がんのことで頭の中がぐちゃぐちゃなときは、頭の中で順番をつけようとするより、先に全部を紙に書き出して「事実」「不安」「やること」の3列に分けるほうが、早くほどけます。紙とペンがあれば、今夜30分ほどで一度整理できます。
整理にかかる時間や、書いてみて楽になる度合いは人によって違い、同じ人でもその日の体調で変わります。一度で全部がすっきりしなくても、明日やることが一つ見えれば、その夜の整理は役目を果たしています。
頭の中が絡まったままの方へ
- 病気のこと、お金のこと、家族のこと、仕事のこと。全部が同時に浮かんで、どれから考えればいいか分からない。
- 考えようとするほど、糸がこんがらがっていく。
- 整理できれば次にやることが見えるはずなのに、その整理のしかたが分からない。
この記事で分かること
- 考えるほど頭の中が絡まっていく理由
- 今夜30分でできる「書き出す→3列に分ける→一つだけ話す」の手順
- 「事実・不安・やること」の整理シートの作り方と記入例
- 書こうとしても手が止まる夜の進め方
がんのことで頭の中がぐちゃぐちゃです。気持ちや不安を整理する方法はありますか?
あります。頭の中で並べ替えようとせず、①全部を書き出す、②「事実」「不安」「やること」の3列に分ける、③その中から一つだけ誰かに話す、の3ステップで進めます。紙1枚とペンがあれば、30分ほどでできます。
頭の中だけで整理しようとしてもうまくいかないのには、理由があります。考えごとを頭に置いたまま並べ替えるのは、絡まった糸を手に取らずに、目だけでほどこうとするようなものです。いったん紙の上に出せば、一本ずつ指でつまんで、分けることができます。
3つのステップには、それぞれ時間の目安があります。書き出しに10分、3列に分けるのに15分、話すことを一つ選ぶのに5分。合わせて30分です。時計を見ながら進めると、整理そのものに飲み込まれずにすみます。
- 1最初の10分ステップ1。頭に浮かぶことを、1行に1つずつ全部書き出す
- 2次の15分ステップ2。書いた行を「事実」「不安」「やること」の3列に分ける
- 3最後の5分ステップ3。話すことを一つだけ選び、相手と最初の言葉を決める
- 4終わったら紙を閉じて、明日の朝まで見返さない
夜中に「癌 頭の中を整理したい」と検索している自分を、責めないでください。整理しようとしているのは、絡まったままにしておかないという力が、まだあなたの中に残っている証拠です。家族の前では落ち着いた顔をしている方も、紙に向かっているあいだは泣いてかまいません。
どうして、考えるほど絡まっていくのですか?
「事実」と「不安」と「やること」が、頭の中では一本の糸につながっているからです。事実を思い出すと不安が引きずり出され、不安を考えるとやることが浮かび、やることを考えるとまた別の事実に戻る。この輪が回るほど、絡まりはきつくなります。
たとえば、「来週、検査がある」という事実を思い出したとします。すると「悪い結果だったらどうしよう」という不安が出てきて、「そうなったら仕事はどうなる」「会社に何て言おう」とやることに飛び、「そもそも有給休暇は何日残っていたか」と別の事実に戻ります。一つひとつは小さな考えなのに、つながったまま回るので、終わりが見えません。
しかも頭の中では、この3つが同じ重さで扱われます。もう決まっている事実も、まだ起きていない不安も、明日5分で終わるやることも、同じ「気がかり」として並んでしまう。重さの違うものが混ざっているから、どこから手をつけていいか分からなくなるのです。
3列に分けるのは、この輪を切るためです。事実は事実の列に、不安は不安の列に、やることはやることの列に置くと、それぞれ扱い方が違うことが見えてきます。同じ考えが止まらずに回り続けるときの対処法の全体は、[gk_link to=”post:stop-overthinking-five-ways”]考えすぎを止める5つの方法[/gk_link]にまとめています。この記事では、紙に書いて分ける手順に絞って進めます。
ステップ1:全部書き出すとき、何をどう書けばいいですか?
