相談の電話の途中で、相手の声がぷつりと途切れる。「もしもし、聞こえますか」と何度呼びかけても、返ってくるのは無音だけ。相手は熱のある子どもを抱いたお母さんかもしれないし、施設で入居者の急変に立ち会っている介護職員かもしれない。そう思うと、背中に冷たい汗が流れます。
在宅で電話やビデオ通話の仕事をする看護師にとって、ネット回線とヘッドセットは、病棟の聴診器やナースコールのようなものです。病院なら情報システムの担当者が整えてくれた道具を、家では自分で選び、自分で守らなければなりません。
とはいえ、通信の専門の知識が必要なわけではありません。回線は「固定か、無線か」、ヘッドセットは「有線か、無線か」。この2つの分かれ道と、確かめる手順を知っておけば、大きな失敗は防げます。
ここでは、電話やビデオ通話の仕事に向く回線、速さの確かめ方、ヘッドセットの選び方、マイクの音の確かめ方、停電や回線の不具合への備えを順に整理します。
電話やビデオ通話の仕事には、どんな回線が必要?
家に光回線などの固定回線を引き、仕事のパソコンはできればLANケーブルでつなぐのが、いちばん安心な形です。在宅の電話の仕事では、会社のシステムを通してパソコンで電話を受けることがあります。会社の番号にかかってきた電話を、家のパソコンやスマートフォンで受けられる仕組みです。その場合、相談者の声も自分の声も、インターネットの回線を通って行き来します。回線が不安定だと、声が途切れたり遅れたりします。
求人の条件として、回線の種類が決められていることもあります。オンラインの面談の仕事の一例では、自宅のインターネット環境は自分で整えることとされ、ポケットWi-Fiは使えないとされていました[1]。一般に、持ち運べる小さな無線の機器は、場所や時間によって速さが変わりやすいものです。長い通話を毎日続ける仕事では、その揺れが聞き取りにくさとしてあらわれます。
スマートフォンを使う仕事もあります。夜間オンコールの求人の一例では、スマートフォンとWi-Fiなどのネット環境が必要とされていました[2]。スマートフォンで受ける場合も、家のWi-Fiが安定しているかどうかが、通話の聞きやすさを左右します。
| 回線の種類 | 安定しやすさ | 工事 | 仕事での使い方 |
|---|---|---|---|
| 光回線などの固定回線 | ◯あり | 必要なことが多い | 仕事のメインの回線に向く |
| 据え置きのホームルーター | △一部あり 時間帯で変わりやすい | 不要 | 使えるか求人の条件を確かめる |
| モバイルルーター(ポケットWi-Fi) | ×なし | 不要 | 不可とする求人の例もある |
| スマートフォンのテザリング | ×なし | 不要 | もしものときの予備にとどめる |
編集部まとめ
固定回線は、申し込んでから工事まで時間がかかることがあります。在宅の仕事を考え始めた段階で、家の回線の種類と契約を確かめておくと、内定が出てから慌てずにすみます。
固定回線と無線は、何が違う?
「無線」という言葉には、2つの意味が混ざっています。1つは、家までの回線そのものが無線かどうか。もう1つは、家の中でルーターからパソコンまでを無線(Wi-Fi)でつなぐか、LANケーブルでつなぐかです。
光回線を引いていても、家の中をWi-Fiでつないでいると、通話が途切れることがあります。ルーターが1階の居間にあり、働く部屋が2階の寝室というように、壁や床をはさむと電波は弱くなります。電子レンジの近くでは、Wi-Fiの種類によって通信が乱れることもあります。
LANケーブルでつなぐ
- 壁や距離の影響を受けにくい
- 家族のWi-Fiの混み具合に左右されにくい
- ケーブルが届く場所でしか使えない
Wi-Fiでつなぐ
- 家の中のどこでも使える
- 壁や距離、家電の影響で不安定になることがある
- 家族が同時に使うと遅くなることがある
電話やビデオ通話の仕事なら、パソコンはできるだけLANケーブルでつなぎましょう。ノートパソコンにLANケーブルの差し込み口がない場合は、USBにつなぐ変換の機器があります。会社から貸与されたパソコンの場合は、機器をつないでよいかを先に会社に確かめてください。
家族と暮らしている場合、夜は動画やゲームで回線が混みやすくなります。シフトの時間帯を家族に伝え、大きなファイルのダウンロードやゲームの更新を、通話の多い時間に重ねないよう頼んでおくと安心です。
ケーブルを引けないときの工夫
賃貸の住まいで壁に穴を開けられない、部屋が離れていてケーブルが届かない。そんなときは、Wi-Fiのほうを安定させる工夫をします。ルーターを床や棚の奥に置かず、家の中心に近い高い場所に置く。働く部屋とルーターの間に、金属の家具や水槽などをはさまない。それでも届きにくいときは、Wi-Fiの届く範囲を広げる「中継機」という機器を使う方法もあります。
- ルーター
- 家に来た回線を、パソコンやスマートフォンに分けてつなぐ機器です。
- LANケーブル
- ルーターとパソコンを線でつなぐためのケーブルです。
- Wi-Fi
- ルーターとパソコンなどを、線を使わずに電波でつなぐ仕組みです。
- テザリング
- スマートフォンの回線を通して、パソコンをインターネットにつなぐことです。
- 上り・下り
- 自分から送る速さが上り、受け取る速さが下りです。通話では両方が大切です。
- 中継機
- Wi-Fiの電波を受けて、届く範囲を広げる機器です。
回線の速さは、どう確かめる?
