保育士の復職研修と支援制度|セミナーの探し方と就職準備金

市の広報誌をめくっていたら、片隅に「保育士の復職を応援するセミナー」という小さな案内が載っていた。日時は平日の午前、託児つき。気になって申込みの電話番号をメモしたものの、なかなか電話をかけられない。3年もブランクがある自分が行っていいのか、参加したら就職を勧められるのではないか、そもそも研修を受けないと保育士には戻れないのか。

復職を考え始めると、「研修」「セミナー」「支援制度」といった言葉をよく目にするようになります。ところが、どこが何をしていて、自分はどれを使えばいいのかは、意外と分かりにくいものです。お金の制度にいたっては、名前は聞いたことがあっても、条件まで読み込んでいる人は多くありません。

この記事では、保育士が復職するときに使える研修やセミナーの種類と探し方、相談の窓口になる保育士・保育所支援センター、就職準備金や保育料の一部貸付などのお金の制度を、注意点も含めてまとめました。

この記事でわかること

  • 復職前に受けられる研修・セミナーの種類と、受けたほうがいい人
  • 研修やセミナーの探し方と、保育士・保育所支援センターでできること
  • 就職準備金や保育料の一部貸付など、復職で使えるお金の制度
  • 制度を使う前に確かめたい返還免除の条件と、研修と制度を組み合わせた進め方

結論

保育士が復職するときに、研修を受けることは必須ではありません。保育士として働くための要件は保育士登録で[1]、研修はブランクの不安を減らすための準備として使うものです。再就職の相談や就職のあっせん、求人情報の提供を行う公的な窓口が、都道府県などが設置する保育士・保育所支援センターで[2]、2025年12月時点で全国75か所あります[3]。あわせて、潜在保育士が再就職するときに就職準備金(国の事業では上限40万円)を貸し付け、2年間働くと返還が免除される制度もあります[4]。研修で勘を取り戻し、制度で生活の負担を軽くする、という組み合わせで考えると、復職の準備が進めやすくなります。

01復職前の研修は「必須」ではなく、不安を減らす道具

要点:保育園の保育士として復職するのに、研修の受講は条件ではありません。研修やセミナーは、ブランク中の変化を知る、勘を取り戻す、同じ立場の人とつながるための道具として、必要な分だけ使えば十分です。

「研修を受けていないと、応募しても相手にされないのでは」と心配する人がいます。けれど、保育士として働くために法律が求めているのは、都道府県の保育士登録簿に登録を受けていることです[1]。復職前に特定の研修を受けていないと働けない、という仕組みではありません。

ただし、職場によっては研修の修了が必要になる場合があります。たとえば学童保育の放課後児童支援員は、保育士などの資格を持ち、都道府県知事などが行う研修を修了した人とされています[5]。保育園以外への復職を考えている人は、その職場で求められる研修があるかを先に確かめておきましょう。

地域によっては、ブランクのある保育士に向けた研修やセミナーが開かれています。内容や回数、費用は実施する自治体や団体によって違いますが、よく見られるのは次のような形です。

図1

  • 1

    保育の基礎の振り返り講座

    今の保育所保育指針の考え方や、子どもの発達の基本を学び直す

  • 2

    実技の講習

    手遊びや歌、ピアノの簡単な伴奏、季節の制作などを実際にやってみる

  • 3

    安全と健康の講習

    食物アレルギーへの対応、事故の防ぎ方、応急手当の基本を確かめる

  • 4

    保育園での見学・実習

    実際の保育室に半日〜数日入り、今の一日の流れを体で感じる

  • 5

    就職相談会・説明会

    複数の園や法人の話を一度に聞き、働き方の違いを比べる

図1 復職を考える人向けの研修・セミナーの例

研修を受けるといいのは、こんな人

研修やセミナーがとくに役に立つのは、ブランクが10年以上ある人、保育の現場の変化をまとめて知りたい人、同じように復職を考えている人と話したい人です。反対に、ブランクが2〜3年で、戻りたい園がすでに決まっている人は、研修より見学を優先したほうが早いこともあります。自分の不安が「知らないこと」なのか「自信のなさ」なのかで、研修を使うかどうかを決めてみてください。

研修のよいところは、知識だけではありません。同じ時期に復職を考えている人と出会えることも、大きな支えになります。「ブランクが長いのは自分だけじゃない」と分かるだけで、応募への一歩が軽くなったという声もよく聞きます。

