ナースステーションに戻ると、さっきまでの話し声がふっと止む。申し送りで、自分の報告にだけ短いため息が返ってくる。勤務表が出ると、あの人と同じ夜勤の日を真っ先に数えてしまう。
帰りの車に乗っても、すぐにはエンジンをかけられない。患者さんと話すのは好きなのに、職場の人の顔を思い浮かべると、明日の朝が来るのがこわくなる。そんな日が続いているのかもしれません。
看護の仕事は、24時間をチームでつなぎます。申し送り、夜勤の組み合わせ、急変のときの連携。人と関わる場面が多く、しかも命にかかわる仕事なので、言葉が強くなりやすい職場でもあります。人間関係に疲れるのは、あなたが弱いからではありません。
疲れたときの道は、我慢するか辞めるかの2つだけではありません。今の職場のままできること、職場の中で変えられること、環境ごと変える選択肢があります。ここでは、それぞれを試す順番と、移った先で何が変わり、何が変わらないのかまで整理します。
看護師の人間関係に疲れたときの選択肢は?
選択肢は、今の職場のままできること(距離を取る・相談する)、職場の中で変えること(部署の異動)、環境を変えること(転職・人と関わる量の少ない働き方・在宅の仕事)の3段階に分けられます。下から順に、小さな変化から試すと、あとで「辞めなければよかった」と感じることが少なくなります。
- 在宅の仕事や、一人で進める仕事へ移る
- 転職して、職場を変える
- 部署の異動で、関わる人を変える
- 相談して、一人で抱えない
- 距離を取り、休む
いちばん下の「距離を取り、休む」と「相談する」は、今日からでもできます。部署の異動は、職場との話し合いが必要です。転職や在宅への移行は、収入や働き方も変わる大きな選択なので、ほかの手立てを試したうえで考えても遅くはありません。
小さな変化から試すのには、もう1つ理由があります。疲れ切っているときは、目の前の苦しさから逃れることが先に立ち、移った先の条件まで考える余裕がなくなりがちです。距離を取り、少し休んでから選んだ道のほうが、次の職場で同じ思いをしにくくなります。
ただし、この順番は目安です。いじめや嫌がらせを受けている、眠れない・食べられない日が続いているといったときは、下から順に試す必要はありません。まず休み、相談先に助けを求めてください。
看護師の人間関係は、なぜストレスになりやすい?
看護師の人間関係がストレスになりやすいのは、関わる相手が多く、その一人ひとりと強く結びついて働くからです。先輩や上司、同僚、医師、患者さんや家族、ほかの職種。場面ごとに、立場の違う人の間に立つことになります。
| 相手 | よくある場面 | 最初にできること |
|---|---|---|
| 先輩・上司 | 申し送りで強い口調で指摘される | 指摘の中身と言い方を分けて受け取る |
| 同僚 | 仕事の偏りや陰口が気になる | 業務の分担を師長に相談する |
| 医師 | 指示があいまいなまま急かされる | 確かめたい点を短く書いて聞く |
| 患者・家族 | 強い言葉や長い訴えを受ける | 一人で抱えず、チームで対応を決める |
| ほかの職種 | 役割の境目で行き違う | 連絡の窓口と時間を決める |
編集部まとめ
ストレスが大きくなりやすい理由は、ほかにもあります。忙しさで誰にも余裕がないこと。夜勤では、少人数で長い時間を一緒に過ごすこと。経験年数による上下関係が、はっきりしていること。どれも、一人の努力では変えにくい職場の仕組みです。
自分を責める前に、疲れのもとがどこにあるのかを書き出してみてください。「誰と」「どんな場面で」「どの時間帯に」つらいのか。1週間メモを続けると、特定の人とのやりとりなのか、忙しい時間帯の空気なのか、患者さんや家族との関わりなのかが見えてきます。もとが見えると、次の一手が選びやすくなります。
次のようなサインが出ていたら、疲れが仕事の外まで広がり始めています。早めに距離を取り、相談の一歩を踏み出しましょう。
- 休みの日も、職場の人の顔や言葉が頭から離れない
- 勤務表を開くのがこわい
- 患者さんへの声かけまで、おっくうに感じる
- 仕事の前の晩に、なかなか眠れない
人間関係のストレスを減らすには?
