がんの本人に聞くことは、いきなり「これからどうしたい?」から始めなくてかまいません。今日の体調、今困っていること、これからの希望。この順番で、面会のたびに一つずつ聞いていけば、本人も答えやすく、家族も聞きやすくなります。本人が話したくないときは、その気持ちも大事な意思として受け取ってかまいません。
自分からはどうしても聞けないときに頼れる人も、病院の中にいます。読み終えるまでに、次の面会で聞く一つが決まるように書いています。
聞きたいことを、胸にしまったままの方へ
- 本人がこれからどう過ごしたいのか知りたいのに、「これからどうしたい?」なんて聞けない。
- 病気の話を出すと、本人が黙ってしまう。
- 聞かないまま時間だけが過ぎて、あとで後悔しそうで怖い。
この記事で分かること
- 聞く順番「体調→困りごと→希望」と、その理由
- 本人が答えやすい聞き方と、話題が見つからないときの入り口
- 本人が話したくないとき、希望をかなえられるか不安なときの考え方
- 聞けないときに、看護師や相談員に間に入ってもらう方法
がんの本人に、病気のことや希望をどう聞けばいいですか?聞きたいのに聞けないときはどうすればいいですか?
体調、困りごと、希望の順に、一度に一つずつ聞いていくのが答えやすい順番です。どうしても聞けないときは、無理に自分で聞こうとせず、看護師や病院の相談員に間に入ってもらう方法があります。
「これからどうしたい?」は、本人にとって答えにくい質問です。範囲が広すぎてどこから話せばいいのか分からないうえに、「これから」という言葉が、病気の先行きを思い出させることもあります。家族に悪気がなくても、本人は「何か知っているのか」「覚悟しろということか」と身構えてしまうことがあります。病気の話を出すと本人が黙ってしまうのは、話したくないからというより、質問が大きすぎるせいかもしれません。
そこで、大きな質問を、答えやすい小さな質問に分けて、順番に聞いていきます。最初は体調、次に困りごと、そのあとに希望。一度に全部を聞こうとせず、1回の面会で1つ聞ければ十分です。聞くことの目的は答えを集めることではなく、本人が「この家族には話してもいい」と感じられる関係を育てることにあります。
本人の希望を大事にする考え方は、国の指針にも表れています。厚生労働省が示す「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」(平成30年3月改訂)でも、医療やケアの方針は、本人が決めることが基本に置かれています。家族が聞くのは、本人の代わりに決めるためではなく、本人の考えを知り、それに沿って支えるためです。
なぜ「体調→困りごと→希望」の順番がいいのですか?
体調は毎日の会話の延長で答えやすく、困りごとは家族が手伝える具体的な話につながり、希望はその流れの先で自然に出てきやすいからです。順番を踏むと、本人が「追い詰められている」と感じにくくなります。
- 1体調「昨日は眠れた?」「食事はどう?」。毎日の会話の延長で、いちばん答えやすい
- 2困りごと「今、困ってることある?」。家族が手伝える具体的な話につながる
- 3希望「退院したら何がしたい?」。小さな望みから、少しずつ聞いていく
- 4これからの過ごし方療養の場所や会いたい人など。医療者も交えて、何度かに分けて話す
体調の質問は、答えが短く済み、本人の負担が少ない入り口です。「昨日は眠れた?」「ごはん、少しは食べられた?」。毎回同じ質問になってもかまいません。体調を聞かれ慣れていると、本人は「今日はちょっとしんどい」と言いやすくなります。
困りごとの質問は、家族が手を動かせる話につながります。「家のことで、気になってることある?」と聞くと、「郵便物がたまってる」「猫の爪切りが心配」といった、意外なほど具体的な答えが返ってくることがあります。その一つを片づけると、本人は「話すと助けてもらえる」と感じ、次の話がしやすくなります。
希望の質問は、小さなものから始めます。「今度の週末、何か食べたいものある?」「退院したら、まずどこに行きたい?」。小さな希望を聞いてかなえる経験を重ねるうちに、「本当は家で過ごしたい」「あの人に会っておきたい」といった大きな希望が、本人のほうから出てくることがあります。
[gk_cta_mid title=”聞きたいことを、順番に並べ直します”]本人に聞きたいことが胸にたまっているなら、フォームにひとことお書きください。担当がお電話でうかがい、体調・困りごと・希望の順に並べて、最初に聞く一つを一緒に選びます。医師に確かめたいことがあれば、次の診察で聞く質問を3つにまとめてお送りします。[/gk_cta_mid]本人が答えやすい聞き方には、どんなものがありますか?
