スマートフォンの画面で、2つの求人を行ったり来たりする。片方は月給24万円、もう片方は月給22万円。年間休日はどちらも120日前後で、「残業少なめ」「アットホーム」と書いてあるのも同じです。数字だけ見れば高いほうがよさそうなのに、なぜか決めきれない。
その迷いは、とても健全なものです。求人票は、園が自分で書いた「お店の看板」のようなもの。うそが書かれているとは限りませんが、都合のよい書き方がされていることはあります。月給の中に何が含まれているのか、年間休日はどう数えているのか。同じ「24万円」「120日」でも、中身が違えば働き方はまったく変わります。
この記事では、保育士の求人票で見るべき項目を、給与・時間・休日・雇用形態・仕事内容の順に整理しました。あわせて、事実と違う求人によくある書き方と、それを入職前に確かめる手順もまとめています。手元に気になる求人票を1枚用意して、照らし合わせながら読んでみてください。
この記事でわかること
- 保育士の求人票で最初に見る5つの項目と、それぞれの見るポイント
- 法律で求人に書くことが決まっている項目
- 事実と違う求人によくある書き方のパターン
- 求人票の内容を確かめる4つの手順と、労働条件通知書との照らし合わせ方
- 入ってから求人票と違うと分かったときに知っておきたいこと
結論
保育士の求人票は、給与の内訳(基本給・手当・固定残業代)、勤務時間と休憩、年間休日の数え方、雇用形態と試用期間、仕事内容と異動の範囲の5つを最初に見ます。求人では、業務内容、賃金、就業時間・休憩・休日、時間外労働の有無、固定残業代の内訳などを、原則として最初の面接までに示すことが決まっています[1]。事実と違う求人を見抜くには、言葉ではなく数字と内訳が書かれているかを確かめ、書かれていない部分を面接で聞き、内定後に受け取る労働条件の書面と求人票を一行ずつ照らし合わせることが確実な方法です。
01保育士の求人票で、最初に見る5つの項目
要点:給与、勤務時間と休憩、休日、雇用形態と試用期間、仕事内容と就業場所の5つです。それぞれ「金額や日数」だけでなく、「何が含まれているか」「どう数えているか」まで見ると、求人どうしを正しく比べられます。
図1
| 項目 | まず見るところ | もう一歩踏み込んで見るところ |
|---|---|---|
| 給与 | 月給の額、賞与の回数 | 基本給と手当の内訳、固定残業代の有無と時間数 |
| 勤務時間 | 早番・遅番の時刻 | 1か月のシフトの回数、休憩の時間と取り方 |
| 休日 | 年間休日の数 | 土曜出勤の回数、年間休日に何が含まれているか |
| 雇用形態 | 正社員か契約社員か | 契約期間、更新の基準と上限、試用期間の長さと条件 |
| 仕事内容 | 担当クラスや業務 | 異動の可能性と範囲、保育以外の業務の有無 |
| 手当・保険 | 加入する保険の種類 | 住宅手当や借り上げ社宅の条件、交通費の上限 |
給与:月給の「中身」を分解する
月給の欄は、一番目が行くところで、一番誤解が生まれやすいところでもあります。たとえば「月給24万円」と書いてあっても、その中に固定残業代(あらかじめ一定時間分の残業代を含めて払う仕組み)が含まれていれば、基本給は思ったより低くなります。求人で固定残業代を払う場合は、その内訳を示すことになっています[1]。「固定残業代〇時間分〇円を含む」という記載がないかを、必ず確かめてください。
基本給と手当の割合も大事です。処遇改善の手当や資格手当、担任手当などが月給に含まれている場合、賞与や退職金を基本給をもとに計算している園では、月給が同じでも年収に差が出ます。求人票に「賞与年2回・計4か月分」とあれば、「何の4か月分か」を確認しておきます。給与明細の項目の読み方は保育士の給与明細の見方が参考になります。
処遇改善の手当がどう書かれているかも、見ておきたい点です。国の公定価格には、保育士などの処遇を改善するための加算があり、令和7年度からは「処遇改善等加算」として区分1〜3に整理されました[2]。求人票に「処遇改善手当あり」とだけある場合は、月にいくら、どの区分の分として、どんな条件で支払われるのかを聞いておくと、ほかの園と比べやすくなります。
勤務時間:シフトの「幅」と休憩の取り方を見る
