復職の初日、主任から手渡されたのは1台のタブレットでした。「出欠の確認も、連絡帳も、午睡チェックの記録も、全部この中です」。にこやかな説明を聞きながら、頭の中は真っ白。前の園では、連絡帳は手書きのノートで、午睡チェックは紙の表に鉛筆で丸をつけていたのに。
ブランクのあとに保育の現場へ戻ると、子どもと関わる仕事そのものより、その周りの仕事の変化に戸惑う人が多くいます。記録の道具、書類の書き方、安全のための細かな手順、子どもへの言葉かけの見直し。どれも一つひとつは小さな変化ですが、最初の数週間にまとめて押し寄せてくると、「自分はもうついていけないのでは」と感じてしまいます。
この記事では、復職した保育士が戸惑いやすい仕事内容の変化を4つの分野に分けて整理し、それぞれについていくための準備をまとめました。書類が苦手な人のために、入職後4週間で記録に慣れる手順も紹介します。
この記事でわかること
- ブランク前と今で、保育の仕事内容がどう変わったか(4つの分野)
- ICT化で変わった連絡帳・記録・登降園管理の実際と、慣れ方
- 復職直後から求められる、安全とアレルギー対応のルール
- 書類が苦手な人が、入職後4週間で記録についていくための手順
結論
保育士が復職して戸惑いやすい仕事内容の変化は、主に「ICT化」「記録と書類の形」「安全とアレルギー対応」「子どもの人権への配慮」の4つです。登降園管理や保護者連絡などのICT機能のいずれかを導入している施設は80.8%にのぼります[1]。ただし変化の大きさは園によって違い、多くは働きながら覚えられるものです。復職前の見学で使っている道具とルールを確かめ、入職後の最初の4週間で記録の型を身につければ、ブランクがあっても仕事についていけるようになります。
01ブランク前と今で、保育の仕事はどこが変わったか
要点:変化が大きいのは、連絡帳や出欠などの「道具」、指導計画や日誌の「書き方」、午睡や食事の「安全の手順」、子どもへの「関わり方の振り返り」です。子どもと遊ぶ、生活を支えるという保育の中心は変わっていません。
最初に知っておいてほしいのは、変わったのは仕事の「周り」がほとんどだということです。子どもの目線にしゃがんで話を聞く、泣いている子を抱きとめる、友だちとのけんかの間に入る。こうした保育の中心にある関わりは、ブランクの前と同じように、あなたの手と声が覚えています。
そのうえで、周りの仕事は確かに変わりました。下の表は、復職した人が戸惑いやすい変化を、よくある例として並べたものです。園によって進み具合は大きく違うので、自分が戻る園がどこに当てはまるかは、見学で確かめてください。
図1
| 分野 | ブランク前によくあった形 | 今よく見られる形 | 復職直後に戸惑いやすいこと |
|---|---|---|---|
| 連絡帳 | 手書きのノートを毎日やりとり | アプリで入力し、保護者の既読を確かめる園も | 入力の速さ、写真の選び方 |
| 登降園・出欠 | 紙の名簿に印をつける | カードやタブレットで記録する園も | 打刻の操作、延長保育の記録 |
| 指導計画と日誌 | 手書きの月案・週案・日誌 | 決まった様式に入力し、職員で共有する園も | 書き方の決まり、共有の範囲 |
| 午睡と食事の安全 | 園ごとの経験で運用 | ガイドラインや安全計画に沿って手順を決める[2] | 記録の細かさ、確認の回数 |
| アレルギー対応 | 園ごとの方法で対応 | 生活管理指導表に基づき、完全除去を基本とする[3] | 配膳のときの確認の手順 |
| 子どもへの関わり | 担任ごとの考え方に任されることも | 言葉かけや関わり方を職員みんなで振り返る | 何気ない言い方への指摘 |
表を見て「全部が変わっている」と感じたかもしれません。けれど、どの変化も、一つずつ見ればやることははっきりしています。ここからは、分野ごとに中身とついていき方を順に紹介します。
見学で聞いておくと、変化の大きさが分かる3つの質問
戻る園の変化がどのくらい大きいかは、見学のときの3つの質問でおおよそ分かります。一つ目は「連絡帳と日誌は、紙とアプリのどちらで書いていますか」。二つ目は「午睡チェックと食事の見守りは、どんな手順で記録していますか」。三つ目は「新しく入った職員には、記録の書き方を誰がどのように教えていますか」。答えを聞いてメモしておけば、入職前に準備しておくことと、入ってから覚えればいいことが分かれます。三つ目の質問にすぐ答えが返ってくる園は、ブランクのある人を受け入れる準備が整っていることが多いものです。
