夜勤が明けた朝、記録を終えて立ち上がると、腰がすぐには伸びない。帰りの電車ではつり革につかまったまま目を閉じる。家に着くと、子どもたちの朝ごはんの食器が流しに残っている。片づけてから横になり、気づけば夕方になっている。
30代のころは、夜勤明けでもひと眠りすれば動けた。いまは次の勤務が来ても、体の芯に疲れが残っている。眠りは浅く、腰の痛みは週の半分。「まだ40代なのに、こんなに疲れるなんて」と、自分を責めていませんか。
40代は、職場では指導やリーダーを任され、家では子育てや親のことも重なりやすい年代です。体が悲鳴を上げているのは、あなたが弱いからではありません。それだけ多くのことを引き受けてきた、ということでもあります。
大事なのは、限界を超えて倒れる前に、順番に見直すことです。この記事では、40代の体力の限界のサイン、無理を続けたときに起きやすいこと、見直す順番、40代で選べる働き方の比べ方を整理します。
40代で体力が限界のとき、何から見直せばいい?
40代で体力の限界を感じたら、受診、勤務の調整、部署の異動、働き方を変えるの順に見直すと、選べる道を残したまま負担を減らせます。
この順番には意味があります。不調が病気から来ているなら、働き方を変えるより治療が先です。勤務の調整や部署の異動で軽くなるなら、収入や積み上げた経験を手放さずにすみます。それでも軽くならないときに、職場や働き方を変える。この順なら、あとで「辞めなくてもよかった」と悔やむことも、「もっと早く変えればよかった」と悔やむことも減らせます。
- 1受診する
不調の原因を医療機関で確かめます。産業医や健康管理室に相談できる職場もあります。
- 2勤務を調整する
夜勤の回数、連続勤務、休みの並びを師長に相談します。
- 3部署を移る
夜勤の負担や体を動かす量が少ない部署への異動を考えます。
- 4働き方を変える
日勤の職場や在宅の仕事など、職場や働き方そのものを変えます。
4つは、前の段階を終えないと次に進めないものではありません。受診しながら勤務の調整を相談する、異動の返事を待つ間に在宅の仕事を調べる、というように重ねて進めてかまいません。
40代は、看護師の中でも人数の多い年代です。就業している看護師を年齢階級で見ると、45〜49歳が186,529人(13.7%)で最も多く、40〜44歳も162,129人(11.9%)います[1]。同じ年代で働く仲間は、たくさんいます。
出典:厚生労働省「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」[1]
40代の「体力の限界」は、どんな形で出てくる?
体力の限界は、ある日突然やってくるというより、小さなサインが重なって現れます。たとえば次のようなものです。当てはまるものに印をつけてみてください。
チェックした数:
回復が追いつかない
夜勤明けの疲れが翌日にも残り、次の夜勤までに戻りきらない。休みの日が、回復のためだけに消えていく。40代の限界は、こうした「回復の遅れ」として表れることがあります。
回復の遅れは、自分では気づきにくいサインです。「最近忙しいから」「今月は夜勤が多いから」と理由をつけて、何か月も見過ごしてしまいがちです。明けからいつもの自分に戻るまでの日数を、手帳に書いておくだけでも、変化が目に見えるようになります。
眠りが浅くなる
夜勤のあと、昼に眠ろうとしても途中で目が覚める。夜勤のない日でも、夜中に何度も目が覚める。眠りが浅いと、疲れはさらに抜けにくくなります。
眠りの変化は、子どもの夜泣きや家族のいびき、更年期の始まりなど、仕事以外のことと重なっている場合もあります。原因を1つに決めつけず、眠れなかった日の勤務や出来事を一緒にメモしておくと、受診のときに役立ちます。
腰や肩が痛む
移乗や体位変換、長時間の立ち仕事が続くと、腰や肩の痛みが慢性的になることがあります。痛みをかばう姿勢が続くと、別の場所まで痛くなることもあります。湿布でしのげているうちに、一度きちんと診てもらいましょう。腰の負担で職場を比べる方法は、腰痛で病棟がつらい看護師にできる仕事にまとめています。
気持ちの疲れが、体の疲れを重くする
40代になると、新人の指導やリーダー、委員会の仕事など、任される役割が増えます。家に帰れば、子どもの勉強や親の体調のことも気にかかる。気を張る時間が長いほど、体の疲れも抜けにくくなります。「体力が落ちた」と感じている疲れの中には、こうした気持ちの疲れが混ざっていることもあります。
印がいくつも重なっているなら、体が「今の働き方は重すぎる」と伝えているサインです。眠り・痛み・気分の落ち込みがしばらく続くときは、年齢のせいと決めつけずに、早めに医療機関で相談してください。
無理を続けると、どうなる?
