看護師の記事監修の仕事|見つけ方・責任の範囲・報酬の決まり方

夕食の片づけを終えたころ、スマートフォンに1通のメッセージが届いていました。「看護師の方に、記事の監修をお願いできないかと考えています」。何度か記事を書いた医療メディアの編集者からです。

認めてもらえたようでうれしい。けれど、監修者として自分の名前と資格が記事に載ると聞いて、指が止まる。もし記事に誤りがあったら。広告のような記事だったら。報酬はいくらと答えればいいのか。考えるほど、返事の文面が決まらない。

監修は、ライターとして書くこととは責任の重さが違う仕事です。一方で、引き受ける範囲を自分で決め、契約で形にしておけば、看護の経験を生かせる在宅の仕事にもなります。監修の仕事の中身、見つけ方、名前を出す責任の範囲、報酬の決まり方、引き受ける前に確かめることを、順に整理しました。

看護師が記事監修の仕事を見つけるには?

看護師の記事監修の仕事は、4つの道から見つかります。医療・看護系メディアや制作会社が出す監修者の募集、クラウドソーシングの「監修」の案件、ライターとして書いている発注者からの依頼、そして発信やプロフィールを見た会社からの問い合わせです。看護師の求人サイトで病院の求人を探すのとは、入口が違います。

監修の仕事が見つかる4つの道
入口どんな形で来るか向いている人気をつけること
メディア・制作会社の監修者募集登録して、記事ごとに依頼を受ける専門の分野がはっきりしている人分野と確認の範囲を最初に決める
クラウドソーシングの監修案件案件に応募して受ける1本ずつ試したい人名前の載せ方と報酬を確かめる
書いている先からの依頼ライターの仕事の延長で頼まれるすでに書く仕事をしている人書く仕事と分けて決める
発信を見た会社からの問い合わせメールや問い合わせの欄に届くブログやSNSで発信している人相手の会社と記事の目的を確かめる

編集部まとめ

検索で探すなら、「看護師 監修 募集」「医療記事 監修者 募集」「看護師 監修 案件」などの言葉が使えます。クラウドソーシングでは、「監修」と「看護師」を組み合わせると絞り込めます。

いちばん自然な入口は、ライターとして書いている先からの依頼です。書いた記事で分野の知識と確かさを見てもらえているので、話が進みやすくなります。これから書く仕事を始める人は、看護師のライター求人の探し方から入り、実績を積んでから監修に広げる道もあります。

発信を見た会社から問い合わせが届いたときは、すぐに返事をする前に、相手の会社名、所在地、記事が載るサイト、記事の目的を確かめます。名前と資格を使う仕事なので、相手がどんな会社かを知らないまま引き受けるのは避けましょう。

依頼を受けやすくするには、プロフィールや登録の欄に「確かめられる分野」を具体的に書いておきます。「看護師歴24年。循環器内科病棟18年。心臓の病気と付き合う生活や、減塩の工夫など、家族向けの記事の確認ができます」のように、経験の年数と分野を並べると、依頼する側は頼める記事を思い浮かべやすくなります。

記事監修では、何をする?

監修の仕事は、ライターが書いた記事を、専門の立場から読んで確かめることです。中身は大きく、内容の確認、修正の指摘、出典の確認、名前の掲載の4つです。どこまでを受け持つかは、依頼ごとに違います。

依頼から公開までの監修の流れ(例)
  1. 1日目原稿を受け取る

    記事の目的、読む人、掲載先、確認の範囲を確かめます。

  2. 2日目全体を読む

    まず通して読み、誤りや古い情報、言い過ぎに印をつけます。

  3. 2〜3日目根拠を確かめる

    印をつけた箇所を、公的な資料や学会の資料で確かめます。

  4. 3日目指摘を書く

    修正の案と理由、根拠の資料を添えて返します。

  5. 5日目修正を確かめる

    直った原稿を読み、指摘どおりに反映されたかを確かめます。

  6. 6日目名前の掲載を確かめる

    監修者として載る名前・資格・紹介文を確かめます。

  7. 公開後定期の見直し

    制度や情報が変わったときに、見直しの依頼に応じます。

編集部まとめ

指摘は、ただ「違います」と書くのではなく、どう直せばよいかの案と、その理由を添えます。たとえば「〜すれば治ります」のような言い切りには、「症状がやわらぐことがあります」のような直し方の案と、根拠にした資料の名前を書きます。ライターや編集者が迷わずに直せる指摘が、よい監修です。指摘の書き方は、次の3つをそろえる形にしておくと、毎回迷いません。

  • 該当する箇所(見出しと、何行目か)
  • 指摘の内容と、修正の案
  • 根拠にした資料の名前と、確かめた日

公開の前に、直った原稿と名前の載り方を自分の目で確かめることも、監修の仕事に含めておきましょう。指摘が反映されないまま公開されると、誤りの残った記事に、監修者として名前が載ることになります。

ライターと監修者は、何が違う?