02ICT化で、連絡帳・記録・登降園はどう変わったか
要点:登降園管理、計画・記録、保護者連絡、キャッシュレス決済のいずれかをICTで行う施設は80.8%ですが、4つすべてをそろえている施設は11.7%です[1]。園によって差が大きいので、見学で「何を、何で書いているか」を確かめるのが一番の準備です。
国は、保育の現場の業務を減らすために、ICTの導入を進めています。2025年6月にまとめられた計画によると、2024年の調査時点で、登降園管理・計画記録・保護者連絡・キャッシュレス決済のいずれかを導入している施設は80.8%、4つすべてを導入している施設は11.7%でした[1]。同じ計画では、4つすべてを導入する施設の割合を2026年度に20%以上、2029年度に50%以上にする目標を掲げています[1]。
図2
保育施設のICT導入の状況と国の目標(4機能=登降園管理・計画記録・保護者連絡・キャッシュレス決済)[1]
ICTを後押しする仕組みも増えています。2025年4月から始まった1歳児の配置を手厚くするための加算では、登降園管理に加えて、計画・記録、保護者連絡、キャッシュレス決済のいずれかでICTを活用していることが要件の一つになりました[4]。令和8年度には、公定価格に「保育ICT推進加算」も新しく設けられています[5]。これから戻る園でも、ICTの比重は少しずつ大きくなっていくと考えておいたほうがよさそうです。
アプリになっても、書く中身は変わらない
連絡帳がアプリになると、手で書く手間はなくなります。ただ、その日の子どもの様子を、保護者に伝わる言葉で書くという中身は変わりません。むしろ、写真を添えられる、保護者の既読が分かる、といった機能が増えたぶん、「何を選んで伝えるか」を考える場面が増えたという人もいます。操作に慣れるのは2〜3週間ほどですが、書く中身は、先輩の記録を読んで園の型を知ることで早く身につきます。
スマホが苦手な人がやっておきたいこと
ふだんスマホでメッセージを送ったり、写真を撮ったりしているなら、保育のアプリの操作もそれほど難しくはありません。不安な人は、復職前にスマホの音声入力や文字の変換、写真の選択と送信に慣れておくと、入職後の負担がずいぶん減ります。見学のときに「入職したら操作の説明はしてもらえますか」と聞いておくのも一つの方法です。
03安全とアレルギー対応は、復職初日から求められる
要点:午睡中の見守り、食事中の対応、アレルギー児の配膳、散歩の人数確認などは、園ごとに細かな手順が決まっていて、入職初日から守ることが求められます。最初の1週間で園のマニュアルを読み、分からない手順はその場で確認します。
保育施設での事故防止については、2016年3月に国のガイドラインがまとめられ、施設・事業者向け、自治体向け、事故発生時の対応の3つの文書で構成されています[2]。2025年の1年間に教育・保育施設などから報告された事故は3,130件で、そのうち負傷などが3,129件、骨折が2,533件でした[6]。こうした事故を防ぐために、多くの園で見守りの手順や記録の方法を細かく決めています。
食物アレルギーへの対応は、2019年4月に改訂されたガイドラインで、生活管理指導表に基づく対応を必須とし、原因となる食品の「完全除去」を基本としています[3]。配膳のときに職員同士で声を出して確認する、トレーや食器の色を分けるといった手順は、園によって違います。ブランク前のやり方で動くと、確認の手順を飛ばしてしまうことがあるため、最初はとくに注意が必要です。
さらに2026年7月からは、安全計画の策定などをしていない施設は、公定価格が減算されるようになりました[5]。安全計画に沿った避難訓練や、園外活動のルールにも、復職したら早めに目を通しておきましょう。
図3
- 午睡中の見守りの間隔と、記録の書き方年齢ごとに間隔や記録の方法が決まっている園が多いためです
- 食事中の見守りと、のどに詰まらせたときの対応担当の配置や声かけの手順を知っておくと、とっさに動けます
- アレルギー児の配膳の確認手順生活管理指導表に基づく対応が必須とされています[3]
- 散歩や園外活動のときの人数確認出発前、移動中、帰園後の確認の仕方を覚えます
- ヒヤリハットの報告の仕方小さな出来事を共有する仕組みは、事故を防ぐ土台です