大きな質問を小さく分ける、二択で聞く、「もしも」の形で聞く、誰かの話をきっかけにする、の4つが使いやすい方法です。どれも、本人が答えを選べる余地を残しているところが共通しています。
| 聞きにくい言い方 | 答えやすい言い方 | 使っている工夫 |
|---|---|---|
| 「これからどうしたい?」 | 「退院したら、まず何がしたい?」 | 小さく分ける |
| 「次の診察、どうする?」 | 「一緒に行こうか、それとも待合室にいようか?」 | 二択にする |
| 「入院が長引いたらどうする?」 | 「もしもの話だけど、猫は誰に頼みたい?」 | もしもの形 |
| 「最期はどこで過ごしたい?」 | 「家と病院、今はどっちが落ち着く?」 | 今の気持ちを聞く |
| 「何か心配なことは?」 | 「家のことで、誰かに頼みたいことある?」 | 範囲を絞る |
一つめの「小さく分ける」は、答えの範囲を狭める工夫です。「これから」ではなく「退院したら」「今度の週末」と期間を区切ると、本人は具体的な場面を思い浮かべながら答えられます。
二つめの「二択」は、考える負担を減らす工夫です。一から答えを作るより、二つから選ぶほうが楽で、「どっちでもいい」という答えも返しやすくなります。三つめの「もしも」は、仮の話として聞くことで、本人が身構えずに考えを口にできる工夫です。
四つめの「誰かの話をきっかけにする」は、本人に直接向けない聞き方です。テレビのドラマで入院の場面が流れたとき、知人の話を聞いたとき、「あの人みたいなとき、どうしたいと思う?」と、話のついでに聞いてみる。11月30日は「人生会議の日」とされているので、カレンダーをきっかけに「こういう日があるんだって」と切り出す方法もあります。
何を話せばいいか分からないときは、どんな話題がありますか?
病気と関係のない話題で十分です。昔の思い出、写真、好きな食べ物、季節の行事、家族の近況などの雑談から、本人の好みや大切にしていることが、自然にこぼれてくることがあります。
希望は、改まって聞くより、雑談の中で顔を出すことがあります。アルバムを一緒にめくりながら「この旅行、楽しかったね」と言うと、「また海が見たいな」と返ってくるかもしれません。料理の話から「お母さんの煮物、作り方を教えてよ」と頼めば、本人の得意なことと、家族に残したいものが、同時に見えてくることもあります。
- 昔の写真やアルバム
- 若いころの仕事や、得意だったこと
- 好きな食べ物と、思い出の店
- 季節の行事や、年越しの過ごし方
- 家族や友人の近況
- ペットや庭、家のこと
雑談の中で本人がふと口にした言葉は、スマホのメモに日付と一緒に書きとめておくと役に立ちます。「この家の縁側がいちばん落ち着く」「にぎやかなのは苦手」。あとで療養の場所や過ごし方を考えるとき、こうした言葉が、本人の考えを知る手がかりになります。ここでは仮に「本人のことばメモ」と呼んでおきます。
本人が話したがらないときは、聞かないほうがいいですか?
話したくないという気持ちも、本人の大事な意思です。無理に聞き出さず、「話したくなったら、いつでも聞くよ」と入口だけ開けておけば十分です。ただ、療養の場所など決める時期が近いことは、医療者と一緒に話す場を作る方法もあります。
知りたくない、考えたくない、今はまだ言葉にしたくない。そうした気持ちを押し切って聞き出すと、本人は追い詰められたと感じ、かえって口を閉ざしてしまうことがあります。聞かないという選択も、本人を大切にする一つの形です。
Q1本人が「今は話したくない」と言いましたか
はい「話したくなったら聞くよ」と入口だけ開けて、今日は引く
いいえ体調の質問から、一つだけ聞いてみる
Q2決める時期が近いことですか(退院後の過ごし方など)
はい看護師や相談員に、話す場を一緒に作ってもらう
いいえ時期をおいて、別の入口から聞き直す
一方で、「聞かない」は「ずっと聞かない」と同じではありません。一度断られたら、少し日をおいてから、別の入口で聞き直してかまいません。体調の話から入る、二択にする、誰かの話をきっかけにする。断られたときとは違う形にするのがこつです。本人が家族にほとんど何も話さないときの関わり方は、[gk_link to=”post:patient-wont-open-up”]本人が話してくれないときの支え方[/gk_link]で詳しく取り上げています。
希望を聞いても、かなえられなかったらと思うと怖いです。どう考えればいいですか?