参加するときは、受け身で聞くだけで終わらせないのがこつです。申し込んだ時点で「この研修で確かめたいこと」を2つほど書き出しておき、休憩時間や質問の時間に講師や主催者に聞いてみましょう。たとえば「アプリの連絡帳はどのくらいの園で使われていますか」「この地域でブランクのある人を受け入れている園は、どんな働き方の募集が多いですか」といった質問です。研修の中身以上に、こうしたやりとりから得られる地域の情報が、園選びで役に立ちます。

02研修やセミナーの探し方と、保育士・保育所支援センター

要点:研修やセミナーの情報は、住んでいる都道府県などの保育士・保育所支援センター、都道府県や市区町村の保育人材のページ、広報誌から探します。支援センターは、再就職の相談や就職のあっせん、求人情報の提供も行っています。

研修の情報は、一つの場所にまとまっていないことが多いのが難点です。次の順番で探すと、見落としが減ります。

図2

  1. 支援センターを調べる住んでいる都道府県や市の保育士・保育所支援センターの案内を確かめる
  2. 都道府県のページを見る保育人材の確保や保育士の復帰支援をまとめたページがないかを調べる
  3. 市区町村の広報を見る広報誌やサイトに、地域の園と合同の説明会や講座が載ることがある
  4. 気になる園に聞く見学のついでに、入職後の研修や、実習の受け入れがあるかを聞く
図2 復職向けの研修・セミナーを探す順番

都道府県によっては、復帰を考える保育士に向けたページを用意しています。たとえば埼玉県は、公式サイト「埼玉保育ナビ」で、保育士復帰を考える人向けに宿舎借り上げや就職準備金などの支援を案内しています[6]。自分の住む都道府県名と「保育士 復帰」「潜在保育士」などの言葉で調べてみてください。

保育士・保育所支援センターでできること

保育士・保育所支援センターは、国の事業として都道府県、指定都市、中核市が設置している窓口で、潜在保育士の再就職の相談や就職のあっせん、求人情報の提供、働き続けるための相談支援などを行っています[2]。2025年10月1日からは改正児童福祉法で法定化され、都道府県には保育人材の確保の拠点となる体制を整えることが義務付けられました[7]。設置数は全国75か所(都道府県46、指定都市・中核市29、2025年12月時点)です[3]。

支援センターに登録した人のうち、就職につながった件数は、2024年度で4,708件でした。同じ年度の登録者数は18,802人です[8]。

図3

保育士・保育所支援センターの登録者のうち、就職につながった件数[8]

2022年度4,467件
2023年度4,597件
2024年度4,708件
図3 保育士・保育所支援センターの登録者のうち、就職につながった件数[8]

支援センターの窓口の場所や相談の受付方法は地域によって違うため、まずは各センターの案内を確かめてください。初めて連絡するときは、「ブランクがあって復職を考えている」「研修やお金の制度の情報を知りたい」と、目的を一言で伝えると話が早く進みます。

支援センターで相談したからといって、すぐに応募しなければならないわけではありません。研修の情報を聞く、地域の求人の傾向を知る、お金の制度の条件を確かめる、といった使い方もできます。無料で相談できる窓口のくらべ方は保育士が無料で相談できる窓口でも紹介しています。

03復職で使えるお金の制度:就職準備金と保育料の一部貸付

要点:国の保育士修学資金貸付等事業では、潜在保育士の再就職時に就職準備金(上限40万円)を貸し付け、再就職後2年間働くと返還が免除されます。未就学児がいる人には保育料の一部の貸付もあります。実施するのは都道府県・指定都市で、金額や条件は地域によって違います。

復職するときには、通勤用の服や靴、エプロン、手遊びの本、子どもの預け先の準備など、思った以上にお金がかかります。そうした出費を支えるのが、保育士修学資金貸付等事業の中の「再就職準備金」や「保育料の一部貸付」です。実施主体は都道府県と指定都市で[9]、国の枠組みでは、潜在保育士の再就職時に上限40万円の就職準備金を貸し付け、貸付を受けた都道府県等の施設で再就職後2年間働くと返還が免除されます。未就学児がいる潜在保育士の保育料の一部の貸付もあります[4]。