- 安全計画と避難訓練の内容災害時の役割分担を、入職した月のうちに知っておきます
04子どもへの関わり方と、職員を守る仕組みの変化
要点:子どもの人権に配慮した関わり方を職員みんなで振り返る流れが強まり、2025年10月には職員による虐待の通報義務などが施行されました。一方で、保護者の度を越えた言動から職員を守るための対策も、2026年10月から事業主の義務になっています。
今の保育所保育指針は2018年4月から適用されているもので、総則、保育の内容、健康及び安全、子育て支援、職員の資質向上の5章で構成されています[7]。ブランクが長い人は、自分が働いていたころとは別の版の指針になっていることもあります。全部を読み直す必要はありませんが、目次を眺めて、気になる章を拾い読みしておくと、職員会議で出てくる言葉に戸惑いにくくなります。
2025年10月からは、保育所等の職員による虐待について通報義務などが施行されました[8]。子どもへの言葉かけや関わり方を、園内研修などで職員みんなで振り返っている園もあります。ブランク前には何気なく使っていたかもしれない「早くしなさい」「そんなことしたら置いていくよ」といった声かけについて、別の言い方を考える場面もあるかもしれません。指摘されたときは、責められていると受け取るより、園全体で関わり方をそろえるための確認だと考えると、気持ちが楽になります。
職員を守る仕組みも変わりつつあります。2026年10月1日からは、顧客などからの社会通念上許される範囲を超えた言動、いわゆるカスタマーハラスメントへの対策が、事業主の義務になりました[9]。保護者対応で一人で抱え込まず、園として対応する体制があるかどうかは、復職する園を選ぶときにも確かめておきたい点です。
保護者とのやりとりの形も変わりました。アプリの連絡帳では、送った内容が記録として残り、園長や主任も同じ画面を見られることが多くなります。言葉の選び方に気をつかう反面、困った内容のやりとりを一人で抱えずに、すぐ上の人に見てもらえるという安心もあります。気になる書き込みがあったら、返信する前に担任や主任に一度相談する。この習慣を最初からつけておくと、保護者対応での行き違いを減らせます。
仕事の分担を見直す園も増えている
保育の現場の負担を減らすために、国は2021年3月に業務負担軽減のガイドラインを示し、ICTの活用、保育補助者の活用、記録や書類の見直しなどの事例を紹介しています[10]。保育士の資格がなくてもできる周辺業務を担う保育支援者を配置するための補助もあります[11]。掃除や消毒、配膳の準備などを保育支援者が担当している園では、保育士が子どもと関わる時間や記録の時間を取りやすくなっています。
05書類が苦手な人が、入職後4週間でついていく方法
要点:書類が苦手な人は、最初の4週間を「園の型を覚える期間」と決め、先輩の記録を読む、型とフレーズ帳を作る、書く時間を決める、見てもらう、の順に進めます。うまく書こうとするより、園の型に合わせることを優先します。
「保育は好きだけれど、書類が苦手」という声は、復職を考える人から本当によく聞きます。ブランクがあるとなおさら、月案や個人記録の書き方を忘れていて、何から書けばいいか分からなくなります。ここで大切なのは、自分の文章力を上げようとしないことです。どの園にも、書き方の「型」があります。その型を先に覚えてしまえば、あとは中身を入れ替えるだけになります。
図4
先輩の記録を読む
最初の1週間で、連絡帳、日誌、個人記録をそれぞれ5〜10件読ませてもらい、書き出しと締め方を確かめます
園の決まりを確かめる
使う言葉、書く順番、避けたい表現など、園で決まっていることを主任や担任に聞いておきます
自分用の型とフレーズ帳を作る
よく使う書き出しや、子どもの姿を表す言い回しをノートやスマホにまとめます
書く時間を決める
午睡中の30分など、記録に使う時間をあらかじめ決め、その中で書き終える練習をします
一度、先輩に見てもらう
2〜3週目に、書いたものを見てもらい、直したほうがいいところを一つだけ聞きます
時間を計って振り返る
4週目に、1件にかかる時間を計り、最初の週と比べて縮んだかを確かめます
フレーズ帳には、「〇〇ちゃんが友だちに『どうぞ』とおもちゃを渡す姿が見られました」のように、子どもの具体的な姿を書く型をためていきます。保護者向けの連絡帳と、職員向けの日誌では書き方が違うので、分けてまとめておくと便利です。記録の書き方の悩みは保育記録の書き方に悩むときのヒントでも詳しく扱っています。
