17時25分。タイムカードの前まで来て、ふと保育室のほうを振り返る。先輩はまだ壁面の飾りを貼っていて、主任は職員室で電話を受けている。「お先に失礼します」の一言がどうしても出てこなくて、結局もう一度保育室に戻り、片付けるものを探してしまう。気づけば18時半を過ぎている。
自分の担当はもう終わっているのに、帰ることに後ろめたさを感じる。そんな気持ちを抱えている保育士は少なくありません。罪悪感があるのは、仕事に不真面目だからではなく、むしろ周りをよく見ていて、チームのことを考えているからです。
ただ、その気持ちのまま毎日1時間ずつ残り続けると、疲れは少しずつたまっていきます。この記事では、定時退勤に罪悪感が生まれる理由をほどいたうえで、定時で帰るための一日の段取りと、帰るときの声のかけ方を具体的にまとめました。明日から一つだけでも試せることが見つかればうれしいです。
この記事でわかること
- 定時退勤に罪悪感を覚える5つの理由
- 定時で帰ることが「わがまま」ではない理由と、労働時間の基本
- 定時で帰るための一日の段取り(朝・午睡中・夕方)
- 角が立たない声のかけ方と、帰りにくさが続くときの確かめ方
結論
保育士が定時退勤に罪悪感を抱くのは、同僚がまだ働いている中で帰ることが「仕事を押しつける」「やる気がないと思われる」ように感じられるからです。しかし労働時間は法律で原則1日8時間・週40時間とされ[1]、定時に帰ることは契約どおりに働くことにすぎません。罪悪感を減らすには、気持ちを無理に変えようとするより、朝に帰る時刻を決める、午睡中に連絡帳を終わらせる、退勤30分前に引き継ぎメモを書く、帰る前に「何か手伝えることはありますか」と一声かける、といった段取りを先に整えるほうが効果的です。段取りが整うと、帰ることへの迷いは自然と小さくなっていきます。
01罪悪感の正体は、5つの思い込みと職場の空気
要点:定時退勤の罪悪感は、多くの場合、誰かに言われたことではなく、自分の中の思い込みと、職場に漂う「残るのが当たり前」という空気から生まれています。正体が分かると、少し距離を置いて眺められるようになります。
「早く帰ってはいけない」と、はっきり言われたことがある人は、実はそれほど多くありません。それでも帰りにくいのは、言葉にされていない決まりのようなものを感じ取っているからです。罪悪感のもとになりやすい考え方を、5つに分けてみました。
図1
- 1
先に帰る=押しつけ
自分が帰ると、残っている人の仕事が増えるように感じてしまう
- 2
長く残る人が熱心
遅くまで残っている先生ほど、やる気があると評価されている気がする
- 3
子どものためなら当然
行事や制作の準備は、時間外でもやるのが保育士として当たり前だと思っている
- 4
若手は遠慮すべき
経験の浅い自分が、先輩より先に帰るのは失礼だと感じる
- 5
帰ったあとが心配
自分がいない間に何か起きて、翌朝に何か言われるのが怖い
5つのうち、どれがいちばん自分に近いでしょうか。「若手は遠慮すべき」が強い人は、先輩との関係の中に答えがありますし、「帰ったあとが心配」が強い人は、引き継ぎの仕組みを整えることで気持ちが軽くなります。理由によって、効く対策が違ってきます。
職場の空気は、一人ひとりの遠慮でできている
「残るのが当たり前」という空気は、誰か一人が作ったものではないことがほとんどです。先輩も実は早く帰りたいけれど、主任が残っているから残っている。主任も、職員が残っているから先に帰りにくい。そうやって、みんなが少しずつ遠慮し合って、帰りにくい雰囲気ができあがっていきます。だからこそ、誰か一人が気持ちよく帰る姿を見せると、空気が少しずつ変わることがあります。
罪悪感が強くなりやすい時期と場面
罪悪感は、いつも同じ強さで出てくるわけではありません。運動会や発表会の前、年度末の書類の時期、職員が急に休んだ日など、周りが忙しそうにしているときほど強くなります。また、自分のクラスの子がけがをした日や、保護者から何か言われた日にも、「せめて残って何かしなければ」という気持ちが湧きやすいものです。どんな日に強くなるかを知っておくと、「今日は行事前だから気持ちが揺れているんだ」と、少し引いて自分を見られるようになります。罪悪感が強い日だからこそ、帰る時刻をあらかじめ決めておくことが助けになります。