回線の速さは、「スピードテスト」と検索して出てくる測定のサイトやアプリで、無料で測れます。大切なのは、何となく1回測るのではなく、働く場所と時間に合わせて測ることです。
- 1働く机の上で測る
仕事で使うパソコンを、実際に働く机に置いて測ります。
- 2シフトの時間帯に測る
朝・昼・夜など、働く時間に合わせて何度か測り、数字をメモします。
- 3上り・下り・応答を見る
受け取る「下り」だけでなく、声や映像を送る「上り」と、応答の速さも控えます。
- 4家族が使う時間にも測る
動画やゲームと重なる時間の数字も確かめておきます。
- 5会社の条件と比べる
求人や会社が条件を示していれば、それと照らし合わせます。
電話やビデオ通話では、自分の声や映像を相手に送る「上り」の速さも大切です。また、応答の速さ(数字が小さいほど反応が速い)が遅いと、相手の声が少し遅れて届き、話がかぶりやすくなります。必要な速さは、使うシステムや会社によって違うので、条件が示されていればそれに従ってください。
メモには、日付と時間、測った場所、3つの数字に加えて、「家族が動画を見ていた」「雨が強かった」などの気づいたことも書いておきます。何度か測ると、遅くなる時間帯や場所の傾向が見えてきます。会社に回線の状態を聞かれたときも、このメモがそのまま答えになります。
数字を測ったら、実際に家族や友人と10分ほどビデオ通話をしてみましょう。途中で声が途切れないか、映像が止まらないか。数字ではわからない「使ってみた感じ」も、大事な確かめの材料です。
有線と無線のヘッドセット、どちらを選ぶ?
ヘッドセットは、耳に当てるスピーカーと、口元のマイクが一体になった機器です。大きく分けると、コードでつなぐ有線と、コードのない無線があります。パソコンで電話の仕事をするなら、まず検討したいのは、USBの差し込み口につなぐ有線のヘッドセットです。差すだけで使えることが多く、充電も要らず、接続が安定しています。
無線には、Bluetoothでつなぐものと、USBに小さな受信機を差してつなぐものがあります。立ったまま話せる、部屋の中を少し動けるのはよいところですが、充電が必要です。Bluetoothのものは、近くにあるスマートフォンに勝手につながってしまい、パソコンの通話に音が来ない、ということも起こりがちです。
片耳か両耳かも選べます。片耳は、玄関のチャイムや家族の声に気づきやすく、耳の圧迫感が少なめです。両耳は、相手の声に集中しやすく、家の中の音が気になる人に向きます。どちらがよいかは、家の静かさと、仕事中にどれだけ周りの音を聞きたいかで決まります。
長い時間つけるものなので、つけ心地も見逃せません。眼鏡をかけている人は、耳当てが眼鏡のつるを押さないか。重さで頭が痛くならないか。家電の店で試せるなら、つけたまま30分ほど過ごすつもりで選ぶと失敗が減ります。
音量にも気を配りましょう。相手の声が小さいと、つい音量を上げたくなります。けれども、大きな音を耳元で長く聞き続けると、耳が疲れやすくなります。音量は会話が楽に聞き取れるくらいにとどめ、聞こえにくいときは、まず相手に「少しお声が遠いようです」と伝えてみます。耳の聞こえ方が気になるときは、早めに耳鼻科で相談してください。
よいところ
- コードがなく、立ったまま話せる
- 机の上がすっきりする
- 受信機を差す形なら、部屋の中を少し動いても切れにくい
気をつけたいところ
