保育士の転職サイトの非公開求人とは?理由と求人の質の見分け方

面談の最後に、担当者が少し声を落として言った。「実は、まだ公開していない求人があるんです。条件に合う方にだけご紹介しているもので」。その一言で、なんとなく特別な話を聞かせてもらえた気がして、その場で「ぜひ」と答えた。帰り道、ふと考える。公開していない求人って、そもそも何なんだろう。

転職サイトの広告では、「非公開求人多数」という言葉をよく見かけます。見られない求人のほうに良い条件が隠れているのでは、と感じるのは自然なことです。一方で、中身が見えないものを、どう比べればいいのか分からないという不安もあります。

この記事では、非公開求人とは何か、なぜ非公開にされるのかを整理したうえで、公開・非公開にかかわらず使える「求人の質」の見分け方をまとめました。紹介されたときによく聞く言葉と、その確かめ方も載せています。言葉の響きではなく、中身で選ぶための材料にしてください。

この記事でわかること

  • 非公開求人とは何か、公開求人と何が違うのか
  • 園が求人を非公開にするよくある理由
  • 求人の質を見分ける10の確認項目
  • 保育士が職場に求めていることから、求人をどう読むか
  • 紹介のときによく聞く言葉と、その確かめ方

結論

非公開求人とは、転職サイトや転職エージェントが一般には公開せず、登録した人に個別に紹介する求人のことです。園の側が「応募が集中するのを避けたい」「在籍している職員や保護者に募集を知られたくない」「急ぎの欠員を、条件の合う人にだけ伝えたい」といった事情で選ぶことが多く、非公開だから条件が良いとは限りません。求人の質は、公開か非公開かではなく、就業時間・休憩・時間外労働・賃金の内訳・試用期間・変更の範囲など、法律で明示が求められている項目[1]が具体的に示されているか、そして求人票に出にくい残業や持ち帰りの実態まで確かめられるかで見分けます。

01非公開求人とは、登録した人に個別に紹介される求人

要点:非公開求人は、サイト上で誰でも見られる形にはせず、面談などで希望を聞いた人に個別に紹介される求人です。「隠された特別な求人」ではなく、「紹介の仕方が違う求人」と考えると分かりやすくなります。

転職サイトに載っている求人は、大きく二つに分けられます。サイト上で誰でも検索して見られる公開求人と、登録した人の中から条件の合う人にだけ紹介される非公開求人です。どちらも、園や法人が人を探して出している求人であることに変わりはありません。違うのは、求人の情報が「誰に、どのタイミングで」届くかです。

非公開求人が紹介されるまでの流れは、サービスによって違いますが、おおむね次のような形をとります。

図1

  1. 園や法人が募集を依頼する採用したい人数、条件、募集を広く知らせたくない事情などを、紹介サービスに伝える
  2. 非公開として扱うサイト上には載せず、担当者が手元で管理する求人になる
  3. 登録者の希望を聞く面談や登録情報から、通勤範囲、園種、勤務時間などの希望を確かめる
  4. 条件の合う人に紹介する希望に合いそうな人に、園の概要や条件を個別に伝える
  5. 応募の意思を確かめる本人が応募したいと答えてから、園に情報を伝えたり、見学の日程を調整したりする
図1 非公開求人が紹介されるまでの一般的な流れ

園の名前や所在地をいつ知らされるかも、サービスや求人によって違います。紹介の段階で園の名前まで分かることもあれば、「駅から徒歩10分の認可園」のように概要だけが先に伝えられることもあります。自分の情報がどの段階で園に伝わるのかは、紹介を受ける前に確かめておくと安心です。

公開求人との違い

図2

比べること公開求人非公開求人
誰が見られるかサイトを見た人なら誰でも登録して紹介を受けた人だけ
園の名前が分かるとき求人を見た時点で分かることが多い紹介の段階か、応募の意思を伝えたあとのことがある
条件の確かめ方求人票を読み、分からない点を問い合わせる担当者の説明と、紹介時に渡される求人票で確かめる
ほかの求人と比べやすいか同じ地域の求人と並べて比べやすい比べる相手が手元にないと、良し悪しが分かりにくい
応募の集中多くの人の目に触れる紹介を受けた人に限られる
図2 公開求人と非公開求人の違い

