1月の夜、ポストに取引先からの封筒が2通。支払調書と書かれた紙に、去年受け取った報酬の額が並んでいます。仕事を受けた会社は3社なのに、3通目はいつまでたっても届かない。机の上には、参考書やヘッドセットのレシートを入れた封筒が、ふくらんだまま置いてあります。
病院で働いていたころ、税金の手続きは年末調整で終わっていました。「確定申告 やり方」と検索すると、青色申告、白色申告、雑所得、控除……。知らない言葉が次々に出てきて、画面を閉じたくなる夜もあるはずです。
確定申告は、順番さえわかれば、一つひとつは難しい作業ではありません。1年分の記録をそろえて、決まった順に数字を入れていく作業です。知らない言葉は、出てきたときに1つずつ確かめれば十分です。
副業や業務委託で働く看護師が、そろえる書類から、所得の計算、2025年分と2026年分で変わった控除、申告書の作り方、提出と納付までを、手順の順に整理しました。自分が申告の対象になるかどうかは、別の記事で確かめられます。
看護師の確定申告は、どうやる?
確定申告は、書類をそろえる、所得を計算する、控除を確かめる、申告書を作る、提出する、納めるの6つの手順で進めます。看護師だからといって特別な手続きがあるわけではなく、副業や業務委託で働く人と同じ流れです。
- 1書類と記録をそろえる
源泉徴収票、支払調書や入金の記録、経費の記録、保険料の記録を集めます。
- 2所得を計算する
業務委託の報酬から経費を引き、給与の所得と合わせます。
- 3控除を確かめる
基礎控除や社会保険料控除など、受けられる控除を確かめます。
- 4申告書を作る
国税庁の確定申告書等作成コーナーで、画面の案内に沿って入力します。
- 5提出する
e-Taxで送るか、印刷して郵送や税務署の窓口で出します。
- 6納める
納める税金があれば期限までに納め、戻る税金があれば口座で受け取ります。
迷いやすいのは、病院やパートの給与と、業務委託の報酬が混ざっている場合です。給与は源泉徴収票の数字を、報酬は自分でまとめた1年分の数字を使う、と分けて考えると、どの数字をどこに入れるかが見えてきます。
そもそも自分が申告の対象かどうかがはっきりしない人は、先に看護師が副業すると確定申告は必要?で確かめてください。本業の給与を1か所から受け、源泉徴収されている人なら、給与以外の副業の所得の合計が20万円を超えるかどうかが目安です[1]。業務委託だけで働いている人は、所得から控除を引いて納める税金が出るなら、申告が必要です。迷うときは、申告する前提で準備を進めておくと、あとで慌てずにすみます。
まず、何をそろえる?書類と記録
最初の手順は、1年分の書類と記録を1か所に集めることです。申告書を作り始めてから探すと、途中で手が止まります。週末の半日をこの作業にあてると決めて、一気に集めてしまうと楽です。
| そろえるもの | どこからもらうか | ないときの代わり |
|---|---|---|
| 源泉徴収票(給与) | 勤め先・パート先 | 勤め先に再発行を頼む |
| 支払調書(報酬) | 業務委託の取引先 | 入金の記録と請求書の控え |
| 入金の記録 | 通帳・ネットバンキング | 取引先ごとに一覧にする |
| 経費の記録 | 領収書・レシート | 振込やカードの明細とメモ |
| 保険料の記録 | 控除証明書・納付の記録 | 納付書の控え・口座の記録 |
| マイナンバーカード | 自分で用意 | 番号がわかる書類と身分証 |
編集部まとめ
支払調書は、取引先によっては届かないことがあります。届かなくても申告はできるので、通帳やネットバンキングの入金の記録から、取引先ごとの1年分の合計を出します。請求書の控えを残していれば、照らし合わせるのが楽になります。
報酬から所得税が差し引かれて振り込まれている場合は、差し引かれる前の額が収入になります。差し引かれた税金は、申告書に書いて精算します。入金の額だけを足すと収入を少なく数えてしまうので、請求書や支払いの明細で、差し引かれる前の額を確かめましょう。
集めた記録は、月ごとに1行ずつの表にしておくと、あとの計算がそのまま進みます。表の形は自由ですが、次のような列があれば十分です。
| 月 | 取引先 | 報酬(差し引かれる前) | 経費(内容と金額) |
|---|---|---|---|
| 4月 | A社 | 7万円 | 参考書 3,200円 |
| 4月 | B社 | 4万円 | 通信費の仕事の分 2,400円 |
| 5月 | A社 | 7万円 | ヘッドセット 6,800円 |
| 1年の合計 | 3社 | 150万円 | 16万円 |
編集部まとめ
報酬から所得税が差し引かれている取引先は、その額も横に書き足しておきます。申告書の「源泉徴収税額」の欄に、そのまま使えるからです。支払調書が届いたら、表の合計と照らし合わせて、入れ忘れがないかを確かめます。
年の途中で病院を辞めた人は、その病院の源泉徴収票も必要です。辞めたあと年内に別の勤め先で働いていなければ、その年の年末調整は受けていないので、確定申告で1年分を精算します。退職のときに受け取っていなければ、前の勤め先に頼みましょう。
国民年金や国民健康保険の保険料を自分で納めている人は、納めた額がわかるものも用意します。社会保険料控除として、所得から差し引けるからです。保険の考え方は業務委託の看護師は社会保険に入れる?にまとめています。
所得は、どう計算する?
