保育士の転職エージェントの紹介料とは?無料で使える仕組み

「転職の相談、無料なんだって」。夕飯のときに何気なく話すと、母は箸を止めて言った。「タダほど高いものはないよ。あとでお金を取られるんじゃないの」。そう言われると、急に不安になってくる。面談でも担当者は「費用は一切かかりません」と言っていた。でも、それならこの会社は、どうやって成り立っているんだろう。

転職エージェントを使うかどうか迷っている保育士から、よく聞くのがこの疑問です。無料の理由が分からないまま使うと、「何か裏があるのでは」「担当者の言うことを信じていいのか」という気持ちが、ずっと心のどこかに残ります。

この記事では、保育士の転職エージェントが無料で使える仕組みを、職業安定法の決まりにそって説明します。そのうえで、仕組みを知っているからこそできる、自分のペースを守る使い方をまとめました。お金の流れが分かると、担当者の言葉を落ち着いて受け止められるようになります。

この記事でわかること

  • 保育士が転職エージェントを無料で使える理由と、紹介手数料の流れ
  • 紹介手数料について法律で決まっていること
  • 「無料」に不安を感じたときに確かめたいこと
  • 仕組みから見えてくる担当者の動き方と、上手な付き合い方
  • 提携サービスを案内されたときに確かめたいこと

結論

保育士が転職エージェントを無料で使えるのは、求人を出している園や法人が、紹介会社に紹介手数料を支払う仕組みになっているからです。職業安定法では、有料の職業紹介事業者が受け取れる手数料は、厚生労働省令で定めるものか、厚生労働大臣に届け出た手数料表に基づくものに限られ、求職者からは原則として手数料を取ってはならないと定められています[1]。そのため、保育士が登録や面談、求人の紹介でお金を請求されることは原則としてありません。ただし、手数料を払うのが園である以上、担当者が入職を早く決めたがるように感じる場面もあります。返事の期限を園に確かめる、合わない求人ははっきり断るなど、自分のペースを守りながら使うことが大切です。

01転職エージェントが無料なのは、園が紹介手数料を払うから

要点:転職エージェントの費用を負担しているのは、求人を出している園や法人です。保育士は、紹介を受ける側として、原則として費用を払わずに使えます。

転職エージェントは、法律上は「有料の職業紹介事業」にあたります。「有料」と聞くと、使う人がお金を払うように思えますが、ここでいう有料とは、紹介会社が手数料を受け取って紹介を行うという意味です。そして、その手数料を払うのは、人を採用したい側、つまり保育園や法人です。

人を探している園にとって、自分たちだけで条件に合う保育士を見つけるのは簡単ではありません。保育士の有効求人倍率は、2026年7月時点で2.80倍でした[2]。求職者1人に対して3件近い求人があるという状況では、園の側も、採用の手間や時間を減らすために紹介会社を使うことがあります。紹介手数料は、その手間を代わりに引き受けてもらうための費用と考えると分かりやすいでしょう。

図1

  1. 園や法人が求人を依頼する採用したい人数や条件を紹介会社に伝える。この時点で保育士の側に費用は生じない
  2. 紹介会社が保育士の希望を聞く登録や面談で、通勤範囲、勤務時間、担当したい年齢などを確かめる
  3. 条件の合う求人を紹介する保育士が応募したいと答えたら、見学や面接の日程を調整する
  4. 採用が決まり、入職する内定後の条件の確認や、入職日の調整を間に入って行うこともある
  5. 園が紹介会社に手数料を払う紹介によって採用した園が、決められた手数料を払う。保育士は払わない
図1 転職エージェントを通した採用での、お金と情報の流れ

この流れの中で、保育士が払うものはありません。登録、面談、求人の紹介、見学や面接の日程調整、内定後の条件の確認まで、使う側の費用は原則としてかからないのが、職業紹介の基本的な形です。

法律で決まっていること

紹介手数料のルールは、職業安定法で定められています。有料の職業紹介事業者は、厚生労働省令で定める種類と額の手数料、または厚生労働大臣に届け出た手数料表に基づく手数料を除いて、職業紹介に関して費用を受け取ることができません。そして、求職者からは原則として手数料を取ってはならないとされています[1]。