この表でいちばん気をつけたいのは、「ほかの求人と比べやすいか」の行です。公開求人なら、同じ地域の求人と並べて給与や休日を比べられます。非公開求人は、紹介された一件だけを見て判断することになりやすく、その条件が良いのか普通なのかが分かりにくいのです。

非公開求人を気にしたほうがいい人、公開求人で足りる人

非公開求人を気にかける意味があるのは、たとえば、園長や主任などの役職での転職を考えている人や、経験年数や担当してきた年齢を活かせる求人を探している人です。役職者の交代のように、園の中で公にしにくい募集は、非公開で扱われることがあるためです。

反対に、通勤範囲や勤務時間などの条件がはっきりしていて、一般の担任や保育補助の求人を探している人は、公開求人や園の採用ページだけでも十分に選べることが多いものです。非公開求人を見逃すことを心配するより、手元にある求人を丁寧に読むほうが、良い園に出会える近道になります。

02園が求人を非公開にする、よくある理由

要点:非公開にする理由の多くは、園の側の事情です。理由を知っておくと、「非公開だから好条件」という思い込みから離れて、求人を落ち着いて見られます。

園や法人が求人を非公開にする理由は、一つではありません。よく挙げられるのは、次のような事情です。

図3

  • 1

    応募が集中するのを避けたい

    人気のある園や条件の良い求人で、選考の手間を減らしたい

  • 2

    職員や保護者に知られたくない

    退職予定者の後任探しや、役職者の交代など、まだ園の中で公にしていない募集

  • 3

    急ぎの欠員を埋めたい

    年度途中の欠員などで、条件の合う人にだけ早く声をかけたい

  • 4

    開園の準備中である

    新しく開く園で、園の名前や詳細をまだ広く出せない

  • 5

    求める人の条件がはっきりしている

    経験年数や担当してきた年齢など、条件に合う人に絞って紹介してほしい

図3 園が求人を非公開にする主な理由

こうして並べると、非公開にする理由の多くは、求職者にとっての条件の良さとは関係がないことが分かります。たとえば「職員や保護者に知られたくない」理由で非公開になっている求人は、裏を返せば、誰かが辞める予定の後任探しかもしれません。それ自体は悪いことではありませんが、なぜその人が辞めるのか、引き継ぎはどうなるのかは、確かめておきたい点になります。

「非公開=好条件」とは限らない

もちろん、非公開求人の中に、条件の良い求人が含まれていることもあります。人気が出そうな求人を非公開にして、応募の集中を避けているような場合です。ただ、それが本当に好条件かどうかは、「非公開」という言葉からは判断できません。判断できるのは、求人の中身を見たときだけです。

保育士は人を探している園の多い職種で、2026年7月の有効求人倍率は2.80倍でした[2]。求人を出す園が多い分、一件ごとの条件の差も大きくなりがちです。非公開か公開かという入り口の違いより、一件ずつの中身を同じ物差しで見ることのほうが、ずっと役に立ちます。

非公開にしている理由は、聞いてかまわない

紹介を受けたときに「この求人は、どうして非公開なのですか」と聞くのは、失礼なことではありません。「応募が多くなりそうなので」「開園の準備中なので」といった答えが返ってくれば、それだけで求人の背景が分かります。答えが「園の方針で」とだけで、事情が分からない場合は、募集の理由が増員なのか欠員の補充なのかを聞いてみてください。背景が分かると、見学で何を確かめればいいかも決まってきます。

03求人の質を見分ける10の確認項目

要点:求人の質は、法律で示すことが求められている項目が具体的に書かれているかと、求人票に出にくい働き方の実態を確かめられるかで見分けます。この10項目は、公開・非公開のどちらにも使えます。

求人を出す側は、募集の段階で、業務の内容、契約期間、試用期間、就業場所、就業時間・休憩・休日、時間外労働の有無、賃金(固定残業代がある場合はその内訳)、加入する保険などを明示する必要があり、原則として最初の面接などまでにすべてを示すことになっています[1]。2024年4月からは、業務と就業場所の「変更の範囲」や、有期契約を更新する場合の基準(更新の上限を含む)も加わりました[3]。これは紹介を通した求人でも同じです。非公開求人だからといって、条件の説明が省かれてよいわけではありません。