頭に浮かんだ順に、1行に1つずつ書きます。文章にしなくても、単語だけでかまいません。紙の端に「病気・お金・家族・仕事」の4つの言葉を書いておくと、それが呼び水になって、奥に隠れていた気がかりも出てきます。
書き出しの10分でやることは、頭の中を空にすることだけです。この段階では、分けたり、順番をつけたり、正しいかどうかを考えたりしません。「検査」「お金」「母」「休みの残り」のような単語だけの行も、立派な1行です。
途中で手が止まったら、紙の端の4つの言葉を一つずつ見て、それぞれに短い問いを投げかけます。答えを文章にする必要はなく、浮かんだ単語をそのまま1行にすれば十分です。
- 病気:次に病院へ行くのはいつか。最近、体で気になっていることは何か。
- お金:今月、払うものは何か。収入は変わりそうか。
- 家族:まだ伝えていない人は誰か。誰かに頼みたいことはあるか。
- 仕事:次に休む日はいつか。職場で気になっている人は誰か。
4つの言葉は、頭の中の引き出しを一つずつ開けるための取っ手のようなものです。一つの引き出しから何も出てこなければ、そこは今のあなたにとって軽い場所だということも分かります。
- 1行に1つだけ書く
- 文章にしない。単語や言いかけでもよい
- 浮かんだ順に書き、並べ替えない
- 同じことが二度出てきても、もう一度書く
- 10分たったら、途中でもペンを置く
同じことが何度も出てきたら、それはあなたにとって大きな気がかりだという印です。消さずに、出てきた回数だけ書いておいてください。書き終えてみると、頭の中では数えきれないと感じていたものが、数十行に収まっていることもあります。数えられる量になったこと自体が、一つ目の整理です。
[gk_cta_mid title=”書いた行のうち、一つだけ送ってください”]整理の途中でも、一行だけLINEに送っていただければ、夜に届いたものは翌朝いちばんに読んでお返事します。医療についての不安なら、次の診察で聞く質問を3つにまとめてお送りします。[/gk_cta_mid]ステップ2:「事実」「不安」「やること」には、どう分ければいいですか?
「事実」はもう起きたことや決まっていること、「不安」はまだ起きていないのに心配していること、「やること」は自分が動けば進むことです。一つの行に2つ以上が混ざっていたら、行を分けて書き直します。
紙を縦に三つ折りにして折り目をつけ、左から「事実」「不安」「やること」と見出しを書きます。これが整理シートです。書き出した行を一つずつ読み、どの列に当たるかを考えて書き写していきます。
迷いやすいのは、一つの行に複数のものが混ざっているときです。「来週の検査が悪かったら、会社に言わないといけない」という行なら、「来週、検査がある」は事実、「悪い結果だったら」は不安、「会社に伝える時期を考える」はやること、と3つに分けて書き直します。分けるだけで、一行の重さがかなり変わります。
もう一つの目安は、語尾です。「主治医に、次の診察は2か月後と言われた」と言い切れるなら事実。「〜かもしれない」「〜だったらどうしよう」と語尾が揺れるなら不安。「〜する」「〜を聞く」と動きで終わるならやること、と考えると分けやすくなります。
| 分野 | 事実 | 不安 | やること |
|---|---|---|---|
| 病気 | 来週、検査がある | 悪い結果だったらどうしよう | 聞きたいことを3つ書いておく |
| お金 | 入院の予定が決まった | 医療費がいくらかかるか分からない | 加入先の健康保険に上限額を聞く |
| 家族 | 母にはまだ病名を伝えていない | 知ったら母が倒れないか | 誰が、いつ伝えるかを決める |
| 仕事 | 来月から通院が月2回になる | 職場に迷惑をかけて居づらくなる | 上司に話す日を決める |
記入例のように、同じ行に事実・不安・やることが横に並ぶと、不安がどの事実から生まれ、どのやることにつながっているかが一目で分かります。お金の行がよい例です。高額療養費制度では、1日から月末までの医療費の自己負担に上限があり、2026年8月の見直しで上限額が改められ、年間の上限も加わりました。自分の上限額は加入している健康保険で確かめられるので、「いくらかかるか分からない」という不安は、問い合わせ一本というやることに置き換えられます。
列ごとに一言添えると、あとで使いやすくなる
事実の列には、日付と、誰から聞いたかを添えておきます。「10月3日、主治医から」と書いてあれば、次の診察で「前回こう伺いましたが」と切り出せます。不安の列には、その不安の強さを「大・中・小」で添えます。同じ不安でも日によって大きさが変わることが、見直したときに分かります。やることの列には、誰がやるかと、いつまでにやるかを書きます。自分以外の名前が書ける行は、ステップ3で誰かに渡せる候補です。
3列に分けたら、どう読めば次にやることが見えますか?