02定時で帰るのは、契約どおりに働くこと
要点:定時退勤は、特別なことでもわがままでもありません。労働時間には法律上の原則があり、残業はその例外です。頭の中の「罪悪感の声」を、事実と並べてみると、気持ちが少し整理されます。
労働基準法では、労働時間は原則として1日8時間・1週40時間までと決められています[1]。これを超えて働かせるには、職場で36協定という労使の協定を結び、労働基準監督署に届け出る必要があります。その場合でも、時間外労働の上限は原則として月45時間・年360時間です[2]。つまり、残業は「あって当たり前」のものではなく、ルールのうえでは例外として扱われているものです。
図2
| 罪悪感の声 | 実際のところ |
|---|---|
| 先輩が残っているのに帰るのは失礼 | 退勤時刻は担当や勤務の形によって違う。先輩には先輩の仕事と事情がある |
| 長く残る人ほど熱心だと思われる | 残っている時間の長さと保育の質は別のもの。疲れはミスや見落としにつながりやすい |
| 子どものためなら時間外も当然 | 時間外労働は36協定を結んで届け出てはじめてできる例外で、上限も決まっている[2] |
| 帰ると仕事を押しつけることになる | 自分の担当を終えていれば押しつけではない。終わらない量なら分担の問題として相談する |
| 若手は先に帰ってはいけない | 経験年数によって労働時間の原則が変わるわけではない[1] |
表の右側を読んでも、すぐに罪悪感が消えるわけではないかもしれません。それでかまいません。大切なのは、帰ることが悪いことではないと、頭のどこかで知っておくことです。罪悪感が強くなった日に、この表を思い出せるだけでも、気持ちの立て直し方が変わります。
時間外の仕事には、本来は賃金が支払われる
もう一つ知っておきたいのは、時間外労働には25%以上の割増賃金が必要だということです[3]。もし残っている時間が残業として申請されていないなら、それは働き方のルールの問題でもあります。「自分が好きで残っているだけ」と思っている時間が、実は園にとって必要な仕事の時間だった、ということもあります。申請しにくい残業についてはサービス残業が当たり前の職場で詳しく取り上げています。
03定時で帰るための一日の段取り
要点:定時で帰れるかどうかは、夕方ではなく朝に決まります。朝に帰る時刻と終わらせる書類を決め、午睡中と夕方に作業を分けておくと、退勤時刻に慌てずに済みます。
罪悪感を減らすいちばん確かな方法は、「やるべきことは終わっている」という状態で帰ることです。仕事が残っているまま帰ろうとすると、どうしても後ろめたさが強くなります。そこで、一日の流れの中に、終わらせるための小さな区切りを作っておきます。
図3
- 8:30 出勤今日の帰る時刻と、今日中に終わらせたい書類を一つ決めて、手帳に書く
- 10:00 主活動子どもの姿で気づいたことを、付箋やメモに一言ずつ残しておく
- 12:30 午睡に入る午睡チェックをしながら、朝からのメモをもとに連絡帳を書く
- 13:30 休憩休憩は休む。書類を持ち込まず、体と頭を休ませる
- 14:30 午睡明けの前週案や記録の残りを15分だけ進める。終わらなければ翌日の分に回す
- 16:00 夕方の保育降園の合間に、翌日の教材や制作の材料を出しておく
- 17:00 退勤30分前引き継ぎメモを書き、遅番の先生に渡す
- 17:20 退勤10分前「何か手伝えることはありますか」と一声かけ、なければ片付けて退勤する
朝のうちに「帰る時刻」を決めておく
段取りの中でいちばん効果が大きいのは、朝に帰る時刻を決めることです。決めていないと、夕方になってから「もう少しだけ」が積み重なり、気づけば1時間が過ぎています。手帳の今日の欄に「17:30退勤」と書くだけでも、一日の動き方が変わります。週に一度でも「この日は必ず定時で帰る日」を決めておくと、始めやすくなります。
午睡中は、連絡帳を最優先にする
午睡の時間は、書類を進められる貴重な時間です。ただ、何から手をつけるかを決めていないと、あれこれ手を出して中途半端に終わりがちです。毎日書く連絡帳を最初に終わらせ、残った時間で週案や記録を進める、と順番を決めておくと、夕方に残る仕事が減ります。休憩はきちんと取ってください。労働時間が6時間を超える場合は少なくとも45分、8時間を超える場合は少なくとも1時間の休憩を、自由に使える時間として取ることが法律で定められています[4]。休憩の取りにくさについては休憩が取れないときの対処法でもまとめています。