ライターと監修者は、同じ記事に関わっていても、立場が違います。違いを並べると、監修を引き受けるときに何を背負うのかが見えてきます。

ライターと監修者の立場の違い

ライター

  • 調べて、構成を考え、記事を書く
  • 名前が載らない記事もある
  • 文章の分かりやすさに責任を持つ

監修者

  • 書かれた内容の正しさを、専門の立場で確かめる
  • 名前と資格を出して、確かめた人として示される
  • 読み手の「看護師が見たなら」という信頼を背負う

ライターは、文章の分かりやすさと、調べた内容を正しく書くことに責任を持ちます。監修者は、その内容が看護の立場から見て正しいかを確かめ、確かめた人として名前を出します。読み手は、監修者の資格を見て「看護師が確かめた記事なら」と信頼します。その信頼が、監修という仕事の重さです。

書く仕事と監修を、同じ相手から頼まれることもあります。その場合でも、執筆の報酬と監修の報酬、それぞれの責任の範囲は分けて決めておくと、あとで混乱しません。書く仕事の始め方は看護師が医療ライターを在宅で始めるにはにまとめています。

監修者として名前を出す責任は、どこまで?

監修者として名前を出すと、その記事の内容を専門の立場で確かめた人として、読み手から見られます。だからこそ、自分が確かめた範囲と、確かめていない範囲を、引き受ける段階で分けておくことが欠かせません。

特に気をつけたいのが、商品の宣伝に関わる記事です。医薬品医療機器等法は、何人も、医薬品や化粧品、医療機器などの効能・効果について虚偽や誇大な記事を広告し、記述し、流布してはならないとし、医師その他の者が効能などを保証したものと誤解されるおそれがある記事もこれに当たるとしています[1]。商品を紹介する記事に「看護師監修」と載ると、看護師が効果を保証しているように読まれるおそれがあります。

医療機関の広告にも決まりがあります。医療法は、医業や病院・診療所に関する広告で、虚偽の広告や、ほかの病院・診療所と比べて優良であるとする広告、誇大な広告などをしないことを定めています。医療法施行規則は、患者の主観や伝聞に基づく治療の内容や効果についての体験談の広告と、誤認させるおそれがある治療の前後の写真などの広告をしてはならないとしています[2]。医療法のこの規定は「何人も」としていて、医療機関以外の人がする広告も対象になりえます。

厚生労働省は、医療広告等ガイドラインに関わる「医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書(第6版)」を、令和8年3月30日付で示しています[3]。広告の法律の決まりは、看護師ライターが守る広告のルールで整理しています。判断に迷う記事は、弁護士などの専門家の意見を聞いてから、引き受けるかを決めましょう。

広告であることを隠した記事にも注意が要ります。ステルスマーケティングの規制の対象は広告主で、依頼を受けた第三者は規制の対象になりません[4]。それでも、広告と分からない記事に監修者として名前が載れば、読み手の信頼を損ねます。記事が広告かどうか、広告ならその表示があるかは、引き受ける前に確かめます。

もう1つ、患者さんの事例を記事に足してほしいと頼まれることがあります。保健師助産師看護師法では、保健師・看護師・准看護師が業務上知り得た人の秘密を、正当な理由なく漏らしてはならないとされ、資格を失った後も同じです[5]。事例が必要なときは、実在の人を思わせない架空の例であることが分かる形にしてもらいましょう。

監修の依頼を、2つの物差しで見る
名前を出す責任の重さ(宣伝や商品との近さ)自分の専門との近さ
責任が重く、専門から遠い → 引き受けない
責任が重く、専門に近い → 範囲を契約で決めて慎重に
責任が軽く、専門から遠い → 名前を出さない確認にとどめる
責任が軽く、専門に近い → 引き受けやすい

引き受けるか迷ったときは、どう決める?

迷ったときは、記事のテーマが自分の経験の中にあるか、宣伝が目的の記事か、の2つを順に考えます。

監修の依頼を受けるか決める

記事のテーマは、自分が経験してきた分野ですか?

