在宅で働くときパソコンは自分で用意する?費用の負担のルールと確かめ方

リビングの棚に、家族みんなで使っているノートパソコンがあります。子どもの宿題の調べもの、夫のネットの買い物、年に一度の年賀状の住所録。求人票の「PCは各自でご用意ください」という一文を読んで、このパソコンを仕事に使っていいのか、手が止まってしまう。

新しく買うなら、費用は自分持ちなのか。会社に聞いたら、お金のことばかり気にする人だと思われないか。相談者の健康の話を、子どもも触るパソコンで扱っていいのか。病院では、パソコンは最初からそこにあるものでした。だからこそ、自分で用意する場面になると、何から考えればいいのかわからなくなります。

パソコンを自分で用意するかどうかは、雇われて働くか業務委託か、そして会社の決まりで変わります。決まり方と確かめ方、私物のパソコンを仕事に使うときの安全の設定、業務委託で自分で買ったときの経費の考え方まで、順にまとめました。

在宅で働くとき、パソコンは自分で用意する?

自分で用意するかどうかは、働き方(雇われて働くか、業務委託か)と、会社の決まりで変わります。どちらの働き方でも、「必ず自分で」「必ず会社が」と決まっているわけではありません。

在宅の仕事でのパソコンの用意のされ方は、大きく3つです。会社が貸す(貸与)、自分のパソコンを使う(私物利用)、自分で用意して費用の一部を会社が手当で補う。たとえば、オンライン面談の仕事の求人の一例では、パソコンは会社が貸し出し、回線だけは自宅で用意する形でした[1]。同じ在宅の仕事でも、どの形かは求人ごとに違います。

自分で用意するかを確かめる分かれ道

その仕事は、雇われて働く形(パート・アルバイト・正社員など)ですか?

はい

就業規則や労働条件の書面で、機器の貸与と費用の負担の決まりを確かめます。

いいえ

業務委託なら、契約書や発注の書面で、機器を誰が用意するかと、費用が報酬に含まれるかを確かめます。

求人票に「PC貸与」「機器貸与」などの記載がありますか?

はい

貸与の範囲(周辺機器・回線)と、返却の決まりを確かめます。

いいえ

私物を使う条件か、機種や性能の指定があるかを、応募の前に質問します。

会社がパソコンを貸してくれる場合の決まりや返却のしかたは、パソコンを支給・貸与してくれる在宅ワークにまとめました。ここから先は、自分で用意する場合と、私物を使う場合を中心に整理します。

雇われて働く場合、費用の負担はどう決まる?

パートやアルバイト、正社員として雇われて在宅で働く場合は、自宅で働いていても、労働基準法などの労働の法律が適用されます[2]。パソコンや通信の費用についても、テレワークのガイドラインに考え方が示されています。

ガイドラインはまず、通信費や情報通信機器などの費用をどう分けるかは労使でよく話し合い、会社ごとのルールとして就業規則などに書いておくのが望ましい、としています。そのうえで、働く人に情報通信機器や作業用品などの費用を持たせる場合は、就業規則に定めなければならないとしています(労働基準法第89条第5号)[2]。

つまり、パソコン代や通信費を働く人に持ってもらう会社は、そのことを就業規則に書いておく必要があります。一方で、会社が必ず全額を負担するという決まりではありません。どこまでを会社が持ち、どこからが自分の負担なのかは、書面で確かめるしかないのです。

雇われて働くときに確かめる書面と、見るところ
書面いつ見られるか見るところ
求人票応募の前待遇・必要な環境・手当
労働条件の書面内定から入社のとき就業の場所・手当・費用
就業規則入社の前後費用の負担・機器の扱い
テレワークの規程入社の前後機器・通信・情報の決まり
手当の規程入社の前後金額・申請のしかた

編集部まとめ

就業規則やテレワークの規程は、求人票よりずっと細かく書かれています。入社の前に見せてもらえるか、聞いてみてください。「在宅勤務の準備のために、機器と費用の決まりを確かめたい」と伝えれば、不自然な質問ではありません。

会社が費用を持つ方法は、主に2つあります。毎月決まった額を払う「手当」と、かかった分を領収書などをもとに払う「精算」です。手当なら申請の手間は少なく、精算なら実際にかかった分が戻ります。どちらの方法か、何が対象になるのかは会社ごとに違います。

在宅勤務の手当の名前があっても、金額や支給の条件は会社ごとに違います。手当が出る場合でも、パソコン本体の購入まで含むのか、通信費だけなのかは分けて確かめましょう。

業務委託の場合は、どう決まる?