人間関係のストレスを減らすには、まず距離を取り、一人で抱えずに相談することです。相手を変えるのは難しくても、自分と相手との距離は、今日から少しずつ変えられます。
目に見える距離を取る
目に見える距離は、休憩の時間や場所を少しずらす、必要な話は業務の場で短くすませる、といった工夫で作れます。申し送りは要点をメモにまとめて渡すと、口頭のやりとりが短くなります。勤務表の希望を出せる職場なら、苦手な人と夜勤が重なり続けていることを、理由を添えて師長に伝えるのも1つの方法です。
気持ちの距離を取る
気持ちの距離は、相手の機嫌を自分の責任にしないことから始まります。強い言葉を受けた日は、帰り道か家に着いてから、メモを3つに分けて書いてみてください。「言われたこと(事実)」「言い方」「自分の気持ち」です。指摘の中身が仕事に役立つものなら、中身だけを受け取り、言い方は相手の問題として置いておけます。
患者さんや家族から強い言葉を受けたときも、一人で受け止めきろうとしないことが大切です。その場で答えられないことは「確認して、担当の者からお返事します」と伝え、チームで対応を決めます。看護師個人ではなく、職場として向き合う問題だからです。
仕事の疲れを家に持ち帰らない
帰り道の過ごし方も、気持ちの距離を守る手立てになります。ロッカーで制服を脱ぐときに、心の中で「今日はここまで」と区切る。帰りの車や電車では、好きな音楽やラジオを聴く。家に着いたら、職場の話は家族に10分だけ聞いてもらい、そのあとは別の話題に移る。毎日同じ順番でくり返すと、体が切り替えを覚えていきます。
相談先を知っておく
一人で抱え込むと、疲れは深くなります。職場の中に、話を聞いてくれる同僚や先輩が1人いるだけでも違います。職場の中に相談できる人がいないときは、職場の外の窓口も使えます。
| 相談先 | 向いている悩み | 相談の前に用意すること |
|---|---|---|
| 師長・看護部 | 業務の偏り、勤務表、部署の雰囲気 | 困っている場面を2〜3個 |
| 院内の相談窓口(ある場合) | 上司に言いにくいこと、体調 | いつから、どんなときか |
| 総合労働相談コーナー | いじめ・嫌がらせ、パワハラなど | 日時・場所・言葉のメモ |
| こころの耳 | 気持ちの落ち込み、眠れない | 話したいことのメモ |
| 医療機関 | 眠れない・食べられない日が続く | 症状が始まった時期 |
出典:厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」、厚生労働省(こころの耳)「こころの耳 相談窓口(働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト)」[1][2]
総合労働相談コーナーは、各都道府県労働局や全国の労働基準監督署内などに設けられています。いじめ・嫌がらせやパワハラを含む労働問題について、専門の相談員が面談か電話で対応し、予約は不要で無料です[1]。開いている時間は場所によって違うので、事前に電話で確かめてから訪ねると安心です。気持ちの落ち込みについては、厚生労働省の「こころの耳」が、働く人やその家族からの相談を電話・SNS・メールで受け付けています(匿名・無料)[2]。
いじめや嫌がらせかもしれないと感じたら、日時、場所、言われたこと、その場にいた人を、できるだけその日のうちにメモしておきましょう。ハラスメントにあたるかどうかを、一人で判断する必要はありません。メモを持って、相談先で話してみてください。
部署の異動は、どう考える?
疲れのもとが今の部署の中にあるなら、部署の異動は、同じ病院で働き続けながら関わる人を変えられる方法です。給与や福利厚生の仕組みを保ったまま、新しい分野の経験も積めます。
その一方で、異動の希望がいつ、どのくらい通るかは病院によって違います。異動先にも新しい人間関係がありますし、病院全体の忙しさや雰囲気が原因なら、部署が変わっても似たことが起きるかもしれません。
疲れのもとは、今の部署の中(特定の人や部署の雰囲気)にありそうですか?
まず部署の異動を、師長や看護部に相談してみましょう。
病院全体の忙しさや仕組みが原因かもしれません。次の問いへ進みます。
看護師の資格を生かして、働き続けたいですか?