業務委託の報酬は、1年分の収入から必要経費を引いた額が所得です[1]。まず取引先ごとに1年分の報酬を合計し、それを全部足して収入の合計を出します。そこから、仕事のために使ったお金を引きます。
| 項目 | 金額の例 | メモ |
|---|---|---|
| A社の報酬 | 84万円 | 所得税が差し引かれる前の額 |
| B社の報酬 | 48万円 | 支払調書で確かめた |
| C社の報酬 | 18万円 | 入金の記録から合計した |
| 収入の合計 | 150万円 | A社+B社+C社 |
| 必要経費 | 16万円 | 通信費・書籍・機器など |
| 所得 | 134万円 | 収入の合計−必要経費 |
編集部まとめ
経費は、その仕事の収入を得るために使ったお金です。通信費のように私用と両方に使うものは、仕事に使った分を分けて考えます。何を経費にできるか、どう分けるかは看護師が確定申告で経費にできるものにまとめています。
給与は、源泉徴収票に書かれた支払金額などを入力すると、作成コーナーが給与の所得を計算します。給与が2か所以上あるときも、それぞれの源泉徴収票を入力すれば、合わせて計算されます。給与の所得と業務委託の所得を合わせたものが、1年の所得になります。
業務委託の報酬は、雑所得?事業所得?
業務委託の報酬は、「業務に係る雑所得」か「事業所得」のどちらかで申告するのが一般的です。国税庁は、雑所得のうち業務に係るものを、副業に係る収入のうち営利を目的とした継続的なものとし、原稿料などが当たるとしています[2]。
事業所得に当たるかどうかは、その仕事が社会通念上、事業と言える程度で行われているかどうかで判定されます。帳簿書類の保存がない場合は、収入金額が300万円を超え、かつ事業所得と認められる事実がある場合を除いて、業務に係る雑所得になるとされています[3]。帳簿をつけていれば必ず事業所得になる、というわけでもありません。
業務に係る雑所得でも、記録の決まりがあります。前々年分の業務に係る雑所得の収入金額が300万円を超える人は、現金預金取引等関係書類の保存が必要で、1,000万円を超える人が確定申告書を出すときは、収支内訳書などを添えます[2]。どちらで申告するか迷うときは、仕事の内容と記録を持って、税務署で確かめるのが確実です。
控除は、2025年分と2026年分でどう変わった?