業務委託は、会社に雇われずに仕事ごとに契約して働く形です。テレワークのガイドラインは雇われて働く人のためのもので、業務委託にはそのまま当てはまりません。機器を誰が用意するかは、契約の中身で決まります。

業務委託で働く人を守るルールとして、フリーランス法があります。発注する事業者には、取引の条件をはっきり示すことや、報酬の支払期日を給付を受け取った日から60日以内に定めて支払うことなどが義務づけられています(義務ごとに、対象となる事業者などの条件があります)[3]。機器や通信の費用を誰が持つのかも、取引の条件の一部として、書面で確かめておきましょう。

業務委託の契約で確かめたい、機器と費用の5つの項目
項目確かめること書面での書かれ方の例
機器自分で用意か、貸与か業務に必要な機器は受託者が用意する
指定機種・OS・ソフトの指定指定のアプリを入れて使う
費用報酬に含まれるか、別に払われるか通信費は報酬に含む
情報の扱い保存してよい場所・禁止事項業務の情報を端末に保存しない
終わるときデータの消し方・返すもの契約終了時に業務データを消す

編集部まとめ

報酬を比べるときは、機器や通信の費用が報酬に含まれるかどうかも一緒に見ます。同じ報酬でも、道具を自分で用意する契約なら、その費用の分だけ手元に残る額は少なくなります。月の収入の見込みは看護師の在宅ワークの月収シミュレーションの式で出し、そこから道具の費用を引いて比べると、条件の違いが見えやすくなります。

業務委託では、機器を自分で用意する代わりに、どの機器を使うかを自分で選べる面もあります。ただ、健康の相談のように個人の情報を扱う仕事では、私物の機器でも、会社が決めた安全の条件を守ることが求められます。条件が書かれていなければ、契約の前に質問しましょう。業務委託の契約で確かめることの全体は、業務委託の看護師が契約で確かめることにまとめています。

私物のパソコンを仕事に使うとき、何に気をつける?

私物のパソコンを仕事に使うときは、「自分のものだから自由」とはいきません。看護師には、正当な理由なく、業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならないという守秘義務があり、資格を失った後も同じです[4]。在宅の仕事でも、この義務は変わりません。

健康の相談で扱う病歴などの情報は、個人情報保護法で「要配慮個人情報」とされ、個人情報取扱事業者が取得するには、原則として本人の同意が必要です[5]。会社が私物のパソコンに条件をつけるのは、こうした情報を守るためです。準備は、次の順番で整えていくと迷いません。

私物のパソコンを仕事に使う前に整える順番(下から順に)
  1. 困ったら、すぐ会社に報告する
  2. 仕事の情報を残さない(保存・印刷・画面の撮影をしない)
  3. 画面ロックとパスワードを整える
  4. OS・ソフトの更新と、ウイルス対策
  5. 会社の決まりを読み、仕事用のアカウントを分ける

会社の決まりを読み、仕事用のアカウントを分ける

まず、会社が私物の利用を認める条件を読みます。OSのバージョン、ウイルス対策ソフト、入れるアプリ、家族との共用の可否などが決められていることがあります。家族と共用のパソコンは使えない、という会社もあります。

共用が認められている場合でも、パソコンに仕事専用のユーザーアカウントを作り、パスワードは家族に教えないようにします。ブラウザも仕事用を分けておくと、家族の買い物の画面と仕事の画面が混ざりません。

更新・ウイルス対策・画面ロック

OSとブラウザは最新の状態にしておきます。メーカーの更新が終わった古いOSは、仕事には使わないようにしましょう。ウイルス対策は、会社が指定するソフトや設定に従います。

席を立つたびに画面をロックし、数分で自動的にロックされる設定にしておきます。台所に立つほんの少しの間でも、画面に相談の記録が出たままにしないことが大切です。

見落としやすいのが、メッセージや買い物のアプリの通知です。研修や面談で画面を共有したとき、家族からの「今日の夕飯なに?」が画面の端に出てしまうことがあります。仕事の時間は、私用のアプリの通知を切っておきましょう。

仕事の情報を残さない

仕事の情報は、会社が決めた場所にだけ置きます。ファイルを自分のパソコンに保存しない、印刷しない、画面を撮影しない。ブラウザにパスワードを覚えさせないことも、会社によっては決まりになっています。USBメモリなどで持ち出すのも避けます。