希望を聞くことは、すべてをかなえると約束することではありません。聞いたうえで、医療者や介護の相談窓口と一緒に、今の状況でできる形を探していけばよく、かなえ方は一つとは限りません。
「家で過ごしたい」と言われたら、自分に介護ができるだろうか。仕事はどうするのか。そう考え始めると、聞くこと自体が怖くなり、聞かないまま日が過ぎていきます。聞けない理由が、本人の側ではなく、答えを受け止めきれるか分からない家族の側にあることもあります。
けれど、本人が望んでいるのは、願いがそのままかなうことだけとは限りません。自分の気持ちを家族が知っていてくれる、それだけで安心する人もいます。「家にいたい」の中身をゆっくり聞いていくと、「庭が見たい」「猫と過ごしたい」「自分の布団で眠りたい」といった、もう少し小さな願いに分かれていくこともあります。小さく分けると、主治医と相談しながら、別の形でかなえられる部分が見つかる場合があります。
自宅で過ごすための体制は、家族だけで組み立てるものではありません。病院の医療ソーシャルワーカーや、市区町村の介護保険の窓口・地域包括支援センターで相談できます。聞くことと、かなえる方法を探すことは、分けて考えてかまいません。
聞けないときは、誰に間に入ってもらえますか?
病棟や外来の看護師、病院のがん相談支援センター、医療ソーシャルワーカー、緩和ケアのチームなどが、間に入れる人たちです。家族が「自分からは聞きにくい」と伝えるだけで、聞く場面を一緒に考えてもらえることがあります。
本人の希望を聞きたい家族
- 病棟・外来の看護師日々の様子を見ていて、家族の前では出ない言葉を聞いていることがある
- 主治医本人と家族が一緒に、今後のことを話す時間を設けられる
- がん相談支援センター家族だけでも無料・匿名で相談でき、聞き方そのものを一緒に考えられる
- 医療ソーシャルワーカー退院後の暮らしや療養の場所など、生活に関わる相談に応じる
- 緩和ケアのチーム体や心のつらさとあわせて、本人の気がかりに向き合う
看護師に頼むときは、こんな言い方ができます。「母がこれからどう過ごしたいと思っているのか、私からは聞きにくくて。何か気づいたことがあれば教えていただけますか」。医師に聞きにくいことを看護師に尋ねる方法は、[gk_link to=”post:hard-to-ask-doctor”]看護師から小さく聞く方法[/gk_link]にもまとめています。
本人と家族と医療者が一緒に話す場を作ってもらうこともできます。「今後のことを、本人と家族が一緒に先生と話せる時間をいただけますか」。医療者が同席すると、本人も家族も、言いにくいことを口にしやすくなることがあります。治療を選ぶ場面で家族がどこまで関わるかは、[gk_link to=”post:family-role-in-treatment-choice”]治療の選択に家族はどこまで関わるか[/gk_link]が参考になります。
病院のがん相談支援センターは、家族だけで訪ねても大丈夫な窓口で、無料・匿名で相談できます。退院後の暮らしや療養の場所に関わることは、病院の医療ソーシャルワーカーも相談に応じています。相談室の名前は病院ごとに違うので、受付で「家族の相談ができる窓口はどこですか」と聞くのが早道です。
人生会議(ACP)とは何ですか?家族はどう関わればいいですか?
人生会議は、もしものときに望む医療やケアを前もって考え、家族や医療・ケアチームと繰り返し話し合って共有する取り組みです。一度で決める会議ではなく、本人の考えを中心に、何度でも話し直せるものです。
「人生会議」は、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の愛称として厚生労働省が決めた呼び名です。書類を作ることが目的ではなく、話し合いを重ねて、本人の考えを周りの人と共有していくこと自体に意味があります。
国立がん研究センターの「遺族調査報告書 2023年度調査」(2025年7月公表)は、2021年に亡くなった方の遺族を対象にしたもので、がんの遺族の有効回答は1,226名でした。この報告では、医師と最期の療養場所を話し合っていたと遺族が振り返って答えた割合は53%で、前回の36%から増えていました。療養の場所のような大事な話を、家族だけで抱えずに医療者と話すことは、少しずつ広がってきています。
家族の役割は、本人の代わりに決めることではありません。本人の言葉を覚えておくこと、話し合いの場に一緒にいること、本人の考えが変わったら、それを医療者に伝えること。この三つです。考えは体調や時期によって変わることがあり、変わってかまわないものです。だからこそ、一度で決めずに、何度でも話し直せる形にしておくことが大切です。
妻に「これから」を聞けなかった夫は、どう動いた?
