保育士のワークライフバランス改善は時間の見える化から

18時55分。自分の勤める園の遅番を終えて、急いで自転車をこぎ、わが子の通う保育園に駆け込む。玄関の明かりの下で、最後の一人になった子どもが先生と並んで待っている。「お待たせ」と抱き上げながら、昼間はよその子のお迎えを見送っていたのに、と胸の奥が少し痛む。

保育士のワークライフバランスの悩みは、子育て中の人だけのものではありません。休日に友人との約束を断り続けている人、平日の夜に自分の時間がまったくない人、親の通院に付き添えずに困っている人。仕事は好きなのに、仕事以外の時間が少しずつ削られていく感覚は、多くの保育士に共通しています。

ただ、「もっとバランスよく働きたい」と思っても、どこから手をつければいいのかは分かりにくいものです。この記事では、まず今の働き方を時間の数字で見える化し、そのうえで、今の園で変える、制度を使う、職場を変える、という3つの選択肢をどう比べるかをまとめました。読み終えたら、まず2週間の記録から始めてみてください。

この記事でわかること

  • 保育士のワークライフバランスが崩れやすい3つの理由
  • 2週間の時間記録で、今の働き方を見える化する方法
  • 記録から「変えたい時間」を一つ選ぶ考え方
  • 今の園で変える・制度を使う・職場を変える、3つの選択肢の比べ方
  • 残業の実態を、体験談とあわせて知る

結論

保育士のワークライフバランスを改善するには、まず2週間、勤務時間・休憩・持ち帰り・通勤・家事育児・睡眠・自分の時間を記録して、どこに時間が取られているかを見える化します。そのうえで、①今の園で業務やシフトを調整する、②育児・介護休業法の残業免除や短時間勤務などの制度を使う[1]、③固定時間勤務やパート、別の園種へ移るなど職場や働き方を変える、の3つを比べます。「なんとなくつらい」を時間の数字に置き換えると、園長への相談も、制度の申し出も、次の職場選びも具体的になり、自分に合う変え方を選べるようになります。

01保育士のワークライフバランスが崩れやすい3つの理由

要点:保育士のワークライフバランスが崩れやすいのは、仕事が勤務時間内に収まりにくく、忙しさに大きな波があり、勤務時間が日によって変わるからです。この3つが重なると、仕事以外の時間の見通しが立たなくなります。

一つ目は、仕事が勤務時間内に収まりにくいことです。保育中は子どもから目を離せないため、連絡帳や週案、制作の準備は、午睡中や降園後、場合によっては家に持ち帰って行うことになります。二つ目は、忙しさの波です。運動会や発表会の前、年度末の書類の時期には、残業や持ち帰りが一気に増えます。三つ目は、早番・遅番などのシフトで、起きる時刻も帰る時刻も日によって変わることです。

東京都の保育士実態調査では、保育士を辞めたいと考えている人に理由を聞いたところ、「仕事量が多い」が54.0%、「労働時間が長い」が35.4%に上りました[2]。仕事と生活のバランスの悩みは、保育士として働き続けるかどうかにまで影響しています。

保育士が「時間」の条件を大切にしている

同じ調査で、過去に保育士として働いていた人に、復職するならどんな条件を重視するかを聞いた結果では、時間に関する条件が上位を占めていました[3]。

図1

保育士の仕事に戻る場合に希望する条件(東京都保育士実態調査〔令和4年度〕・過去に保育士として働いた人・上位4項目)[3]

勤務時間(1日)73.8%
給与等(年収)69.0%
通勤時間(片道)61.6%
勤務日数(週)57.3%
図1 保育士の仕事に戻る場合に希望する条件(東京都保育士実態調査〔令和4年度〕・過去に保育士として働いた人・上位4項目)[3]

1日の勤務時間、通勤時間、週の勤務日数。給与と並んで、時間にかかわる条件が多くの人に重視されています。ワークライフバランスを見直したいという気持ちは、特別な望みではなく、多くの保育士が働き方を選ぶときの中心にあるものです。

暮らし方によって、崩れ方は違う

同じ保育士でも、暮らし方によってバランスの崩れ方は違います。一人暮らしの人は、残業や持ち帰りがそのまま睡眠と自分の時間を削っていきます。子育て中の人は、お迎えの時刻や子どもの急な発熱との板挟みになりやすく、親の介護をしている人は、通院の付き添いや急な呼び出しに対応しにくくなります。だからこそ、ほかの人の「ちょうどいい働き方」をそのまま真似しても、うまくいくとは限りません。自分の暮らしの中で、どの時間が足りていないのかを知ることが出発点になります。