- 充電が切れると、その場で使えなくなる
- スマートフォンなど別の機器に勝手につながることがある
- 機器によっては、音が少し遅れて聞こえることがある
子どもの声や生活の音を、ヘッドセットでどこまで防げるかは、子どもがいる家で電話の仕事はできる?で取り上げています。ヘッドセットは便利な道具ですが、部屋選びの代わりにはならないことも覚えておきましょう。
マイクの音は、録音して確かめる
自分の声が相手にどう聞こえているかは、自分ではわかりません。病棟で電話を受けていた声と、ヘッドセットのマイクを通した声は、同じではないからです。仕事を始める前に、録音して聞き返す習慣をつけましょう。
パソコンに入っている録音のアプリで、「お電話ありがとうございます。看護師の〇〇です」と話してみます。声が小さすぎないか、割れていないか、息がマイクに当たって「ボッ」という音が入っていないか。マイクは口の正面より少し横に向けると、息の音が入りにくくなります。
もう1つ、黙ったまま10秒録音してみてください。エアコンの音、冷蔵庫のうなり、外を走る車の音。ふだん気にならない音が、意外とはっきり入っていることがあります。
チェックした数:
1つ目は見落としやすいところです。ヘッドセットをつないでいるのに、パソコンに内蔵のマイクで音を拾っていた、ということがあります。通話のアプリと、パソコン全体の音の設定の両方で、ヘッドセットが選ばれているかを確かめましょう。
停電や回線の不具合に、どう備える?
どれだけ準備しても、回線が切れる日はあります。大切なのは、切れたときに慌てない手順を、前もって決めておくことです。
まず、会社の緊急の連絡先を紙に書いて、机の見えるところに貼っておきます。回線が切れると、パソコンのチャットも使えなくなるからです。そのうえで、回線が切れたときは誰に、何で、どの順番で連絡するのかを、働き始めの時期に会社に確かめておきます。
予備の回線として、スマートフォンのテザリング(スマートフォンを通してパソコンをインターネットにつなぐこと)を考える人もいます。ただし、会社のパソコンを個人のスマートフォンの回線につないでよいかは、会社のセキュリティの決まりによって違います。使ってよいか、どんな場合に使うかを、必ず先に確かめてください。スマートフォンの契約によっては、データの量に上限がある点にも注意が要ります。
停電すると、家のルーターも止まるため、固定回線は使えなくなります。ノートパソコンとスマートフォンは、ふだんから充電しておきましょう。停電したときに少しの間だけ電気を送る「無停電電源装置」という機器を、ルーターにつないで備える人もいます。
パソコンの画面や、ほかのサイトは動いていますか?
通話のシステムだけの不具合かもしれません。会社の手順に沿って、チャットなどで状況を伝えます。
回線の不具合を疑います。スマートフォンで会社の緊急の連絡先に電話し、指示を受けます。
ルーターのランプは、いつもと同じ色で点いていますか?
LANケーブルを差し直すか、パソコンを再起動してみます。
ルーターの電源を入れ直します。戻らなければ会社に伝え、決められた予備の手段に切り替えます。
途中で切れてしまった相談者へのかけ直しは、自分の判断で個人のスマートフォンからかけるのではなく、会社の決まりに従います。相談者の情報を守るためにも、緊急のときの動き方は会社が決めた手順が優先です。
求人票と面接で、何を確かめる?
