朝8時半、健康管理室の鍵を開けて、湿布や体温計の数を確かめる。午前は健診の結果に目を通して再検査の案内を作り、午後は支社の社員とオンラインで面談。その合間にも、指を切った人や頭痛を訴える人がドアをたたく。「面談も資料作りも、家でできたらもっと集中できるのに」。そう感じたことのある産業看護師の方もいるでしょう。
反対に、病院で働きながら「産業看護師なら在宅で働けるらしい」と聞き、気になっている人もいるかもしれません。企業などの事業所で働く看護師は、令和6年末で就業している看護師の0.4%と少なく[1]、実際の働き方を身近で知る機会はあまりありません。
産業看護は、企業で働く人の健康を守る仕事です。その業務には、自宅でもできるものと、職場にいなければできないものがはっきり分かれています。どの業務がどちらに入るかを知っておくと、「在宅で働けるか」という問いに、自分なりの答えが出せます。
ここでは、産業看護師の業務を在宅でできるもの・できないものに仕分け、自宅で面談するときの決まり、在宅の度合いの確かめ方、求人の探し方までを順に整理します。
産業看護師は在宅で働ける?
産業看護師は、業務の一部を在宅で行うことはできますが、すべてを在宅にするのは難しい仕事です。オンラインの面談や健康相談、資料作り、研修は自宅でもできます。健康診断の現場や職場の巡視、けがや急な体調不良への対応は、職場にいることが前提です。そのため、働き方は出社と在宅を組み合わせる形が中心になります。
在宅(リモート)でできる業務
- オンラインでの保健指導・健康相談の面談
- メールやチャットでの相談への返信
- 健康だよりや研修の資料作り
- オンラインでの健康教育・研修
職場にいる必要がある業務
- 健康診断の当日の運営や計測
- 職場の巡視(働く環境の確認)
- けがや急な体調不良への対応
- 顔を合わせて様子を見たい面談
リモートで働けるかどうかを左右する条件は、大きく3つあります。1つ目は、会社にテレワークの制度があり、看護職も使えること。2つ目は、自宅で健康の情報を扱うための端末や決まりが整っていること。3つ目は、在宅の日に職場で起きたことへの対応を、出社している人が引き受けられる体制があることです。
3つがそろうと、週に1〜2日を在宅にする、といった働き方が見えてきます。看護職が1人だけの職場では3つ目が難しく、在宅の日を作りにくいこともあります。企業の看護職のテレワークのしやすさを、ほかの職種と比べた目安は企業で働く看護師はテレワークできる?にまとめています。
産業看護師の仕事には、どんなものがある?
産業看護師は、企業の健康管理室などで、働く人の健康を守る仕事をしています。産業医や人事の担当者と協力しながら、病気の予防から、休んだ人の職場復帰の支援まで、幅広く関わります。
病院の看護と大きく違うのは、相手の多くが「いまは元気に働いている人」だということです。治療より予防が中心になり、同じ社員と何年も付き合う中で、生活や働き方の変化に気づく力が求められます。病棟で退院後の暮らしまで考えて関わってきた経験は、ここでそのまま生きてきます。
| 業務 | 主な中身 | 在宅 |
|---|---|---|
| 健診の事後のフォロー | 結果の確認、再検査の案内 | ◯あり 端末と決まりがあれば |
| 保健指導・健康相談 | 生活習慣や体調の相談に乗る | ◯あり オンラインなら |
| 心の健康の相談 | 不調に早く気づき、受診を案内 | △一部あり 対面が望ましい場面も |
| 休職・復職の支援 | 面談、職場との調整 | △一部あり 一部はオンラインで |
| 健康教育・研修 | 資料作り、講座の実施 | ◯あり |
| 健康診断の当日の運営 | 受付、計測、問診の補助 | ×なし |
| 職場の巡視 | 働く場所の環境を確かめる | ×なし |
| けが・急な体調不良 | 応急の手当、受診の手配 | ×なし |
編集部まとめ
表の「在宅」は、業務の性質から考えた目安です。同じ業務でも、会社の決まりや社員の状況によって、在宅でできる範囲は変わります。
産業保健の仕事には、看護師のほかに保健師も関わっています。国の統計(令和6年末)では、就業している保健師の7.9%が事業所で働いています[1]。看護師の0.4%と比べると、保健師のほうが事業所で働く人の割合が高いことがわかります。産業看護の求人の中には保健師の資格を条件にするものもあるので、応募資格は最初に確かめましょう。
リモートでできる業務は?
