がんの親に後悔しないために今日できることは、大きな親孝行ではありません。電話を1本かける、写真を1枚撮る、昔の話を1つ聞く。数分で終わる小さな行動を、今日一つだけ選ぶことです。小さな一つでも、今日のうちに終わらせれば、「今日はこれをした」と言える日が一日増えます。
「後悔しないように」と言われるほど、何か特別なことをしなければと身構えてしまいます。けれど、親の体調も、自分の仕事や家庭の事情も、日によって変わります。だからこそ、どんな日にも選べる小さな行動を、10個手元に持っておくと助けになります。
この記事では、今日からできる10のことと、それぞれのやり方、今日の一つの選び方、続けるコツ、そしてできない日があってもいい理由をお伝えします。親の体力や病状に合わせた関わり方の全体は別の記事に譲り、ここでは「今日の一つ」に絞ります。
今日、親のために何かしたい方へ
- 「後悔しないように」と周りに言われるけれど、今日、具体的に何をすればいいのか分からない。
- 旅行に連れて行くような大きなことは、もう親の体力的にも難しい。
- 小さくてもいいから、今日できることを一つ教えてほしい。
がんの親に後悔しないために、今日からできることは何ですか?
電話を1本かける、写真を1枚撮る、昔の話を1つ聞くといった、数分で終わる小さな行動を、今日一つだけ選んでください。大きな親孝行より、今日の一つを重ねるほうが、後悔の種を少しずつ減らしていけます。
「いつか、ちゃんと話そう」「落ち着いたら、旅行に連れて行こう」。大事なことほど、いつかに置いておきたくなります。けれど、いつかの予定は、親の体調や自分の都合で延びていきがちです。小さく区切った行動なら、今日のうちに終わらせることができます。
10のことは、どれも特別な道具や準備がいりません。会える日にも会えない日にも、自分に余力がある日にもない日にも、どれか一つは選べるように並べています。親の体力や病状の段階に合わせた関わり方は[gk_link to=”post:small-things-for-parent-at-end”]体力に合わせた小さなこと[/gk_link]で詳しく扱っているので、あわせて読んでみてください。
- 電話を1本かける
- 写真を1枚撮る、送る
- 昔の話を1つ聞く
- 好きだった味を、ひと口分届ける
- 手を握る、肩や背中をさする
- 好きだった音楽を、一曲一緒に聴く
- 医療者に、質問を1つ聞く
- 親の気がかりを、1つ片づける
- 「ありがとう」を、1つの場面に添えて伝える
- 自分の休みを、1つ取る
なぜ「大きなこと」より「小さなこと」なのですか?
大きな計画は、親の体調や自分の都合で延期になりやすく、延びるほど「まだできていない」が積もっていくからです。小さな行動なら今日のうちに終わり、終わったことは「した」として手元に残ります。
たとえば、「家族みんなで温泉に行こう」と決めたとします。日程を合わせ、宿を探し、親の体調を見ているうちに、季節が変わる。体調を崩して延期になれば、計画は「できなかったこと」として胸に残ります。大きな計画が悪いわけではありませんが、病気の親との時間では、予定どおりにいかないことのほうが多くなりがちです。
小さな行動は、その反対です。電話は今夜かけられます。写真は明日撮れます。うまくいかなくても、次の日にまた別の一つを選べばいい。親の側から見ても、大勢が集まる大きな行事より、短い電話や、そっと手を握られることのほうが、体に負担をかけずに受け取れることがあります。
大きな計画
- 体調や都合で、延期になりやすい
- 準備に時間と体力がかかる
- 延びるほど「まだできていない」が積もる
今日の小さな一つ
- 数分で、今日のうちに終わる
- 親の体調に合わせて形を変えられる
- 終わるたびに「した」が手元に残る
10のことは、それぞれどうやればいいのですか?
