になったりします。

けれど、怖さを表に出さない人が、怖がっていないとは限りません。手続きや仕事に没頭するのは、怖さから身を守るその人なりのやり方であることもあります。反対に、泣いたり話したりすることで怖さを外に出す人もいます。どちらも、相手を大切に思う気持ちの表れ方の違いです。

家族で話すときは、「怖いのは私だけ?」と問い詰めるより、「私はこういうところが怖い」と、自分を主語にして伝えてみてください。相手に同じ怖さを求めなければ、相手も自分なりの言葉で返しやすくなります。

怖さが強すぎて、日常が回らないときはどうすればいいですか?

眠れない、食べられない、何も手につかない日が続くなら、怖さを一人で抱える段階を過ぎています。がん相談支援センターや本人の担当医・看護師、ご自身のかかりつけ医に、家族自身のこととして相談してください。

国立がん研究センターのがん情報サービスは、家族が「本人はもっとつらいのだから」と気持ちを我慢しがちだとして、「ご家族は、『第二の患者』ともいわれます」と紹介しています。同じくがん情報サービスの家族向けのページでは、家族が自分のつらさを担当医や看護師に相談してかまわないこと、話しにくいときは看護師やがん相談支援センターに相談できることにも触れています。がん相談支援センターは、本人の通院先でなくても、家族だけで無料・匿名で使え、話した内容が相談した人の同意なく担当医などへ伝わることはありません。

亡くなる前から受けられる心のケアの窓口と使い方は、[gk_link to=”post:family-grief-care-before-loss”]亡くなる前から受けられる心のケア[/gk_link]で詳しく紹介しています。怖さが「自分も消えてしまいたい」という気持ちに変わってきたときは、ためらわずに、よりそいホットライン(0120-279-338、24時間・無料)に電話してください。今まさに危ないときは119番です。

母を失うのが怖かった息子は、どう過ごし方を変えた?

説明のための例(実在の方の体験談ではありません)

どなたの例か
30代・息子の立場(60代の母が抗がん剤治療中。母ひとり子ひとりで育ち、今は離れて暮らしている)
相談のあとに変わったこと
毎晩のように眠れなかった夜が、週に1〜2回ほどに減った。日曜の夜に母へ電話する習慣を決め、帰省のたびに母の得意料理を一品ずつ教わるようになった。

1. 相談のあとに変わったこと

相談からひと月ほどで、この方の日曜の夜には、母への電話の時間が決まりました。帰省のたびに母の得意料理を一品ずつ教わり、手帳には煮物と炊き込みご飯の手順が書き込まれています。眠れない夜は、毎晩のようだったのが週に1〜2回ほどになりました。「怖いのは変わらない。でも、会っているあいだは、ちゃんと母を見ていられるようになった」と話しています。

2. 相談を考えた背景

母ひとり子ひとりで育ったこの方にとって、母は唯一の家族でした。母の治療が始まって半年、電話の声が少し弱くなったと感じた日から、母のいない暮らしを想像しては、息が苦しくなるようになりました。正月に帰省したときも、「これが最後の正月かもしれない」と思うと、おせちの味が分からなかったといいます。

3. 相談する前に困っていたこと

夜になると「親 がん 失うのが怖い」と検索し、看取りの体験談を読んでは、さらに眠れなくなっていました。母から届くLINEにどう返せばいいか分からず、既読のまま半日置いてしまうこともありました。母の前では明るくふるまい、友人にも話せない。怖さを口にしたら、本当にそうなってしまう気がしていたそうです。

4. ここを選んだ理由・決め手

母の病院のがん相談支援センターも知っていましたが、離れて暮らす自分が電話していいのか迷っていました。相談室を選んだのは、平日の夜でもフォームから折り返しの時間を指定できたからです。「解決策より、怖いと言っていい場所がほしかった」。フォームには「母を失うのが怖いです」とだけ書きました。

5. 相談で話したこと・その後

指定した時間に担当から電話があり、最初の20分は評価も助言もせずに話を聞きました。そのあとで、「怖い」の中身を一緒に言葉にしていくと、寂しさ、治療の決定を自分がすることへの重さ、何も返せていないという後悔の3つが出てきました。担当は母の病状の見通しについては何も言わず、後悔への恐れには「いつもの」を一つ残す方法を、決定の重さには、母の病院のがん相談支援センターが家族からの相談も受けていることを伝えています。料理を教わることは、この方が電話の最後に自分で思いついたそうです。その場で次の帰省の日を手帳に書き、最初に教わる一品を煮物に決めてから、電話を切りました。

※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。

医療者に聞く質問例

  • 本人と過ごす時間を大事にしたいのですが、今の体調で、一緒にできることや控えたほうがよいことはありますか。
  • 離れて暮らしているので、電話で様子を伺える時間帯や窓口はありますか。
  • 本人も了承していることを前提に、これからの体の変化について、家族が知っておくとよいことはありますか。
  • 家族が失う怖さで眠れないとき、この病院で話を聞いてもらえる人はいますか。
  • (子どもががんの場合)きょうだいへの説明や関わり方を、相談できる人はいますか。