カフェなどの公共のWi-Fiで仕事をしないことも基本です。回線の選び方は在宅ワークのネット回線とヘッドセットで、家族に話を聞かれない工夫や紙のメモの扱いは在宅で働く看護師の個人情報と守秘義務で取り上げています。

仕事の始めと終わりの習慣
  1. 仕事用のアカウントでログインする
  2. 更新とウイルス対策の表示を確かめる
  3. 会社のシステムにつないで仕事をする
  4. システムからログアウトする
  5. ダウンロードしたものが残っていないか見る
  6. アカウントからサインアウトして閉じる

ウイルスに感染したかもしれない、メールを送り間違えた、パソコンをなくした。そんなときは、自分で何とかしようとせず、すぐ会社に報告します。報告が早いほど、相談者への影響を小さくできます。

辞めるとき・契約が終わるとき

私物のパソコンは、仕事を辞めたあとも手元に残ります。だからこそ、終わり方を先に決めておきます。会社の指示に従って、仕事用のアカウントや指定のアプリを消し、ブラウザに残った仕事のページの記録も片づけます。

仕事の情報を、自分の判断で残しておくことはできません。看護師の守秘義務は、勤め先ではなく資格についているもので、資格を失った後も同じとされています[4]。消したあとに会社への報告を求められることもあるので、契約や規程の書面で手順を確かめておきましょう。

費用の負担は、いつ・どう確かめる?

費用のことは、早めに確かめるほど話しやすくなります。働き始めてから「実は自分持ちだった」とわかると、気持ちのうえでもつまずきやすいものです。確かめる場面は4つあります。

費用の負担を確かめる4つの場面
  1. 1求人票を読む

    待遇・必要な環境・手当の欄で、貸与か私物か、手当があるかを見ます。

  2. 2応募の前に質問する

    メールや問い合わせで、機器の用意のしかたと指定を聞きます。

  3. 3面接で確かめる

    費用の負担と、書いてある書面を質問します。

  4. 4書面で受け取る

    労働条件の書面や契約書で、聞いた内容と同じかを確かめます。

お金のことを聞くのは、失礼なことではありません。在宅の仕事では、パソコンや回線は仕事の道具です。準備のために確かめたい、という形で聞けば、自然な質問になります。

  • 「在宅で働くうえで、パソコンや通信の環境は、どのように用意すればよいでしょうか」
  • 「私物のパソコンを使う場合、機種やソフトの指定はありますか」
  • 「通信費などの費用について、手当や精算の決まりはありますか」

応募の前に求人票の文章を求人票チェッカーに貼れば、パソコンの条件がどう書かれているかをまとめて確かめられます。面接での聞き方の例は、看護師の面接の逆質問でも紹介しています。

パソコンのほかに、自分で用意するものは?

在宅の仕事で要る道具は、パソコンだけではありません。回線やヘッドセット、机や椅子まで含めると、思ったより多くのものが関わります。費用の負担を確かめるときは、パソコン以外の道具も一緒に聞いておくと、あとで「それは自分持ち」と知って驚くことが減ります。

パソコンのほかに要るもの・要ることがあるもの
道具必要になる場面確かめること
インターネットの回線ほぼすべての在宅の仕事固定回線などの種類の条件
ヘッドセット電話・ビデオ通話の仕事貸与か、型の指定があるか
Webカメラオンライン面談・研修内蔵のカメラで足りるか
外付けの画面記録と資料を並べる仕事2つの画面を使うか
机・椅子・照明毎日の仕事長時間の姿勢と映りの明るさ
鍵のかかる収納書類や機器を扱う仕事保管の条件があるか

編集部まとめ

先ほどのオンライン面談の求人の例でも、会社が貸すのはパソコンで、回線は自宅で用意(ポケットWi-Fiは不可)、さらに重要書類を鍵をかけてしまえる場所も求められていました[1]。パソコンが貸与でも、ほかの道具は自分で用意する。そんな組み合わせもあるということです。回線とヘッドセットの選び方は在宅ワークのネット回線とヘッドセットで、机と椅子、画面の高さの整え方は在宅勤務で体調を崩さない工夫で取り上げています。

自分で買うなら、何を基準に選ぶ?