保育園の勤務時間は、「7:00〜19:00のうち実働8時間のシフト制」のように書かれていることが多いです。ここで見るのは、早番と遅番がそれぞれ月に何回くらい回ってくるか、そして休憩がどう書かれているかです。法律では、労働時間が6時間を超える場合は少なくとも45分、8時間を超える場合は少なくとも1時間の休憩を、労働時間の途中に与えて自由に利用させることになっています[3]。「休憩60分」と書いてあっても、実際は子どもと一緒に食事をする時間を休憩と呼んでいる園もあるため、面接で取り方を聞く必要があります。
休日:年間休日の「数え方」を確かめる
年間休日は、園によって数え方が違うことがあります。土日祝のほかに夏季休暇や年末年始休暇を含めて数えるのは一般的ですが、なかには有給休暇の計画的な取得分を年間休日の数に含めている求人もあります。有給休暇は、本来、年間休日とは別に、勤続年数に応じて付与されるものです[4]。「年間休日120日(夏季・年末年始・有給の計画付与を含む)」のような書き方を見つけたら、有給を除いた日数を聞いておきます。
雇用形態:契約期間と更新の基準を見る
「正社員」と書かれていても、最初の1年は契約社員として雇い、その後に正社員へ登用するという園もあります。期間の定めがある契約の場合、2024年4月からは、求人の段階で更新の基準や、通算契約期間・更新回数の上限の有無を示すことになりました[5]。試用期間がある場合は、その期間と、期間中の給与や待遇が本採用と違うかも確認します。
仕事内容:「変更の範囲」で異動の可能性を見る
複数の園を運営する法人の求人では、「〇〇保育園での勤務」とあっても、将来ほかの園に異動する可能性があります。2024年4月から、求人では就業場所と業務の「変更の範囲」を示すことになっています[5]。「法人の運営するすべての施設」と書かれていれば、通勤時間が大きく変わる異動もありえます。また、保育以外に送迎バスの添乗や調理補助、清掃などの業務があるかどうかも、仕事内容の欄で確かめておきます。
手当・保険:住宅の支援は「誰が、いつまで」使えるかを見る
一人暮らしの人や、引っ越しを伴う転職を考えている人にとって、住宅手当や借り上げ社宅は大きな条件です。国の保育士宿舎借り上げ支援事業は、令和8年度の対象が「保育士として採用された日から起算して5年以内の常勤の保育士」とされ、一人1回限りです[6]。求人票に「借り上げ社宅あり」とあっても、自分の採用からの年数や雇用形態で対象になるかどうかは別の話です。対象の条件、自己負担の額、利用できる期間を確かめておきます。
交通費も「全額支給」なのか「月〇円まで」なのかで、通勤の選択肢が変わります。社会保険の加入についても、パートの場合は週の所定労働時間が20時間以上かどうかや、勤務先の規模などの要件で扱いが変わります[7]。2026年10月には月額8.8万円以上という賃金の要件がなくなったため、以前の求人の書き方のままになっていないかも含めて、自分の働き方で加入するかどうかを聞いておくと安心です。
02法律で、求人に書くことが決まっている項目
要点:求人には、業務内容、契約期間、試用期間、就業場所、就業時間・休憩・休日、時間外労働の有無、賃金、加入保険など、示すべき項目が決まっています。手元の求人票にそれらがそろっているかを見るだけでも、園の誠実さが分かります。
求人や募集のときに示すことが決まっている項目は、次のとおりです[1]。原則として最初の面接などまでにすべて示し、途中で条件を変える場合は、その変更内容も示すことになっています。
図2
- 業務内容と、その変更の範囲担当や保育以外の業務、将来の配置換えの可能性が分かります
- 契約期間と、更新の有無・基準・上限有期契約の場合、いつまで働けるかの見通しに関わります
- 試用期間期間中の給与や待遇の違いを確かめるきっかけになります
- 就業場所と、その変更の範囲法人内の異動で通勤が変わる可能性が分かります
- 就業時間・休憩時間・休日シフトの幅と休憩の取り方、年間休日の数を比べられます
- 時間外労働の有無残業がある前提の職場かどうかが分かります
- 賃金(固定残業代はその内訳)月給の中身を分解して比べるための材料になります
- 加入保険健康保険・厚生年金・雇用保険などの扱いが分かります
- 受動喫煙の防止措置職場の環境に関わる項目として明示が決まっています
- 募集している者の氏名または名称実際に雇う法人がどこかを確かめられます
これらが求人票に見当たらない場合でも、すぐに「怪しい」とは限りません。求人サイトの欄の都合で省略されていることもあります。ただ、問い合わせても答えがあいまいな場合や、「面接に来てくれたら説明します」の一点張りの場合は、慎重に考えたほうがよいでしょう。