はい

次の問いへ進み、確かめられる範囲を具体的に書き出します。

いいえ

その分野の経験がある人の監修が向いています。名前を出す監修は断るか、ほかの人を紹介しましょう。

商品やサービスの宣伝を目的にした記事ですか?

はい

効果を保証したように読まれないか、広告の表示があるかを確かめ、範囲を契約で決めます。迷うなら引き受けません。

いいえ

確認の範囲、修正の反映の確かめ方、報酬を決めて、引き受けを考えます。

診断の考え方や薬の量の決め方など、医師や薬剤師が確かめるべき内容が中心の記事は、看護師だけで監修を引き受けないほうが安全です。看護師の立場で確かめやすいのは、療養中の生活の工夫、看護の場面、家族の関わり方、制度の使い方など、自分が経験してきた範囲です。記事の一部だけを受け持つ形にして、残りは医師や薬剤師の監修に回してもらう方法もあります。

監修の報酬の相場は? 決まり方と見積もりの考え方

看護師の記事監修の報酬について、相場を示す公的な統計や、このサイトで確かめられた募集の例はありません。確かめられないまま数字を挙げると、かえって判断を誤らせるので、ここでは報酬の決まり方と、自分で見積もる方法を示します。

監修の報酬の決まり方
決まり方中身よいところ気をつけること
記事1本ごと1本の確認でいくら金額が分かりやすい長い記事でも同じ額になりやすい
文字数ごと確認する文字数でいくら長さに比例する調べる量は文字数に比例しない
時間ごと確認にかけた時間でいくら手間に見合いやすい時間の記録と報告が要る
月ごとの契約決まった本数や見直しを毎月収入の見通しが立つ範囲が広がりすぎないようにする

編集部まとめ

どの決まり方でも、見積もりの土台になるのは「1本の確認に何時間かかるか」です。次の5つの手順で考えると、相手に示す金額に理由をつけられます。

監修の報酬を見積もる5つの手順
  1. 1作業を分ける

    読む、根拠を確かめる、指摘を書く、修正を確かめる、の4つに分けます。

  2. 2時間を見積もる

    1本目は時間を測り、作業ごとにかかった時間を記録します。

  3. 3時間あたりの希望額を決める

    自分の経験と、本業の時給などを手がかりに決めます。

  4. 4責任と急ぎを足す

    名前を出す、宣伝に近い、締め切りが短い、などの分を上乗せします。

  5. 5修正の確認の回数を書く

    見積もりに含む確認の回数と、超えた場合の扱いを書いて示します。

計算の例を挙げます。1本の確認に2時間半かかり、時間あたりの希望額を3,000円と仮定すると、2.5×3,000で7,500円です。名前を出す監修として、責任の分を2割足すと9,000円になります。これは見積もりの考え方を示すための仮の数字で、相場ではありません。書く仕事の単価の考え方はライターの単価と時間あたりの収入の考え方も参考になります。

金額を示すときは、「1本9,000円(確認2回まで、3回目からは1回3,000円)」のように、含まれる作業と回数を一緒に書きます。相手から別の額を示されたときも、作業と時間の見積もりがあれば、どこを減らせばその額に見合うかを話し合えます。

引き受ける前に、何を確かめる?

監修の仕事で後悔が生まれやすいのは、報酬の額より、決めていなかったことのほうです。引き受ける前に、次の項目を契約書や発注書など、文字で残る形で決めておきましょう。

引き受ける前に、契約で決めておくこと
項目決めておくこと決めていないと起きやすいこと
確認の範囲看護の立場で確かめる部分専門外の内容まで責任を負う
名前の載せ方名前・資格・顔写真・紹介文勤務先が分かる形で載る
修正の確かめ方公開前に最終の原稿を見る指摘が反映されないまま公開
報酬と支払日1本の額と、支払いの期日支払いの時期があいまいになる
公開後の見直し見直しの頻度と報酬古い情報のまま名前が残る
名前を外すとき契約が終わったときの扱い契約が終わっても名前が残る

編集部まとめ

業務委託なら、フリーランス法により、発注事業者は取引の条件を示し、監修の結果を受け取った日から60日以内に支払期日を決めることなどが義務とされています[6]。継続して監修を受ける形で、業務委託の期間が6か月以上になる場合は、発注事業者が中途で解除したり更新しなかったりするときに、30日前までに予告することになっています[7]。契約の流れは看護師がライターを業務委託で受ける流れに、契約書で見る項目の全体は、業務委託の看護師が契約で確かめることで一覧にしています。