図4

  • 就業時間とシフトの種類が書かれているか早番・遅番の時刻と月の回数が分かれば、生活が回るかどうかを判断できます
  • 休憩の時間と取り方が分かるか子どもと一緒にとる給食の時間が休憩扱いになっていないかを確かめます
  • 時間外労働の有無と、行事前の実態「残業なし」の表記だけでなく、発表会や運動会の前の月の様子を聞きます
  • 固定残業代の有無と内訳含まれている場合は、何時間分でいくらかが示されているかを確かめます
  • 基本給と手当の内訳総額だけでなく、基本給と各手当の金額が分かると、賞与や昇給の見通しが立ちます
  • 賞与と昇給の実績「年2回」などの表記に加えて、前年度の実績を聞けるかを確かめます
  • 試用期間の長さと条件期間中に給与や待遇が変わるかどうかを確かめます
  • 変更の範囲同じ法人のほかの園や、保育以外の業務への異動があり得るかを確かめます
  • 有期契約なら更新の基準と上限契約社員やパートの場合、更新の有無と上限が示されているかを見ます
  • 募集の理由増員か欠員の補充か。欠員なら、その事情を差し支えない範囲で聞きます
図4 求人の質を見分ける10の確認項目

書かれていないことは「書かれていない」とメモする

求人票を読むときは、書かれていることを確かめるだけでなく、書かれていないことを書き出すのがこつです。たとえば、休憩の欄が「60分」とだけあって取り方が書かれていなければ、「休憩の取り方:未記載」とメモします。そのメモが、そのまま面接や担当者への質問リストになります。求人票の項目ごとの読み方は、求人票で見るべきポイントでくわしく説明しています。

有期契約で働く場合は、とくに更新の基準に注意してください。契約の締結や更新のときには、更新の上限があるかどうかとその内容を明示することになっていて、上限を新しく設けたり短くしたりする場合は、あらかじめ理由を説明することが求められています[4]。

04保育士が職場に求めていることから、求人を読む

要点:求人を読むときは、現役の保育士が職場に望んでいることと照らし合わせると、確かめるべき点が見えてきます。給与、職員の数、事務の負担は、求人票だけでは分かりにくい代表的な項目です。

東京都が保育士を対象に行った調査では、今の職場で改善を望む項目として、給与・賞与等の改善、職員数の増員、事務・雑務の軽減が上位に挙がっています[5]。これらは、求人票の文字だけでは中身が見えにくい項目でもあります。

図5

現在の職場で改善を希望する項目(東京都保育士実態調査〔令和4年度〕・複数回答の上位5項目)[5]

給与・賞与等の改善62.7%
職員数の増員48.6%
事務・雑務の軽減40.1%
職員間のコミュニケーション26.8%
勤務シフトの改善25.1%
図5 現在の職場で改善を希望する項目(東京都保育士実態調査〔令和4年度〕・複数回答の上位5項目)[5]

給与は「総額」より「内訳」と「実績」

給与の改善を望む人が多い一方で、求人票の給与欄は総額だけが大きく書かれていることがあります。基本給、資格手当、処遇改善に関わる手当などの内訳と、賞与が基本給の何か月分として計算されるのかを確かめると、実際の年収の見通しが立ちます。処遇改善の手当が転職先でどう扱われるかは、処遇改善を転職先で確認する方法を参考にしてください。

職員の数は「基準」と「実際」を分けて聞く

保育所の保育士の数には国の最低基準があり、1〜2歳児はおおむね6人につき1人以上、3歳児はおおむね15人につき1人以上などと決められています[6]。ただ、これはあくまで最低限の数です。求人の質を見るうえでは、「担当するクラスは何人の子どもを、何人の保育士で見ていますか」「加配やフリーの保育士はいますか」と、実際の配置を聞くほうが参考になります。

事務の負担は「何で書いているか」を聞く

連絡帳や指導計画、登降園の管理を紙で行っているか、ICTを使っているかで、事務の負担は大きく変わります。国の資料では、登降園管理、計画・記録、保護者との連絡、キャッシュレス決済の4つの機能をすべて導入している施設は11.7%、いずれかを導入している施設は80.8%でした(2024年の調査)[7]。「連絡帳はアプリですか、紙ですか」「指導計画はどこで書いていますか」と聞くと、書類の時間が勤務時間の中にあるかどうかも見えてきます。

人間関係とシフトは、見学と面接で確かめる

調査で4番目と5番目に挙がった、職員間のコミュニケーションと勤務シフトは、求人票からはほとんど読み取れない項目です。コミュニケーションは、見学のときに職員どうしがどんな言葉で声をかけ合っているか、若手の保育士が質問しやすそうかを見ると、ある程度つかめます。シフトは、面接で「早番と遅番は月に何回くらいですか」「土曜日の出勤はどう決めていますか」と、回数と決め方を聞いておくと、入職後の生活を具体的に思い描けます。