限界のサインがあるのに無理を続けると、疲れは少しずつ積み重なっていきます。疲れが抜けないまま勤務に入り、休みの日は寝て終わる。体を整える時間がとれないので、次の勤務がさらにつらくなる。この輪の中にいると、自分の力だけでは抜け出しにくくなります。
- 疲れが抜けないまま勤務に入る
- 休みの日も寝て終わる
- 体を整える時間がとれない
- 次の勤務がさらにつらくなる
この輪を回し続けた先には、次のようなことが起きやすくなります。
- 体調を崩して、急に長く休まなければならなくなる
- 集中が続かず、確認もれやヒヤリとする場面が増える
- 家族との時間や自分の時間がなくなり、気持ちの余裕が消える
- 「もう看護の仕事は無理」と、資格を生かす道まで手放したくなる
どれも、早めに手を打てば防ぎやすいことです。特に最後の1つは、40代で起きるととても惜しいことです。看護の経験を生かせる働き方は、病棟の夜勤のほかにもあります。燃え尽きる前に、選べるうちに選ぶ。それが、無理を続けないことの一番の意味です。
早めの相談は、職場のためにもなります。体調を崩して急に長く休むことになれば、病棟は勤務表を一から組み直さなければなりません。「迷惑をかけたくないから黙って続ける」より、「続けるために今のうちに調整したい」と伝えるほうが、職場も先を見通して動けます。
見直す順番1・2:受診と、勤務の調整
まず受診して、体の状態を確かめる
体力の限界を感じたときの最初の一歩は、受診です。疲れや眠り、痛みの原因が、年齢や働き方だけとは限らないからです。かかりつけ医のほか、職場に産業医や健康管理室があれば、勤務との関係も含めて相談できます。
受診のときは、次のようなことをメモして持っていくと、短い診察でも伝わりやすくなります。
- 夜勤の回数と時間帯、連続勤務の日数
- つらさを感じ始めた時期と、強くなった場面
- 眠れた時間と、途中で目が覚めた回数
- 痛む場所と、痛みが強くなる動き
看護師だからこそ、自分の体を自分で診立てて「たぶん大丈夫」と片づけがちです。体の判断は医師に任せましょう。更年期の不調が重なっている方は、更年期で夜勤がつらい看護師へもあわせて読んでみてください。
勤務の調整を相談する
受診と並行して、今の職場で勤務を調整できないかを師長に相談します。相談の中身は、夜勤の回数だけではありません。勤務の並びや役割など、軽くできるところはいくつかあります。
| 調整の種類 | 相談の中身の例 | 先に確かめておくこと |
|---|---|---|
| 夜勤の回数 | 月の夜勤を1〜2回減らす | 夜勤手当の減る額 |
| 勤務の並び | 夜勤明けの翌日を休みにする | 連続勤務の日数 |
| 勤務の時間 | 短時間勤務や日勤の割合を増やす | 職場の短時間勤務の制度 |
| 役割 | リーダー業務の回数を調整する | 評価や手当への影響 |
| 休み | 有給休暇をまとめて取り、体を整える | 残っている有給休暇の日数 |
編集部まとめ
相談するときは、「つらい」だけでなく、受診の結果やサインのメモを見せながら、「この先も続けるために、ここを調整したい」と伝えると、受け止めてもらいやすくなります。
たとえば、こんな伝え方があります。「夜勤明けの翌日も疲れが抜けず、受診して相談しているところです。しばらくの間、明けの翌日を休みにしていただけないでしょうか」。役割の調整なら、「リーダーの日は休憩がとれないことが多く、体がもたなくなってきました。月の回数を少し減らしていただけると助かります」。具体的な場面と、お願いしたい中身をセットにするのがこつです。夜勤を減らす相談の進め方は、看護師の夜勤がつらいときの選択肢でくわしく取り上げています。
子育て中の方は、法律で使える制度も確かめておきましょう。2025年10月から、3歳から小学校に入る前までの子を育てる人について、事業主には新しい義務ができました。始業時刻等の変更、テレワーク等、短時間勤務制度などの中から2つ以上の措置を用意し、働く人はその中から1つを選んで使えます[2]。どの措置を用意するかは会社が選ぶため、テレワークが選べるとは限りません。子の看護等休暇の対象が小学校3年生修了までに延びるなどの見直しもありました[3]。制度と働き方の組み合わせは、看護師が介護・子育てと両立する在宅ワークにまとめています。
見直す順番3・4:部署の異動と、働き方を変えること
勤務を調整しても軽くならないときは、次の一手を考えます。どこに進むかは、次の3つの質問で決めると迷いにくくなります。
夜勤の回数や並びを調整して3か月たっても、回復が追いつきませんか?