在宅でできる業務は、「画面越しに話す仕事」と「机に向かう仕事」の2つに分けられます。どちらも、健康の情報を会社の端末と決まりの範囲で扱えることが前提です。
オンラインでの面談と健康相談
支社や工場など、拠点が離れている会社では、オンラインの面談があると、1人の看護職が多くの社員を支えられます。保健指導の分野でも、オンラインの面談を進める方針が示されています。第4期(2024年度〜)の特定保健指導の見直しでは、ICTを使った遠隔面接を、在宅勤務や遠隔地で働く人への対応として推進することとされました[2]。
ただ、これは指導を受ける社員の側の話です。看護師が自宅から面談してよいかどうかは、会社の決まりによります。面談の相手が在宅勤務の日に、看護師も在宅で面談する、といった組み合わせができるかを、上司や産業医と確かめておきましょう。
メール・チャットでの相談
「健診で血圧が高めと言われたけれど、受診したほうがいいか」「夜勤のある部署に移ってから眠りが浅い」。こうした相談に、文字で答える仕事も在宅に向いています。文字の相談は、相手の表情が見えない分、受診の目安をはっきり書き、必要なら面談や産業医につなぐ一言を添えることが大切です。
資料作りと健康教育
健康だよりや、熱中症・腰痛・睡眠などをテーマにした研修の資料作りは、集中できる環境で進めたい業務です。オンラインの講座なら、話すところまで自宅でできることもあります。健康管理室では来室のたびに手が止まりがちなので、在宅の日にまとめると、仕上がりの速さも質も変わってきます。
休職・復職の支援の一部
心や体の不調で休んでいる社員との定期的な連絡や、復職の前の面談の日程調整は、電話やオンラインでも進められます。休んでいる社員にとっても、職場に来なくてよい連絡のほうが負担の少ないことがあります。ただ、復職が近づいた段階の面談は、通勤や職場での様子を確かめる意味もあるため、対面で行うことが多くなります。
健診のあとのフォローの流れで見ると、在宅でできるところと、職場で行うところが交互に出てきます。
- 結果を確かめる(在宅でも可)
- 再検査の対象の人に案内する(在宅でも可)
- 面談で受診をすすめる(オンラインでも可)
- 受診したかを確かめる(在宅でも可)
- 次の健診の準備に生かす(当日は職場で)
自宅で面談や健康相談をするときの環境と決まりは?
自宅で面談をするなら、まず声と画面と書類の3つを守る環境が要ります。産業看護で扱うのは、社員の病歴や心の不調など、とくに慎重な扱いが求められる情報だからです。
保健師助産師看護師法は、看護師が仕事で知った人の秘密を、正当な理由なく漏らすことを禁じています。資格を失った後も同じで、違反は6か月以下の拘禁刑または10万円以下の罰金の対象です[3]。また、個人情報保護法は病歴を「要配慮個人情報」とし、事業者は法令に基づく場合などを除き、あらかじめ本人の同意を得ないで取得してはならないとしています[4]。自宅で家族に面談の声が聞こえる、書類が置きっぱなしになる、といったことは避けなければなりません。
オンライン面談の求人の中には、自宅の環境について細かい条件を示しているものもあります。たとえば特定保健指導のオンライン面談の求人の例では、パソコンは会社から貸与される一方、自宅のネット回線は自分で用意する決まりで、ポケットWi-Fiは使えないとされていました。重要書類を施錠して保管できる場所があることも求められていました。面談の場所は、第三者がいない個室で、生活感のない白い背景と雑音のない環境が条件でした[5]。
チェックした数:
出典:株式会社ベネフィット・ワン(HERP上の採用ページ)「特定保健指導(オンライン面談)の募集ページ」[5]
もう1つ決めておきたいのが、在宅の面談で急な対応が必要になったときの流れです。面談の途中で、相手の体調が急に悪くなる、強い不安を訴えて一人にしておけない様子がある、といった場面は、在宅の日にも起こりえます。産業医や人事の担当者にすぐ連絡する方法、職場にいる人に駆けつけてもらう方法、救急車を呼ぶときの判断を、在宅を始める前に社内で決めておきましょう。
在宅で働くときの守秘義務と個人情報の扱いは、在宅で働く看護師の個人情報と守秘義務でくわしく紹介しています。
できない業務は、なぜ出社が要る?