03事実と違う求人に、よくある書き方
要点:「うそ」がそのまま書かれていることは多くありません。多いのは、幅を持たせた金額、主語のない「残業少なめ」、数え方の違う年間休日など、読み手が良いほうに受け取りやすい書き方です。
図3
- 1
月給の幅が広すぎる
「月給20万〜30万円」のように幅が広いと、自分がいくらになるのか分からない。経験年数ごとの例を聞く
- 2
主語のない「残業少なめ」
誰にとって少ないのかが分からない。昨年度の月平均と、行事前の月の時間を聞く
- 3
年間休日の数え方が独特
有給の計画付与や、出勤扱いの研修日の振り替えが含まれていることがある
- 4
固定残業代の内訳がない
月給に何時間分の残業代が含まれているのかが分からないまま比べてしまう
- 5
「正社員登用あり」だけの記載
登用の基準や、実際に登用された人数が書かれていない
- 6
言葉ばかりで数字が少ない
「アットホーム」「やりがい」「成長できる」が並び、条件の数字がほとんどない
書き方のくせは、悪意とは限らない
求人票を書くのは、多くの場合、園長や法人の事務担当者です。求人の書き方に慣れていない人が書けば、言葉が足りなくなることもあります。だから、あいまいな書き方を見つけたら、それだけで判断せず「確かめるべき点」として印をつけておきます。大切なのは、確かめたときの答え方です。数字で答えてくれる園と、言葉を濁す園とでは、入職後の説明の丁寧さも違ってきます。
求人サイトの情報と、園のホームページを見比べる
同じ園の求人が、複数の求人サイトやハローワーク、園のホームページに出ていることがあります。並べてみると、給与や休日の書き方が微妙に違うことがあります。更新の時期がずれているだけのこともありますが、違いがあれば、それも面接で聞く材料になります。
応募前の問い合わせは、短く具体的に
求人票で分からない点は、応募の前に問い合わせてもかまいません。電話なら、最初に名前と「求人を拝見してお電話しました」と伝え、聞きたいことを1〜3個にしぼります。たとえば次のような聞き方です。
- 例:「月給の24万円には、固定残業代が含まれていますか。含まれている場合は、何時間分でしょうか」
- 例:「年間休日の120日には、有給休暇の計画付与の日数は含まれていますか」
- 例:「異動の可能性について、通勤の範囲内の園に限られるのか、法人のすべての園が対象なのかを教えていただけますか」
答えを聞いたら、その場でメモを取り、日付と対応してくれた人の名前も書いておきます。あとで書面と照らし合わせるときに、「誰が、いつ、何と言ったか」が分かると話がこじれにくくなります。
04求人票を「確かめる」ための4つの手順
要点:求人票は読むだけでなく、書き出して、印をつけて、聞いて、書面と照らし合わせることで初めて使える情報になります。この4つの手順を踏むと、事実と違う求人に入職前に気づけます。
図4
求人票を書き出す
給与の内訳、勤務時間、休憩、年間休日、雇用形態、異動の範囲を、自分の言葉でノートに写す
分からない点に印をつける
内訳がない、数え方が分からない、幅が広すぎる項目に印をつけ、質問の形にしておく
見学や面接で聞く
印をつけた項目を、数字で答えてもらえる聞き方で確かめ、答えをその場でメモする
書面と照らし合わせる
内定後に受け取る労働条件の書面と、求人票・面接のメモを並べて、一行ずつ違いがないかを見る
2つ以上の求人は、同じ表に並べて比べる
求人を1枚ずつ読んでいると、最後に読んだ求人の印象が強く残ります。2つ以上を比べるときは、ノートやスマートフォンのメモに表を作り、縦に項目、横に園の名前を並べます。項目は「基本給」「手当の内訳」「固定残業代」「早番・遅番の回数」「休憩の取り方」「有給を除いた年間休日」「契約期間と更新」「異動の範囲」くらいで十分です。空欄になったマスが、そのまま問い合わせや面接で聞くことのリストになります。
表にすると、「月給は高いけれど基本給は低い」「休日は多いけれど早番が多い」といった、1枚ずつ読んでいたときには見えなかった違いが浮かびます。どちらが良いかは、自分の譲れない条件によって変わります。表は、決めるための道具というより、迷っている理由を見える形にする道具だと考えてください。
聞き方は「はい・いいえ」で終わらない形にする