どれも、短く、軽く、一つで終わらせるのがコツです。電話は長話にせず一つだけ聞く、写真は一枚だけ、昔の話は問いを一つだけ。食べ物や体に触れることは、先に看護師さんに確かめてから始めます。
声と姿を届ける3つ
電話を1本かけるときは、話題を一つだけ決めておきます。「今日、何食べた?」「庭の柿、色づいた?」。長く話すと疲れる親もいるので、数分で切り上げてかまいません。続けるうちに、毎回同じ問いから始まる電話が、親子の小さな決まりごとになっていきます。
写真は、親に見せたいものを一枚撮って届けます。孫の運動会、近所の紅葉、親が育てていた花。親の手と自分の手を並べて撮る方法もありますが、親を撮るときは「撮ってもいい?」と一言聞いてからにします。
昔の話は、「若いころ、どんな仕事をしてた?」のような問いを一つだけ投げかけます。答えが短くても、続きを急かさずに相づちを打てば十分です。昔話の聞き方は、[gk_link to=”post:last-things-to-do-for-parent”]子どもだからできる関わり[/gk_link]で詳しく紹介しています。
そばで五感に届ける3つ
好きだった味は、ひと口分で十分です。食べられる量や形は体調で変わるので、先に看護師さんに確かめてください。食べるのが難しい時期なら、好物の話をするだけでも、味の記憶は届きます。
手を握るときは、痛む場所がないかを看護師さんに聞いておくと安心です。握り返す力がなくても、手の甲をゆっくりさするだけで、言葉の代わりになります。同じ音楽は、親が若いころに聴いていた曲を一曲、小さな音で流して一緒に聴きます。曲名が分からなければ、「若いころ、何の歌が好きだった?」と聞くこと自体が、昔の話の入り口になります。
親の安心を増やす3つ
医療者への質問は、次の見出しで詳しく扱います。親の気がかりを片づけることは、思いのほか親の顔を明るくすることがあります。病気になっても、親は家のことを気にかけています。植木の水やり、郵便物の確認、町内会の当番、車の保険の更新。「何か気になってることある?」と聞いて一つ引き受け、終わったら「やっておいたよ」と報告します。
「ありがとう」は、「あのときの弁当、毎朝ありがとう」のように、具体的な出来事にくっつけて伝えます。改まった言い方より、思い出話の延長のほうが、照れずに口にできます。
自分を保つ1つ
自分の休みも、10のことに入っています。早めに眠る、温かいものを食べる、20分だけ外を歩く。親のために動き続けるには、自分の体を後回しにしないことが土台になります。休んだ日は、それも今日の一つとして数えてください。
[gk_cta_mid title=”医療者に聞く質問を、3つにまとめてお送りします”]何を聞けばいいか迷ったら、フォームに親御さんの今の様子をひとことお書きください。担当がお電話でお話を伺い、次の面会や診察で聞く質問を3つにまとめてお送りします。[/gk_cta_mid]「医療者に質問を1つ」は、何を聞けばいいですか?
答えが今日の関わり方につながる質問が向いています。「今、痛みや苦しさはありそうですか」「家族が来たときに、してよいこと・控えたいことはありますか」「好きなものを少し口にしてもいいですか」など、一つだけ選んで聞きます。
質問を一つに絞るのは、病棟の看護師さんも在宅の訪問看護師さんも忙しく、長く話せる時間は限られているからです。聞きたいことは山ほどあっても、今日は一つ。そう決めておくと、廊下で看護師さんを見かけた数十秒でも聞けます。
聞いた答えは、スマホのメモに書いて、家族のグループに送っておきます。「好きなものは少しならよいそうです。冷たいもののほうが口に入りやすいかもしれない、とのことでした」。一人が聞いた答えを家族みんなで使えると、同じ質問を何度もせずにすみます。
質問の中身に迷う日は、10のことのほかの行動と結びつけて考えると選びやすくなります。好きな味を届けたいなら「口にしてよいか」を、手を握りたいなら「触れて痛む場所はないか」を聞く。質問が、次の一つへの準備になります。
今日の一つは、どうやって選べばいいですか?
今日、親に会えるかどうかと、今日の自分にどれくらい余力があるかの2つで選びます。会えない日は電話・写真・気がかりの片づけから、疲れている日は自分の休みや写真1枚から選べば十分です。
朝、スマホのメモを開いて、2つのことを自分に聞きます。「今日、会いに行ける?」「今日の自分に、余力はある?」。会える日は、手を握る、好きだった味、同じ音楽、昔の話のように、そばでしかできないことが選べます。会えない日は、電話、写真、気がかりの片づけ。余力のない日は、自分の休みを今日の一つにしてかまいません。
選ぶときに、親の様子を思い浮かべるのも助けになります。最近は話すと疲れやすいようなら電話を短く、眠っている時間が長いようなら手を握る、というように。迷ったら、昨日と同じものを選んでも大丈夫です。
Q1今日、親に会いに行けますか
はい手を握る、好きだった味、同じ音楽、昔の話から一つ選ぶ
いいえ電話1本、写真1枚、気がかりの片づけから一つ選ぶ
Q2今日の自分に、余力はありますか
はい医療者への質問か「ありがとう」を、もう一つ足してみる
いいえ今日の一つは「自分の休み」にして、早めに休む
選んだ一つは、どんなひと言で切り出せばいいですか?