出社が要る業務には、共通点があります。相手の体や働く場所を、その場で見たり触れたりする必要があることです。
健康診断の当日は、受付や身体の計測、問診の補助など、人の流れの中で手を動かす仕事が続きます。職場の巡視は、働く場所の明るさや暑さ、作業の姿勢などを、産業医などと一緒に自分の目で確かめる仕事です。たとえば夏の工場なら、休憩所の暑さや、水分をとりやすい場所に飲み物が置かれているかを見て回ります。画面越しでは、においや音、人の動きまでは伝わりません。けがや急な体調不良には、その場での手当や、受診の手配が欠かせません。
面談も、すべてがオンラインに向くわけではありません。初めて会う社員や、心の不調が疑われる社員とは、表情や声の小さな変化、歩き方まで見たい場面があります。どの業務を在宅にするかは、次の3つの質問で仕分けると考えやすくなります。
相手の体に触れたり、その場の様子を見たりする必要がありますか?
職場で行う業務です。健診の当日や職場の巡視、けがの対応がこれに当たります。
次の質問に進みます。
健康の情報を、会社の端末と決まりの範囲で扱えますか?
在宅でできる業務の候補です。最後の質問に進みます。
端末や保管の決まりが整うまでは、職場で行いましょう。
初めての相手や、表情の変化を細かく見たい面談ですか?
最初は対面で会い、2回目以降をオンラインにする方法もあります。
在宅でも進めやすい業務です。資料作りや相談への返信もこれに当たります。
在宅の度合いは、求人のどこで確かめる?
産業看護の求人で在宅の度合いを確かめるには、就業場所と働き方を表す言葉を読みます。「在宅勤務あり」とだけ書かれていても、看護職が実際に使えているとは限らないので、言葉ごとに確かめたいことを決めておきましょう。
| 求人の言葉 | 考えられる働き方 | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| 常駐 | 1つの事業所に毎日出社 | 在宅の制度があるか |
| 巡回 | 複数の事業所を回る | 移動の範囲と頻度 |
| テレワーク制度あり | 在宅の日を選べることがある | 看護職が使っている日数 |
| 在宅勤務 週◯日まで | 出社と在宅を組み合わせる | 曜日の決め方 |
| オンライン面談中心 | 面談の多くを画面越しで行う | 面談する場所が自宅か |
| 看護職◯名体制 | 複数の看護職で分担する | 出社の日の当番の決め方 |
編集部まとめ
雇い主の種類によっても、働き方は変わります。1つの会社の健康管理室で働く場合は、その会社の社員を継続して支えます。企業から健康管理の業務を請け負う会社で働く場合は、複数の会社を受け持ち、オンラインの面談が多くなることもあります。
面接では、「看護職は何人いますか」「在宅の日は、誰が健康管理室の対応をしますか」と聞いてみてください。この2つの答えで、在宅の日が実際に回るかどうかの見当がつきます。
産業看護の求人は、どう探す?