横に読みます。不安の一つひとつについて、元になった事実と、つながるやることが並んでいるかを確かめ、空いている欄を埋めていきます。やることの列から明日のうちに終わるものを一つ選べば、その夜の整理はおしまいです。
3列ができたら、今度は一行ずつ横に読んでいきます。不安の欄を真ん中に置いて、左の事実と右のやることがそろっているかを見ていきます。
まず、事実の欄が空いている不安があります。「このまま働けなくなったら」「家族に迷惑をかけ続けたら」のように、元になる出来事がまだ起きていない不安です。こうした不安は、一人でどれだけ考えても答えが出ません。やることの欄に「一つだけ誰かに話す」と書いて、ステップ3に回します。
次に、やることの欄が空いている不安もあります。そのときは「誰に聞けば少しはっきりするか」を考えます。体のことなら主治医や看護師への質問に、お金のことなら健康保険や病院の相談窓口への問い合わせに、と、やることに変えられる不安は少なくありません。
Q1その不安には、元になった事実がありますか
はい事実を左の欄に書き、やることを一つ考えて右の欄に書く
いいえやることの欄に「一つだけ誰かに話す」と書き、ステップ3へ
Q2そのやることは、明日のうちに終わりますか
はい明日やることの候補にする
いいえもっと小さな一歩に分けて、最初の一歩だけを書く
最後に、やることの列から明日の一つを選びます。いちばん大事なものではなく、いちばん小さくて、明日のうちに終わるものを選ぶのがこつです。一つ終われば、紙の上の行に一本線が引け、絡まりが少し緩んだことを目で確かめられます。
ステップ3:一つだけ話すなら、何を、誰に話せばいいですか?
事実の欄が空いている不安か、一人では進めにくいやることから、一つだけ選びます。全部を話そうとすると、また絡まってしまいます。相手は、その一行の中身に合わせて一人だけ決めれば十分です。
一つだけにするのは、話しているうちに別の行の話が次々に混ざり、紙の上でほどいた糸が、また頭の中で絡まってしまうのを防ぐためです。一行を一人に。それを何回かくり返せば、紙の上の行は少しずつ片づいていきます。
相手は、その行の中身で選びます。体や治療の不安なら主治医や看護師に、医療費や制度のことなら病院の医療ソーシャルワーカーに、仕事のことならがん相談支援センターに、という具合です。がん相談支援センターでは働き方に関係なく仕事の相談ができ、治療と仕事の両立を支える両立支援コーディネーターもいます。悩みの種類ごとに誰へ持っていくかは、[gk_link to=”post:choosing-who-to-consult-by-worry”]悩み別の相談相手の選び方[/gk_link]でくわしく整理しています。
話すときは、整理シートのその一行を、そのまま読み上げてかまいません。たとえば「来月から通院が月2回になります。職場に居づらくなるのが心配で、休みの取り方を誰に相談すればいいか知りたいです」。事実、不安、聞きたいことの順に並んでいるので、短い時間でも伝わります。診察で聞く質問を絞りたいときは、[gk_link to=”post:ask-doctor”]質問を3つに絞る方法[/gk_link]も役に立ちます。医療についての一行なら、当相談室で、次の診察で聞く質問3つの形にまとめてお送りすることもできます。
書こうとしても手が止まるときは、どうすればいいですか?
手が止まるのは、書くことで気持ちがあふれそうになっているからかもしれません。その日は書き出しの10分だけでやめる、単語だけにする、声に出してスマートフォンに録音する、といった小さな形に縮めてかまいません。
紙に向かうと涙が出てくる、一文字目がどうしても出てこない、という夜もあります。それは整理が下手なのではなく、それだけ多くのものを一人で抱えてきたということです。
手が止まったときは、やり方を小さくします。書き出しの10分で終わりにする日があってもかまいません。文が書けないなら単語だけ、単語も出ないなら、紙の端の4つの言葉のうち、いちばん重いものに丸をつけるだけでも、頭の中で何が大きいかの手がかりになります。書くより話すほうが楽な人は、スマートフォンに声で録音して、翌日聞き直しながら書き起こす方法もあります。
書いているうちに気持ちが沈みこんでいく、眠れない夜が続く、何も手につかない、というときは、紙での整理より先に、人に話すことを選んでください。主治医や看護師、がん相談支援センターに「気持ちが落ち着かず、眠れない日が続いている」と伝えれば、和らげる手立てを一緒に考えてもらえます。緩和ケアは、がんと診断されたときから、体の痛みだけでなく心のつらさにも向き合うものとされています。夜にひとりでつらさが強くなるときは、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)から、かけた地域の公的な相談窓口につながります(受付の曜日や時間は地域ごとに異なり、通話料がかかります)。
頭の中が絡まっていたご本人は、3列の紙で何が変わった?