02まず2週間、時間を記録して見える化する

要点:ワークライフバランスを見直す最初の一歩は、気持ちではなく時間を記録することです。2週間あれば、普段の週と忙しい週の違いも含めて、時間の使い方がおおよそ見えてきます。

「毎日忙しい」「自分の時間がない」と感じていても、何にどれだけ時間を取られているかは、意外と自分でも分かっていないものです。記録を取ると、思っていたより持ち帰りが多かった、通勤の時間が思った以上に長かった、休憩のつもりの時間に実は連絡帳を書いていた、といった発見があります。

図2

項目記録のしかた記録してみて気づきやすいこと
勤務時間出勤と退勤の時刻を毎日書くシフトの時刻より、実際の退勤が平均でどれだけ遅いか
休憩子どもから離れて休めた時間だけを書く休憩のつもりで、連絡帳を書いていた時間が多いこと
持ち帰り家で仕事をした時間と内容を書く行事の前の週に、持ち帰りが集中していること
通勤片道の時間を書く遅番の日の帰宅時刻と、家で過ごす時間の短さ
家事・育児・介護おおまかな時間を書く平日の夜に、時間が足りなくなる理由
睡眠寝た時刻と起きた時刻を書く早番の前の日に、睡眠が短くなっていること
自分の時間好きなことに使えた時間を書く平日はほとんどゼロになっていること
図2 例:2週間の時間記録で書いておきたい項目

記録は、完璧でなくていい

記録は、分単位で正確である必要はありません。手帳やスマートフォンのメモに、寝る前に5分ほどで書き込むくらいで十分です。続けることのほうが大切なので、書けなかった日があっても気にせず、翌日から再開してください。2週間のうち1週は、行事の準備や月末の書類が入る週を含めると、忙しさの波も見えてきます。

合計を出すと、話が具体的になる

2週間が終わったら、項目ごとに合計を出してみます。「残業と持ち帰りが2週間で14時間」「自分の時間が平日はほぼゼロ」「早番の前の日の睡眠が平均5時間」のように数字になると、何を変えたいのかが自分でもはっきりします。この数字は、園長に相談するときにも、家族と話し合うときにも、次の職場を探すときにも使える材料になります。

03記録から「変えたい時間」を一つ選ぶ

要点:記録で見えた時間を、自分で減らせるもの、相談すれば減らせるもの、制度で減らせるもの、職場を変えないと減らしにくいもの、の4つに分けます。そのうえで、変えたい時間を一つ選ぶと、動き出しやすくなります。

すべてを一度に変えようとすると、何から手をつければいいか分からなくなります。記録の中から、いちばん取り戻したい時間を一つだけ選んでください。「平日の夕食を家族でとる時間」「週に一度、自分のための時間」「早番の前の日の睡眠」など、具体的であるほど、次の行動が決めやすくなります。

図3

自分で減らせる

やることを探して残っている時間、休憩中に書いている書類、段取りで短くできる作業

まず自分で試す

相談すれば減らせる

定時のあとに始まる会議、偏った行事の分担、何度も書き写している書類

園長や主任に相談する

制度で減らせる

子育てや介護を理由にした残業、取れていない年休

制度を確かめて申し出る

職場を変えないと減らしにくい

慢性的な人手不足による残業、長い通勤、合わない勤務時間帯

異動や転職を比べる

図3 記録で見えた時間の4つの分け方

自分で減らせる時間が多いなら、段取りの工夫から始めるのが近道です。定時で帰るための段取りは定時退勤の罪悪感と帰るコツでまとめています。相談すれば減らせる時間が多いなら、記録をもとに園長や主任に話してみる価値があります。仕事量全体の見直し方は保育士の残業が多いときの対処法を参考にしてください。

選ぶ時間は「取り戻したいもの」から逆算する

どの時間を減らすか迷ったら、反対側から考えてみるのも一つの方法です。「週に2回は子どもと夕食をとりたい」「月に1回は友人と会いたい」「早番の前の日は7時間眠りたい」のように、取り戻したいものを先に決め、それを実現するにはどの時間を減らせばいいかを記録の中から探します。減らすことだけを考えるより、何のために減らすのかがはっきりしているほうが、相談のときにも気持ちを込めて話せます。

04働き方を変える3つの選択肢

要点:働き方を変える方法は、大きく分けて「今の園で調整する」「制度を使う」「職場や働き方を変える」の3つです。記録で見えた原因に合わせて選ぶと、遠回りをせずに済みます。