本業がある人は、勤め先の就業規則も確かめます。副業・兼業について、厚生労働省のガイドラインは「原則、副業・兼業を認める方向とすることが適当」としつつ、会社の名誉や信用を損なう行為などを、制限できる場合の例に挙げています[8]。ガイドラインは法律ではないので、最後は勤め先の規則しだいです。監修では名前と資格が外に出るので、勤め先の名前を載せるかどうかも含めて、事前に相談しておくと安心です。

モデルケース:確認できる範囲を契約で決めてから監修を引き受けたUさん

モデルケース(架空の例)

確認の範囲を5項目に絞って契約。1本の監修が約6時間から約3時間に

  • なし5項目契約で決めた確認の範囲
  • 約6時間約3時間1本の監修にかかる時間
  • 0本3本監修している記事(月)

このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。

成果

Uさんは、確認できる範囲を5つの項目に絞って契約で決めてから、医療メディアの記事監修を引き受けました。いまは整形外科病棟の仕事を続けながら、腰痛や骨粗しょう症、転倒の予防など、高齢の人と家族に向けた記事を月に3本監修しています。1本にかかる時間は、最初の約6時間から約3時間に落ち着きました。

Uさん:「どこまで見るか」を先に決めたら、名前を出すことが怖くなくなりました。

背景

整形外科で20年あまり働き、3年前からは勤め先の許可を得て、医療メディアにリハビリ中の生活の工夫などの記事を書いてきました。50代に入り、体力のことを考えて、病棟の外でも続けられる仕事を少しずつ増やしたいと思っていました。

困っていたこと

編集者から届いたのは、腰痛の予防の記事の監修の依頼でした。ページの下には腰痛ベルトなどの商品の紹介が並ぶ予定で、痛み止めの使い方の段落もありました。自分が確かめてよい範囲なのか、報酬をいくらと答えればよいのかも分からず、返事を3日間保留にしていました。

選んだ理由

Uさんは、引き受ける前に確認の範囲を5つに絞り、契約書に書いてもらうことにしました。療養や生活の工夫の説明が正しいか、根拠の資料が公的なものか、効果の言い切りがないか、古くなった情報がないか、看護師の立場で書ける範囲を超えていないか。薬の段落は医師の監修に回してもらい、商品の紹介と同じページには名前を載せないことで合意しました。名前と資格は載せますが、勤務先は載せていません。

始め方と工夫

1本目は作業ごとに時間を測り、その記録をもとに、次からは1本ごとの報酬を見積もって示しています。指摘には根拠にした資料の名前を添え、公開の前には最終の画面を確かめます。病院には仕事の範囲が変わることを伝え、あらためて許可をもらいました。半年に1回、監修した記事を見直す日も決めています。

Uさん:編集の方に「確認の範囲がはっきりしていて助かります」と言われて、この仕事を続けたいと思いました。

Uさんの例で大事だったのは、報酬の額を先に決めたことではなく、確かめる範囲を先に決めたことでした。範囲が決まれば、かかる時間が分かり、時間が分かれば報酬も見積もれます。順番を逆にしないことが、監修を長く続けるこつです。

気をつけたいこと:引き受けないほうがよい依頼

監修の依頼の中には、引き受けないほうがよいものもあります。迷ったときは、次のような依頼ではないかを確かめましょう。

まず断りたいのは、名前だけを貸してほしいという依頼です。原稿を確かめる時間をとらずに名前を載せると、読み手に「看護師が確かめた記事」だと誤って伝わります。確認の作業がない監修は、監修ではありません。

自分の専門から遠い分野の記事や、診断や薬の量が中心の記事も、引き受けないほうが安全です。分野の経験がある人に任せるほうが、読み手のためになります。

商品の効果を保証するように読まれる記事にも、慎重になりましょう。宣伝の記事そのものが悪いわけではありませんが、監修者の名前が効果の保証に見える書き方なら、引き受ける前に書き方を変えてもらうか、断ります。

看護師が記事監修を引き受けるよいところ・気をつけたいところ

よいところ

  • 看護の経験と知識を、在宅で生かせる
  • 書く仕事より短い時間で関われる記事もある
  • 正しい情報が読み手に届くことに直接関われる

気をつけたいところ

  • 名前と資格が記事に載り、内容への信頼を背負う
  • 広告や宣伝の記事では、法律のルールへの注意が要る
  • 公開後も、情報が古くなっていないか気を配る必要がある