「終わらなかった分」の置き場所を決める
どれだけ段取りを整えても、終わらない日はあります。そんな日のために、終わらなかった仕事を書いておく「明日の箱」を手帳の中に作っておきましょう。残りを明日の自分に渡すと決めておけば、今日の仕事を中途半端に投げ出したという感覚が薄れます。それでも毎日のように箱があふれるなら、それは段取りの問題ではなく、仕事の量の問題です。
早番・遅番の日は、区切りの位置を変える
早番の日は、子どもが少ない朝の時間に書類を進めにくいかわりに、退勤が早いぶん、午睡中の時間を有効に使うことが鍵になります。早番の日は午睡中に連絡帳と翌日の準備まで済ませ、夕方は引き継ぎメモを書いて帰るだけにしておくと、帰りやすくなります。反対に遅番の日は、朝に時間の余裕があることが多いので、出勤後すぐに週案や記録を少し進めておくと、閉園後に残る仕事が減ります。勤務の形ごとに、どこで書類を進めるかを決めておくと、毎日の段取りが組みやすくなります。
04帰るときの声のかけ方
要点:帰るときの一言は、「予告」「引き継ぎ」「申し出」「感謝」の4つで組み立てると、角が立ちません。翌朝のひと言まで含めて考えると、気まずさが残りにくくなります。
罪悪感のある人ほど、帰るときに黙ってそっと出ていこうとしがちです。けれども、黙って帰るほうが、かえって「急にいなくなった」と受け取られやすいものです。帰る前の数分で、短い言葉をいくつか重ねておくと、周りも気持ちよく送り出してくれます。
図4
- 朝か昼に予告する「今日は17時半で上がります。夕方の制作の片付けは、それまでに終わらせますね」
- 引き継ぎを伝える「○○くんのお迎えはおばあちゃんです。連絡帳に書いてあります」とメモを渡しながら伝える
- 手伝いを申し出る「帰る前に何か手伝えることはありますか」と一声かける
- 感謝を伝えて帰る「ありがとうございます。お先に失礼します」と言って、迷わず退勤する
- 翌朝にひと言「昨日はありがとうございました。何か変わったことはありましたか」と確かめる
この流れの中で特に大切なのは、最初の予告です。夕方になって急に「帰ります」と言うより、朝や昼のうちに伝えておくほうが、周りも心づもりができます。予告しておけば、退勤時刻になったときに言い出すまでのためらいも小さくなります。
「手伝えることはありますか」には、時間の区切りを添える
手伝いを申し出たときに「じゃあこれを」と頼まれ、そのまま1時間残ってしまう、という心配もあるかもしれません。そんなときは「10分くらいでできることがあれば」と、時間の区切りを添えておくと安心です。区切りを伝えておけば、相手も頼む量を考えてくれます。
帰り際に引き止められたとき
帰ろうとしたところで「ちょっといい?」と声をかけられることもあります。急ぎでない話なら、「今日は約束があるので、明日の朝でもいいですか」と返してかまいません。約束は、家で休むことでも、自分の時間でもいいのです。毎回断る必要はありませんが、週に一度でも「今日は帰る」を通せると、自分の中の基準ができていきます。
パートや時短勤務の人は、契約の時間を言葉にする
パートや時短勤務の人は、正社員の先生がまだ働いている中で帰ることに、いっそう後ろめたさを感じやすいものです。けれども、勤務時間はもともと契約で決まっています。「16時までの契約なので、ここで上がります。残りは○○先生にお願いしています」と、契約と引き継ぎ先をセットで伝えると、周りも理解しやすくなります。契約の時間を超えて手伝うことが続くなら、その時間がどう扱われているかを、一度確かめておいてください。
05相談事例:「残って」と言われていなかったことに気づいた日
要点:誰にも頼まれていない居残りを続けていた若手保育士が、段取りと声のかけ方を変えて、週3回の定時退勤ができるようになったモデルケースです。
先輩より先に帰れなかった3年目の保育士
相談事例(モデルケース)
- お名前
- こはるさん(仮名)・24歳
- 保育士歴
- 3年目(相談当時)
- 勤務先
- 私立認可保育園(定員約70名)、3歳児クラス副担任
- 変化