部署の異動か、働き方を変えることを考える時期です。次の質問に進みます。
調整を続けながら、1か月ごとに回復の日数を確かめましょう。
今の病院に、夜勤のない部署や体の負担が少ない部署はありますか?
異動の希望を出し、時期の見込みを聞いておきましょう。
職場や働き方を変える準備に進みます。次の質問に進みます。
病棟で身につけた判断の経験を、そのまま生かしたいですか?
在宅の電話相談やオンコール代行など、判断を生かす仕事も候補です。
日勤の職場で、体の負担が少ないところから探しましょう。
部署を移る
夜勤のない外来や、体を動かす量が比較的少ない部署へ移れれば、同じ病院で経験を生かし続けられます。病院によっては、外来のほかに、健診の部門や、地域連携・退院支援の部署など、夜勤のない部署があります。
異動は希望してもすぐには通らないことがあるので、面談の機会に早めに伝えておきましょう。「いつごろ、どの部署なら可能性があるか」を聞いておくと、次の手を考えやすくなります。異動先の候補が出たら、夜勤やオンコールの有無、立ち仕事の量、給与の変わり方も確かめておきます。異動が決まるまでの間は、勤務の調整を続けてもらえるかもあわせて相談しておくと、待つ期間を乗り切りやすくなります。
働き方を変える
調整や異動でも軽くならないなら、職場や働き方そのものを変える時期です。病院で働く正規雇用の看護職員の離職率は、2024年度で11.0%でした(日本看護協会の調査。労働政策研究・研修機構の紹介による)[4]。職場を移ることは、看護師にとって珍しい選択ではありません。
看護師歴が15年、20年と重なる40代は、経験年数を条件にする求人にも応募しやすい年代です。たとえば在宅の夜間オンコールの求人の例では、看護師の実務経験丸5年以上が条件とされていました(2026年10月8日に確認)[5]。体を動かす量の少ない仕事でも、病棟で身につけた判断の力はそのまま生きます。経験ごとに向く在宅の仕事は、看護師経験を活かせる在宅ワークで整理しています。
働き方を変えると決めても、先に退職してから探す必要はありません。在職中に情報を集め、応募し、研修の日程を合わせて移れば、収入が途切れにくくなります。流れは看護師が在宅ワークに転職するまでの流れにまとめました。
40代で選べる働き方は、どう比べる?
候補が見えてきたら、同じ物差しで並べて比べると選びやすくなります。下の表は、体の負担、収入、経験の生かし方、10年後の続けやすさの4つで比べた例です。
| 働き方 | 体の負担 | 収入 | 経験の生かし方 | 10年後の続けやすさ |
|---|---|---|---|---|
| 今の病院で部署を移る | △一部あり 部署による | ◯あり 変わりにくい | ◯あり そのまま生きる | △一部あり 再び異動も |
| 日勤の常勤(外来・企業など) | △一部あり 立ち仕事は残る | △一部あり 夜勤手当の分は減る | ◯あり 外来や健診で生きる | ◯あり 生活が安定しやすい |
| 在宅の日中の仕事 | ◯あり 座り仕事が中心 | △一部あり 時給と時間しだい | ◯あり 相談や判断で生きる | ◯あり 体の変化に合わせやすい |
| 在宅の夜の仕事 | ◯あり 移乗や移動はない | △一部あり 時給と時間しだい | ◯あり 急変対応が生きる | △一部あり 夜に起きる負担が残る |
編集部まとめ
表のいちばん右の「10年後の続けやすさ」も、軽く見ないでください。40代で選ぶ働き方は、そのまま50代の働き方の土台になります。いまの体のつらさを軽くするだけでなく、10年後の自分がその働き方を続けられそうかも、一緒に考えておくと安心です。
40代の転職では、「何を変えたいのか」を1つに絞ると、表の見方が定まります。体の負担を最優先にするなら在宅の仕事、収入を保つことを優先するなら部署の異動や日勤の常勤、というように、優先順位で候補が変わります。転職先の選び方は40代の看護師の転職先の選び方で、判断のポイントを詳しく書いています。