回線や機器の条件は、求人によって大きく違います。応募の前と面接で確かめておきたいことを、表にまとめました。
| 確かめること | 求人票で見る言葉 | 面接での聞き方の例 |
|---|---|---|
| 回線の条件 | 光回線・有線・ポケットWi-Fi不可 | どんな回線なら使えますか |
| 機器の貸与 | PC貸与・機器の支給 | ヘッドセットも貸していただけますか |
| 費用の負担 | 通信費・在宅勤務の手当 | 回線の費用の扱いはどうなりますか |
| 不具合のとき | 書かれていないこともある | 回線が切れたときの連絡と勤務の扱いは |
| 働く場所 | 個室・雑音のない環境 | 家族がいる家でも働けますか |
出典:株式会社ベネフィット・ワン(HERP上の採用ページ)「特定保健指導(オンライン面談)の募集ページ」、厚生労働省「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」[1][3]
オンラインの面談の求人の一例では、PCは会社から貸与され、自宅のネット環境は自分で整える(ポケットWi-Fiは不可)とされていました[1]。第三者のいない個室で、雑音のない環境で面談することも条件でした[1]。雇われて働く場合、通信費などの費用の負担は労使で話し合い、会社ごとのルールを就業規則などに定めておくことが望ましいとされています[3]。
求人票の本文を貼り付けると確かめる点が表示される求人票チェッカーも使ってみてください。パソコンの貸与についてはパソコンを支給・貸与してくれる在宅ワーク、自分で用意するときの費用の考え方は在宅で働くときパソコンは自分で用意する?にまとめています。
モデルケース:回線が切れる不安から、有線の接続と予備の回線を用意したTさん
モデルケース(架空の例)
Wi-Fiで面談が途切れていたTさん。有線の接続と予備の回線の手順をそろえ、途切れる回数が月6回から0回に
- 6回0回面談中に声や映像が途切れた回数(1か月)
- 手順がない約3分予備の回線に切り替えるまでの時間
- なし毎日5分始業前の機器の確かめ
このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。
成果
Tさんは、Wi-Fiでつないでいた仕事のパソコンを有線の接続に切り替え、会社の許可を得て予備の回線の手順をそろえました。面談中に声や映像が途切れることはなくなり、もし回線が切れても、約3分で予備に切り替えられるようになりました。
Tさん:切れたらどうしようと思いながら話すのと、切れても大丈夫と思って話すのとでは、自分の声の落ち着きが違うんです。
背景
Tさんは、病棟で10年、訪問看護で7年働いてきました。車での移動とオンコールが続く生活に疲れを感じ、企業の従業員向けのオンライン健康相談の仕事に移りました。画面越しに相手の表情を見ながら話を聞く仕事で、訪問で培った観察の経験が生きています。
困っていたこと
働く部屋は2階の寝室で、ルーターは1階の居間にありました。夜の面談の時間は、家族が動画を見る時間とも重なります。働き始めて1か月で、面談中に映像が止まったり声が途切れたりしたことが6回ありました。
Tさん:相談のいちばん大事なところで、相手の表情が止まったまま、声だけが途切れ途切れに聞こえて。何も返せませんでした。
選んだ理由
高い機器を買う前に、Tさんは原因を一つずつ確かめることにしました。寝室と居間で、朝と夜に回線の速さを測り比べたところ、遅くなるのは寝室のWi-Fiだけでした。回線の契約を変えるより、家の中のつなぎ方を変えるほうが早いとわかり、LANケーブルを選びました。
始め方と工夫
長いLANケーブルを買い、居間のルーターから階段の端を通して寝室まで引きました。会社に確かめたうえで、貸与のノートパソコンにはUSBの変換の機器をつないでいます。ヘッドセットは、スマートフォンに勝手につながることがあったBluetoothのイヤホンから、有線のUSBのものに替えました。予備の回線は、会社に相談して、緊急のときだけスマートフォンのテザリングを使ってよいと許可をもらいました。切り替えの手順と会社の緊急の連絡先を1枚の紙にまとめ、机の前に貼っています。始業前の5分で回線の速さとマイクの音を確かめるのが日課です。高校生の息子も、ゲームの更新を面談のない時間に設定し直してくれました。
測ってから、手を打つ。Tさんがしたのは、それだけでした。原因が家の中のWi-Fiだとわかったので、高い機器ではなく、ケーブル1本で解決できました。予備の手順を会社と決めておいたことも、話すときの落ち着きにつながっています。
気をつけたいこと:機器をそろえても防げないこと