説明のための例(実在の方の体験談ではありません)
1. 相談のあとに変わったこと
相談のあと、夫は週に一つだけ、妻に質問をすることにしました。1週目は「夜、眠れてる?」。妻が明け方3時ごろに目が覚めてしまうと分かり、次の外来で看護師に伝えると、眠りについて相談する時間がとられました。2週目は「家のことで、困ってることある?」。返ってきたのは「庭の草むしりができないのが気になる」。日曜の朝に夫が草むしりをし、妻が縁側から指示を出すのが習慣になりました。3週目、夫は「来年の春、庭に何を咲かせたい?」と聞きました。妻は少し考えて、「チューリップ。できれば、ずっとこの家で庭を見ていたい」と答えたそうです。夫は妻に断ってから、その言葉を次の外来で看護師にも伝えました。
2. 相談を考えた背景
妻の治療が始まって半年がたったころ、診察の終わりに医師から「今後のことも、少しずつ考えておいてください」と言われました。夫はその言葉が頭から離れず、妻の考えを聞かなければと思うようになりました。
3. 相談する前に困っていたこと
ネットで人生会議のことを調べ、質問項目がたくさん並んだ用紙も見つけましたが、それを妻に見せる勇気は出ませんでした。ある晩、夕食の席で「これからのこと、どう考えてる?」と聞くと、妻は箸を置き、黙ったまま食事が終わりました。それから2か月、二人ともその話には触れないままでした。「聞いたこと自体が間違いだったのかと思っていた」と夫は振り返ります。
4. ここを選んだ理由・決め手
外来の看護師に相談することも考えましたが、診察にはいつも妻と一緒に行くため、自分だけで話す機会がありませんでした。病院のがん相談支援センターを家族だけで使えることも、そのときは知らなかったといいます。記事を読んでフォームを開き、昼休みの時間帯を選べることと、電話番号は折り返しの電話にしか使わないと書かれていたことに安心して、夕食の席のことを短く書いて送りました。
5. 相談で話したこと・その後
電話で担当は、夕食の場面を最後まで聞いたうえで、夫が妻に聞きたいことを一緒に書き出し、体調・困りごと・希望の順に並べ直しました。担当は妻の病状や今後の見通しには触れていません。がん相談支援センターは家族だけでも相談できることや、看護師に間に入ってもらう頼み方も、このとき知りました。1週目に「夜、眠れてる?」と聞いたとき、妻は「なんで急に?」と笑いました。夫は「この前、変な聞き方をしちゃったから、やり直したくて」と正直に答え、それをきっかけに、二人はあの晩のことを初めて話したそうです。
※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。
医療者に聞く質問例
- 本人がこれからのことをどう考えているか、看護師さんから見て気づくことはありますか。
- 本人と家族が一緒に、今後のことを先生と話せる時間をとっていただけますか。
- 療養の場所について考え始めるなら、いつごろ、誰に相談すればいいですか。
- 本人が話したがらないとき、家族はどこまで聞いてよいでしょうか。
- この病院では、人生会議(今後の医療やケアの話し合い)をどのように進めていますか。
とはいえ、聞くことに迷う家族に伝えたい2つのこと
① 気持ちのこと──聞けないのは、本人を大切にしているから
ご家族の方へ。聞けないまま日がたつと、「あとで後悔するのでは」と怖くなります。けれど、聞けないのは本人を傷つけたくないからで、その慎重さは責められるものではありません。聞くことだけが本人を知る方法でもなく、毎日の様子や、ふとした一言、表情の変化からも、本人の考えはにじみ出ています。家族もまた「第二の患者」ともいわれる立場です。聞けないもどかしさを、まずは家族自身が誰かに話してみてください。
ご本人の方へ。家族から質問されて答えにくいときは、「今は話したくない」と言ってかまいません。そのうえで「話せるようになったら言うね」と一言添えてもらえると、家族は安心して待つことができます。
② 実務のこと──聞く役は、一人で背負わない
家族の中で、聞く役を一人が背負う必要はありません。本人が話しやすい相手は、配偶者のこともあれば、子どものこと、孫のこともあります。本人の話を聞く役、医療者との窓口になる役、離れて暮らす家族に様子を伝える役と、分けて持つこともできます。医療者との窓口を一人に決めておくと、病院からの説明が家族の中で食い違いにくくなります。本人の体調が急に変わったときは主治医や病棟、訪問看護に連絡し、命に関わると感じたときは119番に電話してください。
今日できること