所得が出たら、そこから控除を引いた額に税金がかかります。控除は、税金の計算のもとになる所得を小さくする仕組みです。副業や業務委託で働く看護師がよく使うのは、次のような控除です。
- 基礎控除:所得の額に応じて決まる控除
- 給与所得控除:給与がある人の給与から差し引かれる分
- 社会保険料控除:国民年金や国民健康保険などの保険料
- 青色申告特別控除:事業所得などで青色申告をする人の控除
給与のある人は、年末調整で出した生命保険料の控除などが、源泉徴収票に反映されています。年の途中で辞めた人や業務委託だけで働く人は、生命保険料などの控除証明書の数字を自分で入力します。医療費などの控除も、使えるかどうかを作成コーナーの案内で確かめましょう。
このうち基礎控除と給与所得控除の最低保障額は、2025年分と2026年分で続けて見直されました。申告する年によって使う額が違うので、年を分けて確かめます。
| 控除 | 2025年分(令和7年分) | 2026年分(令和8年分) |
|---|---|---|
| 基礎控除(合計所得132万円以下) | 95万円 | 104万円 |
| 基礎控除(132万円超655万円以下) | 88万・68万・63万円(所得で3段階) | 国税庁の案内で確かめる |
| 基礎控除(655万円超2,350万円以下) | 58万円 | 62万円 |
| 給与所得控除の最低保障額 | 65万円 | 74万円 |
出典:国税庁「令和7年度税制改正による所得税の基礎控除の見直し等について」、国税庁「令和8年4月 源泉所得税の改正のあらまし」[4][5]
2025年分は、令和7年度の税制改正で、合計所得金額が132万円以下の人の基礎控除が95万円になるなど、所得に応じた見直しがありました[4]。給与所得控除の最低保障額は、55万円から65万円に引き上げられています[4]。
2026年分は、令和8年度の税制改正で、基礎控除の本則が58万円から62万円に、給与所得控除の最低保障額が65万円から74万円に引き上げられました[6]。所得税がかかり始める水準(課税最低限)は178万円になりました[6]。基礎控除の額は、合計所得金額が132万円以下の人は104万円、655万円超2,350万円以下の人は62万円です[5]。そのあいだの区分の額は、この記事では確かめきれていないので、国税庁の案内で確かめてください。
178万円は、給与所得控除の最低保障額74万円と、合計所得金額132万円以下の人の基礎控除104万円を足した額と同じで、給与の収入で考えた目安です。業務委託の報酬には給与所得控除がないので、そのまま当てはめないでください。
国税庁によると、2026年分の改正は原則として令和8年12月1日に施行され、令和8年分以後の所得税に適用されます[7]。11月までの毎月の源泉徴収は変わらず、12月の年末調整などから反映されます[7]。業務委託の報酬は年末調整がないので、2027年に出す2026年分の確定申告で反映されることになります。
年を取り違えないために
2027年3月までに出すのは2026年分の申告です。作成コーナーでは、申告する年の分を選んでから入力を始めます。2025年分の申告を出し直すときなどは、2025年分の額を使います。ネットで見つけた控除の額が、どの年の分かを必ず確かめてください。
青色申告特別控除は、事業所得などの事業を営み、正規の簿記の原則で記帳して、決められた書類を添えて期限内に申告する場合は55万円です[8]。さらに電子帳簿の要件を満たすか、e-Taxで申告すると65万円になり、これらに当たらない青色申告者は10万円です[8]。青色申告にするには事前に承認の申請が必要で、原則として青色申告をしようとする年の3月15日までに出します[9]。手続きはフリーランスの看護師が個人事業主になるにはでまとめています。
申告書は、どう作る?e-Taxと書面の違い
申告書は、国税庁のホームページにある「確定申告書等作成コーナー」で作るのが、いちばん迷いにくい方法です。画面の質問に答えながら、源泉徴収票や報酬、経費、控除の数字を入れていくと、税額まで計算されます。手書きで作ることもできますが、計算の間違いを防ぐ意味でも、作成コーナーを使うと安心です。
入力の順番は、給与(源泉徴収票の数字)、給与以外の所得(報酬の合計と必要経費)、控除の順にすると、迷いにくくなります。事業所得として申告する人は、収支の内訳を書いた書類(白色申告)や決算書(青色申告)も作ります。申告書の第二表には「住民税・事業税に関する事項」の欄があり、東京都文京区の案内では、そこで給与・公的年金等以外の所得に係る住民税の徴収方法を選べるとされています[10]。くわしくは看護師が副業すると確定申告は必要?で整理しています。
e-Taxで出す
- 作成コーナーで作って、そのまま送信できる
- 税務署に行かずに、自宅で出せる
- 青色申告特別控除の65万円の要件の1つになる
書面で出す
- 作成コーナーで作って印刷するか、手で書く
- 郵送するか、税務署の窓口に持っていく
- 出したものの控えを手元に残しておく
出典:国税庁「タックスアンサーNo.2072 青色申告特別控除」[8]
e-Taxを使うには、マイナンバーカードなどの準備がいります。パソコンだけでなく、スマートフォンで作って送れる場合もあります。夜勤明けや子どもが寝たあとの時間にも作業を進められるのは、在宅で働く人にとって大きな助けです。一方、画面の操作が不安なら、作成コーナーで作って印刷し、郵送する方法でもかまいません。
どちらで出す場合も、入力を終えたら、提出の前に一度見直します。初めての申告でつまずきやすいのは、次の3つです。
- 報酬の額を、所得税が差し引かれたあとの入金の額で入れていないか
- 差し引かれた所得税(源泉徴収税額)を入れ忘れていないか
- 国民年金や国民健康保険の保険料、生命保険料などの控除を入れたか
この3つを見直すだけでも、出したあとに「しまった」と気づくことが減ります。出したあとに間違いに気づいたときは、そのままにせず、税務署に相談してください。
提出と納付は、いつまでに?