転職や、人と関わる量の少ない働き方、在宅の仕事を比べてみましょう。
看護から離れたい気持ちも含めて、何から離れたいのかを書き出してみましょう。
異動を相談するときは、「あの人がいやだから」だけでなく、次の部署でしたいことも添えると話が進みやすくなります。たとえば「外来で、患者さんの継続的な支援を学びたい」といった伝え方です。年度ごとの面談など、希望を伝えやすい時期があるかも確かめておきましょう。
人手が足りないのに迷惑ではないか、評価が下がるのではないかと、言い出しにくく感じる人もいるでしょう。それでも、疲れ切って突然辞めるより、早めに相談するほうが、職場にとっても準備の時間ができます。言い出しにくいときは、まず「最近、職場のことで眠れない日がある」と、困っている事実から伝えてみてください。
希望が、すぐには通らないこともあります。それでも、相談したことが記録に残れば、次の面談で話を進めやすくなります。待つ間は、距離の取り方や職場の外の相談先を使って、自分を守る工夫を続けましょう。
異動できる範囲も確かめておくと安心です。2024年4月から、労働契約を結ぶときや有期の契約を更新するときには、「就業場所・業務の変更の範囲」を明示することになりました[3]。それ以降に契約を結んだり更新したりした人は、労働条件通知書などで、どの範囲の異動がありうるかを確かめておくと、話し合いの前提がそろいます。
看護から離れることも考えているときは、看護師を辞めたいけど資格は活かしたいで、病院を離れても資格が生きる道を紹介しています。
環境を変えるなら、どんな働き方がある?
環境を変える選択肢は、大きく分けて3つです。対面の職場への転職、人と関わる量の少ない働き方、そして在宅の仕事です。どれを選ぶかで、毎日顔を合わせる人の数と、関わり方が変わります。
| 働き方 | 毎日顔を合わせる人 | 関わり方の特徴 |
|---|---|---|
| 病棟 | 多い(チーム・医師・患者) | 24時間をつなぐ、濃い関わり |
| クリニック | 少ない(同じ顔ぶれ) | 少人数で、相性の影響が大きい |
| 健診センター | 受診者が多く、1人と短い | 流れの中の短い会話が中心 |
| 在宅の電話相談など | ほとんどいない | 電話・チャット・画面が中心 |
| ライターなど | ほとんどいない | 文字のやりとりが中心 |
編集部まとめ
表は、よくある傾向をまとめたものです。同じ種類の職場でも、雰囲気は職場ごとに違います。クリニックのような少人数の職場は、人間関係がよければ居心地がよく、合わなければ逃げ場が少ない、という両面があります。転職先を選ぶときは、職場見学で、スタッフ同士の声のかけ方や、忙しい時間帯の雰囲気を見ておくと参考になります。病院以外の職場の種類は、病院以外で働ける看護師の仕事にまとめています。
転職を考えるなら、今の仕事を続けながら探すほうが、条件を落ち着いて比べられます。辞めてから探すと、収入が途切れる焦りから、また合わない職場を選んでしまうことがあるからです。在宅の仕事に移るまでの流れは、看護師が在宅ワークに転職するまでの流れにまとめています。
人と話すことそのものに疲れているなら、一人で進める時間の長い仕事も候補になります。医療ライターや文字起こし、夜間のオンコールなどの中身は、看護師が一人でできる仕事で紹介しています。在宅で働ける仕事の全体像は、看護師が在宅でできる仕事で職種ごとに比べられます。
どの道を選ぶか迷ったら、時間・お金・体・家族・やりがいの5つの軸で、今の職場と候補を比べてみる方法もあります。くわしくは働き方に悩む看護師の決め方をご覧ください。
在宅の仕事なら、人間関係の悩みはなくなる?