自分で買うと決まったら、いちばん先に確かめるのは会社の指定です。OS、ブラウザ、カメラやヘッドセットの条件が決まっていることがあり、指定に合わないパソコンを買うと、仕事に使えないことがあります。

買う前に、指定を聞いてから

「仕事が決まりそうだから」と先に買うと、会社の指定と合わないことがあります。指定を書面で受け取ってから選びましょう。性能の目安は、在宅ワーク用のパソコンの選び方で仕事の種類ごとに整理しています。

家族の古いパソコンを使い続けるか、新しく買うかで迷ったら、OSの更新がまだ届くかどうかを1つの物差しにします。更新が届かなくなったパソコンは、私物の条件を満たせないことがあります。

業務委託で自分で用意したら、経費にできる?

業務委託で働くと、報酬から税金を計算するときに、仕事にかかった費用を必要経費として差し引く考え方があります。所得は、収入から必要経費などを引いた額です[6]。自分で用意したパソコンや通信費も、仕事に使った分は経費として考えられます。

ただし、パソコンのように仕事と家庭の両方で使うものは、仕事に使った分を分けて考えます。また、高くて何年も使う機器は、経費への入れ方に決まりがあります。細かい扱いは、税務署や税理士に確かめてください。考え方の全体は、看護師が確定申告で経費にできるものにまとめています。

自分でパソコンを用意したあとの考え方

雇われて働く場合

  • 会社の手当や精算の決まりを確かめる
  • 給与は給与所得控除を引いて所得を出す
  • 自分の判断で経費にする考え方は当てはまらない

業務委託の場合

  • 機器代が報酬に含まれるかを契約で確かめる
  • 仕事に使った分を必要経費として考える
  • 領収書と使い方の記録を残しておく

記録は、買った日、金額、お店、何の仕事に使うかを、領収書と一緒に残しておきます。仕事と家庭で使う割合を考えるときのために、仕事でパソコンを使った曜日と時間をメモしておくと、あとで説明しやすくなります。

モデルケース:私物のパソコンを使う条件で、仕事用のアカウントと安全の設定を整えたWさん

モデルケース(架空の例)

家族と共用のパソコンを「分けて使う」と決め、買い替えずに在宅のチャット相談を始めた

  • 家族4人で1つ家族用と仕事用の2つパソコンのアカウント
  • なし3つ仕事の終わりに確かめること
  • なし月1回機器と通信の費用の記録

このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。

成果

Wさんは、私物のパソコンを使う条件の在宅のチャット健康相談の仕事を、業務委託で始めました。家族と共用していたパソコンに仕事専用のアカウントを作り、更新やウイルス対策、画面ロックを整えてから働き始めました。いまは週4日、夕方の4時間を担当しています。

Wさん:買い替えなくても、分け方さえ決めれば始められるとわかりました。

背景

Wさんは病棟で8年、訪問看護で12年働いてきました。オンコールの待機が続く毎日で、中学生と小学生の子どもの行事にほとんど出られないことが気がかりでした。家には、リビングに置いた家族共用のノートパソコンが1台あるだけでした。

困っていたこと

求人票には「業務委託。PCは各自でご用意ください」とありました。費用は自分持ちなのか、子どもがゲームのアプリを入れている共用のパソコンで、相談者の健康の話を扱っていいのか。わからないことが重なり、応募の画面を何度も閉じていました。

選んだ理由

Wさんは契約の前に、私物を使うときの条件と費用の扱いを質問しました。返ってきた答えは、OSを最新にする、指定のウイルス対策を入れる、仕事専用のアカウントを作る、業務の情報を保存しないの4つ。機器と通信の費用は報酬に含むことも、契約書に書かれていました。条件がはっきりしたことで、自分にもできると判断できました。

Wさん:お金のことを聞いても大丈夫かなと思ったけれど、聞いたら設定の手順書まで送ってくれました。

始め方と工夫

仕事用のアカウントのパスワードは家族に教えず、子どものアプリは子ども用のアカウントに移しました。数分で画面がロックされる設定にし、仕事の終わりには、ログアウト、ダウンロードしたものが残っていないかの確認、サインアウトの3つを欠かしません。費用は月に1回ノートにまとめ、経費の扱いは税務署に確かめています。夫も「夕方の4時間は、宿題はタブレットでやろう」と子どもたちに声をかけてくれました。

Wさんが新しいパソコンを買わずに始められたのは、共用のパソコンを「仕事用」と「家族用」に分けると決めたからでした。ただし、それができたのは会社が共用を認めていたからです。認めていない会社もあるので、同じ方法がとれるかは、必ず契約の前に確かめてください。