改まった前置きはいりません。「今日、何食べた?」「何か気になってることある?」のように、いつもの会話の調子で、短い問いか報告から入ります。返事を求めない言い方にしておくと、親も受け取りやすくなります。
「後悔しないように」と意気込むほど、最初のひと言は重くなりがちです。「ちょっと大事な話があるんだけど」と切り出すと、親は身構えてしまいます。10のことは、どれもいつもの会話の中に混ぜられるものばかりです。電話なら天気の話から、面会なら「来たよ」のあとに一つだけ。
言いにくいときは、自分の話を先にするのも一つの方法です。「今日、会社の帰りに、昔よく一緒に行った店の前を通ったよ」と話せば、親のほうから思い出話が始まることもあります。うまく言葉が出なかった日は、手を握るだけ、写真を見せるだけでもかまいません。
| こと | 最初のひと言の例 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 電話1本 | 「今日、何食べた?」 | 長話にせず、一つ聞いたら切り上げる |
| 写真1枚 | 「玄関の菊、今年も咲いたよ」 | 親を撮るときは「撮ってもいい?」と聞く |
| 昔の話1つ | 「若いころ、どこで働いてたんだっけ」 | 話したがらない話題には踏み込まない |
| 気がかり1つ | 「何か気になってることある?」 | 引き受けたら、終わったことを報告する |
| ありがとう1つ | 「あのときの弁当、毎朝ありがとう」 | 返事を求めず、言いっぱなしでいい |
毎日続けるには、どんなコツがありますか?
した日に、カレンダーへ一語だけ書く。それ以上のことは決めないのがコツです。同じことを毎日繰り返してもよく、空欄の日があっても、そこでやめなければ続いています。
書くのは「電話」「写真」「手」のような一語で十分です。日記のように書こうとすると、書くこと自体が負担になります。週末にカレンダーを見返すときは、印の数ではなく、印の中身を思い出してください。「火曜の電話で、母が笑っていた」。その記憶が、次の週の一つを選ぶ力になります。
きょうだいがいるなら、家族のグループで「今日の一つ」を共有するのも一つの方法です。ただ、回数を競うようになると、かえって苦しくなります。誰が何をしたかより、親の一週間に誰かの一つが届いていることを、みんなで確かめ合う使い方にします。
- 1朝に選ぶ10のうち、今日の自分に合うものを一つ選ぶ
- 2やってみる数分で終わる形で。うまくいかなくても一度で十分
- 3一語だけ書くカレンダーに「電話」「写真」「手」などと書く
- 4週末に見返す印の数ではなく、印の中身を思い出す
- 5翌週も選び直す親の様子や自分の都合に合わせて、選ぶものを変える
できない日があったら、後悔につながりませんか?
つながりません。仕事、親の体調、自分の疲れで、何もできない日は誰にでもあります。後悔を減らすのは、空白のない毎日ではなく、空白のあとにまた一つ選び直すことです。
親の病気と並んで暮らす家族は、自分の暮らしも回し続けなければなりません。がん情報サービスは、家族は「本人はもっとつらいのだから」と気持ちを我慢しがちで、日常生活も保たなければならないことから、「第二の患者」ともいわれると説明しています。国立がん研究センターが2022年3月に公表した遺族調査の報告(2017・2018年のがんによる死亡、有効回答54,167名)でも、介護の負担感が大きかったと振り返った遺族が38.9%いました。何もできない日があるのは、怠けているからではなく、それだけのものを抱えているからです。
できない日を責めると、次の日の一つまで重くなります。空欄の日は「休む日だった」と考え、翌日にまた一つ選べば、それで続いています。1週間空いてしまっても、「もう遅い」ということはありません。今日からまた一つ、です。
| 場面 | 責める考え方 | 続ける考え方 |
|---|---|---|
| 何もできなかった日 | 「また何もしてあげられなかった」 | 「今日は休む日だった。明日一つ選ぼう」 |
| 親の体調で中止になった日 | 「せっかく決めたのに」 | 「親の体調に合わせられた」 |
| 1週間あいてしまった | 「今さら遅い」 | 「今日から、また一つ」 |
「何もしていない」と感じていた娘さんは、どう動いた?