在宅の仕事でも、人との関わりはなくなりません。上長や先輩とはチャットや電話でやりとりします。電話の相談なら相談者、オンコールなら施設の職員、保健指導なら面談の相手と話します。
病棟の人間関係
- 同じ人と、長い時間を同じ場所で過ごす
- 表情や声の調子が、すぐに伝わる
- 雑談や助け合いが自然に生まれる
在宅の仕事の人間関係
- やりとりはチャット・電話・画面が中心
- 表情が見えない分、文字の言い回しに気をつかう
- 自分から声をかけないと、つながりが細る
在宅の仕事は、毎日顔を合わせる緊張から離れられます。その一方で、困ったときにすぐ隣の人に聞けない、雑談がない、といった別のさびしさがあります。チャットの短い返事が、冷たく感じられる日もあるでしょう。
文字のやりとりで行き違いを減らすには、いくつかのこつがあります。用件は結論から短く書き、最後にお礼の一言を添える。気持ちが波立っているときの返事は、送る前に一度読み返す。込み入った話は、チャットで続けずに電話や画面で声を聞いて話す。顔が見えない分、言葉を少しだけていねいにすることが、在宅の人間関係を楽にします。
人間関係の疲れから在宅を選ぶなら、「人がいない場所」を探すのではなく、「人との距離を自分で調整しやすい場所」を選ぶと考えてみてください。そう考えておくと、移ったあとのずれが小さくなります。在宅で働く孤独への備えは、在宅ワークの孤独の乗り越え方にまとめています。
モデルケース:病棟の人間関係に疲れ、異動を経て在宅の仕事に移ったJさん
モデルケース(架空の例)
病棟から外来への異動を経て、1年後に在宅の電話健康相談へ。「行きたくない」と感じる朝が週5日から週1日以下に
- 5日0〜1日仕事の前に「行きたくない」と感じる日(1週間)
- 10日ほど1〜2日眠れない夜(1か月)
- 勤務中ほぼずっと合わせて30分ほど職場の人とやりとりする時間(1日)
このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。
成果
Jさんは、病棟の人間関係に疲れて、まず外来への異動を希望しました。外来で電話の問い合わせを担当するうちに、顔の見えない相手の話をじっくり聞く仕事に手ごたえを感じました。そして1年後、在宅の電話健康相談へ移りました。いまは週4日、自宅で相談の電話を受けています。
Jさん:病棟が悪かったわけではなくて、私には人との距離が近すぎたんだと思います。
背景
Jさんは、循環器病棟で12年、ほかの病棟と合わせて19年働いてきました。夜勤ではリーダーを任されることも多く、後輩の相談にも乗ってきました。数年前に病棟の体制が変わり、新しく来た先輩との関係に悩むようになりました。
困っていたこと
申し送りでは、Jさんの報告にだけ強い口調の指摘が続きました。休憩は、ほかの人と時間をずらして一人でとるようになり、その先輩と組む夜勤の前の日は、朝から食欲がありません。眠れない夜が月に10日ほどになり、辞めることも考えました。それでも、循環器で積み上げた経験を手放すのは惜しいと感じていました。
選んだ理由
Jさんは、いきなり辞めるのではなく、小さな変化から試すことにしました。師長に相談し、疲れのもとが特定の人との関係と業務の偏りにあることを、場面を挙げて伝えました。異動先の外来では、検査前の注意や受診の目安を電話で伝える担当になり、相手の話を落ち着いて聞ける自分に気づきました。在宅の仕事でも人との関わりはなくならないと知ったうえで、「距離を自分で調整できる働き方」として選びました。夫も「それなら合っていると思う」と背中を押してくれました。
始め方と工夫
応募の前に、在宅の電話健康相談の求人を比べました。面接では「迷ったときにチャットで誰に聞けるか」「定例のミーティングはどのくらいか」を質問しました。働き始めてからは、チャットでは結論から短く書き、最後にお礼の一言を添えるようにしています。週1回の定例ではカメラをつけて参加し、同じ時期に入った同期とは、迷った件を確かめ合っています。
Jさん:毎日顔を合わせない分、自分から一言かけるようにしたら、かえって話しやすくなりました。
- 1月師長に相談する
疲れのもとを、特定の人との関係と業務の偏りに分けて伝えました。
- 4月外来へ異動する
夜勤がなくなり、電話の問い合わせの担当を任されました。
- 翌年1月在宅の仕事を調べ始める
電話で話を聞く仕事に手ごたえを感じ、求人を比べました。
- 翌年3月面接で相談の体制を確かめる
チャットで聞ける相手と、定例の頻度を質問しました。
- 翌年4月在宅の電話健康相談へ
週4日、自宅で相談の電話を受けています。
Jさんの例では、異動という小さな変化を先に試したことで、自分が疲れていたのは「人との距離の近さ」だと気づけました。疲れのもとがわかってから働き方を選んだので、移った先でのずれも小さくてすみました。