印をつけた項目は、そのまま聞くと答えがぼやけます。「残業はありますか」ではなく「昨年度の月の残業は平均何時間くらいでしたか」、「休憩は取れますか」ではなく「休憩はどの部屋で、何時ごろに取る方が多いですか」のように聞くと、具体的な答えが返ってきやすくなります。残業についての聞き方は面接で残業について聞くときの聞き方に例文をまとめています。
書面での照らし合わせが、最後の砦になる
2024年4月からは、労働契約を結ぶときに、就業場所と業務の「変更の範囲」も書面で示すことが必要になりました[8]。内定のあとに届く労働条件通知書や雇用契約書は、求人票よりも重みのある書類です。求人票と書面で違う点が見つかったら、署名する前に「求人票では〇〇とありましたが、こちらが正しいですか」と問い合わせます。入職前に確認しておきたいことは、入職前に確認することにもまとめています。
05相談事例:「年間休日120日」の内訳を聞いて、選ぶ園が変わった
要点:月給の額では上だった園を、あえて選ばなかったモデルケースです。前の職場で求人票と実際の休日が違った経験から、求人票を書き写して分からない項目を一つずつ確かめたことで、比べる軸が変わりました。
月給が2万円低いほうの園を選んだ理由
相談事例(モデルケース)
- お名前
- ももさん(仮名)・24歳
- 保育士歴
- 3年目(相談当時)
- 勤務先
- 私立の小規模保育園(定員19名)、0・1歳児担当
- 変化
- 求人票で分からなかった項目 9つ → 入職前にすべて確認、実際の年間休日 約110日 → 115日(求人票どおり)
編集部求人票を細かく見るようになったきっかけは何ですか。
今の園の求人票には「年間休日120日」と書いてあったんです。でも入ってみたら、土曜の出勤が月に2回くらいあって、数えたら110日くらいしかなくて。聞いたら「有給の分も入れて120日」って言われました。そのときは、そういうものなのかなって、何も言えなかったです。
編集部今回の転職では、どんなふうに比べたのですか。
気になっていた2つの求人を、ノートに項目ごとに書き写しました。A園は月給24万円で年間休日120日、B園は月給22万円で年間休日115日。最初は、正直A園に決めかけていました。でも書き写してみたら、A園のほうは「固定残業代を含む」としか書いてなくて、何時間分なのかが分からなかったんです。分からないところに印をつけたら、全部で9つありました。
編集部印をつけた項目は、どうやって確かめましたか。
見学のあと、面接の前に電話で聞ける分は聞きました。A園は、固定残業代が20時間分で約3万円、年間休日には有給の計画付与が5日入っていると教えてくれました。B園は基本給が19万8千円で、残業は申請した分を別に払う、年間休日は有給を含まない数だと。数字を並べたら、B園のほうが基本給が2万円以上高かったんです。思わず「えっ」て声が出ました。
編集部決め手は何でしたか。
数字もそうなんですけど、B園は電話で聞いたことに全部その場で答えてくれて、最後に「書面でもお送りしますね」と言ってくれたんです。前の園では、聞くこと自体が失礼な気がしていたので、なんだかほっとしました。
月給の大きい数字より、聞いたことにすぐ答えてくれるかどうかのほうが、ずっと信用できました。
ももさん(仮名)
ももさんはB園に入職し、10か月がたちました。年間休日は求人票どおりの115日で、有給は別に7日取れているそうです。労働条件通知書は内定から1週間で届き、求人票と面接のメモを並べて確認したうえで署名しました。
ももさんの経験が教えてくれるのは、求人票は「読む」より「書き写す」ほうが違いに気づける、ということです。書き写すと、書かれていないことに自然と目が向きます。印の数がそのまま、面接で聞くことのリストになります。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
図5
基本給
固定残業代
有給を除いた年間休日
質問への答え方
06求人票の限界と、違っていたときに知っておきたいこと
要点:求人票は園選びの入り口で、すべてが書かれているわけではありません。人間関係や保育の雰囲気は求人票では分からないこと、入ってから条件が違うと分かったときには法律上の手立てがあることを知っておくと、必要以上に怖がらずに済みます。
1. 求人票に書けないことは、見学と面接で確かめる
求人票には、職員どうしの関係、園長の人柄、保育の考え方は書かれていません。書かれていても「明るい職場です」程度でしょう。求人票で条件を絞り込んだら、その先は見学と面接で確かめる段階です。園全体の見極め方は働きやすい園の見分け方で、求人票・見学・面接の3段階に分けて紹介しています。