図4

記録で見えた原因はどこにあるか

  1. 段取りや居残りが原因帰る時刻を朝に決める、午睡中の書類の順番を決めるなど、自分でできる工夫から始める
  2. 会議・行事・書類が原因記録をもとに、会議の時刻や行事の分担の見直しを園長や主任に相談する
  3. 子育てや介護との両立が原因残業免除や短時間勤務など、法律にもとづく制度を使えるか確かめる
  4. 勤務時間帯やシフトが原因時間帯の固定や、固定時間勤務・パートへの切り替えを考える
  5. 人手不足や通勤など、園の環境が原因法人内の異動や、通勤の短い園・働き方の合う園への転職を比べる
図4 ワークライフバランスを見直すときの選択肢

選択肢1:今の園で調整する

いちばん身近なのは、今の園で調整してもらう方法です。会議の開始時刻を早めてもらう、行事の係を分担してもらう、書類の様式を簡素にしてもらう、といった調整は、園長の判断で変えられることがあります。相談のときは、記録の合計を見せながら「この時間を減らしたい」と一つに絞って伝えると、話が進みやすくなります。

選択肢2:制度を使う

子育てや介護をしながら働いている人は、法律にもとづく制度を使えないか確かめてください。2025年4月から、残業免除(所定外労働の制限)の対象が、小学校就学前の子を育てる労働者まで広がりました。同じ時期に、子の看護休暇は「子の看護等休暇」になり、対象が小学校3年生修了までに広がって、入園式や卒園式、感染症による学級閉鎖なども取得の理由に加わっています[1]。

3歳未満の子を育てる人には、1日の所定労働時間を原則6時間とする短時間勤務の制度があり、子の看護等休暇は1年度に5日(子が2人以上なら10日)、時間単位でも取れます[4]。さらに2025年10月からは、3歳から小学校就学前の子を育てる人について、事業主は始業時刻の変更、テレワーク等、短時間勤務などのうち2つ以上の措置を設け、労働者はその中から1つを選んで使えるようになりました[5]。手続きや申し出の期限は、就業規則や園の担当者に確かめてください。

子育て中でなくても使える制度として、年次有給休暇があります。6か月継続して勤務し、8割以上出勤していれば10日、その後は勤続年数に応じて日数が増えていきます[6]。取れずに残っている年休があるなら、計画的に使うことも、時間を取り戻す方法の一つです。育児中の働き方については育児中の保育士の働き方で詳しく紹介しています。

選択肢3:職場や働き方を変える

今の園での調整や制度でも変わらない場合は、職場や働き方そのものを変える選択肢があります。固定時間勤務の正社員、パートや短時間勤務、通勤時間の短い園、土日休みの施設など、方向はいくつもあります。働く時間を減らす方法を比べたい場合は働く時間を減らしたいときの選択肢も参考にしてください。持ち帰りのない職場を探すなら、求人の言葉より仕組みで見分けることが大切です。探し方は持ち帰りなしの求人の探し方で紹介しています。

どの方向に変えるにしても、記録の数字を持って比べることが役に立ちます。「今は残業と持ち帰りで月25時間、通勤で往復1時間半」という今の状態と、移った先で見込める時間を並べると、何がどれだけ変わるのかが具体的に見えてきます。

05体験談:記録を取って、制度を使うことにした保育士

要点:残業と持ち帰りが当たり前になっていた子育て中の保育士が、2週間の記録をきっかけに、残業免除の制度を使って働き方を変えたモデルケースです。

「保育士なのに、わが子のお迎えがいつも最後」を変えたかった

相談事例(モデルケース)

お名前
まりなさん(仮名)・41歳
保育士歴
18年目(相談当時、育休を2回取得)
勤務先
私立認可保育園(定員約80名)、4歳児クラス担任・正社員
家族
夫(帰りの遅い会社員)、子ども2人(8歳・4歳)
変化
残業 月約25時間 → 月5時間程度/家族そろっての夕食 週1日 → 週4日/わが子のお迎えが最後になる日 週3日 → 週0〜1日

編集部相談に来たころは、どんな毎日でしたか。

まりなさん

定時は17時半なのに、会議や行事の準備で18時半を過ぎる日が週に3日くらいあって。下の子のお迎えは、いつも最後の一人でした。昼間は人の子のお迎えを笑顔で見送っているのに、自分の子は待たせている。それが、ずっと引っかかっていたんです。