- 定時退勤 月1回程度 → 週3回/退勤 平均18時40分 → 定時の日は17時半
編集部相談する前は、毎日どんな気持ちで残っていましたか。
先輩が残っているのに帰るなんて、ありえないと思っていました。自分の仕事はもう終わっていて、保育室の床を拭いたり、おもちゃを並べ直したり、正直、やることを探していたんです。それで帰るのは18時半過ぎ。毎日すごく疲れていました。
編集部何がきっかけで、変わり始めたのですか。
相談のときに、「先輩に直接聞いてみたことはある?」と言われて。それで勇気を出して、主任の先生に「定時で帰っても大丈夫ですか。残ってやったほうがいいことはありますか」って聞いたんです。そしたら「え、誰かに残ってって言われたの?」って、本当にびっくりされて。
編集部そのあと、どんな工夫をしましたか。
朝のうちに、手帳に帰る時刻を書くようにしました。午睡中は連絡帳を最初に終わらせて、17時には遅番の先生への引き継ぎメモを書く。帰る前に「何か手伝うことありますか」って聞いて、なければ「お先に失礼します」。最初の何回かは心臓がどきどきしましたけど、先輩は普通に「お疲れさま」って言ってくれました。
編集部職場の様子に、変化はありましたか。
1か月くらいたったころ、同じクラスの先輩が「こはる先生が帰るから、私も今日は帰ろうかな」って言ったんです。先輩も、本当は早く帰りたかったんだなって。それを聞いて、自分だけが我慢していたわけじゃなかったんだと思いました。
誰にも「残って」と言われていなかったのに、私が勝手に残っていたんです。
こはるさん(仮名)
こはるさんは今、週に3回は定時で帰り、残る日は「今日は週案を仕上げるので18時まで」と、自分で時間を決めて残るようにしています。空いた夕方には、ずっと行けなかった整体に通い始めたそうです。
このケースから持ち帰れるのは、罪悪感の正体が「言われてもいない決まり」だったと分かったことで、行動を変えやすくなったという点です。一度だけでも、主任や先輩に「定時で帰っても大丈夫ですか」と聞いてみると、思い込みかどうかを確かめられます。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
こはるさんのように、直接聞いてみると拍子抜けするほどあっさり「帰っていいよ」と言われることは珍しくありません。聞くこと自体に勇気がいる場合は、質問しやすい相手から始めてみてください。質問しにくい職場での話し方は質問できない職場での対処法も参考になります。
もう一つ、こはるさんの変化で見逃せないのは、残る日も「自分で決めて残る」ようになったことです。定時退勤を目指すことは、毎日必ず定時で帰ることではありません。帰る日と残る日を、空気ではなく自分の判断で選べるようになることが、罪悪感から自由になるいちばんの近道です。
06帰りにくさが続くときに確かめたいこと
要点:段取りを整え、声をかけても帰りにくい状態が続くなら、問題はあなたの気持ちではなく、職場の仕組みや仕事の量にあるかもしれません。次の項目で、その居残りが本当に必要なものかを確かめてみてください。
図5
- 自分の担当の仕事は、勤務時間内に終わっている終わっているなら、残る理由は空気や遠慮かもしれません
- 残っている時間に、決まった仕事があるやることを探しているなら、帰ってよい時間です
- 残るように、誰かから頼まれたことがある頼まれていないなら、思い込みの可能性があります
- 残った時間は、残業として申請できている申請できないなら、働き方のルールの問題です
- 会議や研修が、毎回定時のあとに始まる定時のあとが前提の仕組みは、個人の努力では変わりにくいものです
- 勤務時間内に終わらない量の仕事が、毎日ある段取りではなく、仕事量や分担の問題です
上の3つに当てはまるなら、まずは段取りと声かけを試す価値があります。下の3つに当てはまるなら、あなたの気持ちの持ち方を変えるより、園長や主任に仕事の量や会議の時間を相談するほうが先です。仕事量そのものが多い場合の対処法は保育士の残業が多いときの対処法にまとめています。残業代が支払われていない、休憩が取れないといった問題は、労働条件相談「ほっとライン」(0120-811-610)でも、平日の夜や土日に無料・匿名で相談できます[5]。
07罪悪感とうまく付き合うために、知っておいてほしいこと