手数料の決め方には、大きく分けて二つの形があります。

図2

比べること上限制の手数料届出制の手数料
決め方厚生労働省令で定められた上限の範囲で決める紹介会社が手数料表を作り、厚生労働大臣に届け出る
金額の目安最高額は、支払われた賃金額の10.8%相当額(免税事業者は10.3%)[3]届け出た手数料表によって、事業者ごとに異なる
誰が払うか求人を出した側(園や法人)求人を出した側(園や法人)
求職者からの徴収原則として禁止原則として禁止
図2 紹介手数料の2つの決め方

上限制の手数料の最高額は、支払われた賃金額の10.8%相当額(免税事業者は10.3%)とされています[3]。届出制の場合の金額は、紹介会社が届け出た手数料表によって決まるため、会社ごとに違います[1]。どちらの場合も、払うのは求人を出した園や法人で、保育士ではありません。

求職者から手数料を取れるのは、ごく限られた場合だけ

求職者から手数料を取ることが認められているのは、芸能家やモデルの紹介と、年収700万円を超える経営管理者・科学技術者・熟練技能者の紹介に限られています[3]。保育士として転職する場合、ほとんどの人はこれに当てはまりません。登録や面談の段階で「登録料」「相談料」などの名目でお金を求められたら、その時点で使うのをやめ、内容を確かめることをおすすめします。

02「無料」が不安なときに確かめたいこと

要点:法律で求職者からの手数料が原則禁止されていても、不安が残るのは自然なことです。登録の前に、運営会社と情報の扱いを確かめておくと、安心して使えます。

「無料」という言葉に引っかかりを感じるのは、悪いことではありません。仕組みを知ったうえで、使う前にいくつかの点を確かめておけば、その不安はかなり小さくなります。

図3

  • 登録や面談に費用がかからないと明記されているか公式サイトの利用規約やよくある質問に書かれていることが多いです
  • 入職後に費用を請求されることはないか利用規約に、入職後のお金に関わる条件が書かれていないかを確かめます
  • 運営会社の名称と所在地が分かるか会社概要のページで、どの会社が運営しているかを確かめます
  • 個人情報の利用目的が書かれているか登録した情報が、何に使われ、どこに渡るのかを読みます
  • 自分の情報が園に伝わるタイミング応募すると決めるまで、名前や経歴が園に伝わらないかを確かめます
  • 提携先に情報を渡すことがあるかほかの会社のサービスを案内される場合、その会社に何が伝わるかを確かめます
  • 連絡の止め方と退会の方法使うのをやめたいとき、どう伝えればいいかを最初に知っておきます
図3 転職エージェントを使う前に確かめたいこと

この中でとくに大切なのは、個人情報に関わる3つの項目です。手数料の仕組みが法律で守られていても、自分の情報の扱いは、サービスごとの決まりによって違います。今の園に知られたくない人は、「私の情報は、応募を決めるまで、どの園にも伝わりませんか」と、最初の面談で言葉にして確かめておきましょう。

それでもおかしいと感じることがあったら、一人で抱え込まずに相談してください。都道府県労働局や労働基準監督署の中などにある総合労働相談コーナーでは、労働に関わる問題について、無料・予約不要で相談を受け付けています[4]。サービスの信頼性の見分け方は、転職エージェントが信用できるかの見分け方でも紹介しています。

家族に「なぜ無料なの」と聞かれたら

家族に転職エージェントを使うことを話すと、冒頭のように心配されることがあります。そんなときは、次の3つを伝えると分かってもらいやすくなります。一つ目は、費用を払うのは人を採用したい園の側だということ。二つ目は、職業安定法で、紹介会社が求職者から手数料を取ることは原則として禁止されているということ。三つ目は、登録した情報の扱いや退会の方法を、自分で確かめてから使っているということです。

家族の心配は、裏を返せば、あなたが損をしないかを気にかけてくれているということです。仕組みを説明したうえで、「合わなければすぐにやめるつもり」と使い方の線引きまで話しておくと、家族も安心しやすくなります。

03仕組みから見えてくる、担当者の動き方

要点:手数料は採用した園から支払われるため、担当者が入職を早く決めたがるように見える場面があります。仕組みを知っていれば、その動きに流されず、落ち着いて対応できます。

紹介手数料は、一般に、紹介した人の採用が決まった場合などに園から支払われます。紹介会社にとって、紹介した人が入職することが事業の成り立ちにつながる、ということです。この仕組み自体は、法律に沿ったものです。ただ、使う側としては、この仕組みが担当者の動き方にどう表れることがあるかを知っておくと、振り回されずに済みます。