確定申告書は、原則として翌年3月15日までに出します[8]。2026年分の申告なら、期限は2027年3月15日です。納める税金があるときは、納める期限も、原則として申告の期限と同じ日です。納め方には、口座からの振替やインターネットでの納付などがあり、国税庁の案内で選べます。
報酬から差し引かれていた所得税が、1年分の税金より多かった場合は、申告すると差額が戻ります。戻る税金は、申告書に書いた口座に振り込まれます。期限までに間に合いそうにないときも、そのままにせず、早めに税務署に相談しましょう。
- 2026年10〜12月記録の抜けを埋める
1月からの入金と経費の記録を見直し、足りない領収書を探します。
- 2026年12月改正が年末調整に反映
給与のある人は、12月の年末調整から2026年分の改正が反映されます。
- 2027年1〜2月書類がそろう
源泉徴収票や支払調書を受け取り、作成コーナーで入力を始めます。
- 2027年3月15日まで提出と納付
申告書を出し、納める税金があれば納めます。
出典:国税庁「令和8年度税制改正による所得税の基礎控除の見直し等について」、国税庁「タックスアンサーNo.2072 青色申告特別控除」[7][8]
横浜市は、所得税の確定申告書を税務署へ出した人は、市民税・県民税の申告もしたものとみなされると案内しています。市民税・県民税の申告の期限は、毎年3月15日(土曜日・日曜日にあたるときは翌開庁日)としています[11]。ほかの市区町村に住んでいる人は、住んでいる市区町村の案内で確かめてください。
申告した所得は、住民税や国民健康保険料の計算にも使われます。申告書の控えや、e-Taxで送ったデータは、次の年の申告の見本になるうえ、保育園の手続きなどで所得がわかる書類を求められたときにも役立ちます。1年分の記録と一緒に保管しておきましょう。税金や保険料を引いたあとに手元に残る額の考え方は、フリーランス看護師の年収で計算の順番を示しています。
モデルケース:1年分の記録をまとめて、初めての確定申告を終えたHさん
モデルケース(架空の例)
業務委託1年目。6つの手順に分けて片づけ、初めての確定申告を期限の2週間前に終えた
- なし3社・9か月分取引先ごとの入金の一覧
- 0件42件表にまとめた経費の記録
- 期限ぎりぎりの予定期限の2週間前申告書を出した時期
このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。
成果
Hさんは、業務委託1年目の記録をまとめ、初めての確定申告を期限の2週間前に終えました。病院の給与、3社からの報酬、経費をそれぞれ整理し、作成コーナーで申告書を作って、e-Taxで出しています。
Hさん:「わからない」が「ここまではわかる」に変わったら、手が動くようになりました。
背景
Hさんは病院の病棟で18年働き、3月末で退職しました。4月からは、医療系の会社の記事の監修と、看護学生向けの問題づくりを、3社から業務委託で受けています。確定申告をするのは、これが初めてでした。
困っていたこと
年が明けても、支払調書は3社のうち2社分しか届きませんでした。経費のレシートは袋にためたままで、病院の源泉徴収票も引っ越しの荷物にまぎれていました。どの数字をどこに入れればいいのか見当がつかず、申告のことを考えるたびに気が重くなっていました。
選んだ理由
Hさんは、手順を6つに分けて、1つずつ片づけることにしました。最初の週末で書類を集め、届かない1社の報酬は、通帳の入金と請求書の控えから合計しました。報酬から所得税が差し引かれていた取引先があることにも、そのとき気づきました。雑所得か事業所得かで迷った点は、記録を持って税務署の相談で確かめました。
Hさん:一人で抱えていた疑問が、記録を見せながら聞いたら、その場で整理できました。
始め方と工夫
経費は、日付・支払先・金額・何の仕事に使ったかを表に書き、レシートは月ごとの封筒に入れ直しました。作成コーナーでは、給与、報酬、経費、控除の順に入力しています。記録をまとめてみると、4月からの9か月で監修した記事は60本を超えていて、Hさんは自分の仕事の手応えをあらためて感じました。2年目からは、毎月の終わりに入金と経費を記録しています。
Hさんが前に進めたのは、確定申告を1つの大きな仕事としてではなく、6つの小さな作業として扱ったからでした。今日は書類を集める、来週は報酬を合計する。1回で終わらせようとしないことが、初めての申告を乗り切るこつです。
気をつけたいこと:一人で決めず、相談したほうがよい場面
確定申告は、自分で計算して、自分で申告する仕組みです。わからないところを推測で埋めるより、確かめてから進めるほうが確実です。とくに次のような場面では、早めに相談しましょう。
- 事業所得か雑所得か、青色申告にするかで迷っている
- 医療費や家族の扶養など、使える控除がほかにもありそうだ
- 年の途中で病院を辞め、給与と報酬の両方がある
- 期限までに間に合いそうにない
所得の区分や青色申告など、申告のしかたそのもので迷っていますか?