回線とヘッドセットを整えると、通話の聞きやすさは大きく変わります。ただ、機器で防げないこともあります。
1つ目は、家の中の音と声です。ヘッドセットは相手の声が漏れるのを防げても、自分の話す声は部屋の外に聞こえます。家族に相談の内容が聞こえない場所と時間を選ぶことは、機器では代わりがききません。家で個人情報を扱うときの決まりは、在宅で働く看護師の個人情報と守秘義務で取り上げています。
2つ目は、会社の決まりと、家の回線の守りです。会社のパソコンに、自分で買った機器を勝手につないだり、設定を変えたりすると、セキュリティの決まりに反することがあります。予備の回線も含めて、つなぐ前に確かめる習慣をつけましょう。家のWi-Fiには推測されにくいパスワードをかけ、カフェなどの誰でも使えるWi-Fiで仕事をしないことも、相談者の情報を守る基本です。
3つ目は、パソコンそのものの力です。回線が十分でも、パソコンの処理が追いつかないと、映像や音が乱れることがあります。仕事に必要なパソコンの条件は、在宅ワーク用のパソコンの選び方をご覧ください。
今日からできること
まだ在宅の仕事を始めていない人も、今の家で確かめられることがあります。働き始めてから慌てないよう、できるところから手をつけておきましょう。
- 1働く場所で速さを測る
仕事をする机の上で、朝と夜に1回ずつ回線の速さを測ってメモします。
- 2ルーターからの距離を測る
LANケーブルが届くか、届かないなら何メートル要るかを確かめます。
- 3自分の声を録音する
「お電話ありがとうございます」と録音して、聞き返してみます。
- 4連絡の手順を紙に書く
働き始めたら、会社の緊急の連絡先と、切れたときの手順を書いて机に貼ります。
- 5家族と時間を共有する
通話の多い時間帯を伝え、大きなダウンロードを避けてもらいます。
パソコン、回線、部屋など、在宅で働く環境がそろっているかは、在宅ワークに必要なパソコンとネット環境のセルフチェックで一通り確かめられます。
よくある質問
光回線を引けない住まいでも、在宅の電話の仕事はできますか?
求人によって違います。ポケットWi-Fiは不可としている求人の例もあり[1]、回線の条件は応募の前に確かめる必要があります。据え置きのホームルーターなどで働けるかは、働く部屋で測った速さを伝えて、会社に聞いてみましょう。
ヘッドセットは会社から支給されますか?
会社によって違います。PCを会社が貸与する求人の例はありますが[1]、ヘッドセットまで貸与されるかは求人ごとに確かめましょう。自分で用意する場合も、会社がすすめる種類があれば、それに合わせると安心です。
回線の費用は自分で払うのですか?
雇われて働く場合、通信費などの負担は労使で話し合い、ルールを就業規則などに定めておくことが望ましいとされています[3]。手当があるかどうかも含めて、入社前に確かめておきましょう。
スマートフォンのイヤホンマイクでも代用できますか?
短い通話なら使えることもありますが、マイクが口から遠く、周りの音を拾いやすいものもあります。長い時間話す仕事なら、マイクが口元に来るヘッドセットのほうが、相手にとって聞きやすい声になります。録音して聞き比べてみてください。
回線の速さは、どれくらいあれば十分ですか?
必要な速さは、使う電話やビデオ通話のシステムと会社の条件によって違うため、ここでは数字を挙げていません。会社が条件を示していれば、それに合うかを働く部屋と時間帯で測って確かめてください。条件がわからないときは、測った結果を伝えて聞くのが確実です。
オンライン診療の補助やオンラインの面談でも、同じ準備でいいですか?
回線とヘッドセットの考え方は同じです。画面越しに相手を観察する仕事では、カメラの位置や照明も大切になります。機器と観察のコツはオンライン診療の補助に必要な機器と、画面越しの観察のコツにまとめています。
回線が切れて仕事ができなかった時間は、どう扱われますか?
会社の決まりによって違います。雇われて働くか業務委託かでも考え方が変わるので、働き始める前に「回線の不具合で働けなかったときの扱い」を確かめておきましょう。
まとめ
電話やビデオ通話の在宅の仕事では、回線とヘッドセットが、相談の聞きやすさと自分の落ち着きを左右します。高い機器をそろえる前に、測って、確かめて、手順を決めておくことが大切です。
- 回線は固定回線を基本に、仕事のパソコンはできるだけLANケーブルでつなぐ
- 速さは働く机の上で、シフトの時間帯に合わせて何度か測る
- ヘッドセットは有線のUSB型から検討し、マイクの音は録音で確かめる
- 回線が切れたときの連絡と予備の手段は、会社の決まりに沿って前もって決める
家の環境で在宅の仕事ができるか迷ったら、LINEやフォームから気軽に相談してください。