実際の金額や条件は、都道府県ごとに少しずつ違います。下の表は、公式サイトで確認できたいくつかの例です。

図4

地域就職準備金保育料の一部貸付返還免除などの条件
国の事業の枠組み上限40万円未就学児がいる潜在保育士に一部を貸付貸付を受けた都道府県等の施設で再就職後2年間の実務[4]
千葉県40万円以内(1回限り)保育料の半額(月額2万7千円以内)・1年間県内の保育所等で2年間継続して働くと全額免除。無利子、連帯保証人が必要[10]
大阪府(大阪市・堺市を除く)40万円以内保育料の半額・月額2万7千円以内・1年間以内2年間働くと返還免除。預かり支援事業の利用料の一部の貸付もある[11]
埼玉県週20時間以上で最大40万円、週10時間以上20時間未満で最大20万円保育料の半額(上限月額27,000円、最大1年)県内で2年間勤務すると返還免除[12]
神奈川県かながわ保育士・保育所支援センターの支援で再就職が決まった人が対象未就学児をもつ保育士に貸付がある実施は県社会福祉協議会。金額は県のページで確認[13]
東京都都社会福祉協議会への補助で、潜在保育士の再就職支援の貸付を実施未就学児をもつ潜在保育士への貸付がある令和7年度分は申込終了と掲載されている[14]
図4 復職で使えるお金の制度の例(各自治体の公式サイトより)

表の情報は、それぞれの自治体のページの更新日時点のものです。予算の上限に達して受付を締め切る年度もあるため、使いたいと思ったら、早めに住んでいる地域の最新の案内を確かめてください。

家賃の補助(宿舎借り上げ)は、園を通して使う制度

保育士の家賃負担を軽くする「宿舎借り上げ支援事業」もあります。国の令和8年度の事業では、対象は保育士として採用された日から5年以内の常勤の保育士で、一人1回限り、補助基準額は月額75,000円を上限に、市区町村ごとの上限が設定されています[15]。東京都の事業では1戸当たり月82,000円が基準額で[16]、埼玉県は月額42,000円〜75,000円(市町村により異なる)と案内しています[6]。

この制度は、保育士本人ではなく、園を運営する事業者が自治体の補助を受けて宿舎を借り上げる仕組みです。事業者にも負担があるため[17]、すべての園が使っているわけではありません。復職した人が対象になるか、パートでも使えるかなどは、応募する園と自治体の要綱で確かめる必要があります。

制度を使う前に確かめたい条件

お金の制度は、「もらえるお金」ではなく「条件を満たせば返さなくてよい貸付」です。申し込む前に、次の点を確かめておくと、あとで困ることを防げます。

図5

  • 返還免除の条件(何年、どこで働くか)多くは、貸付を受けた地域の施設で2年間働くことが条件です[4]
  • 週の勤務時間の条件勤務時間によって貸付額が変わる地域もあります[12]
  • 途中で辞めたときの扱い免除の条件を満たさないと、返還が必要になることがあります
  • 連帯保証人が必要か連帯保証人を求める地域もあります[10]
  • 支援センターを通すことが条件かセンターの支援で再就職が決まった人を対象とする地域もあります[13]
  • 申込みの時期と受付の状況年度の途中で受付を終える場合があります[14]
図5 就職準備金などの貸付を使う前に確かめたいこと

04研修と制度を組み合わせた、復職までの進め方

要点:最初に支援センターで相談して研修と制度の情報を集め、研修や見学で準備をしてから、制度の条件に合う働き方で応募します。申請のタイミングは自治体ごとに違うため、内定の前に確かめておきます。

研修とお金の制度は、別々に調べるより、組み合わせて考えたほうが無駄がありません。たとえば、就職準備金の条件が「週20時間以上」なら、研修や見学で体を慣らしながら、週20時間以上で働ける求人に絞って探す、という具合です。

図6

  1. 1か月目支援センターや自治体のページで、研修の日程とお金の制度の条件を調べ、相談の予約をとる
  2. 1〜2か月目研修やセミナーに参加し、気になる園を2〜3か所見学する
  3. 2か月目制度の条件(勤務時間、施設の種類、地域)に合う求人に絞って応募する
  4. 内定の前後就職準備金や保育料の一部貸付の申請時期と必要書類を確かめ、手続きを進める
  5. 入職後の2年間免除の条件に沿って勤務を続け、勤務の証明などの手続きを忘れずに行う
図6 研修と制度を使った復職の進め方の例

研修に参加したあとは、学んだことを1枚のメモにまとめておくと、面接で「ブランク中にどんな準備をしましたか」と聞かれたときに、そのまま答えになります。復職の準備を何から始めればいいか迷っている人は、保育士の復職は何から始めればいいかもあわせて読んでみてください。小さな子どもを育てながら戻る人は、子育てと両立しながら復職する方法で、預け先の探し方や働き方の工夫を紹介しています。

05入職後の研修も、復職支援の一部と考える

要点:復職前の研修だけでなく、入職したあとに園の中でどう教わるかも、ブランクのある人にとっては大きな支えです。見学や面接で、入職後の研修や教え方の仕組みを確かめておきます。