[gk_howto name=”今日できること” description=”次の面会までにできる3つの準備” heading=”none”][gk_step title=”次に聞く一つを決める”]体調・困りごと・希望のうち、今の段階に合う質問を一つだけ選び、メモに書いておきます。[/gk_step][gk_step title=”本人のことばメモを始める”]スマホのメモに、本人がふと口にした好みや願いを、日付と一緒に書きとめていきます。[/gk_step][gk_step title=”看護師に一言伝えておく”]「本人の希望を聞きたいけれど、自分からは聞きにくい」と伝えておくと、聞く場面を一緒に考えてもらえることがあります。[/gk_step][/gk_howto]よくある質問
[gk_faq][gk_q q=”がんの本人に、最初に何を聞けばいいですか?”]体調の質問から始めるのが、いちばん答えやすい入り口です。「昨日は眠れた?」「ごはんは食べられた?」のように、短く答えられることを一つだけ聞きます。毎回同じ質問でもかまいません。体調を話すことに慣れてくると、困りごとや希望も、少しずつ口にしやすくなります。[/gk_q][gk_q q=”余命について本人がどう思っているか、聞いてもいいですか?”]本人が自分から話題にしたときに、その話についていく形が無理のない聞き方です。見通しをどこまで知りたいかは人によって違い、知りたくないという選択も本人のものです。家族から切り出すなら、「先生の話、どこまで詳しく聞きたい?」と、知りたい範囲を本人に選んでもらう聞き方があります。医師への尋ね方は、[gk_link to=”post:asking-doctor-prognosis”]見通しの聞き方と、聞く前に決めること[/gk_link]にまとめています。[/gk_q][gk_q q=”本人の希望と家族の希望が違うときは、どうすればいいですか?”]国の指針は、本人による意思決定を基本としています。そのうえで、家族の気持ちを伝えることを遠慮する必要はありません。「あなたの考えは分かった。そのうえで、家族としてはこういう心配がある」と、本人の考えを受け取ってから家族の考えを話すと、言い争いになりにくくなります。どうしても折り合わないときは、医療者に同席してもらい、一緒に話し合う場を持つ方法があります。[/gk_q][gk_q q=”本人から聞いたことを、ほかの家族に伝えてもいいですか?”]伝える前に、本人に一言確かめておくと安心です。「このこと、お兄ちゃんにも話していい?」と聞けば、本人がどこまで共有してほしいかが分かります。勝手に広がったと感じると、本人が次から話してくれなくなることもあるため、伝える範囲は本人と決めておきます。[/gk_q][gk_q q=”希望を書面に残してもらったほうがいいですか?”]書面にすることが必須というわけではありません。人生会議で大事にされているのは、話し合いを繰り返し、家族や医療・ケアチームと共有していくことです。本人が書きたいと言えば手伝えばよく、書くのが負担なら、家族が本人のことばメモを残しておくだけでも、あとで考えを確かめる手がかりになります。[/gk_q][gk_q q=”遠方に住んでいて、電話でしか聞けません。”]電話でも、体調、困りごと、希望の順番は同じです。電話は表情が見えない分、質問を一つに絞り、本人の答えを「そうなんだ」と受け取ってから切るようにします。大事なことを聞きたいときは、帰省の予定に合わせて、顔を見て話せる日を選ぶのも一つの方法です。[/gk_q][/gk_faq]次に読むなら
- [gk_link to=”post:what-to-do”]家族として、まず何から始めればいいですか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:how-to-be-with-patient”]腫れ物に触るような距離は、どうすれば戻せますか?[/gk_link]
- [gk_link to=”post:patient-wont-open-up”]本人が弱音を吐かず、何も話さないときは?[/gk_link]
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- [gk_link to=”post:fewer-regrets-five-things”]あとで悔やまないために、今のうちにしておけることは何ですか?[/gk_link]
- [gk_link to=”page:talk”]聞けないもどかしさを、誰かに話したいときは?[/gk_link]