とはいえ、失う怖さを抱えるあなたに伝えたい2つのこと

① 気持ちのこと──怖さは、つながりの深さの裏返し

失うのが怖いのは、失いたくない人だからです。大切でない相手のことなら、眠れなくなるほど怖くはならないでしょう。怖さが大きい日は、その人とのつながりが大きいことを、心が教えてくれている日でもあります。怖さを感じるたびに自分を弱いと責めていたなら、「それだけ大事な人なんだ」と言い換えてみてください。怖いまま会いに行き、怖いまま話を聞く。それで十分に、そばにいることになっています。

② 実務のこと──会うこと・話すことに「リズム」をつくる

怖さは、「次にいつ会えるか分からない」「何かあっても気づけない」という見通しのなさで大きくなります。そこで、会う日や電話する曜日を決め、家族のあいだで分担しておきます。病棟や在宅の医療者とは、どんな変化のときに家族へ連絡をもらうか、その連絡を誰が受けるかを、昼のうちに確かめておきます。リズムと取り決めがあれば、会えない日にも「次はこの日」と思えて、怖さに振り回される時間が短くなります。

今日できること

[gk_howto name=”今日できること” description=”失う怖さを抱えたまま、今夜から明日にできる3つのこと” heading=”none”][gk_step title=”怖さに一つ名前をつける”]「〇〇が怖い」と、今いちばん重い怖さを一文だけ紙に書く。書いたら紙を閉じてかまいません。[/gk_step][gk_step title=”「いつもの」を一つ続ける”]明日も、本人といつもしていたことを一つだけ続ける。電話一本、いつものお茶、いつものあいさつで十分です。[/gk_step][gk_step title=”怖さを話す相手に一言送る”]きょうだいや友人、相談室のLINEに「最近、失うのが怖い」と一言だけ送る。相談室では、夜に届いたLINEを翌朝いちばんに読んでお返事します。[/gk_step][/gk_howto]

よくある質問

[gk_faq][gk_q q=”失う怖さを感じるのは、本人の回復を信じていないからですか?”]そうではありません。回復を願う気持ちと、失うことを怖がる気持ちは、どちらも相手を大切に思うところから生まれています。片方があるからといって、もう片方が嘘になるわけではありません。怖いと感じる日も、回復を願っていることに変わりはありません。[/gk_q][gk_q q=”親とけんかしたままの時期があって、もしものことがあったらと怖いです。”]今からでも、伝えたいことは伝えられます。改まった謝罪でなくても、「この前はごめんね」「来てよかった」といった短い一言で、気持ちは届くことがあります。面と向かって言いにくければ、手紙や短いメッセージでもかまいません。言葉にできないうちは、いつものように会いに行くこと自体が、関係を結び直す一歩になります。[/gk_q][gk_q q=”「最後の誕生日かもしれない」と思うと、お祝いを楽しめません。”]そう思ってしまうのは自然なことです。無理に楽しもうとしなくてかまいません。お祝いの準備は「最後だから」ではなく「今年の分」として考え、本人の体調に合わせて小さくしてもよいのです。その日の写真を一枚撮る、ケーキを一口ずつ食べるといった小さな形でも、今日を過ごした記憶として残ります。[/gk_q][gk_q q=”遠方に住んでいて、そばにいられないことが怖いです。”]離れていても、そばにいる方法はあります。電話の曜日と時間を決める、本人が好きなものを送る、病棟の看護師に家族が電話で様子を伺える時間帯を確かめておく。帰省の時期に迷うときは、主治医や看護師に「家族が会いに来るなら、どんな時期がよいか」を相談してかまいません。[/gk_q][gk_q q=”怖さで、本人に会いに行けなくなっています。”]会うと怖さが現実になる気がして足が遠のくのは、珍しいことではありません。まずは短い時間からでかまいません。病室には少しだけいる、顔を見て手を振って帰る、という会い方もあります。会えない日は、手紙や電話で「気にかけている」ことだけ伝えておくと、次に会うときの敷居が少し下がります。[/gk_q][gk_q q=”怖さが強いとき、相談室では何をしてもらえますか?”]評価も助言もせずにただ聞く20分の電話をお受けしています。ご希望があれば、記録も残しません。そのうえで、怖さの中身を一緒に言葉にしたり、本人と過ごす時間の段取りを整理したりできます。病状の見通しを言うことはありません。平日9時〜18時は担当が直接お電話を受け、それ以外の時間は自動音声で受け付けて、翌朝9時までに折り返します。[/gk_q][/gk_faq]

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失う怖さを、ひとりで抱えない時間をつくりませんか

[gk_form_cta]「怖い」の一言と、お電話しやすい時間帯をお書きください。送信するとすぐに受付確認のメールが届き、ご希望の時間帯に担当が名前を名乗ってお電話します。最初は評価も助言もせずに伺い、ご希望があれば、怖さの中身や、本人と過ごす時間の段取りを一緒に整理します。[/gk_form_cta]

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ほいくの相談室 編集部。保育士の方からの相談で多く聞かれる悩みをもとに、公的な資料で確認できる情報をまとめています。