それでも書類の量そのものが多くて終わらない場合は、あなたの書き方ではなく、仕事の量や時間の配分に問題があるのかもしれません。書類が終わらないときの考え方は保育士の書類仕事が終わらないときの対処を参考にしてください。
06相談事例:タブレットに戸惑い、3か月で記録の時間を半分以下にした
要点:手書きの記録が中心だった公立保育所から、ICTを導入している私立園に復職したモデルケースです。「ついていけない」と感じたところから、どうやって慣れていったかを具体的に紹介します。
遅かったのは能力ではなく、やり方を知らなかったから
相談事例(モデルケース)
- お名前
- さおりさん(仮名)・32歳
- 保育士歴
- 公立保育所で6年(手書きの記録が中心)、その後ブランク7年
- 家族
- 夫、小学2年生と年少の子ども
- 復職先
- 私立の認可保育園(定員約80名、連絡帳・登降園・記録をICTで管理)、正社員、2歳児クラスの複数担任
- 変化
- 記録と連絡帳にかかる時間 1日約90分 → 約35分(3か月後)
編集部復職して最初の1週間は、どんな様子でしたか。
一日中、タブレットのどこを押せばいいのか分からなくて。登園の打刻をしようとしたら別の子の画面を開いていたり、連絡帳の下書きが消えたり。子どもと遊んでいる時間は楽しいのに、午睡の時間になると胃が痛くなりました。
編集部一番つらかったのは、どんなことでしたか。
連絡帳です。12人分を午睡中に書き終える決まりだったんですけど、私だけ終わらなくて、退勤後に残って書いていました。週に3日はそうだったと思います。正直、7年も離れていた私にはもう無理なのかなって、辞めることも考えました。
編集部何がきっかけで、変わっていったのでしょう。
担任の先輩に「前の連絡帳、何件か見せてもらえますか」ってお願いしたんです。20件くらい読んだら、書き出しが「今日は」で始まって、遊びの様子、食事か午睡のこと、最後に家庭への一言、という型がほぼ決まっていることに気づいて。それをノートに書き写して、自分用のフレーズ帳を作りました。あと、音声入力を使うようにしたら、それだけで半分くらいの時間になりました。
編集部安全面のルールで戸惑ったことはありますか。
アレルギー児の配膳で、職員2人で声を出して3回確認する手順があって、最初は正直、そこまでするのかなと思いました。でも主任に理由を聞いたら、過去に別の園で起きた誤配膳の話をしてくれて。それからは、自分から声を出せるようになりました。理由が分かると、手順って覚えられるんですよね。
ついていけなかったのは、私の力が足りないからじゃなくて、この園のやり方をまだ知らなかっただけでした。
さおりさん(仮名)
さおりさんは3か月後、連絡帳12人分を午睡中の時間内に書き終えられるようになり、退勤後に残る日はほとんどなくなりました。今では、新しく入った職員に連絡帳の型を教える役も任されているそうです。
このケースで参考になるのは、「ついていけない」を自分の力の問題にせず、園の型を知ることから始めたことです。型を知らないまま速く書こうとしても、時間は縮みません。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
図5
記録と連絡帳にかかる時間(1日)
退勤後に残って書く日(週)
連絡帳1件にかかる時間
07「ついていけない」と感じたら、自分を疑う前に確かめること
要点:復職後に「ついていけない」と感じても、それがすべて自分の力不足とは限りません。教わる仕組みがあるか、ICTが二重の手間になっていないか、心身が限界に近づいていないかを確かめてください。
1. 園に、教わる仕組みがあるか
ブランクのある人が入ったとき、最初の数週間は誰が何を教えるかを決めている園もあれば、「見て覚えて」で済ませる園もあります。後者の場合、ついていけないのは仕組みの問題です。1か月たっても誰にも記録の型を教わっていないなら、主任や担任に「一度、見てもらえる時間をもらえますか」と自分から頼んでみましょう。それでも変わらないなら、園との相性を考え直してもいい段階です。
2. ICTが入っていても、楽になっているとは限らない