復職前の研修は、どうしても一般的な内容になります。実際に働き始めて役に立つのは、その園の記録の書き方、アレルギー対応の手順、行事の進め方など、園ごとのやり方です。これを誰がどのように教えてくれるかで、最初の3か月の過ごしやすさは大きく変わります。

教え方は園によってさまざまです。最初の1〜2週間は担当の先輩がつき、記録や手順を一つずつ教えてくれる園もあれば、園内研修の日に新しく入った職員向けの説明をまとめて行う園もあります。外部の研修に参加できる機会を年に何回か設けている園もあります。反対に、決まった仕組みがなく、「見て覚えてね」で済ませる園もあります。

見学や面接では、次のように聞いてみてください。「ブランクのある方が入ったとき、最初の数週間はどなたが何を教えてくださいますか」「園内研修は、どのくらいの頻度でありますか」「外部の研修に参加することはできますか」。答えが具体的に返ってくる園は、新しく入った人を育てる準備ができていると考えてよいでしょう。

入職後の研修の時間が、勤務時間に含まれるかどうかも確かめておきたい点です。とくにパートで働く場合、園内研修が勤務日以外に設定されていると、思っていたより出勤の日が増えることがあります。

06相談事例:セミナーと貸付制度を使って、3年ぶりに戻った

要点:小さな子どもを育てながら、支援センターの相談、復職セミナー、お金の制度を組み合わせて復職したモデルケースです。制度の説明を受けたときの受け止め方にも注目してください。

研修は、戻れるかを試す場所じゃなかった

相談事例(モデルケース)

お名前
まほさん(仮名)・29歳
保育士歴
私立の認可保育園で4年(0・1歳児クラス担任)、その後ブランク3年
家族
夫、2歳の子ども
復職先
小規模保育事業所(0〜2歳児)、パート週4日・1日6時間
変化
動き出せなかった期間 約1年 → 支援センターに相談してから入職まで 約3か月

編集部復職セミナーに参加しようと思ったきっかけは何ですか。

まほさん

市の広報誌で見つけたんですけど、最初は申し込めませんでした。3年しかブランクがないのに研修なんて大げさかなとか、行ったら就職しないといけない雰囲気なのかなとか。結局、託児つきだったのが決め手で、子どもを預けて行ってみました。

編集部参加してみて、どうでしたか。

まほさん

同じように復職を考えている人が10人くらいいて、ブランク15年の人もいたんです。私だけじゃないんだって、まずそこでほっとしました。アレルギー対応の講義で、生活管理指導表に基づいて対応するという話を聞いて、前の園でやっていたことの意味が改めて分かったのもよかったです。

編集部お金の制度は、どこで知りましたか。

まほさん

セミナーのあとに支援センターで相談したら、就職準備金と保育料の一部貸付の話をしてくれて。2年間県内で働けば返さなくていい、ただし途中で辞めたら返す必要がある、連帯保証人も要る、と最初にはっきり言ってくれたのがよかったです。いいことだけ言われていたら、逆に不安になっていたと思います。

編集部職場は、どうやって決めましたか。

まほさん

支援センターで紹介してもらった小規模保育の園で、1日だけ実習させてもらいました。0〜2歳だけの少人数で、前の経験がそのまま活かせると思えたんです。勤務は週4日・1日6時間にして、貸付の条件にも合わせました。

編集部支援センターに相談して、印象に残っていることはありますか。

まほさん

私が「早く決めないと」と焦っていたら、相談員の方が「2年間働く前提の制度だから、園は急がずに選びましょう」って言ってくれたんです。午睡チェックとか0歳児の担当制とか、保育の話がそのまま通じたのも楽でした。選ぶのは私なんだ、と思えたのが大きかったです。

研修は、戻れるかどうかを試される場所じゃなくて、戻る準備をする場所でした。

まほさん(仮名)

まほさんは入職と同時に就職準備金と保育料の一部貸付を受け、子どもを近くの保育園に預けて働いています。保育料の負担が軽くなったことで、パートでも家計が回る見通しが立ったそうです。今は2年間の勤務を続けながら、来年度から1歳児クラスの担任を持つかどうかを園と相談しています。

このケースで大切なのは、研修、相談、お金の制度を別々に考えず、順番につないだことです。制度の条件を先に知っていたから、勤務時間の決め方にも迷いませんでした。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