図4

返事を急かされる

「人気なので早めに」と言われても、園の本当の締め切りがいつかは別の話。日付で確かめる

期限を確かめる

紹介される求人が偏る

同じ法人の求人ばかり届くことがある。希望に合わない求人は、理由を添えて断ってよい

偏りに気づく

内定後に辞退しにくい雰囲気

内定を断るのは求職者の自由。迷いがあるなら、早めに正直に伝える

自分で決める

条件の確認や交渉を任せられる

園と直接話しにくい給与や入職日の相談を、間に入って確かめてもらえる

上手に頼る

図4 仕組みが担当者の動きに表れやすい場面と、受け止め方

この表の4行目のように、仕組みには使う側にとっての利点もあります。紹介会社は、園と継続して取引をしていることが多く、園の内情や、過去に紹介した人がどう働いているかを知っている場合があります。給与や入職日のように、自分から園に切り出しにくいことを確かめてもらえるのは、大きな助けになります。

担当者も「長く働いてもらう」ことを望んでいる

担当者の多くは、紹介した人がすぐに辞めてしまうことを望んでいません。紹介した人が早く辞めれば、園との信頼関係に響くからです。ですから、急かされるように感じたときも、担当者が悪意で動いていると決めつける必要はありません。「急いでいるように感じます。私は2週間ほど考えたいのですが、間に合いますか」と、自分のペースを言葉で伝えれば、多くの場合は調整してもらえます。

04仕組みを踏まえた、上手な使い方

要点:お金の流れを知ったうえで使えば、担当者に頼るところと、自分で決めるところを分けられます。期限、断り方、希望の伝え方の3つを押さえておくと、無料のサービスを安心して使えます。

図5

  • 1

    返事の期限は「園の期限」を確かめる

    担当者の「早めに」ではなく、園がいつまでに返事を必要としているかを日付で聞く

  • 2

    希望は文字にして渡す

    通勤時間、勤務時間、担当したい年齢などを文章で渡すと、紹介の偏りを指摘しやすくなる

  • 3

    合わない求人は理由を添えて断る

    「土曜出勤が多いため」と理由を伝えると、次の紹介の精度が上がる

  • 4

    条件の確認は遠慮なく頼む

    残業の実態、異動の可能性、給与の内訳など、自分で聞きにくいことを確かめてもらう

  • 5

    応募と入職は、自分で決める

    どれだけ勧められても、決めるのは自分。迷いがあるうちは「まだ決められません」と伝えてよい

図5 仕組みを知ったうえでの、転職エージェントの使い方

断ることに気が引ける人は少なくありません。けれども、合わない求人を断ることは、担当者にとっても大事な情報です。「この人は土曜出勤を避けたい」と分かれば、次からその条件で探してもらえます。断り方の言葉に迷うときは、転職エージェントの断り方に例文をまとめています。

希望とペースは、最初の面談で文字にして渡す

仕組みを知ったうえでいちばん効くのは、最初の面談で、希望だけでなく自分のペースも伝えておくことです。たとえば、次のような短い文章をメールで送っておくと、その後のやりとりがぐっと楽になります。

  • 例:通勤は自転車で20分以内、乳児クラスの担任を希望します。
  • 例:土曜出勤は月1回までを希望します。
  • 例:在職中のため、連絡は基本的にメールで、お電話は土曜の午前にお願いします。
  • 例:応募や内定の返事は、1週間ほど考えてから決めたいと思っています。

4行目のように、返事にかけたい時間をあらかじめ伝えておくと、担当者もその前提で園と日程を調整できます。急かされてから「待ってください」と言うより、ずっと言いやすいはずです。

内定の返事の期限については、園によって考え方が違います。返事を待ってもらえる期間や、期限の伸ばし方は、内定の返事の期限と伝え方で整理しています。

05相談事例:仕組みを聞いて、返事を急がなくなった

要点:ここでは、「無料」が不安で担当者の言葉を疑っていた人が、仕組みを知ったことで、自分のペースで決められるようになったモデルケースを紹介します。

「今週中に」を、園の期限に置き換えた

相談事例(モデルケース)