05相談事例:非公開求人を断り、公開求人を選んだ

要点:ここでは、非公開求人を紹介されて心が動いたものの、確認項目で比べた結果、別の求人を選んだモデルケースを紹介します。どの項目で判断が分かれたかに注目してください。

「非公開」の響きより、異動がないことを選んだ

相談事例(モデルケース)

お名前
すずさん(仮名)・37歳
保育士歴
13年目(相談当時)
勤務先
郊外の私立認可保育園(定員約120名)、5歳児クラス担任
家族
夫、小学4年生と1年生の子ども
変化
月の残業 約20時間 → 約5時間、通勤 車で35分 → 徒歩12分

編集部非公開求人を紹介されたとき、どう感じましたか。

すずさん

正直、ちょっと舞い上がりました。「すずさんの経験なら」って言われて、基本給も今より高かったので。“非公開”って言葉に、自分だけ特別扱いされたような気になってたんですよね。

編集部何がきっかけで、立ち止まったのですか。

すずさん

求人票をもらって、10項目のメモと照らし合わせたんです。そうしたら、給与に固定残業代が20時間分入っていて、基本給が高く見えていた理由がそこにありました。それと、変更の範囲が「法人が運営する全園」になっていて。上の子の学校のこともあるので、異動があるかもしれないのは困るなって。

編集部担当者には、どう伝えましたか。

すずさん

「異動の可能性がないか、実際に異動した人がいるか、園に確認してもらえますか」とお願いしました。返事は「年に数人は異動がある」でした。ちゃんと確認してくれたのはありがたかったです。そのうえで、今回は見送りますと伝えました。

編集部最終的に選んだのは、どんな求人でしたか。

すずさん

自分で見つけた、家の近くの園の公開求人です。求人票に早番・遅番の回数も、行事前の残業の目安も書いてあって、見学で聞いたら、その通りの話でした。異動もない園でした。非公開のほうが良い求人だって思い込んでたのが、ちょっと恥ずかしいです。

非公開かどうかじゃなくて、何が書いてあって、何が書いてないかを見ればよかったんです。

すずさん(仮名)

すずさんは年度末で退職し、4月から家から歩いて12分の園で働いています。担当は4歳児クラスで、月の残業は行事の前の月を含めても5時間ほどになったそうです。下の子の学童のお迎えにも、週に3日は自分で行けるようになりました。

すずさんの判断を分けたのは、固定残業代の内訳と、変更の範囲の2項目でした。どちらも求人で示すことになっている項目で、求人票をよく読めば分かる情報です。非公開という言葉に気持ちが動いても、同じ確認項目で読めば、ほかの求人と並べて比べられます。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

このケースでは、担当者が園に異動の実態を確かめてくれたことも、判断を後押ししました。紹介型のサービスを使うなら、分からないことを「園に確認してもらえますか」と頼めるのは大きな利点です。遠慮せずに頼んでかまいません。

06紹介のときによく聞く言葉と、その確かめ方

要点:非公開求人の紹介では、気持ちを動かす言葉がよく使われます。言葉そのものは悪くありませんが、そのまま受け取らず、具体的な数字や事実に置き換えて確かめます。

図6

「あなただけにご紹介できる求人です」

紹介の対象を絞っているという意味で、条件の良さを示す言葉ではない。ほかの求人と同じ10項目で確かめる

特別感に流されない

「人気なので早めにお返事を」

園の側の本当の締め切りがいつかを聞く。「いつまでに返事をすれば間に合いますか」と日付で確かめる

期限を日付にする

「アットホームな園です」

職員数、平均の勤続年数、職員どうしの声かけの様子など、見学で確かめられる事実に置き換える

見学で確かめる

「残業はほとんどありません」

行事前の月の残業時間、書類を書く時間がシフトにあるか、持ち帰りの有無を聞く

場面で聞く

図6 紹介のときによく聞く言葉と、確かめ方

これらの言葉は、担当者が悪意で使っているとは限りません。ただ、言葉が具体的でないほど、自分の判断の材料にはなりにくくなります。「たとえば、どのくらいですか」「それはどなたに確認した情報ですか」と一言添えるだけで、返ってくる答えはぐっと具体的になります。