要点:罪悪感は、完全には消えないかもしれません。それでも、帰る日と残る日を自分で選べるようになれば、罪悪感に振り回されることは減っていきます。ただし、強い自責の気持ちが続くときは、心の疲れのサインとして受け止めてください。
罪悪感をゼロにしようとしなくていい
罪悪感は、周りを思いやる気持ちの裏返しでもあります。だから、無理に消そうとしなくてかまいません。「少し後ろめたいけれど、今日は帰る」と決めて帰る経験を重ねるうちに、その後ろめたさは少しずつ小さくなっていきます。帰れない日があっても、自分を責める必要はありません。
残る日は、自分で時間を決めて残る
行事の前など、どうしても残る必要がある日もあります。そんな日は、「19時まで」「週案が終わるまで」と、自分で区切りを決めてから残ってください。なんとなく残るのと、決めて残るのとでは、同じ1時間でも疲れ方がまったく違います。
強い自責感が続くときは、心の疲れを疑う
帰ったあとも「迷惑をかけたのでは」と一晩中考えてしまう、眠れない、朝になると職場に行くのが怖いといった状態が続いているなら、それは罪悪感の問題というより、心が疲れているサインかもしれません。かかりつけ医や心療内科に相談することも、立派な一歩です。働く人の悩みを聞く「こころの耳電話相談」(0120-565-455)は、平日17時〜22時、土日10時〜16時に無料で相談できます[6]。
一人で考えていると、罪悪感はどんどん大きくなりがちです。保育の現場を知っている人に話すだけで、「それは思い込みだったかも」と気づけることもあります。ほいくの相談室では、転職を考えていない方からの、帰りにくさや職場の空気についての相談も受けています。
よくある質問
新人のうちから定時で帰ると、印象が悪くなりませんか?
自分の担当を終え、引き継ぎをして、帰る前に一声かけていれば、印象が悪くなることは多くありません。むしろ、やることを探して残っているより、段取りよく仕事を終えるほうが評価されることもあります。心配なら、主任に「定時で帰っても大丈夫ですか」と一度聞いておくと安心です。
先輩が毎日遅くまで残っています。手伝わずに帰っていいのでしょうか?
帰る前に「何か手伝えることはありますか」と声をかけ、頼まれたことがなければ帰ってかまいません。先輩が残っている理由は、担当の違いや本人の段取りなど、さまざまです。毎日手伝わないと回らない量なら、それは分担の問題として主任や園長に相談するのが筋です。
定時で帰ったら、翌朝に嫌みを言われました。
一度の嫌みで、定時退勤をやめる必要はありません。翌朝に「昨日は先に失礼しました。何かありましたか」と声をかけ、引き継ぎに漏れがなかったかを確かめてください。それでも嫌みが続くようなら、主任や園長に相談し、言われた内容と日付をメモしておくと、あとで説明しやすくなります。
定時で帰るための段取りで、最初にやるべきことは何ですか?
朝のうちに、その日の帰る時刻を手帳に書くことです。時刻を決めるだけで、午睡中にやることや夕方の動き方が自然と変わります。毎日が難しければ、週に1日「必ず定時で帰る日」を決めることから始めてみてください。
定時で帰る代わりに、家で書類をやるのはありですか?
一時的にはそうしたくなりますが、持ち帰りが続くと、職場で残っていたときと同じように自分の時間が削られていきます。持ち帰りが必要な量なら、それは勤務時間内に終わらない仕事量だということです。持ち帰った時間もメモしておき、仕事量の相談に使ってください。
定時で帰りたいのに、毎日仕事が終わりません。
段取りを整えても毎日終わらないなら、問題は仕事の量や分担にあると考えられます。1〜2週間、業務ごとにかかった時間をメモし、それをもとに園長や主任に相談してみてください。記録があると、気持ちだけでなく状況が伝わりやすくなります。
参考にした資料
- 厚生労働省 FAQ「法定労働時間と割増賃金について教えてください。」
- 確かめよう労働条件「時間外・休日労働と割増賃金」
- 厚生労働省 FAQ「法定労働時間と割増賃金について教えてください。」
- e-Gov法令検索「労働基準法」
- 確かめよう労働条件「労働条件相談ほっとライン」
- こころの耳「働く人の『こころの耳電話相談』」
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。