在宅の仕事を候補にするなら、家の中の条件も確かめておきます。電話や面談の仕事は、静かな場所が必要です。子どもが帰ってくる時間と勤務の時間が重なるなら、どの部屋で働くか、家族にどう協力してもらうかを先に決めておきましょう。パソコンや回線の用意が必要な仕事もあります。
体の負担の中身をもっと細かく分けたいときは、体力的に楽な看護師の仕事はある?の「楽」の5つの物差しが役に立ちます。夜勤のない働き方の全体像は、看護師が夜勤を卒業するルートで比べています。
モデルケース:受診と勤務の調整を経て、在宅の仕事に移ったGさん
モデルケース(架空の例)
ICUの夜勤から、在宅の夜間オンコール代行の夕方のシフトへ。家族と朝ごはんを食べる日が週2日から6日に
- 月8回0回夜通しの勤務
- 2日6日家族と朝ごはんを食べる日(週)
- 1日に十数回0回仕事中の移乗や体位変換
このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。
成果
Gさんは、ICUの夜勤をやめ、在宅の夜間オンコール代行の仕事に移りました。週3日、夕方から夜10時までのシフトで、自宅の机に向かい、介護施設からの電話を受けています。夜通しの勤務がなくなり、朝は家族と食卓を囲めるようになりました。
Gさん:ICUで身につけた判断が、家にいながら役に立つ。体はずいぶん軽くなりました。
背景
Gさんは看護師になって20年、そのうち12年をICUで働いてきました。40代に入ってから、夜勤明けの体の重さが次の勤務まで残り、昼に眠ろうとしても2時間ほどで目が覚めるようになりました。体位変換で腰を痛めてからは、湿布を貼って出勤する日が週の半分を超えていました。
困っていたこと
「ICUの看護師が弱音を吐くなんて」と思い、誰にも相談できずにいました。ある夜勤で、薬剤の確認の途中で手が止まり、同僚に声をかけられてはっとしました。このまま続けたら、患者さんにも自分にもよくない。そう感じながらも、何から手をつければいいのかわかりませんでした。
選んだ理由
Gさんはまず内科と整形外科を受診し、治療が必要な病気が隠れていないかを確かめました。そのうえで師長に相談し、夜勤を月8回から5回に減らしてもらいましたが、3か月たっても回復は追いつきませんでした。外来への異動も希望しましたが、空きが出るのは早くて1年後。そこで、ICUの経験が生きて、移乗のない在宅の仕事を調べ、夜通しではない夕方のシフトを中心に選べる夜間オンコール代行に決めました。
Gさん:受診と相談を先にしていたから、辞めると決めたときに迷いがありませんでした。
始め方と工夫
研修は、病院での最後の1か月の勤務を師長と相談して調整し、平日の日中に受けました。勤務の日は、机の上に手順書と記録用のメモを並べ、電話が鳴ったらすぐに判断の手順に沿えるようにしています。勤務のある日は、夕方4時半までに家族の分の夕食を用意し、子どもたちが温めて食べます。夫も「夜中に家を出ていかなくなって、こっちも安心した」と言い、休みの日の買い出しを引き受けてくれるようになりました。
Gさんの例で効いたのは、順番を飛ばさなかったことです。受診で体の状態を確かめ、勤務の調整を試し、異動の見込みを確かめた。そのうえで働き方を変えたので、「辞めなくてもよかったのでは」という迷いが残りませんでした。夜の在宅の仕事にも、電話がいつ来るかわからない緊張や、一人で判断する重さがあります。大変な場面と続けるコツは夜間オンコール代行の看護師の仕事はきつい?で正直に書いています。
気をつけたいこと:一人で抱えない、急いで決めない
体力の限界を感じているときほど、判断は極端になりがちです。つらい夜勤の翌朝に「もう辞める」と決めてしまう。反対に、「みんな頑張っているから」と何も変えずに続けてしまう。どちらも、疲れた頭が出した答えです。大きな決断は、よく眠れた休みの日に、信頼できる人と話しながら決めましょう。
職場の外に、話を聞いてくれる人を持っておくのも助けになります。看護学校の同期、前の職場の仲間、別の働き方をしている知り合い。同じ立場で話せる人に聞いてもらうだけで、「辞めるか続けるか」の二択から抜け出せることがあります。