お名前
かずみさん(仮名)・46歳
保育士歴
22年目(相談当時)
勤務先
社会福祉法人の認可保育園(定員約100名)、主任
家族
夫、高校2年生の子ども
変化
内定の返事までの期間 「今週中」→ 園に確認して2週間、見学 1回 → 2回

編集部転職エージェントを使う前、どんな気持ちでしたか。

かずみさん

疑ってました、正直。この年齢で主任をしていて、無料で手厚く面倒を見てもらえるなんて、どこかに落とし穴があるんじゃないかって。娘の学費のこともあるので、あとで何か請求されたら困るし。登録してからも、担当さんの話を半分くらいしか信じてなかったと思います。

編集部何がきっかけで、気持ちが変わったのですか。

かずみさん

内定が出たとき、担当さんに「今週中にお返事を」と言われて、ちょっとむっとしたんです。それで思い切って「失礼ですけど、どうして無料なんですか。急がせるのはそのためですか」って聞きました。そうしたら「園から手数料をいただく仕組みで、求職者の方からいただくことは法律でできないんです」って、隠さずに説明してくれて。

編集部説明を聞いて、何をしましたか。

かずみさん

仕組みが分かったら、変な遠慮がなくなりました。「園の本当の期限を確認してもらえますか。主任の引き継ぎもあるので、もう一度見学してから決めたいんです」ってお願いしたんです。次の日に連絡があって、園は2週間待てるって。今週中、は担当さんの感覚だったみたいです。

編集部2回目の見学で、何が分かりましたか。

かずみさん

1回目は園長先生の説明が中心だったので、2回目は午前の保育を見せてもらいました。主任として入るので、職員さんの動き方を見たかったんです。若い先生たちが自分から声をかけ合っていて、ここなら大丈夫だと思えました。1回目だけで決めていたら、そこは見えていなかったです。

お金の流れが分かったら、担当さんに遠慮せず「待ってほしい」と言えるようになりました。

かずみさん(仮名)

かずみさんは2週間後に内定を受け、年度末で今の園を退職しました。引き継ぎの期間を考えて、退職の3か月前に今の園の園長に伝えています。新しい園では、主任として0〜5歳児の職員の相談役を担っています。

かずみさんが変わったのは、担当者を信じるようになったからではありません。仕組みを知ったことで、担当者の言葉と園の事情を分けて考えられるようになったからです。「今週中に」を「園の期限はいつか」に置き換える。それだけで、判断の時間を取り戻すことができました。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

図6

仕組みを知る前仕組みを知った後

内定の返事までの期間

今週中(3日)
園に確認して2週間

見学の回数

1回
2回

担当者に頼んだ確認

0件
期限と保育の見学の2件
図6 かずみさんの転職の進め方の変化

このケースで役に立ったのは、遠慮せずに「どうして無料なのか」を聞いたことです。仕組みをきちんと説明してくれるかどうかは、そのまま担当者を信頼できるかどうかの目安にもなります。

06提携サービスを案内されたときに確かめること

要点:比較サイトや相談窓口などで、提携している転職サービスを案内されることがあります。その場合は、自分の情報がどこに、どこまで伝わるのかと、断れるかどうかを確かめます。

転職の相談をしていると、「提携しているサービスがあるので、そちらで求人を探しましょう」と案内されることがあります。提携先を案内されること自体は珍しいことではありません。ただ、相談した相手と、実際に求人を紹介する会社が違うことになるため、確かめておきたい点がいくつかあります。

  1. 提携先の会社名と、その会社に伝わる情報(名前、連絡先、職歴、相談した内容など)
  2. 情報を伝える前に、自分の同意を確かめてもらえるか
  3. 提携先を使わずに、相談だけで終えてもよいか
  4. 提携先から連絡が来た場合、どこに伝えれば止められるか

こうした説明が分かりやすく、使うかどうかを自分で選ばせてくれる相手なら、安心して話を進められます。反対に、説明がないまま提携先から連絡が来るような場合は、その時点で「連絡を止めてください」と伝えてかまいません。

相談先と紹介先の役割を分けて考える

提携先を案内されたときに混乱しやすいのは、「話を聞いてくれる相手」と「求人を紹介する相手」が別になるからです。相談した相手には悩みや迷いまで話していても、提携先の担当者は、そこまでの事情を知らないかもしれません。提携先を使うと決めたら、希望の条件と自分のペースを、あらためて提携先にも伝えておきましょう。相談の内容をどこまで引き継いでもらうかを、自分で決めておくことも大切です。無料で使える相談先を選ぶときの考え方は、無料の転職相談の選び方で紹介しています。