編集部記録を取ってみて、何が分かりましたか。

まりなさん

2週間つけてみたら、残業と持ち帰りで12時間くらいありました。月にすると25時間くらいです。内訳を見たら、半分近くが定時のあとに始まる職員会議と行事の打ち合わせで。保育そのものより、会議で帰れなくなっていたんだって分かって、ちょっと拍子抜けしました。

編集部そこから、どんな方法を選びましたか。

まりなさん

相談のときに、下の子が小学校に上がる前なら残業免除の制度が使えるかもしれない、と教えてもらいました。正直、保育園で働いている自分が使っていいのかなって迷いもありました。でも就業規則を見たらちゃんと書いてあって、園長に記録の表と一緒に申し出たんです。会議の内容は、翌朝に議事録で共有してもらうことになりました。

編集部パートに変えることは考えなかったのですか。

まりなさん

考えました。でも、収入を計算したら、上の子の習い事や家のローンを考えると難しくて。相談のときも、パートにしたらどうなるかを数字で一緒に比べてくれて、「今はまず制度を試してみて、それでも無理なら考えましょう」と言ってもらえたんです。転職を勧められるのかと思っていたので、少し意外でした。

辞めるか続けるかじゃなくて、今の園のままで変えられることがあったんだって、記録を見て初めて気づきました。

まりなさん(仮名)

まりなさんは今、残業が月5時間程度になり、下の子のお迎えに最後の一人で駆け込むことは、週に1回あるかどうかになりました。家族4人で夕食をとれる日も、週に1日から4日に増えたそうです。下の子が小学校に上がる前に、もう一度働き方を見直すつもりだと話しています。

このケースから持ち帰れるのは、記録によって「残業の原因が会議」だと分かったことで、使える制度と頼むべきことがはっきりしたという点です。働き方を変える選択肢を数字で比べたことで、今の園に残るという判断にも納得できました。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

まりなさんのように、記録を取ってみると、つらさの原因が思っていたものと違っていた、ということはよくあります。残業の実態は、人によっても園によっても違います。他人の体験談はヒントになりますが、自分の記録に勝る材料はありません。また、まりなさんがパートへの切り替えを数字で比べてから見送ったように、選ばなかった選択肢を一度きちんと比べておくことにも意味があります。比べたうえで選んだ働き方なら、つらい日があっても「自分で決めた」と思えるからです。

06見直しを一度で終わらせないための進め方

要点:働き方の見直しは、一度変えたら終わりではありません。記録、選ぶ、相談、試す、振り返る、という流れを数か月ごとに繰り返すと、生活の変化に合わせて働き方を調整し続けられます。

図5

  1. 記録する2週間、勤務・休憩・持ち帰り・通勤・家事育児・睡眠・自分の時間を記録する
  2. 選ぶ記録から、いちばん取り戻したい時間を一つ選び、4つの分け方のどこに当たるかを考える
  3. 相談・申し出る園長や主任に記録を見せて相談する。使える制度があれば申し出る
  4. 試す決まったことを1〜2か月続けてみる。その間も簡単な記録は続ける
  5. 振り返る変わった時間と変わらなかった時間を確かめ、次の一手を考える
図5 ワークライフバランスを見直す流れ

子どもの進学、親の介護、自分の体調など、生活の事情は年ごとに変わります。そのたびに一から悩むより、この流れを繰り返せば、同じ方法で見直せます。年度の切り替わりや子どもの進学の前など、節目ごとに一度見直す習慣をつけておくと、無理がたまる前に手を打てます。

記録を続けるのがつらいときは、項目を減らす

疲れているときに、毎晩7つの項目を書くのは負担になることもあります。そんなときは、退勤時刻と持ち帰りの時間の2つだけに絞ってもかまいません。この2つだけでも、仕事が生活にどれだけはみ出しているかは十分に分かります。記録は自分を責めるためではなく、変えるための材料を集めるものだと考えてください。

家族とも、記録を共有する

ワークライフバランスは、職場だけで決まるものではありません。家事や育児の分担、送り迎えの担当など、家庭の中で調整できることもあります。記録を家族に見せると、「そんなに遅くまで働いていたんだ」と、状況を分かってもらえることがあります。職場と家庭の両方で少しずつ調整すると、一人で抱え込まずに済みます。

07完璧なバランスを目指さなくていい

要点:保育の仕事には、どうしても忙しい時期があります。毎日きっちりバランスを取ろうとするより、1年を通して無理が続かない状態を目指すほうが現実的です。心身の不調が出ているなら、働き方の見直しより先に休むことを優先してください。