産業看護の求人は、病院の求人に比べると数が少なく、1つのサイトだけでは見つけにくい仕事です。言葉と探す場所を組み合わせて、広く拾いましょう。
- 1言葉を決める
「産業看護師」「健康管理室 看護師」に、「在宅勤務」「テレワーク」を組み合わせます。
- 2探す場所を広げる
看護師専門の求人サイト、総合の求人サイト、企業の採用ページを見ます。
- 3応募資格を読む
「看護師可」か「保健師必須」か、産業保健の経験が要るかを確かめます。
- 4働き方の言葉を読む
「常駐」「巡回」「在宅勤務 週◯日」などの書き方を見ます。
- 5面接で確かめる
看護職の人数と、出社の日の当番の決め方を聞きます。
保健指導の仕事を考えている人は、資格の条件に気をつけましょう。特定保健指導の初回面接での行動計画の策定などは、保健指導に関する一定の実務の経験がある看護師も、令和12年3月31日まで行えるとする経過措置があります[6]。一方で、特定保健指導のオンライン面談の求人には、対象の資格を保健師または管理栄養士とし、看護師は不可とする例もありました[5]。
応募書類と面接では、病棟の経験を産業看護の言葉に置き換えて伝えましょう。たとえば、生活習慣病の患者さんへの退院指導は「行動を変えるための保健指導」に、受診の遅れた患者さんへの声かけは「再検査の受診をすすめる面談」に近い経験です。在宅の希望は、最初の条件として出すより、「面談や資料作りを在宅で集中して行える制度はありますか」と聞くほうが、仕事への前向きな質問として受け取られやすくなります。
企業で働く看護師の仕事の種類と探し方の全体は、企業で働く看護師の求人の探し方で整理しています。面談や相談の仕事を、電話・オンライン・対面で比べたい方は健康相談の看護師求人を、保健指導の求人は在宅・オンラインの保健指導の看護師求人を見てみてください。企業で看護の経験を生かす仕事には、人材紹介のキャリアアドバイザーもあり、看護師のキャリアアドバイザー求人で仕事内容と在宅でできる範囲をまとめています。
モデルケース:週2日を在宅で面談と資料作りにあてるAさん
モデルケース(架空の例)
健康管理室の業務を仕分けて週2日を在宅に。資料作りに集中できる時間が週2時間から8時間に
- 週5日週3日出社する日
- 2時間ほど8時間ほど資料作りに集中できる時間(週)
- 7時間ほど4時間ほど通勤の時間(週)
このモデルケースは、在宅ワークを考える看護師が抱えやすい状況を想定して、編集部が作成した架空の例です。実在の人物・団体とは関係ありません。数字は説明のための例で、同じ結果になることを約束するものではありません。
成果
Aさんは、勤め先の健康管理室で週2日を在宅にし、その日にオンラインの面談と資料作りをまとめています。出社の日は、健診の準備や職場の巡視、けがや体調不良への対応を受け持ちます。面談の予定が立てやすくなり、健康だよりや研修の資料を落ち着いて仕上げられるようになりました。
Aさん:出社の日に「その場の仕事」を集めたら、在宅の日は思っていた以上に集中できました。
背景
Aさんは病院の外科病棟で12年働いたあと、製造業の会社の健康管理室に移って7年になります。工場と本社の2つの拠点を受け持ち、看護職はAさんを含めて2人です。会社は数年前にテレワークの制度を取り入れましたが、健康管理室の看護職は「現場にいるもの」と考えられ、使われていませんでした。
困っていたこと
健康管理室には、けがの手当や体調不良の相談で、1日に何度も人が訪ねてきます。そのたびに資料作りが止まり、健康だよりの原稿を家に帰ってから考える日もありました。面談の時間も細切れになり、社員を待たせてしまうことが気になっていました。
選んだ理由
Aさんは、1か月分の業務を書き出し、「その場でしかできない業務」と「どこでもできる業務」に仕分けました。すると、オンラインの面談と資料作り、相談への返信が、全体の4割ほどを占めていました。もう1人の看護職と出社の曜日をずらせば、健康管理室を空けずにすむとわかり、上司と産業医に相談しました。
Aさん:「在宅にしたい」ではなく、「この業務は在宅のほうがはかどる」と伝えたら、話が通りやすかったです。
始め方と工夫
Aさんは、まず2か月間を試しの期間にして、週1日の在宅から始めました。健康の情報は会社の端末だけで開き、面談は家族が出かけている時間に、ヘッドセットを使って個室で行います。在宅の日に面談した社員に気になる様子があれば、次の出社の日に対面で会う約束をするようにしました。夫も「家で仕事をする日は静かにしておくね」と協力してくれています。
以前
週5日出社。面談と資料作りは、来室の合間に細切れで進めていた
いま
週3日出社・週2日在宅。在宅の日に面談と資料作りをまとめている
Aさんの例で効いたのは、「在宅で働きたい」という希望から話を始めず、業務を仕分けた結果として在宅の日を提案したことです。もう1人の看護職と出社の曜日をずらし、健康管理室を空けない形にしたことで、会社にとっても受け入れやすい提案になりました。