2. 条件が実際と違ったら、我慢する前に知っておくこと
入ってみて、明示された労働条件が実際と違っていた場合、働く人は労働契約をすぐに解除できると法律で定められています[9]。また、退職後の失業給付では、明示された労働条件が事実と著しく違ったことを理由に離職した場合、特定受給資格者として扱われる例に挙げられています[10]。こうしたときのために、求人票の画面の保存、面接のメモ、労働条件の書面は、入職後も手元に残しておいてください。
どう動けばよいか分からないときは、都道府県の労働局や労働基準監督署にある総合労働相談コーナーで、無料・予約なしで相談できます[11]。
3. 求人票だけで全部を判断しようとしなくていい
求人票の読み方を知ると、どの求人も疑わしく見えてくることがあります。けれど、求人票の役目は「確かめる項目を見つけること」です。印をつけた項目に、園が誠実に答えてくれるかどうか。そこまで進んで初めて判断できるのだと考えると、求人を見るのが少し楽になります。
自分一人では、どこに印をつければよいのか分からないこともあります。求人票を誰かと一緒に読むと、自分では気づかなかった空欄が見つかることがあります。ほいくの相談室では、応募するかどうか決めていない求人票を一緒に読むところからお手伝いしています。
よくある質問
求人票に書いてある給与と、実際の給与が違うことはありますか?
経験年数や資格によって幅のある求人では、提示される額が下限に近いこともあります。面接で「私の経験年数だと、基本給と手当はそれぞれいくらになりますか」と具体的に聞き、内定後の書面で金額を確認してください。
「残業なし」と書いてある求人は信じていいですか?
そのまま信じるより、「行事前の月も含めて、昨年度の残業は月何時間でしたか」と聞いて確かめるのが確実です。持ち帰りの仕事があるかどうかもあわせて聞くと、実態に近づけます。残業の少ない園の見分け方は残業が少ない園の見分け方も参考になります。
求人票について、応募前に問い合わせてもいいですか?
問題ありません。電話やメールで「求人票の〇〇について教えていただけますか」と聞けば、多くの園は答えてくれます。問い合わせへの対応の丁寧さも、園を知る手がかりになります。
求人票と労働条件通知書の内容が違っていたら、どうすればいいですか?
署名する前に、違う箇所を具体的に示して確認してください。説明に納得できない場合は、入職を考え直すことも選択肢です。すでに働き始めている場合は、書面と記録を残したうえで、総合労働相談コーナーなどに相談できます[11]。
パートの求人票では、どこを見ればいいですか?
時給のほかに、週の勤務日数と1日の時間、曜日や時間帯を選べるか、有給休暇や社会保険の扱いを見ます。パートでも勤務日数に応じて有給休暇が付与されます[12]。扶養の範囲で働きたい場合は、年間の収入の見込みも計算しておくと安心です。
ハローワークの求人と求人サイトの求人で、内容が違うのはなぜですか?
掲載の時期や欄の形式が違うため、書き方や更新のタイミングがずれることがあります。どちらが正しいかは、園に直接確認するのが確実です。違いがあったこと自体を、面接での質問の材料にしてもかまいません。
参考にした資料
- 厚生労働省 求職者向けリーフレット(2024年4月)
- こども家庭庁「基礎資料(保育士・幼稚園教諭等の処遇改善)」令和8年3月版
- e-Gov法令検索「労働基準法」
- 厚生労働省 FAQ「年次有給休暇とはどのような制度ですか…」
- 厚生労働省「職業安定法施行規則改正|労働条件明示等」
- こども家庭庁「令和8年度 保育関係予算の概要」
- 日本年金機構「2026(令和8)年10月に…賃金要件が撤廃されました」
- 厚生労働省「2024年4月から労働条件明示のルールが変わります」
- 確かめよう労働条件「退職、解雇、雇止めなど」(厚生労働省)
- ハローワーク「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲と判断基準」
- 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」
- 厚生労働省 FAQ「年次有給休暇とはどのような制度ですか…」
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。