引き受けたあとで、契約の範囲を超える確認を頼まれることもあります。たとえば、記事の一部だけのはずが、全体の書き直しまで求められる場合です。そのときは「この部分は契約の範囲の外なので、別の依頼として見積もります」と伝え、範囲と報酬をあらためて決めます。

公開したあとに誤りが見つかったときは、すぐに編集者へ連絡し、修正を依頼します。どう直すか、いつまでに直すかの手順も、契約のときに決めておくと慌てずにすみます。取引の条件をめぐって困ったときの相談先は、よくある質問にまとめました。

今日からできること

監修の依頼が来る前でも、準備はできます。今日できることを並べました。

監修を引き受ける前の準備

チェックした数:

監修を含む医療ライターの仕事の全体は、看護師の医療ライター・監修の求人のページで確かめられます。

よくある質問

看護師が監修できる記事の範囲は、どこまでですか?

法律で一律に決まった範囲を示す資料は、このサイトでは確かめていません。目安になるのは、自分が経験してきた分野かどうかです。療養中の生活の工夫や看護の場面は看護師の立場で確かめやすく、診断や薬の量の決め方が中心の記事は、医師や薬剤師の監修が向いています。

監修料の相場を教えてください。

相場を示す公的な統計や、確かめられた募集の例は見当たりません。1本の確認にかかる時間と、時間あたりの希望額、名前を出す責任の分から見積もる方法をおすすめします。見積もりの手順は、この記事の報酬の章にまとめています。

顔写真や実名は、必ず出さないといけませんか?

依頼によって違います。監修者として資格と名前を載せることを前提にした依頼もあれば、顔写真は載せない形もあります。何を載せるかは、引き受ける前に文字で決めておきましょう。

勤務先の病院名を、監修者の紹介に載せてもいいですか?

勤め先の就業規則と、上司や人事への相談で決めます。勤務先の名前が載ると、病院がその記事を勧めているように読まれるおそれもあります。迷うなら、勤務先は載せず、「整形外科で20年」のように経験だけを示す形にしましょう。

公立病院で働いていても、監修を引き受けられますか?

勤め先での身分が地方公務員なら、任命権者の許可を受けなければ、報酬を得て事業や事務に従事してはならないと地方公務員法で定められています(一部の非常勤職員には例外があります)[9]。自分の身分と手続きは、勤め先の人事の担当に確かめてください。

監修した記事に、あとから誤りが見つかったらどうしますか?

すぐに編集者へ連絡し、修正を依頼します。誤りの内容と、根拠にする資料を添えると、早く直してもらえます。直し方と期限の手順は、契約のときに決めておくと安心です。

監修の報酬にも、確定申告は必要ですか?

勤め先1か所から給与を受けている人なら、監修の報酬を含む、給与と退職金以外の所得の合計が20万円を超えたときに、所得税の確定申告が必要になります[10]。20万円は報酬の額ではなく所得の額で、住民税の扱いは別に確かめる必要があります。くわしくは看護師が副業すると確定申告は必要?をご覧ください。

報酬の支払いが遅れたり、条件と違ったりしたら、どこに相談できますか?

フリーランス・トラブル110番では、業務委託の取引のトラブルを弁護士に無料で相談できます。電話(0120-532-110、9:30〜16:30、土日祝日を除く)のほか、メールやビデオ通話の相談もあります[11]。最新の受付時間は、公式サイトで確かめてから連絡しましょう。

まとめ

看護師の記事監修の仕事は、メディアや制作会社の募集、クラウドソーシングの案件、書いている先からの依頼、発信を見た会社からの問い合わせの4つの道で見つかります。監修は、名前と資格を出して記事の正しさを請け負う仕事なので、ライターとして書くより責任が重くなります。

  • 引き受ける前に、確かめる範囲と名前の載せ方を文字で決める
  • 報酬は、1本の確認にかかる時間と責任の重さから見積もる
  • 宣伝に近い記事や専門外の記事は、範囲を絞るか引き受けない

監修の依頼を受けるか迷ったとき、見積もりの示し方に自信がないときは、ひとりで決めずに相談してください。LINEまたは下のフォームから、無料でご相談いただけます。

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ほいくの相談室 編集部。保育士の方からの相談で多く聞かれる悩みをもとに、公的な資料で確認できる情報をまとめています。