07無料だからこそ、気をつけたい2つのこと

要点:お金はかからなくても、時間と個人情報は差し出しています。そして、担当者の言葉はあくまで判断の材料の一つです。この2つを忘れなければ、無料のサービスを自分のために使えます。

1. 時間と情報は、ちゃんと差し出している

転職エージェントは無料ですが、面談に使う時間、連絡に応える時間、登録した個人情報は、自分が差し出しているものです。合わないと感じたら、使い続ける義務はありません。使うのをやめるときは、放っておかずに連絡を止めてもらうのがいちばん早い方法です。連絡が多すぎて困っているときは、転職エージェントの連絡がしつこいときの対処法を参考にしてください。

2. 担当者の言葉は、判断の材料の一つ

担当者は、園の内情を知っていることもあり、頼りになる存在です。けれども、その園で毎日働くのは自分です。担当者の「いい園ですよ」は、見学で自分の目で確かめるまでは、一つの意見として受け止めておきましょう。求人の条件についても同じです。求人を出す側は、業務の内容、就業時間、賃金などの条件を、原則として最初の面接などまでに示すことになっています[5]。担当者の口頭の説明と、渡された求人票や労働条件の書面が食い違っていないかは、自分の目で確かめてください。転職エージェントを使うことの利点と注意点は、転職エージェントのメリット・デメリットでも整理しています。

仕組みが分かっても、「やっぱり転職を前提にした相談はまだ早い」と感じる人もいるでしょう。その感覚は大切にしてください。ほいくの相談室では、転職するかどうかを決めていない段階でも、今の悩みや迷っていることの相談を受けています。

よくある質問

転職エージェントを使って入職したら、給料から紹介料が引かれますか?

紹介手数料を払うのは、求人を出した園や法人です。法律で求職者からの手数料の徴収は原則として禁止されているため、給料から差し引かれることは通常ありません。給与明細に見覚えのない控除があれば、勤務先に内訳を確かめてください。

紹介手数料がかかる分、エージェント経由だと採用されにくくなりますか?

園の考え方によって違うため、一概には言えません。直接応募と紹介のどちらを選ぶかは、手続きの手間や、条件の確認を任せたいかどうかで決めるのが現実的です。気になる園が決まっている場合は、その園の採用ページから直接応募する方法もあります。

エージェントから紹介された園に、内定後に断りを入れてもいいですか?

断ってかまいません。内定を受けるかどうかを決めるのは求職者です。迷いがある場合は、早めに担当者に正直に伝え、園への連絡の仕方を相談しましょう。

担当者に「なぜ無料なのか」と聞いても失礼になりませんか?

失礼にはなりません。仕組みを分かりやすく説明してくれるかどうかは、信頼できる相手かを見極める材料にもなります。答えがあいまいなときは、公式サイトの利用規約やよくある質問も確かめてみてください。

園が払う紹介手数料の金額を、担当者に聞いてもいいですか?

聞くこと自体は自由ですが、個別の金額は園と紹介会社の間の取り決めのため、答えてもらえないこともあります。上限制の手数料なら、最高額は支払われた賃金額の10.8%相当額(免税事業者は10.3%)と決められています[3]。金額よりも、自分が費用を払う必要がないことと、情報の扱いを確かめておくほうが、使う側にとっては大切です。

公的な窓口で仕事を探す場合も、手数料はかかりませんか?

ハローワークや保育士・保育所支援センターのような公的な窓口は、国や自治体の事業として運営されています。たとえば保育士・保育所支援センターは、国の補助事業として都道府県などが設置し、再就職の相談や就職のあっせんを行っています[6]。利用料の有無が気になるときは、窓口に直接確かめると安心です。

参考にした資料

  1. e-Gov法令検索「職業安定法」
  2. こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.7)」(出典:厚労省 職業安定業務統計)
  3. 厚生労働省 職業紹介事業の業務運営要領「第6 手数料」
  4. 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」
  5. 厚生労働省 求職者向けリーフレット(2024年4月)
  6. こども家庭庁 令和7年度行政事業レビュー公開プロセス説明資料

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

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