07研修と制度だけでは埋まらないもの

要点:研修は知識と自信を補ってくれますが、職場との相性までは教えてくれません。また、返還免除の「2年間」は、心強い支えである一方、合わない職場で無理をする理由にもなりえます。

1. 職場との相性は、見学でしか分からない

研修で今の保育の考え方を学んでも、実際の職場の人間関係や仕事の進め方は、その園に行ってみないと分かりません。研修で自信がついたら、そのまま応募するのではなく、気になる園を必ず見学してください。研修で学んだことと、園のやり方が違う場面もあります。その違いを見学の段階で知っておけば、入職後の戸惑いが小さくなります。

2. 「2年間」を、無理をする理由にしない

就職準備金の返還免除は、多くの場合、2年間働くことが条件です[4]。この条件があると、「返さなくて済むように、合わない職場でも2年は我慢しよう」と考えてしまう人がいます。けれど、体や心を壊してまで続ける必要はありません。返還が必要になった場合の金額や手続きを先に確かめておけば、いざというときに冷静に判断できます。制度は、自分の味方として使うものです。

研修や制度の情報は、調べれば調べるほど複雑に見えてくるものです。どれを使えばいいか一人で決められないときは、ほいくの相談室で、今の暮らしと不安をそのまま話してみてください。復職するかどうかを決める前の整理だけでもかまいません。復職の相談先の選び方は保育士の復職相談ができる無料の窓口に、研修や制度以前の不安の整理には、ブランク復職の不安と、復職と転職の違いが役に立ちます。

よくある質問

復職セミナーに参加したら、就職を強く勧められませんか?

セミナーは、情報を知るための場として参加してかまいません。参加したからといって応募する義務はなく、相談だけで終わる人もいます。不安なら、申込みのときに「まだ復職の時期を決めていない」と伝えておくと、気持ちが楽になります。

研修やセミナーに参加するのに、お金はかかりますか?

費用は実施する自治体や団体によって違います。参加費がかからないものもあれば、教材費などがかかるものもあります。申込みの前に、案内に書かれている費用と、託児の有無を確かめておきましょう。

支援センターで仕事を紹介してもらうと、手数料を取られますか?

民間の有料職業紹介事業者であっても、求職者からは原則として手数料を取ってはならないと法律で定められています[18]。紹介を受けるときに費用がかかるような説明があった場合は、その場で決めずに内容を確かめてください。

住んでいる県と、働きたい園のある県が違います。就職準備金は使えますか?

国の枠組みでは、貸付を受けた都道府県等の施設で2年間働くことが返還免除の条件です[4]。どちらの都道府県の制度を使えるかは、それぞれの実施団体に確かめる必要があります。

研修を受けたことは、履歴書や面接で伝えてもいいですか?

伝えてかまいません。いつ、どんな研修に参加し、何を学んだかを短く書いておくと、ブランク中に準備をしてきたことが具体的に伝わります。面接では、研修で印象に残ったことを一つ添えると、保育への気持ちも一緒に伝わります。

パートでも就職準備金の貸付を受けられますか?

受けられる場合があります。たとえば埼玉県では、週20時間以上で最大40万円、週10時間以上20時間未満で最大20万円とされています[12]。勤務時間の条件は地域によって違うため、応募する前に確かめておきましょう。

参考にした資料

  1. 児童福祉法 第18条の18
  2. こども家庭庁 令和7年度行政事業レビュー公開プロセス説明資料
  3. こども家庭庁「保育人材の確保のための総合的な対策」令和8年3月版
  4. こども家庭庁「令和8年度 保育関係予算の概要」
  5. 放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準 第10条
  6. 埼玉県公式「埼玉保育ナビ」保育士復帰をお考えの方へ
  7. こども家庭庁「児童福祉法等の一部を改正する法律(令和7年法律第29号)の概要」
  8. こども家庭庁「保育人材の確保のための総合的な対策」令和8年3月版
  9. こども家庭庁「令和8年度 保育関係予算の概要」
  10. 千葉県「保育士修学資金等貸付制度のご案内」
  11. 大阪府「保育士確保のための貸付事業」
  12. 埼玉県公式「埼玉保育ナビ」保育士復帰をお考えの方へ
  13. 神奈川県「保育士修学資金貸付等事業について」
  14. 東京都福祉局「保育人材確保の取組について」
  15. こども家庭庁「令和8年度 保育関係予算の概要」
  16. 東京都「魅力ある保育」保育従事職員宿舎借り上げ支援事業
  17. こども家庭庁「令和8年度 保育関係予算の概要」
  18. e-Gov法令検索「職業安定法」

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

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