税務署の相談で、仕事の内容と記録を見せて確かめます。毎年任せたいなら、費用はかかりますが税理士に頼む方法もあります。
次の質問に進みます。
住民税や国民健康保険料の扱いで迷っていますか?
住んでいる市区町村の窓口に、申告の控えを持って問い合わせます。
作成コーナーの案内に沿って進め、わからない箇所だけ税務署に電話で聞きます。
税理士に頼む場合の費用は、事務所や頼む内容によって違います。頼む前に、どこまでをしてもらえるのか、費用はいくらかを見積もりで確かめておくと安心です。記録を自分でつけておけば、頼む場合でも話が早く進みます。
記録や計算がどうしても負担に感じる人もいます。そうした人は、給与だけで働く形を選ぶと、勤め先の年末調整で手続きが終わるのが基本です。業務委託と雇われて働く形の違いは、看護師の業務委託とは?で比べています。
今日からできること
この記事を書いている2026年10月の時点で、2026年分の申告の期限まではおよそ5か月あります。年明けに慌てないために、今月からできることを並べました。
チェックした数:
確定申告の準備は、在宅で働き続けるための土台づくりでもあります。仕事を始める前の準備から働き始めるまでの全体の流れは、看護師の在宅ワークの始め方ガイドにまとめています。
よくある質問
確定申告は、いつまでに出せばいいですか?
原則として、翌年3月15日までに出します[8]。2026年分なら2027年3月15日までです。受付が始まる日は、国税庁の案内で確かめてください。
支払調書が届きません。申告できますか?
届かなくても申告できます。入金の記録や請求書の控えから、取引先ごとの報酬の額(所得税が差し引かれる前の額)を合計して入力します。
2026年分の申告では、何が変わりますか?
基礎控除と給与所得控除の最低保障額が引き上げられました。合計所得金額132万円以下の人の基礎控除は104万円、給与所得控除の最低保障額は74万円です[5]。2025年分の額と混ぜないように、申告する年の案内で確かめてください。
e-Taxを使うには、何が必要ですか?
マイナンバーカードなどの準備が必要です。作成コーナーで作った申告書を、そのまま送信できます。くわしい準備は国税庁の案内で確かめてください。
業務委託の報酬は、事業所得と雑所得のどちらで申告しますか?
仕事が社会通念上、事業と言える程度で行われているかで判定されます。帳簿書類の保存がない場合は、収入金額が300万円を超え、かつ事業所得と認められる事実がある場合を除いて、業務に係る雑所得になるとされています[3]。迷うときは税務署に相談してください。
国民年金や国民健康保険の保険料は、申告に関係ありますか?
納めた保険料は、社会保険料控除として所得から差し引けます。納めた額がわかるものを用意しておきましょう。保険の考え方は業務委託の看護師は社会保険に入れる?にまとめています。
副業がパートだけで、給与が2か所の場合も同じ手順ですか?
同じ流れで進められます。そろえるのは2か所分の源泉徴収票で、作成コーナーにそれぞれの数字を入れれば、給与の所得が合わせて計算されます。給与だけなら、ふつうは経費の記録はいりません。
確定申告をすると、住民税の申告もしたことになりますか?
横浜市は、所得税の確定申告書を税務署へ出した人は、同時に市民税・県民税の申告をしたものとみなされると案内しています[11]。住んでいる市区町村の案内も確かめてください。
まとめ
確定申告は、書類をそろえる、所得を計算する、控除を確かめる、申告書を作る、提出する、納めるの6つの手順で進めます。1つずつ分けて片づければ、初めてでも期限までに終えられます。
- 支払調書が届かなくても、入金の記録から報酬を合計できる
- 2026年分は基礎控除などが変わる。どの年の額かを取り違えない
- 作成コーナーとe-Taxを使い、迷ったら税務署に相談する
在宅で続けやすい働き方や、業務委託と雇われて働く形の選び方で迷ったときは、LINEやフォームから気軽に相談してください。