説明のための例(実在の方の体験談ではありません)
1. 相談のあとに変わったこと
相談から3週間。この男性の手帳には、三つ折りの跡がついたA4の紙がはさまっています。37行の気がかりは、事実11、不安17、やること9に分かれ、やることの欄には、終わったものから線が引かれています。不安のうち5つは質問の形に書き直し、次の診察で看護師に聞きました。以前は布団に入ってから1時間以上スマートフォンで検索していましたが、今は紙を閉じて眠る日が増えました。「頭の中では100個くらいある気がしていたのに、書いたら37個だった」と話します。
2. 相談を考えた背景
病気が分かったのは、健康診断の再検査がきっかけでした。手術のあと、通院での治療が続くことになりました。ひとり暮らしで、他県に住む両親には心配をかけたくないと、病名を伝えたきり、くわしい話はしていませんでした。
3. 相談する前に困っていたこと
困っていたのは、何か一つを考え始めると、ほかのことが次々につながってくることでした。副作用のことを調べると仕事の休み方が気になり、休み方を調べると収入が気になり、収入を調べると両親のことが気になる。夜中まで調べた日ほど、朝には何を調べたのかも思い出せませんでした。
4. ここを選んだ理由・決め手
相談室を選んだのは、声を出さずにLINEで一行から送れたからです。がん相談支援センターのことも知っていましたが、「整理された質問を持っていく場所」だと思いこんでいました。決め手は、「整理の途中でも、一行だけ送ってかまわない」と書かれていたことでした。
5. 相談で話したこと・その後
男性が送ったのは、事実の欄が空いていた不安の一つ、「このまま仕事を続けられるのか」という一行でした。翌朝届いた返事を読んで電話を申し込むと、担当は20分ほど話を聞いたあと、紙の残りの行を一緒に見ていきました。担当は病状や今後の見通しには触れず、体についての不安は次の診察で聞く3つの質問にまとめて送り、仕事のことはがん相談支援センターで両立支援の相談ができると伝えました。最初の夜は12行書いたところで涙が止まらなくなり、ペンを置いたそうです。続きは翌日の昼に書きました。「夜は書き出すだけ、分けるのは昼、と決めたら続けられた」と振り返ります。
※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。
医療者に聞く質問例
- 書き出してきたメモを見ながら、質問してもいいですか。
- 検査の結果は、いつ、どなたから聞けますか。
- 治療の予定を、紙に書いていただくことはできますか。
- 医療費や制度について相談できる窓口は、この病院のどこにありますか。
- 頭の中が落ち着かず眠れない日があります。どなたに伝えればいいですか。
とはいえ、紙の上で整理しきれない気持ちもあります
① 気持ちのこと──3列のどこにも入らない気持ちは、そのままでいい
悲しい、悔しい、なぜ自分が、という気持ちは、事実でも不安でもやることでもなく、どの列にも入らないことがあります。無理にどこかへ入れなくてかまいません。紙の下の余白に書いておくか、そのまま胸にしまっておけば十分です。整理は、気持ちを消すためのものではありません。扱えるものと、今は扱えないものを分けるためのものです。
② 実務のこと──整理シートは、診察の前の日に一度だけ更新する
整理シートは、一度作って終わりではありません。ただ、毎晩書き直すと、それ自体が新しい考えごとの種になります。見直すのは、診察や検査の前の日に一度だけ、と決めておくと続けやすくなります。終わったやることに線を引き、新しく出てきた行を足し、不安の欄から聞きたいことを選んで、そのまま診察に持っていく。通院の流れの中にシートを組みこんでおけば、整理は特別な作業ではなく、通院の準備の一部になります。家族と共有したい場合は、やることの列だけを見せる、という分け方もできます。
今日できること
[gk_howto name=”今日できること” description=”今夜30分で頭の中を一度整理するための3つのこと” heading=”none”][gk_step title=”10分だけ書き出す”]紙の端に「病気・お金・家族・仕事」と書き、浮かんだことを1行に1つずつ書く。10分たったらペンを置く。[/gk_step][gk_step title=”3列に分ける”]紙を三つ折りにして「事実・不安・やること」の見出しを書き、行を書き写す。混ざった行は分けて書き直す。[/gk_step][gk_step title=”一行だけ送る”]事実の欄が空いた不安か、一人では進めにくいやることを一つ選び、話せる人か相談室のLINEに送る。[/gk_step][/gk_howto]よくある質問