気をつけたいこと:環境を変えても、新しい人間関係はある
環境を変えることには、気持ちを立て直す大きな力があります。ただ、どこへ移っても、新しい人間関係は生まれます。よいところと気をつけたいところを、同じ重さで見ておきましょう。
よいところ
- 毎日顔を合わせる相手が変わり、気持ちを立て直しやすい
- 自分に合う人との距離を、選び直せる
- 心と体を休める時間をつくれる
気をつけたいところ
- どの職場にも、新しい人間関係がある
- 収入や働く時間の条件が変わることがある
- 疲れのもとが仕組みなら、似た状況がくり返されうる
病院の看護職員の離職率を見ると、日本看護協会の調査(労働政策研究・研修機構の紹介による)で、2024年度の正規雇用看護職員は11.0%でした。新卒ではなく既卒で採用された人(既卒採用者)では、16.1%です[4]。既卒採用者の数字が高い理由は示されていません。それでも、新しい職場になじむまでには誰にとっても負担がありうる、と考えておくと、移った直後の心細さに慌てずにすみます。
人間関係の疲れは、心と体に出ることがあります。眠れない、食べられない、出勤前に動悸がするといった状態が続くときは、働き方を考える前に医療機関を受診し、必要なら休むことを優先してください。在宅の仕事が自分に合うかを確かめたい人は、看護師の在宅ワークに向いている人・向いていない人のセルフチェックも使えます。
今日からできること
大きな決断をする前に、今日からできる小さなことがあります。次の6つのうち、できそうなものから試してみてください。
チェックした数:
環境を変えると決めて、在宅の仕事に移るなら、条件の決め方から働き始めるまでの段取りを看護師の在宅ワークの始め方ガイドにまとめています。
よくある質問
人間関係が理由で辞めるのは、逃げでしょうか?
逃げではありません。自分を守るための判断です。ただ、辞める前に距離の取り方や相談、部署の異動を試すと、次の職場を選ぶときに「何から離れたいのか」がはっきりします。
看護師の人間関係のストレスを減らすには、何から始めればいいですか?
休憩の時間や場所をずらすなどの距離の工夫と、言われたことを事実・言い方・気持ちに分けてメモすることから始められます。一人で抱えず、師長や職場の外の相談窓口にも話してみてください。
いじめやパワハラかもしれないときは、どこに相談できますか?
職場の中に相談しにくいときは、総合労働相談コーナーが使えます。いじめ・嫌がらせやパワハラを含む労働問題について、予約不要・無料で、面談か電話で相談できます[1]。日時や言われたことのメモを持って行くと話しやすくなります。
在宅の仕事なら、人間関係の悩みはなくなりますか?
なくなるわけではありません。上長とのチャットや電話、相談者とのやりとりがあり、表情が見えない分、文字の言い回しに気をつかう場面もあります。毎日顔を合わせる緊張からは離れられるので、人との距離を調整しやすい働き方と考えるとよいでしょう。
人と関わること自体に疲れました。一人でできる看護師の仕事はありますか?
医療ライターや文字起こし、夜間のオンコールなど、一人で進める時間の長い仕事があります。ただ、どれも人との関わりがまったくないわけではありません。くわしくは看護師が一人でできる仕事をご覧ください。
人間関係が理由の転職は、面接でどう伝えればいいですか?
前の職場の人を悪く言うのは避け、次の職場でしたいことを中心に伝えます。たとえば「一人ひとりの相談にじっくり向き合える働き方をしたい」のような言い方です。よく聞かれる質問と答え方は、看護師の面接でよく聞かれる質問にまとめています。
つらくて、休んだほうがいいのか迷っています。
眠れない、食べられないといった状態が続くなら、まず医療機関を受診し、医師と相談して休むかどうかを決めましょう。休むための制度は職場によって違うので、就業規則で確かめてください。休むことも、働き方を立て直すための大切な選択肢です。
人間関係のよい職場は、どうやって見分けますか?
職場見学で、スタッフ同士の声のかけ方や、忙しい時間帯の雰囲気を見るのが参考になります。面接では、困ったときの相談の仕組みや、新しく入った人へのサポートの形を聞いてみましょう。
まとめ
看護師の人間関係に疲れたときは、我慢するか辞めるかの二択で考えずに、小さな変化から順に試すことができます。疲れのもとがどこにあるのかを分けて考えるほど、次の一手は選びやすくなります。
- まず距離を取り、一人で抱えずに相談する
- 疲れのもとが部署の中なら、異動を相談する
- 環境を変えるなら、何が変わり、何が変わらないかを知ってから選ぶ
在宅の仕事も、人との関わりがなくなる場所ではなく、距離を自分で調整しやすい場所です。働き方の選び方で迷ったら、LINEやフォームから気軽に相談してください。