説明のための例(実在の方の体験談ではありません)
1. 相談のあとに変わったこと
相談から3週間で、カレンダーには16日分の印がつきました。いちばん多いのは「電話」で、仕事の休憩中に数分だけかけています。看護師さんに確かめたうえで、母の好きな水ようかんをひと口分届けた日もありました。母が気にしていたベランダの鉢植えは娘が水やりを引き受け、咲いた花の写真を見せると、母は「よかった、枯らさずにすんだ」と笑ったそうです。「一つでいいと決めたら、毎日がちゃんと終わるようになりました」と話しています。
2. 相談を考えた背景
80代の母が入院したのは、夏の終わりでした。親戚からは会うたびに「後悔しないようにね」と言われ、そのたびに胸がざわついたといいます。パートの仕事と高校生の子どもの世話があり、面会に行けるのは週に二、三度でした。
3. 相談する前に困っていたこと
夜に「親 後悔しないために 今できること」と検索すると、旅行や家族写真の撮影など、今の母には難しいことばかりが並んでいました。仕事帰りに病院へ寄っても母が眠っていて話せない日があり、行っても何もできなかったと感じて帰ることが続きました。遠方に住む兄からは「ちゃんと行ってる?」と電話が来るたびに責められている気がして、自分は何もしていないという思いが強くなっていきました。
4. ここを選んだ理由・決め手
病院のがん相談支援センターは、治療費の相談をする場所だと思っていました。言葉にならず、夜中にLINEでスタンプを一つだけ送ると、翌朝いちばんに返事が届きました。そのあとフォームから、パートの休憩時間を指定して折り返しの電話を申し込みました。
5. 相談で話したこと・その後
担当は最初に、「何もしていない」という言葉をさえぎらずに聞きました。そのあとで、一緒に小さな行動を書き出し、会える日と会えない日で選べるように分けました。母の病状やこの先については予測を口にせず、看護師さんに聞く質問として「好きなものを少し口にしてもいいか」をまとめて送りました。2日目は印をつけ忘れて落ち込みましたが、「空欄の日があっていい」と決めていたので、翌日また一つ選べたそうです。カレンダーを兄にも見せると、兄は週末の電話を受け持つようになりました。
※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。
看護師さん・医師に聞く質問例
- 母(父)は今、痛みや苦しさを感じていそうですか。
- 好きだったものを少し口にしてもいいですか。量や形で気をつけることはありますか。
- 手や足に触れたり、さすったりしても大丈夫ですか。痛む場所はありますか。
- 面会のとき、家族にしてほしいこと、控えてほしいことはありますか。
- 電話をかけるなら、本人が出やすい時間帯はありますか。
とはいえ、小さなことに迷う日に伝えたい2つのこと
① 気持ちのこと──「こんな小さなことで」と思わなくていい
電話1本、写真1枚。これで本当に後悔が減るのかと、心もとなく感じる日もあるでしょう。けれど、親子の時間は、もともと大きな出来事より、何気ない日々でできていたはずです。今日の一つは、その何気ない日々の続きです。小さすぎると感じる一つも、親の一日に届けば、親にとっては今日の出来事になります。そして、何も選べない日のあなたも、親を思う気持ちまで失ったわけではありません。気持ちのつらさが強い日が続くときは、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)にかけると、電話をかけた場所の都道府県・政令指定都市が行う公的な相談につながります(曜日や時間は都道府県によって異なり、通話料がかかります)。
② 実務のこと──10のことを、家族と制度で分け合う
10のことは、一人で全部を担う必要はありません。遠くに住むきょうだいは電話や写真、親の気がかりの片づけの手配を、近くに住む人は手を握る、好きだった味を届けるといった、そばでしかできないことを。得意と距離で分けると、親の一週間に届く一つが自然に増えます。働いている方は、親が要介護状態(2週間以上の期間にわたり常時介護を必要とする状態)にあれば、その介護や世話のために、介護休暇を1年に5日(対象家族が2人以上なら10日)まで、時間単位でも取れる場合があります(使える場面は勤め先に確かめてください)。65歳以上の親の介護のことは、市町村が設置する地域包括支援センターで、家族からも相談できます。家族の負担が大きくなってきたと感じたら、がん相談支援センターで、家族だけでも無料・匿名で相談できます。
今日できること