気をつけたいこと:在宅を優先しすぎない
産業看護の在宅には、よいところと気をつけたいところがあります。とくに、職場にいることで果たしてきた役割が薄れないよう、気をつけたいところです。
よいところ
- 面談や資料作りに集中できる時間が増える
- 離れた拠点の社員とも面談しやすい
- 通勤の負担が減る日ができる
気をつけたいところ
- 職場の空気や社員の小さな変化に気づきにくくなる
- 健康の情報を自宅で扱う責任が重くなる
- 看護職が少ない職場では、出社の日に業務が集中する
産業看護は、「健康管理室に行けば看護師がいる」という安心感に支えられている面もあります。在宅の日が増えすぎると、社員が気軽に相談に来にくくなるかもしれません。在宅の日の相談の受け方を社内に知らせ、出社の日には職場に顔を出す時間を作るなど、見える関係を保つ工夫が大切です。
在宅の日数は、一度決まれば変わらないものでもありません。受け持つ拠点が増えた、看護職が1人退職した、会社の方針が変わったといったことで、見直されることがあります。
また、産業看護の仕事に移ったばかりの時期は、職場や社員を知るために、出社して過ごすほうが早く慣れます。在宅の日を作るのは、仕事の全体が見えてからでも遅くありません。自分の体調が優れないときに在宅で無理を重ねないことも、長く続けるための大事な点です。
今日からできること
いま産業看護師として働いている人も、これから目指す人も、次のことから始めてみてください。
チェックした数:
業務の仕分けは、ノートに2列の表を作るだけで十分です。たとえば「月曜:健診結果の確認2時間(どこでも)、けがの手当30分(その場)、面談3件(どこでも)」のように、1週間分を書き出してみます。「どこでも」の時間を足すと、在宅にできそうな日数の見当がつき、上司に相談するときの材料にもなります。
よくある質問
産業看護師になるには、保健師の資格が必要ですか?
看護師の資格で応募できる求人もありますが、保健師の資格を条件にする求人もあります。令和6年末の統計では、就業している保健師の7.9%が事業所で働いています[1]。応募資格の欄で「看護師可」かどうかを最初に確かめましょう。
産業看護師は、完全在宅(フルリモート)で働けますか?
健診の現場や職場の巡視、けがへの対応があるため、産業看護のすべてを在宅にするのは難しい仕事です。面談や相談だけを受け持つ仕事なら在宅の度合いが高いこともあるので、仕事内容で確かめましょう。完全在宅で探すなら、看護師が完全在宅でできる仕事も参考になります。
看護師でも、オンラインの特定保健指導を担当できますか?
初回面接での行動計画の策定などは、保健指導に関する一定の実務の経験がある看護師も、令和12年3月31日まで行えるとする経過措置があります[6]。ただし、保健師または管理栄養士に限り、看護師は不可とする求人の例もありました[5]。くわしくは看護師が特定保健指導をできるのはいつまで?をご覧ください。
病院の経験しかなくても、産業看護師になれますか?
求人によって違います。臨床の経験を条件にする求人もあれば、産業保健の経験を求める求人もあります。病院で身につけた観察や説明、受診をすすめる力は、産業看護の面談でも生かせます。
自宅で面談するとき、家族に話が聞こえないか心配です。
看護師が仕事で知った人の秘密を、正当な理由なく漏らすことは法律で禁じられています(資格を失った後も同じです)[3]。面談は個室でヘッドセットを使い、家族が出かけている時間などに入れましょう。難しい日は、面談を出社の日に回す方法もあります。
在宅の日に、社員が職場でけがをしたらどうなりますか?
会社の決まりによります。出社している看護職や総務の担当者が手当をし、必要に応じて受診を手配する、といった流れを決めている会社もあります。在宅を始める前に、誰が対応するかを決めておきましょう。
産業看護と、在宅の健康相談の仕事は何が違いますか?
産業看護は、1つの会社の社員を継続して支える仕事で、健診や職場の環境にも関わります。在宅の健康相談は、電話やチャットで、さまざまな相談者に応じる仕事が中心です。違いは健康相談の看護師求人で比べています。
まとめ
産業看護師は、オンラインの面談や健康相談、資料作り、研修などを在宅でできます。一方で、健診の現場や職場の巡視、けがへの対応は職場にいることが前提なので、出社と在宅を組み合わせる形が中心です。
- 業務を「その場で」と「どこでも」に仕分けると、在宅にできる日数の見当がつく
- 自宅で面談するなら、声・画面・書類を守る環境と会社の決まりを整える
- 求人では、応募資格と「常駐」「巡回」「在宅勤務 週◯日」などの言葉を確かめる
いまの職場で在宅の日を作れるか、在宅の日がある求人をどう探すか迷ったら、一人で考え込まずにご相談ください。LINEでも、下のフォームからでも、無料でお受けしています。