自分の体を自分で診立てないことも大切です。看護師は症状の見当がつく分、「この程度なら」と受診を後回しにしがちです。不調の判断は医療機関に任せ、気分の落ち込みが続くときは、職場の産業医や専門の窓口にも相談してください。
40代の転職には、条件の多さや給与の期待など、不利になりやすい点もあります。一方で、経験や指導の力は評価されやすい点です。伝え方は40代の看護師の転職は難しい?にまとめました。在宅の仕事にも、座りっぱなしの負担や一人で判断する重さがあることは、移る前に知っておきましょう。
今日からできること
見直しは、今日の小さな一歩から始められます。全部を一度に進める必要はありません。次の3か月で、順番に進める例を並べました。
- 1今日:サインに印をつける
体力の限界のサインのうち、当てはまるものを書き出します。
- 21週目:受診の予約をとる
かかりつけ医や産業医に、メモを持って相談します。
- 32週目:師長に相談する
受診の結果をふまえて、夜勤の回数や並びの調整をお願いします。
- 41か月後:効果を確かめる
回復の日数やサインの数が変わったかを見直します。
- 53か月後:次の一手を決める
軽くならなければ、異動や働き方を変える準備に進みます。
3か月たって軽くなっていれば、今の働き方を続けながら、ときどきサインを確かめるだけで十分です。軽くならなければ、それは「頑張りが足りない」のではなく、働き方そのものを見直す時期だというサインです。どちらの結果でも、順番に確かめたあとの答えなので、自分を責めずに次へ進めます。
よくある質問
40代で体力が落ちたと感じるのは、ふつうのことですか?
年齢とともに、回復のしかたが変わったと感じることは珍しくありません。ただ、変化が大きい、急に強くなったなど気になるときは、年齢のせいと決めつけずに受診してください。
受診するなら、何科に行けばいいですか?
つらい症状に合わせて選びます。迷うときは、かかりつけ医や、職場の産業医・健康管理室に相談すると、受診先の相談にものってもらえます。
師長に勤務の調整を相談しにくいです。
受診の結果やサインのメモを持って、「続けるために調整したい」と伝えると、話を進めやすくなります。夜勤の減らし方や相談の順番は看護師の夜勤がつらいときの選択肢で取り上げています。
子育て中で、夜勤や残業を減らしたいです。使える制度はありますか?
小学校に入る前の子を育てる人は、残業の免除(所定外労働の制限)を求められるようになりました[3]。3歳から小学校に入る前までの子を育てる人には、会社が用意した措置の中から1つを選んで使える仕組みもあります[2]。子育てとの両立の順番は看護師の子育てと仕事の両立をご覧ください。
休職したほうがいいのか迷っています。
体調によっては、休職して治療や休養に専念するという選び方もあります。休職できるかどうかや期間は職場の規程で違うので、主治医や産業医、人事の担当者に相談してください。休むことも、働き方を見直す順番の中の大事な一手です。
40代で病棟を離れると、もう戻れませんか?
看護師の資格は、働く場所を変えてもなくなりません。将来また臨床に戻る可能性があるなら、研修に参加するなどして感覚を保つ方法があります。準備のしかたは在宅から臨床に戻るときの準備にまとめています。
40代で在宅の仕事に移ると、収入はどうなりますか?
40代の転職先は、どう選べばいいですか?
何を変えたいのか、譲れない条件は何か、10年後にどう働いていたいかの3つを決めてから候補を比べると、後悔しにくくなります。くわしくは40代の看護師の転職先の選び方をご覧ください。
まとめ
40代で体力の限界を感じたら、無理を続けて倒れる前に、順番に見直しましょう。受診で体の状態を確かめ、勤務の調整と部署の異動を試し、それでも軽くならなければ働き方を変える。この順なら、選べる道を残したまま負担を減らせます。
- 限界のサイン(回復の遅れ・眠り・痛み)が重なったら、まず受診する
- 勤務の回数・並び・役割の調整を、メモを持って師長に相談する
- 働き方を変えるなら、体の負担・収入・経験・10年後で候補を比べる
ひとりで抱え込みそうなときは、話すだけでも気持ちが整理できます。LINEでも、下のフォームからでも相談を受け付けています。