忙しい時期があるのは前提にしていい

行事の前や年度末には、どの園でも忙しさが増します。その時期にバランスが崩れるのは、ある程度は仕方のないことです。大切なのは、忙しい時期が終わったら元に戻せるかどうかです。行事が終わっても残業が減らない、一年中ずっと忙しい、という状態なら、それは波ではなく働き方そのものの問題です。

時間を取り戻すと、収入が変わることもある

残業が減れば残業代が減り、パートや短時間勤務に変えれば収入はさらに変わります。時間と収入のどちらをどれだけ優先するかは、家庭の事情によって答えが違います。働き方を変える前に、変えたあとの収入を一度計算しておくと、変えてから慌てずに済みます。

心と体のサインを見逃さない

眠れない、休みの日も疲れが取れない、何をしても楽しくないといった状態が続いているなら、それはワークライフバランスの崩れが、心と体にまで及んでいるサインかもしれません。かかりつけ医や心療内科に相談してください。働く人の悩みを聞く「こころの耳」では、電話相談のほか、専用フォームで24時間受け付けるメール相談もあり、受理から1週間以内に回答するとされています[7]。

働き方の見直しを一人で考えるのが難しいときは、話しながら整理するのも一つの方法です。働き方の相談先については働き方の相談先でまとめています。ほいくの相談室では、転職するかどうかを決める前に、記録をもとに「どの時間を取り戻したいか」を一緒に考える相談も受けています。

よくある質問

保育士で、ワークライフバランスの良い職場は本当にありますか?

書類の時間がシフトに組み込まれている園、行事の準備を保育時間内に行う園、固定時間勤務の求人など、働き方の工夫をしている職場はあります。ただし、求人の言葉だけでは分かりにくいため、見学で退勤時刻や書類の時間を確かめることが大切です。

時間の記録は、何日くらい取ればいいですか?

2週間を目安にしてください。1週間だと、たまたま忙しい週や落ち着いた週に当たることがあります。行事の準備や月末の書類が入る週を含めると、忙しさの波まで見えてきます。

保育園で働いていても、残業免除などの制度は使えますか?

育児・介護休業法の制度は、保育園で働く人も、条件を満たせば利用できます。2025年4月からは、残業免除の対象が小学校就学前の子を育てる人に広がりました[1]。申し出の方法や期限は就業規則で確かめ、分からなければ園の担当者に聞いてみてください。

子育てをしていなくても、働き方を見直していいのでしょうか?

もちろんです。自分の時間、健康、趣味、家族や友人との時間は、子育ての有無にかかわらず大切なものです。記録を取って変えたい時間を選ぶ方法は、どんな事情の人にも使えます。

正社員のままでいるか、パートに変えるかで迷っています。

まず、正社員のまま使える制度や調整がないかを確かめてください。そのうえで、パートに変えた場合の収入と、取り戻せる時間を数字で比べると判断しやすくなります。社会保険や扶養の条件も変わることがあるため、勤務時間と収入の見込みをあわせて確かめておくと安心です。

残業の実態について、ほかの保育士の体験談を知りたいです。

体験談は参考になりますが、残業の多さや中身は園によって大きく違います。ほかの人の話を聞くときは、園の規模や担当クラス、勤務の形もあわせて聞くと、自分の状況と比べやすくなります。そのうえで、自分の記録と並べてみてください。

参考にした資料

  1. 厚生労働省 育児・介護休業法 改正ポイントのご案内
  2. 東京都福祉局「令和4年度東京都保育士実態調査 結果の概要」
  3. 東京都福祉局「令和4年度東京都保育士実態調査 結果の概要」
  4. 厚生労働省「育児・介護休業法のあらまし(令和7年4月1日、10月1日施行対応)」
  5. 厚生労働省 育児・介護休業法 改正ポイントのご案内
  6. 厚生労働省 FAQ「年次有給休暇とはどのような制度ですか…」
  7. こころの耳「働く人の『こころの耳メール相談』」

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

ほいくの相談室

転職するかは、まだ決めなくていい。保育士の悩みを、まず相談。

持ち帰りや残業の負担を、今の園で変えられるのか、環境を変えたほうがいいのか、一緒に整理します。

  • 保育士の悩み専門
  • 転職の前提なし
  • LINE・オンラインで全国対応

LINEで相談する(友だち追加)

LINEが使えない方、文章でじっくり伝えたい方は、下のフォームから送ってください。

    相談内容がまとまっていなくても大丈夫です。「何から話せばいいか分からない」の一行からでも受け付けています。送信後、入力したメールアドレスに確認のメールが届きます。 個人情報の扱いはプライバシーポリシーをご覧ください。