連絡や返事の催促が多すぎて困ったときの対処は、転職エージェントの連絡がしつこいときの対処法にまとめています。

07「非公開」に振り回されないための注意

要点:非公開求人の数はサービスの良し悪しを示す物差しにはならず、自分の情報がいつ園に伝わるかにも注意が必要です。最後に判断するのは、自分の目で見た園の姿です。

1. 非公開求人の「数」では、サービスを比べられない

「非公開求人が多い」という宣伝は、外から確かめる方法がありません。数が多くても、自分の通える範囲や希望の園種の求人が含まれているかは分からないのです。サービスを比べるときは、非公開求人の数ではなく、自分の希望に合う求人を、どれだけ具体的な説明とともに紹介してくれたかで見るほうが確実です。比べ方は転職サービスの比較ポイントと選び方でまとめています。

2. 園の名前を知る前に、自分の情報が伝わらないか確かめる

非公開求人では、園の名前が後から分かることがあります。そのとき気をつけたいのが、自分の名前や経歴が先に園へ伝わっていないかです。「私の情報は、私が応募すると決めるまで園に伝わりませんか」と、紹介を受ける前に確かめておきましょう。とくに、今の園と同じ法人や近くの園の求人である可能性がある場合は大切な確認です。登録の前に確かめたいことは、転職サイトに登録する前の注意点にもまとめています。

3. 最後に判断するのは、自分の目で見た園

非公開でも公開でも、求人票は園の一部を文字にしたものにすぎません。保育室の雰囲気、職員の表情、子どもへの声かけ。そうしたものは、見学で自分の目で確かめるしかありません。求人の段階で10項目を確かめ、見学で働く人の様子を見る。この二つがそろって、はじめて求人の質を判断できます。

紹介された求人をどう読めばいいか、一人で判断するのが不安なときは、誰かと一緒に求人票を読むのも一つの方法です。ほいくの相談室では、転職するかどうかを決める前の段階から、求人の見方や迷っている点の相談を受けています。

よくある質問

非公開求人を見るには、転職サイトへの登録が必要ですか?

多くの場合、非公開求人は登録した人に個別に紹介される仕組みのため、登録や面談が必要になります。ただし、非公開求人を見ないと良い園に出会えないわけではありません。公開求人や園の採用ページ、公的な窓口の求人も、同じ確認項目で比べれば十分に判断できます。

非公開求人は、公開求人より給料が高いのですか?

非公開であることと、給料の高さは関係がありません。基本給が高く見えても、固定残業代が含まれていることもあります。給与は総額ではなく、基本給と手当の内訳、賞与と昇給の実績で比べてください。

非公開求人の園の名前は、いつ教えてもらえますか?

サービスや求人によって違います。紹介の時点で分かることもあれば、応募の意思を伝えてから分かることもあります。紹介を受ける前に、園の名前が分かるタイミングと、自分の情報が園に伝わるタイミングを確かめておくと安心です。

紹介された非公開求人を断ってもいいですか?

断ってかまいません。断るときは「条件の○○が希望と合わないため」と理由を一言添えると、次の紹介の精度が上がります。断ったことで不利になることを心配する必要はありません。

求人の質が良いかどうか、見学だけで分かりますか?

見学で分かるのは、園の雰囲気や職員の様子など、求人票に出ない部分です。給与の内訳や変更の範囲などの条件は、見学では分からないことが多いため、求人票と面接で確かめます。両方を組み合わせて判断するのが確実です。

非公開求人を紹介してもらうために、面談は必ず受けないといけませんか?

非公開求人は、希望を聞いたうえで個別に紹介する仕組みのため、面談や電話でのヒアリングを求められることが多いものです。ただ、面談の長さや方法はサービスによって違い、短い電話やオンラインで済む場合もあります。登録後の流れと面談の受け方は、転職サイトに登録した後の流れで紹介しています。

参考にした資料

  1. 厚生労働省 求職者向けリーフレット(2024年4月)
  2. こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.7)」(出典:厚労省 職業安定業務統計)
  3. 厚生労働省「職業安定法施行規則改正|労働条件明示等」
  4. 厚生労働省「2024年4月から労働条件明示のルールが変わります」
  5. 東京都福祉局「令和4年度東京都保育士実態調査 調査結果の概要」
  6. 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準 第33条第2項
  7. こども家庭庁「省力化投資促進プラン―保育―」

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

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