[gk_faq][gk_q q=”書き出したら、かえって不安が増えた気がします。続けたほうがいいですか?”]書き出した直後は、頭の中にあったものが目の前に並ぶので、一時的に重く感じることがあります。その日は書き出しだけでやめ、3列に分けるのは翌日の明るい時間にしてもかまいません。重さが日に日に増していくときや、眠れない日が続くときは、書くことより先に、主治医や看護師、がん相談支援センターに話してみてください。[/gk_q][gk_q q=”紙とスマートフォン、どちらに書くのがいいですか?”]どちらでもかまいません。紙は三つ折りにして列を作りやすく、書いた量が目で見えるのが利点です。スマートフォンは持ち歩けて、診察のときにそのまま見せられます。夜に画面を見ると目が冴えてしまう人は、夜は紙に書き、翌日にスマートフォンへ写すという使い分けもできます。[/gk_q][gk_q q=”「事実」と「不安」の区別がつかない行があります。”]語尾で分けると区別しやすくなります。言い切れるものは事実、「〜かもしれない」「〜だったらどうしよう」と揺れるものは不安です。「先生の言い方が冷たかった」のように、事実と受け取り方が混ざっている行は、「先生にこう言われた」という事実と、「見放されたように感じた」という不安に分けて書いてみてください。[/gk_q][gk_q q=”整理したことを、家族と共有したほうがいいですか?”]共有するかどうかは、あなたが決めてかまいません。家族に手伝ってほしいことがあるなら、やることの列だけを見せると、相手も何をすればいいかが分かります。不安の列は、見せるとかえって家族を心配させてしまうこともあるので、見せる前に、誰に何を知っていてほしいかを一度考えてみてください。[/gk_q][gk_q q=”毎回、不安の列に同じ内容が並びます。”]何度も出てくる不安は、あなたにとって大事なテーマだという印です。その不安の事実の欄とやることの欄が空いていないかを確かめ、一度、医療者や相談窓口に一行のまま持っていってみてください。答えの出ない不安でも、誰かに話したあとでは、同じ行を書いたときの重さが変わることがあります。[/gk_q][gk_q q=”治療の影響などで、手で書くのがつらい日はどうすればいいですか?”]書く道具を変えてかまいません。スマートフォンの音声入力で話した言葉を文字にする、声のまま録音しておく、家族に口で伝えて書き取ってもらう、といった方法があります。3列に分ける作業も、録音を聞き返しながら「これは事実」「これは不安」と口で言っていくだけで、頭の中はかなり整います。手のしびれや動かしにくさが続くときは、次の診察で主治医か看護師に伝えてください。[/gk_q][gk_q q=”相談室には、整理の途中でも連絡していいですか?”]かまいません。整理シートが途中でも、一行だけでも送ってください。LINEは夜に届いたものを翌朝いちばんに読んでお返事し、お電話をご希望なら、フォームに書いていただいた時間帯に担当からおかけします。話しながら残りの行を一緒に仕分け、医療についての不安は、次の診察で聞く質問3つにまとめてお送りします。[/gk_q][/gk_faq]次に読むなら
- [gk_link to=”post:stop-overthinking-five-ways”]同じ考えがぐるぐる回るとき、止める方法は?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:choosing-who-to-consult-by-worry”]整理した悩みは、種類ごとに誰へ持っていく?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:ask-doctor”]次の診察で聞くことを、3つに絞るには?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:cant-sleep-cancer-anxiety”]不安で眠れない夜は、何をすればいい?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:want-to-talk-about-my-cancer”]整理したことを、誰かに話してみたいときは?[/gk_link]
- [gk_link to=”page:for-patient”]ご本人向けの情報は、どこにまとまっている?[/gk_link]