[gk_howto name=”今日できること” description=”「今日の一つ」を始めるために、今夜から明日にできる3つのこと” heading=”none”][gk_step title=”明日の一つを選んでおく”]10のことから明日する一つを選び、スマホのメモの一番上に書いておく。[/gk_step][gk_step title=”印をつける場所を決める”]手帳やスマホのカレンダーに、した日に一語だけ書く場所を決めておく。[/gk_step][gk_step title=”親の気がかりを聞いてみる”]次の電話か面会で「何か気になってることある?」と聞き、答えをメモしておく。[/gk_step][/gk_howto]よくある質問
[gk_faq][gk_q q=”癌の家族に今できることは、親以外の家族でも同じですか?”]同じように使えます。配偶者やきょうだいが病気の場合も、電話1本、写真1枚、手を握る、気がかりを1つ片づける、といった小さな行動は変わりません。配偶者なら「家のことの気がかり」、きょうだいなら「子どものころの話」というように、相手との関係に合わせて中身を少し変えてみてください。[/gk_q][gk_q q=”10個全部やらないと、後悔が残りますか?”]全部やる必要はありません。10のことは、どんな日にも一つ選べるように並べた選択肢です。同じ一つを毎日繰り返しても、それで十分に続けています。今日の自分と親の様子に合うものを、一つだけ選んでください。[/gk_q][gk_q q=”遠くに住んでいて、会えない日がほとんどです。”]会えない日にも選べるものがあります。電話1本、写真1枚、親の気がかりの片づけの手配、そして医療者への質問を、近くの家族に託すこと。どれも離れたままでできます。会いに行ける日は、手を握る、好きだった味を届けるといった、そばでしかできない一つを選ぶようにすると、限られた面会の時間が生きてきます。[/gk_q][gk_q q=”親とは昔から折り合いが悪く、優しくするのがぎこちないです。”]無理に仲直りを目指さなくて大丈夫です。気持ちを込めた言葉が難しければ、写真1枚を送る、気がかりを1つ片づけるといった、言葉のいらない行動から選んでみてください。何かを片づけてもらえたことは、親にとって、言葉以上に伝わるものになることもあります。[/gk_q][gk_q q=”最期に立ち会えなかったら、後悔が残りませんか?”]最期の瞬間にそばにいられるかどうかは、距離や時間帯、病状の変わり方に左右され、家族の努力だけでは決められません。間に合わなかったとしても、それは看取りの失敗ではありません。それまでに届けた電話や写真、握った手は、親と過ごした時間として確かに残ります。今日の一つは、その時間を一日ずつ積み重ねることでもあります。[/gk_q][gk_q q=”夜、後悔ばかり考えて眠れないときは、どうすればいいですか?”]今すぐ誰かと話したいときは、よりそいホットライン(0120-279-338)に電話できます。こちらは24時間・無料の電話相談で、がん専門の窓口ではありません。相談室のLINEなら、名前を出さずに無料で送れます。夜中に届いたものは、翌朝いちばんに読んでお返事します。言葉が見つからない夜は、スタンプを一つ送るだけでもかまいません。[/gk_q][gk_q q=”電話をかけても、親が出られないことが多いです。”]出られない日があるのは自然なことです。留守番電話やメッセージに「声が聞きたくてかけただけ。また明日ね」と一言残せば、それも今日の一つに数えてかまいません。看病している家族に、親が電話に出やすい時間帯を聞いておくと、つながる日が増えていきます。話すと疲れる様子の時期は、親は聞くだけでいいように、こちらが近況を短く話す電話に変えてみてください。[/gk_q][/gk_faq]次に読むなら
- [gk_link to=”post:small-things-for-parent-at-end”]親の体力に合わせて、最後に何をしてあげればいいですか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:last-things-to-do-for-parent”]子どもだからできる関わりには、何がありますか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:fewer-regrets-five-things”]後悔を減らすために、家族が今できることの全体は?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:how-many-more-visits-with-parent”]「あと何回会える」と数えてしまうときは?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:words-instead-of-ganbatte”]「頑張って」のほかに、どんな声かけができますか?[/gk_link]
- [gk_link to=”page:for-family”]家族として、どこに相談すればいいですか?[/gk_link]