アプリと紙の両方で同じことを書いている、いわゆる二重管理になっている園もあります。その場合、ICTがあるぶん、かえって手間が増えていることもあります。復職前の見学で「紙で書いているものと、アプリで入力しているものは何ですか」と聞いておくと、入ってからの驚きを減らせます。ブランクのある人が職場を選ぶときの見方はブランクがある保育士の求人選びと見学のコツにまとめています。
3. 眠れない、涙が出るなら、慣れの問題ではないかもしれない
仕事についていけない焦りが続くと、夜眠れなくなったり、出勤前に涙が出たりすることがあります。そうした状態が2週間以上続くなら、無理に頑張るより、かかりつけ医や心療内科に相談してください。働く人のための「こころの耳電話相談」(0120-565-455)は、平日17時〜22時、土日10時〜16時に受け付けています[12]。
変化についていけるか不安なまま、一人で求人を見比べていると、どの園も自分には無理なように見えてくるものです。ほいくの相談室では、復職するかどうかを決める前の段階でも、今の現場の変化について話を聞いています。仕事の変化以外の不安も含めた全体像はブランク復職の不安を仕分ける方法に、復職前に受けられる研修や制度は復職支援の研修・セミナーと使える制度にまとめています。
よくある質問
スマホやパソコンが苦手でも、ICTを導入している園で働けますか?
ふだんスマホでメッセージや写真を送っているなら、多くの場合は2〜3週間で操作に慣れます。不安なら、復職前に音声入力や文字の変換に慣れておき、見学のときに操作の説明があるかを聞いておきましょう。
復職する前に、保育所保育指針を全部読み直したほうがいいですか?
全部を読み込む必要はありません。総則から職員の資質向上までの5章の目次を眺め、ブランク前と変わっていそうなところを拾い読みすれば十分です[7]。入職後に職員会議で出てきた言葉を、その都度調べるほうが身につきます。
手書きの園とICTの園、ブランクがある人はどちらが戻りやすいですか?
一概には言えません。手書きの園は道具の変化が少ない一方で、書く量が多いこともあります。ICTの園は最初の操作に慣れが必要ですが、慣れると記録の時間が短くなることもあります。見学で、記録にかけている時間と、紙とアプリの使い分けを聞いて比べてみてください。
月案や週案を書くのが苦手です。どうすればいいですか?
まずは前の月の月案や、同じクラスの先輩が書いた週案を読み、園の型を覚えることから始めましょう。最初から一人で書こうとせず、下書きを担任に見てもらう時間をもらえると、2〜3か月でずいぶん書けるようになります。
年下の先輩に記録を直されるのがつらいです。
直されるのは、あなたの文章が悪いからではなく、園の型に合わせるためであることがほとんどです。直された箇所をフレーズ帳に書き写しておくと、同じ指摘を受けることが減り、1〜2か月で直される回数は目に見えて少なくなります。どうしても言い方がきついと感じるときは、主任など別の職員に相談してみてください。
午睡チェックのやり方が前の園と違って戸惑っています。
午睡中の見守りの間隔や記録の方法は、園ごとに細かく決められています。前のやり方との違いに気づいたら、自己判断で進めず、必ず担任や主任にその園の手順を確認してください。理由も一緒に聞いておくと、手順を忘れにくくなります。
参考にした資料
- こども家庭庁「省力化投資促進プラン―保育―」
- こども家庭庁「事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」
- 保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)
- こども家庭庁「基礎資料(保育提供体制の強化(職員配置基準の改善等))」令和8年3月版
- こども家庭庁「令和8年度 公定価格・基準等の見直し事項」(2026年4月)
- こども家庭庁「令和7年教育・保育施設等における事故報告集計」
- 保育所保育指針(こども家庭庁掲載)
- こども家庭庁「児童福祉法等の一部を改正する法律(令和7年法律第29号)の概要」
- 厚生労働省 職場のハラスメント対策リーフレット
- 保育分野の業務負担軽減・業務の再構築のためのガイドライン(こども家庭庁掲載)
- こども家庭庁「令和8年度 保育関係予算の概要」
- こころの耳「働く人の『こころの耳電話相談』」
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。