気をつけたいこと:私物で働くときの限界と相談先

私物のパソコンで働く形には、よいところと気をつけたいところがあります。

私物のパソコンを仕事に使う、よいところ・気をつけたいところ

よいところ

  • 使い慣れたパソコンで、すぐに始められる
  • 機種や画面の大きさを自分で選べる
  • 返却の手間がかからない

気をつけたいところ

  • 壊れたときの修理や買い替えは自分で手配する
  • 情報の扱いの責任が、自分の手元に重くかかる
  • 家族との使い分けに、決まりと手間が要る

いちばん困るのは、パソコンが急に壊れたときです。貸与なら会社が代わりを手配してくれることがありますが、私物では自分で直すか買い替えるしかありません。その間の仕事をどうするかを、会社に聞いておきましょう。会社への連絡は、スマートフォンからもできるようにしておくと安心です。

費用の負担で会社と話がこじれたときは、ひとりで抱え込まないでください。雇われて働く人の職場の困りごとは、全国の労働局や労働基準監督署などにある総合労働相談コーナーで、予約なし・無料で相談できます[7]。業務委託の取引のトラブルは、厚生労働省の委託事業の「フリーランス・トラブル110番」で、弁護士に無料で相談できます[8]。受付の時間は、それぞれの公式の案内で確かめてから連絡しましょう。

今日からできること

今日からできる、パソコンの準備と確かめ

チェックした数:

パソコン・回線・部屋の準備がどこまで整っているかは、在宅ワークに必要なパソコンとネット環境のセルフチェックで一度に見渡せます。

よくある質問

家族と共用のパソコンを、仕事に使ってもいいですか?

まず、会社が共用を認めているかを確かめてください。認めていない会社もあります。認められている場合でも、仕事専用のアカウントを作り、パスワードを家族と共有しないなど、会社の条件を守って使います。

自分で用意したパソコン代を、会社に請求できますか?

雇われて働く場合は、会社の決まりによります。働く人に機器などの費用を負担させる場合は、就業規則に定めなければならないとされています[2]。業務委託の場合は、契約で費用の扱いが決まるので、契約書を確かめてください。

看護の仕事なら、パソコンは会社が用意するのが普通ではないのですか?

病院ではそうでも、在宅の仕事では求人ごとに違います。PCを会社が貸与する求人の例もあれば[1]、私物を使う条件の求人もあります。「普通はこう」と考えず、応募の前に確かめるのが確実です。

自分で用意する場合、どんな性能のパソコンが必要ですか?

いちばん大切なのは、会社の指定に合うことです。指定がなければ、仕事の種類から必要な性能を考えます。目安は在宅ワーク用のパソコンの選び方にまとめています。

業務委託で買ったパソコンは、全部を経費にできますか?

仕事と家庭の両方で使うなら、仕事に使った分を分けて考えます。高くて何年も使う機器は、経費への入れ方に決まりがあります。自分の場合の扱いは、税務署や税理士に確かめてください。

スマートフォンを仕事に使う場合も、同じように考えればいいですか?

はい、考え方は同じです。夜間オンコールの求人の例では、スマートフォンとWi-Fiなどのネット環境が必要とされていました[9]。私物のスマートフォンを使うのか、会社が貸すのか、通話や通信の費用を誰が持つのかを、パソコンと同じように確かめてください。

費用のことで会社ともめたら、どこに相談できますか?

雇われて働く人は、総合労働相談コーナーで予約なし・無料で相談できます[7]。業務委託の取引のトラブルは、フリーランス・トラブル110番で弁護士に無料で相談できます[8]。

まとめ

在宅で働くときにパソコンを自分で用意するかどうかは、雇われて働くか業務委託か、そして会社の決まりで変わります。雇われて働く場合、機器などの費用を働く人に負担させるなら就業規則に定める必要があり、業務委託では契約で決まります。

  • 求人票・面接・書面の順に、機器と費用の扱いを確かめる
  • 私物を使うなら、仕事用のアカウントを分け、更新と画面ロックを整える
  • 業務委託で自分で買ったら、領収書と使い方の記録を残す

費用の聞き方や書面の読み方で迷ったら、ひとりで決めずに、LINEやフォームから相談してみてください。

zaitakuwork

ほいくの相談室 編集部。保育士の方からの相談で多く聞かれる悩みをもとに、公的な資料で確認できる情報をまとめています。